説明

シールドマシン発進用のエントランス

【課題】シールドマシン発進時の立坑内での作業の効率を低下させることなく、発進口の軸方向の間隔をおいた2箇所に止水部材を設けることができるシールドマシン発進用エントランスを提供する。
【解決手段】外側止水部材22と外側リング金物24を取り外しておき、シールドマシンの先端のカッタとコンクリート壁16の側面16Aとの間に隙間を、作業員が行き来することで、発進口18の内側から土留め壁を構成する鋼矢板などの切断作業や撤去作業などの作業を行なう。そして、それら作業が終了したならば、外側リング金物分割体を内側リング金物分割体を介してコンクリート壁16の側面16Aに取り付け、外側リング金物分割体に各外側止水部材分割体を取り付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立坑からシールドマシンを発進させる際のシールドマシン発進用のエントランスに関する。
【背景技術】
【0002】
シールドマシンを用いて、下水管や、ガス管、電力管、共同溝などのトンネル施工を行なう場合、地盤改良を施したのち、鋼矢板あるいはシートパイプ、SMWなどの土留め壁により立坑を構築し、立坑内の壁面にシールドマシン発進用のエントランスを設ける。
このエントランスは、例えば、コンクリートで覆われた発進口を備え、発進口は、シールドマシンの胴部の外径よりも大きな寸法の内径で形成される。
そして、発進口の入り口の内周面には、シールドマシンの胴部に弾接し、シールドマシン発進時の泥水の立坑内への流入を阻止するため、シールドマシンの胴体に弾接する止水部材が設けられる。
この止水部材は、掘削箇所の水圧が大きい場合や、シールドマシンの後部に対して前部の屈曲範囲が大きく前部と後部との境の箇所に、前部の屈曲を許容するための凹部が設けられている場合には、単一の止水部材では泥水の立坑内への流入を阻止できないため、止水部材は、発進口の軸方向の間隔をおいた2箇所に設けられる(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
【特許文献1】特開平7−119381
【特許文献2】特開平10−72996
【特許文献3】特開平10−159482
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一方、市街地などで行なうトンネル工事では、立坑はシールドマシンを搬入できる必要最小限の大きさで構築される。
このような場合、止水部材を発進口の軸方向の間隔をおいた2箇所に設けたのでは、発進口の長さが大きくなり、これに伴いコンクリート壁の厚さも大きくなることから、シールドマシン先端のカッタとエントランスとの間を作業員が行き来できなくなり、シールドマシン発進時の作業の効率が低下してしまう。
より詳細に説明すると、立坑内へのシールドマシンの搬入、組み立て、設置に、例えば、2週間程度かかり、その後、発進口の内部から、土留め壁を構成する鋼矢板などをガス切断機などを用いて切断し、撤去する作業が行なわれる。
そして、この撤去作業の終了後に、シールドマシンを前進させシールドマシンによる掘削作業が行われる。
したがって、市街地などで行なうトンネル工事で、立坑がシールドマシンを搬入できる必要最小限の大きさで構築され、止水部材を発進口の軸方向の間隔をおいた2箇所に設けたのでは、発進口の軸心に沿ったエントランスの厚さが大きくなり、シールドマシン先端のカッタとエントランスとの間を作業員が行き来できなくなり、鋼矢板などの切断作業や撤去作業を行い難く、シールドマシン発進時の作業の効率が低下してしまう。