説明

シート貼付装置及び貼付方法

【課題】被着体における接着シートの貼付間隔の変更や、1度の貼付動作における接着シートの貼付枚数の変更等に迅速に対応でき、効率よく順次接着シートを貼付することができるようにすること。
【解決手段】シート貼付装置10は、基材シートの一方の面に接着剤層が設けられた接着シートSを供給する供給手段11と、保持された接着シートSを被着体Wに押圧して貼付可能な吸着ヘッド12とを備えて構成されている。吸着ヘッド12は、保持した複数の接着シートSを被着体Wに順次貼付可能に設けられ、一の接着シートSの貼付後、次の接着シートSを貼付する前に、吸着ヘッド12と被着体Wとを相対移動させる時間を確保可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート貼付装置及び貼付方法に係り、更に詳しくは、1度の貼付動作において複数保持した接着シートを効率よく1枚ずつ順次被着体に貼付することができるシート貼付装置及び貼付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、被着体にラベル等の接着シートを貼付するシート貼付装置が広く利用されており、かかるシート貼付装置としては、例えば、特許文献1及び2に開示されている。特許文献1のシート貼付装置は、シート供給手段から供給される接着シートを1枚ずつ保持手段で保持して1枚ずつ貼付する構成を備え、特許文献2のシート貼付装置は、1度の貼付動作において複数保持した接着シートを同時に被着体に押圧して貼付する構成を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−2647号公報
【特許文献2】特開2006−193169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のシート貼付装置にあっては、1の被着体に対して複数の接着シートを貼付する場合、保持手段がシート供給手段と被着体との間を何度も往復動作しなければならず、単位時間あたりの接着シート貼付能力を向上させることができない、という不都合がある。
その点、特許文献2のシート貼付装置は、特許文献1のように保持手段が何度も往復動作を繰り返す必要はなくなるが、被着体における接着シートの貼付間隔の変更や、1度の貼付動作における接着シートの貼付枚数が変更になった場合の迅速な対応ができない、という不都合がある。具体的には、特許文献2では、貼付間隔を変更できる構成となっているものの、その間隔調整は、装置を分解してねじ部材のねじ込み量を調整しなくてはならず、大掛かりな調整となる上、接着シートの貼付枚数が変更になった場合、接着シート原反を交換するなり、保持手段を違うものに取り替えるなりの対応を要する。
【0005】
[発明の目的]
本発明の目的は、保持手段で複数の接着シートを保持して貼付する際、被着体における接着シートの貼付間隔の変更や、1度の貼付動作における接着シートの貼付枚数が変更になった場合にでも迅速に対応でき、被着体に対して効率よく順次接着シートを貼付することができるシート貼付装置及び貼付方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明は、基材シートの一方の面に接着剤層が設けられた接着シートを供給する供給手段と、この供給手段から供給された接着シートを基材シートの他方の面側から複数保持可能な保持手段と、この保持手段に保持された接着シートを被着体に押圧して貼付可能な押圧手段とを備え、
前記押圧手段は、前記保持手段に保持された複数の接着シートを順次貼付可能に設けられる、という構成を採っている。
【0007】
本発明において、前記保持手段は、供給手段から供給される際の接着シートと同一平面内であって、当該接着シートの供給方向に交差する支持方向と、この支持方向とは反対の貼付方向とに移動可能に設けられ、前記支持方向に移動するときに複数の接着シートを順次保持する一方、前記貼付方向に移動するときに複数の接着シートを前記被着体の所定位置に順次貼付可能とする、という構成を採ってもよい。
【0008】
また、前記被着体を検知して当該被着体に貼付する接着シートの枚数を決定する検知手段を備える、という構成も好ましくは採用される。
【0009】
