説明

シングルモードおよびマルチモードシステム選択パラメータのプロビジョニングおよびサービス管理

マルチモードシステム選択(MMSS)は、移動局(MS)が複数の規格(たとえば、3GPP、3GPP2、WiMAX)から特定の無線エアインターフェース(AI)を選択するためのMSの好みの優先順位を定めるのを可能にする。3GPP2は、通常単に「MMSS」と呼ばれる方式MMSS−3GPP2を開発中である。たとえば、独自方式(たとえば、内部ePRL)、非3GPPシステムのアクセス技術を有するPLMNに基づくMMSS−3GPPのような他の方式が存在する。3GPP2では、事業者がモバイルデバイスに対するMMSSパラメータをプロビジョニングできるようにするMMSS OTASPメッセージおよびパラメータが定義されている。MMSSを用いて、モバイルは、事業者の優先事項に基づいてcdma2000システムおよび非cdma2000システム(たとえば、LTE、WiMAX)を選択し、したがって取得することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許出願は、「Method and Apparatus for Provisioning Multimode System Selection Parameters」という名称を有し、2009年10月20日に出願された米国特許仮出願第61/253,436号および「Method and Apparatus for Provisioning Multimode System Selection Parameters」という名称を有し、2009年5月13日に出願された米国特許仮出願第61/177,982号に対する優先権を主張する。上記の各出願は、本譲受人に譲渡され、引用によって本明細書に明示的に組み込まれる。
【0002】
本開示は、モバイル動作環境に関し、より詳細には、様々なアクセス技術を選択できるようにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングすることに関する。
【背景技術】
【0003】
音声、データなどの様々な種類の通信コンテンツを供給するためにワイヤレス通信システムが幅広く配備されている。このようなシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅および送信電力)を共用することによって複数のユーザとの通信をサポートすることのできる多元接続システムであってよい。このような多元接続システムの例には、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムがある。
【0004】
一般に、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のワイヤレス端末用の通信を同時にサポートすることができる。各端末は、順方向リンクおよび逆方向リンク上の送信を介して1つまたは複数の基地局と通信する。順方向リンク(またはダウンリンク)は、基地局から端末への通信リンクを指し、逆方向リンク(またはアップリンク)は、端末から基地局への通信リンクを指す。この通信リンクは、単一入力単一出力システム、多入力単一出力システム、または多入力多出力(MIMO)システムを介して確立することができる。
【0005】
第三世代(3G)携帯電話技術の1つにUniversal Mobile Telecommunications System(UMTS)がある。UMTS Terrestrial Radio Access Networkの略語であるUTRANは、UMTS無線アクセスネットワークを構成するNode Bおよび無線ネットワークコントローラを集合的に表す語である。この通信ネットワークは、リアルタイム回線交換からIPベースのパケット交換まで多数のトラヒックタイプを搬送することができる。UTRANは、UE(ユーザ機器)とコアネットワークとの接続を可能にする。UTRANは、Node Bと呼ばれる基地局と、無線ネットワークコントローラ(RNC)とを含む。RNCは、1つまたは複数のNode B用の制御機能を実現する。Node BとRNCは同じデバイスであってよい。ただし、通常の実装は、複数のNode Bにサービスを提供する中央局に配置された別個のRNCを有する。Node BとRNCを物理的に分離する必要がないにもかかわらず、それらの間にIubと呼ばれる論理インターフェースがある。RNCおよびそれに対応するNode Bは無線ネットワークサブシステム(RNS)と呼ばれる。UTRANには複数のRNSが存在してよい。
【0006】
CDMA2000(IMTマルチキャリア(IMT MC)とも呼ばれる)は、CDMAチャネルアクセスを使用してモバイル電話とセルサイトとの間で音声、データ、シグナリングデータを送信する一群の3Gモバイル技術規格である。この規格には、CDMA2000 1X、CDMA2000 1xEV−DO Rev.0、CDMA2000 EV−DO Rev.A、およびCDMA2000 EV−DO Rev.Bがある。これらはすべてITUのIMT−2000向けの承認されたエアインターフェースである。CDMA2000は、技術的な歴史が比較的長く、それ以前の2GイテレーションIS−95(cdmaOne)との後方互換性を有する。
【0007】
CDMA2000 1X(IS−2000)は、1xおよび1xRTTとも呼ばれ、コアCDMA2000ワイヤレスエアインターフェース規格である。符号「1x」は、1倍無線送信技術を意味し、IS−95と同じRF帯域幅、すなわち1.25MHz無線チャネルのデュプレックスペアを示す。1xRTTは、元の1組の64個のトラヒックチャネルに直交する64個のトラヒックチャネルをさらに順方向リンクに付加することによってIS−95の容量をほぼ2倍にする。1X規格は、最高で153kbpsのパケットデータ速度をサポートし、それによって、大部分の商用アプリケーションで実環境データ送信が平均で60〜100kbpsになる。IMT−2000は、媒体アクセス制御プロトコルおよびリンクアクセス制御プロトコルおよびQoSを含め、データサービスの使用を拡大するために、データリンク層にも変更を加えた。IS−95データリンク層は、データに関し「ベストエフォート提供」を、音声に関し回線交換チャネルを実現したに過ぎなかった(すなわち、20msおきに1つの音声フレーム)。
【0008】
CDMA2000 1xEV−DO(Evolution−Data Optimized)は、EV−DOまたはEVと呼ばれることが多く、無線信号によるデータのワイヤレス送信、通常はブロードバンドインタネットアクセスに関する電気通信規格である。CDMA2000 1xEV−DOは、符号分割多元接続(CDMA)と時分割多元接続(TDMA)とを含む多重化技術を使用して個々のユーザのスループットとシステム全体のスループットを最大にする。CDMA2000 1xEV−DOは、第三世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によってCDMA2000規格群の一部として標準化され、世界中の多数のモバイル電話サービスプロバイダ、特に以前からCDMAネットワークを使用している業者によって採用されている。
【0009】
3GPP LTE(Long Term Evolution)は、UMTSモバイル電話規格を将来の要件に対処するように向上させる第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)内のプロジェクトに付けられた名称である。この目標は、効率を向上させることと、コストを削減することと、サービスを改善することと、新しいスペクトルオポチュニティを利用することと、他のオープン規格をよりうまく統合することとを含む。LTEシステムは、一連のEvolved UTRA(EUTRA)およびEvolved UTRAN(EUTRAN)仕様に記載されている。
【0010】
ハンドセットが加入者ネットワークと相互接続するには、ハンドセットによって保持されている加入者IDが必要になる。たとえば、取り外し可能なSIMカード上の加入者識別モジュール(SIM)は、モバイル電話デバイス(モバイル電話およびコンピュータなど)上での身分証明のためにサービス−加入者キーを安全に記憶する。SIMカードによって、ユーザは、1つのモバイル電話からSIMカードを取り出し、別のモバイル電話またはブロードバンド電話デバイスに挿入するだけで電話を変更することができる。
【0011】
SIMカードは、固有の通し番号と、モバイルデバイスの国際移動体加入者識別番号(IMSI)と、セキュリティ認証および暗号化情報、ローカルネットワークに関する一時情報と、ユーザがアクセスできるサービスのリストと、2つのパスワード(通常の用途用のPINとロック解除用のPUK)とを含む。
【0012】
各SIMカードは、以下の番号フォーマットの固有の国際移動体加入者識別番号(IMSI)、すなわち、(a)最初の3桁がモバイルカントリーコード(MCC)を表し、(b)次の2桁または3桁がモバイルネットワークコード(MNC)を表し、(c)残りの数字が移動局識別(MSID)番号を表す国際移動体加入者識別番号(IMSI)を記憶し、(d)SIMカードは、ICカード識別(ICC−ID)番号も有する。
【0013】
仮想SIMは、ユーザのモバイル電話上で電話呼び出し(phone call)をターミネート(terminate)するためにSIMカードを要求しない、モバイルネットワーク事業者から提供されるモバイル電話番号である。
【0014】
RUIMカード(およびR−UIM)すなわち取り外し可能なユーザ識別モジュールは、CDMA2000ネットワーク向けに作製された携帯電話用の取り外し可能なスマートカードである。RUIMは、基本的にCDMA2000システム用の3GPP/ETSI SIMであり、それらはどちらもICカード(ICC)に基づいている。RUIMカードは、名前およびアカウント番号、携帯電話番号、電話帳、テキストメッセージ、ならびに他の設定のような、ユーザの個人情報を保持する。
【0015】
CDMA2000加入者識別モジュール(CSIM)は、汎用ICカード(UICC)と呼ばれるより新しいスマートカード上で動作するアプリケーションである。UICCは、CSIMアプリケーション、USIMアプリケーション、SIMおよび/またはR−UIMを記憶することができ、全世界の携帯電話ネットワークとのオペレーションを有効化するのに使用することができる。UICCは、CSIMおよびUSIMなどのアプリケーションディレクトリファイル(ADF)を保持する。SIMおよびR−UIMはICCに基づくレガシカードである。SIMとR−UIMはどちらもUICCに追加することができるが、ADFとしてではなく、DF(ディレクトリファイル)として追加することができる。CSIMアプリケーションを保持することのできるUICCは、ユーザが、あるモバイル電話からスマートカードを取り出し、他のモバイル電話またはブロードバンド電話デバイスに挿入するだけで電話を変更することができる。
【0016】
以下では、語「スマートカード」は、これらの技術およびその均等物を包含するのに使用される。
【0017】
デュアルモード(またはマルチモード)モバイルは、シングルモードモバイルと異なり、複数の形態のデータ送信またはネットワークと互換性を有するモバイル電話を指す。たとえば、デュアルモード電話は、複数の技術を使用して音声およびデータを送受信する電話であってよい。このことはワイヤレスモバイル電話または有線電話に当てはまる。
【0018】
一態様では、デュアルモードは、音声およびデータ用の2種類のセルラ無線を含むモバイル電話のようなネットワーク互換性を指すことができる。これらの電話は、GSM(登録商標)技術とCDMA技術の組み合わせを含む。これらの電話は、ユーザの好みに応じてGSM電話またはCDMA電話として使用することができる。これらのハンドセットは、グローバル電話とも呼ばれ、本質的に1つのデバイスにおける2つの電話である。cdma2000とGSMのデュアルモード電話についてのこの特定の例では、R−UIM情報はモバイル機器(ハンドセットシェル)に記憶される1枚のカード(SIMのみ)または2枚のカード(R−UIMおよびSIM)のいずれかの2つの可能性がある。
【0019】
他の態様では、デュアルモードモバイルは、セルラ無線と非セルラ無線の両方を音声およびデータ通信に使用することができる。GSM/CDMA/W−CDMAを含むセルラ無線、ならびにIEEE802.11(WiFi)無線、WiMAX、またはDECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)無線のような他の技術を使用する2種類のデュアルモード電話がある。これらの電話は、ワイドエリアセルラネットワークに接続されると携帯電話として使用することができる。適切なWi−FiネットワークまたはDECTネットワークの範囲内では、電話をすべての通信のためにWi−Fi/DECT電話として使用することができる。この運用方法は、(ネットワーク事業者と加入者の両方について)コストを削減し、室内受信範囲を向上し、データアクセス速度を速くする。
【0020】
Wi−Fiは、ワイヤレス分配方法(通常スペクトラム拡散またはOFDM)を介してデバイスとリンクし、通常、アクセスポイントを通じてより広域のインタネットとの接続を実現するワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)のサブセットである。これによって、ユーザは、ローカル受信範囲内を自由に移動しても、ネットワークに接続することができる。
【0021】
WiMAXは、Worldwide Interoperability for Microwave Accessの略語であり、一定の、十分に移動可能なインタネットアクセスを実現する電気通信技術である。WiMAXはIEEE802.16規格(Broadband Wireless Accessとも呼ばれる)に基づく技術である。「WiMAX」という名前は、この規格の適合性および相互運用性を推進するために2001年6月に形成されたWiMAXフォーラムによって作成された。このフォーラムは、「ケーブルおよびDSLに代わる手段としてラストマイルワイヤレスブロードバンドアクセスの提供を実現可能にする、規格に基づく技術」とWiMAXを記述している。
【0022】
ハンドセットとその加入者識別のこれらの様々な接続性制限および様々なアクセス技術によって、システム選択パラメータおよびサービス管理に関するデバイスのプロビジョニングには問題がある。
【発明の概要】
【0023】
以下に、1つまたは複数の態様を基本的に理解できるようにこれらの態様の簡単な概要を示す。この概要は、考えられるすべての態様の広範囲な概要ではなく、また、すべての態様の重要または重大な要素を識別するものでも、あらゆるまたはすべての態様の範囲を定めるものでもない。この概要の唯一の目的は、以下のより詳細な説明の前置きとして1つまたは複数の態様のいくつかの概念を簡略的に示すことである。
【0024】
一態様では、エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングする方法が提供される。複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式にアクセスする。複数の無線アクセス技術を使用するためのモバイルデバイスの機能制約を判定する。モバイルデバイスが、マルチモードシステム選択方式および機能制約に従って、選択された無線アクセス技術を使用して無線アクセスネットワークと通信する。
【0025】
他の態様では、エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングする少なくとも1つのプロセッサが提供される。第1のモジュールが、複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式にアクセスする。第2のモジュールが、複数の無線アクセス技術を使用するためのモバイルデバイスの機能制約を判定する。第3のモジュールが、マルチモードシステム選択方式および機能制約に従って、選択された無線アクセス技術を使用して無線アクセスネットワークと通信する。
【0026】
他の態様では、エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングするコンピュータプログラム製品が提供される。非一時的コンピュータ可読記憶媒体が数組のコードを備える。第1組のコードが、コンピュータに、複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式にアクセスさせる。第2組のコードが、コンピュータに複数の無線アクセス技術を使用するためのモバイルデバイスの機能制約を判定させる。第3組のコードが、コンピュータに、マルチモードシステム選択方式および機能制約に従って、選択された無線アクセス技術を使用して無線アクセスネットワークと通信させる。
【0027】
他のさらなる態様では、エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングする装置が提供される。複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式にアクセスする手段が設けられる。複数の無線アクセス技術を使用するためのモバイルデバイスの機能制約を判定する手段が設けられる。マルチモードシステム選択方式および機能制約に従って、選択された無線アクセス技術を使用して無線アクセスネットワークと通信する手段が設けられる。
【0028】
他の態様では、エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングする装置が提供される。コンピューティングプラットフォームが、複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式にアクセスする。コンピューティングプラットフォームと相互接続されたスマートカードが、複数の無線アクセス技術を使用するためのモバイルデバイスの機能制約を判定する。トランシーバが、マルチモードシステム選択方式および機能制約に従って、選択された無線アクセス技術を使用して無線アクセスネットワークと通信する。
【0029】
さらにもう1つの態様では、エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングする方法が提供される。ホスト無線アクセスネットワークが、ホスト無線アクセス技術を使用してモバイルデバイスにサービスを提供する。ホスト無線アクセスネットワークは、複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式を含むスマートカード上に記憶されているデータ構造を修正するコマンドをモバイルデバイスに送信する。モバイルデバイスは、コマンドに少なくとも部分的に基づいて複数の無線アクセス技術を使用するための機能制約を判定する。
【0030】
さらに他の態様では、エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングする少なくとも1つのプロセッサが提供される。第1のモジュールが、ホスト無線アクセス技術を使用してホスト無線アクセスネットワークからモバイルデバイスにサービスを提供する。第2のモジュールが、複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式を含むデータ構造を修正するコマンドをモバイルデバイスに送信する。モバイルデバイスは、コマンドに少なくとも部分的に基づいて複数の無線アクセス技術を使用するための機能制約を判定する。
【0031】
さらに他の態様では、エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングするコンピュータプログラム製品が提供される。非一時的コンピュータ可読記憶媒体が数組のコードを備える。第1組のコードが、コンピュータにホスト無線アクセス技術を使用してホスト無線アクセスネットワークからモバイルデバイスにサービスを提供させる。第2組のコードが、コンピュータに、複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式を含むデータ構造を修正するコマンドをモバイルデバイスに送信させる。モバイルデバイスは、コマンドに少なくとも部分的に基づいて複数の無線アクセス技術を使用するための機能制約を判定する。
【0032】
さらに他の態様では、エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングする装置が提供される。ホスト無線アクセス技術を使用してホスト無線アクセスネットワークからモバイルデバイスにサービスを提供する手段が設けられる。複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式を含むデータ構造を修正するコマンドをモバイルデバイスに送信する手段が設けられる。モバイルデバイスは、コマンドに少なくとも部分的に基づいて複数の無線アクセス技術を使用するための機能制約を判定する。
【0033】
