説明

シート送り装置

【課題】 大きな騒音又は異音が自動搬送読取装置から発生することを抑制する。
【解決手段】 分離ローラ153の外周面のうち分離パッド154と対向する部位に、ゴム製のラバー部153Aを設け、外周面のうちラバー部153Aから軸方向にずれた部位であって、押圧バネ156に対向する部位にラバー部153Aの摩擦係数より小さい摩擦係数にて構成された低摩擦部153Bを設ける。これにより、押圧バネ156は、ラバー部153Aと接触することなく低摩擦部153Bに接触する構成となるので、この状態で分離ローラ153が回転しても、押圧バネ156と分離ローラ153との間に大きな摩擦力が発生しない。したがって、押圧バネ156の振動を抑制できるので、シート送り装置から騒音又は異音が発生することを抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートを搬送するシート送り装置に関するものであり、画像読取装置の自動搬送読取装置や画像形成装置の給紙装置等に好適である。
【背景技術】
【0002】
シート送り装置は、例えば、特許文献1に開示されているように、シートを搬送するローラ、シートを分離する分離部、及びシートをローラに向けて押圧するシート押圧部等から構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−227693号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ローラは、シートに搬送力を付与するものであることから、通常、ローラの外周面をゴムにて構成することにより、シートとローラとの接触面で滑りが発生することを防止している。
【0005】
そして、シートが存在しない状態では、シート押圧部の先端がローラの外周面に接触するので、この状態でローラが回転すると、シート押圧部の先端とローラとの間に発生する大きな摩擦力により、シート押圧部の振動が誘起されて大きな騒音又は異音がシート送り装置から発生するおそれがある。
【0006】
本発明は、上記点に鑑み、大きな騒音又は異音がシート送り装置から発生することを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、軸回りに回転し、シートを搬送するローラ(153)と、ローラ(153)に対して対向配置され、シートを分離する分離部(154)と、ローラ(153)に対して対向配置され、シートをローラ(153)に向けて押圧するシート押圧部(156)とを備え、ローラ(153)の外周面のうち分離部(154)と対向する部位には、ゴム製のラバー部(153A)が設けられており、さらに、外周面のうちラバー部(153A)から軸方向にずれた部位であって、シート押圧部(156)に対向する部位には、ラバー部(153A)の摩擦係数より小さい摩擦係数にて構成された低摩擦部(153B)が設けられていることを特徴とする。
【0008】
これにより、請求項1に記載の発明では、シート押圧部(156)は、ラバー部(153A)と接触することなく低摩擦部(153B)に接触する構成となるので、この状態でローラ(153)が回転しても、シート押圧部(156)とローラ(153)との間に大きな摩擦力が発生しない。したがって、シート押圧部(156)の振動を抑制できるので、シート送り装置から騒音又は異音が発生することを抑制することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明では、低摩擦部(153B)の外周面は、樹脂製であることを特徴とする。
これにより、請求項2に記載の発明では、シート送り装置から騒音又は異音が発生することを確実に抑制することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明では、ローラ(153)は、樹脂製のローラ本体(153D)及びローラ本体(153D)に装着されたラバー部(153A)を構成する環状ゴムを有しており、さらに、ローラ本体(153D)の外周面によって低摩擦部(153B)が構成されていることを特徴とする。
【0011】
これにより、請求項3に記載の発明では、ローラ(153)の製造原価上昇を抑制しつつ、簡素な構成で請求項1又は2に記載の発明を実現することができる。
また、請求項4に記載の発明では、ラバー部(153A)の外径寸法と低摩擦部(153B)の外径寸法とは同一寸法であることを特徴とする。
【0012】
これにより、請求項4に記載の発明では、ローラ(153)の外周面の形状を段差のないフラットな形状とすることができるので、シートを搬送する際に、シートに歪みが発生することを抑制できる。
【0013】
ここで、「ラバー部(153A)の外径寸法(φ1)と低摩擦部(153B)の外径寸法(φ2)とが同一寸法である」とは、両外径寸法が完全一致する場合は勿論のこと、シートに顕著な歪みが発生しない程度の寸法差も含む意味である。
【0014】
なお、請求項5に記載の発明では、 シート押圧部(156)は、分離部(154)に対して軸方向の両側に設けられ、低摩擦部(153B)は、ラバー部(153A)に対して軸方向の両側に設けられていることを特徴とする。
【0015】
また、請求項6に記載の発明では、ラバー部(153A)の軸方向寸法は、分離部(154)のうち軸方向と平行な部位の寸法以上であることを特徴としているので、シートに搬送力を確実に付与することができる。
【0016】