更に、本発明の貼付方法は、基材シートの一方の面に接着剤層が設けられた接着シートを供給する工程と、
前記供給された接着シートを基材シートの他方の面側から複数保持する工程と、
前記複数保持された接着シートを被着体に順次押圧して貼付する工程とを備える、という方法を採っている。
【0010】
また、前記供給される接着シートと同一平面内であって、当該接着シートの供給方向に交差する支持方向に移動することで、複数の接着シートを順次保持し、
前記支持方向とは反対の貼付方向に移動することで、複数の接着シートを前記被着体の所定位置に順次貼付する、という方法も好ましくは採用される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、保持手段に一度に保持された複数の接着シートを効率よく1枚ずつ順次被着体に貼付することができ、貼付される接着シートの間隔を容易に調整することができる。これにより、従来のように被着体における接着シートの貼付間隔が変更になった場合や、1度の貼付動作における接着シートの貼付枚数が変更になった場合に迅速な対応ができない、といった不都合を解消することができる。
【0012】
また、保持手段を支持方向に移動して複数の接着シートを順次保持する一方、これとは反対の方向である貼付方向に移動してこれら複数の接着シートを順次貼付するので、接着シートの保持及び貼付によって繰り返される保持手段の移動を、極力少なくすることができ、単位時間当たりにおける接着シートの貼付枚数を増やすことが可能となる。
【0013】
更に、検知手段により被着体を検知して、当該被着体に貼付する接着シートの枚数を決定するので、種々の被着体に接着シートを連続して貼付する場合であったり、被着体毎に接着シートの貼付枚数が異なる場合であっても、これに迅速且つ簡単に対応することができる。
ここで、1度の貼付動作とは、保持手段が供給手段から単数又は複数の接着シートを受け取ってから、当該保持手段が前記接着シートを単数又は複数の被着体に貼付するまでの動作のことをいう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施形態に係るシート貼付装置の概略正面図。
【図2】前記シート貼付装置の概略平面図。
【図3】(A)〜(H)は、接着シートの貼付要領を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1、図2において、シート貼付装置10は、被着体Wを図1中左方向に搬送するベルトコンベア等からなる搬送手段CVに並設されている。本実施形態の場合、被着体Wは、単数又は複数のケースCから構成され、複数のケースCは、段積みされた状態で搬送手段CVによって搬送される。シート貼付装置10は、基材シートBSの一方の面に接着剤層ADが設けられた接着シートSを供給する供給手段11と、この供給手段11から供給された接着シートSを保持可能な吸着ヘッド12と、この吸着ヘッド12を移動させる移動手段16と、吸着ヘッド12の図1中右側に設けられた検知手段17と、シート貼付装置10全体の動作を制御するパーソナルコンピュータやシーケンサ等で構成される制御手段PCとを備えている。
【0017】
前記供給手段11は、帯状の剥離シートRLに接着シートSが所定間隔を隔てて仮着されたロール状の原反Rを支持する支持軸20と、この支持軸20から繰り出された原反Rの接着シートSに所定の印字を施す印字ヘッド21と、印字ヘッド21を経た後の剥離シートRLを折り返して当該剥離シートRLから接着シートSを剥離するピールプレート22と、ピールプレート22を経た後の剥離シートRLを挟み込む駆動ローラ24及びピンチローラ25と、これらを通過した後の剥離シートRLを図示しない駆動源によって所定のトルクで巻き取る巻取軸26とを備え、フレームFを介して支持されている。駆動ローラ24は、駆動機器としてのモータMを介して回転可能に設けられている。なお、印字ヘッド21は、感熱紙からなる接着シートSに印字したり、インキリボンを使用して印字したりすることができ、可変情報も印字可能なサーマルヘッドによって構成されているが、当該印字ヘッド21は、所定の印字のみを施すスタンプや、印刷を施すもので構成してもよい。
【0018】