さらに他の態様では、エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングする装置が提供される。スケジューラが、ホスト無線アクセス技術を使用してホスト無線アクセスネットワークからモバイルデバイスにサービスを提供する。トランシーバが、複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式を含むデータ構造を修正するコマンドをモバイルデバイスに送信する。モバイルデバイスは、コマンドに少なくとも部分的に基づいて複数の無線アクセス技術を使用するための機能制約を判定する。
【0034】
上述の目的および関連する目的を実現するために、1つまたは複数の態様は、以下に詳しく説明し特に特許請求に範囲で指摘される特徴を備える。以下の説明および添付の図面は、1つまたは複数の態様のある例示的な特徴を詳しく示している。しかし、これらの特徴は、様々な態様の原則を使用することができる様々な方法のうちのいくつかを示しているに過ぎず、この説明は、そのような態様およびその等価物のすべてを含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】複数のアクセス技術間のシステム選択のためにプロビジョニングされる通信システムの概略図。
【図2A】マルチモードシステム選択のためにプロビジョニングされるユーザ機器のための方法の流れ図。
【図2B】ネットワークがユーザ機器をマルチモードシステム選択のためにプロビジョニングする方法の流れ図。
【図3】アウトオブサービス(OoS)状態のときにサービスの連続的なスキャンが失敗するのを抑制する方法または動作のシーケンスの流れ図。
【図4A】複数無線マルチモードシステム選択動作に関する方法または動作のシーケンスの流れ図。
【図4B】複数無線マルチモードシステム選択動作に関する方法または動作のシーケンスの流れ図。
【図4C】複数無線マルチモードシステム選択動作に関する方法または動作のシーケンスの流れ図。
【図4D】複数無線マルチモードシステム選択動作に関する方法または動作のシーケンスの流れ図。
【図5】マルチモードシステム選択に関するスマートカード内のエレメンタリフィールド(EF)のデータ構造の図。
【図6】図5のEFの符号化に関するデータ構造の図。
【図7】マルチモードシステム選択に関するモード設定用のEFのデータ構造の図。
【図8】マルチモードシステム選択に関するロケーションアソシエーテッド(location associated)優先順位リスト用のEFのデータ構造の図。
【図9】マルチモードシステム選択に関するシステム優先順位リスト用のEFのデータ構造の図。
【図10】マルチモードシステム選択に関するワイヤレスローカルアクセスネットワーク構成用のEFのデータ構造の図。
【図11】例示的なコンピューティング環境の図。
【図12】少なくとも部分的にユーザ機器に組み込まれたマルチモードサービス選択をプロビジョニングする電気的コンポーネントの論理グループのブロック図。
【図13】少なくとも部分的にノードに組み込まれたマルチモードサービス選択をプロビジョニングする電気的コンポーネントの論理グループのブロック図。
【図14】マルチモードサービス選択をプロビジョニングする手段を有する装置のブロック図。
【図15】マルチモードサービス選択をプロビジョニングする手段を有する装置のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本開示の利点によって、マルチモードシステム選択(MMSS)がモバイルデバイス(ハンドセット)における複数の無線の使用に対処することを理解されたい。従来のMMSSは、ハンドセット内に単一のトランシーバが設けられる一般的な仮定に基づいて開発されている。しかし、実際のハンドセット開発は、(a)2つの受信器(RX)および1つのアクティブ送信器(TX)(2RX/1TX)ならびに(b)同時にアクティブになる2つのトランシーバ(2RX/2TX)をサポートすることを対象としている。たとえば、同時にcdma2000 1xを介した音声およびLTEを介したデータ(SVLTE)をサポートするLTE/CDMA2000ハンドセットを検討する。他の例として、回線交換フォールバック(CSFB)をサポートする1つのTXを有する二重RX(すなわち、複数の技術に使用される)を検討する。したがって、本イノベイションは、MMSSを一般化して複数RX構成および/または複数TX構成をサポートすることによってそのような新しいハンドセットをサポートする。
【0037】
現在、3GPP2 Preferred Roaming List(PRL)は「アソシエーテッド・システム(Associated System)」をサポートしている。たとえば、1xおよびHRPDのようなcdma2000システムは各セットにグループ分けすることができる。PRLは、これらのシステムがPN_ASSOCIATIONを使用して共通の擬似ノイズ(PN)オフセットを共有するか、あるいはDATA_ASSOCIATIONを使用して共通の1組のパケットデータサービングノード(PDSN)を共有するかを示すこともできる。これによって、異なる事業者のDOへのデータ接続を防止し、ホームDOでない場合には少なくともホーム(所望の)事業者の1xシステムに確実にデータ接続することができるようにすることによってデータ接続を管理することができる。
【0038】
3GPP2 MMSSロケーションアソシエーテッド優先順位リスト(MLPL)およびMMSSシステム優先順位リスト(MSPL)は、3GPPシステムと3GPP2システムとの間のシステム選択を可能にし、かつ単一RX/TXシステム向けに設計された従来のMMSSをサポートする。
【0039】
CDMA開発グループ(CDG)は、これを「1x−DOハイブリッドモード」によってさらに改善しており、この場合、1xは、DOシステム選択のためのアンカーシステムとして働き、1xシステムと「アソシエートされた(associated)」DOシステムだけしか選択できない。新しい1xシステムが取得されると、アソシエートされた新しい1組のDOシステムしか選択できなくなる。DOを取得しようとすると、取得された1xシステムとアソシエートされたシステムに限定される。これは、このようなアプローチがDOサービスの探索を高速化し、電力消費量を節約するからである。CDGは、MMSSに他の要件、この場合も単一RX/TXマルチモードハンドセットに関する要件を追加している。
【0040】
2つのRXチェーンを有するにもかかわらず、移動局(MS)が、一方のRXチェーンの使用を試み、単一のRXチェーンしか有さない場合と同様に動作することができるある実装があることに留意されたい。第2のRXチェーンがより大きな電力(すなわち、dB)損失を導入する恐れがあるSimultaneous Voice−Data Operation(SVDO)の場合、第1のRXチェーンが主に使用される可能性がある。これに対して、2つのRXチェーンを有し、第2のRXチェーンがより近い品質であってよいSHDRの場合、第2のRXチェーンの方がずっと多く使用される可能性がある。それによって、複数の無線システムに関するシステム選択が現在、1xをアンカーシステムとする必要があるcdma2000システムに制限されているという点において欠点が生じることがある。従来のMMSSは単一RX/単一TXの使用に制限されている。たとえば、1x用の1つのRxチェーンとLTE用の別のRXチェーンとを有する1xLTEデュアルモードハンドセットを考えた場合、この2つの無線に関するシステム選択は、たとえば、cdma2000システムと同様なアソシエーションに基づいて、互いに調和して動作するかあるいは互いに独立に動作することができる。
【0041】
まず、ベースバンドプロセッサの選択肢に1xと、発展型高速パケットデータ(eHRPD)と、LTEの組み合わせとを含む無線構成例、すなわち(a)1xおよびeHRPD/LTE(2つのプロセッサ)、(b)1x/eHRPDおよびLTE(2つのプロセッサ)、ならびに(c)1x/eHRPD/LTE(単一)を考える。RXチェーンの数には(a)複数のプロセッサ間で共有される1つのRXチェーンと、(b)各RXチェーンに2つ1つのプロセッサと、(c)アイドル状態での使用に関して共有される1つのRXチェーンと、第1のRXチェーンがアクティブ状態であるときに使用される第2のRXチェーンとを含めてよい。
【0042】
したがって、本イノベイションは、MSが、現在の1x−DO制限を含む従来のMMSSを超える2つ以上のシステムについてのシステム選択を実行する手段を提供する。例示的な態様では、革新的な発展型MMSS(「eMMSS」)は3GPP/3GPP2システムに対処する。
【0043】
様々なトランシーバタイプ、すなわち(a)単一RX/単一TX(オフ周波数スキャン機能搭載)と、(b)二重RX/単一TXと、(c)二重RX/二重TX(たとえば、SVLTE、SVDO)と、(d)複数のRXおよび/または複数のTXとを含む一般的な例を含むために対処すべき初期条件を考える。
【0044】
対処すべき初期条件には、様々なエアインターフェース(AI)タイプ、すなわち、(a)ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)(たとえば、1x+DOなどの規格内エアインターフェース、LTE/cdma2000などの規格間(MMSS))と、(b)非WWANエアインターフェース(たとえば、ワイヤレスローカルアクセスネットワーク(WLAN)、パーソナルアクセスネットワーク(PAN))とを含めてもよい。話を明確にするために、本開示ではWWAN AIタイプを中心に説明する。ただし、各態様を非WWANタイプに適用してもよいことを理解されたい。
【0045】
一態様では、eMMSSは、利用可能な規格を変更する必要なしに上記の要件に対処することができる。
【0046】
1(a) まず、モバイルデバイスには、3GPP/3GPP2を有する1つの無線と3GPP2を有する第2の無線(たとえば、それぞれeHRPD/LTEおよび1x)とを搭載してよい。eHRPD/LTE側は、MMSSならびに基本的なPRLリストおよびPLMNリストを使用することができる。1x側は、アソシエーションを有する第2のPRLを使用することができる。特定の実装では、モバイルデバイスまたは端末が、アソシエートされたeHRPDシステムを見つけるのを助けるために、アソシエートされたHRPDシステムをプロビジョニングすることができる。2つのPRLリストおよびPLMNリストが適切にプロビジョニングされるように、1x AIを第1のPRL(「PRL1」)から取り外すことができ、HRPDを第2のPRL(「PRL2」)から取り外すことができる。PLMNリストはLTEにしかプロビジョニングできない。あるいは、単一のPRLをPRL1およびPRL2のためにフィルタリングしてもよい。また、Over−The−Air Service Provisioning(OTASP)仕様およびスマートカード仕様では、それぞれ2つのPRLを送信し記憶するために変更が必要になることがある。あるいは、単一のPRLをモバイルに送信してもよく、モバイルは単一のPRLを2つに分割し、分割されたPRLがモバイル上の2つの場所またはスマートカード上の2つの場所(もしくは2枚のスマートカード)上に記憶される。当業者は、3GPP2のOTASPについての例示的な開示である「Over−the−Air Service Provisioning of Mobile Stations in Spread Spectrum Standards」C.S0016−Dv1.0、2010年1月を認識すべきである。
【0047】
1(b) 第2に、モバイルデバイスまたは端末には、3GPP/3GPP2を有する1つの無線と3GPPを有する第2の無線(たとえば、eHRPD/LTEおよびGSM/UMTS)を搭載してよい。eHRPD/LTE側は、MMSSおよび基本的なPRLリストおよびPLMNリストを使用することができる。GSM側は、第2のPrivate Land Mobile Network(PLMN)リストを使用することができる。PRLリストおよび2つのPLMNリストが適切にプロビジョニングされるように、1x AIをPRLから取り外すことができ、PLMNリスト1はLTEにしかプロビジョニングできず、PLMNリスト2はGSM/UMTSにしかプロビジョニングできない。一態様では、同じPLMNを使用してPLMNリスト1、リスト2を作成することができる。
【0048】
1(c) 第3に、モバイルデバイスまたは端末には、3GPP2を有する1つの無線と3GPPを有する第2の無線(たとえば、1x/eHRPDおよびLTE)とを搭載してよい。1x/eHRPD側はPRLを使用することができ、LTE側はPLMNを使用することができる。
【0049】
1(d) 第4に、モバイルデバイスまたは端末には、3GPP/3GPP2を有する1つの無線と3GPP/3GPP2を有する第2の無線(たとえば、1x/GSMおよびeHRPD/LTE)とを搭載してよい。1x/GSM側は、MMSS1およびPRL1、PLMN1を使用することができる。eHRPD/LTE側は、PRL2およびPLMN2を有するMMSS2を使用する。同じPRL、PLMN、および/またはMMSSを再使用するオプションを実施することができる。ある実装では、複数のMMSSダウンロード(たとえば、MMSS1、MMSS2)をサポートするようにOTASP仕様およびスマートカード仕様が変更されることがある。
【0050】
他の態様では、本イノベイションによるMMSSは、適用可能な規格を変更する必要なしに上記の要件に対処することができる。このMMSS手法は、MMSSに対する、PRLにおけるようなシステムの暗黙的なアソシエーションを使用することができる。第1の選択肢として、暗黙的なアソシエーションは、一意のMSPLレコードとMLPLレコードの対にしか使用できない。第2の選択肢として、(PRLにおける)1x/eHRPDアソシエーテッドペアを考えた場合、このeHRPDシステムと等しいかあるいはより好ましい任意のシステムは、この1x/eHRPDペアとアソシエートされたとみなされる。たとえば、cdma2000システムは、特定の無線アクセス技術(RAT)ではなくてPLMN_IDとアソシエートされることができる。
【0051】
2.他の態様では、本イノベイションによるPRL手法は、適用可能な規格を変更する要求とともに上記の要件に対処することができる。特に、これは、従来定義されているPRLにLTEシステムタイプおよび3GPPシステムタイプを追加するか、あるいは1xがアンカーのままである、現在定義されている1x−DO/LTEハイブリッドモードを拡張することによって実現することができる。
【0052】
3.適用可能な規格を変更することを必要とする他の態様として3GPP手法を使用することができる。モバイルカントリーコード(MCC)タイプ、モバイルネットワークコード(MNC)タイプ、RATタイプにリンクするために新しい基本ファイル(EF)(たとえば、EF(Associated_Systems)を作成することができる。あるいは、この「Associated_Systems」フィールドを追加してシステムをグループ分けすることによって既存のEFを修正してもよい。たとえば、MCC/MNC/RAT/ASSOCIATION(16ビット)は、C.S0016−Dの新しいMCCベースのSys_Recordを使用してシステム識別子(SID)/ネットワーク識別子(NID)をMCC/MNCにマップすることができる。
【0053】
4.他の態様では、(PRLにおける)アソシエーション機能をMMSSに追加するように適用可能な規格を変更することによってMMSS手法を実施することができる。適切なプロビジョニングを確実に実現するために、MSPLがSID/NIDも、サブネットIDも、MCC/MNCも明示的にリストしないことに留意されたい。プロビジョニングでは、MLPLがMSPLを指し示すことが必要になることがある。しかし、複数のMLPLが同じMSPLを指し示すことがある。MSPLは、PRLアソシエーション手法に従って規格間エアインターフェース(AI)(たとえば、LTE−1x)に対処するように修正することができる。この手法が同じ規格のAI(たとえば、1x/DOまたはLTE/GSM)に適用できることを理解されたい。
【0054】
MMSSに新しいフィールドを追加することができる。
【0055】
ASSOCIATION_INCL(1ビット)、
MSPLレコード内で一意である値を有するASSOCIATION_TAG(8ビット)、
AI同士が同じPDSNを共有する場合にのみセットされるNETWORK_ASSOCIATION(1ビット)、
システムが、(ハイブリッド1xDOにおける1xと同様に)システム選択のために1次システムになるアンカーシステムであるかどうかを示すANCHOR_SYSTEM(0ビットまたは1ビット)。ASSOCIATION_INCL=1であり、アンカーとして示されているシステムがない場合、アンカーシステムはない。アプリケーションによっては、複数のアンカーを使用してもよい。
【0056】
CELL_IDENTITY_ASSOCIATION(0または1)は、cdma2000システムに関するPN_OFFSETとLTEに関するCELL_IDENTITYとのアソシエーションがあることを示す。あるいは、新しいフィールドを伴わないシステム同士のアソシエーションを実現することができる。MLPL/MSPLペア(MLPLはMSPLを指し示す)によって示されるシステムは「アソシエートされたシステム(Associated Systems)」とみなすことができる。上述のような2つの無線(たとえば、1x+eHRPD/LTE)は、適切にフィルタリングされた同じMMSSを使用し、互いに独立に動作することができる。より粒度の高いアソシエーションが必要である場合、疎なMLPL/MSPLペアをより粒度の高い2つ以上のMLPL/MSPLぺアに分離することができる。
【0057】
cdma2000とLTEとのセルアソシエーションに関しては、PRLは、アソシエートされた1xシステムとDOシステムが、取得をアンカー1xシステムと同じ位置に配置されたDOシステムに限定し、かつ電源電力を節約するために共通のPNオフセットを共有するかどうかを示すことができる。LTEとcdma2000(または3GPPシステム全般)をアソシエートする同様の物理(PHY)層機構は、特に初期ロールアウトの間に同じ利点をもたらす。それによって、ハンドセットが、マッピングテーブルを参照することなどによって3×168=504個の一意のLTEセルIDについて網羅的にスキャンする必要はなくなる。MSPLにおける同様のフィールドを追加してLTEセルIDをcdma2000 PN_OFFSET(たとえば、PN_CELL_IDENTITY_ASSOCIATION)に結合することができる。
【0058】
このマッピングは、いくつかの例示的な方法で行うことができる。一態様では、事業者が使用することのできる、cdma2000 PNオフセット(たとえば、512)への504個のLTEセルIDの1つまたは複数の一意のマッピングを作成することができる。他の態様では、同じ位置に配置されたLTEセクタのセルIDをブロードキャストするように1x/DOブロードキャストメッセージを標準化することができる。モバイルデバイスまたは端末での記憶のためにマッピングテーブルを作成することができる。たとえば、事業者用のすべてのRAT間のマッピングを新しいテーブルに記憶してもよい。
【0059】
LTEおよびcdma2000を超える拡張に関しては、同様に、各態様を広帯域CDMA(WCDMA)における512個のスクランブリングコードに結合することができる。前述のように、暗黙的なアソシエーションを使用してよい。LTEシステムは、暗黙的に常にeHRPDシステム以上であってよく、アソシエートされたと仮定することができる。一変形例では、1x/eHRPD/LTEのすべてが1つのチップに含められ、しかも2つのRX(1TXまたは2TX)チェーンを有するか、あるいはGSM/UMTSが追加されたような様々な無線構成を設けることができる。他の変形例では、3GPPまたは3GPP2に加えてあるいは3GPPまたは3GPP2の代わりにWiMAXも有してよい(たとえば、1xおよびeHRPD/LTE/WiMAX、1xおよびeHRPD/LTEおよびWiMAXなど)。さらなる変形例では、3つ以上のチップ/受信チェーンに拡張してよい(たとえば、1x/eHRPDおよびLTEおよびWiMAXおよび衛星リンク)。他の変形例では、PRL1とPRL2は同じ基本的なPRLを使用することができるが、未使用のシステムを除外することができる。PLMN1およびPLMN2ならびにMMSS1およびMMSS2を同様に取り扱うことができる。さらに他の態様では、帯域クラスおよびチャネル番号情報がこの情報を有してよい。取得時間が節約されることを理解されたい。
【0060】
互いに独立に実行される2つ以上のシステム選択方式を有する態様では、これらの方式間で情報を共用できるようにすることによって改善された動作を実現することができる。たとえば、MMSS(eHRPD/LTEの場合)およびPRL(1xの場合)を考えた場合、MMSSを実行するRX1がOver−the−Air(OTA)MCC/MNCを読み取る場合、RX1は、PRLを実行するRX2にこの情報を転送し、他の受信器チェーンについてのスキャンを高速化することができる。
【0061】
他の態様では、不要な無線をオフにすることができる。たとえば、LTEを有さない国では、第2のRXチェーンをオフにしてよく、LTE無線(またはLTE無線の一部)をオフにしてもよい。デバイスをあるモードに設定して特定の無線を自動的にあるいは手動で探すのを回避することができる。
【0062】
