説明

シート材料のためのディスペンサ

【課題】 シート材料を分配するためのディスペンサを提供する。
【解決手段】 シート材料を分配するようになったディスペンサ。ディスペンサは、シート材料製品を支持するように構成されて出口ポートを有するハウジングを含む。ディスペンサはまた、ハウジングから出口ポートを通るシート材料の動きを制御するために少なくとも取外し可能なオリフィス板を含む。取外し可能なオリフィス板を有するディスペンサの使用及び調節方法も提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的にディスペンサに関し、より具体的には、シート材料を分配するためのディスペンサに関する。
【背景技術】
【0002】
シート材料のロール又はスタックのためのディスペンサは、出口ポートを有し、これは、それを通して通常一度に1枚のシート材料を分配することを可能にする。シート材料を分配する多くのディスペンサは、装填及び再装填がかなり複雑であり、そのためにシート材料の過剰な又は不適切な分配が発生する。
また、異なる製品が用いられる時にも多くのディスペンサに問題が生じる。すなわち、様々な製造業者からのシート材料製品は、それ自体の特性を有することが多い。各製品のシート材料のキャリパー及び坪量は、恐らく異なることになる。更に、シート材料の機械方向張力も、異なる製品では変化するであろう。更に、各シート材料のタブ強度もまた、製品毎に変化することになる。各種製品のこれらの異なる特性は、同様にシート材料の過剰な又は不適切な分配をもたらすことが多い。
【0003】
更に、ディスペンサが適正に作動している時でさえも、分配ポートの小さいつまりアクセス困難な開口部に新しく装填したシート材料を通すことは、使用者にとって困難である可能性がある。従って、再装填は、新しいシート材料がディスペンサに配置される度に使用者に困難をもたらす。
例えば片手を使用して、使用者が異なる種類の製品のシート材料を迅速かつ容易に装填して通すことができ、異なる種類の製品に対して調節するのが容易なロールに巻かれたシート材料又は積み重ねたシート材料のためのディスペンサを有することは有利であると考えられる。
【0004】
定義
本明細書で使用する場合、用語「キャリパー」は、一定の力の下で取られたシートの厚さ測定値を意味する。キャリパーは、試験方法番号「TAPPI 411−OM−89」を用いて判断することができる。
本明細書で使用する場合、用語「坪量」(以下「BW」)は、サンプルの単位面積当たりの重量であり、1平方メートル当たりのグラム重量として記録することができ、以下では試験手順「ASTM D3776−96」を用いて計算することができる。
【0005】
本明細書で使用する場合、用語「機械方向」(以下「MD」)は、処理中の材料の順方向と平行な材料の方向である。
本明細書で使用する場合、用語「機械方向張力」(以下「MDT」)は、試料を破断させるのに要する機械方向の破断力である。結果は、「グラム重量」として記録し、「gf」と略記することができる。「MDT」は、試験方法番号「ASTM D5035−95」を用いて判断することができる。
【0006】
本明細書で使用する場合、用語「タブ強度」は、シート製品をその穿孔に沿って破断させるのに要する機械方向の破断力である。結果は、グラム重量として記録し、「gf」と略記することができる。
本明細書で使用する場合、用語「出口ポート」又は「分配ポート」は、ディスペンサから出るシート材料の通路のためのディスペンサのハウジング内の開口部である。
【0007】
本明細書で使用する場合、用語「センターフローロール」又は「センターフローロール製品」は、中心の周りに円筒形に巻き付けられているが、中心から材料を除去することができるシート材料を意味する。望ましくは、センターフローロールが消費される時、シート材料は、最終的にはロールの周囲から分配される。センターフローロール製品の分配法に関しては、以下に限定されるものではないが、Lewisに付与された米国特許第5,370,338号及びTramontina他に付与された第6,082,663号のような多くの特許に説明されている。
【0008】
本明細書で使用する場合、用語「シート材料」は、その長さ及び幅に比較して薄い材料を意味する。一般的に言えば、シート材料は、比較的平坦な平面形態を呈し、折り畳む、ロールに巻く、及び積み重ねるなどができるように柔軟であるべきである。例示的なシート材料は、以下に限定されるものではないが、紙ティッシュ、紙タオル、ラベルロール、又は、他の繊維状、フィルム、ポリマー、又はフィラメント状の製品を含む。
【0009】
