説明

シート貼付装置

【課題】原反を蛇行やミスフィードさせることなく、高速且つ正確に繰り出すことを可能とし、接着シートの貼付位置のずれや、不貼りを防止することのできるシート貼付装置を提供する。
【解決手段】帯状の剥離シートRLにラベルLが仮着された原反Rを支持する支持ローラ12と、ラベルLを剥離シートRLから剥離するピールプレート13と、原反Rに繰出力を付与する駆動ローラ14と、当該駆動ローラ14の一端側を支持するベースプレート20と、このベースプレート20に相対して駆動ローラ14の他端側を支持するホルダ22と、当該ホルダ22を備えたカバー23とを含む。駆動ローラ14は、一端側がベースプレート20に支持されている一方、他端側がホルダ22に支持されている。ホルダ22は、移動手段51を備えており、当該移動手段を移動することで、駆動ローラ14の回転軸心を調整して原反Rの蛇行やミスフィードを補正できるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシート貼付装置に係り、更に詳しくは、帯状の剥離シートにラベル等の接着シートが仮着された原反を高速且つ正確に繰り出し、被着体に貼付すことのできるシート貼付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
帯状の剥離シートの一方の面にラベル等の接着シートが仮着された原反を繰り出し可能とし、当該繰り出しの途中で接着シートを剥離シートから剥離して被着体に貼付することのできるシート貼付装置が知られている(特許文献1参照)。同文献1に記載されたラベル貼付装置は、鉛直面内に位置するフレーム基板と、このフレーム基板の前方及び後方にそれぞれ相対配置されたフロントプレート及びリアプレートとを備え、フレーム基板とフロントプレート及びリアプレートとの間にローラ等が支持される構成となっている。
【特許文献1】特開2004−315027号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に開示されたラベル貼付装置にあっては、フレーム基板と、フロントプレート及びリアプレートとでローラの両端側を支持する構成であるため、何かの要因でローラの軸心が狂ってしまい原反の繰り出しに際して蛇行やミスフィード等が生じたときに、これを補正することができない、という不都合がある。このような不都合を生じた状態でラベル貼付が行われると、ラベル貼付位置がずれたり、ラベルが貼付されなかったりする、という不都合を招来する。なお、ミスフィードとは、所定のタイミングで原反を繰り出すことができなかったり、スリップ等で所定長さの原反を繰り出すことができなかったりすることを意味する。
特に、剥離シートの滑りを抑制するために、ローラ外周にゴム等の軟質部材が設けられているような場合には、原反の継続的な繰り出しで軟質部材が経時的に摩耗し、この摩耗が蛇行やミスフィードの原因となるが、特許文献1の構造では、ローラの交換をしない限り、それらを解消することはできない。
更に、特許文献1のラベル貼付装置は、フロントプレート及びリアプレートがカバー材のような役割をすると思われるが、所々にローラ等の回転部材が露出する構成となっているため、安全性に難がある。
【0004】
[発明の目的]
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、原反を蛇行やミスフィードさせることなく、高速且つ正確に繰り出すことを可能とし、接着シートの貼付位置のずれや、不貼りを防止することのできるシート貼付装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、ローラの軸心が狂った場合であっても、ローラを交換することなく回転軸心を変位させて蛇行やミスフィード等を防止することできるシート貼付装置を提供することにある。
更に、本発明の他の目的は、安全性を考慮して、ローラ等の回転部材が露出することのないシート貼付装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するため、本発明は、帯状の剥離シートに接着シートが所定間隔をおいて仮着された原反を繰出可能に支持する支持ローラと、前記原反を繰り出す途中で接着シートを剥離シートから剥離する剥離手段と、前記原反に繰出力を付与する駆動ローラ及びピンチローラと、これら各ローラの一端側を支持するベースプレートと、当該ベースプレートに相対して各ローラの他端側を支持するように設けられたカバーとを備えたシート貼付装置において、前記駆動ローラは、一端側が軸受を介して前記ベースプレートに支持されている一方、他端側がホルダを介してカバーに支持され、前記ホルダを介して駆動ローラの位置が調整可能に設けられる、という構成を採っている。
