説明

シートバックのテーブル装置

【課題】車両用シートのシートバック後側に配設の第1テーブルボードと第2テーブルボードとの使い勝手を向上させることができるシートバックのテーブル装置を提供する。
【解決手段】シートバック15後側のベースボード21に第1ヒンジ機構30によって回動可能に装着され、かつ格納位置と使用位置とに配置切換可能に設けられた第1テーブルボード70と、第1テーブルボード70に第2ヒンジ機構40によって回動可能に装着され、かつ格納位置と使用位置とに配置切換可能に設けられた第2テーブルボード80とを備える。第1テーブルボード70が使用位置に配置切換されるときには、第1テーブルボード70と一体状をなして第2テーブルボード80が移動される。第1テーブルボード80が格納位置に配置された状態にあるときには、第2テーブルボード80が格納位置と使用位置とに配置切換される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はシートバックのテーブル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用シートのテーブル装置においては、例えば、特許文献1に開示されている。
これにおいては、車両用シートのヘッドレストの後面に凹部が設けられ、その凹部の上部には、コップホルダーをなす上の板体が支軸によって開閉回動可能に装着される。そして、上の板体は、凹部底面に沿う格納位置と、後方へ水平状に張り出される使用位置とに配置切換される。
また、凹部の下部には、扉兼テーブル部をなす下の板体が、支軸によって開閉回動可能に装着される。そして、下の板体は、格納位置にある上の板体の後面に重ね合わされる格納位置と、後方へ水平状に張り出される使用位置とに配置切換される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3062958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に開示された車両用シートのテーブル装置においては、上の板体(コップホルダー)を使用する場合、先ず、下の板体(扉兼テーブル部)を支軸を中心として90度下方へ回動操作して使用位置に配置切換した後、上の板体を手前上側へ支軸を中心として90度上方へ回動操作して使用位置に配置切換する必要があり、使い勝手が悪い。
【0005】
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、車両用シートのシートバックの後側に配設される第1テーブルボードと第2テーブルボードとの使い勝手を向上させることができるシートバックのテーブル装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、この発明の請求項1に係るシートバックのテーブル装置は、車両用シートのシートバックの後側に固定状態で配置されるベースボードと、
前記ベースボードに第1ヒンジ機構によって回動可能に装着されて前記ベースボードに沿う格納位置と水平状に張り出される使用位置とに配置切換可能に設けられた第1テーブルボードと、
前記第1テーブルボードに第2ヒンジ機構によって回動可能に装着されて前記第1テーブルボードに沿う格納位置と水平状に張り出される使用位置とに配置切換可能に設けられた第2テーブルボードとを備え、
前記第1テーブルボードが使用位置に配置切換されるときには、同第1テーブルボードと一体状をなして前記第2テーブルボードが移動され、
前記第1テーブルボードが格納位置に配置された状態にあるときには、前記第2テーブルボードが格納位置と使用位置とに配置切換される構成にしてあることを特徴とする。
【0007】
前記構成によると、ベースボードに沿う格納位置に配置された第1テーブルボードを使用する場合、ベースボードに対し、第1ヒンジ機構のヒンジ軸を中心として第1テーブルボードを回動操作することで水平状に張り出される使用位置に配置切換される。この際、第1テーブルボードと一体状をなして第2テーブルボードが移動される。
また、第1テーブルボードに沿う格納位置に配置された第2テーブルボードを使用する場合、格納位置にある第1テーブルボードに対し、第2ヒンジ機構のヒンジ軸を中心として第2テーブルボードを回動操作することで水平状に張り出される使用位置に配置切換される。
前記したように、第1テーブルボードを使用する場合には、第1テーブルボードを第1ヒンジ機構のヒンジ軸を中心として回動操作する一つの動作によって使用位置に配置切換して使用することができる。
