シート
【課題】シートカバーをクッションパッドに取り付ける取付作業と、シートカバーに備えられたヒータの電気的接続作業と、を1工程で行うことができると共に、取付作業に必要な部品点数が少ないシートを提供する。
【解決手段】本発明のシート100は、溝部13を備えるクッションパッド1と、クッションパッド1を覆い、ヒータHを有するシートカバー2と、を備えるものであって、溝部13には、通電可能な第1コネクタ3が配設されており、シートカバー2には、溝部13に引き込まれた引込部23があり、引込部23の端部には、第1コネクタ3と結合可能な第2コネクタ4が取り付けられており、第2コネクタ4は、ヒータHと導通しており、第2コネクタ4が第1コネクタ3に結合されていることにより、シートカバー2がクッションパッド1に係止されているとともに、ヒータHが通電可能な状態とされている。
【解決手段】本発明のシート100は、溝部13を備えるクッションパッド1と、クッションパッド1を覆い、ヒータHを有するシートカバー2と、を備えるものであって、溝部13には、通電可能な第1コネクタ3が配設されており、シートカバー2には、溝部13に引き込まれた引込部23があり、引込部23の端部には、第1コネクタ3と結合可能な第2コネクタ4が取り付けられており、第2コネクタ4は、ヒータHと導通しており、第2コネクタ4が第1コネクタ3に結合されていることにより、シートカバー2がクッションパッド1に係止されているとともに、ヒータHが通電可能な状態とされている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに関する。更に詳しくは、シートカバーをクッションパッドに取り付ける取付作業と、シートカバーに備えられたヒータの電気的接続作業と、を1工程で行うことができると共に、取付作業に必要な部品点数が少ないシートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、冬期等の寒冷時に座面を暖めて着座者の快適性を向上させるためのヒータを備えるシートが知られている。このようなシートとしては、例えば、車両、特に乗用車のシートにおいて、ヒータを有するシートカバーでクッションパッドを被覆するシートが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−206号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1のような従来のシートでは、クッションパッドに設けられた溝部にシートカバーの一部を引き込んでシートカバーをクッションパッドに取り付けるようにしている。具体的には、シートカバーの引込部に設けられたシートカバー側のワイヤと、溝部底側に配設されたクッションパッド側のワイヤと、をCリング(ホグリング)等の係止部材により係止することにより、シートカバーをクッションパッドに取り付けている。一方、ヒータへの給電は、ヒータと導通するシートカバー側のワイヤから延設された配線を車体側の配線に接続するようにしている。即ち、上記特許文献1のようなシートでは、シートカバーをクッションパッドに取り付ける作業と、ヒータの電気的接続作業と、を別々に行う必要があった。
更には、従来のシートでは、上述のように、シートカバー側のワイヤと、クッションパッド側のワイヤと、をCリング等の係止部材により係止しており、取り付けに必要な部品点数が多かった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、シートカバーをクッションパッドに取り付ける取付作業と、シートカバーに備えられたヒータの電気的接続作業と、を1工程で行うことができると共に、取付作業に必要な部品点数が少ないシートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、溝部を備えるクッションパッドと、前記クッションパッドを覆い、ヒータを有するシートカバーと、を備えるシートであって、前記溝部には、通電可能な第1コネクタが配設されており、前記シートカバーには、前記溝部に引き込まれた引込部があり、前記引込部の端部には、前記第1コネクタと結合可能な第2コネクタが取り付けられており、前記第2コネクタは、前記ヒータと導通しており、前記第2コネクタが前記第1コネクタに結合されていることにより、前記シートカバーが前記クッションパッドに係止されているとともに、前記ヒータが通電可能な状態とされていることを要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記第2コネクタは、複数の電極が並んで板状をなしたオスコネクタであり、前記第1コネクタは、前記オスコネクタを挿入するスロットを備えたメスコネクタであることを要旨とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のシートによれば、クッションパッドの溝部には、通電可能な第1コネクタが配設されており、ヒータを有するシートカバーの引込部の端部には、第1コネクタと結合可能な第2コネクタが取り付けられており、第2コネクタはヒータと導通している。