説明

シートバック構造

【課題】キャブオーバトラックの運転席の周囲に荷物が置けるスペースの拡大をはかり、車両の利便性を向上させることを目的とする。
【解決手段】車両に搭載された助手席のセンタシートバック3の下端部に配設され、車両前後方向に回動可能なトレイヒンジ部37と、シートバック3は前後方向に2分割され、前側部分の第1シートバック31と後側部分の第2シートバック32とから構成され、第1シートバック31は前方へ倒伏可能とし、その背面側の中央にトレイ凹部341を形成してトレイとして使用可能とし、第2シートバック32は中央部を車両後方側へ突出させ物入れ用の第2凹部355を形成し、該第2凹部355の一部を閉塞して、収納物が飛散しないようにガイドするガイド部材33を配設したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のシートバック構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両用シートにおいては、運転者の便宜に供するために、助手席シートの可倒式シートバックの背面に荷物置台(トレイ)又は、筆記用テーブル等に使用できるテーブルを備えた技術が知られている。
例えば、特開2000−264107号公報(特許文献)が開示されている。
図8に示すように、助手席01のシートバック01Bが下方のヒンジ機構017を中心にして、シートクッション01A上に倒伏された状態において、テーブル020がシートバック背面01Ba上に位置する「格納位置」と、該シートバック01Bから前方のダッシュボード03側へ延出する「延出位置」との間で移動可能(枢支軸016を中心にして回動する)に配設される。「延出位置」に延出されたテーブル020の前端に配設された支持材023の鉤部023aをダッシュボード03の掛止部011に掛けて、テーブル020の支持を確実にして、テーブル020と収納凹部015とで物置スペースの拡大を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−264107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、キャブオーバ型トラックは、運転室の構造上その内部に設けられるスペースは狭いので、特に集配用キャブオーバ型トラックにおいては助手席部分を荷物の載置スペースとして利用することが多い。
図8に示したように、シートクッション01上、あるいは、シートバック01Bを倒伏させて、シートバック背面01Baを荷物の載置台としている。
しかし、集配のサービス向上に伴い、諸機器(例えば集配効率化のための順序を集配センターから指示されるパソコン)、地図、弁当等多くの荷物が運転手の周囲に置けるスペースの拡大が望まれていたが、その要求に十分応えられなかった。
そこで、本発明はこのような課題に鑑み成されたもので、キャブオーバトラックの運転席の周囲に荷物が置けるスペースの拡大をはかり、車両の利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明はかかる目的を達成するもので、車両に搭載された助手席のシートバック構造において、前記シートバックの下端部に配設され、車両前後方向に回動可能なヒンジ部と、
前記シートバックは前後方向に2分割し、前側部分の第1シートバックと後側部分の第2シートバックとから構成され、前記第1シートバックは前記ヒンジ部を中心にして前方へ倒伏可能とし、その背面側の外周部に沿って環状凸条部を配設し中央に第1凹部を形成してトレイとして使用可能とし、前記第2シートバックは中央部を車両後方側へ突出させ物入れ用の第2凹部を形成し、該第2凹部の一部を閉塞して、収納物が飛散しないようにガイドするガイド部材を配設したことを特徴とする。
【0006】
かかる発明において、シートバックを前後方向に2分割して、前側に倒伏させてシートバックの背面側をトレイとし、後側のシートバックを物入れとしたので、集配用のパソコン、地図等の利用又は保管が容易となり車両の利便性が向上する効果を有している。
【0007】
また、本願発明において好ましくは、前記第1シートバックの前面側に配設される表皮材と、該表皮材の端縁に配設された第1係合部と、前記第1シートバックの背面側の外周縁部に前記表皮材及び、前記第1係合部が挿入される環状の挿入溝と、該挿入溝内に前記第1係合部と対向した部分に、前記第1係合部と係合する第2係合部とを備えるとよい。