本明細書で使用する場合、用語「ファスナ」は、構成要素を互いに締結、接合、結合、固定、保持、又は締め付ける装置を意味する。ファスナは、以下に限定されるものではないが、ネジ、ナット及びボルト、リベット、スナップ嵌め、留め鋲、釘、ループファスナ、及び釣り針コネクタのような噛み合い式雄/雌コネクタを含み、釣り針コネクタは、その周囲に突起突起を有する雄部分を含む。雄部分を雌部分内に挿入することにより、2つの部分は、互いに実質的に永久に固定される。
本明細書で使用する場合、用語「連結する」は、以下に限定されるものではないが、接合する、結合する、締結する、連接する、又は、2つのものを一体的又は介在的に互いに結び付けることを含む。
【0010】
【特許文献1】米国特許第5,370,338号
【特許文献2】米国特許第6,082,663号
【発明の開示】
【0011】
本発明の一態様において、シート材料を分配するようになったディスペンサが提供され、これは、シート材料を上に支持するように構成されたプラットフォームを有するハウジングを含む。プラットフォームは、開口部が第1の軸線上に位置決めされた取外し可能なオリフィス板を含む。ハウジングは、プラットフォームから間隔を空けて配置された出口ポートを含む。出口ポートは、第2の軸線上に位置決めされる。ディスペンサに配置されたシート材料は、プラットフォームの開口部と出口ポートとの間で第3の軸線上を流れる。
【0012】
本発明の別の態様において、シート材料を分配するようになったディスペンサが提供され、これは、シート材料を上に支持するように構成されたプラットフォームを有するハウジングを含む。プラットフォームは、開口部を有する取外し可能なオリフィス板を含む。ハウジングは、プラットフォームから間隔を空けて配置された出口ポートを含む。シート材料がディスペンサに配置された時、シート材料は、プラットフォームからほぼZ形の経路を流れて出口ポートを通過する。
【0013】
本発明の更に別の態様において、シート材料製品をディスペンサの中に取り付ける方法が提供される。出口ポートを有するディスペンサが形成される。ディスペンサは、ハウジングに設けられたシート材料製品を保持するように構成されたプラットフォームにアクセスするために開いている。プラットフォームは、開口部を有する取外し可能なオリフィス板を含む。オリフィス板は、効果的な数のシート材料製品を開口部及び出口ポートを通して分配するように選択される。シート材料製品は、プラットフォーム上に配置される。シート材料製品は、オリフィス板の開口部に通される。シート材料製品の先端は、オリフィス板から延びる。ディスペンサが閉じられて、シート材料製品の先端が出口ポートから延びる。
【0014】
更に、本発明の更に別の態様において、シート材料を分配するようになったディスペンサが提供され、これは、プラットフォーム及び出口ポートを有するハウジングを含む。プラットフォームは、シート材料を上に支持するように構成されている。取外し可能なオリフィス板は、ハウジングに配置されたシート材料の出口ポートを通る動きを制御するために、プラットフォームに隣接して配置される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の現時点で好ましい実施形態を以下において詳細に参照し、その1つ又はそれ以上の実施例は図に示されている。各実施例は、本発明を説明するために挙げたものであり、本発明を限定することを意味しない。例えば、一実施形態又は形体の一部として示すか又は説明する特徴を別の実施形態又は形体に対して使用し、更に別の実施形態をもたらすことができる。本発明は、そのような修正及び変形を含むものとする。
【0016】
図1〜図6に示すのは、シート材料のためのディスペンサ10である。ディスペンサ10は、ディスペンサハウジング12を含む。ディスペンサハウジング12は、ロールハウジング14及びカバー16を含む。
ロールハウジング14は、ディスペンサ10を壁又は適切な表面(図示せず)に取り付けることができるように構成される。ロールハウジング14は、ロールハウジング14の下端20近くに位置決めされたロールプラットフォーム18を含む。図4に示すように、ロールプラットフォーム18は、スロット又は開口部22を含む。ロールハウジング14の下端20の先端26には、別のスロット24が配置されている。ロールプラットフォーム18及び下端20は、距離28だけ間隔を空けて配置されている(図5及び図6)。ロールプラットフォーム18はまた、フランジ部材30を含み、これは、開口部22の周囲32に沿って形成され、ロールプラットフォーム18の上面34から僅かに引っ込んでいる。フランジ部材30は、間隔を空けて配置された複数のスロット36を含む。上部オリフィス板38は、フランジ部材30の上にあるように位置決めされている。
【0017】
