説明

シーリング・ポンプアップ装置

【課題】補修液ボトルと連通する流路の破損を抑制し、補修液ボトルを簡単にケースに装着することができるシーリング・ポンプアップ装置を得る。
【解決手段】ケーシング11にガイドリブ128を設け、補修液ボトル18を装着することで、補修液ボトル18がケーシング11に装着された状態で、補修液ボトル18の傾倒を抑制することができる。このため、補修液ボトル18の傾倒により首部26を介して生じる挿入部84の破損を抑制することができる。また、ガイドリブ128で補修液ボトル18の首部26を装着するようにしているため、補修液ボトル18をケーシング11に装着するとき、補修液ボトル18の大径部を把持した状態で補修液ボトル18の首部26をガイドリブ128に装着させることができるので、該ガイドリブ128が邪魔にならず、補修液ボトル18を簡単にケーシング11に装着することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パンクした空気入りタイヤ内にシーリング剤、及び加圧空気を供給するためのシーリング・ポンプアップ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、空気入りタイヤがパンクした際に、タイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤをシーリング剤により補修して規定圧までタイヤ内圧をポンプアップするシーリング・ポンプアップ装置が記載されている。
【0003】
このシーリング・ポンプアップ装置によると、パンクした空気入りタイヤのタイヤバルブにジョイントホースの先端部に設けられたバルブアダプタを装着し、ジョイントホースを通して、補修液ボトルに収容されたシーリング剤を注入した後、タイヤ内へ圧縮空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧させるようになっている。
【0004】
ここで、補修液ボトルの開口側には小径の首部が設けられており、該首部には雄ネジ部が形成されている。一方、ケース側には補修液ボトルと連通可能な流路部材がケースに凹設された凹部内に収容されており、該流路部材には雌ネジ部が形成されている。この雌ネジ部にねじ込まれた状態で補修液ボトルがケースに装着されるようになっているが、補修液ボトルがケースに装着された状態で、補修液ボトルの高さとケースの高さが略同一となっている。
【0005】
ケースには、補修液ボトルの外周面の一部を外部に露出する切欠き部が形成されており、該切欠き部を通じて補修液ボトルを保持し、補修液ボトルを雌ネジ部にねじ込み可能としている。しかし、補修液ボトルの外周面の一部が露出しているだけなので、補修液ボトルをケースに装着し辛い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開第2005/085028号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事実を考慮し、補修液ボトルと連通する流路の破損を抑制し、補修液ボトルを簡単にケースに装着することができるシーリング・ポンプアップ装置を得ることが課題である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、シーリング・ポンプアップ装置において、圧縮空気を供給する空気供給手段と、補修液を収容し、流出口が形成され、首部の開口をシールするシールを備えた補修液ボトルと、装置本体から立ち上がり、前記首部が装着される装着部と、前記補修液ボトルの前記シールを開封して前記空気供給手段から補修液ボトルへ圧縮空気を供給する開封部材と、前記流出口に接続され、前記首部へ流出した補修液及び前記圧縮空気を空気入りタイヤへ導く流体供給配管と、を有している。
【0009】
請求項1に記載の発明では、装置本体には、圧縮空気を供給する空気供給手段が設けられている。補修液が収容された補修液ボトルには、流出口が形成され、首部の開口をシールするシールが設けられている。
【0010】
また、装置本体からは装着部が立ち上がっており、首部が装着される。一方、開封部材は、装着部に首部が装着された補修液ボトルのシールを開封して空気供給手段から補修液ボトルへ圧縮空気を供給する。そして、補修液ボトルの流出口に接続された流体供給管によって、首部へ流出した補修液及び圧縮空気が空気入りタイヤへ導かれる。
【0011】
補修液ボトルの開口側には首部が設けられており、容器の他の部分よりも小径となっている。この首部に設けられたシールを開封するため、該首部の内側には開封部材が配置されるが、補修液ボトルが装置本体に装着された状態で、不可抗力により補修液ボトルに外力が加わり補修液ボトルが傾倒した場合、補修液ボトルの首部を介して開封部材にはその外力が伝達され、開封部材が破損してしまうおそれがある。
