説明

シートベルトプリテンショナ

【課題】高価なキャスティングを使用しなくて済む軽量でコスト的に有利なプリテンショナを提供する。
【解決手段】シートベルトプリテンショナ20は、円筒形の壁22aを有する直線状チューブ22と、直線状チューブ22内に配置され、ピストン100を直線状チューブ22の内部に沿って駆動するパイロテクニック装置40と、を有している。直線状チューブ22は、壁22aに設けられた、曲線状チューブ50を受け入れる開口部38を有し、曲線状チューブ50は、第1の端部52と、第2の端部56と、円形から直線へ移行する遷移部60,62を含む曲線状中央セグメント54とを有するとともに、直線状チューブ22に固定されている。ピストン100は、その運動によって、車両の乗員の周りのベルトの弛みを少なくするようにシートベルトを移動させる方向にケーブル80を移動させることにより、シートベルトを移動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して、シートベルトシステムに関し、特にシートベルトプリテンショナまたはベルトタイトナに関する。
【背景技術】
【0002】
シートベルトプリテンショナは、ベルトタイトナとも呼ばれ、何年も前から車両に使用されている。一般に、車両の衝突の開始時には直線状チューブに沿ってパイロテクニック的に駆動されるピストンが押される。ピストンは、他方の端部がシートベルトバックルに取り付けられたケーブルに取り付けられている。バックルは、たとえば3点シートベルトシステムの膝ベルトおよび肩ベルトに取り付けられたシートベルトタングに連結されている。バックルプリテンショナでは、ケーブルの一部が、チャネルを形成し、ケーブルを支持し、ケーブルの隣接する部分の方向変更部材としても機能するプーリまたは鋳造物の周りに巻かれることが少なくない。ピストンは、バックルに連結されたケーブルの延長部材に対して鋭角に向けられた直線状チューブを通って移動する。プリテンショナは通常、たとえば車両構造またはシート構造の一部にプリテンショナを取り付けるのに使用されるハウジング部材またはブラケットを含む。ハウジング部材またはブラケットは、政府または工業規格によって指定されたバックルゾーン要件を満たすようにケーブル組立体のケーブル/バックル部を位置させるのを助ける部材も含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、高価なキャスティングを使用しなくて済む軽量でコスト的に有利なプリテンショナを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
したがって、本発明は、シートベルトプリテンショナであって、円筒形の壁と、第1の端および第2の端とを有する直線状チューブと、直線状チューブ内に配置され、燃焼生成物を生成して、ピストンを直線状チューブの内部に沿って駆動するパイロテクニック装置と、を有し、直線状チューブは、壁に設けられた、曲線状チューブを受け入れる開口部を有し、曲線状チューブは、第1の端部と、第2の端部と、曲線状中央セグメントとを有するとともに、直線状チューブに固定され、曲線状中央セグメントは、円形から直線へ移行する2つの遷移部を有し、曲線状チューブ内には、ピストンに連結されたケーブルが延びており、ピストンは、ピストンの運動によって、車両の乗員の周りのベルトの弛みを少なくするようにシートベルトを移動させる方向にケーブルを移動させることにより、シートベルトを移動させる、シートベルトプリテンショナを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】本発明のシートベルトプリテンショナの等角図である。
【図2】図1のプリテンショナの断面図である。
【図3】プリテンショナの様々な構成部材の部分分解図である。
【図4】プリテンショナの様々な管状部材間の相互関係を示す部分断面図である。
【図4A】プリテンショナの様々な管状部材間の相互関係を示す部分断面図である。
【図4B】直線状チューブ内のガス流を示す図である。
【図5】プリテンショナの一部の拡大図を示す断面図である。
【図6】作動状態のプリテンショナを示す図である。