なお、低摩擦部(153B)の軸方向寸法は、請求項7に記載の発明では、シート押圧部(156)のうち軸方向と平行な部位の寸法以上であることを特徴とする。
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手段等に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態に係る画像読取装置100を上面側から見た外観斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る自動搬送読取装置の特徴を示す図である。
【図4】(a)は図5のA−A断面図であり、(b)は図5のB−B断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る自動搬送読取装置を原稿の搬送方向上流側から見た図である。
【図6】本発明の実施形態に係る分離ローラ153の構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に説明する発明の実施形態は実施形態の一例を示すものであり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的手段や構造等に限定されるものではない。
【0019】
そして、本実施形態は、本発明に係るシート送り装置を画像読取装置用の自動搬送読取装置に適用したものであり、以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。なお、自動搬送読取装置とは、原稿を自動的に搬送しながら原稿に記載された画像を読み取る機能を実現する装置である。
【0020】
1.画像読取装置の概略構成
本実形態に係る画像読取装置は、自動搬送読取装置を用いた自動読取機能、及び静止載置された原稿に記載された画像を読み取る静止原稿読取機能を兼ね備えた画像読取装置である。
【0021】
画像読取装置100の前方側には、図1に示すように、画像読取装置100を操作又は設定するための操作パネル200が設けられており、画像読取装置100の本体部101には、図2に示すように、静止原稿読取機能用の画像読取窓(以下、静止読取窓という。)102、及び自動搬送読取機能用の画像読取窓(以下、自動読取窓という。)103が設けられており、両読取窓102、103は、ガラスやアクリル等の透明なプラテン102A、103Aにて閉塞されている。
【0022】
また、本体部101の上面側には、両読取窓102、103を覆う原稿カバー104が揺動可能に組み付けられており、静止読取窓102にて原稿読取を行う場合には、この原稿カバー104を手動操作にて上方側に開いて原稿を静止読取窓102に載置する。
【0023】
一方、本体部101内には、原稿に照射されて反射した光を受光し、その受光した光に基づいて電気信号を発する画像撮像素子105が配設されており、画像読取装置100は、画像撮像素子105を介して原稿に記載された文字等の画像を電気信号に変換して画像を読み取っていく。
【0024】
因みに、画像撮像素子105として、本実施形態では密着型イメージセンサ(Contact Image Sensor)を用いており、この画像撮像素子105は、両読取窓102、103の直下において、その移動方向と直交する方向、すなわち紙面と垂直な方向に延びている。
【0025】
また、画像撮像素子105は、キャリッジ106を介して本体部101の長手方向、すなわち図2の左右方向に移動可能として本体部101に組み付けられている。そして、画像撮像素子105は、自動搬送読取機能作動時には、自動読取窓103の直下に停止配置された状態で画像を読み取り、一方、静止原稿読取機能作動時には、静止読取窓102の直下で移動しながら画像を読み込んでいく。
【0026】
なお、本実施形態では、キャリッジ106は駆動プーリ107及び従動プーリ108に掛けられたベルト109に連結されており、このベルト109をベルトモータ110にて回転させると、キャリッジ106は、ガイド軸111に案内されながら移動する。
【0027】
また、原稿カバー104のうち静止読取窓102に対向する部位には、静止読取窓102に載置された原稿を静止読取窓102側に押さえる静止原稿押さえ112が配設されており、この静止原稿押さえ112は、原稿カバー104と一体的に本体部101に対して揺動する。
【0028】
そして、原稿カバー104のうち自動読取窓103に対応する部位及びその近傍には、読み取り用の原稿を自動読取窓103に搬送する自動搬送読取装置150が設けられている。
【0029】
2.自動搬送読取装置の概略構成
図1に示す原稿トレイ165は、自動読取用の原稿を載置するための載置部であり、この原稿トレイ165に積層状態で載置された原稿は、自動搬送読取装置150にて自動読取窓103に搬送された後、排出トレイ166に排出されて載置される。
【0030】
そして、自動搬送読取装置150は、図2に示すように、分離機構151及び搬送機構152等を備える。分離機構151は、原稿トレイ165に積層された複数枚の原稿を1枚ずつ分離する。搬送機構152は、分離機構151にて分離された原稿を自動読取窓103に搬送する。
【0031】
分離機構151は、分離ローラ153と、分離パッド154と、吸入ローラ155と、を備える。分離ローラ153は、上下方向に積層された複数枚の原稿のうち積層方向上端に載置された原稿に搬送力を付与する。分離パッド154は、分離ローラ153に対して対向配置されてシートに搬送抵抗を付与する。吸入ローラ155は、原稿トレイ165に積層された原稿を分離ローラ153に送り出す。