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、補修液ボトルの首部を装着部に装着することで、補修液ボトルの傾倒を抑制することができる。これにより、補修液ボトルの傾倒により首部を介して生じる開封部材の破損を抑制することができる。なお、装着部を首部の全周に設けることで、装着部が強化されるため、開封部材の破損をさらに抑制することができる。
【0013】
また、開口側に首部が設けられた補修液ボトルでは、通常、補修液ボトルの大径側を手で保持する。つまり、請求項1に記載の発明では、装着部で補修液ボトルの首部を装着するようにしているため、補修液ボトルを装置本体に装着するとき、補修液ボトルの大径部を把持した状態で補修液ボトルの首部を装着部に装着させることができる。このため、該装着部が邪魔にならず、補修液ボトルを簡単に装置本体に装着することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシーリング・ポンプアップ装置において、前記流出口よりも前記首部の端部側に設けられ、前記開封部材が貫通する孔部が設けられた壁部と、前記開封部材の外周面に設けられ、前記孔部の孔壁に圧接されるシール部材と、を有している。
【0015】
請求項2に記載の発明では、補修液ボトルの流出口よりも首部の端部側に、開封部材が貫通する孔部が設けられた壁部が設けられている。一方、開封部材の外周面には、孔部の孔壁に圧接されるシール部材を設けている。つまり、補修液ボトルの流出口よりも首部の端部側で、補修液ボトルの壁部に設けられた孔部の孔壁に開封部材のシール部材を圧接させ、補修液ボトルのシールが開封された状態で、開封部材と補修液ボトルとの間で補修液が漏れ出すのを防いでいる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のシーリング・ポンプアップ装置において、前記装着部及び前記首部の何れか一方に設けられた第1係止部と、前記装着部及び前記首部の何れか他方に設けられ、該首部が装着部に装着されると前記第1係止部が係止する第1被係止部と、を含んで構成されている。
【0017】
請求項3に記載の発明では、装着部(又は首部)に第1係止部を設け、首部(又は装着部)に第1被係止部を設けて、首部が装着部に装着されると第1被係止部に第1係止部が係止する。これにより、装置本体に設けられた装着部及び補修液ボトルの首部を介して補修液ボトルが装置本体に対して抜け止めされる。
【0018】
つまり、ネジ式ではないので、補修液ボトルが緩むことがない。よって、タイヤ内にシーリング剤を注入しようとする際に、補修液ボトルが外れて、シーリング剤が外部に漏れ出すことを防止することができる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載のシーリング・ポンプアップ装置において、前記開封部材及び前記首部の何れか一方に設けられた第2係止部と、前記開封部材及び前記首部の何れか他方に設けられ、該首部が装着部に装着されて前記第2係止部が係止する第2被係止部と、を含んで構成されている。
【0020】
請求項4に記載の発明では、開封部材(又は首部)に第2係止部を設け、首部(又は開封部材)に第2被係止部を設けて、首部が装着部に装着されて(首部が装着部に装着された状態で、又は首部が装着部に装着されるとき)第2被係止部に第2係止部が係止する。これにより、装置本体に装着される開封部材及び補修液ボトルの首部を介して補修液ボトルを装置本体に対して抜け止めされる。
【0021】
つまり、ネジ式ではないので、補修液ボトルが緩むことがない。よって、タイヤ内にシーリング剤を注入しようとする際に、補修液ボトルが外れて、シーリング剤が外部に漏れ出すことを防止することができる。
【0022】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載のシーリング・ポンプアップ装置において、前記装着部が、対向配置され円筒状の首部が外挿される円弧部である。
【0023】
請求項5に記載の発明では、装着部を対向配置した円弧部として、補修液ボトルの円筒状の首部が外挿されるようにしている。つまり、首部の内側に装着部が配置されている。このため、補修液ボトルに外力が加わり、仮に補修液ボトルが傾倒したとしても、補修液ボトルの首部が開封部材に直接接触することはない。
【0024】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載のシーリング・ポンプアップ装置において、前記装着部が、対向配置され円筒状の首部が内挿される円弧部と、前記円弧部の内側に設けられ、前記首部の端部を支持して補修液ボトルを嵩上げする嵩上げ片と、を含んで構成されている。
【0025】
請求項6に記載の発明では、装着部が、円弧部と嵩上げ片とを含んで構成されている。円弧部は、補修液ボトルが装置本体に装着された状態で、補修液ボトルの円筒状の首部が内挿される。また、嵩上げ片は、円弧部の内側に設けられ、補修液ボトルの首部の端部を支持して補修液ボトルを嵩上げする。つまり、補修液ボトルを支える位置が高くなるので、装置本体や他の部材に邪魔されることがなく、補修液ボトルを装置本体に装着することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、補修液ボトルと連通する流路の破損を抑制し、補修液ボトルを簡単にケースに装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の側面図である。