図3〜図8に示す上部オリフィス板38は、フランジ部材30上に位置決めされ、ロールプラットホーム18の開口部22の周囲32のかなり部分に適合するように構成される。上部オリフィス板38には、複数のタブ40がその周囲41に配置されている。各タブ40は、1つのスロット36を通過してフランジ部材30の下まで延びるように位置決めされる。上部オリフィス板38が相応に配置されて僅かに回転されると、タブ40は、スロット36を超えて摺動してフランジ部材30の下面42に接して配置され、図3、図5、及び図6に示すように、上部オリフィス板38を分配のための位置に保持する。
【0018】
本実施形態における上部オリフィス板38は円形であるが、他の形状を用いてもよい。上部オリフィス板38には、その周囲41に凹状の湾曲スロット43が形成されており、これは、図3、図4、図7、及び図9に示すように、広がったほぼU字形を形成する。すなわち、U字形のそれぞれの側は、広がったU字形の先端ではより大きい距離44だけ離れ、U字形の丸みを帯びた下端ではより小さい距離45だけ離れている。U字形スロット43の深さ47は、U字形の幅と同様に、ディスペンサ10に配置されるシート材料48の製品の種類によって決められる。例えば、図7に示す上部オリフィス板38と、図9に示す代替の上部オリフィス板38’との比較は、上部オリフィス板38及び38’のそれぞれの幅44及び44’はほぼ等しいが、上部オリフィス板38’の深さ47’は、上部オリフィス板38の深さ47よりも大きいことを示している。上部オリフィス板38’のスロット43’のより大きい深さ47’は、摩擦抵抗を減少させ、より厚い、すなわち坪量がより大きなシート材料製品と共に用いられる。より薄い、すなわち坪量がより小さな製品には、オリフィス面38のスロット43のより小さな深さ47が必要である。使用中は、スロット43は、ロールプラットフォーム18の開口部22と一直線になり、シート材料48を容易に通過させる。
【0019】
カバー16は、図1〜図6に示すように、ロールハウジング14の一方の側面49に対して、その側面49の一部分とカバー16の一部分との両方に固定された垂直ヒンジ50を通じて連結されている。ヒンジ50により、カバー16は、ロールハウジング14からピボット式に回転して離れることができ、ロールハウジング14及びロールプラットホーム18への完全なアクセスを可能にする。本実施形態ではヒンジが用いられているが、他の締結手段を用いてもよい。例示的に、ロールハウジング14の反対側の側面54及びカバー上には、それぞれファスナ52及び53が押ボタン式解除装置56と共に配置され、カバー16を閉鎖位置に固定する。ディスペンサ10に収容されたシート材料48のセンターフローロール58へのアクセスを使用者のみに許すために、不正開封防止ファスナ(図示せず)が用いられることが認められるであろう。カバー16は、不透明材料で形成することができ、又は、代替的に、カバー16又はその任意の一部分は、ディスペンサ10に配置されたセンターフローロール58の減少を使用者が見ることができるように、透明材料、着色材料、又は半透明材料で形成することができる。カバー16は、カバーに配置されたシート材料48のセンターフローロール58の湾曲に少なくとも部分的を辿るように丸くなっているが、他の形状を用いてもよい。
【0020】
カバー16は、ロールプラットフォーム14の下端20と共にディスペンサハウジング12の下端62を形成する下端部分60を有する。下端部分60は、下部オリフィス板64を含む。
下部オリフィス板64は、下部オリフィス板64の周囲68に形成された凹状の湾曲スロット66を有しており、これは、半楕円形状を形成するが、半円形又は他の形状を用いてもよい。ロールハウジング14の下端20及びカバー16の下端部分60が合わせられて、図1、図5、及び図6に示すようにディスペンサ10の閉鎖分配位置を形成する時、下部オリフィス板64は、ロールハウジング14のスロット24との協働位置内へ移動して出口ポート70を形成する。この例では、出口ポート70は、1つの半楕円形側部と1つの直線形側部とを含むが、他の構成も可能である。使用中は、ロールプラットフォーム18上に位置決めされたセンターフローロール58からのシート材料48は、上部オリフィス板38のスロット43を通って流れ、出口ポート70の一部分を形成する下部オリフィス板64のスロット66を通過する。
【0021】
開いた状態のディスペンサ10を表す図3及び図4に示すように、下部オリフィス板64のスロット66の凹状部分は、上部オリフィス板38のスロット43の凹状部分とほぼ対向して位置決めされるが、図5〜図6に示すように、ディスペンサ10が閉じている時は、上部オリフィス板38のスロット43の背後に位置決めされる。軸線72は、上部オリフィス板38のスロット43を通って垂直に延びる。軸線74は、下部オリフィス板64のスロット66を通って垂直に延び、軸線72とは間隔を置かれてそれと平行である。斜めの軸線76は、上部オリフィス板38のスロット43及び下部オリフィス板64のスロット66の両方を通って延び、軸線72及び軸線74の両方と交差している。更に、上部オリフィス板38は、ロールプラットフォーム18とロールハウジング14の下端20との間の距離28だけ下部オリフィス板64から分離される。