他の態様では、それぞれ、独自の別々のMMSSリスト、PRLリスト、およびPLMNリストを有する、複数の汎用ICカード(UICC)またはICカード(ICC)をハンドセット内に有してよい。さらに他の態様では、デバイスは、電池を節約するために、かつ/あるいは第2の無線またはスマートカードを必要としない国の場合に、一方のカードをオフにすることができる。
【0063】
一態様では、端末状態を示すユーザインターフェース(UI)ディスプレイが設けられる。たとえば、UIディスプレイは、単一無線であるかそれとも二重無線であるか、どの無線が使用されているか、限定サービス領域であるか、それともアウトオブサービス領域であるか、マニュアルシステム選択モードであるか、それとも自動モードであるか、それとも電源投入モードであるか、あるいはどのスマートカードまたはICカード(ICC)がアクティブであるかどうかを示すことができる。また、オフにされているスマートカードをオンに戻すとき、デバイスが、キャッシュされているPIN情報に基づいてユーザと対話することなく、PIN検証を行うことができる。これによって、スマートカードがオンに戻されるたびにユーザがPINを入力する必要はなくなる。これらの表示は、直感的なアイコンまたはアナンシエータであってよい。
【0064】
本開示の様々な態様について以下に詳しく説明する。本明細書の教示を様々な形態で実現することができ、本明細書で開示されるどの特定の構造または機能も代表的なものに過ぎないことが明らかであろう。当業者には、本明細書の教示に基づいて、本明細書で開示される態様を他の態様とは独立に実施することができ、かつこれらの態様のうちの2つ以上の態様を様々な方法で組み合わせることができることを理解されたい。たとえば、本明細書に記載された態様のうちの任意の数の態様を使用して装置を実現するかあるいは方法を実施することができる。また、本明細書に記載された態様のうちの1つまたは複数の態様の他に他の構造または機能を使用してあるいは1つまたは複数の態様以外の構造または機能を使用して装置を実現するかあるいは方法を実施することができる。一例として、本明細書に記載された方法、デバイス、システム、および装置の多くは、モバイル通信環境において動的クエリおよびレコメンデーションを行う文脈で記載されている。当業者は、同様の技術を他の通信環境および非通信環境にも適用できることを理解されたい。
【0065】
本開示では、語「コンテント」および「オブジェクト」は、任意の種類のアプリケーション、マルチメディアファイル、画像ファイル、実行可能ファイル、プログラム、ウェブページ、スクリプト、ドキュメント、プレゼンテーション、メッセージ、データ、メタデータ、またはデバイス上でレンダリング、処理、もしくは実行することのできる任意の他の種類の媒体もしくは情報を記述するのに使用される。
【0066】
本開示では、語「コンポーネント」、「システム」、「モジュール」などは、コンピュータ関連エンティティ、すなわち、ハードウェア、ソフトウェア、実行時ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはそれらの任意の組み合わせを指すものである。たとえば、コンポーネントは、プロセッサ上で実行されるプロセス、オブジェクト、実行可能ファイル、実行のスレッド、プログラム、またはコンピュータであってよいが、それらに限らない。1つまたは複数のコンポーネントは、プロセスまたは実行のスレッド内に常駐してもよく、1つのコンポーネントは、1台のコンピュータ上にローカライズされるか、あるいは2台以上のコンピュータ間で分散されてもよい。また、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造が記憶された様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。各コンポーネントは、ローカルプロセスまたはリモートプロセスを介し、たとえば、1つまたは複数のデータパケットを有する信号に従って通信することができる(たとえば、あるコンポーネントからのデータが、ローカルシステム、分散システム内の他のコンポーネントと相互作用するか、あるいはインタネットなどのネットワークを介し信号を介して他のシステムと相互作用する)。また、本明細書で説明するシステムの各コンポーネントは、これらのコンポーネントに関して記載される様々な態様、目標、利点などの実現を容易にするように再構成するかあるいは追加のコンポーネントによって補足することができ、かつ当業者によって理解されるように、所与の図に記載された厳密な構成に限定されない。
【0067】
また、本明細書に開示される各態様に関連して記載される様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、あるいは他のプログラマブル論理デバイス、離散ゲート論理もしくは離散トランジスタ論理、離散ハードウェアコンポーネント、または本明細書に記載される機能を実行するように構成されたこれらのデバイス、論理、およびコンポーネントの任意の適切な組み合わせによって実現または実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよいが、他の態様では、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態マシンであってよい。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組み合わせ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは他の任意の適切な構成として実現されてもよい。また、少なくとも1つのプロセッサは、本明細書に記載される動作または処置のうちの1つまたは複数の動作または処置を実行するように動作可能な1つまたは複数のモジュールを備えてよい。
【0068】
さらに、本明細書に記載される様々な態様または特徴は、標準的なプログラミング技術またはエンジニアリング技術を使用して方法、装置、または製造品として実現することができる。また、本明細書で開示される態様に関連して記載される方法またはアルゴリズムの動作または処置は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール、またはその2つの組み合わせで直接実施することができる。また、いくつかの態様では、方法またはアルゴリズムの動作または処置は、コンピュータプログラム製品に組み込むことができる機械読み取り可能な媒体またはコンピュータ可読媒体上の少なくとも1つのコードもしくは命令またはコードもしくは命令の任意の組み合わせまたは少なくとも1組のコードもしくは命令として常駐してもよい。また、本明細書で使用される語「製造品」は、任意のコンピュータ可読デバイス、キャリア、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するものである。たとえば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶デバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピディスク、磁気ストリップなど)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)など)、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、キードライブなど)を含んでよいが、それらに限らない。また、本明細書で説明する様々な記憶媒体は、1つまたは複数のデバイスあるいは情報を記憶する他の機械読み取り可能な媒体を表すことができる。語「機械読み取り可能な媒体」は、ワイヤレスチャネル、および命令またはデータを記憶するか、含むか、あるいは保持することができる様々な他の媒体を含んでよいが、それらに限らない。
【0069】
また、本明細書では、様々な態様は、モバイルデバイスに関連して記載されている。モバイルデバイスは、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、モバイルデバイス、携帯デバイス、マルチモードデバイス、リモート局、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器などと呼ばれることもある。加入者局は、携帯電話、コードレス電話、セッション確立プロトコル(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイスもしくは処理デバイスとのワイヤレス通信を容易にする同様の機構であってよい。
【0070】
上記のことに加えて、語「例示的な」は、本明細書では例、インスタンス、例示として働くことを意味する。本明細書で「例示的な」と記載されるあらゆる態様または設計は、必ずしも他の態様または設計と比べて好ましいかあるいは有利な構成または設計として解釈されるわけではない。むしろ、語「例示的な」を使用する場合は、概念を具体的に示すことが意図されている。また、本出願および添付の特許請求の範囲では、語「または」は、排他的な「または」ではなく両立的な「または」を意味するものである。すなわち、特に指定がない限り、あるいは文脈から明らかでない限り、「XがAまたはBを使用する」は、自然な両立的順序のいずれかを意味するものである。すなわち、この例では、Xは、Aを使用することができ、あるいはBを使用することができ、あるいはAとBの両方を使用することができ、したがって、文「XはAまたはBを使用する」は、上記の例のいずれかの下で満たされる。また、冠詞「a」および「an」は一般に、特に指定がない限りあるいは単数形を対象とすることが文脈から明らかでない限り「1つまたは複数の」を意味するものと解釈されるべきである。
【0071】
本明細書では、語「推論する」または「推論」は、イベントまたはデータを介して得られた1組の観測からシステム、環境、またはユーザの状態を判断または推定するプロセスを一般に指す。推論は、特定の文脈または処置を識別するのに使用されるか、あるいはたとえば、各状態にわたる確率分布を生成することができる。推論は、確率的であってよく、すなわち、データおよびイベントを検討することに基づく注目する各状態にわたる確率分布の計算であってよい。推論は、1組のイベントまたはデータからより高いレベルのイベントを構成するのに使用される技術を指すこともある。このような推論では、イベント同士が時間的に近接しているかどうか、イベントおよびデータが1つまたはいくつかのイベント供給源から得られるかそれともデータ供給源から得られるかにかかわらず、1組の観測されたイベントまたは記憶されているイベントデータから新しいイベントまたは処置が構成される。
【0072】
次に様々な態様について図面を参照して説明する。以下の説明では、説明の都合上、1つまたは複数の態様を完全に理解できるように多数の特定の詳細が記載されている。しかし、これらの特定の詳細なしに様々な態様を実施できることは明白である。他の場合には、これらの態様の説明を容易にするために公知の構造およびデバイスがブロック図で示されている。
【0073】
図1には、複数規格通信システム(「ワイヤレスシステム」)100において、第1および第2の無線アクセス技術(RAT)104、106として示されている複数のアクセス技術間のシステム選択のためにプロビジョニングされるモバイル機器(たとえば、端末、ハンドセット、ユーザイクイップメントなど)102として装置が示されている。モバイルデバイスまたはユーザイクイップメント(UE)102は、ホームにいてもよく、または、ローミングしていてもよい。
【0074】
ワイヤレスUE102は、多数の異なる名称、たとえば、携帯電話、移動局、ワイヤレスハンドセットなどによって識別することができる。本イノベイションの範囲は、これらのシステム、名称、用語、および同様の種類のワイヤレスシステムの各要素の実装ならびにそのような他のシステム、名称、用語、および実装を対象としている。UE102は、1つまたは複数の携帯電話、ワイヤレス接続されたコンピュータ、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)、ページャ、ナビゲーションデバイス、音楽コンテンツダウンロードユニットまたはビデオコンテンツダウンロードユニット、ワイヤレスゲームデバイス、在庫管理ユニット、またはエアインターフェースを介してワイヤレスに通信する他の同様の種類のデバイスを含む多数の異なる種類のワイヤレスデバイスを備えてよい。携帯サービスまたはその他のワイヤレス電気通信サービスは、データリンクまたはその他のネットワークリンクを通じ、公衆交換電話網(PSTN)、インタネット、Integrated Services Digital Network(ISDN)、1つまたは複数のローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)または仮想プライベートネットワーク(VPN)、あるいはそのような他のネットワークであってよい固定ネットワーク150を介してキャリアネットワークと通信することができる。
【0075】
特定のMMSS方式を選択する場合、3GPP、3GPP2、汎用PRLのような複数の選択肢から行うことができる。モバイル機器102は、複数の送信器および受信器アンテナ110を介してRAT104、106およびワイヤレスアクセスポイント112と同時にあるいは順次通信することができるトランシーバ108を有するように示されている複数の無線構成を有することができる。コンピューティングプラットフォーム114は、マルチモードシステム選択(MMSS)方式116にアクセスして複数のRAT104、106からRAT104、106を選択する。コンピューティングプラットフォーム114は、スマートカード118と相互接続されており、複数のRAT104、106を使用するためのモバイルデバイス102の機能制約120を判定する。R−UIM、CSIMのみを有するUICC、USIMおよびCSIMを有するUICC、SIMのような様々な種類のスマートカード118を使用してよい。
【0076】
トランシーバ108は、MMSS方式116、およびモバイルデバイス102の無線機能であってよい機能制約120に従って選択されたRAT104、106を使用して特定の無線アクセスネットワーク(RAN)122、124と通信する。たとえば、利用可能な無線モードは、cdma2000、3GPP、およびWiMAXのある組み合わせ(たとえば、LTE/cdma2000、cdma2000のみ、GSMのみ)を含んでよい。
【0077】
ユーザインターフェース126は、マニュアルシステム選択に関するユーザコントロール128を提示することができる。
【0078】
上記の代わりにあるいは上記に加えて、RAN122のスケジューラ130は、ホストRAT104を使用するホストRANとしてモバイルデバイス102にサービスを提供することができる。トランシーバ132は、MMSSコマンド134をモバイルデバイス102に送信し、複数のRAT104、106からRAT104、106を選択するMMSS方式116を含むデータ構造を修正する。この場合、モバイルデバイス102は、コマンド134に少なくとも部分的に基づいて複数のRAT104、106を使用するための機能制約120を判定する。
【0079】
通信システム100は、複数のMMSS方式のうちの1つを選択する手段を有するだけでなく、様々なエアインターフェース技術/アクセス技術の各々を選択する(たとえば、有効化および無効化する)手段を有し得る。コマンド134は、マニュアルシステム選択に関するユーザコントロール128を地理的位置または事業者の関数として有効化することができる。たとえば、ある日付の後で特定のRAT/AIをサポートできなくなる。あるいは、ある地理的領域において特定のRAT/AIをサポートできなくなる。これをMMSSから無効化すると、サービスを取得する際に不要なスキャンまたは遅延を避けることができる。
【0080】
MMSS116は、スマートカード118上で定義済みのMMSS EF(エレメンタリファイル)を使用することができる。スマートカード118は定義済みのMMSSコマンド116をサポートすることができる。
【0081】
MMSSコマンド116は、バイナリ形式またはレコードベースの形式で定義することができる。
【0082】
MMSSにはサービス番号を定義することができる。
【0083】
OTASPコマンドはMMSSにおける個々のレコードの挿入、更新、および削除を行うために使用することができ、これらのレコードに関してスマートカードEFおよびコマンドを定義することができる。
【0084】
LTE定義およびIOTA−DM定義を使用してMMSSを拡張することができる。
【0085】
各方式は、CDMA OTASPシステムを介してスマートカード上のサービスを管理し、ジェネリックサービステーブルを使用して、スマートカード上のMMSSサービスを含む共通のサービスを管理する方式を定義することができる。MMSS方式は、レガシR−UIMがLTE/cdma2000電話に挿入されたときのシナリオにどのように対処するかを指定することができる。
【0086】
モバイルデバイス102とスマートカード118は、ハンドシェークを行うことができ、各々は、各々がどのMMSS方式をサポートするかを示す。複数の方式が合致する場合、ネットワーク122は、モバイルデバイス102が使用できるMMSS方式116の優先順位リスト126を事前にプロビジョニングすることができる。合致する方式が1つだけである場合、モバイルデバイス102はその合致した方式を選択する。たとえば、3GPP2 MMSSおよび3GPP/3GPP2間のベーシックトグル(basic toggle)が合致し、前者の方がより好ましい場合、モバイルデバイス102はMMSSを選択することができる。合致する方式が3GPP PLMNだけである場合、モバイルデバイス102は、3GPP PLMNを選択することができ、cdma2000ハンドセットとして機能することはできなくなる。R−UIMカードがマルチモード端末に挿入された場合、端末は、cdma2000モード、cdma2000+1xEV−DOモード、cdma2000+1xEV−DO+GSMモードでのみ動作する。事業者およびR−UIMが、PLMNエントリおよびSIM用のDF(GSM)を有し、国際移動体加入者識別番号(IMSI)がプロビジョニングされた汎用PRLをサポートする場合、MMSSが機能することができる。
【0087】
CSIMが存在しない場合、3GPP PLMNを使用することができる。3GPP PLMNリストが、cdma2000 RATと、MCC/MNCからSID/NIDへのテーブルマッピングとを含む場合、MMSSを使用することができる。R−UIM用のDF(CDMA)はIDおよびクレデンシャル情報に使用することができる。他の場合には、3GPPシステムを選択することができる。
【0088】
CSIMが存在するが、DF(MMSS)は存在しない場合、上記と同様の実装を使用してよい。
【0089】
MMSS方式の優先順位リストと一緒にEF(またはOTASPメッセージ)を定義しプロビジョニングすることができる。モバイルデバイス102は、そのエアインターフェース(AI)機能をスマートカード118に記憶することができる。
【0090】
システム選択ダウンロードおよびスマートカードストレージに関しては、一般に、ターゲット位置に適合されたユーザにカスタムダウンロードを可能にすることができる。たとえば、2つのPRLをホームPRLおよびローミングPRLに関して選択的にプロビジョニングすることができる。モバイルデバイス102に対する地理ベースのプロビジョニングを使用することができる。いくつかの実装では、たとえば、特定の国に適用できるPRLに限定された、複数のPRLのうちの必要な一部または選択された1つのPRLのみをプロビジョニングまたはダウンロードすることによって、無線リソースまたはオンボードリソースのいずれかを節約することができる。
【0091】
利用可能な電池電力を消費するのを避けるために、MMSS方式は、モバイルデバイス102がアウトオブサービス(OoS)状態であるときにスキャンを低減または停止する機能を組み込むことができる。たとえば、配備されたとき、モバイルデバイス102は、HRPDサービスがもはや利用できず、PRLにリストされていないにもかかわらず、デフォルトでそのようなサービスを探索することがある。特定のシナリオとして、モバイルデバイス102が、1xサービスしか提供しない国でローミングすることを考える。圏外になると、モバイルデバイスは、OOSの間にHRPDをスキャンすることがある。これは、すべてのシステム選択方式(たとえば、3GPP、WiMAX)に当てはまる。この状況を軽減または回避するには、(たとえば、OOS状態での)この特定のAIのスキャンが許可されていない(または必要でない)ことを明示的に示すことができるフィールドをPRL(またはPLMN)に追加する。モバイルデバイス102がリストされていないAIをスキャンできるようにこのフィールドをプロビジョニングしないという選択肢も存在する。この実装は、特に基本MSPL(MMSSシステム優先順位リスト)システムエントリ:cdma2000_AIおよび3GPP_AIが使用されるときにMMSSに適用することができる。
【0092】
本開示の利点によって、RAT/AIの有効化/無効化が、周波数、チャネル、または帯域クラスの関数として、および地理的な二次元座標または三次元座標によって定義し実行することができることを理解されたい。さらに、コグニティブ無線によって認識されるチャネル条件および干渉条件を検出してサービスのスキャンに適応的な変更を施すことができる。
【0093】