前記吸着ヘッド12は、多数の孔30からなる吸着領域を有し、図1中最下段に位置する吸着領域を第1吸着領域31とし、2〜4段目に位置する吸着領域を第2〜第4吸着領域32〜34とする。各吸着領域31〜34は、接着シートSに対応したサイズに設けられている。各吸着領域31〜34の孔30は、図示しない電磁弁等を介して吸引ポンプにそれぞれ接続されている。これにより、吸着ヘッド12において最大4枚の接着シートSを基材シートの他方の面すなわち図2中上面側から吸着保持可能に設けられ、且つ、各吸着領域31〜34において相互に独立して接着シートSの吸着及びその解除を行えるようになっている。また、各吸着領域31〜34の孔30は、図示しない電磁弁等を介して加圧ポンプにもそれぞれ接続されている。これにより、吸着ヘッド12で保持された各接着シートSをそれぞれ独立して被着体Wに向かって吹き付け、当該接着シートSを被着体Wに押圧して貼付可能となっている。なお、吸着ヘッド12、電磁弁及び減圧ポンプにより保持手段が構成され、吸着ヘッド12、電磁弁及び加圧ポンプにより押圧手段が構成される。
【0019】
前記移動手段16は、駆動機器としての直動モータ41からなり、そのスライダ41Aが吸着ヘッド12を支持している。直動モータ41は、供給手段11から供給される接着シートSと同一平面内であって、当該接着シートSの供給方向(図1中右方向)と交差する方向(同図中上下方向)に吸着ヘッド12を往復するよう移動可能に設けられている。ここで、図1中下方向を支持方向D1とし、これと反対の同図中上方向を貼付方向D2とする。
【0020】
前記検知手段17は、投光器から発光される光を受光器が受ける投受光タイプのラインセンサ43を備え、搬送手段CVで搬送される被着体Wによって光が遮られる位置のデータを制御手段PCに出力することにより、被着体Wを構成するケースCの段積み個数を特定し、それぞれのケースCに貼付する接着シートSの枚数を決定することができる。なお、それぞれのケースCに個別情報が設けられている場合には、この検知手段17に個別情報読取手段を設けることができる。
【0021】
次に、本実施形態の全体的な動作について説明する。
なお、本実施形態の場合、被着体Wは、ケースCが4段積みを最大とし、その段積み個数がランダムな状態で搬送手段CV上を搬送される。そして、シート貼付装置10は、各ケースCに1枚ずつ接着シートSを貼付する。また、制御手段PCには、予め1個のケースCの高さ(図1中上下方向の高さ)情報が入力されている。
【0022】
先ず、ケースCの段積み個数が不明な被着体Wが搬送手段CVによって搬送されてくると、ラインセンサ43により当該被着体Wの高さが検出され、制御手段PCによってこの検出結果と予め入力されている1個のケースCの高さ情報から、被着体WにおけるケースCの段積み個数が特定され、被着体Wに貼付する接着シートSの枚数が決定される。
ここで、図3に示されるように、被着体Wが3段積みと特定された場合を説明すると、制御手段PCは、供給手段11に対して3枚の接着シートSを繰り出す繰出指令と、印字ヘッド21に対して所定の印字を施す印字指令を出力する。ここで、繰出指令が入力されてから供給手段11が1番初めに繰り出す接着シートSを第1接着シートS1とし、2番目、3番目に繰り出す接着シートSを第2、第3接着シートS2、S3とする。また、図3(A)に示されるように、最上段に位置するケースCを第1ケースC1とし、この第1ケースC1から下段に向かって第2、第3ケースC2、C3とする。なお、第1〜第3ケースC1〜C3それぞれに、図示しないバーコード等の個別情報が設けられている場合、ラインセンサ43による高さ検知と同時に、図示しないバーコードリーダ等の個別情報読取手段によってこれら個別情報を読み取り、印字ヘッド21でそれら個別情報を第1〜第3接着シートS1〜S3それぞれに印字することもできる。
そして、第1〜第3接着シートS1〜S3は、順次ピールプレート22で剥離され、ピールプレート22の先端側で待機する吸着ヘッド12側(図1中右方向)に供給され、これら接着シートSの供給タイミングに応じ、直動モータ41の作動によって吸着ヘッド12を支持方向D1に間欠的に移動させ、当該吸着ヘッド12により3枚の接着シートSを順次吸着保持させる。具体的には、図3(B)に示されるように、第1接着シートS1が図示しない減圧ポンプの作動によって第1吸着領域31に吸着保持された後、吸着ヘッド12が直動モータ41の作動によって支持方向D1に移動され、図3(C)、同(D)に示されるように、第2、第3接着シートS2、S3がそれぞれ第2、第3吸着領域32、33に吸着保持される。そして、図3(E)に示されるように、第3吸着領域33が第3ケースC3における貼付位置の高さとなった状態で停止する。本実施形態の場合、各ケースCの図1中上下方向の中心位置に、各接着シートSの図1中上下方向の中心位置を一致させて貼付する。