【0022】
図5に示すように、シート材料48は、それが上部及び下部オリフィス板38及び64のスロット43及び66を通って流れる時にほぼZ形状の経路77を辿り、これは、経路77の形態により生じるシート材料48の摩擦抵抗と、スロット43及び66のスロット縁部78及び80、又は平行でなく間隔の空いたオリフィス板38及び64に対するシート材料48の抵抗とをもたらす。摩擦抵抗はまた、上部オリフィス板38及び38’のスロット43及び43’の大きさ及び形状の選択によっても作り出される。これらの特性が共に作用して適正量のシート材料、すなわち一度に1枚のシート材料の分配をもたらし、それによってシート材料の過剰分配又は過少分配を防ぐ。
【0023】
このようにして、いくつかの異なる種類の製品の適正な分配をもたらすのに、僅かな数の上部オリフィス板38及び38’が必要とされるだけである。代替実施形態では、追加の上部オリフィス板をロールハウジング14に格納することができる(図示せず)ことが認められるであろう。そのような代替例では、上部及び下部オリフィス板38及び64の各々を他方の位置に移動することができ、それによってロールプラットフォーム18上に位置決めされたオリフィス板が固定され、出口ポート70の一部分を形成するオリフィス板は、異なる大きさのスロットを有するオリフィス板をその位置で用いることができるように取外し可能であることが更に認められるであろう。
【0024】
シート材料48の取付け及び使用方法では、出口ポートを有するディスペンサが提供される。使用者は、カバー16を外すことによってディスペンサハウジング12を開け、ロールプラットフォーム18にアクセスすることができるように、カバー16をロールハウジング14から離すように移動させる。ロールプラットフォーム18は、スロット43を有する上部オリフィス板38を含み、スロット43の形態を含む上部オリフィス板38は、効果的な数のシート材料48をスロット43及び出口ポート70を通して分配するために使用者によって選択される。シート材料48のセンターフローロール58は、ロールプラットフォーム18上に配置され、シート材料48の先端82は、上部オリフィス板38のスロット43に通され、先端82は、そこからある距離だけ延びた位置に置かれる。ディスペンサハウジング12のカバー16はその後閉じられ、シート材料48の先端82が、出口ポート70から延びる。
【0025】
ディスペンサ10からのシート材料48の流れを調節する方法において、シート材料48を上に支持するロールプラットフォーム18を含むディスペンサハウジング12が提供される。ディスペンサハウジング12はまた、出口ポート70を有する。ロールプラットフォーム18は、スロット43が形成された取外し可能な上部オリフィス板38を保持するように構成される。上部オリフィス板38は、シート材料製品の種類に基づいて選択され、ロールプラットフォーム18に挿入される。シート材料48は、次に、ロールプラットフォーム18上に装填され、先端82は、上部オリフィス板38のスロット43に通され、シート材料48の先端82は、そこからある距離だけ延びる。ディスペンサハウジング12は閉じられ、先端82は、出口ポート70から延びる。
【0026】
ディスペンサ10は、ユーザが、片手のみを使いながら、ディスペンサハウジング12を開け、例えば38又は38’であるオリフィス板を選択し、選択したオリフィス板38又は38’をロールプラットフォーム18の開口部22に位置決めすることができるように構成される。更に、ディスペンサ10は、ユーザが、片手のみを使いながら、シート材料48の新しいセンターフローロール58をディスペンサ10に配置し、シート材料48の先端82をオリフィス板38又は38’のスロット43又は43’に通し、ディスペンサハウジング12を閉じることができるように構成される。
本発明をいくつかの好ましい実施形態に関して説明したが、本発明によって包含される内容がこれらの特定実施形態に限定されないことは理解されるものとする。逆に、本発明の内容は、全ての代替形態、修正、及び均等物を含むものとし、それらを特許請求の範囲の精神及び範囲に含めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】ディスペンサに配置されたセンターフローシート材料のロール(想像線で示す)と出口ポートから延びるシート材料とを示す、ディスペンサの下端から見たシート材料のためのディスペンサの斜視図である。
【図2】開いたディスペンサとそこに配置されたセンターフローシート材料のロールとを示す、図1のディスペンサの斜視図である。