さらに図1を参照すると分かるように、ワイヤレスコンピュータシステム100は、本イノベイションの様々な開示に従って移動局およびクライアントデバイスをサポートする態様を組み込むことができる。ワイヤレスシステム100は通常、コアネットワーク150と、1つまたは複数の無線ネットワークサブシステムと、ワイヤレスユーザ機器102とを含む。RNSは、ベースノード152に接続されたスケジューラ130として示された1つまたは複数のそれぞれの無線ネットワークコントローラを含む。ベースノード152は、実装の詳細に応じて、他の形態をとってよい。図示されているワイヤレスネットワークは、例示的なものに過ぎず、各コンポーネント間の無線通信を可能にする任意のシステムを含んでよい。
【0094】
様々なスケジューラ130要素およびベースノード152要素との間の通信は通常、インタネットおよび/または公衆交換電話網(PSTN)の一部を含んでよいこの陸上通信線ネットワークを介して実行される。上流側では、スケジューラ130を上述のような複数のネットワーク、たとえば、PSTN、インタネット、ISDNなどに接続することができ、したがって、クライアントUE102デバイスがより広範囲の通信ネットワークにアクセスすることができる。音声送信だけでなく、データを、ショートメッセージサービス(SMS)または当技術分野で公知の他の無線(OTA)方法を介してクライアントデバイスに送信することができる。
【0095】
ベースノード152は、データメッセージまたは他の情報を当業者に公知の無線(OTA)方法によってワイヤレスにUE102にブロードキャストする。たとえば、UE102とベースノード152との間のワイヤレス信号は、CDMA(符号分割多元接続)、TDMA(時分割多元接続)、FDMA(周波数分割多元接続)、OFDM(直交周波数分割多重化)、およびGSM、LTE、もしくは通信ネットワークまたはデータネットワークで使用される他の同様のワイヤレスプロトコルのような符号化技術のハイブリッドを使用する任意のシステムを含むがそれらに限らない、いくつかの異なる技術のいずれかに基づく信号であってよい。
【0096】
ベースノード152は、適切な符号化プロトコルまたは符号化方式で、送信すべき情報を符号化し、受信された情報を復号するエンコーダ/デコーダ131を含む。ベースノードは、UE102からアンテナ151を介してパケットをワイヤレスで受信し、パケットをスケジューラ130に送信する(パケットは陸上通信線を介して送信することができる)受信器/送信器回路132を含むことができる。ベースノード152は、無線通信に関わるプロセスおよび活動、特に本明細書に記載されたプロセスまたは活動を実行または制御することのできる回路または他の論理を含むプロセッサ158も含む。
【0097】
ベースノード152は、本明細書に記載されたようにワイヤレス通信を行う際に使用すべき様々なプロトコル、ルーチン、プロセス、またはソフトウェアを記憶するメモリ154を含むように構成されてもよい。たとえば、メモリ154は、UE102との通信に関する1つまたは複数の送信方式、プロトコル、またはストラテジを記憶することができる。これらの送信方式、ストラテジ、およびプロトコルには、データの喪失または破損による再送信のタイミング、冗長バージョン符号化(もしあれば)、およびワイヤレス通信の送受信に使用すべきあらゆる符号化方式または符号化プロトコルに関する情報が含まれる。この情報は、スケジューラ130のメモリに記憶され、必要に応じてあるいは周期的な更新およびシステムメンテナンスを実行する間にベースノード152に伝達されてもよい。
【0098】
UE102は通常、ベースノード152の対応する部分の機能と同様の機能を実行する、プロセッサまたは他の論理162と、メモリ164と、エンコーダ/デコーダ回路160とを含む。たとえば、エンコーダ回路160、またはUE102と一体の他の同様の回路は、データをベースノード152に送信されるパケットとして符号化するかあるいは他の方法でカプセル化するように構成される。各UE102は、受信器/送信器回路108と、当業者に公知である、情報をワイヤレスに送受信する他の電子機器も有する。
【0099】
UE102は、プロセッサ162と示されている論理を含む。実際には、この論理は、常駐の構成済み論理、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、マイクロコントローラ、あるいはこれらの組み合わせ、または少なくとも本明細書に記載される動作を実行するように構成された他の同様のハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアを実行する1つまたは複数の処理回路の形に構成されてよい。UE102は、加入者識別モジュール(SIM)、またはUE102を識別し、UE102がその端末で電話をかけかつ電話を受け、さらに他の加入サービスを受信するのを可能にするそのような他の回路を含んでよい。SIMカード上に記憶されているUE102のInternational Mobile Equipment Identity(IMEI)は、その特定のUE102を一意に識別する。SIMカードは、認証のために認証センタ(AuC)レジスタから得られる秘密キーのコピー、ならびにセキュリティプロトコル、識別プロトコル、および通信プロトコルに関する他の情報と一緒に、システムの加入者を識別するのに使用される国際移動体加入者識別番号(IMSI)を有してもよい。UE102には、ゲーム、ニュース、株式モニタ等のような1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションがインストールされるかあるいはそうでなければそれらがダウンロードされることが多い。
【0100】
図2Aには、エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングする方法または動作のシーケンス200が示されている。複数のRATからRATを選択するMMSS方式にアクセスする(ブロック204)。複数のRATを使用するためモバイルデバイスの機能制約を判定する(ブロック206)。モバイルデバイスは、MMSS方式および機能制約に従って、選択されたRATを使用して無線アクセスネットワークと通信する(ブロック208)。
【0101】
図2Bには、エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングする方法または動作のシーケンス250が示されている。ホストRANがホストRATを使用してモバイルデバイスにサービスを提供する(ブロック254)。ホストRANは、複数のRATからRATを選択するMMSS方式を含むデータ構造を修正するコマンドをモバイルデバイスに送信する(ブロック256)。モバイルデバイスは、コマンドに少なくとも部分的に基づいて複数の無線アクセス技術を使用するための機能制約を判定する(ブロック258)。
【0102】
図3には、アウトオブサービス(OoS)状態のときにサービスの連続的なスキャンが失敗するのを抑制する方法または動作のシーケンス300が示されている。ブロック302で、モバイルデバイスはOoS状態に入る。モバイルデバイスは、現状の間隔でサービスをスキャンする(ブロック304)。連続的なスキャンに関するしきい値(たとえば、時間、試行数など)を超えた後(ブロック306)、再試行間隔を広げる(ブロック308)。広げられた期間は、スキャンが再びトリガされるまでの不定の期間を含んでよい(ブロック310)。たとえば、ユーザインターフェース上に表示を与えることができる(ブロック312)。スキャンを更新するユーザ入力を検出する(ブロック314)。検出された場合、スキャンがブロック304で、場合によっては初期デフォルト間隔で再開する。この代わりにあるいはこれに加えて、状況の変化によって、スキャン同士の間隔を短くするかあるいはスキャンをトリガすることができる(ブロック316)。たとえば、モバイルデバイスは、ユーザのそばに置かれていないことを検出する(ブロック318)。他の場合には、モバイルデバイスは、動きまたは他の種類の相互作用(たとえば、無関係のユーザインターフェース入力)を検出する(ブロック320)。上記の代わりにあるいは上記に加えて、モバイルデバイスは、サービスを取得できる可能性の変化を検出することができる(ブロック322)。たとえば、モバイルデバイスは、受信領域内である可能性が低いかあるいはその可能性が高いGPS位置を判定することができる(ブロック324)。モバイルデバイスは特殊なDOパイロットを検出することができる(ブロック326)。モバイルデバイスは、サービスを検出できる可能性をモバイルデバイスに通知する無線周波数(RF)マッチング(たとえば、Wi−Fiパターン)を実行することができる。
【0103】
図4A〜4Cには、複数無線MMSS動作に関する方法または動作のシーケンス400が示されている。特に、各態様は、E−UTRAからcdma2000へのリダイレクション(redirection)機能に対処する。ユーザ機器(UE)の動作について、LTE+1xシステムとHRPD+1Xシステムに同時にキャンプオンできるようにする3GPPシステムおよび3GPP2システムを見つける際のSVLTE動作とともにLTEマルチモードデバイスに関して説明する。
【0104】
特に図4Aを参照すると分かるように、独立のRFチェーン(すなわち、1Xモデム−1XM)において1Xをサポートし、第2のRFチェーンでLTE、UMTS、GSM、およびHRPD(マルチモードモデム−MMM)をサポートする(ブロック402)。1XMにPRLがプロビジョニングされる。特に、PRLをスマートカード上に記憶する(ブロック404)。MMMにPRL、PLMN DB、およびMMSS関連データベースをプロビジョニングする。特に、これらのデータ構造をスマートカード上に記憶する(ブロック406)。1XMのPRLとMMMのPRLは同一であり、デバイスOTA更新時には、PRLの単一のコピーのみをデバイスに転送する(ブロック408)。
【0105】
デバイス(すなわち、UE)に初めて電源を投入する(ブロック410)。デバイスは、利用可能なシステムに対して1XMとMMMの両方にスキャンさせる(ブロック412)。1XMは、OOSを宣言する場合、このことを示す情報をMMMに供給する(ブロック414)。1XMが、MMMの前に利用可能なシステムを見つけた場合、UEはこの情報を使用して地理的位置(GEO)を判定する(ブロック418)。したがって、MMSSデータベース内のMSPLエントリの判定は、そのMSPLによって示されるエントリに基づいてスキャンの範囲を狭くすることによって支援される(ブロック420)。
【0106】
MMMが3GPPシステムを見つけられない場合、MMMは、1XMステータスにかかわらず、HRPDシステムが利用可能である場合にはHRPDシステムにキャンプオンするHICPS手順に従う(ブロック422)。
【0107】
引き続き図4Bを参照すると分かるように、1XMが1Xシステムを見つけたことを報告した場合、UEは、CDG#143に定義されている手順に基づいて、見つかった1XシステムとアソシエートされたHRPDシステムに接続する(ブロック424)。当業者には、CDG「Recommended System Selection Requirements for 1X and 1xEv−DO−Capable Terminals」、CDG Doc#143、v1.0、2007年3月15日を参照したときにこのことが認識されよう。
【0108】
1XMが1Xシステムを見つけたことを報告した場合、UEは、3GPPシステムの優先順位が、MMSSごとに見つかった1Xシステムの優先順位以上であるときには、3GPPシステムに接続し、パケット呼をサポートすることができる(ブロック426)。
【0109】
優先順位が1Xシステム以上である3GPPシステムまたはアソシエートされたHRPDシステムが見つからない場合、UEは1XMを介したパケット呼をサポートする(ブロック428)。
【0110】
UEは、MMMによって示されるMMMにおけるキャンプオンされている3GPPシステム、および見つかった1Xシステムの相対的な優先順位とは無関係に見つかった1Xシステムにキャンプオンする(ブロック430)。
【0111】
デバイスは以後の電源投入を実行する(ブロック432)。
【0112】
より良いシステムを再選択できるように1XMおよびMMMに関するMost Recently Used(MRU)リストを独立に管理する(ブロック434)
1XMは、ベターシステム再選択(BSR)手順を実行し、より好ましい1Xシステムを探す(ブロック436)。UEがキャンプオンしている1Xシステムが変わったときには、新しい1Xシステム情報をMMMに供給する(ブロック438)。
【0113】
MMMは、3GPP手順ごとにHPPLMN(Higher Priority PLMN探索期間)スキャンを実行し、より好ましい3GPPシステムを探す(ブロック440)。
【0114】
引き続き図4Cを参照すると分かるように、MMMはBSR手順を実行し、MMSS手順ごとにLTEシステムおよびHRPDシステム全体にわたってより好ましいシステムを探す(ブロック442)。MMSS BSRに関する1X優先順位を無視し、1XMによって判定されたより好ましいシステムを1Xシステムキャンプオンに使用する(ブロック444)。
【0115】
HRPDネットワークにキャンプオンしている間にBSRがより好ましいLTEネットワークを探す場合は、HRPDに関してOOSを宣言する(ブロック446)。より好ましいLTEシステムが見つからない場合、UEはシステム選択手順を実行し、それによって、MRUを使用して、以前にキャンプオンされたHRPDシステムを見つける(ブロック448)。UEは、取得されたシステムに基づく無線/パケットセッションコンテクストを保持する(ブロック450)。
【0116】
MMMがDOシステムにキャンプオンされた場合、PRLに基づいてHRPD BSRを実行する(ブロック452)。
【0117】
1XMにおいて1xシステムが取得された場合、MMMは、同じアソシエーションタグ内のより適切なHRPDへの移動を試みる(ブロック454)。
【0118】
1XMにおいて1xシステムが取得されない場合、MMMは同じGEO内のより適切なHRPDシステムへの移動を試みる(ブロック456)。
【0119】
デバイスアウトオブサービス(OoS)動作を確保することができる(ブロック458)。
【0120】
1XMおよびMMMは、個々のモデムのOoS手順に従うことができる(ブロック460)。
【0121】
1XMにおいて1xRTTシステムが取得された場合、取得されたシステムの知識を使用してMMMにおけるOoSスキャンリストを向上させることができる(ブロック462)。
【0122】
1XMに、CDG#143によって規定されているサイレントリダイヤル手順に従わせることによって、音声呼サイレントリダイヤルを実行することもできる(ブロック464)。
【0123】
MMM用のパケット呼サイレントリダイヤルは、1Xシステムを探す場合を除いてLTEマルチモードデバイスについて規定された手順に従うことができる。UEは、サイレントリダイヤル機能のためにMMMおよび1Xから移行することはない(ブロック466)。
【0124】
引き続き図4Dを参照すると分かるように、LTEから(e)HRPDへのリダイレクションまたはLTEから(e)HRPDへの再選択/BSRの後で、1XMにおいて取得された1xシステムと新しいDOがアソシエートしていない場合はアソシエーションタグを無視する。CDG#143手順に従って、アソシエートされたHRPDシステムに移動する(ブロック468)。
【0125】
UEが、MMMにおいて取得されたシステムよりも好ましい1xRTTシステムにキャンプオンされたときは、1XMを介してパケットセッションをサポートすることができる。MMMは、1XMにおいて現在取得されている1xRTTシステム以上に好ましい(e)HRPDシステムおよびLTEシステムを引き続き探す(ブロック470)。
【0126】
例示的な態様では、各実装は、複数のMMSS方式のうちの1つを選択する手段を実現することができる。このために、スマートカード(UICC、R−UIM、および/またはSIM)内の、既存のEFに追加される新しいエレメンタリフィールド(EF)は、様々なMMSS方式をリスト表示し、どれが割り付けられているかあるいはアクティブ化されているかを示すことができる。
【0127】
他の態様では、この情報をネットワークから移動局(MS)に伝達する(たとえば、3GPP2 OTASPにおける)新しい無線(OTA)メッセージを定義することができる。このOTAメッセージは、どの地理的領域でどのMMSS方式を使用すべきか(たとえば、ヨーロッパのある国々ではMMSS−3GPP PLMNベースの手法を使用する)を示すロケーション情報を有してもよい。
【0128】
MMSS−3GPP2の場合、スマートカード(たとえば、R−UIM、CSIM/SIM、またはUICC)内の新しいEFが、MSは3GPP2−MMSSを使用できるかどうかあるいは3GPP2−MMSSを使用すべきかどうかを示す。
【0129】
図5において、MMSS選択に関するEF定義例500(EFMMSS_Selection)は、マルチモードシステム選択システムがアクティブ化されているかどうかを示すことができる。このコンテントは少なくとも1バイトを含んでよい。さらにバイトを含めてもよい。
【0130】
図6には、図5のEF用の例示的な制御構造600が示されている。3GPP PLMNベースのMMSS無効化についてのb2=0/1のような他のフラグを追加してもよい。
【0131】
本イノベイションは、様々なエアインターフェース技術/アクセス技術の各々を選択(有効化/無効化)する手段を実現することができる。
【0132】
まず、事業者によってサポートされる各エアインターフェースに、AIが非アクティブ化されているかそれともアクティブ化されているか、あるいはAIを基本的にMMSS方式から抽出すべきであることを示すMSにおけるフラグをプロビジョニングすることができる。AIは、(a)特定のAI(たとえば、GSMまたはHRPD)、(b)より広範囲の規格に基づくAI(たとえば、3GPP AI、3GPP2 AI、WiMAX AI)またはWi−Fi、Bluetooth(登録商標)やその他のような他のAIを指すことができる。
【0133】
第2に、この情報は、ロケーションベースの情報であってもよい。(a)あるAIが存在しないことが分かっているある地理的領域では、MSは、これらのAIがこれらの領域で非アクティブ化されるようにプロビジョニングされてよい。(b)たとえば、ハンドセットが3GPPしか有さないヨーロッパのある国にある場合、すべての3GPP2無線AIを非アクティブ化してよい。(c)これによって電池電力が節約され、システム選択性能を向上させることができる(たとえば、スキャン時間が短縮される)。
【0134】
第3に、スマートカード(たとえば、CSIM、R−UIM、およびVSIM)上に新しいMMSS EF(エレメンタリファイル)を定義することができる。MMSSパラメータのバイナリ形式表現では、新たに導入されたEFはOTASP MMSS要求/応答メッセージの場合と同じデータ構造を使用する。
【0135】
図7では、サービスn42が割り付けられている場合、このEF(EFMMSSModeSettings)700が存在してよい。このEFはMMSSモード設定を含む。
【0136】
図8では、サービスn42が割り付けられている場合、MMSSロケーションアソシエーテッド優先順位リスト(EFMLPL)用のEF800が存在してよい。
【0137】
5.2.108EFMSPL(MMSSシステム優先順位リスト)
図9では、サービスn42が割り付けられている場合、このEF900はMMSSシステム優先順位リストを含んでよい。
【0138】
図10では、サービスn42が割り付けられている場合、このEF(EFMMSSWLAN)1000はMMSS WLAN構成を含んでよい。
【0139】
スマートカード上で新しいMMSSコマンドを定義することに関して、3GPP2 C.S0065 CSIM仕様では、以下の新しいテキストが提案されている。同様の定義がR−UIM仕様およびVSIM仕様にも当てはまる。
【0140】
以下のコマンド定義が、3GPP2 C.S0065に定義されている既存のCSIMコマンドを拡張して新しいMMSSコマンドをサポートし、C.S0023における定義を複製せずにC.S0023におけるこれらのC.S0065定義を参照する手法に基づく定義であることに留意されたい。
【0141】
1つの代替手法として、3GPP2 C.S0023 R−UIM仕様における新しい同様のコマンドを定義し、C.S0065における定義を複製せずにC.S0065におけるこれらのC.S0023定義を参照する手法がある。
【0142】
OTASP/OTAPA関連コマンドに関して、ジェネリック構成要求は以下の機能説明を有してよい。このコマンドは、いくつかの「構成要求(configuration request)」機能、すなわち、[7]に規定されている、構成要求、SSPR構成要求、PUZL構成要求、3GPD構成要求、構成要求/応答に対応するMMS構成要求およびシステムタグ構成要求、SSPR構成要求/応答、PUZL構成要求/応答、3GPD構成要求/応答メッセージ、MMS構成要求/応答、およびシステムタグ構成要求/応答を実行する。
【0143】
これらの「構成要求」機能はP2値によって区別される。
【0144】
コマンドパラメータおよびデータは以下の通りである
【表1】