【0008】
このような構成にすることにより、表皮用布材の端縁を挿入溝に挿入するので、表皮用布材の端縁が隠れて見栄えがよくなる。
また、表皮用布材の端縁と第1シートバックとを係合部で係合する構造なので、表皮用布材が弛むことがなく、第1シートバックを起立させている時の見栄えがよい。
【0009】
また、本願発明において好ましくは、前記ガイド部材は、前記第2凹部の下側部分を開口して車幅方向に延在する帯状に形成されているとよい。
【0010】
このような構成にすることにより、ガイド部材の下部を空けた状態にしたので、筆記用具等が第1凹部の下側底部に落ちた場合に取出し易くした。
【0011】
また、本願発明において好ましくは、前記第1シートバックの前記環状凸条部の前記ヒンジ部側は前記トレイの面からの高さが他の凸条部より高く、且つ凸条部の内周面が前記トレイの面に対し略直角に形成された棚部となる第2凸条部と、前記第2シートバックには、前記第1シートバックを起立させた際に、前記棚部が収容されるように前記第2凹部が形成されているとよい。
【0012】
このような構成にすることにより、トレイ部にバインダ又は、地図等を載置させた状態で、第1シートバックを起立させても、棚部に載置された状態で、ヒンジ部を中心にして回動するので、バインダ又は、地図等が落下してヒンジ部に挟まれるのを防止する。
【0013】
また、本願発明において好ましくは、前記ヒンジ部は、軟質樹脂材で形成された前記第1シートバック又は前記第2シートバックのいずれか一方に一体的に形成され、円周状の一部が軸線に沿って全域にわたり欠如された軸受部と、いずれか他方に一体的に形成され断面が半月状の軸部を備え、該軸部が前記欠如部を介して前記軸受部に軸着し、前記第1シートバックが起立状態時には前記軸部の直径部が前記欠如部を閉塞するようにして、前記軸部が前記軸受部から外れないようにするとよい。
【0014】
このような構成にすることにより、ヒンジ部に金属製の部品を使用しないで、軟質樹脂材でヒンジ部を形成したので、第1シートバックをトレイとして使用しているときに、車両前方からの衝撃に対し、軸受部が拡開して外れるか、又は破壊することにより、搭乗者への損傷を軽減できる効果を有している。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、シートバックを前後方向に2分割して、前側に回動(倒す)させてシートバックの背面側をトレイとし、後側のシートバックを物入れとしたので、集配用のパソコン、地図等の利用又は保管が容易となり車両の利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】は本発明の実施形態にかかるセンターシートを閉じた状態の斜視図を示す。
【図2】は本発明の実施形態にかかるセンターシートを開いて物置台として使用する状態の斜視図を示す。
【図3】(A)は図2のA−A断面図、(B)は(A)のE部拡大詳細図、(C)は表皮材端縁の係合部構造を示す。
【図4】は図2のB−B断面図の部分拡大詳細図を示す。
【図5】は図2のC−C断面図の部分拡大詳細図を示す。
【図6】(A)は図1のD−D断面図、(B)は図6(A)のF部拡大詳細図を示す。
【図7】はヒンジ部の詳細形状図で、(A)は第1シートバック側、(B)は第2シートバック側を示す。
【図8】は従来技術を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。
但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0018】
図1は本実施形態における、助手席シート1の外観斜視図を示し、助手席シート1は助手席の窓側に着座する人の背凭れとなるサイドシートバック2と、車両中心側に着座する人の背凭れとなるセンタシートバック3と、助手が着座する着座部であるシート5とを備えている。
6はサイドシートバック2及び、センタシートバック3の傾斜を調整するシートヒンジ部である。
図2はセンタシートバック3を車両前後方向(以後、前後、左右、上下は運転席に着座した状態を基準にして記載する)に2分割し、前側部分である第1シートバック31をシート5上に倒伏させた状態を示し、後側部分である第2シートバック32はサイドシートバック2と共に起立状態を維持している。