【0006】
また、本発明は、帯状の剥離シートに接着シートが所定間隔をおいて仮着された原反を繰出可能に支持する支持ローラと、前記原反を繰り出す途中で接着シートを剥離シートから剥離する剥離手段と、前記原反に繰出力を付与する駆動ローラ及びピンチローラと、前記剥離シートを巻き取る巻取ローラと、原反の繰り出し経路に沿って配置されたガイドローラと、これら各ローラの一端側を支持するベースプレートと、当該ベースプレートに相対して各ローラの他端側を支持するように設けられたカバーとを備えたシート貼付装置において、前記各ローラの少なくとも一つのローラは、一端側が軸受を介して前記ベースプレートに支持されている一方、他端側がホルダを介してカバーに支持され、前記ホルダを介してローラの位置が調整可能に設けられる、という構成を採ることができる。
【0007】
本発明において、前記ホルダは、前記ローラの中心位置決め手段と、当該中心位置決め手段を前記カバーの面内における直交2軸方向に移動させる移動手段とを備えて構成されている。
【0008】
また、前記ホルダに支持されるローラの前記他端側は円錐形状部を備え、前記位置決め手段は、前記円錐形状部の外周テーパ面に対応する内周テーパ面を備えた受け部材と、これら外周テーパ面と内周テーパ面とを密着させる方向に前記受け部材を付勢する付勢手段と、前記受け部材の内周穴を通じて前記円錐形状部の先端位置を視認可能な透光窓とを備えた構成を採用することができる。
【0009】
更に、前記透光窓には、前記円錐形状部の先端位置を目視確認するための罫線が設けられている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、駆動ローラの一端側がベースプレートに支持される一方、他端側がホルダを介してその回転軸心が変位可能となる状態でカバーに支持されるため、原反の繰り出しに際して蛇行やミスフィードが生じても、駆動ローラの回転軸心を変位させることで、それら不都合を解消して正確に原反を繰り出すことができる。更に、駆動ローラの両端が支持される構成であるため、片側支持のシート貼付装置に比べて回転軸心を安定させることができ、高速で原反を繰り出すことができる。
また、シート貼付装置を構成する複数のローラのうち、少なくとも一つのローラが前記ホルダを介して支持される構成においても、上記と同様の作用、効果を生じさせることが可能となる。
更に、前記ホルダがローラの回転中心を位置決めする位置決め手段と、直交2軸方向への移動手段とを備えた構成であれば、所望位置にローラ軸心を変位させることができる。
また、位置決め手段を構成する受け部材の内周孔に透光窓を設けた構成によれば、ローラの支持部位を目視しながら調整を行うことができるので、前記直交2軸方向に移動手段を移動させる際の作業を正確且つ迅速に行うことができる。特に、透光窓に位置合わせ手段を設けておけば、かかる作業の正確性を一層向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1には、本実施形態に係るシート貼付装置の概略正面図が示され、図2には、同装置の概略斜視図が示されている。これらの図において、シート貼付装置10は、帯状の剥離シートRLに接着シートとしてのラベルLが所定間隔をおいて仮着された原反Rを繰出可能に支持する支持手段としての支持ローラ12と、原反Rを繰り出す途中でラベルLを剥離シートRLから剥離する剥離手段としてのピールプレート13と、原反Rに繰出力を付与する駆動ローラ14及びピンチローラ15と、剥離シートRLを巻き取る巻取ローラ16と、原反Rの繰り出し経路に沿って配置された複数のガイドローラ17、18、19と、これら各ローラ12、14〜19の一端側を支持するベースプレート20と、当該ベースプレート20に相対して各ローラ12、14〜19の他端側をホルダ22を介して支持するカバー23とを備えて構成されている。
【0013】
前記ベースプレート20は略鉛直面内に位置する板状をなし、このベースプレート20の図1中左側の内面には、前記ピールプレート13の基部13Aが固定され、当該ピールプレート13の先端がベースプレート20の先端よりも突出するようになっている。また、基部13Aには、ベースプレート20に相対してカバー23の自由端を固定する図示しない固定機構等を備えた保持プレート25が設けられている。