【0032】
すなわち、分離ローラ153は、図3に示すように、原稿に接触した状態で軸153Cから駆動力を得て軸線L1周りに回転することにより、原稿に搬送力を付与して搬送するローラである。
【0033】
また、分離パッド154は、分離ローラ153に対して対向配置されて原稿に搬送抵抗を付与することにより、搬送されてきた複数枚の原稿を1枚ずつに分離する分離部である。この分離パッド154のうち少なくとも原稿と接触する部位は、ゴム等の摩擦係数の大きい材質にて構成されている。因みに、本実施形態では、分離パッド154用のゴムとして、シリコンゴムを用いている。
【0034】
なお、分離パッド154は、図4(a)に示すように、原稿との接触部より搬送方向上流側の部位にてパッドホルダ154Aに固定されている。このパッドホルダ154Aを本体部101に対して揺動可能とする揺動軸154Bは、図4(b)に示すように、原稿との接触部より搬送方向上流側に設定されている。
【0035】
因みに、図4(a)及び図4(b)においては原稿が記載されていないので、分離パッド154と原稿との接触部とは、分離パッド154と分離ローラ153との接触部、つまり分離パッド154と図3に示すラバー部153Aとの接触部となる。
【0036】
また、分離ローラ153の外周面のうち、少なくとも分離パッド154と対向する部位には、図3に示すように、ゴム製のラバー部153Aが設けられている。一方、外周面のうちラバー部153Aを挟んで軸方向両側には、ラバー部153Aの摩擦係数より小さい摩擦係数にて構成された低摩擦部153Bが設けられている。
【0037】
本実施形態では、低摩擦部153Bの表面粗度はラバー部153Aの表面面粗度より小さくなっている。具体的には、低摩擦部153Bの表面粗度はRa0.4であり、ラバー部153Aの表面粗度はRa6.3である。このため、本実施形態において、低摩擦部153Bの摩擦係数はラバー部153Aの摩擦係数より小さくなっている。因みに、軸方向とは、分離ローラ153の軸方向又はこれと平行な方向をいう。
【0038】
また、分離ローラ153のうち各低摩擦部153Bに対向する位置には、原稿を分離ローラ153に向けて押圧する押圧バネ156が設けられている。これらの押圧バネ156は、分離パッド154を挟んで軸方向両側に位置する。押圧バネ156は、図4(b)に示すように、原稿との接触部より搬送方向上流側に固定部が設定された板バネ状のシート押圧部である。
【0039】
因みに、図4(a)及び図4(b)においては原稿が記載されていないので、押圧バネ156と原稿との接触部とは、押圧バネ156と分離ローラ153との接触部、つまり押圧バネ156と図3に示す低摩擦部153Bとの接触部となる。
【0040】
なお、押圧バネ156の先端部は、分離ローラ153から離間する向きに湾曲しているため、押圧バネ156のうち分離ローラ153との接触部は曲面となっている。因みに、「分離ローラ153から離間する向き」とは、本実施形態では、図4に示すように、下向きである。
【0041】
また、ラバー部153Aの軸方向寸法Wrは、図5に示すように、分離パッド154のうち軸方向と平行な部位の寸法Wp以上であって、かつ、押圧バネ156と接触しない程度の寸法に設定されている。
【0042】
さらに、低摩擦部153Bの軸方向寸法Wfは、押圧バネ156のうち軸方向と平行な部位の寸法Ws以上であって、かつ、分離パッド154と接触しない程度の寸法に設定されている。
【0043】
ところで、分離ローラ153は、図6に示すように、軸153Cと一体成形された樹脂製のローラ本体153D及びローラ本体153Dに装着された図6において二点鎖線により示す環状ゴムを有している。
【0044】
そして、前記環状ゴムによりラバー部153Aが構成され、ローラ本体153Dの外周面によって低摩擦部153Bが構成されている。因みに、本実施形態に係る低摩擦部153B、及びローラ本体153DはPOM製であり、ラバー部153AはEPDM製である。
【0045】
そして、ローラ本体153Dに環状ゴムを装着した際に、図5に示すように、ラバー部153Aの外径寸法φ1と低摩擦部153Bの外径寸法φ2とが同一寸法となるように設定されている。
【0046】
ここで、「ラバー部153Aの外径寸法φ1と低摩擦部153Bの外径寸法φ2とが同一寸法である」とは、両外径寸法が完全一致する場合は勿論のこと、寸法バラツキ分の寸法差も含む意味であり、発明としての技術思想は、原稿搬送時に原稿に顕著な歪みが発生しない程度の寸法差も含む意味である。
【0047】
具体的には、例えば、分離ローラ153の外径寸法φoが20mm〜30mmである場合においては、「低摩擦部153Bの外径寸法φ2からラバー部153Aの外径寸法φ1を減じた寸法差」が、−1mm以上、1mm以下の場合等をいう。
【0048】
3.本実施形態に係る自動搬送読取装置の特徴
本実施形態では、分離ローラ153の外周面のうち分離パッド154と対向する部位には、ゴム製のラバー部153Aが設けられる。さらに、外周面のうちラバー部153Aから軸方向にずれた部位であって、押圧バネ156に対向する部位には、ラバー部153Aの摩擦係数より小さい摩擦係数にて構成された低摩擦部153Bが設けられている。
【0049】
これにより、本実施形態では、押圧バネ156は、ラバー部153Aと接触することなく低摩擦部153Bに接触する構成となるので、この状態で分離ローラ153が回転しても、押圧バネ156と分離ローラ153との間に大きな摩擦力が発生しない。したがって、押圧バネ156の振動を抑制できるので、自動搬送読取装置150から騒音又は異音が発生することを抑制することができる。