【表2】

【0145】
コマンドパラメータ/データ、入力パラメータ、および応答パラメータ/データは以下のように符号化される。コマンドパラメータ/データは以下の通りである。
【表3】

【0146】
このコマンドは、4.5.1.25節の[7]に記載されているように、単一のデータブロックのMMSS構成詳細を要求し、「MMSS構成要求メッセージ」のサブセットを形成する。
【0147】
応答パラメータ/データは以下の通りである。
【表4】

【0148】
この応答は、3.5.1.25節の[7]に記載されているように、単一のデータブロックのMMSS構成詳細を示し、「MMSS構成応答メッセージ」のサブセットを形成する。
【0149】
ジェネリックダウンロード要求に関して、以下の機能説明を検討する。このコマンドは、いくつかの「ダウンロード要求」機能、すなわち、[7]に規定されている、ダウンロード要求、SSPRダウンロード要求、PUZLダウンロード要求、3GPDダウンロード要求、ダウンロード要求/応答に対応するMMSダウンロード要求およびシステムタグダウンロード要求、SSPRダウンロード要求/応答、PUZLダウンロード要求/応答および3GPD構成要求/応答メッセージ、MMS構成要求/応答およびシステムタグ構成要求/応答を実行する。
【0150】
これらの「ダウンロード要求」機能はP2値によって区別される。
【0151】
コマンドパラメータおよびデータは以下の通りである。
【表5】