【図2】本実施形態のシーリング・ポンプアップ装置を下方から見た斜視図である。
【図3】第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の要部を示す分解斜視図である。
【図4】図3のA−A断面図であり、第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の補修液ボトル内に冶具を挿入する前の状態を示している。
【図5】図3のA−A断面図であり、第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の補修液ボトル内に冶具が挿入された状態を示している。
【図6】図3のB−B断面図であり、第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の補修液ボトル内に冶具が挿入された状態を示している。
【図7】第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の第1変形例を示す、図4に相当する断面図である。
【図8】第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の第2変形例を示す、図4に相当する断面図である。
【図9】図3のA−A断面図に相当する断面図であり、第2実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の補修液ボトル内に冶具を挿入する前の状態を示している。
【図10】第2実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の第1変形例を示す、図9に相当する断面図である。
【図11】第2実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の第2変形例を示す、図9に相当する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の第1実施形態に係るシーリング・ポンプアップ装置について説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明のシーリング・ポンプアップ装置の第1実施形態について説明する。
図1には、第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置10(以下、単に「シーリング装置10」という。)の側面図が示されており、図2には、シーリング装置10を下方から見た斜視図が示されている。
【0029】
また、図1には、シーリング装置10と空気入りタイヤ100(以下、単に「タイヤ100」という。)との接続状態を示す構成図が示されている。ここで、シーリング装置10は、自動車等の車両に装着されたタイヤ100がパンクした際、タイヤ100及びホイールを交換することなく、タイヤ100のパンク穴を補修液16により補修し、タイヤ100の内圧を指定圧まで再加圧(ポンプアップ)するものである。
【0030】
シーリング装置10は箱状のケーシング(装置本体)11を備えており、ケーシング11の内部には、コンプレッサ12(圧縮空気供給手段)及び該コンプレッサ12に連結される補修液ボトル18が設けられている。また、図1及び図2に示すように、ケーシング11の裏面側には、略直方体状の収容凹部110、112がそれぞれ形成されており、コンプレッサ12に接続される耐圧ホース50及び治具(開封部材)82がそれぞれ収容可能とされている。
【0031】
ここでは、補修液ボトル18は横倒した状態でケーシング11内に収容されるようにしており、ケーシング11には蓋体114が設けられ、ヒンジ部115を中心に、ケーシング11内を開閉可能としている。そして、シーリング装置10を使用するとき、蓋体114を開放し、補修液ボトル18を直立させた状態でケーシング11に装着するようにしている。なお、これは一例であって、ケーシング11及び補修液ボトル18の形状はこれに限るものではない。また、補修液ボトル18は必ずしもケーシング11内に収容されていなくても良い。
【0032】
(補修液ボトル)
以下、補修液ボトル18について説明する。
図3及び図4に示されるように(なお、図4は図3のA−A断面図である)、補修液ボトル18は、略円筒状を成しており、内部に補修液16が収容され、開口側がそれ以外の容器の他の部分よりも小径の円筒部(以下、「首部26」という)となるように成形されている。
【0033】
この首部26の内周面には、2本の環状リブ116、118が形成されている。環状リブ116は環状リブ(壁部)118よりも内径寸法が大径とされ、環状リブ118よりも補修液ボトル18の奥側(補修液収容部側)に配置されている。環状リブ116には、補修液16を収容(密封)するための膜状のアルミシール(シール)30が固着され、アルミシール30によって環状リブ116の開口116Aが塞がれ、補修液ボトル18から補修液16が流れないようにしている。