そして、第2コネクタが第1コネクタに結合されていることにより、シートカバーがクッションパッドに係止されているとともに、ヒータが通電可能な状態とされている。このような構成により、シートカバーをクッションパッドに取り付ける取付作業と、シートカバーに備えられたヒータの電気的接続作業と、を1工程で行うことができる。更には、従来のシートよりも、取付作業に必要な部品点数を少なくすることができる。その結果、従来のようにシートカバーを取り付ける作業とヒータの電気的接続作業とを別々に行う場合と比較して、シートの組み立て作業が容易となり、作業性が良好となる。
【0009】
また、第2コネクタが、複数の電極が並んで板状をなしたオスコネクタであり、第1コネクタが、オスコネクタを挿入するスロットを備えたメスコネクタである場合、シートの組み立て作業がより容易となり、作業性をより向上させることができる。また、このようなコネクタにより接続を行っているため、クッションパッドの溝部にシートカバーの引込部を点状ではなく線状に固定することができ、仕上がりをより均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
【図1】本実施例に係るシートの構成を説明するための模式図である。
【図2】図1のシートにおけるA−A断面の模式図である。
【図3】本実施例に係るシートのクッションパッドを示す一部断面斜視図である。
【図4】本実施例に係るシートのシートカバーを示す一部断面斜視図である。
【図5】本実施例に係るシートの第1コネクタを説明するための説明図である。
【図6】本実施例に係るシートの第2コネクタを説明するための説明図である。
【図7】本実施例に係るシートの第2コネクタを説明するための説明図である。
【図8】本実施例に係るシートの第2コネクタを説明するための説明図である。
【図9】本実施例に係るシートの第2コネクタを説明するための説明図である。
【図10】本実施例に係るシートの作用を説明するための説明図である。
【図11】本実施例に係るシートの作用を説明するための説明図である。
【図12】他の実施形態に係るシートのシートカバーを説明するための説明図である。
【図13】他の実施形態に係るシートのロック機構を説明するための説明図である。
【図14】他の実施形態に係る第2コネクタを説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
【0012】
本実施形態に係るシート(100)は、溝部(13)を備えるクッションパッド(1)と、クッションパッドを覆い、ヒータ(H)を有するシートカバー(2)と、を備えるシートである。溝部には、通電可能な第1コネクタ(3)が配設されており、シートカバーには、溝部に引き込まれた引込部(23)があり、引込部の端部には、第1コネクタと結合可能な第2コネクタ(4)が取り付けられており、第2コネクタは、ヒータと導通しており、第2コネクタが第1コネクタに結合されていることにより、シートカバーがクッションパッドに係止されているとともに、ヒータが通電可能な状態とされていることを特徴とする(例えば、図2及び図11参照)。
【0013】
上記「クッションパッド」の構造、大きさ、形状、材質等は特に限定されない。このクッションパッドは、通常、発泡樹脂から形成される。このクッションパッドの材質としては、例えば、熱硬化性発泡樹脂又は熱可塑性発泡樹脂であることができ、ウレタンフォーム、PEフォーム、PPフォーム等を挙げることができる。
【0014】
上記クッションパッドには溝部が形成されている。この溝部の大きさ、個数、断面形状等は特に限定されない。
上記溝部には、通電可能な第1コネクタが配設されている。この第1コネクタの構成、個数、配設形態、通電形態等は特に限定されない。
上記第1コネクタは、通常、上記溝部の底部において長さ方向に延びるように設けられている。尚、この第1コネクタは、溝部の底面上に配設されていてもよいし、溝部の底部に埋設されていてもよい。
第1コネクタの形状は、後述する第2コネクタと結合可能であればよく、例えば、オスコネクタ、メスコネクタ(例えば、図5参照)とすることができる。
また、第1コネクタと第2コネクタは、結合時にコネクタの誤脱を防止するためのロック機構を備えるものであってもよい。
更に、第1コネクタは、第1コネクタへ外部から通電可能な導電部材を備えていることが好ましい。この導電部材の構成は特に限定されないが、例えば、導電性フィルム(例えば、図1及び図5における導電性フィルム31を参照)等が挙げられる。
【0015】
上記「シートカバー」の構造、大きさ、形状、材質等は特に限定されない。このシートカバーは、例えば、織物、編物、皮革、合成皮革等からなることができる。また、シートカバーは、これらのうち1種又は2種以上の組合せであってもよい。