【図6A】プリテンショナの主構成部材のいくつかの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1〜4は、本発明の第1の実施形態の様々な特徴を示している。プリテンショナ20は、第1の端24および第2の端部26を有する押し出し成形されたスチール製の直線状チューブ22を有している。直線状チューブ22の端部24、26は開放されている。組み立てプロセス時に、パイロテクニック装置40を直線状チューブ22の内側に固定するクリンプ28が直線状チューブ22の端部24の近くに形成される。直線状チューブ22の端部26の先端30は、端部開口部32の直径をフェルール130の直径より小さくするように下方に圧延されている。パイロテクニック装置40は、公知の構成を有し、直線状チューブ22の端部24に挿入される。パイロテクニック装置は、図4に示されているようにクリンプ28および直線状チューブ22の圧延された端部34によって所定の位置に拘束される拡大ヘッド41を含んでよい。パイロテクニック装置40(図4には示されていない)は、パイロテクニック材料が充填されたハウジング46を有している。パイロテクニック装置40は、制御ユニットからの電流を受ける1本または2本以上のリード線またはワイヤ48aを含んでいる。パイロテクニック装置を作動させると、パイロテクニック装置40によって生成された燃焼生成物が、直線状チューブ22の領域36の近くに配置されたパイロテクニック装置のアーム開放端部45から出る。直線状チューブ22は、図1および4に示されているように直線状チューブ22の頂部22a上に配置された楕円形の開口部38を有している。パイロテクニック装置40の開放端部45は、箔47によって密閉され、パイロテクニック材料を保護している。
【0007】
プリテンショナ20は、曲線状チューブ50を通って延びる金属製ケーブルまたはワイヤロープ80の直径D1より大きい約1.5mmの直径Dの内壁52を有する曲線状チューブ50を含んでいる。直径の差は、曲線状チューブ50を曲げて、ケーブルの曲がった部分を受け入れるのを可能にする。曲線状チューブ50は、図示の実施形態では一定の曲率を有する中央セグメント54を含んでいる。一般に、曲線状チューブが互いに接する2つまたは3つ以上の曲線を用いて実現されるような滑らかさを有するかぎり、一定の曲率は必要とされない。中央部54は、領域または点56から始まり、曲線状チューブ50の点または領域58まで延びている。図示のように、中央セグメントは弧状の湾曲を有するように構成されている。曲線状チューブは、曲線状部分に対して概ね接線方向に向けられ、ケーブル80が内部を延びる円形から直線への遷移領域を形成する延長部60を含んでいる。曲線状チューブ50は、曲線から直線の遷移セグメント62を含んでいる。
【0008】
組み立て時には、曲線状チューブ50が直線状チューブ22の開口部38内に配置される。曲線状チューブ50は、直線状セグメント62が直線状チューブ22の中央長手方向軸64と共線的である。この構成では、曲線状チューブ50の曲線から直線への遷移部62の中心は、直線状チューブ22の中心と共線的である。この関係は、図4および4Aにも見られる。図2および3では、曲線状チューブ50はパイロテクニック装置40から間隔を置いて配置されている。パイロテクニック装置とケーブル案内部として機能する曲線状チューブとの間の空間は、パイロテクニック装置の箔シールが拘束されずに移動して開くのを可能にし、燃焼生成物が直線状チューブを通って流れるときに、図4Bの矢印49で示されているように、曲線状チューブ50の下部の周りに直線状の流れが生じるはずである。図4および4Aでは、ピストン、ケーブルフェルール、およびケーブルが省略され、直線状チューブ22内の曲線状チューブ50の向きがより明確に示されていることに留意されたい。
【0009】
図4Aでは、曲線状チューブ50の部分54、60は、直線状チューブ22の頂面22aに概ね垂直に向けられている。組み立て時には、ケーブル80が曲線状チューブ50に通される。図1に最もよく示されているように、ケーブル80の一端82は、プリテンショナの動作で使用される種類のシートベルトバックル84に直接連結されるかまたはバックル84に連結可能なフェルール85を通して連結されている。図1は、バックル84とロック関係に固定されようとしているシートベルトタング90を概略的に示している。当技術分野で公知の多数の方法の1つでタング90に固定または連結されたシートベルトシステム96の肩ベルト92、膝ベルト94の一部も概略的に示されている。ケーブル80は、可動ピストン100に固定された向かい合う端部86を含んでいる。ピストン100は、ケーブルの一端86の周りを覆うように示されている。フェルール130などのケーブル終端部材は、ケーブル80の端部86の周りを滑らされ縁曲げされ、それによってフェルール130とケーブル80が機械的に連結されている。
【0010】
