説明

シリンジポンプ

【課題】外径の異なる複数種類のシリンジの装着を可能にすると共に、押子のフランジ部の装着を片手のワンタッチ操作で行い、且つ適正な装着の検出を確実に行うことができるようにしたシリンジポンプを提供する。
【解決手段】薬液が収容されたシリンジの外筒2を装着するポンプ本体3と、外筒2に挿入された押子4のフランジ部5を装着して該押子を移動するようにした送りキャリッジ6とを有するシリンジポンプ1において、押子4のフランジ部5を送りキャリッジ6の溝24内に上方から落し込んで受部25で押子4の首部4aを保持すると同時に、押子4のフランジ部5を左右の可動翼26a、26bで掴んだ状態に係止し、この際の可動翼の動作に伴ってガイド軸29の回転を伝達して回転子31がポンプ本体3内のスイッチを作動させることにより、押子4のフランジ部5が送りキャリッジ6の溝24内に適正に装着されていることを検出するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリンジの押子を駆動することによってシリンジ内の薬液を生体内に注入するシリンジポンプに係り、外径の異なる複数種類のシリンジの装着を可能にすると共に、押子のフランジ部の装着を確実に検出し得るようにしたシリンジポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、所定流量の薬液を生体内に注入する装置としてシリンジポンプが使用されている。このシリンジポンプは、ポンプ本体に装着したシリンジの外筒に押子を挿入し、該押子をモータ等の駆動手段で移動することにより、シリンジ内の薬液を所定の流量で生体内に注入するものである。
【0003】
このようなシリンジポンプを使用する場合、適切な流量で薬液を確実に注入することが安全性の面からも要求されており、そのためにはシリンジを所定の位置に正確に装着することによって正常な薬液注入を行う必要がある。
【0004】
このようにシリンジポンプを適切に装着するようにした従来例として、特許文献1がある。この文献のシリンジポンプは、図12又は図13に示すように、シリンジの外筒に挿入された押子52のフランジ部53を移動するための移動部材54を備え、移動部材54は、本体部55に開閉可能に支持されると共に常時閉じる方向に付勢された一対のアーム部材56、56と、これらのアーム部材56、56の閉じる動作に伴って押子52のフランジ部53を本体部55側に押し付ける突起57とを備えるものである。
【0005】
このような構成において、一対のアーム部材56、56の支点にはクラッチレバー58が設けられ、クラッチレバー58を指先で押すことによって一対のアーム部材56、56を開き、押子52のフランジ部53を夫々のアーム部材56、56の突起57で押さえつけて保持するようにしている。
【0006】
また、このように押子52のフランジ部53を装着した際、一対のアーム部材56、56間において本体部55の面に突出するように設けられた検出ピン59に押子52のフランジ部53が当たることによって、押子52のフランジ部53を保持したことが検出されるようにしている。
【特許文献1】特開2005−52367号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記の特許文献1の構成においては、一対のアーム部材56、56を開くために、クラッチレバー58を指で押す操作を必要とするため、一方の手にはシリンジを持ち、他方の手でクラッチレバー58を押すというように、シリンジを装着するために両手を同時に使用する必要がある。
【0008】
また、一方の手でクラッチレバー58を押している間に、押子52のフランジ部53を本体部55と一対のアーム部材56、56との間に装着する必要があるため、操作が面倒である上、装着のタイミングが狂うと、押子52のフランジ部53を一対のアーム部材56、56の外側に当てた状態で装着を完了したと勘違いするおそれがある。もっとも、この状態では検出ピン59が作動せず、適正な装着の検出結果は得られないが、何らかの誤動作によって検出ピン59が作動すると、適正な装着だと判断して、不完全な薬液の注入が行われることとなる。
【0009】