【0016】
上記シートカバーはヒータを有している。このヒータは、例えば、シートカバーと一体に形成されたヒータであって、シートカバーを構成する糸の一部を、通電することにより発熱する導電糸からなるヒータ(例えば、図4におけるヒータHを参照)や、シートカバーと別体に形成された面状のヒータであって、接着、縫製等によりシートカバーに取り付けられたヒータ(例えば、図12におけるヒータHを参照)等とすることができる。
【0017】
上記シートカバーには、上記溝部に引き込まれた引込部があり、引込部の端部には、上記第1コネクタと結合可能な第2コネクタが取り付けられている。この引込部の構成、引込形態等は特に限定されない。
また、上記第2コネクタは上記ヒータと導通している限り、その構成、個数、配設形態等は特に限定されない。
第2コネクタは、通常、上記引込部の端部において長さ方向に延びるように設けられている(例えば、図7における第2コネクタ4を参照)。
この第2コネクタの形状は、上記第1コネクタと結合可能であればよく、例えば、オスコネクタ又はメスコネクタとすることができる。
【0018】
ここで、本実施形態に係るシートは、例えば、上記第2コネクタは、複数の電極が並んで板状をなしたオスコネクタであり、上記第1コネクタは、オスコネクタを挿入するスロットを備えたメスコネクタである形態とすることができる(例えば、図10における第1コネクタ3及び第2コネクタ4を参照)。
【実施例】
【0019】
以下、図面を用いて、実施例により本発明を更に具体的に説明する。尚、本実施例では、本発明に係るシートとして車両用シートを例示する。
【0020】
(1)シートの構成
図1及び図2に示すように、車両用シート100(以下、単にシートともいう)は、ウレタンフォームからなるクッションパッド1と、織物を縫製してなるシートカバー2と、を備えている。クッションパッド1は、図3に示すように、乗員が着座する着座部11と、この着座部11の両側方に設けられたサイド部12と、を有し、着座部11とサイド部12との間には溝部13が形成されている。この溝部13の底部には、その長さ方向に沿って、第1コネクタ3が直線的に埋設されている。
第1コネクタ3は、図3及び図5に示すように、後述のオスコネクタ(第2コネクタ)を挿入するスロットを備えたメスコネクタである。第1コネクタ3には、第2コネクタ4との結合時に、その結合を両端でロックするための噛み込み式の係止部32が形成されている。また、第1コネクタ3の底面側には導電性フィルム(導電部材)31が形成されている。導電性フィルム31は、シート外部まで形成されており、図示しない配線により車両のECU等に接続されている。これにより第1コネクタ3は通電可能とされている。
【0021】
シートカバー2は、図4に示すように、クッションパッド1の着座部11及びサイド部12をそれぞれ覆う着座部カバー21及びサイド部カバー22を有している。着座部カバー21及びサイド部カバー22はそれぞれ織物であり、各端部側同士を縫製することにより一体化されている。また、シートカバー2はヒータHを有している。本実施例において、ヒータHは、着座部カバー21に織り込まれた導電糸であり、この導電糸は、通電することにより発熱する金属線である。更に、このシートカバー2には、着座部カバー21とサイド部カバー22とを縫製した部位において、クッションパッド1の溝部13に引き込まれる引込部23が設けられている。引込部23の端部には、第1コネクタ3と結合可能な第2コネクタ4が取り付けられている。
第2コネクタ4は、図7に示すように、基板41上に複数の電極42が並んだ板状のオスコネクタである。第2コネクタ4では、電極42において、着座部カバー21に織り込まれた導電糸であるヒータHと導通している。但し、図7における(a)は第2コネクタ4の上面図であり、(b)はX−X断面の説明図である。
本実施例のシート100においては、第1コネクタ3と第2コネクタ4とが結合されていることにより、シートカバー2がクッションパッド1に係止されているとともに、ヒータHが通電可能な状態とされている。
【0022】
尚、上記第2コネクタ4は、以下のようにして形成されている。
まず、図8に示すように、ヒータHである導電糸が織り込まれた織物(着座部カバー21)の端部付近において、レーザ等により導電糸部分を剥きだしにする。次いで、図9に示すように、基板42の通電部位上に、導電糸を配置し、電極42が形成されるようにハンダや接合テープ等により、通電部位と導電糸を接続する。その後、織物先端の余剰部位を除去することで第2コネクタ4が形成されている。但し、図8及び図9における(a)は上面図であり、(b)はX−X断面の説明図である。
【0023】
(2)シートの作用
次に、上記構成のシートの作用について説明する。