【0014】
前記カバー23は、ベースプレート20の後端部に設けられた支持体26の上下2箇所において、蝶番28を介して支持され、自由端側に設けられた取っ手30を掴んで開閉可能に設けられている。また、カバー23には、複数のホルダ22が配置されている。
【0015】
前記駆動ローラ14は、図3に示されるように、一端側が軸受32を介してベースプレート20に回転可能に支持されている。この駆動ローラ14は、前記一端側がモータMの出力軸34にカップリング35を介して支持された中心軸37と、この中心軸37の他端側に軸受38を介して支持された円錐形状部40と、中心軸37のフランジ部47を介して取り付けられたローラ本体42と、当該ローラ本体42の外周に設けられたゴム等の軟質部材43とを含む。
【0016】
前記ホルダ22は、前記駆動ローラ14の位置決め手段50と、当該位置決め手段50をカバー23の面内における直交2軸方向、すなわち、Z軸方向、X軸方向に移動させる移動手段51とを含む。
【0017】
前記位置決め手段50は、図4に示されるように、前記円錐形状部40の外周テーパ面40Aに対応する内周テーパ面52Aを備えた受け部材52と、これら外周テーパ面40Aと内周テーパ面52Aとを密着させる方向に受け部材52を付勢する付勢手段としてのばね54と、受け部材52の内周孔52Bを通じて前記円錐形状部40の先端位置を視認可能な透光窓55とを備えて構成されている。受け部材52は、スリーブ部58と、当該スリーブ部58の一端側に連設されたフランジ部59とからなる。また、透光窓55は、透明ガラス若しくは樹脂プレートにより構成されており、当該透光窓55には、図5に示されるように、X軸方向及びZ軸方向に延びる位置合わせ手段としての罫線61が設けられ、円錐形状部40の先端に印された中心点Cがそれらの交点に位置しているか否かを外側から目視確認できるようになっている。
【0018】
前記移動手段51はZ軸移動部材64とX軸移動部材65とにより構成されている。Z軸移動部材64は、前記受け部材52のスリーブ部58の移動を許容する孔64Aが形成されるとともに、図5に示されるように、Z軸方向に沿って形成されたスロット穴64Bを介して、ボルト68によってカバー23に取り付けられている。これによりZ軸移動部材64は、ボルト68を緩めてZ軸方向に移動可能となっている。
【0019】
前記X軸移動部材65は、前記ばね54を支持し受け部材52のフランジ部59の外周がY軸方向に摺動可能な凹部65Aと、前記透光窓55を外側から視認可能とする穴65Cが形成されとともに、図5に示されるように、X軸方向に沿って形成されたスロット穴65Bを介してボルト73によってZ軸移動部材64に取り付けられている。これによりX軸移動部材65は、ボルト73を緩めてX軸方向に移動可能となっている。
【0020】
前記ピンチローラ15は、図3に示されるように、ベースプレート20に支持されて当該ベースプレート20の面に沿って揺動可能なアーム75と、一端側がアーム75の自由端側に支持された軸77と、軸受78を介して軸77に対して回転可能に設けられたローラ本体79とにより構成されている。このピンチローラ15は、図示しない付勢手段によって駆動ローラ14方向に付勢されて剥離シートRLを挟み込むようになっている。また、軸77の他端側には円錐形状部77Aが形成されており、当該円錐形状部77Aは、前記駆動ローラ14に用いられたホルダ22と実質的に同一構造となるホルダ22を介してカバー23に支持されている。
【0021】
前記巻取ローラ16は、図示しないモータを介して剥離シートRLを巻き取るように回転可能に設けられており、前記駆動ローラ14の支持構造と実質的に同一の支持構造が採用されている。また、前記支持ローラ12及び、ガイドローラ17〜19も、前記ピンチローラ15の構造と実質的に同様であり、ピンチローラ15の軸77の一端側がアーム75に支持されているのに代えて、それらの軸はベースプレート20に支持された構成となっている。従って、それらの詳細な説明は省略する。
【0022】
次に、本実施形態におけるシート貼付装置10の作用について説明する。なお、前記各ローラ12、14〜19は、ホルダ22を介して前記他端側が実質的に同一の形態で支持される構成であるため、それらローラの位置調整方法については、説明の便宜上、駆動ローラ14について説明するものとし、重複した説明を回避する。
【0023】