本発明は、上記のようにシリンジの押子を駆動することによってシリンジ内の薬液を生体内に注入するシリンジポンプに関するものであり、外径の異なる複数種類のシリンジの装着を可能にすると共に、押子のフランジ部の装着を片手のワンタッチ操作で行い、且つ適正な装着の検出を確実に行うことができるようにしたシリンジポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明における請求項1のシリンジポンプは、薬液が収容されたシリンジの外筒を装着するポンプ本体と、前記外筒に挿入された押子のフランジ部を装着して該押子を移動するようにした送りキャリッジとを有するシリンジポンプにおいて、前記送りキャリッジはキャリッジ本体の内側に溝を介して形成された受部と前記溝の内部にて間隔をあけて回動自在に軸支された左右の可動翼とを有し、これらの可動翼は双方に形成されたラックが歯合することによって互いに同時に開閉すると共に、前記可動翼を常時閉じる方向に付勢する弾性部材が設けられ、片側の可動翼の軸部に連結されたガイド軸(面付き)に固定された回転子が前記可動翼の動作によって前記ポンプ本体側に設けられたスイッチを作動させる構成を有し、前記押子のフランジ部を前記送りキャリッジの溝内に上方から落し込んで前記受部で前記押子の首部を保持すると同時に、前記押子のフランジ部を前記左右の可動翼で掴んだ状態に係止し、この際の可動翼の動作に伴って前記ガイド軸(面付き)の回転を伝達して前記回転子が前記ポンプ本体内のスイッチを作動させることにより、前記押子のフランジ部が前記送りキャリッジの溝内に適正に装着されていることを検出するようにしたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項2のシリンジポンプは、請求項1において、前記左右の可動翼は互いに上方に延長されると共に、夫々の可動翼の上端部が内側に突出した係止部を有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項3のシリンジポンプは、請求項1又は2において、前記ポンプ本体には、所定箇所に装着したシリンジの外筒を異なる径に応じて保持するクランプレバーが設けられていることを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明の請求項4のシリンジポンプは、請求項1、2又は3において、前記シリンジの外筒を前記ポンプ本体の所定箇所に装着する際、該ポンプ本体に設けられた係合溝に前記シリンジの外筒に設けられたフランジ部を挿着するようにした構成であって、前記係合溝の内部に上下動可能に設けられた可動子の下降動作に反応して作動するセンサが設けられ、前記シリンジの外筒のフランジ部を前記係合溝に挿着した際に前記可動子が下降したことをセンサによって検知することにより、前記シリンジが前記ポンプ本体の所定箇所に適正に装着されていることを検出するようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明のシリンジポンプによれば、押子のフランジ部を送りキャリッジの溝内に上方から落し込んで受部で押子の首部を保持すると同時に、押子のフランジ部の外周を左右の可動翼で掴んだ状態に係止するようにしているため、外径の異なる複数種類のシリンジの装着を可能にすると共に、押子のフランジ部の装着を片手のワンタッチ操作で行うことができる。
【0015】
また、上記のように押子のフランジ部の外周を掴む際の可動翼の動作に伴ってガイド軸の回転を該ガイド軸に固設した回転子に伝達し、該回転子の回転によってポンプ本体内のマイクロスイッチを作動させることにより、押子のフランジ部が送りキャリッジの溝内に適正に装着されていることを検出することができ、安全且つ的確な薬液の注入が可能となる。
【0016】
さらに、ポンプ本体に設けられた係合溝の内部に上下動可能に設けられた可動子の下降動作に反応して作動するセンサが設けられ、シリンジの外筒のフランジ部を係合溝に挿着した際に可動子が下降したことをセンサによって検知することにより、シリンジがポンプ本体の所定箇所に適正に装着されていることを検出することが可能であり、シリンジの外筒のフランジ部がポンプ本体の係合溝から完全に外るような事態をなくすことができ、上記の押子のフランジ部が送りキャリッジの溝内に適正に装着されていることを検出する機能と相まって、シリンジの装着及び使用上の安全管理をより向上することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0018】
本実施例のシリンジポンプ1は、図1に示すように、薬液が収容されたシリンジの外筒2を装着するポンプ本体3と、外筒2に挿入された押子4のフランジ部5を装着して該押子4を移動するようにした送りキャリッジ6とを有するものである。
【0019】
このようなシリンジポンプ1のポンプ本体3について述べると、図1に示すように、ポンプ本体3は直方体形状のケース7から成り、その上部には長手方向に沿って直状の外筒保持部8が設けられている。この外筒保持部8の内側端部には外筒2のフランジ部SFを挿着する係合溝7aが形成されている。
【0020】
また、外筒保持部8は、図4に示すように、小型シリンジS1の外筒2の外径の一部を保持するように湾曲に窪んだ形状を有すると共に、このような窪み形状の離間した頂上部9、9がなだらかな傾斜状に形成されたことによって、大型シリンジS2の外筒2、さらにはその間の様々な外径のシリンジを離間した2箇所(頂上部9、9)で保持することが可能となる。