【0019】
図3(A)は図2におけるA−A断面を示したものである。第1シートバック31は第2シートバック32の下端部のトレイヒンジ部37にヒンジ結合して、シート5に対し、倒伏又は起立できるようになっており、倒伏した背面側がトレイとして使用でき、表面側がシート5に対向した状態になる。
第1シートバック31は、外周部に対し、中央に第1凹部であるトレイ凹部341が形成された軟質樹脂(材料としては、PP、PE等が用いられる)製の第1シートバック本体34と、第1シートバック本体34の表面側に張着けられた織布製の表皮材36と、上端側のロック機構4(図4参照)と、下端側のヒンジ部B〔図7(B)参照〕とで構成されている。
トレイ凹部341は、外周部の内側に第1シートバック本体34の表面側から背面側へ断面が矩形状に突出(突出高さ:H2)し、且つ外周部に沿って、環状に形成された環状凸条部である第1凸条部342によって形成されている。
第1凸条部342のトレイヒンジ部37側は他の部分より、表面側から背面側への突出高さH1を高く(H1>H2)した第2凸条部343〔図3(A)参照〕となっている。
第2凸条部343は集配時に使用するバインダをトレイ上に載置した状態で、起立させても、第2凸条部343が棚の作用をして、バインダの落下防止となり、ヒンジ部37に挟まれることを防止するものである。
【0020】
図3(B)は図3(A)E部の拡大詳細図を示し、第1シートバック31の表面側には織布の表皮材36が張着けられている。表皮材36の張着け構造は、第1シートバック本体34の外周端縁の内側に配設されトレイ凹部341側に突出した係合突起347と、図3(C)に示す、表皮材36の端縁に縫い付けられた帯状の樹脂材で形成された係合部材361と、係合突起347と第1凸条部342の間に位置し、係合突起347との隙間αを表皮材36と係合部材361の厚さの和より若干狭くして、外周端縁に沿って環状に配設され、表皮材36を外方側に押圧する押圧部344にて形成される環状の挿入溝345とで構成している。
そして、表皮材36は、表皮材36の端縁と係合部材361を、表皮材36を引張りながら(織布なので若干の伸縮を有す)隙間αを有した挿入溝345に挿入し、係合部材361を係合突起347に係合させることにより表皮材36を張った状態で第1シートバック本体34に被覆できる。
また、押圧部344が表皮材36と係合部材361とを外方に押圧しているので、係合部材361と係合突起347との係合は容易に外れないようになっている。
【0021】
第2シートバック32は下端部に配設した第1シートバック31とヒンジ結合するヒンジ部A〔図7(A)参照〕と、上端部に第1シートバック31を係合する係合孔351と、中間部分が後方に突出した第2凹部である物入れ凹部355と、物入れ凹部355の上下方向中間部で物入れ凹部355の開口縁に、物入れ用の物入れ凹部355に挿入した物が落ちないように左右方向に延在した帯状のガイド部材33とで構成されている。
また、第2シートバック32が車載状態において、物入れ凹部355の底部356は後方で且つ下方へ傾斜した面となっており、車両がブレーキを掛けた時に、挿入物(地図帳等)が物入れ凹部355内で前方に移動しないようにしてある。
また、ガイド部材33の下端縁と、物入れ凹部355の底部356との間に隙間部β〔図3(A)参照〕を設けてある。
これによって、筆記用具等が物入れ凹部355の底部356の落ちても、車両がブレーキを掛けた時に車内に転げ落ちるのを防止する(底部356の下方へ傾斜した面)と共に、筆記用具等を隙間部β部から容易にとることができる。
【0022】
図4は図2のB−B断面を示し、第1シートバック31を起立させて、第2シートバック32に係合させるロック機構4の拡大詳細図を示し、第1シートバック31上端(起立させた状態)中央部の第1凸条部342の外周側に配設した取付部346を形成し、該取付部346に鉤状に屈曲した板スプリング41の基端取付ける。板スプリング41の先端側には第1係合爪421を備えた把持部42が、板スプリング41の先端側をモールドして取付けられている。第1シートバック31がトレイヒンジ部37を中心に回動して、第2シートバック32側に係合させるために押圧すると、第1係合爪421は、板スプリング41の変形によって第2シートバック本体35のR状ガイド部353を滑りながら、第2シートバック本体35の頂部に設けられた係合孔351に嵌入して係止する。