ピストン100は、図5に示されているように、前部円筒形部102と後部円筒形部104とを含んでいる。ピストンの前部および後部102、104は、直線状チューブ22の内壁22bに滑りながら係合し、ピストンが直線状チューブ内を移動するときにピストン100を直線状チューブの長手方向軸64に揃ったままに維持する。ピストン100は、ケーブル80を受け入れる中央ボア105を有している。ピストンの前部および後部102、104は、協働してV字形溝、くぼみ、または拘束部106を形成している。ゴム製Oリングやスポンジ状材料などの弾性部材115は、複数の玉軸受120を弾性的に支持している。ピストン100は、より小さい直径の領域D2からより大きい直径の領域D3まで遷移する漏斗状の表面110を含んでいる。より大きい直径D3は、徐々に直線状チューブ22の内径のサイズに近くなっている。
【0011】
ピストン100と曲線状チューブ50の曲線から直線への遷移セグメント62の端部との間に、通常、耐熱性または高温定格を有するエラストマで作られた可動可とう性シール142が配置されている。シール142は、火器で使用される詰綿または送弾筒と同様にチューブを密封している。ピストン100およびシール142は、端部104がシール142のくぼみ144に嵌り、シール142とピストン100が一緒に移動するときにピストン組立体140として機能する。シール142は、中央ボア148を有する本体146も含んでいる。本体146の頂部は、くぼみ144を形成するリップを含んでいる。本体146の反対側の端部は、2つの滑りまたはリップシール、すなわち、直線状チューブ22の内径に対する第1のシールおよび曲線状チューブ50の外径、特に曲線から直線への遷移セグメント62に対する第2のシール、として構成されている。本体146の反対側の端部は、先細りで可とう性の円筒形外壁150を含んでいる。可とう性の円筒形壁150はその最も薄い部分が一方の端部に位置するように外側に先細りになっている。本体146の反対側の端部は、可とう性の円筒形壁150と同心の、可とう性の円筒形内壁152を含んでいる。円筒形内壁152は、その最も薄い部分が端部に位置するように内側に先細りになっている。円筒形内壁152の内径は、曲線状チューブ50の曲線から直線への遷移セグメント62の周りに流体密封シールを形成している。2枚の壁150、152は先細りの円筒形キャビティ154を形成している。組み立て時には、シール142が曲線状チューブ50の曲線から直線への遷移セグメント62の端部の周りに配置され、ピストン100の端部104がくぼみ144内に受け入れられる。
【0012】
図2および5は、作動させる前のプリテンショナ20の様々な部分の位置を示している。この構成では、ピストン100の端面114がくぼみ144に受け入れられる。密封部材142は、曲線状チューブ50の曲線から直線への遷移セグメント62に隣接しかつセグメント62の周りに位置している。各玉軸受120は、直線状チューブ内の、ピストンの狭い直径の部分112の周りに、Oリング118に隣接して、緩く受け入れられる。
【0013】
パイロテクニック装置40の作動時には、燃焼生成物が生成され、燃焼生成物は直線状チューブ22の領域36に進入する。その後、燃焼生成物は、直線状チューブ22内を流れ、曲線状チューブ50の外壁に沿って、曲線状チューブ50の曲線から直線への遷移セグメント62の周りと曲線状チューブ50の中央部54の周りを流れる。燃焼生成物は、先細りの円筒形キャビティ154に受け入れられ、リップ、シール、または壁150を直線状チューブ22の内径に押し付けて、リップ、シール、または壁150と直線状チューブ22の内径との間にシールを形成し、リップ、シール、または壁152を曲線状チューブ50の外径に押し付けてリップ、シール、または壁152と曲線状チューブ50の外径との間に他のシールを形成する。燃焼生成物は、高圧の気体を含み、密封部材142、ピストン100、Oリング118、および玉軸受120を高速に直線状チューブ22に沿って矢印132の方向に移動させる。移動するピストンはフェルール130を押し、フェルールとケーブル端部86は直線状チューブ22に沿って高速に移動する。ケーブルの端部86が移動すると、ケーブル80が曲線状チューブ50を通して引かれ、それによってシートベルトバックル84が矢印132の方向に移動し、この移動は、上述のように、弛みを取り、シートベルトシステムを車両の乗員の周りに締め付ける傾向がある。シール142は、曲線状チューブ50と係合したままであるが、曲線状チューブ50を通したガス漏れを防止する。シール142は、この事前に付与された張力が大きくなるにつれて曲線状チューブ50から分離していく。シール142、ピストン100、Oリング118、玉軸受120、およびフェルール130は、燃焼生成物に応じて、パイロテクニック装置40が作動してから約10ミリ秒後に直線状チューブ22の端部へ約100mm接近するように位置を変更される。
【0014】