シート貼付装置10は、図示しないフレームを介して支持される。このシート貼付装置10に原反Rを掛け回すときは、取っ手30を掴んで開放する。この状態で、ロール状の原反Rを支持ローラ12に支持させるとともに、リード端を引き出し、ガイドローラ17、18、ピールプレート13及びガイドローラ19を経て駆動ローラ14とピンチローラ15との間に挟み込んだ後、リード端を巻取ローラ16に固定する。
【0024】
次いで、カバー23を閉めて保持プレート25の図示しない固定機構を介して前記自由端を固定する。このとき、駆動ローラ14は、円錐形状部40の外周テーパ面40Aが受け部材52の内周テーパ面52Aに密着し、ばね54の付勢力に抗して受け部材52を変位させて中心の位置決めが行われる。
【0025】
ラベルLの貼付は、前記モータMが駆動することによって駆動ローラ14が回転し、当該駆動ローラ14とピンチローラ15とで挟み込まれた剥離シートRLに繰出力が付与されることで行われる。この繰り出しによって、ラベルLがピールプレート13の先端で剥離シートRLから剥離され、シート貼付装置10の下方に位置する搬送手段CVに沿って搬送される被着体WにプレスローラPRを介して貼付されることとなる。
【0026】
本発明のシート貼付装置10は、前記被着体WにラベルLを貼付する前にラベルLの繰出テストが行われる。このテストにおいて原反Rが蛇行していると認められたときは、当該駆動ローラ14の中心軸37を支持するホルダ22の位置を調整することによって補正が行われる。つまり、8個のボルト68、73を緩め、ラベルLを連続的に繰り出しながら、Z軸移動部材64とX軸移動部材65とを適切な位置に移動させることによって、駆動ローラ14の回転軸心を変位させて調整が行われる。そして、原反Rの蛇行がなくなったと確認された位置でボルト68、73を締め付けて補正が完了する。なお、Z軸移動部材64及びX軸移動部材65を移動する際には、前記透光窓55を通じて円錐状部材40の先端が中心Cに対してずれていないことを確認しながら行うことができる。
【0027】
駆動ローラ14の位置調整が完了すると、シート貼付装置10は自動運転とされ、カバー23は必要に応じて開閉されるが、駆動ローラ14の回転軸心は、カバー23を閉めると上記の補正された位置に保持されるため、正確に被着体にラベルLを貼付することができる。なお、原反Rを異なる幅のタイプに変更したり、軟質部材43の一部が経時的に摩滅したような場合には、これらが蛇行やミスフィードをもたらす要因となりうるが、前述した調整を行うことによってそれらを解消することができる。
【0028】
また、駆動ローラ14以外のローラの位置調整が必要となった場合には、対応するホルダ22を上記のように調整すればよい。
【0029】
従って、このような実施形態によれば、各ローラ12、14〜19の回転軸心を両側で支持することで、これら回転軸心が安定するため、高速でラベルLを繰り出すことができる。また、原反Rを繰り出す際に蛇行やミスフィード等が生じても、ローラを取り外したり、分解したりすることなく、カバー23の外側からローラの回転軸心を調整することにより難なくそれらを解消することができるという効果を得る。
【0030】
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、位置若しくは配置等に関し、必要に応じて当業者が様々な変更を加えることができるものである。
【0031】
例えば、前記実施形態では、全てのローラがホルダ22を介して保持される場合を図示、説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも1つのローラがホルダ22を介して位置調整される構造であれば足りる。すなわち、ピールプレート13の上流又は下流側に位置するローラの何れかを位置調整可能としたり、或いは、支持ローラ12からピールプレート13に原反がダイレクトに繰り出される構造や、ピールプレート13の直近下流側に駆動ローラ14が位置する構造を備えたシート貼付装置とした場合には、これらの何れかのローラを調整するだけで補正は可能となる。
【0032】
また、原反Rは、剥離シートRLにラベルLが仮着されたものを対象としたが、半導体ウエハを保護するための保護用シートや半導体ウエハをリングフレームにマウントするダイシングシートやダイボンディングシート等を剥離シートRLに仮着したもの等も対象とすることができる。
【0033】
更に、前記受け部材52を付勢する付勢手段は、コイルばねに限らず、エアシリンダや弾性変形可能な部材等を採用することもできる。