【0021】
また、図1又は図4に示すように、ポンプ本体3には、外筒保持部8の近傍にクランプレバー10が設けられている。このクランプレバー10は、図4に示すように、ポンプ本体3の内部に設けられたコイルバネ11によって常時下方向に付勢されたクランプ軸12の上端に固定されているため、クランプレバー10をコイルバネ11のバネ力に抗して引き上げることにより、外筒保持部8に設置したシリンジの外筒2の径の変化に応じてクランプレバー10の高さを調整することができる。従って、このクランプレバー10で外径の異なる複数種類のシリンジの外筒2を下方に押さえつけて固定状態に保持することが可能となる。
【0022】
なお、上記のクランプレバー10によってシリンジの外筒2を固定状態に保持した場合でも、シリンジの外筒2が適正な状態に装着されない場合がある。というのは、シリンジの外筒2のフランジ部SFがポンプ本体3の係合溝7aから完全に外れた状態で装着された場合でも、上記のクランプレバー10による保持は可能である。従って、シリンジの外筒2がポンプ本体3の所定箇所に適正に保持された状態となるには、図9に示すように、シリンジの外筒2のフランジ部SFがポンプ本体3の係合溝7aに装着されていることが前提条件となる。
【0023】
このため、本実施例においては、図9〜図11に示すように、ポンプ本体3の係合溝7aの内部に上下動可能に設けられた可動子35の下降動作に反応して作動するセンサとしてマイクロスイッチMSが設けられている。本実施例において、可動子35は、図11に示すように、ポンプ本体3の内側端部に設けられた係合溝7a(図9参照)の内部において離間した両部に上方を向くセンサ端子36、36が設けられ、これらのセンサ端子36、36が連結部材37によって連結されると共に、該連結部材37の中央下部に垂下するようにセンサ軸38が設けられている。このセンサ軸38は、コイルバネ39によって上方に弾発された状態で、ポンプ本体3の端部にネジ42で固定された支持板41の穴部41aに挿入され、そのセンサ軸38の下端部に軸端子40を固定した構成とされている。このような構成によって、両側のセンサ端子36、36と連結部材37とセンサ軸38とは一体的に構成され、コイルバネ39で上方へ付勢された状態で揺動すると共に上下動することができる。
【0024】
さらに、センサ軸38の下端部の軸端子40に接触する位置にはマイクロスイッチMSが設けられ、センサ軸38の上下動に伴って軸端子40が上下動することによって、マイクロスイッチMSをON・OFFすることができる。
【0025】
ところで、シリンジの外筒2のフランジ部SFは、円形ではなく、図11に示すように長方形の各辺が湾曲したような形状となっているため、このフランジ部SFがどのような角度でポンプ本体10の係合溝7a(図9参照)に挿入された場合であっても、少なくともいずれか一方のセンサ端子36が押し下げられることによって、可動子35全体を下降させることができる。これによって、センサ軸38と共に軸端子40が下降し、マイクロスイッチMSがONされることにより、シリンジの外筒2のフランジ部SFがポンプ本体3の係合溝7aに適正に挿入されたか否かを検出することが可能となる。
【0026】
また、図2に示すように、ポンプ本体3は装置のベース13にネジで止められ、図3、図4に示すように、ポンプ本体3のケース7の下部にはモータ14が固設されている。
【0027】
ポンプ本体3の内部には、モータ14の回転軸15に設けられたプーリ16に並設されて、長尺の送りネジ17の端部に結合されたプーリ18が設けられ、両方のプーリ16、18がベルト19で連結されることにより、モータ14の回転力を送りネジ17に伝達するようにしている。この送りネジ17としてはコレットチャックが用いられ、送りネジ17の回転によってその外周に設けられた送りナット20を軸方向に移動するようにしているが、他にハーフクラッチ等を使用してもよい。
【0028】
また、図3に示すように、送りネジ17は、ポンプ本体3内にて送りキャリッジ6の方向に延長され、この送りネジ17の長さの範囲内で送りナット20が軸方向に移動すると共に、送りナット20に端部を結合したパイプ状の送り軸21を軸方向に移動するようにしている。なお、ポンプ本体3内において、送りナット20の移動限界を規制する位置にはマイクロスイッチSW1が設けられ、上記の外筒保持部8にセットされたシリンジの外筒2に挿入された押子4の押圧動作の限界位置を検出してモータ14を停止することができる。
【0029】
また、上記の送り軸21は、送りネジ17の外周を包囲する外径を有するパイプ状に形成され、図1に示すように、ポンプ本体3から外方へ延長されると共に、その外端部は送りキャリッジ6の片側下部に結合されている。
【0030】