図10及び図11に示すように、シートクッション2の引込部23の端部における第2コネクタ4を、クッションパッド1の溝部13に形成された第1コネクタ3に結合する。これにより、シートカバー2がクッションパッド1に係止されるとともに、導電性フィルム31を備える第1コネクタ3とヒータHとが第2コネクタ4を介して導通し、ヒータHが通電可能な状態となる。
【0024】
(3)実施例の効果
以上より、本実施例のシート100によると、クッションパッド1の溝部13には、通電可能な第1コネクタ3が配設されており、ヒータHを有するシートカバー2の引込部23の端部には、第1コネクタ3と結合可能な第2コネクタ4が取り付けられており、第2コネクタ4はヒータHと導通している。そして、第2コネクタ4が第1コネクタ3に結合されていることにより、シートカバー2がクッションパッド1に係止されているとともに、ヒータHが通電可能な状態とされる。このような構成により、シートカバー2をクッションパッド1に取り付ける取付作業と、シートカバー2に備えられたヒータHの電気的接続作業と、を1工程で行うことができる。更には、従来のシートよりも、取付作業に必要な部品点数を少なくすることができる。その結果、従来のようにシートカバーを取り付ける作業とヒータの電気的接続作業とを別々に行う場合と比較して、シートの組み立て作業が容易となり、作業性が良好となる。
【0025】
また、本実施例では、第2コネクタ4が、複数の電極42が並んで板状をなしたオスコネクタであり、第1コネクタ3が、オスコネクタを挿入するスロットを備えたメスコネクタであるため、容易にシートの組み立て作業を行うことができ、作業性をより向上させることができる。また、このようなコネクタにより接続を行っているため、クッションパッド1の溝部13にシートカバー2の引込部23を点状ではなく線状に固定することができ、仕上がりをより均一にすることができる。
【0026】
また、本実施例では、第1コネクタ3の両端部において、第2コネクタ4との結合を両端でロックするための噛み込み式の係止部32が形成されているため、コネクタの誤脱が十分に防止することができる。
【0027】
尚、本発明においては、上記の具体的な実施例に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例では、
着座部カバー21に導電糸が織り込まれていることによりシートカバー2と一体に形成されたヒータHとしたが、これに限定されず、例えば、図12に示すように、シートカバーと別体に形成された面状のヒータHとしてもよい。この場合、ヒータHはシートカバー2に接着、縫製等により取り付けられていることができ、ヒータHは配線Wにより第2コネクタ4に電気的に接続されている。
【0028】
また、本実施例では、コネクタの誤脱を防止するために、第1コネクタ3の両端部において、第2コネクタの両端に係止可能な噛み込み式の係止部32が形成されているが、ロック機構の構成はこれに限定されず、例えば、図13に示すように、第1コネクタ3の端部に形成された押し込み可能なボタン式の係止部32としてもよい。このボタン式の係止部32は、コネクタの結合時において、第2コネクタ4の端部に形成された切り欠き部43と係合することにより、コネクタの誤脱を防止することができる。
【0029】
更に、本実施例では、図14に示すように、第2コネクタ4の基板41上に、ECU5を取り付けることができる。この場合、ECUの取り付けに関わる従来のワイヤハーネスを削減することができる。更には、従来のECUの搭載位置を確保する必要がなくなり、設計の自由度を向上させることができる。
【0030】
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
【0031】
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は、ヒータを備えるシートとして広く利用することができる。特に、乗用車、バス、トラック等の他、列車、汽車等の鉄道車両、建設車両、農業車両、産業車両などの車両用のシートに好適に利用される。
【符号の説明】
【0033】
1;クッションパッド、11;着座部、12;サイド部、13;溝部、2;シートカバー、21;着座部カバー、22;サイド部カバー、23;引込部、3;第1コネクタ、31;導電性フィルム、32;係止部、4;第2コネクタ、41;基板、42;電極、43;切り欠き部、5;ECU、100;シート、W;配線。