【表6】

【0152】
MMSSダウンロード要求コマンドデータ(P2=「06」)
コマンドパラメータ/データ、入力パラメータ、および応答パラメータ/データは以下のように符号化される。
【0153】
コマンドパラメータ/データは以下の通りである。
【表7】

【0154】
このコマンドは、単一のデータブロックのMMSSダウンロードを要求し、「MMSSダウンロード要求メッセージ」のサブセットを形成する。Lc=パラメータデータの長さ+2に留意されたい。
【0155】
応答パラメータ/データは以下の通りである。
【表8】

【0156】
この応答は、単一のデータブロックに関し、「MMSSダウンロード応答メッセージ」のサブセットを形成する。
【0157】
MMSSの新しいサービス番号を定義することができる。
【0158】
CSIM仕様、R−UIM仕様、およびVSIM仕様は、以下にEFCST(CSIMサービステーブル)に関して示すように、本イノベイションをサポートする定義を反映することができる。このEFは、どのサービスが利用可能であるかを示す。あるサービスがCSIMにおいて利用可能と示されていない場合、モバイル機器はこのサービスを選択しない。
【表9】

【0159】
MMSSパラメータのレコードベースのプロビジョニングおよびストレージを実施することができる。MMSSレコードの新しいOTASPコマンドを考える。既存のOTASPコマンドは、すべてのMLPLパラメータおよびMSPLパラメータを全体的に管理する。MMSSのMLPL情報およびMSPL情報における個々のフィールドおよびレコードを管理するために、3GPP2 C.S0016 OTASP仕様に新しいパラメータブロックを追加してこのような特定のMMSSレコードの挿入、更新、および削除を行うことが提案されている。このようなパラメータブロックは、MMSSダウンロード要求メッセージおよび/またはMMSS構成要求メッセージに使用される。
【0160】
MLPL挿入:新しいレコードを挿入する。
【0161】
MLPL更新:レコードを更新する。
【0162】
MLPL削除:レコードを削除する。
【0163】
MLPL読み取り:レコードを読み取る。
【0164】
MSPL挿入:新しいレコードを挿入する。
【0165】
MSPL更新:レコードを更新する。
【0166】
MSPL削除:レコードを削除する。
【0167】
MSPL読み取り:レコードを読み取る。
【0168】
これらのレコードを管理する際、各レコードは、これらのレコード内のインデックス番号によってインデックス付けされる。これらはC.S0016にはまだないので、この新しいインデックス番号も各レコードに追加すべきである。
【0169】
MMSSレコードのストレージに関して、提案されているMMSS EFはバイナリ形式であってよい。この場合、MLPLレコードおよびMSPLレコードは線形固定タイプのEF内のレコードとして定義される。
【0170】
他の場合には、これらのレコードは透過タイプのEF内のTLVオブジェクトとして定義される。
【0171】
MLPLとMSPLはどちらもあるヘッダ情報(たとえば、MLPLサイズおよびIDまたはMSPLサイズおよびID)を有するので、別個のEF(たとえば、EFMLPLheaderおよびEFMSPLheader)として記憶することができる。
【0172】
MMSSレコード用のスマートカードコマンドを設けることができる。スマートカードにおける提案されているMMSSコマンドは、MLPLパラメータブロックおよびMSPLパラメータブロック全体を管理する。これらのブロックを個々のレコードに関して管理する追加的なスマートカードコマンドを導入することが提案されている。このようなコマンドは、OTASPにおけるレコードベースのコマンドに1対1で対応する。たとえば、以下のスマートカードコマンドが定義されている。
【0173】
MLPL挿入:新しいレコードを挿入する。
【0174】
MLPL更新:レコードを更新する。
【0175】
MLPL削除:レコードを削除する。
【0176】
MLPL読み取り:レコードを読み取る。
【0177】
MSPL挿入:新しいレコードを挿入する。
【0178】
MSPL更新:レコードを更新する。
【0179】
MSPL削除:レコードを削除する。
【0180】
MSPL読み取り:レコードを読み取る。
【0181】
LTEおよびIOTA−DM用のMMSS拡張機能−−現在、MMSSパラメータはLTEを対象としていない。GSM/UMTSシステム情報と同様のLTEシステム情報をMMSSパラメータに追加することができる。
【0182】
たとえば、
MSPLにおけるSYS_TYPEに新しい値:LTE「00000011」を追加する。
【0183】
AIR_INT_TYPE用の新しいビット:「LTEサポート可能(LTE Supported)」を追加する。
【0184】
LTEシステムロケーションタグを定義する。
【0185】
MMSSに関するOTASP拡張機能および追加要素は、IOTA−DMに適用することができる。IOTA−DMは、OMAのデバイス管理フレームワークを使用するIPベースの無線プロビジョニングをサポートするように3GPP2 C.S0064に定義されている。同様のOTASPコマンドおよびデータブロック定義を、IOTA−DM定義に追加することができる。
【0186】
たとえば、
MMSSに関する新しい管理されるオブジェクト(Managed Object)を追加する。
【0187】
この新しい管理されるオブジェクト内のパラメータをOTASPからのMMSSパラメータ(たとえば、モード設定、MLPLヘッダおよびレコード、MSPLヘッダおよびレコード...)を含むように定義する。
【0188】
新しいジェネリックサービステーブルを使用して、スマートカード上の共通のサービスを管理する方式を追加することができる。
【0189】
CSIM/USIMを含むUICCまたはR−UIM/SIM上のMF(マスタファイル)の下で、EFGST(ジェネリックサービステーブル)と呼ばれる新しいEFまたはこの趣旨の何らかのファイルを作成する。このテーブルでは、以下のサービスを、スマートカード上で個別にアクティブ化/非アクティブ化できるように定義することができる。
【0190】
−ADN(短縮ダイヤル番号)、
−FDN(固定ダイヤル番号)
−LDN(前回のダイヤル番号)
−SDN(サービスダイヤル番号)
−マルチメディアストレージ
−画像
−MMSS(すなわち、定義および標準化中の新しいサービス)。
【0191】
このテーブル内でサービスがアクティブ化されると、CSIMとUSIMの両方(およびR−UIMとSIMの両方)がこのサービスにアクセス可能になる。サービスが非アクティブ化されると、CSIMとUSIMの両者はこのサービスを利用できなくなる。特定のジェネリックサービスの対象となるEFおよびコマンドは、MFの下に存在し、CSIM ADFの下にもUSIM ADFの下にも存在しない(DFCDMAの下にもDFGSMの下にも存在しない)。
【0192】
一態様では、EF−GSTの目的は、USIMおよびCSIM(ならびにSIMおよびR−UIM)に「含まれず」あるいは場合によってはこれらに共通するサービスを管理することであってよい。たとえば、このEF GSTは、UICC上でMMSSが利用可能であるかどうかを示すことができる。
【0193】
すでにCSIMサービステーブルとUSIMサービステーブルの両方に存在するマルチメディアストレージのような既存のサービスの場合、ジェネリックサービステーブル内のマルチメディアストレージは、CSIM(またはR−UIM)サービステーブルおよびUSIM(またはSIM)サービステーブル内の対応する番号に優先する(すなわち、後者の2つは無視される)。
【0194】
ジェネリックサービスは、アクティブ化されないとき、それに関連するEFおよびコマンドはカードによってサポートされず、したがって、これらのEFおよびコマンド処理論理にメモリ空間を割り付ける必要はない。
【0195】
適用可能な標準文書:この新しいEFGSTは、MF(マスタファイル)の下で、C.S0074、すなわち、CSIM/USIMベースのスマートカードに関する3GPP2 UICC仕様に定義することができる。
【0196】
この新しいEFGSTは、MF(マスタファイル)の下で、C.S0023、すなわち、R−UIM/SIMに関する3GPP2 R−UIM仕様に定義することができる。
【0197】
CDMA OTASPシステムを介してスマートカードに対するサービスを管理する方式を定義する。
【0198】
ネットワークがR−UIM、CSIM、SIM、USIM、UICC(ジェネリックサービス用)、R−UIM/SIM(ジェネリックサービス用)、ISIMなどに対するサービスをアクティブ化/非アクティブ化できるようにするOTASPコマンド「サービス変更要求メッセージ」を作成することができる。
【0199】
順方向リンクメッセージは以下の新しいエントリを有してよい。
【0200】
サービス変更要求メッセージ「00011000」(利用可能な次の値)
【表10】

【0201】
ネットワークがR−UIM/CSIMに対するサービスの現在の値を問い合わせるための新しいOTASPコマンド「サービス構成要求」も作成する。
【0202】
C.S0016において、表4.5−1順方向リンクメッセージは以下の新しいエントリを有する。
【0203】
サービス構成要求メッセージ「00011001」(利用可能な次の値)4.5.1.2y
メッセージフォーマットを記述する新しい節4.5.1.2yサービス構成要求メッセージを追加する。
【表11】

【0204】
次に、逆方向リンクメッセージにおける新しいコマンドを定義する必要がある。
【0205】
表3.5−1逆方向リンクメッセージにおいて、以下の新しいメッセージを追加する。
【0206】
サービス変更応答メッセージ「00011000」(利用可能な次の値)3.5.1.2x
サービス構成応答メッセージ「00011001」(利用可能な次の値)
【表12】

【表13】

【0207】
CSIM仕様およびR−UIM仕様では、OTASPに関する以下のCSIM/R−UIMコマンドを追加してネットワークからR−UIMへのジェネリックサービス管理をサポートすることができる。
【0208】
3GPP2 C.S0065 CSIM仕様では、以下を実施することができる。同様の定義がR−UIM仕様およびVSIM仕様にも当てはまる。
【0209】
OTASP/OTAPA関連コマンドの場合、ジェネリック構成要求は以下の機能説明を有してよい。このコマンドは、いくつかの「構成要求」機能、すなわち、構成要求、SSPR構成要求、PUZL構成要求、3GPD構成要求、構成要求/応答に対応するMMS構成要求およびシステムタグ構成要求、SSPR構成要求/応答、PUZL構成要求/応答、3GPD構成要求/応答メッセージ、MMS構成要求/応答およびシステムタグ構成要求/応答を有してよい。
【0210】
これらの「構成要求」機能は、以下のコマンドパラメータおよびデータによって示されているようにP2値によって区別される。
【表14】

【表15】

【0211】
コマンドパラメータ/データ、入力パラメータ、および応答パラメータ/データは以下のように符号化される。
【表16】

【0212】
このコマンドは、単一のデータブロックのサービス構成詳細を要求し、本開示の「サービス構成要求メッセージ」のサブセットを形成する。応答パラメータ/データは以下の通りである。
【表17】

【0213】
注意:Le=パラメータデータの長さ+3
この応答は、単一のデータブロックのサービス構成詳細を示し、「サービス構成応答メッセージ」のサブセットを形成する。
【0214】
ジェネリックダウンロード要求に関して、このコマンドは、いくつかの「ダウンロード要求」機能、すなわち、[7]に規定されている、ダウンロード要求、SSPRダウンロード要求、PUZLダウンロード要求、3GPDダウンロード要求、ダウンロード要求/応答に対応するMMSダウンロード要求およびシステムタグダウンロード要求、SSPRダウンロード要求/応答、PUZLダウンロード要求/応答および3GPD構成要求/応答メッセージ、MMS構成要求/応答およびシステムタグ構成要求/応答を実行する。
【0215】
これらの「ダウンロード要求」機能はP2値によって区別される。
【0216】
コマンドパラメータおよびデータは以下の通りである。
【表18】

【0217】
P2の符号化
【表19】

【0218】
サービス変更要求コマンドデータ(P2=「06」)
コマンドパラメータ/データ、入力パラメータ、および応答パラメータ/データは以下のように符号化される。コマンドパラメータ/データは以下の通りである。
【表20】

【0219】
このコマンドは、この発明文献の「2.1 Additions to C.S0016(C.S0016への追加事項)」に記載されているように、単一のデータブロックのサービスダウンロードを要求し、「サービス変更要求メッセージ」のサブセットを形成する。
【0220】
*Lc=パラメータデータの長さ+2に留意されたい。
【0221】
応答パラメータ/データは以下の通りである。
【表21】