送りキャリッジ6は、図2に示すように、ポンプ本体3に対してキャリッジ本体23の内側面を向けた状態に配置され、図5に示すように、キャリッジ本体23の内側には溝24を介して形成された受部25が設けられている。この受部25は、上方を開放したU字形25aの底部にそれより小幅のU字形25bを形成してなる形状を有し、図7に示すように、押子4のフランジ部5の近傍において十字形を成す首部4aを支持するようにしている。
【0031】
また、上記の送りキャリッジ6の溝24の内部には左右に間隔をあけて回動自在に軸支された一対の可動翼26a、26bが設けられている。なお、可動翼26aの軸は後述するガイド軸29により構成され、可動翼26bの軸は軸部材22により構成されている。双方の可動翼26a、26bは略同形であって、互いに上方に延長されると共に、夫々の可動翼26a、26bの上端部には内側に突出した係止部27、27が形成されている。また、左右の可動翼26a、26bは双方の接触部に形成されたラック28、28が互いに歯合することによって同時に開閉動作するように構成されている。
【0032】
また、片側の可動翼26aの軸部を成すガイド軸29の外端部はキャリッジ本体23の貫通孔23aに挿入された状態で、図2に示すように、面付き29aのガイド軸29の端部を固定子30の穴部30aに固着して該固定子30を装置のベース13にネジ13aで固定した構成としている。
【0033】
一方、ガイド軸(面付き)29の内端部はポンプ本体3内に延長され、その端部には、図8に示すように、回転子31が結合されている。この回転子31は外方へ延びた延長片31aを有し、この延長片31aの窪み部31bに一端を支持したスプリング32の他端をポンプ本体3の上部の窪み部3aに係止することよって、スプリング32の弾発力を常時作用させるようにしている。そして、このスプリング32による弾発力をガイド軸29を介して可動翼26aに伝達し、併せて上記のように左右の可動翼26a、26bが双方のラック28、28によって互いに歯合された構成により、送りキャリッジ6側の左右の可動翼26a、26bを常時閉じる方向に付勢するようにしている。
【0034】
また、図8に示すように、上記のガイド軸(面付き)29に固設された回転子31は、その軸周りに直角部31cを形成してあり、ポンプ本体3の内部に取付けられた金具33に螺入されたネジ34の先端を回転子31の直角部31cに当てることによって、ガイド軸(面付き)29の回転角を規制するようにしている。
【0035】
さらに、ガイド軸(面付き)29の回転子31は、ポンプ本体3の内部に設けられたマイクロスイッチSW2に接触してある。このような構成により、送りキャリッジ6の溝24内に押子4のフランジ部5を装着した際に作動する可動翼26a、26bの動作によって、ガイド軸29の回転を回転子31に伝達してポンプ本体3側のマイクロスイッチSW2を作動させることができ、送りキャリッジ6の溝24内に押子4のフランジ部5が的確に装着されたことを判別することが可能となる。
【0036】
上記の構成により、図1に示すように、ポンプ本体3の外筒保持部8の内側端部に設けられた係合溝7aにシリンジの外筒2のフランジ部SFを装着した後、そのシリンジの外筒2の外径に応じてクランクレバー10を回動してロック状態にする。
【0037】
次いで、図6、図7に示すように、シリンジの外筒2から引き伸ばした状態の押子4のフランジ部5を送りキャリッジ6の溝24内に上方から落し込んで、受部25で押子4の首部4aを保持すると同時に、押子4のフランジ部5の外周を左右の可動翼26a、26bで掴んだ状態に係止する。この際の可動翼26a、26bの動作に伴ってガイド軸29の回転が伝達されて、回転子31がポンプ本体3内のマイクロスイッチSW2を作動させることにより、押子4のフランジ部5が送りキャリッジ6の溝24内に適正に装着されていることを検出することができる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明のシリンジポンプは、外径の異なる複数種類のシリンジの装着を可能にすると共に、押子のフランジ部の装着を片手のワンタッチ操作で行い、且つ押子のフランジ部を装着した際のスイッチの作動によって押子のフランジ部が送りキャリッジの溝内に適正に装着されたことを検出し得るシリンジポンプとして利用することができるる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明によるシリンジポンプの全体上面図である。
【図2】本発明によるシリンジポンプの全体側面図である。
【図3】本発明によるシリンジポンプの全体下面図である。
【図4】本発明によるシリンジポンプのポンプ本体の外側面図である。
【図5】本発明によるシリンジポンプの送りキャリッジの内側斜視図である。
【図6】本発明によるシリンジポンプの送りキャリッジに押子のフランジ部を装着している状態を示す部分斜視図である。