【0034】
なお、補修液ボトル18は一体的に成形される方が好ましいが、形状などにより、首部26の一部を別部品として成形し、成形後に該別部品を首部に固着させる場合もある。例えば、環状リブ118から首部26の端部側を別部品として成形し、環状リブ116にアルミシールを固着させた後、この別部品を首部26に固着するようにしても良い。
【0035】
一方、図6に示すように(なお、図6は図3のB−B断面図である)、環状リブ116と環状リブ118の間には、補修液ボトル18内の補修液16が流出可能な流出口120が設けられており、タイヤバルブ102に接続されるジョイントホース(流体供給配管)78のアダプタ79が接続される(図1参照)。
【0036】
また、環状リブ118の内径寸法は、後述する治具82の挿入部(開封部材)84の外周面よりも若干大きくされており、環状リブ118の内周面118A(孔部の孔壁)には、挿入部84の外周面に嵌め込まれたOリング(シール部材)144が圧接され環状リブ118と挿入部84の間をシール可能としている。そして、アルミシール30と環状リブ118によって形成される空間が加圧給液室40となる。
【0037】
また、首部26の内周面の端部側には、首部26の周方向に沿って所定の角度内において被係止溝122が形成されており、首部26の外周面の被係止溝122よりも首部26の基部側には、首部26の周方向に沿って所定の角度内において被係止溝124が形成されている。被係止溝122、124はそれぞれ側面視で三角形を成しており、側面視で下面が首部26の端面に平行な平坦面となっている。なお、この被係止溝122、124は補修液ボトル18の全周に亘って形成されていても良い。
【0038】
ここで、補修液ボトル18は、ガス遮断性を有する各種の樹脂材料やアルミ合金等の金属材料を素材として成形されており、内部にシーリング装置10で修理すべきタイヤ100(図3参照)の種類、サイズ等に応じた規定量(例えば、200g〜600g)よりも若干多めの補修液16を収容している。
【0039】
また、本実施形態のシーリング装置10は、図1に示される直立状態(補修液ボトル18が上)にすると補修液ボトル18内の補修液16が自重により、補修液ボトル18のアルミシール30が加圧された状態となる。
【0040】
(補修液ボトルの装着部)
以下、補修液ボトル18の装着部について説明する。
図3及び図4に示すように、ケーシング11の収容凹部112には、ケーシング11の底板11Aを貫通する貫通穴126が形成されている。この貫通穴126周りが補修液ボトル18の装着部とされる。
【0041】
貫通穴126の縁部からは、互いに対面する一対の円弧状のガイドリブ(装着部)128が立設しており、ガイドリブ128の外面の曲率半径は、補修液ボトル18の首部26の内径寸法よりも若干小さくされている。このガイドリブ128によって、補修液ボトル18の首部26の端部がケーシング11の底板11Aの表面に当接するまで、該首部26はガイドされ(首部26が外挿され)、嵌め込まれた状態で装着される。なお、ガイドリブ128の外面の曲率半径を、補修液ボトル18の首部26の内径寸法と略同一となるようにして、補修液ボトル18をガイドリブ128に圧入するようにしても良い。
【0042】
また、貫通穴126のガイドリブ128とガイドリブ128の間には、略矩形状の切欠き部130がそれぞれ形成されている。切欠き部130の外側には、補修液ボトル18の首部26の外径よりも外側に位置するように、矩形穴132が設けられており、ケーシング11の底板11Aを貫通している。
【0043】
(冶具)
ここで、治具82について説明する。
図3及び図6に示されるように、治具82は、略直方体状のベース部86と、ベース部86の上面から突出する棒状の挿入部84と、を備えている。ベース部86は収容凹部112内に収容可能とされており、ベース部86の内部には流路136が設けられている。また、ベース部86の側壁には該流路136と連通する流入口138が設けられており、この流入口138に耐圧ホース50が接続可能とされている。
【0044】
一方、挿入部84は貫通穴126を貫通して、補修液ボトル18の首部26内へ挿入可能とされている。挿入部84の内部には中空部140が設けられており、流路136と連通している。
【0045】
挿入部84の長さは、ケーシング11の底板11Aの上面からアルミシール30までの寸法よりも長くなっている。また、挿入部84の先端部はテーパー状とされており、耐圧ホース50が接続されたベース部86を収容凹部112内に収容し、治具82をケーシング11に装着させると、挿入部84の先端部によってアルミシール30を突き破ることができるようになっている。
【0046】