【0050】
また、本実施形態では、低摩擦部153Bの外周面が樹脂製であることを特徴としているので、自動搬送読取装置150から騒音又は異音が発生することを確実に抑制することができる。
【0051】
また、本実施形態では、分離ローラ153は、樹脂製のローラ本体153D及びローラ本体153Dに装着されたラバー部153Aを構成する環状ゴムを有している。また、ローラ本体153Dの外周面によって低摩擦部153Bが構成されている。したがって、分離ローラ153の製造原価上昇を抑制しつつ、簡素な構成で自動搬送読取装置150を実現することができる。
【0052】
また、本実施形態では、ラバー部153Aの外径寸法φ1と低摩擦部153Bの外径寸法φ2とは同一寸法である。したがって、分離ローラ153の外周面の形状を段差のないフラットな形状とすることができ、原稿を搬送する際に、原稿に歪みが発生することを抑制できる。
【0053】
また、本実施形態では、ラバー部153Aの軸方向寸法Wrは、分離パッド154のうち軸方向と平行な部位の寸法Wp以上であることを特徴としているので、原稿に搬送力を確実に付与することができる。
【0054】
さらに、低摩擦部153Bの軸方向寸法Wfは、押圧バネ156のうち軸方向と平行な部位の寸法Ws以上であることを特徴としているので、押圧バネ156がラバー部153Aに接触してしまうこと等を確実に防止できる。
【0055】
4.発明特定事項と実施形態との対応関係
本実施形態では、分離ローラ153が特許請求の範囲に記載されたローラに相当し、分離パッド154が特許請求の範囲に記載された分離部に相当する。
【0056】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、分離パッド154にて分離部を構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばリタードローラでもよい。
【0057】
また、上述の実施形態では、本発明を自動搬送読取装置に用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば画像形成装置の給紙装置に適用してもよい。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0058】
100…画像読取装置、101…本体部、102…静止読取窓、
103…自動読取窓、104…原稿カバー、105…画像撮像素子、
106…キャリッジ、150…自動搬送読取装置、151…分離機構、
153…分離ローラ、153A…ラバー部、153B…低摩擦部、153C…軸、
153D…ローラ本体、154…分離パッド、156…押圧バネ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸回りに回転し、シートを搬送するローラと、
前記ローラに対して対向配置され、前記シートを分離する分離部と、
前記ローラに対して対向配置され、シートを前記ローラに向けて押圧するシート押圧部とを備え、
前記ローラの外周面のうち前記分離部と対向する部位には、ゴム製のラバー部が設けられており、
さらに、前記外周面のうち前記ラバー部から軸方向にずれた部位であって、前記シート押圧部に対向する部位には、前記ラバー部の摩擦係数より小さい摩擦係数にて構成された低摩擦部が設けられていることを特徴とするシート送り装置。
【請求項2】
前記低摩擦部の外周面は、樹脂製であることを特徴とする請求項1に記載のシート送り装置。
【請求項3】
前記ローラは、樹脂製のローラ本体及び前記ローラ本体に装着された前記ラバー部を構成する環状ゴムを有しており、
さらに、前記ローラ本体の外周面によって前記低摩擦部が構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート送り装置。
【請求項4】
前記ラバー部の外径寸法と前記低摩擦部の外径寸法とは同一寸法であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシート送り装置。
【請求項5】
前記シート押圧部は、前記分離部に対して軸方向の両側に設けられ、
前記低摩擦部は、前記ラバー部に対して前記軸方向の両側に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のシート送り装置。
【請求項6】
前記ラバー部の軸方向寸法は、前記分離部のうち前記軸方向と平行な部位の寸法以上であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシート送り装置。
【請求項7】
前記低摩擦部の軸方向寸法は、前記シート押圧部のうち前記軸方向と平行な部位の寸法以上であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のシート送り装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−28424(P2013−28424A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−164712(P2011−164712)
【出願日】平成23年7月27日(2011.7.27)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】