352はロック機構4の強度を増すための補強フランジである。
また、11はサイドシートバック2及び、センタシートバック3を支持するフレームである。
【0023】
第1シートバック31をシート5上へ倒伏させる時は、把持部42を第1シートバック31側に押圧すると、板スプリング41が変形して、第1係合爪421が係合孔351から外れて、ロック機構4は解除される。
【0024】
図5は図2のC−C断面の拡大詳細を示し、同様個所がロック機構4の左右に配設されている。
第2シートバック本体35の上部で、第1シートバック本体34の第1凸条部342と対向する位置に樹脂部材からなる弾性部材(材質としては合成ゴム等を使用した)43を配設して、第1シートバック31をロック機構4にて係合した際に、第1シートバック31を押圧して、第1シートバック31の車両振動によるがたつきを防止している。
弾性部材43は、第1凸条部342に当接する当接突起431と、第2シートバック本体35の挿入孔352に係合する係合凹部433を備えている。
装着方法は、係合凹部433を挿入孔352に圧入(変形させる)して係合させる。
【0025】
図6(A)は図1のD−D断面で、第1シートバック31によって、第2シートバック32の物入れ凹部355を閉塞した状態を示してある。
第1シートバック本体34の第1凸条部342と、第2シートバック本体35の外周部は略全周にわたり当接する構造となっており、物入れ凹部355内、及びトレイ凹部341内の物品が車室内に飛び出さないようになっている。
【0026】
図6(B)は図6のF部の拡大詳細図を示し、ガイド部材33は、横方向端縁に形成された突起部332を有する第2係合爪331を、第2シートバック本体35の外周部に配設した装着部358に形成した第3係合孔355に嵌入して、ガイド部材33を第2シートバック本体35に装着する。
【0027】
図7(A)は、第2シートバック本体35の下部に一体成形されたトレイヒンジ部37を構成する軟質樹脂(材料としては、PP、PE等が用いられる)製のヒンジ部Aである。ヒンジ部Aは第2シートバック本体35の下部から間隔γを有して延出した第1アーム部371、371と、第1アーム部371、371間に軸線L2と直角の径方向の断面が半月状の高さH3に形成された軟質樹脂(材料としては、PP、PE等が用いられる)製の軸部であるピン372が第1アーム部371、371の先端部に固着されている。
図7(B)は、第1シートバック本体34の下端に一体的に形成されトレイヒンジ部37を構成する軟質樹脂(材料としては、PP、PE等が用いられる)製の軸受部であるヒンジ部Bである。ヒンジ部Bは、第1シートバック本体34の下部から延出し間隔γより若干狭い幅を有した第2アーム部375と、第2アーム部375の先端部にピン372を軸支する軸受部377と、軸受部377に連通する開口部376とを備えている。
また、軸受部377と開口部376とを連結する欠如部である連結部378が形成されている。連結部378はピン372の高さHより若干広く、且つピン372の径より狭くなっていて、軸受部377の軸線L1に沿ってヒンジ部Bの幅全域にわたって欠如されている。
【0028】
トレイヒンジ部37の組付けは、第2シートバック本体35を図7の状態で、第2シートバック本体35を矢印Kの方向に移動させて、ピン372の半月状の高さHが連結部378と対向するようにして、矢印Lの方向に移動させて、軸受部377にピン372を軸支させる。
軸支後は何れかのシートバックを回動させることにより、ピン372の径により連結部378を閉塞することになり、係合が外れることはない。
本実施形態では、ヒンジ部を軟質樹脂材で形成したので、第1シートバック31をシート5上に倒伏させた状態時に、前方から強い力が作用した際に、トレイヒンジ部37が変形して係合が外れるか、又はトレイヒンジ部37が破損して搭乗員の損傷を最小限に抑制するようにしてある。
【0029】
本実施形態によると、運転席に近い位置のセンタシートバック3を前後方向に2分割して、第1シートバック31をトレイに、第2シートバック32を物入れとして利用できるようにしたので、収納、載置スペースが大きくなり、特に集配車として利用する場合、集配用のパソコン、地図等の利用又は保管が容易となり車両の利便性が向上する効果を有している。