本発明の一実施形態では、ピストンの直径は直線状チューブ22の端部30の縮小時の直径より大きく、フェルール130の直径は直線状チューブ22の端部30の直径より大きくてよい。フェルールは、直線状チューブ22の端部30に衝撃を与えた場合、直線状チューブを変形させる。この衝撃は、エネルギーが直線状チューブ22を変形させるのに消費されるため、ケーブル80とバックル84およびケーブルに連結された他の部品の移動を減速させる。さらに、シートベルトシステムに多量の弛みがある場合、ピストン100は引き続き移動し、フェルールに接触している場合にはいくらか拡大している可能性のある直線状チューブの端部30に接触する。このように、より多くのエネルギーが吸収され、ピストンおよびフェルールおよびケーブルの移動が減速させられる。
【0015】
衝突が進行すると、シートベルトシステムおよびプリテンショナによって保護された車両の乗員は、前方に移動し、肩ベルト92および膝ベルト94に負荷をかける。この負荷は、矢印132の方向とは概ね逆の、矢印134によって示されている方向にバックル84およびケーブル80を引っ張る傾向がある。車両の乗員によってケーブルにかけられる力は、抑制が効かない場合、ピストンをその始動位置の方へ引き、再び弛ませる。ケーブルが移動し、それによって車両の乗員の周りに再び緩むのを防止するために、ピストンは、表面110および玉軸受120の形をした一方向ロック装置を有するように構成される。このようなロック装置は従来技術で使用されている。バックルが外側にその最初の位置の方へ移動すると、玉軸受がピストン100の傾斜面110を転がり、ピストン100の表面110と直線状チューブ22の内壁22bとの間に閉じ込められ、ピストン100を機械的にロックするため、玉軸受120の相対位置が変化する。この種の一方向ロック装置は、衝突時に力が発生したときにその力に応じてピストンを所定の位置に保持するか、あるいはピストンを矢印132と逆の方向に制御可能に移動させるように構成することができる。
【0016】
プリテンショナ20は、プリテンショナを車両またはシート構造に取り付ける働きをする、ハウジングやブラケットなどの取り付け部材160をさらに含んでいる。取り付け部材160は、取り付け固定具(不図示)を受け入れて部材160を車両またはシートに固定するための取り付け穴163を有するプレート部162を含んでいる。プレート部162は、それぞれ溶接やろう付けなどによって曲線状および直線状チューブ50、22に固定された頂部および下部曲線部またはタブ166、168を含んでいる。タブ166、168は、曲線状チューブ50の移動を防止する。プレート部162は、タブ166、168から逆方向に曲げられ、プレート部162から外側に延び、プリテンショナ20を取り付け面に適切に揃える配置タブを形成する。
【0017】
本発明は、プリテンショナ20を車両組み立て工場に輸送しているときの火災時または自動車自体内での火災時に生じる極端な温度に対する耐熱性を有するプリテンショナ20を提供する。この保護は、従来技術で使用されているようにパイロテクニック装置40を収納する従来の亜鉛ダイカスト構成部材とは異なりスチール製チューブ22、50によって実現される。パイロテクニック装置は、極度の高熱または炎のような熱源にさらされると、気体発生組成物が自動着火する前に軟化および溶融を開始し、溶融した金属を装置から突き出させることができる。本発明で使用され、パイロテクニック装置40を収納するスチール製チューブ22、50のガラス転移温度は、亜鉛ダイカストのガラス転移温度より数倍高く、したがって、車両の乗員または緊急隊員が負傷する可能性が低くなる。
【0018】
このプリテンショナの他の態様は、事前張力付与時およびその後のシートベルトバックルの加速および減速に関して、交互に測定によるエネルギー管理を行うことである。過度に加速すると、シートベルトバックル84の内部構成部材が損傷し、いくつかの対策を使用してこのような影響を軽減させることが必要になることが分かっている。本発明では、第1の減速部材は、直線状チューブ22の先細り部に接触し、直線状チューブをわずかに変形させ、エネルギーを吸収するフェルール130である。
【0019】
本発明はさらに、より有効なケーブル遷移経路を提供する。最も古いプリテンショナは、方向変更部材として機能するプーリまたは鋳造ケーブルチャネルを含んでいる。ケーブルは、これらの装置の周りで引かれると、摩擦レベルが高くなり、プリテンショナの性能に影響を及ぼし、効率を低下させる。亜鉛鋳造物のようなより柔らかな材料とは異なり硬化された材料を使用してケーブル経路を形成すると、ケーブル、たとえば撚線ロープが、より柔らかい支持材料に食い込むことはなくなる。本発明のプリテンショナのケーブル経路は、従来技術の欠点を解消するのに十分な大きさの直径を有する曲線状チューブ50によって形成される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートベルトプリテンショナであって、