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、シールドマシン発進時の立坑内での作業の効率を低下させることなく、発進口の軸方向の間隔をおいた2箇所に止水部材を設けることができるシールドマシン発進用エントランスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記目的を達成するため本発明は、立坑の壁面に設置されたコンクリート壁と、このコンクリート壁に設けられた発進口とを備え、前記発進口はシールドマシンの胴部の外径よりも大きな寸法の内径で形成されたシールドマシン発進用のエントランスであって、前記立坑の壁面と反対に位置するコンクリート壁の側面に、前記発進口と同軸上で前記発進口の外周部から半径方向内側に突出しつつ周方向に延在し前記シールドマシンの胴部の外周面に弾接可能な環状の内側止水部材が設けられ、前記発進口の端部の前方に、前記シールドマシンの胴部の外周面に弾接可能な環状の外側止水部材が前記内側止水部材と同軸上に設けられ、前記外側止水部材は、前記コンクリート壁の側面に取着される環状の外側リング金物に設けられており、前記外側リング金物は、前記発進口の周方向に分割され前記コンクリート壁の側面に着脱可能な複数の外側リング金物分割体で構成され、前記外側止水部材は、前記外側リング金物分割体毎にそれぞれ取り付けられた複数の円弧状の外側止水部材分割体で構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、外側止水部材と外側リング金物を取り外しておくことで、シールドマシンの先端のカッタとコンクリート壁の側面との間に隙間を確保でき、この隙間から土留め壁を構成する鋼矢板などの切断作業や撤去作業などのシールドマシン発進前の作業を効率良く行なえる。
そして、それらの作業の終了後、外側止水部材を外側リング金物を介してコンクリート壁の側面に取り付け、2重の止水部材が発進口に装備される。
この場合も、外側止水部材と外側リング金物は、それぞれ周方向に分割された分割体で構成されているので、効率良く取り付けることが可能となる。
したがって、エントランスの厚さを最小限にでき、市街地などで行なうトンネル工事で、シールドマシンを搬入できる必要最小限の大きさで立坑が構築された場合にも、2重の止水部材を発進口に装備してトンネル掘削工事を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。
図1は立坑内に設置されたエントランス部分の断面図、図2はエントランスの正面図、図3(A)は外側リング金物の正面図、(B)は同側面図、図4(A)は外側止水部材の初期状態の説明図、(B)は外側止水部材がシールドマシンの前進方向に変形した状態の説明図、図5(A)はヒンジの平面図、(B)は同正面図、図6(A)は外側リング金物の正面図、(B)は同側面図、図7(A)は内側止水部材の初期状態の説明図、(B)は内側止水部材がシールドマシンの前進方向に変形した状態の説明図、図8(A)はヒンジの平面図、(B)は同正面図である。
シールドマシン発進用のエントランス10は立坑12内の壁面14に設置されたコンクリート壁16と、このコンクリート壁16に設けられた発進口18とを備えている。
発進口18は、シールドマシンの胴部の外径よりも大きな寸法の内径を有し、その軸心を横方向(本実施の形態では水平方向)に向けて配置されている。
そして、立坑12の壁面14と反対に位置する発進口18の一方の端部の外周に内側止水部材20が設けられ、発進口18の端部の前方に、外側リング金物24を介して外側止水部材22が設けられている。
【0007】
図1に示すように、内側止水部材20は、立坑12の壁面14と反対に位置するコンクリート壁16の側面16Aに内側リング金物26を介して取着されている。
図3に示すように、内側リング金物26は、周方向に分割された複数の内側リング金物分割体28からなる。
各内側リング金物分割体28は金属の薄板で形成され、発進口18の内周面を形成する円筒板部2802と、円筒板部2802の端部から起立する環板部2804と、周方向に間隔をおいた複数箇所で円筒板部2802と環板部2804とを連結する補強板部2806とを有している。
複数の内側リング金物分割体28がコンクリート壁16に取着された状態で、円筒板部2802により発進口18の内周面が形成され、環板部2804は発進口18の縁の全周に沿って延在し、コンクリート壁16の側面16Aと環板部2804とはほぼ同一面上に位置する。
【0008】