また、第2テーブルボードを使用する場合には、第2テーブルボードを第2ヒンジ機構のヒンジ軸を中心として回動操作する一つの動作によって使用位置に配置切換して使用することができるため、使い勝手に優れる。
【0008】
請求項2に係るシートバックのテーブル装置は、請求項1に記載のシートバックのテーブル装置であって、
ベースボードは、車両用シートのシートクッションの上面に折り畳み可能なシートバックの後側に配置され、
前記シートクッションの上面に前記シートバックが折り畳まれた状態で、前記ベースボードの後縁に対し第1ヒンジ機構によって第1テーブルボードが後方へ同一平面をなして延長状に張り出される使用位置に配置切換可能に構成されていることを特徴とする。
【0009】
前記構成によると、シートクッションの上面に前記シートバックが折り畳まれた状態で、ベースボードの後縁に対し第1ヒンジ機構のヒンジ軸を中心として第1テーブルボードを回動操作することで、ベースボードの後方へ同一平面をなして延長状に張り出される使用位置に第1テーブルボードを配置切換することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の実施例1に係る車両用シートのシートバックの後側に第1、第2のテーブルボードが装着された状態を後方から示す斜視図である。
【図2】同じく図1のII−II線に沿う側断面図である。
【図3】同じく第1テーブルボードが第1の使用位置に配置された状態を後方から示す斜視図である。
【図4】同じく図3のIV−IV線に沿う側断面図である。
【図5】同じく第1テーブルボードのストッパ機構を示す説明図である。
【図6】同じく第2テーブルボードが使用位置に配置された状態を後方から示す斜視図である。
【図7】同じく図6のVII−VII線に沿う側断面図である。
【図8】同じく図7のVIII−VIII線に沿う第2テーブルボードの正断面図である。
【図9】同じくシートクッションの上に折り畳まれたシートクッションのベースボードの後方に延長する第2の使用位置に第1テーブルボードが配置された状態を後方から示す斜視図である。
【図10】同じく図9のX−X線に沿う側断面図である。
【図11】この発明の実施例2に係る車両用シートのシートバックの後側にカップホルダ装置が装着された状態を後方から示す斜視図である。
【図12】同じく図11のXII−XII線に沿う側断面図である。
【図13】同じくシートクッションの上に折り畳まれたシートクッションのベースボードの後方に延長する第2の使用位置に第1テーブルボードが配置された状態を後方から示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
この発明を実施するための形態について実施例にしたがって説明する。
【実施例1】
【0012】
この発明の実施例1に係るシートバックのテーブル装置を図1〜図10にしたがって説明する。
図1に示すように、車両用シートのシートクッション10の後部には、リクライニング機構11によってシートバック15が前後方向へ傾き調整可能に、かつシートクッション10の上面に沿って折り畳み可能に装着されている。
シートバック15の後側には、合成樹脂材によって矩形状に形成されベースボード21がビスや留め具等の固定部材(図示しない)によって固定状態で配置される。
また、この実施例1において、ベースボード21の後面(図に示すように、シートバック15がシートクッション10の上面に折り畳まれた状態では上面)には、カップ類を保持する単数又は複数の凹部25が必要に応じて形成される。
【0013】
図1と図2に示すように、ベースボード21の下部の左右部には、第1ヒンジ機構30のヒンジ軸31が一体状に形成され、これら第1ヒンジ機構30のヒンジ軸31の軸周りには第1テーブルボード70が回動可能に装着されている。
第1テーブルボード70は、合成樹脂材によってベースボード21に対応する大きさの矩形状に形成され、その一端部(下端部)の左右には、第1ヒンジ機構30のヒンジ軸31に着脱及び回動可能に嵌込まれるC字状のヒンジ孔を有するヒンジ片72が形成されている。
そして、シートクッション10に対し、シートバック15が若干後方へ傾動された通常の起立位置に配置された状態において、ベースボード21の下部に対し第1テーブルボード70が第1ヒンジ機構30のヒンジ軸31を中心として回動操作されることによって、図1と図2に示すように、ベースボード21に沿う格納位置と、図3と図4に示すように、後方へ水平状に張り出される第1の使用位置とに配置切換されるようになっている。