【0222】
この応答は、単一のデータブロックに関し、「サービス変更応答メッセージ」のサブセットを形成する。
【0223】
本開示によって、イノベイティブな機能により、モバイルデバイスが、事業者の優先事項に基づいてcdma2000システムおよび非cdma2000システムを効率的に選択できるようになり、このような優先事項をスマートカードまたはデバイスのメモリ(非揮発性メモリまたはNVとも呼ばれる)に記憶できることを理解されたい。MMSSパラメータおよびサービスのストレージおよび管理によって、加入者は、MMSSパラメータを自分のスマートカード上に維持しつつ自分のIDを一方のデバイスから他方のデバイスに伝達/転送することができる。MMSSパラメータのレコードベースのプロビジョニングおよびストレージによって、これらのパラメータの融通性に富んだ管理が可能になる。OTASP拡張機能によって、ネットワークは、ハンドセットまたはR−UIM/CSIMに対するサービスを動的に有効化/無効化することができる。新しいジェネリックサービステーブルは、R−UIM/SIMとUICC(CSIM/USIM)の両方に適用され、2つの場所における重複したサービステーブルエントリを回避し、非同調問題を解決する。
【0224】
図11を参照すると分かるように、請求された主題の様々な態様を実施する例示的なコンピューティング環境1100はコンピュータ1112を含む。コンピュータ1112は、処理ユニット1114と、システムメモリ1116と、システムバス1118とを含む。システムバス1118は、システムメモリ1116および処理ユニット1114を含むがそれらに限らないシステムコンポーネント同士を結合する。処理ユニット1114は、様々な利用可能なプロセッサのうちのいずれかであってよい。二重マイクロプロセッサアーキテクチャおよび他のマルチプロセッサアーキテクチャを処理ユニット1114として使用してもよい。
【0225】
システムバス1118は、業界標準アーキテクチャ(ISA)、マイクロチャネルアーキテクチャ(MSA)、拡張ISA(EISA)、Intelligent Drive Electronics(IDE)、VESAローカルバス(VLB)、Peripheral Component Interconnect(PCI)、カードバス、Universal Serial Bus(USB)、Advanced Graphics Port(AGP)、Personal Computer Memory Card International Associationバス(PCMCIA)、Firewire(IEEE1194)、およびSmall Computer Systems Interface(SCSI)を含むがそれらに限らない様々な利用可能なバスアーキテクチャを使用するメモリバスもしくはメモリコントローラ、周辺バスもしくは外部バス、および/またはローカルバスを含むいくつかの種類のバス構造のいずれかであってよい。
【0226】
システムメモリ1116は、揮発性メモリ1120と非揮発性メモリ1122とを含む。起動時などに、コンピュータ1112内の要素同士の間で情報を転送する基本ルーチンを含むBasic Input/Output System(BIOS)が非揮発性メモリ1122に記憶されている。制限としてではなく一例として、非揮発性メモリ1122は、読み取り専用メモリ(ROM)、Programmable ROM(PROM)、Electrically Programmable ROM(EPROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリを含んでよい。揮発性メモリ1120は、外部キャッシュメモリとして働くランダムアクセスメモリ(RAM)を含む。制限としてではなく一例として、RAMは、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、enhanced SDRAM(ESDRAM)、Synchlink DRAM(SLDRAM)、Rambus Direct RAM(RDRAM)、Direct Rambus Dynamic RAM(DRDRAM)、およびRambus Dynamic RAM(RDRAM)のような多数の形態で利用可能である。
【0227】
コンピュータ1112は、取り外し可能/取り外し不能、揮発性/非揮発性コンピュータ記憶媒体も含む。図11は、たとえば、ディスクストレージ1124を示している。ディスクストレージ1124は、磁気ディスクドライブ、フロッピディスクドライブ、テープドライブ、Jazドライブ、Zipドライブ、LS−100ドライブ、フラッシュメモリカード、またはメモリスティックのようなデバイスを含むがそれらに限らない。また、ディスクストレージ1124は、コンパクトディスクROMデバイス(CD−ROM)、CD書き込み可能ドライブ(CD−Rドライブ)、CD書き換え可能ドライブ(CD−RWドライブ)、またはDigital Versatile Disk ROM Drive(DVD−ROM)などの光学ディスクドライブを含むがそれらに限らない他の記憶媒体とは別の記憶媒体またはこのような他の記憶媒体と組み合わされた記憶媒体を含んでよい。ディスクストレージデバイス1124をシステムバス1118に接続するのを容易にするために、通常、インターフェース1126のような取り外し可能または取り外し不能なインターフェースが使用される。
【0228】
図11が、ユーザと、適切な動作環境1100で説明した基本的なコンピュータリソースとの間の仲介として働くソフトウェアを表していることを理解されたい。このようなソフトウェアはオペレーティングシステム1128を含む。オペレーティングシステム1128は、ディスクストレージ1124上に記憶することができ、コンピュータシステム1112のリソースを制御し割り付ける働きをする。システムアプリケーション1130は、システムメモリ1116内またはディスクストレージ1124上に記憶されたプログラムモジュール1132およびプログラムデータ1134を介したオペレーティングシステム1128によるリソースの管理を利用する。請求された主題を様々なオペレーティングシステムまたはそれらのオペレーティングシステムの組み合わせによって実現できることを理解されたい。
【0229】
ユーザは、1つまたは複数の入力デバイス1136を通してコンピュータ1112にコマンドまたは情報を入力する。入力デバイス1136は、マウス、トラックボール、スタイラス、タッチパッド、キーボード、マイクロフォン、ジョイティック、ゲームパッド、サテライトディッシュ、スキャナ、TVチューナカード、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなどのポインティングデバイスを含むがそれらに限らない。これらの入力デバイスおよびその他の入力デバイスは、システムバス1118を通し1つまたは複数のインターフェースポート1138を介して処理ユニット1114に接続される。1つまたは複数のインターフェースポート1138は、たとえば、シリアルポート、パラレルポート、ゲームポート、およびUniversal Serial Bus(USB)を含む。1つまたは複数の出力デバイス1140は、1つまたは複数の入力デバイス1136と同じ種類のいくつかのポートを使用する。したがって、たとえば、USBポートを使用してコンピュータ1112に入力を供給し、かつコンピュータ1112から出力デバイス1140に情報を出力することができる。出力デバイス1140には、モニタ、スピーカ、およびプリンタのように、特殊なアダプタを必要とする出力デバイス1140があることを示すために、出力アダプタ1142が設けられている。出力アダプタ1142は、制限ではなく一例として、出力デバイス1140とシステムバス1118とを接続する手段を構成するビデオカードおよび音声カードを含む。他のデバイスおよび/またはデバイスのシステムが1つまたは複数のリモートコンピュータ1144のような入力機能と出力機能の両方を実施することに留意されたい。
【0230】
コンピュータ1112は、リモートコンピュータ1144のような1つまたは複数のリモートコンピュータとの論理接続を使用してネットワーク化環境で動作することができる。1つまたは複数のリモートコンピュータ1144は、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ワークステーション、マイクロプロセッサベースの電気器具、ピアデバイス、その他の一般的なネットワークノードなどであってよく、通常、コンピュータ1112に関して説明した要素のうちの多くまたはすべての要素を含む。説明を簡単にするために、メモリストレージデバイス1146のみが1つまたは複数のリモートコンピュータ1144と一緒に図示されている。1つまたは複数のリモートコンピュータ1144は、ネットワークインターフェース1148を通してコンピュータ1112に論理的に接続され、次いで、通信接続1150を介して物理的に接続されている。ネットワークインターフェース1148は、ローカルエリアネットワーク(LAN)およびワイドエリアネットワーク(WAN)のような有線通信ネットワークおよび/または無線通信ネットワークを包含する。LAN技術は、Fiber Distributed Data Interface(FDDI)、Copper Distributed Data Interface(CDDI)、イーサネット(登録商標)、トークンリングなどを含む。WAN技術は、ポイントツーポイントリンク、Integrated Services Digital Networks(ISDN)およびその変形例のような回線交換ネットワーク、パケット交換ネットワーク、およびデジタル加入者線(DSL)を含むがそれらに限らない。
【0231】
1つまたは複数の通信接続1150は、ネットワークインターフェース1148をバス1118に接続するのに使用されるハードウェア/ソフトウェアを指す。通信接続1150はコンピュータ1112の内部を明確に例示するのに示されているが、コンピュータ1112の外部に配置されてもよい。ネットワークインターフェース1148との接続に必要なハードウェア/ソフトウェアは、例示のためにのみ、通常の電話レベルのモデム、ケーブルモデムおよびDSLモデム、ISDNアダプタ、ならびにイーサネットカードを含むモデムのような内部技術および外部技術を含む。
【0232】
ベース、ノードベース。図12を参照すると、エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングするシステム1200が示されている。たとえば、システム1200は、少なくとも部分的にユーザ機器(UE)内に常駐してよい。システム1200が、コンピューティングプラットフォーム、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせ(たとえば、ファームウェア)によって実施される機能を表す機能ブロックであってよい機能ブロックを含むように表されていることを理解されたい。システム1200は、連動して動作することのできる電気的コンポーネントの論理グループ1202を含む。たとえば、論理グループ1202は、複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式にアクセスする電気的コンポーネントを含んでよい(1204)。さらに、論理グループ1202は、複数の無線アクセス技術を使用するためのモバイルデバイスの機能制約を判定する電気的コンポーネントを含んでよい(1206)。他の場合には、論理グループ1202は、マルチモードシステム選択方式および機能制約に従って、選択された無線アクセス技術を使用して無線アクセスネットワークと通信する電気的コンポーネントを含んでよい(1208)。また、システム1200は、電気的コンポーネント1204〜1208に関連する機能を実行する命令を保持するメモリ1220を含んでよい。電気的コンポーネント1204〜1208は、メモリ1220の外部に位置するように示されているが、その1つまたは複数がメモリ1220の内部に存在してよいことを理解されたい。
【0233】
図13を参照すると、エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングするシステム1300が示されている。たとえば、システム1300は、少なくとも部分的にネットワークエンティティ(たとえば、発展型ベースノード)内に常駐することができる。システム1300が、コンピューティングプラットフォーム、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせ(たとえば、ファームウェア)によって実施される機能を表す機能ブロックであってよい機能ブロックを含むように表されていること理解されたい。システム1300は、連動して動作することのできる電気的コンポーネントの論理グループ1302を含む。たとえば、論理グループ1302は、ホスト無線アクセス技術を使用してホスト無線アクセスネットワークからモバイルデバイスにサービスを提供する電気的コンポーネントを含むことができる(1304)。さらに、論理グループ1302は、複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式を含むデータ構造を修正するコマンドをモバイルデバイスに送信する電気的コンポーネントを含んでよく(1306)、この場合、モバイルデバイスは、コマンドに少なくとも部分的に基づいて複数の無線アクセス技術を使用するための機能制約を判定する。また、システム1300は、電気的コンポーネント1304〜1306に関連する機能を実行する命令を保持するメモリ1320を含んでよい。電気的コンポーネント1304〜1308は、メモリ1320の外部に位置するように示されているが、その1つまたは複数がメモリ1320の内部に存在してよいことを理解されたい。
【0234】
図14には、エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングする装置1402が示されている。複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式にアクセスする手段1404が設けられる。複数の無線アクセス技術を使用するためのモバイルデバイスの機能制約を判定する手段1406が設けられる。マルチモードシステム選択方式および機能制約に従って、選択された無線アクセス技術を使用して無線アクセスネットワークと通信する手段1408が設けられる。
【0235】
図15には、エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングする装置1502が示されている。ホスト無線アクセス技術を使用してホスト無線アクセスネットワークからモバイルデバイスにサービスを提供する手段1504が設けられる。複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式を含むデータ構造を修正するコマンドをモバイルデバイスに送信する手段1506が設けられる。この場合、モバイルデバイスは、コマンドに少なくとも部分的に基づいて複数の無線アクセス技術を使用するための機能制約を判定する。
【0236】
当業者には、本明細書で説明した実施形態の変形例、修正例、および他の実装例が、請求された開示の趣旨および範囲から逸脱せずに構想されよう。したがって、本開示は、上記の例示的な説明ではなく、以下の特許請求の範囲の趣旨および範囲によって定義されるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングする方法であって、
複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式にアクセスすることと、
前記複数の無線アクセス技術を使用するためのモバイルデバイスの機能制約を判定することと、
前記マルチモードシステム選択方式および前記機能制約に従って、選択された無線アクセス技術を使用して無線アクセスネットワークと通信することとを備える方法。
【請求項2】
前記マルチモードシステム選択方式は、3GPPエアインターフェースと3GPP2エアインターフェースと汎用の好ましいローミングリストの間の優先順位を定める、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記機能制約を判定することは、モバイル事業者用の前記モバイルデバイスの加入者識別子のプロビジョニングを判定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記加入者識別子のプロビジョニングを判定することは、取り外し可能なユーザ識別モジュール(R−UIM)と、CDMA加入者識別モジュール(CSIM)を含む汎用ICカード(UICC)と、汎用加入者識別モジュール(USIM)およびCSIMを含むUICCと、加入者識別モジュール(SIM)とから成るグループのうちの1つを検出することをさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
スマートカードの前記グループの第2のスマートカードのプロビジョニングを判定することと、
前記グループのうちの前記1つおよび前記第2のスマートカードを選択的にアクティブ化することとを備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記機能制約を判定することは、エアインターフェースに関連する前記モバイルデバイスのトランシーバ制限を判定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記トランシーバ制限を判定することは、シングルモードまたはマルチモードを介して通信することをさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記トランシーバ制限および加入者の事業者から受信された構成情報を、前記モバイルデバイスに組み込まれたスマートカード上に記憶することをさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記機能制約を判定することは、ローミングしているかあるいはホームにある前記モバイルデバイスのトランシーバ制限を判定することをさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記機能制約を判定することは、CDMA2000エアインターフェースと3GPPエアインターフェースと3GPP2エアインターフェースとGSMエアインターフェースとWiMAXエアインターフェースから成るグループのうちの少なくとも1つのエアインターフェース上で通信するための前記モバイルデバイスのトランシーバ制限を判定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記モバイルデバイスのコンピューティングプラットフォームと、モバイルネットワークへの加入者識別子を含む集積回路カードとのハンドシェークを実行し、前記機能制約を判定することをさらに備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記コンピューティングプラットフォーム上に記憶されている第1のマルチモードシステム選択方式にアクセスすることと、前記集積回路カード上に記憶されている第2のマルチモードシステム選択方式にアクセスすることとをさらに備える、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記マルチモードシステム選択方式および前記機能制約を満足する利用可能な複数の無線アクセス技術を判定することと、
優先順位設定に従って前記利用可能な複数の無線アクセス技術のうちの1つを選択することとをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記マルチモードシステム選択方式にアクセスすることは、指定された無線アクセス技術を有効化または無効化するネットワークコマンドを受信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記マルチモードシステム選択方式にアクセスすることは、前記モバイルデバイスに対してプロビジョニングされるスマートカード上のエレメンタリファイルにアクセスすることをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
無線サービスプロビジョニングによって前記マルチモードシステム選択方式用のローカルに記憶されたデータ構造を修正するコマンドを受信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記モバイルデバイスの地理的位置を判定することと、
前記選択された無線アクセス技術が前記地理的位置で利用可能であるかどうかを規定する前記機能制約にアクセスすることとをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
現在のカレンダー日付を判定することと、
前記選択された無線アクセス技術が前記現在のカレンダー日付で利用可能であるかどうかを規定する前記機能制約にアクセスすることとをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
スマートカードに含まれるジェネリックサービステーブル内の前記マルチモードシステム選択方式にアクセスすることをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記マルチモードシステム選択方式にアクセスし、1次選択として働くアンカーシステムを判定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