また、挿入部84の外周面には一対の環状溝142が形成されており、該環状溝142には、前述したように、Oリング144がそれぞれ嵌め込まれている。このOリング144は、挿入部84が補修液ボトル18の首部26内へ挿入された状態で、首部26に設けられた環状リブ118の内周面118Aを全周に亘って圧接する。このように、挿入部84全体が補修液ボトル18の首部26へ挿入され、Oリング144が環状リブ118の内周面を圧接した状態では、補修液ボトル18の首部26の環状リブ118の上側が密閉された状態となる。
【0047】
ところで、ベース部86の上面の両端付近には、ベース部86の上面から垂直に立ち上がる弾性変形可能な係止リブ146が設けられている。この係止リブ146の先端側、且つ挿入部84側の側面には、側面視で三角形の爪部146Aが一体的に形成されている。
【0048】
また、係止リブ146の挿入部84側には、ベース部86の上面から垂直に立ち上がり、且つ係止リブ146よりも高さが低い弾性変形可能な係止リブ148が設けられている。この係止リブ148の先端側、且つ係止リブ146側の側面に、側面視で三角形の爪部148Aが一体的に形成されている。なお、爪部146A及び爪部148Aは共に、側面視で下面がベース部86に平行な平坦面となっている。
【0049】
係止リブ146は、矩形穴132に挿入可能とされており、図4に示すように、補修液ボトル18の首部26をガイドリブ128に嵌め込んだ後、図6に示すように、ケーシング11の収容凹部112に治具82を収容すると、矩形穴132に挿入され、爪部146Aが補修液ボトル18の首部26の外周面に設けられた被係止溝124に係止されるようになっている。
【0050】
ここで、治具82の挿入部84を貫通穴126に挿入すると共に、係止リブ146の爪部146Aを矩形穴132に挿入すると、爪部146Aが補修液ボトル18の首部26の外周面に当接し、係止リブ146が弾性変形して爪部146A間の間隔が広くなる。これにより、爪部146Aが首部26の被係止溝124に到達すると、係止リブ146がそれぞれ復元し、爪部146Aの平坦面が被係止溝124の平坦面に引っ掛かり、治具82の抜け出しが防止される。
【0051】
また、係止リブ148は、切欠き部130を通過可能とされており、補修液ボトル18の首部26をガイドリブ128に嵌め込んだ後、ケーシング11の収容凹部112に治具82を収容すると、切欠き部130を通過して爪部148Aが補修液ボトル18の首部26の内周面に設けられた被係止溝122に係止されるようになっている。
【0052】
ここで、係止リブ146を矩形穴132に挿入した後、係止リブ148の爪部148Aが切欠き部130を通過するが、爪部148Aが切欠き部130を通過すると、爪部148Aが補修液ボトル18の首部26の内周面に当接し、係止リブ148が弾性変形して爪部148A間の間隔が広くなる。これにより、爪部148Aが首部26の被係止溝122に到達すると、係止リブ148がそれぞれ復元し、爪部148Aの平坦面が被係止溝122の平坦面に引っ掛かり、治具82の抜け出しが防止される。
【0053】
そして、爪部146Aが補修液ボトル18の首部26の被係止溝124に係止され、爪部148Aが補修液ボトル18の首部26の被係止溝122に係止された状態で、治具82の挿入部84によってアルミシール30は突き破られた状態となる。
【0054】
このように、挿入部84によって補修液ボトル18のアルミシール30が突き破られると、補修液ボトル18から補修液16がアルミシール30に開けられた孔31から加圧給液室40に流れ出す。この状態で、コンプレッサ12を作動させると、コンプレッサ12からの圧縮空気が耐圧ホース50の空気供給路60を経て流入口138から流路136へ流入する。
【0055】
そして、圧縮空気は該流路136から中空部140を経て、補修液ボトル18内へ圧縮空気が流入される。これにより、補修液ボトル18内の補修液16が、加圧給液室40から流出口120を通じてジョイントホース78への流入が可能となる。
【0056】
なお、ここでは、挿入部84の先端部にテーパー部が設けられ、この先端部でアルミシール30を突き破るようにしているが、アルミシール30を確実に突き破るため、例えば、挿入部84の先端部に、補修液ボトル18の首部26内に挿入されると外周面がスライドして外部に露出する刃部を設けるようにしても良い。また、補修液ボトル18の首部26内に刃部を設け、挿入部84を補修液ボトル18の首部26内へ挿入するとき、この刃部を押し上げ、該刃部によってアルミシール30を突き破るようにしても良い。
【0057】
(シーリング・ポンプアップ装置の作用)
次に、本実施形態に係るシーリング装置10を用いてパンクしたタイヤ100を修理する作業手順を説明する。
【0058】
まず、図1に示すタイヤ100にパンクが発生した際、ユーザーは、シーリング装置10を車両の保管スペースから取り出し、逆さにした状態で路面上等に配置し、収容凹部112の底面に貼り付けられたシール(図示省略)を剥がす。これにより、貫通穴126が開口する。
【0059】
次に、ケーシング11に設けられた蓋体114を開放し、図4に示すように、ケーシング11の底板11Aに設けられたガイドリブ128に補修液ボトル18の首部26を嵌め込み、補修液ボトル18をケーシング11に装着する。