【0034】
また、カバー23は、ピールプレート13だけがベースプレート20の先端よりも突出するように、断面視コ字形状に形成することで、安全性を向上させることができる。
【0035】
更に、Z軸移動部材64とX軸移動部材65との調整にマイクロゲージ等を介して更に細かい調整を行えるようにしてもよい。
【0036】
また、位置合わせ手段は罫線61以外に、点や丸印しを付してローラの回転軸の中心点Cとの位置合わせができるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本実施形態に係るシート貼付装置の概略正面図。
【図2】前記シート貼付装置の概略斜視図。
【図3】駆動ローラ及びピンチローラの支持構造を示す断面図。
【図4】図3の一部拡大断面図。
【図5】ホルダの正面図。
【符号の説明】
【0038】
10 シート貼付装置
12 支持ローラ(支持手段)
13 ピールプレート(剥離手段)
14 駆動ローラ
15 ピンチローラ
16 巻取ローラ
17、18、19 ガイドローラ
20 ベースプレート
22 ホルダ
23 カバー
40 円錐形状部
40A 外周テーパ面
50 位置決め手段
51 移動手段
52 受け部材
52A 内周テーパ面
52B 内周孔
54 ばね(付勢手段)
55 透光窓
61 罫線(位置合わせ手段)
C 中心点
L ラベル(接着シート)
RL 剥離シート
R 原反

【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状の剥離シートに接着シートが所定間隔をおいて仮着された原反を繰出可能に支持する支持手段と、前記原反を繰り出す途中で接着シートを剥離シートから剥離する剥離手段と、前記原反に繰出力を付与する駆動ローラと、当該駆動ローラの一端側を支持するベースプレートと、当該ベースプレートに相対して前記駆動ローラの他端側を支持するように設けられたカバーとを備えたシート貼付装置において、
前記駆動ローラは、一端側が前記ベースプレートに対して回転可能に支持されている一方、他端側がホルダを介して前記カバーに支持され、前記ホルダを介して駆動ローラの回転軸心が変位可能に設けられていることを特徴とするシート貼付装置。
【請求項2】
帯状の剥離シートに接着シートが所定間隔をおいて仮着された原反を繰出可能に支持する支持ローラと、前記原反を繰り出す途中で接着シートを剥離シートから剥離する剥離手段と、前記原反に繰出力を付与する駆動ローラ及びピンチローラと、前記剥離シートを巻き取る巻取ローラと、原反の繰り出し経路に沿って配置されたガイドローラと、これら各ローラの一端側を支持するベースプレートと、当該ベースプレートに相対して各ローラの他端側を支持するように設けられたカバーとを備えたシート貼付装置において、
前記各ローラの少なくとも一つのローラは、一端側が前記ベースプレートに対して回転可能に支持されている一方、他端側がホルダを介して前記カバーに支持され、前記ホルダを介してローラの回転軸心が変位可能に設けられていることを特徴とするシート貼付装置。
【請求項3】
前記ホルダは、前記ローラの回転中心を位置決めする位置決め手段と、当該位置決め手段を前記カバーの面内における直交2軸方向に移動させる移動手段とを備えていることを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載のシート貼付装置。
【請求項4】
前記ホルダに支持されるローラの他端側は円錐形状部を備え、前記位置決め手段は、前記円錐形状部の外周テーパ面に対応する内周テーパ面を備えた受け部材と、これら外周テーパ面と内周テーパ面とを密着させる方向に前記受け部材を付勢する付勢手段と、前記受け部材の内周孔を通じて前記円錐形状部の中心点を視認可能な透光窓とを備えていることを特徴とする請求項3に記載のシート貼付装置。
【請求項5】
前記透光窓には、前記円錐形状部の中心点を位置合わせするための位置合わせ手段が設けられていることを特徴とする請求項4記載のシート貼付装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−179326(P2009−179326A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−17088(P2008−17088)
【出願日】平成20年1月29日(2008.1.29)
【出願人】(000102980)リンテック株式会社 (1,750)
【Fターム(参考)】