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに関する。更に詳しくは、シートカバーをクッションパッドに取り付ける取付作業と、シートカバーに備えられたヒータの電気的接続作業と、を1工程で行うことができると共に、取付作業に必要な部品点数が少ないシートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、冬期等の寒冷時に座面を暖めて着座者の快適性を向上させるためのヒータを備えるシートが知られている。このようなシートとしては、例えば、車両、特に乗用車のシートにおいて、ヒータを有するシートカバーでクッションパッドを被覆するシートが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−206号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1のような従来のシートでは、クッションパッドに設けられた溝部にシートカバーの一部を引き込んでシートカバーをクッションパッドに取り付けるようにしている。具体的には、シートカバーの引込部に設けられたシートカバー側のワイヤと、溝部底側に配設されたクッションパッド側のワイヤと、をCリング(ホグリング)等の係止部材により係止することにより、シートカバーをクッションパッドに取り付けている。一方、ヒータへの給電は、ヒータと導通するシートカバー側のワイヤから延設された配線を車体側の配線に接続するようにしている。即ち、上記特許文献1のようなシートでは、シートカバーをクッションパッドに取り付ける作業と、ヒータの電気的接続作業と、を別々に行う必要があった。
更には、従来のシートでは、上述のように、シートカバー側のワイヤと、クッションパッド側のワイヤと、をCリング等の係止部材により係止しており、取り付けに必要な部品点数が多かった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、シートカバーをクッションパッドに取り付ける取付作業と、シートカバーに備えられたヒータの電気的接続作業と、を1工程で行うことができると共に、取付作業に必要な部品点数が少ないシートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、溝部を備えるクッションパッドと、前記クッションパッドを覆い、ヒータを有するシートカバーと、を備えるシートであって、前記溝部には、通電可能な第1コネクタが配設されており、前記シートカバーには、前記溝部に引き込まれた引込部があり、前記引込部の端部には、前記第1コネクタと結合可能な第2コネクタが取り付けられており、前記第2コネクタは、前記ヒータと導通しており、前記第2コネクタが前記第1コネクタに結合されていることにより、前記シートカバーが前記クッションパッドに係止されているとともに、前記ヒータが通電可能な状態とされていることを要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記第2コネクタは、複数の電極が並んで板状をなしたオスコネクタであり、前記第1コネクタは、前記オスコネクタを挿入するスロットを備えたメスコネクタであることを要旨とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のシートによれば、クッションパッドの溝部には、通電可能な第1コネクタが配設されており、ヒータを有するシートカバーの引込部の端部には、第1コネクタと結合可能な第2コネクタが取り付けられており、第2コネクタはヒータと導通している。そして、第2コネクタが第1コネクタに結合されていることにより、シートカバーがクッションパッドに係止されているとともに、ヒータが通電可能な状態とされている。このような構成により、シートカバーをクッションパッドに取り付ける取付作業と、シートカバーに備えられたヒータの電気的接続作業と、を1工程で行うことができる。更には、従来のシートよりも、取付作業に必要な部品点数を少なくすることができる。その結果、従来のようにシートカバーを取り付ける作業とヒータの電気的接続作業とを別々に行う場合と比較して、シートの組み立て作業が容易となり、作業性が良好となる。
【0009】
また、第2コネクタが、複数の電極が並んで板状をなしたオスコネクタであり、第1コネクタが、オスコネクタを挿入するスロットを備えたメスコネクタである場合、シートの組み立て作業がより容易となり、作業性をより向上させることができる。また、このようなコネクタにより接続を行っているため、クッションパッドの溝部にシートカバーの引込部を点状ではなく線状に固定することができ、仕上がりをより均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
【図1】本実施例に係るシートの構成を説明するための模式図である。
【図2】図1のシートにおけるA−A断面の模式図である。
【図3】本実施例に係るシートのクッションパッドを示す一部断面斜視図である。
【図4】本実施例に係るシートのシートカバーを示す一部断面斜視図である。
【図5】本実施例に係るシートの第1コネクタを説明するための説明図である。
【図6】本実施例に係るシートの第2コネクタを説明するための説明図である。
【図7】本実施例に係るシートの第2コネクタを説明するための説明図である。
【図8】本実施例に係るシートの第2コネクタを説明するための説明図である。