また、表皮材36の端縁を挿入溝345に挿入するので、表皮材36の端縁が隠れて見栄えがよくなる。
更に、表皮材36の端縁と第1シートバックとを係合部で係合する構造なので、表皮用布材が弛むことがなく、第1シートバックを起立状態にした時の見栄えがよい。
【産業上の利用可能性】
【0030】
キャブオーバ型のトラックに助手席として配置されるシートのシートバック等に適用できる。
【符号の説明】
【0031】
1 助手席シート
2 サイドシートバック
3 センタシートバック
5 シート
31 第1シートバック
32 第2シートバック
33 ガイド部材
34 第1シートバック本体
35 第2シートバック本体
36 表皮材
37 トレイヒンジ部
331 第2係合爪
341 トレイ凹部(第1凹部)
342 第1凸条部(環状突条部)
343 第2凸条部(棚部)
344 押圧部
345 挿入溝
347 係合突起
355 物入れ凹部(第2凹部)
356 底部
361 係合部材(係合部)
421 第1係合爪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載された助手席のシートバック構造において、
前記シートバックの下端部に配設され、車両前後方向に回動可能なヒンジ部と、
前記シートバックは前後方向に2分割し、前側部分の第1シートバックと後側部分の第2シートバックとから構成され、前記第1シートバックは前記ヒンジ部を中心にして前方へ倒伏可能とし、その背面側の外周部に沿って環状凸条部を配設し中央に第1凹部を形成してトレイとして使用可能とし、前記第2シートバックは中央部を車両後方側へ突出させ物入れ用の第2凹部を形成し、該第2凹部の一部を閉塞して、収納物が飛散しないようにガイドするガイド部材を配設したことを特徴とするシートバック構造。
【請求項2】
前記第1シートバックの前面側に配設される表皮材と、
該表皮材の端縁に配設された第1係合部と、
前記第1シートバックの背面側の外周縁部に前記表皮材及び、前記第1係合部が挿入される環状の挿入溝と、
該挿入溝内に前記第1係合部と対向した部分に、前記第1係合部と係合する第2係合部とを備えたことを特徴とする請求項1記載のシートバック構造。
【請求項3】
前記ガイド部材は、前記第2凹部の下側部分を開口して車幅方向に延在する帯状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のシートバック構造。
【請求項4】
前記第1シートバックの前記環状凸条部の前記ヒンジ部側は前記トレイの面からの高さが他の凸条部より高く、且つ凸条部の内周面が前記トレイの面に対し略直角に形成された棚部となる第2凸条部と、
前記第2シートバックには、前記第1シートバックを起立させた際に、前記棚部が収容されるように前記第2凹部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のシートバック構造。
【請求項5】
前記ヒンジ部は、軟質樹脂材で形成された前記第1シートバック又は前記第2シートバックのいずれか一方に一体的に形成され、円周状の一部が軸線に沿って全域にわたり欠如された軸受部と、いずれか他方に一体的に形成され断面が半月状の軸部を備え、該軸部が前記欠如部を介して前記軸受部に軸着し、前記第1シートバックが起立状態時には前記軸部の直径部が前記欠如部を閉塞するようにして、前記軸部が前記軸受部から外れないようにしたことを特徴とする請求項1記載のシートバック構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−101661(P2012−101661A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−251294(P2010−251294)
【出願日】平成22年11月9日(2010.11.9)
【出願人】(598051819)ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト (1,147)
【氏名又は名称原語表記】Daimler AG
【住所又は居所原語表記】Mercedesstrasse 137,70327 Stuttgart,Deutschland
【Fターム(参考)】