内側止水部材20はゴムなどのような弾性材料で環板状に形成され、その内径は、シールドマシンの胴部の外周面に弾接するように、シールドマシンの胴部の外径よりも小さい寸法でされている。
図4に示すように、内側止水部材20は環板部2804の内周部にスペーサ30を介してボルトナットで取着され、これにより内側止水部材20は、発進口18の軸心と同軸上に配置され、シールドマシンの胴部に接触しない状態で、発進口18の半径方向内方に突出しその内径がシールドマシンの胴部の外径よりも小さい寸法の初期位置となるように配置される。本実施の形態では、内側止水部材20が発進口18の軸心と直交する面内で半径方向内方に突出した状態が初期位置となる。
内側止水部材20は、発進時、シールドマシンを前進させて発進口18の内部にカッタを挿入し、カッタの先端が立坑12の壁部に当接し、あるいは、近接した状態のカッタの後方に位置する胴部の外周面に弾接される箇所に配置される。したがって、環板部2804はコンクリート壁16の側面16Aとほぼ同一面上に位置していることから、内側止水部材20は立坑12の壁面14から必要最小限離れた箇所に配置され、また、コンクリート壁16の厚さも必要最小限の厚さとなる。
【0009】
図4に示すように、内側止水部材20が外側止水部材22に対向する箇所で周方向に間隔をおいた複数箇所に、初期位置からシールドマシンの前進方向と反対の方向への内側止水部材20の変形を阻止する内側フラッパ32が配置されている。
内側フラッパ32は、金属などのような剛性を有する材料の薄板で形成されている。
内側フラッパ32は、基部3202と、この基部3202にヒンジ3204を介して連結された先部3206とを有し、基部3202がボルトナットにより内側止水部材20と共に環板部2804に取着され、これにより内側フラッパ32は内側リング金物26を介して発進口18の端部に取着されている。
図5に示すように、ヒンジ3204は、基部3202に形成された筒部3212と、先部3206に形成された筒部3214とに軸3216が挿通されることで構成されている。
そして、ヒンジ3204は、先部3206が基部3202と同一平面上に位置する第1の状態から、シールドマシンの前進方向へ先部3206が揺動するものの、基部3202に形成された筒部3212が対向する先部3206の部分に当接することで、あるいは、先部3206に形成された筒部3214が対向する基部3202の部分に当接することで、第1の状態からシールドマシンの前進方向と反対の方向へ揺動できないように構成され、これにより初期位置からシールドマシンの前進方向と反対の方向への内側止水部材20の変形が阻止される。
なお、図1、図2において符号34はグラウト金具を示しており、グラウト金具34は、発進口18内で組み立てられたセグメントの外周面と発進口18の内周面との間の隙間を塞ぐためにセメントなどを注入するためのものである。
【0010】
図1に示すように、外側止水部材22は環状の外側リング金物24を介して内側止水部材20と同軸上に設けられている。
図6に示すように、外側リング金物24は、周方向に分割された複数の外側リング金物分割体36からなる。
各外側リング金物分割体36は金属の薄板で形成され、環板部2804の外周部にボルトナットで取着される取り付け板部3602と、取り付け板部3602から起立する円筒板部3604と、円筒板部3604の先端に設けられた環板部3606と、周方向に間隔をおいた複数箇所で取り付け板部3602と円筒板部3604と環板部3606の外周部とを連結する外周補強板部3608と、周方向に間隔をおいた複数箇所で円筒板部3604と環板部3606の内周部とを連結する内周補強板部3610とを有している。
取り付け板部3602が内側リング金物分割体28の環板部2804の外周部に取着された状態で、環板部3606は発進口18の軸心と直交する面と平行する面上に位置している。
【0011】
外側止水部材22はゴムなどのような弾性材料で環板状に形成され、その内径は、シールドマシンの胴部の外周面に弾接するように、シールドマシンの胴部の外径よりも小さい寸法でされている。本実施の形態では、図2に示すように、外側止水部材22の内径は、内側止水部材20の内径よりも僅かに小さい。