さらに、図9と図10に示すように、シートクッション10の上面にシートバック15が倒されて折り畳まれた状態において、ベースボード21に対し、第1テーブルボード70が、第1ヒンジ機構30のヒンジ軸31を中心として回動操作されることによって、ベースボード21の後縁に対し第1テーブルボード70が後方へ同一平面をなして延長状に張り出される第2の使用位置に配置切換されるようになっている。
【0014】
また、この実施例1において、ベースボード21と、第1テーブルボード70との間には、第1テーブルボード70を格納位置と、第1の使用位置と、第2の使用位置との三位置に係止する第1ストッパ機構50が配設されている。
この第1ストッパ機構50は、第1テーブルボード70を格納位置と、第1の使用位置と、第2の使用位置との三位置に係止し得る構造であればどのような構造のものでもよく、例えば、図2と図5に示すように、第1ヒンジ機構30のヒンジ軸31の周りに配設されたストッパピン51と、このストッパピン51の先端部51aに係脱可能に係合する三つの係合凹部55、56、57とを備えて構成される。
また、三つの係合凹部55、56、57は、第1テーブルボード70のヒンジ片72の側壁面に形成されると共に、ヒンジ軸31の周りに所定角度を隔ててそれぞれ配設されている。
【0015】
図5に示すように、ストッパピン51は、ベースボード21の下部に進退可能に組み付けられ、ばね52によって係合凹部55、又は56、又は57に係合する方向に付勢されている。そして、ストッパピン51の先端部51aが、係合凹部55に突入して係合されることによって、図1と図2に示すように、第1テーブルボード70が格納位置に係止される。また、図3と図4に示すように、ストッパピン51の先端部51aが係合凹部56に突入して係合されることによって、第1テーブルボード70が第1の使用位置に係止される。さらに、ストッパピン51の先端部51aが係合凹部57に突入して係合されることによって、図9と図10に示すように、第1テーブルボード70が第2の使用位置に係止されるようになっている。
【0016】
図1と図2に示すように、第1テーブルボード70の上部の左右部には、第2ヒンジ機構40のヒンジ軸41が一体状に形成され、これらヒンジ軸41の軸周りには第2テーブルボード80が回動可能に装着されている。
第2テーブルボード80は、合成樹脂材によって第1テーブルボード70よりも小さい矩形状に形成され、その一端部(上端部)の左右には、第2ヒンジ機構40のヒンジ軸41に着脱及び回動可能に嵌込まれるC字状のヒンジ孔を有するヒンジ片82が形成されている。
そして、第1テーブルボード70に対し、第2テーブルボード80が第2ヒンジ機構40のヒンジ軸41を中心として回動操作されることによって、図1と図2に示すように、第1テーブルボード70に沿う格納位置と、図6と図7に示すように、後方へ水平状に張り出される使用位置とに配置切換されるようになっている。
【0017】
図6〜図8に示すように、第1テーブルボード70と第2テーブルボード80との間には、第2テーブルボード80を格納位置と、使用位置との二位置に係止する第2ストッパ機構60が配設されている。
この第2ストッパ機構60は、第2テーブルボード80を格納位置と、使用位置との二位置に係止し得る構造であればどのような構造のものでもよい。
例えば、図7に示すように、第2ストッパ機構60を、支持アーム61と弾性係止片65によって構成することができる。この場合、支持アーム61は、その一端に設けられた軸部62が第1テーブルボード70に回動可能に連結され、支持アーム61の他端に設けられた軸部63が第2テーブルボード80に設けられた奥行き方向に長い長孔64に沿って移動可能に嵌挿される。さらに、第1テーブルボード70と第2テーブルボード80とのうち、一方のボード、この実施例1では第2テーブルボード80に、支持アーム61を係脱可能に拘束する弾性係止片65が配設される。
そして、第1テーブルボード70に対し第2テーブルボード80が、格納位置と、使用位置との両位置に配置切換されたときに、弾性係止片65が支持アーム61に係脱可能に弾性的に係合することによって第2テーブルボード80が格納位置と、使用位置との両位置に係止されるように構成する。
【0018】