【図7】本発明によるシリンジポンプの送りキャリッジに押子のフランジ部を装着した状態を示す部分斜視図である。
【図8】本発明によるシリンジポンプのポンプ本体の内側面図である。
【図9】本発明によるシリンジポンプのポンプ本体にシリンジの外筒を装着した状態を示すポンプ本体の内側端部の部分側面図である。
【図10】本発明によるシリンジポンプのポンプ本体における内側端部の部分底面図である。
【図11】本発明によるシリンジポンプのポンプ本体にシリンジの外筒を装着した状態を示すポンプ本体の内側端部の端面図である。
【図12】特許文献1の移動部材を示す部分斜視図である。
【図13】特許文献1の移動部材を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
【0040】
1 シリンジポンプ
2 外筒
3 ポンプ本体
3a 窪み部
4 押子
4a 首部
5 フランジ部
6 送りキャリッジ
7 ケース
7a 係合溝
8 外筒保持部
9 頂上部
10 クランプレバー
11 スプリング
12 クランプ軸
13 ベース
13a ネジ
14 モータ
15 回転軸
16 プーリ
17 送りネジ
18 プーリ
19 ベルト
20 送りナット
21 送り軸
22 軸部材
23 キャリッジ本体
23a 貫通孔
24 溝
25 受部
25a、25b U字形
26a、26b 可動翼
27 係止部
28 ラック
29 ガイド軸(面付き)
29a 面付き
30 固定子
30a 穴部
31 回転子
31a 延長片
31b 窪み部
31c 直角部
32 スプリング
33 金具
34 ネジ
35 可動子
36 センサ
37 連結部材
38 センサ軸
39 コイルバネ
40 軸端子
41 支持板
41a 穴部
42 ネジ
MS マイクロスイッチ
SW1 マイクロスイッチ
SW2 マイクロスイッチ
SF フランジ部
S1 小型シリンジ
S2 大型シリンジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬液が収容されたシリンジの外筒を装着するポンプ本体と、前記外筒に挿入された押子のフランジ部を装着して該押子を移動するようにした送りキャリッジとを有するシリンジポンプにおいて、前記送りキャリッジはキャリッジ本体の内側に溝を介して形成された受部と前記溝の内部にて間隔をあけて回動自在に軸支された左右の可動翼とを有し、これらの可動翼は双方に形成されたラックが歯合することによって互いに同時に開閉すると共に、前記可動翼を常時閉じる方向に付勢する弾性部材が設けられ、片側の可動翼の軸部に連結されたガイド軸に固定された回転子が前記可動翼の動作によって前記ポンプ本体側に設けられたスイッチを作動させる構成を有し、前記押子のフランジ部を前記送りキャリッジの溝内に上方から落し込んで前記受部で前記押子の首部を保持すると同時に、前記押子のフランジ部を前記左右の可動翼で掴んだ状態に係止し、この際の可動翼の動作に伴って前記ガイド軸の回転を伝達して前記回転子が前記ポンプ本体内のスイッチを作動させることにより、前記押子のフランジ部が前記送りキャリッジの溝内に適正に装着されていることを検出するようにしたことを特徴とするシリングポンプ。
【請求項2】
前記左右の可動翼は互いに上方に延長されると共に、夫々の可動翼の上端部が内側に突出した係止部を有することを特徴とする請求項1記載のシリンジポンプ。
【請求項3】
前記ポンプ本体には、所定箇所に装着したシリンジの外筒を異なる径に応じて保持するクランプレバーが設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のシリンジポンプ。
【請求項4】
前記シリンジの外筒を前記ポンプ本体の所定箇所に装着する際、該ポンプ本体に設けられた係合溝に前記シリンジの外筒に設けられたフランジ部を挿着するようにした構成であって、前記係合溝の内部に上下動可能に設けられた可動子の下降動作に反応して作動するセンサが設けられ、前記シリンジの外筒のフランジ部を前記係合溝に挿着した際に前記可動子が下降したことをセンサによって検知することにより、前記シリンジが前記ポンプ本体の所定箇所に適正に装着されていることを検出するようにしたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のシリンジポンプ。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−37964(P2007−37964A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−260418(P2005−260418)
【出願日】平成17年9月8日(2005.9.8)
【出願人】(000138037)株式会社メテク (11)
【Fターム(参考)】