次いで、被着体Wは、吸着ヘッド12に対する所定の位置にまで達すると、図示しないセンサによって検知され、図示しないストッパにより搬送が停止される。被着体Wが停止すると、図3(F)に示されるように、第3吸着領域33での吸着を解除すると同時に、加圧ポンプ(図示省略)を作動させ、第3接着シートS3を第3ケースC3に向かって吹き付けて所定位置に貼付する。
【0023】
次いで、直動モータ41の作動によって吸着ヘッド12を貼付方向D2に移動させ(この移動量は、1個の被着体Wの高さと同じ)、図3(G)に示されるように、第2吸着領域32が第2ケースC2における貼付位置の高さとなった状態で停止し、上記第3接着シートS3と同様の動作によって第2接着シートS2が第2ケースC2の所定位置に貼付される。更に、図3(H)に示されるように、上記第2接着シートS2と同様の動作によって第3接着シートS3が第3ケースC3の所定位置に貼付される。その後、被着体Wは、図示しないストッパによる停止が解除され、搬送手段CVによって下流へ搬送される。その後、吸着ヘッド12は、図3(A)に示される位置に復帰され、以降同様の動作が行われることとなる。
なお、被着体WにおけるケースCの段積み数が2段積み、4段積みの場合は、接着シートSを2段に貼付するか4段に貼付するかの違いはあるものの、上記3段積みの例で示した同等の要領で接着シートSの貼付が行われるので説明は省略する。
ここで、段積みされていない単一のケースCからなる被着体Wが搬送されてきた場合は、吸着ヘッド12により1枚の接着シートSを第1吸着領域31で吸着保持させた後、直動モータ41の作動によって吸着ヘッド12を支持方向D1に移動させ、第1吸着領域31がケースCにおける貼付位置の高さとなった状態で停止する。次いで、接着シートSをケースCに貼付した後、直動モータ41の作動によって吸着ヘッド12を貼付方向D2に移動させて当該吸着ヘッド12を初期位置に復帰さればよい。
また、ケースCの高さが変更になった場合には、制御手段PCに予め入力しておく1個のケースCの高さ情報を変更すればよい。
【0024】
従って、このような実施形態によれば、吸着ヘッド12で複数の接着シートSを保持して貼付する際、被着体Wにおける接着シートSの貼付間隔の変更や、1の被着体Wにおける接着シートSの貼付枚数が変更になった場合にでも迅速に対応でき、被着体Wに対して効率よく順次接着シートSを貼付することができる。しかも、吸着ヘッド12を支持方向D1に移動して各接着シートSを順次保持した後、貼付方向D2に吸着ヘッド12を移動して各接着シートSを順次貼付するので、供給される接着シートSを1枚ずつ保持して1枚ずつ貼付する動作を繰り返す場合に比べ、単位時間あたりに接着シートSを貼付する能力を向上させることができる。
【0025】
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、位置若しくは配置等に関し、必要に応じて当業者が様々な変更を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0026】
例えば、検知手段17は、ラインセンサ43を用いる以外に、カメラ等の撮像手段、光電管、リミットスイッチ等を用いたり、図1及び図2の点線で示されるように、搬送手段CVに組み込まれる重量センサ45を用いてもよい。この場合、重量センサ45は、接着シートSが貼付される前の被着体Wの重さを検出可能に設けられ、予め制御手段PCに1個のケースCの重さ情報を入力しておき、制御手段PCによってこの検出結果と予め入力されている1個のケースCの重さ情報から、被着体Wの段済み個数が特定され、被着体Wに貼付する接着シートSの枚数が決定される。
なお、ラインセンサ43と重量センサ45とを並存させてもよい。この場合、接着シートSの貼付枚数を誤認識する可能性が低くなる。