なお、この実施例1において、図7と図8に示すように、支持アーム61は、その長手方向に平行する二本のロッド部61aを有する一方、弾性係止片65は、第2テーブルボード80の下面に固定された基板部65aの左右両側縁に下向きに折り曲げられた両側板65bの先端から弾性変形可能に断面L字状に折り返されて形成されている。
【0019】
この実施例1に係るシートバックにおけるシートバックのテーブル装置は上述したように構成される。
したがって、図1と図2に示すように、シートクッション10に対し、シートバック15が起立位置に配置された状態において、ベースボード21の後側に沿う格納位置に配置された第1テーブルボード70を使用する場合、ベースボード21に対し、第1ヒンジ機構30のヒンジ軸31を中心として第1テーブルボード70を下方へ90度程度回動操作する。これによって、図3と図4に示すように、第1テーブルボード70が後方へ水平状に張り出す第1の使用位置に配置切換される。この際、第1テーブルボード70と一体状をなして第2テーブルボード80が追従して移動される。
【0020】
また、図1と図2に示すように、ベースボード21の後側に沿う格納位置に配置された第1テーブルボード70に対し、格納位置に配置された第2テーブルボード80を使用する場合、第2ヒンジ機構40のヒンジ軸41を中心として第2テーブルボード80を上方へ90度程度回動操作する。これによって、図6と図7に示すように、第2テーブルボード80が後方へ水平状に張り出す使用位置に配置切換される。
【0021】
前記したように、第1テーブルボード70を使用する場合には、第1テーブルボード70を第1ヒンジ機構30のヒンジ軸31を中心として回動操作する一つの動作によって使用位置(第1の使用位置)に配置切換して使用することができる。
また、第2テーブルボード80を使用する場合には、第2テーブルボード80を第2ヒンジ機構40のヒンジ軸41を中心として回動操作する一つの動作によって使用位置に配置切換して使用することができるため、使い勝手に優れる。
【0022】
また、この実施例1において、シートクッション10の上面に沿ってシートバック15が倒されて折り畳まれた状態において、ベースボード21に対し、第1テーブルボード70が、第1ヒンジ機構30のヒンジ軸31を中心として後方へ180度程度回動操作する。これによって、図9と図10に示すように、ベースボード21の後縁に対し第1テーブルボード70が後方へほぼ同一平面(若干の段差状態も含む)をなして延長状に張り出される第2の使用位置に配置切換される。
この状態において、ベースボード21上面と第1テーブルボード70上面とをテーブル面として使用可能となると共に、ベースボード21の凹部25をカップホルダとして使用可能となる。
【実施例2】
【0023】
次に、この発明の実施例2に係るシートバックのテーブル装置を図11〜図13にしたがって説明する。
この実施例2においては、第1テーブルボード170に対する第2テーブルボード180の配置状態を変更したものである。
すなわち、図11〜図13に示すように、ベースボード21の下部に第1ヒンジ機構130のヒンジ軸131を中心として回動可能に装着される第1テーブルボード170には、その下部寄り部分から上端にわたって左右の側板部170bを残して矩形状の開口部170aが形成されている。
なお、ベースボード21と、第1テーブルボード170との間に配設される第1ストッパ機構は実施例1と同様にして構成される。
【0024】
図11〜図13に示すように、第1テーブルボード170の左右の側板部170bの上端部には、第2ヒンジ機構140のヒンジ軸141を中心として第2テーブルボード180が回動可能に装着されている。
そして、第1テーブルボード170に対し、第2テーブルボード180が第2ヒンジ機構140のヒンジ軸141を中心として回動操作されることによって、図11の実線に示すように、第1テーブルボード170の開口部170aを塞ぐようにして格納される格納位置と、図11の二点鎖線に示すように、後方へ水平状に張り出される使用位置とに配置切換されるようになっている。
【0025】
また、第1テーブルボード170と第2テーブルボード180との間には、第2テーブルボード180を格納位置と、使用位置との二位置に係止する第2ストッパ機構(図示しない)が配設されている。なお、第2ストッパ機構は、第2テーブルボード180を格納位置と、使用位置との二位置に係止し得る構造であればどのような構造のものでもよい。