【図3】センターフローシート材料のロールが除去された時のディスペンサハウジングを示す、図2と同様の斜視図である。
【図4】上部オリフィス板を示す、図3のディスペンサのロールプラットフォームの分解組立図である。
【図5】線5−5に沿って取った図1の断面図である。
【図6】センターフローシート材料のロールが除去された状態を示す、図5と同様の断面図である。
【図7】上部オリフィス板の一実施形態の上面図である。
【図8】線8−8に沿って取った図7の断面図である。
【図9】上部オリフィス板の別の実施形態の上面図である。
【符号の説明】
【0028】
10 ディスペンサ
12 ディスペンサハウジング
14 ロールハウジング
16 カバー
18 ロールプラットフォーム
22 スロット又は開口部
30 フランジ部材
38 上部オリフィス板
64 下部オリフィス板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート材料を上に支持するように構成されたプラットフォームを含むハウジング、
を含み、
前記プラットフォームは、第1の軸線上に位置決めされた開口部を有する取外し可能なオリフィス板を含み、
前記ハウジングは、前記プラットフォームと間隔を空けて配置された出口ポートを含むように形成され、
前記出口ポートは、第2の軸線上に位置決めされ、
ディスペンサに配置されたシート材料は、前記プラットフォームの前記開口部と前記出口ポートとの間で第3の軸線上を流れる、
ことを特徴とする、シート材料を分配するようになったディスペンサ。
【請求項2】
前記オリフィス板の前記開口部は、広がったU字形を形成することを特徴とする請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項3】
前記オリフィス板の前記開口部は、選択された厚さのシート材料を分配するように構成されることを特徴とする請求項2に記載のディスペンサ。
【請求項4】
前記出口ポートの一部分は、オリフィス板によって形成されることを特徴とする請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項5】
前記オリフィス板は、半楕円形の形状をもたらすように形成されることを特徴とする請求項4に記載のディスペンサ。
【請求項6】
前記シート材料は、前記オリフィス板の前記開口部から前記出口ポートを通ってほぼZ形状の経路を辿ることを特徴とする請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項7】
前記Z形状の経路は、摩擦抵抗を生じさせ、ディスペンサから一度に1枚のシート材料を分配するのを助けることを特徴とする請求項6に記載のディスペンサ。
【請求項8】
シート材料を上に支持するように構成されたプラットフォームを含むハウジング、
を含み、
前記プラットフォームは、開口部を有する取外し可能なオリフィス板を含み、
前記ハウジングは、前記プラットフォームと間隔を空けて配置された出口ポートを含むように形成され、
ディスペンサに配置されたシート材料は、ほぼZ形状の経路上を前記プラットフォームから前記出口ポートを通って流れる、
ことを特徴とする、シート材料を分配するようになったディスペンサ。
【請求項9】
前記オリフィス板の前記開口部は、広がったU字形を形成することを特徴とする請求項8に記載のディスペンサ。
【請求項10】
前記オリフィス板の前記開口部は、選択された厚さのシート材料を分配するように構成されることを特徴とする請求項9に記載のディスペンサ。
【請求項11】
前記出口ポートの一部分は、オリフィス板によって形成されることを特徴とする請求項8に記載のディスペンサ。
【請求項12】
前記オリフィス板は、半楕円形の形状をもたらすように形成されることを特徴とする請求項11に記載のディスペンサ。
【請求項13】
Z形状の経路が、摩擦抵抗を生じさせ、ディスペンサから一度に1枚のシート材料を分配するのを助けることを特徴とする請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項14】
前記オリフィス板の前記開口部は、第1の軸線上に位置決めされ、
前記出口ポートは、第2の軸線上に位置決めされる、
ことを特徴とする請求項8に記載のディスペンサ。
【請求項15】
前記プラットフォームと前記出口ポートとの間に位置する前記シート材料は、第3の軸線上に配置されることを特徴とする請求項14に記載のディスペンサ。
【請求項16】
出口ポートを有するディスペンサを準備する段階と、
前記ディスペンサを開けて、該ディスペンサに設けられ、シート材料製品を保持するように構成されプラットフォームにアクセスする段階と、
を含み、