円筒形の壁と、第1の端および第2の端とを有する直線状チューブと、
前記直線状チューブ内に配置され、燃焼生成物を生成して、ピストンを前記直線状チューブの内部に沿って駆動するパイロテクニック装置と、を有し、
前記直線状チューブは、前記壁に設けられた、曲線状チューブを受け入れる開口部を有し、前記曲線状チューブは、第1の端部と、第2の端部と、円形から直線へ移行する遷移部を含む曲線状中央セグメントとを有するとともに、前記直線状チューブに固定され、前記曲線状チューブ内には、前記ピストンに連結されたケーブルが延びており、
前記ピストンは、該ピストンの運動によって、車両の乗員の周りのベルトの弛みを少なくするようにシートベルトを移動させる方向にケーブルを移動させることにより、シートベルトを移動させる、シートベルトプリテンショナ。
【請求項2】
前記第2の端部は、前記直線状チューブの中心を通って延びる前記直線状チューブの中央軸線と共線的な中心を有し、前記第1の端部の中心を通って延びる軸線は、前記直線状チューブの前記中央軸線に対して鋭角に配置されている、請求項1に記載のシートベルトプリテンショナ。
【請求項3】
前記遷移部および前記直線状チューブは、前記曲線状チューブの曲線状部分に対して概ね接線方向に向けられている、請求項1または2に記載のシートベルトプリテンショナ。
【請求項4】
前記シートベルトは、前記ピストンによって移動させられる部材に設けられたスロットまたは開口部に受け入れられている、請求項1から3のいずれか1項に記載のシートベルトプリテンショナ。
【請求項5】
前記第2の端部の近くの前記曲線状チューブの直径は、前記直線状チューブの内径より小さい、請求項1から4のいずれか1項に記載のシートベルトプリテンショナ。
【請求項6】
前記ケーブルは、シートベルトバックルに連結されている、請求項1から5のいずれか1項に記載のシートベルトプリテンショナ。
【請求項7】
前記パイロテクニック装置は、前記直線状チューブの前記第2の端に受け入れられている、請求項1または2に記載のシートベルトプリテンショナ。
【請求項8】
前記パイロテクニック装置は、前記直線状チューブ内の中央に配置された出口開口部を含み、前記出口開口部は、前記曲線状チューブの前記第2の端部に隣接しかつ前記第2の端部の上流側に配置されている、請求項1から7のいずれか1項に記載のシートベルトプリテンショナ。
【請求項9】
前記ピストンは、前記パイロテクニック装置によって生成される燃焼生成物に反応して前記直線状チューブに沿って駆動され、前記ケーブルは、前記曲線状チューブに受け入れられ、前記ケーブルの一方の端部が前記シートベルトに連結され、前記ケーブルの別の端部が前記ピストンに動作可能に連結されている、請求項1から8のいずれか1項に記載のシートベルトプリテンショナ。
【請求項10】
前記ケーブルの前記別の端部にリンクされ、前記ピストンによって移動させられるフェルールを含む、請求項9に記載のシートベルトプリテンショナ。
【請求項11】
前記ピストンが前記直線状チューブに沿って一方向に押されるのを可能にするように構成され、かつ前記ピストンの逆方向への運動を妨げ、または抵抗するように構成された一方向ロック機構を含む、請求項1から10のいずれか1項に記載のシートベルトプリテンショナ。
【請求項12】
前記ピストンは、前記曲線状チューブの前記第2の端部の端部と当接関係に配置されている、請求項1から11のいずれか1項に記載のシートベルトプリテンショナ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図6A】
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【公開番号】特開2012−166786(P2012−166786A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−134067(P2012−134067)
【出願日】平成24年6月13日(2012.6.13)
【分割の表示】特願2009−510939(P2009−510939)の分割
【原出願日】平成19年2月9日(2007.2.9)
【出願人】(504204568)キー セーフティー システムズ、 インコーポレイテッド (59)
【氏名又は名称原語表記】Key Safety Systems, Inc.
【Fターム(参考)】