【0060】
そして、ケーシング11内から治具82及び耐圧ホース50を取出し、該耐圧ホース50の一方をコンプレッサ12側に連結し、耐圧ホース50の他方を治具82の流入口138に連結させる。勿論、予めコンプレッサ12及び治具82に耐圧ホース50が連結された状態で、これらがケーシング11に収納されていても良い。また、補修液ボトル18の流出口120に、タイヤバルブ102に接続されるジョイントホース78のアダプタ79を接続する。
【0061】
次に、ケーシング11の裏面側に設けられた収容凹部110、112内に耐圧ホース50、治具82をそれぞれ収容する。これにより、図6に示すように、係止リブ146は、矩形穴132に挿入され、爪部146Aが補修液ボトル18の首部26の外周面に設けられた被係止溝124に係止される。また、係止リブ148は切欠き部130を通過して爪部148Aが補修液ボトル18の首部26の内周面に設けられた被係止溝122に係止される。
【0062】
これにより、補修液ボトル18が治具82に係止され、補修液ボトル18、ケーシング11及び治具82が一体となる。この状態で、アルミシール30が挿入部84によって突き破られる。これにより、補修液16が自重でアルミシール30に開けられた孔31から加圧給液室40に流れ出す。
【0063】
次に、バルブアダプタ80と共にジョイントホース78をケーシング11内から取り出し、バルブアダプタ80をタイヤ100のタイヤバルブ102に接続する(図1参照)。これにより、ジョイントホース78を通して加圧給液室40とタイヤ100内とが連通する。
【0064】
次に、図示しないプラグ15を車両に設置されたシガレットライターソケットに差し込む。これにより、バッテリからコンプレッサ12の電源回路へ電力が供給される。そして、車両のエンジンをかけてから、コンプレッサ12の電源をオンにしてコンプレッサ12を作動させる。エアコンプレッサ12により発生した圧縮空気は、耐圧ホース50内の空気供給路60、治具82の流路136及び中空部140を通って補修液ボトル18内に供給される(図6参照)。
【0065】
圧縮空気が補修液ボトル18内に供給されると、この圧縮空気が補修液ボトル18内で補修液16の上方へ浮上し、補修液ボトル18内の補修液16上に空間G(空気層)を形成する。この空気層からの空気圧により加圧された補修液16は、アルミシール30に開けられた孔31を通して加圧給液室40へ押し出される。そして、押し出された補修液16は、加圧給液室40内から流出口120を通じてジョイントホース78を通ってタイヤ100内へ注入(供給)される。
【0066】
なお、補修液ボトル18内の補修液16が全て排出された後は、加圧給液室40内の補修液16が加圧されてジョイントホース78を通ってタイヤ100内へ供給される。その後、加圧給液室40及びジョイントホース78から全ての補修液16がタイヤ100へ供給されると、圧縮空気は補修液ボトル18、加圧給液室40、そしてジョイントホース78を介してタイヤ100内へ注入(供給)される。
【0067】
次に、作業者は、圧力ゲージ(図示省略)によりタイヤ100の内圧が指定圧になったことを確認したならば、電源スイッチをオフにしてコンプレッサ12を停止し、バルブアダプタ80をタイヤバルブ102から取り外す。
【0068】
作業者は、タイヤ100の膨張完了後一定時間内に、補修液16が注入されたタイヤ100を用いて一定距離(例えば、10km)に亘って予備走行する。これにより、タイヤ100内部に補修液16が均一に拡散し、補修液16がパンク穴に充填されてパンク穴が閉塞される。
【0069】
予備走行完了後に、作業者は、タイヤ100の内圧を再測定し、必要に応じて再びジョイントホース78のバルブアダプタ80をタイヤバルブ102に接続し、コンプレッサ12を再作動させてタイヤ100を規定の内圧まで加圧する。これにより、タイヤ100のパンク修理が完了し、このタイヤ100を用いて一定の距離範囲内で一定速度以下(例えば、80Km/h以下)での走行が可能になる。
【0070】
なお、ここでは、耐圧ホース50及び治具82はシーリング装置10の使用時に収容凹部110、112内に収容され、使用時以外は、ケーシング11内部に収容されるようにしたが、使用時以外もこの収容凹部110、112内に耐圧ホース50及び治具82を収容するようにしても良い。この場合、補修液ボトル18をケーシング11に装着する際は、補修液ボトル18の首部26をガイドリブ128に嵌め込むと共に、該首部26に係止リブ146及び係止リブ148を係止させるようにする。
【0071】
ところで、図3及び図4に示すように、ガイドリブ128を介して、補修液ボトル18がケーシング11に装着された状態で、不可抗力により補修液ボトル18に外力が加わった場合、補修液ボトル18が傾倒し、補修液ボトル18の首部26を介して挿入部84にはその外力が伝達され、挿入部84が破損してしまうおそれがある。
【0072】
一方、図6に示すように、挿入部84には中空部140が設けられており、コンプレッサ12と補修液ボトル18とを繋ぐ流路136と連通している。このため、挿入部84が破損してしまうと、シーリング装置10を二度と使用することができなくなってしまう。