前記プラットフォームは、開口部を有する取外し可能なオリフィス板を含み、
前記オリフィス板は、前記開口部及び前記出口ポートを通して効果的な数のシート材料製品を分配するように選択され、
シート材料製品を前記プラットフォーム上に配置する段階と、
前記シート材料製品を前記オリフィス板の前記開口部に通し、そこからシート材料製品の先端を延ばす段階と、
前記ディスペンサを閉じる段階と、
を更に含み、
前記シート材料製品の先端は、前記出口ポートから延びる、
ことを特徴とする、シート材料製品をディスペンサ内に設置する方法。
【請求項17】
前記シート材料製品をプラットフォーム上に配置する段階は、片手のみを使って該シート材料製品を該プラットフォーム上に配置する段階を含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記シート材料製品をオリフィス板の開口部に通す段階は、片手のみを使って達成されることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記ディスペンサハウジングを閉じる段階は、前記シート材料製品に接して追加のオリフィス板を位置決めする段階を含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項20】
シート材料を上に支持するように構成されたプラットフォームを有するディスペンサハウジングを準備する段階、
を含み、
前記ディスペンサハウジングは、出口ポートを含み、
前記プラットフォームは、開口部を有する取外し可能なオリフィス板を保持するように構成され、
開口部を有し、前記シート材料が過剰分配されることも過少分配されることもないように該開口部及び前記出口ポートを通して効果的な量のシート材料が分配されるように構成されたオリフィス板を選択する段階と、
前記オリフィス板をロールプラットフォーム上に位置決めする段階と、
シート材料製品を前記プラットフォーム上に配置する段階と、
前記シート材料製品を前記オリフィス板の前記開口部に通し、そこからシート材料製品の先端を延ばす段階と、
前記ディスペンサを閉じる段階と、
を更に含み、
前記シート材料製品の先端は、前記出口ポートから延びる、
ことを特徴とする、ディスペンサからのシート材料の流れを調節する方法。
【請求項21】
前記シート材料製品をプラットフォーム上に配置する段階は、片手のみを使って達成されることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
シート材料を上に支持するように構成されたプラットフォームと出口ポートとを含むハウジングと、
前記プラットフォームに隣接して位置し、取外し可能なオリフィス板を含む、前記ハウジングに配置されたシート材料の前記出口ポートを通る動きを制御するための手段と、
を含むことを特徴とする、シート材料を分配するようになったディスペンサ。
【請求項23】
前記オリフィス板の開口部は、広がったU字形を形成し、選択された厚さのシート材料を分配するように構成されることを特徴とする請求項22に記載のディスペンサ。
【請求項24】
前記オリフィス板の前記開口部は、第1の軸線上に位置決めされ、
前記出口ポートは、第2の軸線上に位置決めされる、
ことを特徴とする請求項23に記載のディスペンサ。
【請求項25】
前記シート材料の少なくとも一部分は、前記ハウジングから前記出口ポートを通って第3の軸線上を移動することを特徴とする請求項24に記載のディスペンサ。
【請求項26】
前記出口ポートの一部分は、オリフィス板によって形成されることを特徴とする請求項22に記載のディスペンサ。
【請求項27】
前記オリフィス板は、半楕円形の形状をもたらすように形成されることを特徴とする請求項26に記載のディスペンサ。
【請求項28】
前記ハウジングから前記出口ポートを通って移動するシート材料は、摩擦抵抗を生じさせてディスペンサから一度に1枚のシート材料を分配するのを助けるほぼZ形状の経路を辿ることを特徴とする請求項22に記載のディスペンサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2006−507189(P2006−507189A)
【公表日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−557364(P2003−557364)
【出願日】平成14年11月5日(2002.11.5)
【国際出願番号】PCT/US2002/035647
【国際公開番号】WO2003/056994
【国際公開日】平成15年7月17日(2003.7.17)
【出願人】(597085132)キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド (17)
【Fターム(参考)】