説明

シリコンなどの調合剤による経年変化の防止

【課題】経年による、木材および竹の変化の防止。
【解決手段】シリコン約10%と当方で発明したポロン約90%の配合比率により、経年変化を抑止する。基本配合剤・浸透性シリコン、シリコンとポロン液との配合の調整により、木材の繊維をパーマネント加工することができ、経年変化の停止効果を実現できる。木材の歪みは木材の繊維内の細胞組織に存在する水分の減少・増加により木材収縮・膨張をもたらすが、この基本配合剤により、木材の収縮・膨張の停止効果や歪みをなくす効果がある。また木材を炭化させるが、防火効果もある。また、基本配合剤と染料を混合させることができ、防虫・防カビ剤の混合も可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
木材および竹の着色・塗装技術
【背景技術】
【0002】
不燃木材板の製造方法(エヌ設計エンジニアリング)
特願2004−352096
特願2005−350057
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
木材および竹の経年変化の防止
【課題を解決するための手段】
【0004】
浸透性シリコンと蒸発剤としてのポロン溶液による基本配合剤
【発明の効果】
【0005】
浸透性シリコンであるため、従来の防水加工とは異なり、木材の繊維をパーマネント加工することができる。従って、経年変化の停止効果を実現し、下記効果となる。
▲1▼木材の歪み防止効果=基本的に木材の歪みは木材の繊維内の細胞組織に存在する水分の減少により、木材の収縮となり、膨張はその逆となる。従って、木材の収縮・膨張の停止効果があり、歪みがなくなり、建築材料として最適である。
▲2▼KT−45−TSシリコンの分子構造の効果として、約750度までは分子の崩壊はなく、木材の初期延焼において、炎が出ず、結果として木材は炭化するが、防火効果に優れている。
▲3▼KT−45−TSシリコンとポロン溶液(トルエン系)の結合により、本来のシリコンの特性とは違い、染料(油性・水性)が混ぜることが可能となり、また防虫・防カビ剤の混入も可能となり、建築材料に最適である。
▲4▼パーマネント効果により従来の木材の持つ特性を停止させることにより、経年変化を停止させることが可能となり、結果として木材の収縮・膨張をまた歪みなどを停止させることが可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
基本配合剤の場合、シリコン約10%とポロン溶液約90%の混合比率とする。
【実施例】
【0007】
【実施例1】
実験データNo.1参照
【実施例2】
実験データNo.2参照
【作用効果1】
繊維の密度が異なる木材および竹の種類により浸透性シリコンとポロン溶液(トルエン系)との配合比率を調合することにより、木材の繊維をパーマネント加工し、経年変化を停止させる。
【作用効果2】
木材および竹の歪みを防止させる。
【作用効果3】
木材および竹の防火効果を得る。
【作用効果4】
木材および竹の防虫・防カビ効果を得る。
【作用効果5】
木材および竹の収縮・膨張を停止させ、経年変化を停止させる。
【作用効果6】
船舶等の停止ロープの経年変化を防止させる。
【作用効果7】
家屋内の滑り止め効果。
【産業上の利用可能性】
【0008】
(繊維部門)
特に、船舶などの停止ロープ等の実験結果から、外洋船舶の停止ロープには数週間で、ふじつぼや藻などの付着により、ロープの老化促進となり、外洋船舶の停止ロープは一本で、数十万〜数百万円の費用が必要であり、約3〜5年間で消耗し、新しいロープと交換しなければならないが、この薬品加工によりこの老化は解消される。但し、ロープ本来の耐久年数は別々とする。
(安全性部門)
現代社会の高齢化に伴い、バリアフリーや階段手すりや床の滑り止めに大変効果があり、薬品の配合比率により摩擦係数が異なり、家屋内階段等に効果的に使用することにより、すべり止め効果があり、非常に安全性に効果を発揮すると考える。
人体への影響は全くなく、また無臭であることも特徴である。但し、加工中ポロン溶液の乾燥までに人体に吸い込んでしまうと、肺等への影響はある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】在来防水では繊維質に対して、繊維質に関係なく防水していたのに対して、浸透性シリコン防水では繊維質に沿って防水することができるため、作用効果が顕著となる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
繊維の密度が異なる木材および竹の種類により浸透性シリコンとポロン溶液(トルエン系)との配合比率を調合することにより、木材の繊維をパーマネント加工し、経年変化を停止させる。この調合剤と配合比率。
使用薬品はKT−45−TSシリコン(信越化学工業製)を調合した浸透性シリコンおよびポロン溶液(トルエン系)(蒸発剤)を使用する。
【請求項2】
木材および竹の歪みを防止させるための、調合剤と配合比率。
【請求項3】
木材および竹の防火効果を得るための、調合剤と配合比率。
【請求項4】
木材および竹の防虫・防カビ効果を得るための、調合剤・染料と配合比率。
【請求項5】
木材および竹の収縮・膨張を停止させ、経年変化を停止させるための、調合剤と配合比率。
【請求項6】
船舶等の停止ロープの経年変化を防止させるための、調合剤と配合比率。
【請求項7】
家屋内の滑り止め効果のため、調合剤と配合比率。

【図1】
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【公開番号】特開2010−149489(P2010−149489A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−336206(P2008−336206)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(509032553)
【Fターム(参考)】