【図9】本実施例に係るシートの第2コネクタを説明するための説明図である。
【図10】本実施例に係るシートの作用を説明するための説明図である。
【図11】本実施例に係るシートの作用を説明するための説明図である。
【図12】他の実施形態に係るシートのシートカバーを説明するための説明図である。
【図13】他の実施形態に係るシートのロック機構を説明するための説明図である。
【図14】他の実施形態に係る第2コネクタを説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
【0012】
本実施形態に係るシート(100)は、溝部(13)を備えるクッションパッド(1)と、クッションパッドを覆い、ヒータ(H)を有するシートカバー(2)と、を備えるシートである。溝部には、通電可能な第1コネクタ(3)が配設されており、シートカバーには、溝部に引き込まれた引込部(23)があり、引込部の端部には、第1コネクタと結合可能な第2コネクタ(4)が取り付けられており、第2コネクタは、ヒータと導通しており、第2コネクタが第1コネクタに結合されていることにより、シートカバーがクッションパッドに係止されているとともに、ヒータが通電可能な状態とされていることを特徴とする(例えば、図2及び図11参照)。
【0013】
上記「クッションパッド」の構造、大きさ、形状、材質等は特に限定されない。このクッションパッドは、通常、発泡樹脂から形成される。このクッションパッドの材質としては、例えば、熱硬化性発泡樹脂又は熱可塑性発泡樹脂であることができ、ウレタンフォーム、PEフォーム、PPフォーム等を挙げることができる。
【0014】
上記クッションパッドには溝部が形成されている。この溝部の大きさ、個数、断面形状等は特に限定されない。
上記溝部には、通電可能な第1コネクタが配設されている。この第1コネクタの構成、個数、配設形態、通電形態等は特に限定されない。
上記第1コネクタは、通常、上記溝部の底部において長さ方向に延びるように設けられている。尚、この第1コネクタは、溝部の底面上に配設されていてもよいし、溝部の底部に埋設されていてもよい。
第1コネクタの形状は、後述する第2コネクタと結合可能であればよく、例えば、オスコネクタ、メスコネクタ(例えば、図5参照)とすることができる。
また、第1コネクタと第2コネクタは、結合時にコネクタの誤脱を防止するためのロック機構を備えるものであってもよい。
更に、第1コネクタは、第1コネクタへ外部から通電可能な導電部材を備えていることが好ましい。この導電部材の構成は特に限定されないが、例えば、導電性フィルム(例えば、図1及び図5における導電性フィルム31を参照)等が挙げられる。
【0015】
上記「シートカバー」の構造、大きさ、形状、材質等は特に限定されない。このシートカバーは、例えば、織物、編物、皮革、合成皮革等からなることができる。また、シートカバーは、これらのうち1種又は2種以上の組合せであってもよい。
【0016】
上記シートカバーはヒータを有している。このヒータは、例えば、シートカバーと一体に形成されたヒータであって、シートカバーを構成する糸の一部を、通電することにより発熱する導電糸からなるヒータ(例えば、図4におけるヒータHを参照)や、シートカバーと別体に形成された面状のヒータであって、接着、縫製等によりシートカバーに取り付けられたヒータ(例えば、図12におけるヒータHを参照)等とすることができる。
【0017】
上記シートカバーには、上記溝部に引き込まれた引込部があり、引込部の端部には、上記第1コネクタと結合可能な第2コネクタが取り付けられている。この引込部の構成、引込形態等は特に限定されない。
また、上記第2コネクタは上記ヒータと導通している限り、その構成、個数、配設形態等は特に限定されない。
第2コネクタは、通常、上記引込部の端部において長さ方向に延びるように設けられている(例えば、図7における第2コネクタ4を参照)。
この第2コネクタの形状は、上記第1コネクタと結合可能であればよく、例えば、オスコネクタ又はメスコネクタとすることができる。
【0018】
ここで、本実施形態に係るシートは、例えば、上記第2コネクタは、複数の電極が並んで板状をなしたオスコネクタであり、上記第1コネクタは、オスコネクタを挿入するスロットを備えたメスコネクタである形態とすることができる(例えば、図10における第1コネクタ3及び第2コネクタ4を参照)。
【実施例】
【0019】
以下、図面を用いて、実施例により本発明を更に具体的に説明する。尚、本実施例では、本発明に係るシートとして車両用シートを例示する。
【0020】
(1)シートの構成
図1及び図2に示すように、車両用シート100(以下、単にシートともいう)は、ウレタンフォームからなるクッションパッド1と、織物を縫製してなるシートカバー2と、を備えている。クッションパッド1は、図3に示すように、乗員が着座する着座部11と、この着座部11の両側方に設けられたサイド部12と、を有し、着座部11とサイド部12との間には溝部13が形成されている。この溝部13の底部には、その長さ方向に沿って、第1コネクタ3が直線的に埋設されている。