【0073】
したがって、本実施形態では、ケーシング11にガイドリブ128を設け、補修液ボトル18を装着することで、補修液ボトル18がケーシング11に装着された状態で、補修液ボトル18の傾倒を抑制することができる。このため、補修液ボトル18の傾倒により首部26を介して生じる挿入部84の破損を抑制することができる。
【0074】
また、本実施形態では、ネジ式によって補修液ボトル18をケーシング11に装着させるわけではないので、補修液ボトル18が緩むことがない。よって、タイヤ100内に補修液16を注入しようとする際に、補修液ボトル18が外れて、補修液16が外部に漏れ出すことを防止することができる。
【0075】
なお、ここでは、ガイドリブ128を円弧状に形成したが、該ガイドリブ128を環状とすることで、補修液ボトル18をガイドリブ128に装着した状態で、首部26の全周に設けられることになるため、ガイドリブ128が強化され、挿入部84の破損をさらに抑制することができる。ガイドリブ128を環状にした場合、図示はしないが、ガイドリブ128の内周面に凸状又は凹状の被係止部を設け、該被係止部に係止リブ148を係止させるようにしても良い。
【0076】
また、環状のガイドリブ128を設けることで、ガイドリブ128が壁となり、補修液ボトル18とケーシング11の間には直接補修液16が流れることはないので、補修液16が漏れ出すことをより好適に防止することができる。
【0077】
一方、開口側に首部26が設けられた補修液ボトル18では、通常、補修液ボトル18の大径側を手で保持する。つまり、本実施形態では、ガイドリブ128で補修液ボトル18の首部26を装着するようにしているため、補修液ボトル18をケーシング11に装着するとき、補修液ボトル18の大径部を把持した状態で補修液ボトル18の首部26をガイドリブ128に装着させることができる。このため、該ガイドリブ128が邪魔にならず、補修液ボトル18を簡単にケーシング11に装着することができる。
【0078】
さらに、補修液ボトル18がケーシング11に装着された状態で、補修液ボトル18に外力が加わった場合、ガイドリブ128の撓み変形等によって、該外力を低減させることができる。このため、挿入部84へ伝達される外力は低減される。
【0079】
なお、本実施形態では、補修液ボトル18の首部26をケーシング11に装着することができればよいため、上記構成に限るものではない。例えば、補修液ボトル18の首部26の内周面と接触する(首部26が外挿される)ガイドリブ128に代えて、図7に示すように、補修液ボトル18の首部26の外周面と接触する(首部26が内挿される)位置にガイドリブ128を設けても良い。
【0080】
また、ここではガイドリブ128の外面と補修液ボトル18の首部26の内周面との寸法規制により、該首部26をガイドリブ128に嵌め込むことで、補修液ボトル18をケーシング11に装着するようにしたが、補修液ボトル18をケーシング11に装着した状態で、補修液ボトル18がケーシング11に対して抜け止めされるようにしてもよい。
【0081】
例えば、図8に示すように、補修液ボトル18の首部26の内縁部に突起部150(環状でも円弧状でも良い)を設け、ガイドリブ128の基部には該突起部150が係止可能な係止溝152を設ける。
【0082】
これにより、補修液ボトル18の首部26をガイドリブ128に嵌め込み、首部26の端部がケーシング11の底板11Aに当接すると、首部26の突起部150がガイドリブ128の係止溝152に係止され、補修液ボトル18が抜け止めされた状態でケーシング11に装着される。なお、突起部150と係止溝152は互いに係止可能であれば良いため、突起部150に代えて係止溝を設け、係止溝に代えて突起部を設けても良い。
【0083】
[第2実施形態]
以下、本発明のシーリング・ポンプアップ装置の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と略同一の内容については、説明を省略する。
図9に示すように(なお、図9は図3のA−A断面図に相当する断面図である)、補修液ボトル18の首部26の外周面に接触して該首部26を装着する円弧状のガイドリブ154を設けると共に、該ガイドリブ154の内側に、円弧状の嵩上げリブ156を設けている。
【0084】
この嵩上げリブ156の内面の曲率半径は、補修液ボトル18の首部26の内周面の曲率半径よりも小さくなっており、嵩上げリブ156の外面の曲率半径は、補修液ボトル18の首部26の外周面の曲率半径よりも小さくなっている。そして、この嵩上げリブ156の先端面に首部26の端部が接触可能としている。ガイドリブ154は嵩上げリブ156よりも高くされており、首部26が嵩上げリブ156によって支持された状態で、補修液ボトル18は装着される。
【0085】