この実施例2のその他の構成は実施例1と同様に構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
【0026】
したがって、この実施例2に係るシートバックのテーブル装置においても、実施例1と同様にして、第1テーブルボード170を使用する場合には、第1テーブルボード170を第1ヒンジ機構130のヒンジ軸131を中心として回動操作する一つの動作によって第1の使用位置に配置切換して使用することができる。
また、第2テーブルボード180を使用する場合には、第2テーブルボード180を第2ヒンジ機構140のヒンジ軸141を中心として回動操作する一つの動作によって使用位置に配置切換して使用することができるため、使い勝手に優れる。
【0027】
また、この実施例2においても、シートクッション10の上面に沿ってシートバック15が倒されて折り畳まれた状態において、図13に示すように、ベースボード21に対し、第1テーブルボード170が、第1ヒンジ機構130のヒンジ軸131を中心として後方へ180度程度回動操作することによって、ベースボード21の後縁に対し第1テーブルボード170が後方へ同一平面をなして延長状に張り出される第2の使用位置に配置切換される。
この状態において、ベースボード21上面と第1テーブルボード170上面とをテーブル面として使用可能となると共に、ベースボード21の凹部25をカップホルダとして使用可能となる。
【0028】
なお、この発明は前記実施例1及び2に限定するものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。
例えば、前記実施例1及び2においては、ベースボード21に対し、第1テーブルボード70(170)を、格納位置から90度回動変位した第1の使用位置と、180度回動変位した第2の使用位置とに配置切換可能に構成した場合を例示したが、シートバック15がシートクッション10の上面に沿って折り畳み可能に装着される形式の車両用シートである場合には、第1テーブルボード70(170)を第2の使用位置に対してのみ使用可能に構成してもこの発明を実施することができる。
また、前記実施例1及び2においては、シートバック15がシートクッション10の上面に沿って折り畳み可能に装着される形式の車両用シートである場合を例示したが、シートバック15がシートクッション10の上面に沿って折り畳むことができない車両用シートに対してもこの発明を実施することができる。
【符号の説明】
【0029】
10 シートクッション
11 リクライニング機構
15 シートバック
21 ベースボード
30、130 第1ヒンジ機構
31、131 ヒンジ軸
40、140 第2ヒンジ機構
41、141 ヒンジ軸
70、170 第1テーブルボード
80、180 第2テーブルボード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用シートのシートバックの後側に固定状態で配置されるベースボードと、
前記ベースボードに第1ヒンジ機構によって回動可能に装着されて前記ベースボードに沿う格納位置と水平状に張り出される使用位置とに配置切換可能に設けられた第1テーブルボードと、
前記第1テーブルボードに第2ヒンジ機構によって回動可能に装着されて前記第1テーブルボードに沿う格納位置と水平状に張り出される使用位置とに配置切換可能に設けられた第2テーブルボードとを備え、
前記第1テーブルボードが使用位置に配置切換されるときには、同第1テーブルボードと一体状をなして前記第2テーブルボードが移動され、
前記第1テーブルボードが格納位置に配置された状態にあるときには、前記第2テーブルボードが格納位置と使用位置とに配置切換される構成にしてあることを特徴とするシートバックのテーブル装置。
【請求項2】
請求項1に記載のシートバックのテーブル装置であって、
ベースボードは、車両用シートのシートクッションの上面に折り畳み可能なシートバックの後側に配置され、
前記シートクッションの上面に前記シートバックが折り畳まれた状態で、前記ベースボードの後縁に対し第1ヒンジ機構によって第1テーブルボードが後方へ同一平面をなして延長状に張り出される使用位置に配置切換可能に構成されていることを特徴とするシートバックのテーブル装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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