第1コネクタ3は、図3及び図5に示すように、後述のオスコネクタ(第2コネクタ)を挿入するスロットを備えたメスコネクタである。第1コネクタ3には、第2コネクタ4との結合時に、その結合を両端でロックするための噛み込み式の係止部32が形成されている。また、第1コネクタ3の底面側には導電性フィルム(導電部材)31が形成されている。導電性フィルム31は、シート外部まで形成されており、図示しない配線により車両のECU等に接続されている。これにより第1コネクタ3は通電可能とされている。
【0021】
シートカバー2は、図4に示すように、クッションパッド1の着座部11及びサイド部12をそれぞれ覆う着座部カバー21及びサイド部カバー22を有している。着座部カバー21及びサイド部カバー22はそれぞれ織物であり、各端部側同士を縫製することにより一体化されている。また、シートカバー2はヒータHを有している。本実施例において、ヒータHは、着座部カバー21に織り込まれた導電糸であり、この導電糸は、通電することにより発熱する金属線である。更に、このシートカバー2には、着座部カバー21とサイド部カバー22とを縫製した部位において、クッションパッド1の溝部13に引き込まれる引込部23が設けられている。引込部23の端部には、第1コネクタ3と結合可能な第2コネクタ4が取り付けられている。
第2コネクタ4は、図7に示すように、基板41上に複数の電極42が並んだ板状のオスコネクタである。第2コネクタ4では、電極42において、着座部カバー21に織り込まれた導電糸であるヒータHと導通している。但し、図7における(a)は第2コネクタ4の上面図であり、(b)はX−X断面の説明図である。
本実施例のシート100においては、第1コネクタ3と第2コネクタ4とが結合されていることにより、シートカバー2がクッションパッド1に係止されているとともに、ヒータHが通電可能な状態とされている。
【0022】
尚、上記第2コネクタ4は、以下のようにして形成されている。
まず、図8に示すように、ヒータHである導電糸が織り込まれた織物(着座部カバー21)の端部付近において、レーザ等により導電糸部分を剥きだしにする。次いで、図9に示すように、基板42の通電部位上に、導電糸を配置し、電極42が形成されるようにハンダや接合テープ等により、通電部位と導電糸を接続する。その後、織物先端の余剰部位を除去することで第2コネクタ4が形成されている。但し、図8及び図9における(a)は上面図であり、(b)はX−X断面の説明図である。
【0023】
(2)シートの作用
次に、上記構成のシートの作用について説明する。
図10及び図11に示すように、シートクッション2の引込部23の端部における第2コネクタ4を、クッションパッド1の溝部13に形成された第1コネクタ3に結合する。これにより、シートカバー2がクッションパッド1に係止されるとともに、導電性フィルム31を備える第1コネクタ3とヒータHとが第2コネクタ4を介して導通し、ヒータHが通電可能な状態となる。
【0024】
(3)実施例の効果
以上より、本実施例のシート100によると、クッションパッド1の溝部13には、通電可能な第1コネクタ3が配設されており、ヒータHを有するシートカバー2の引込部23の端部には、第1コネクタ3と結合可能な第2コネクタ4が取り付けられており、第2コネクタ4はヒータHと導通している。そして、第2コネクタ4が第1コネクタ3に結合されていることにより、シートカバー2がクッションパッド1に係止されているとともに、ヒータHが通電可能な状態とされる。このような構成により、シートカバー2をクッションパッド1に取り付ける取付作業と、シートカバー2に備えられたヒータHの電気的接続作業と、を1工程で行うことができる。更には、従来のシートよりも、取付作業に必要な部品点数を少なくすることができる。その結果、従来のようにシートカバーを取り付ける作業とヒータの電気的接続作業とを別々に行う場合と比較して、シートの組み立て作業が容易となり、作業性が良好となる。
【0025】
また、本実施例では、第2コネクタ4が、複数の電極42が並んで板状をなしたオスコネクタであり、第1コネクタ3が、オスコネクタを挿入するスロットを備えたメスコネクタであるため、容易にシートの組み立て作業を行うことができ、作業性をより向上させることができる。また、このようなコネクタにより接続を行っているため、クッションパッド1の溝部13にシートカバー2の引込部23を点状ではなく線状に固定することができ、仕上がりをより均一にすることができる。
【0026】
また、本実施例では、第1コネクタ3の両端部において、第2コネクタ4との結合を両端でロックするための噛み込み式の係止部32が形成されているため、コネクタの誤脱が十分に防止することができる。
【0027】