更に、検知手段17をカメラ等の撮像手段で構成すれば、ケースCの段積み個数や接着シートSの貼付位置や接着シートSの貼付間隔等を制御手段PCに判断させることができる。
【0027】
また、供給手段11は、接着シートSを供給できる限りにおいて、種々の設計変更が可能である。
【0028】
更に、前記押圧手段は、接着シートSを被着体Wに押圧して貼付できる限りにおいて変更してもよく、例えば、吸着ヘッド12全体、又は、各吸着領域を相互に独立させて図2中上下方向に移動させる駆動機器としてのエアシリンダを採用してもよい。
また、前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダ及びロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
更に、複数の被着体Wが段積みされた例を示したが、複数の被着体Wが横並びにされたものであってもよい。
また、被着体Wは、前記実施形態のように、複数のケースCからなるもの以外に、単数のものからなる被着体Wに対して複数の接着シートSを貼付する場合にでも適応することができる。
更に、前記実施形態では、4箇所の吸着領域を有する吸着ヘッド12としたが、搬送手段CVによって搬送される被着体Wの最大個数を考慮して4箇所以上の吸着領域を有する吸着ヘッド12としてもよい。
また、前記実施形態では、支持方向D1と貼付方向D2とを接着シートSの供給方向に対して図1中上下方向である直交方向としたが、当該支持方向D1と貼付方向D2とを供給される接着シートSと同一平面内であって、接着シートSの供給方向に対して斜めに交差する方向としてもよい。
【符号の説明】
【0029】
10 シート貼付装置
11 供給手段
12 吸着ヘッド(保持手段、押圧手段)
17 検知手段
AD 接着剤層
BS 基材シート
S 接着シート
W 被着体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材シートの一方の面に接着剤層が設けられた接着シートを供給する供給手段と、この供給手段から供給された接着シートを基材シートの他方の面側から複数保持可能な保持手段と、この保持手段に保持された接着シートを被着体に押圧して貼付可能な押圧手段とを備え、
前記押圧手段は、前記保持手段に保持された複数の接着シートを順次貼付可能に設けられていることを特徴とするシート貼付装置。
【請求項2】
前記保持手段は、供給手段から供給される際の接着シートと同一平面内であって、当該接着シートの供給方向に交差する支持方向と、この支持方向とは反対の貼付方向とに移動可能に設けられ、前記支持方向に移動するときに複数の接着シートを順次保持する一方、前記貼付方向に移動するときに複数の接着シートを前記被着体の所定位置に順次貼付可能とすることを特徴とする請求項1記載のシート貼付装置。
【請求項3】
前記被着体を検知して当該被着体に貼付する接着シートの枚数を決定する検知手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のシート貼付装置。
【請求項4】
基材シートの一方の面に接着剤層が設けられた接着シートを供給する工程と、
前記供給された接着シートを基材シートの他方の面側から複数保持する工程と、
前記複数保持された接着シートを被着体に順次押圧して貼付する工程とを備えていることを特徴とするシート貼付方法。
【請求項5】
前記供給される接着シートと同一平面内であって、当該接着シートの供給方向に交差する支持方向に移動することで、複数の接着シートを順次保持し、
前記支持方向とは反対の貼付方向に移動することで、複数の接着シートを前記被着体の所定位置に順次貼付することを特徴とする請求項4記載のシート貼付方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−6600(P2012−6600A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−141460(P2010−141460)
【出願日】平成22年6月22日(2010.6.22)
【出願人】(000102980)リンテック株式会社 (1,750)
【Fターム(参考)】