少なくとも2つのエアインターフェースをアソシエートする前記マルチモードシステム選択方式にアクセスすることをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記モバイルデバイスの地理的位置を判定することと、
無線アクセス技術のマニュアル選択が前記地理的位置で利用可能であるかどうかを規定する前記機能制約にアクセスすることとをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記モバイルデバイスがアウトオブサービス領域にあると判定することと、
サービスのスキャン同士の間隔を広げることとをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
サービスのスキャン同士の前記間隔を広げることは、しきい値を超えたと判定することをさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
アウトオブサービス領域でのスキャンに関するユーザの好みに応じてサービスのスキャン同士の前記間隔を広げることをさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
ユーザと前記モバイルデバイスの相互作用がないことを検知したことに応じてサービスのスキャン同士の前記間隔を広げることをさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
ロケーションに応じてサービスのスキャン同士の前記間隔を広げることをさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
地理的位置判定信号を受信すること、ワイヤレスアクセス送信を検出すること、無線周波数環境を記憶されているロケーション記述に合致させること、アウトオブサービスロケーションを示すセルラパイロットを識別することのうちの選択された1つに基づいてロケーションを判定することをさらに備える、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングする少なくとも1つのプロセッサであって、
複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式にアクセスする第1のモジュールと、
前記複数の無線アクセス技術を使用するためのモバイルデバイスの機能制約を判定する第2のモジュールと、
前記マルチモードシステム選択方式および前記機能制約に従って、選択された無線アクセス技術を使用して無線アクセスネットワークと通信する第3のモジュールとを備えるプロセッサ。
【請求項30】
エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングするコンピュータプログラム製品であって、
非一時的コンピュータ可読記憶媒体が、
コンピュータに、複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式にアクセスさせる第1組のコードと、
前記コンピュータに、前記複数の無線アクセス技術を使用するためのモバイルデバイスの機能制約を判定させる第2組のコードと、
前記コンピュータに、前記マルチモードシステム選択方式および前記機能制約に従って、選択された無線アクセス技術を使用して無線アクセスネットワークと通信させる第3組のコードとを備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項31】
エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングする装置であって、
複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式にアクセスする手段と、
前記複数の無線アクセス技術を使用するためのモバイルデバイスの機能制約を判定する手段と、
前記マルチモードシステム選択方式および前記機能制約に従って、選択された無線アクセス技術を使用して無線アクセスネットワークと通信する手段とを備える装置。
【請求項32】
エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングする装置であって、
複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式にアクセスするコンピューティングプラットフォームと、
前記コンピューティングプラットフォームと相互接続され、前記複数の無線アクセス技術を使用するためのモバイルデバイスの機能制約を判定するスマートカードと、
前記マルチモードシステム選択方式および前記機能制約に従って、選択された無線アクセス技術を使用して無線アクセスネットワークと通信するトランシーバとを備える装置。
【請求項33】
前記マルチモードシステム選択方式は、3GPPエアインターフェースと3GPP2エアインターフェースと汎用の好ましいローミングリストの間の優先順位を定める、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記コンピューティングプラットフォームと相互接続された前記スマートカードはさらに、モバイル事業者用の前記モバイルデバイスの加入者識別子のプロビジョニングを判定することによって前記機能制約を判定する、請求項32に記載の装置。
【請求項35】
前記コンピューティングプラットフォームと相互接続された前記スマートカードはさらに、取り外し可能なユーザ識別モジュール(R−UIM)と、CDMA加入者識別モジュール(CSIM)を含む汎用ICカード(UICC)と、汎用加入者識別モジュール(USIM)およびCSIMを含むUICCと、加入者識別モジュール(SIM)とから成るグループのうちの1つを検出することによって前記加入者識別子のプロビジョニングを判定する、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記グループのうちの第2の1つをさらに備え、前記コンピューティングプラットフォームはさらに、前記グループのうちの前記第2の1つのプロビジョニングを判定し、前記グループのうちの前記1つおよび前記第2の1つを選択的にアクティブ化する、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記コンピューティングプラットフォームと相互接続された前記スマートカードはさらに、エアインターフェースに関連する前記モバイルデバイスのトランシーバ制限を判定することによって前記機能制約を判定する、請求項32に記載の装置。
【請求項38】
前記コンピューティングプラットフォームと相互接続された前記スマートカードはさらに、シングルモードまたはマルチモードを介して通信することによって前記トランシーバ制限を判定する、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記コンピューティングプラットフォームはさらに、前記トランシーバ制限を前記モバイルデバイスに組み込まれた前記スマートカード上に記憶する、請求項37に記載の装置。
【請求項40】
前記コンピューティングプラットフォームと相互接続された前記スマートカードはさらに、ローミングしているかあるいはホームにある前記モバイルデバイスのトランシーバ制限を判定することによって前記機能制約を判定する、請求項37に記載の装置。
【請求項41】
前記コンピューティングプラットフォームと相互接続された前記スマートカードはさらに、CDMA2000エアインターフェースと3GPPエアインターフェースと3GPP2エアインターフェースとGSMエアインターフェースとWiMAXエアインターフェースから成るグループのうちの少なくとも1つのエアインターフェース上で通信するための前記モバイルデバイスのトランシーバ制限を判定することによって前記機能制約を判定する、請求項32に記載の装置。
【請求項42】
前記コンピューティングプラットフォームはさらに、モバイルネットワークへの加入者識別子を含む集積回路カードである前記スマートカードとのハンドシェークを実行し、前記機能制約を判定する、請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記コンピューティングプラットフォームはさらに、前記コンピューティングプラットフォーム上に記憶されている第1のマルチモードシステム選択方式にアクセスし、前記スマートカード上に記憶されている第2のマルチモードシステム選択方式にアクセスする、請求項42に記載の装置。
【請求項44】
前記コンピューティングプラットフォームはさらに、前記マルチモードシステム選択方式および前記機能制約を満足する利用可能な複数の無線アクセス技術を判定し、優先順位設定に従って前記利用可能な複数の無線アクセス技術のうちの1つを選択する、請求項32に記載の装置。
【請求項45】
前記コンピューティングプラットフォームがさらに前記マルチモードシステム選択方式にアクセスすることは、指定された無線アクセス技術を有効化または無効化するネットワークコマンドを受信することをさらに備える、請求項32に記載の装置。
【請求項46】
前記コンピューティングプラットフォームがさらに前記マルチモードシステム選択方式にアクセスすることは、前記モバイルデバイスに対してプロビジョニングされるスマートカード上のエレメンタリファイルにアクセスすることをさらに備える、請求項32に記載の装置。
【請求項47】
前記トランシーバはさらに、無線サービスプロビジョニングによって、前記マルチモードシステム選択方式用のローカルに記憶されたデータ構造を修正するコマンドを受信する、請求項32に記載の装置。
【請求項48】
前記コンピューティングプラットフォームはさらに、前記モバイルデバイスの地理的位置を判定し、前記選択された無線アクセス技術が前記地理的位置で利用可能であるかどうかを規定する前記機能制約にアクセスする、請求項32に記載の装置。
【請求項49】
前記コンピューティングプラットフォームはさらに、現在のカレンダー日付を判定し、前記選択された無線アクセス技術が前記現在のカレンダー日付で利用可能であるかどうかを規定する前記機能制約にアクセスする、請求項32に記載の装置。
【請求項50】
前記コンピューティングプラットフォームはさらに、スマートカードに含まれるジェネリックサービステーブル内の前記マルチモードシステム選択方式にアクセスする、請求項32に記載の装置。
【請求項51】
前記コンピューティングプラットフォームはさらに、前記モバイルデバイスの地理的位置を判定し、無線アクセス技術のマニュアル選択が前記地理的位置で利用可能であるかどうかを規定する前記機能制約にアクセスする、請求項32に記載の装置。
【請求項52】
前記コンピューティングプラットフォームはさらに、前記マルチモードシステム選択方式にアクセスし、1次選択として働くアンカーシステムを判定する、請求項32に記載の装置。
【請求項53】
前記コンピューティングプラットフォームは、2つのエアインターフェースをアソシエートする前記マルチモードシステム選択方式にアクセスする、請求項32に記載の装置。
【請求項54】
前記コンピューティングプラットフォームは、前記モバイルデバイスがアウトオブサービス領域にあると判定し、サービスのスキャン同士の間隔を広げる、請求項32に記載の装置。
【請求項55】
前記コンピューティングプラットフォームがさらにサービスのスキャン同士の前記間隔を広げることは、しきい値を超えたと判定することをさらに備える、請求項54に記載の装置。
【請求項56】
前記コンピューティングプラットフォームはさらに、アウトオブサービス領域でのスキャンに関するユーザの好みに応じてサービスのスキャン同士の前記間隔を広げる、請求項54に記載の装置。
【請求項57】
前記コンピューティングプラットフォームはさらに、ユーザと前記モバイルデバイスの相互作用がないことを検知したことに応じてサービスのスキャン同士の前記間隔を広げる、請求項54に記載の装置。
【請求項58】
コンピューティングプラットフォームはさらに、ロケーションに応じてサービスのスキャン同士の前記間隔を広げる、請求項54に記載の装置。
【請求項59】
前記トランシーバおよび前記コンピューティングプラットフォームはさらに、地理的位置判定信号を受信すること、ワイヤレスアクセス送信を検出すること、無線周波数環境を記憶されているロケーション記述に合致させること、アウトオブサービスロケーションを示すセルラパイロットを識別することのうちの選択された1つに基づいてロケーションを判定する、請求項58に記載の装置。
【請求項60】
エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングする方法であって、
ホスト無線アクセス技術を使用してホスト無線アクセスネットワークからモバイルデバイスにサービスを提供することと、
複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式を含むデータ構造を修正するコマンドをモバイルデバイスに送信することとを備え、
前記モバイルデバイスは、前記コマンドに少なくとも部分的に基づいて前記複数の無線アクセス技術を使用するための機能制約を判定する方法。
【請求項61】
前記マルチモードシステム選択方式は、3GPPエアインターフェースと3GPP2エアインターフェースと汎用の好ましいローミングリストの間の優先順位を定める、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記コマンドを送信することは、取り外し可能なユーザ識別モジュール(R−UIM)と、CDMA加入者識別モジュール(CSIM)を含む汎用ICカード(UICC)と、汎用加入者識別モジュール(USIM)およびCSIMを含むUICCと、加入者識別モジュール(SIM)とから成るグループのうちの1つから加入者識別子を受信したことに応答して前記モバイルデバイスをプロビジョニングすることをさらに備える、請求項60に記載の方法。
【請求項63】
前記コマンドを送信することは、CDMA2000エアインターフェースと3GPPエアインターフェースと3GPP2エアインターフェースとGSMエアインターフェースとWiMAXエアインターフェースから成るグループの少なくとも1つのエアインターフェース上で通信するための前記モバイルデバイスのトランシーバ制限を判定したことに応答することをさらに備える、請求項60に記載の方法。
【請求項64】
前記コマンドを送信することは、前記モバイルデバイスに対してプロビジョニングされるスマートカード上のエレメンタリファイルを修正することをさらに備える、請求項60に記載の方法。
【請求項65】
前記コマンドを送信して、無線サービスプロビジョニングによって前記マルチモード選択方式用のローカルに記憶されたデータ構造を修正することをさらに備える、請求項60に記載の方法。
【請求項66】
スマートカードに含まれるジェネリックサービステーブル内の前記マルチモード選択方式を修正するために前記コマンドを送信する、請求項60に記載の方法。
【請求項67】
前記コマンドを送信することは、前記モバイルデバイスの地理的位置に基づいてローミングの好ましいローミングリストをプロビジョニングすることをさらに備える、請求項60に記載の方法。
【請求項68】
前記コマンドをバイナリ形式で送信する、請求項60に記載の方法。
【請求項69】
前記コマンドをレコード形式で送信する、請求項60に記載の方法。
【請求項70】
エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングする少なくとも1つのプロセッサであって、
ホスト無線アクセス技術を使用してホスト無線アクセスネットワークからモバイルデバイスにサービスを提供する第1のモジュールと、
複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式を含むデータ構造を修正するコマンドを前記モバイルデバイスに送信する第2のモジュールとを備え、
前記モバイルデバイスは、前記コマンドに少なくとも部分的に基づいて前記複数の無線アクセス技術を使用するための機能制約を判定する少なくとも1つのプロセッサ。
【請求項71】
エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングするコンピュータプログラム製品であって、
非一時的コンピュータ可読記憶媒体が、
コンピュータに、ホスト無線アクセス技術を使用してホスト無線アクセスネットワークからモバイルデバイスにサービスを提供させる第1組のコードと、
コンピュータに、複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式を含むデータ構造を修正するコマンドを前記モバイルデバイスに送信させる第2組のコードとを備え、
前記モバイルデバイスは、前記コマンドに少なくとも部分的に基づいて前記複数の無線アクセス技術を使用するための機能制約を判定するコンピュータプログラム製品。
【請求項72】
エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングする装置であって、
ホスト無線アクセス技術を使用してホスト無線アクセスネットワークからモバイルデバイスにサービスを提供する手段と、
複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式を含むデータ構造を修正するコマンドをモバイルデバイスに送信する手段とを備え、
前記モバイルデバイスは、前記コマンドに少なくとも部分的に基づいて前記複数の無線アクセス技術を使用するための機能制約を判定する装置。
【請求項73】
エアインターフェース/アクセス技術のシステム選択のためにモバイル機器またはスマートカードをプロビジョニングする装置であって、
ホスト無線アクセス技術を使用してホスト無線アクセスネットワークからモバイルデバイスにサービスを提供するスケジューラと、
複数の無線アクセス技術から無線アクセス技術を選択するマルチモードシステム選択方式を含むデータ構造を修正するコマンドを前記モバイルデバイスに送信するトランシーバとを備え、
前記モバイルデバイスは、前記コマンドに少なくとも部分的に基づいて前記複数の無線アクセス技術を使用するための機能制約を判定する装置。
【請求項74】
前記マルチモードシステム選択方式は、3GPPエアインターフェースと3GPP2エアインターフェースと汎用の好ましいローミングリストの間の優先順位を定める、請求項73に記載の装置。
【請求項75】
前記トランシーバがさらに前記コマンドを送信することは、取り外し可能なユーザ識別モジュール(R−UIM)と、CDMA加入者識別モジュール(CSIM)を含む汎用ICカード(UICC)と、汎用加入者識別モジュール(USIM)およびCSIMを含むUICCと、加入者識別モジュール(SIM)とから成るグループのうちの1つから加入者識別子を受信したことに応答して前記モバイルデバイスをプロビジョニングすることをさらに備える、請求項73に記載の装置。
【請求項76】
前記トランシーバがさらに前記コマンドを送信することは、CDMA2000エアインターフェースと3GPPエアインターフェースと3GPP2エアインターフェースとGSMエアインターフェースとWiMAXエアインターフェースから成るグループのうちの少なくとも1つのエアインターフェース上で通信するための前記モバイルデバイスのトランシーバ制限を判定したことに応答することをさらに備える、請求項73に記載の装置。
【請求項77】
前記トランシーバがさらに前記コマンドを送信することは、前記モバイルデバイスに対してプロビジョニングされるスマートカード上のエレメンタリファイルを修正することをさらに備える、請求項73に記載の装置。
【請求項78】
前記トランシーバはさらに、無線サービスプロビジョニングによって前記マルチモードシステム選択方式用のローカルに記憶されたデータ構造を修正するために前記コマンドを送信する、請求項73に記載の装置。
【請求項79】
前記トランシーバはスマートカードに含まれるジェネリックサービステーブル内の前記マルチモードシステム選択方式を修正するために前記コマンドを送信する、請求項73に記載の装置。
【請求項80】
前記トランシーバがさらに前記コマンドを送信することは、前記モバイルデバイスの地理的位置に基づいてローミングの好ましいローミングリストをプロビジョニングすることをさらに備える、請求項73に記載の装置。
【請求項81】
前記トランシーバはさらに、前記コマンドをバイナリ形式で送信する、請求項73に記載の装置。
【請求項82】
前記トランシーバはさらに、前記コマンドをレコード形式で送信する、請求項73に記載の装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2012−527194(P2012−527194A)
【公表日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−511025(P2012−511025)
【出願日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際出願番号】PCT/US2010/034799
【国際公開番号】WO2010/132710
【国際公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】