尚、本発明においては、上記の具体的な実施例に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例では、
着座部カバー21に導電糸が織り込まれていることによりシートカバー2と一体に形成されたヒータHとしたが、これに限定されず、例えば、図12に示すように、シートカバーと別体に形成された面状のヒータHとしてもよい。この場合、ヒータHはシートカバー2に接着、縫製等により取り付けられていることができ、ヒータHは配線Wにより第2コネクタ4に電気的に接続されている。
【0028】
また、本実施例では、コネクタの誤脱を防止するために、第1コネクタ3の両端部において、第2コネクタの両端に係止可能な噛み込み式の係止部32が形成されているが、ロック機構の構成はこれに限定されず、例えば、図13に示すように、第1コネクタ3の端部に形成された押し込み可能なボタン式の係止部32としてもよい。このボタン式の係止部32は、コネクタの結合時において、第2コネクタ4の端部に形成された切り欠き部43と係合することにより、コネクタの誤脱を防止することができる。
【0029】
更に、本実施例では、図14に示すように、第2コネクタ4の基板41上に、ECU5を取り付けることができる。この場合、ECUの取り付けに関わる従来のワイヤハーネスを削減することができる。更には、従来のECUの搭載位置を確保する必要がなくなり、設計の自由度を向上させることができる。
【0030】
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
【0031】
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は、ヒータを備えるシートとして広く利用することができる。特に、乗用車、バス、トラック等の他、列車、汽車等の鉄道車両、建設車両、農業車両、産業車両などの車両用のシートに好適に利用される。
【符号の説明】
【0033】
1;クッションパッド、11;着座部、12;サイド部、13;溝部、2;シートカバー、21;着座部カバー、22;サイド部カバー、23;引込部、3;第1コネクタ、31;導電性フィルム、32;係止部、4;第2コネクタ、41;基板、42;電極、43;切り欠き部、5;ECU、100;シート、W;配線。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
溝部を備えるクッションパッドと、
前記クッションパッドを覆い、ヒータを有するシートカバーと、を備えるシートであって、
前記溝部には、通電可能な第1コネクタが配設されており、
前記シートカバーには、前記溝部に引き込まれた引込部があり、
前記引込部の端部には、前記第1コネクタと結合可能な第2コネクタが取り付けられており、
前記第2コネクタは、前記ヒータと導通しており、
前記第2コネクタが前記第1コネクタに結合されていることにより、前記シートカバーが前記クッションパッドに係止されているとともに、前記ヒータが通電可能な状態とされていることを特徴とするシート。
【請求項2】
前記第2コネクタは、複数の電極が並んで板状をなしたオスコネクタであり、
前記第1コネクタは、前記オスコネクタを挿入するスロットを備えたメスコネクタである請求項1に記載のシート。
【請求項1】
溝部を備えるクッションパッドと、
前記クッションパッドを覆い、ヒータを有するシートカバーと、を備えるシートであって、
前記溝部には、通電可能な第1コネクタが配設されており、
前記シートカバーには、前記溝部に引き込まれた引込部があり、
前記引込部の端部には、前記第1コネクタと結合可能な第2コネクタが取り付けられており、
前記第2コネクタは、前記ヒータと導通しており、
前記第2コネクタが前記第1コネクタに結合されていることにより、前記シートカバーが前記クッションパッドに係止されているとともに、前記ヒータが通電可能な状態とされていることを特徴とするシート。
【請求項2】
前記第2コネクタは、複数の電極が並んで板状をなしたオスコネクタであり、
前記第1コネクタは、前記オスコネクタを挿入するスロットを備えたメスコネクタである請求項1に記載のシート。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−248(P2013−248A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−132684(P2011−132684)
【出願日】平成23年6月14日(2011.6.14)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月14日(2011.6.14)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【Fターム(参考)】
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