ここで、補修液ボトル18が嵩上げリブ156によって支持されることで、補修液ボトル18は嵩上げされた状態でケーシング11に装着されることとなる。つまり、補修液ボトル18を支える位置が高くなるので、補修液ボトル18をケーシング11に装着するとき、補修液ボトル18を保持する手がケーシング11や他の部材によって邪魔されることがなく、該補修液ボトル18を装着させることができる。
【0086】
一方、図6に示すように、係止リブ146を補修液ボトル18に係止させるとなると、本実施形態では、嵩上げリブ156の高さ分、係止リブ146を長くする必要が生じる。勿論、これでも良いが、補修液ボトル18の外周面に、図示はしないが、凸状又は凹状の被係止部を設け、ガイドリブ154の内面側に該被係止部と係止可能な係止部を設けても良い。
【0087】
また、ここでは、ガイドリブ154と嵩上げリブ156の間には隙間を設けている。補修液ボトル18が外力を受けたとき、補修液ボトル18の首部26を介して、ガイドリブ154には外力が伝達されることとなるが、該外力がガイドリブ154によって吸収されるようにすることで、挿入部84へ伝達される外力を低減する。
【0088】
なお、ここでは、補修液ボトル18が嵩上げされた状態でケーシング11に装着されれば良いため、ガイドリブ154等の形状はこれに限るものではない。例えば、図10に示すように、補修液ボトル18の首部26の外周面に接触する一対の円弧状のガイドリブ158を設け、該ガイドリブ158の内面に水平方向へ延びる嵩上げ片160を設け、この嵩上げ片160で補修液ボトル18の首部26を支持するようにしても良い。
【0089】
また、さらに、図11に示すように、補修液ボトル18の首部26の外周面に接触する一対の円弧状のガイドリブ162を階段状に形成し、段部162Aで補修液ボトル18の首部26を支持して、段部162Aから立上がる立壁部162Bで補修液ボトル18の首部26の外周面を支持するようにしても良い。なお、段部162Aは、その肉厚が段部162A周りの他と部分と比較して厚すぎる場合、成形後にひけなどが生じる場合がある。このため、該段部162Aには、収容凹部112と連通する肉抜き部を設ける場合もある。
【符号の説明】
【0090】
10 シーリング装置(シーリング・ポンプアップ装置)
11 ケーシング(装置本体)
12 コンプレッサ(空気供給手段)
14 タイヤ
18 補修液ボトル
26 首部
30 アルミシール(シール)
78 ジョイントホース(流体供給配管)
82 治具(開封部材)
84 挿入部(開封部材)
116A 開口
118 環状リブ(壁部)
118A 内周面(孔部)
120 流出口
122 被係止溝(第2被係止部)
124 被係止溝(第2被係止部)
128 ガイドリブ(円弧部、装着部)
144 Oリング(シール部材)
146 係止リブ(第2係止部)
148 係止リブ(第2係止部)
150 突起部(第1被係止部)
152 係止溝(第1係止部)
154 ガイドリブ(円弧リブ、装着部)
156 嵩上げリブ(嵩上げ片、装着部)
158 ガイドリブ(円弧リブ、装着部)
160 嵩上げ片(装着部)
162 ガイドリブ(装着部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮空気を供給する空気供給手段と、
補修液を収容し、流出口が形成され、首部の開口をシールするシールを備えた補修液ボトルと、
装置本体から立ち上がり、前記首部が装着される装着部と、
前記補修液ボトルの前記シールを開封して前記空気供給手段から補修液ボトルへ圧縮空気を供給する開封部材と、
前記流出口に接続され、前記首部へ流出した補修液及び前記圧縮空気を空気入りタイヤへ導く流体供給配管と、
を有するシーリング・ポンプアップ装置。
【請求項2】
前記流出口よりも前記首部の端部側に設けられ、前記開封部材が貫通する孔部が設けられた壁部と、
前記開封部材の外周面に設けられ、前記孔部の孔壁に圧接されるシール部材と、
を有する請求項1に記載のシーリング・ポンプアップ装置。
【請求項3】
前記装着部及び前記首部の何れか一方に設けられた第1係止部と、
前記装着部及び前記首部の何れか他方に設けられ、該首部が装着部に装着されると前記第1係止部が係止する第1被係止部と、
を含んで構成された請求項1又は2に記載のシーリング・ポンプアップ装置。
【請求項4】
前記開封部材及び前記首部の何れか一方に設けられた第2係止部と、
前記開封部材及び前記首部の何れか他方に設けられ、該首部が装着部に装着されて前記第2係止部が係止する第2被係止部と、
を含んで構成された請求項1又は2に記載のシーリング・ポンプアップ装置。
【請求項5】
前記装着部が、対向配置され円筒状の首部が外挿される円弧部である請求項1〜4の何れか1項に記載のシーリング・ポンプアップ装置。
【請求項6】
前記装着部が、対向配置され円筒状の首部が内挿される円弧部と、前記円弧部の内側に設けられ、前記首部の端部を支持して補修液ボトルを嵩上げする嵩上げ片と、を含んで構成された請求項1〜4の何れか1項に記載のシーリング・ポンプアップ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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