外側止水部材22は、外側リング金物分割体36毎にそれぞれ取り付けられた複数の円弧板状の外側止水部材分割体38で構成されている。
図7に示すように、外側止水部材分割体38は外側リング金物分割体36の環板部3606の内周部にスペーサ40を介してボルトナットで取着され、これにより外側止水部材22は、発進口18の端部の前方(コンクリート壁16の側面16Aの前方で)で内側止水部材20と同軸上に配置され、また、シールドマシンの胴部に接触しない状態で、発進口18の半径方向内方に突出しその内径がシールドマシンの胴部の外径よりも小さい寸法の初期位置となるように配置される。本実施の形態では、外側止水部材22が発進口18の軸心と直交する面内で半径方向内方に突出した状態が初期位置となる。
なお、初期位置において、外側止水部材22は本実施の形態では、コンクリート壁16の側面16Aから40〜50cm程度離れた箇所に位置している。
【0012】
図7に示すように、各外側止水部材分割体38が外側止水部材22に対向する箇所と反対の箇所で周方向に間隔をおいた複数箇所に、初期位置からシールドマシンの前進方向と反対の方向への外側止水部材22の変形を阻止する外側フラッパ42が配置されている。
外側フラッパ42は、金属などのような剛性を有する材料の薄板で形成されている。
外側フラッパ42は、基部4202と、この基部4202にヒンジ4204を介して連結された先部4206と、先部4206に設けられた係止板4208とを有している。
外側フラッパ42は、基部4202がボルトナットにより外側止水部材22と共に環板部3606の内周部に取着されている。
図8に示すように、ヒンジ4204は、基部4202に形成された筒部4210と、先部4206に形成された筒部4212とに軸4214が挿通されることで構成されている。
係止板4208は、先部4206から基部4202に延在している。
そして、ヒンジ4204は、先部4206が基部4202と同一平面上に位置する第1の状態から、シールドマシンの前進方向へ先部4206が揺動するものの、係止板4208が基部4202に当接することで、第1の状態からシールドマシンの前進方向と反対の方向へ揺動できないように構成され、これにより初期位置からシールドマシンの前進方向と反対の方向への外側止水部材22の変形が阻止される。
【0013】
本実施の形態によれば、2重の止水部材20、22を備えるエントランス10であるので、立坑12内への泥水の浸入を阻止しつつシールドマシンの掘削可能が可能となることは無論のこと、さらに、次の効果が奏される。
外側止水部材22はコンクリート壁16の側面16Aに対して取り付け取り外しが可能であるため、外側止水部材22を取り外しておくことで、必要最小限の大きさで立坑12を構築し、立坑12内にエントランス10を設置し、立坑12内にシールドマシンを搬入した状態で、シールドマシンの先端のカッタとコンクリート壁16の側面16Aとの間に隙間を確保でき、作業員がこの隙間を行き来することで、発進口18の内側から土留め壁を構成する鋼矢板などの切断作業や撤去作業などの作業を行なうことが可能となり、シールドマシン発進前の作業の効率を高める上で有利となる。
【0014】
そして、それら作業が終了したならば、外側リング金物分割体36を内側リング金物分割体28を介してコンクリート壁16の側面16Aに取り付け、外側リング金物分割体36に各外側止水部材分割体38を取り付ける。あるいは、予め外側止水部材分割体38を外側リング金物分割体36に取り付けておき、この外側リング金物分割体36を内側リング金物分割体28の環状板3606に取り付ける。これにより、止水部材20、22が発進口18に2重に装備されることなる。
この場合、外側止水部材分割体38および外側リング金物分割体36は周方向に分割され小型化されているので、取り扱いが便利となり、したがって、シールドマシンの先端のカッタとコンクリート壁16の側面16Aとの間の隙間から、外側止水部材分割体38および外側リング金物分割体36を発進口18に取り付ける作業の効率を高める上で有利となる。
したがって、エントランス10の厚さを最小限にでき、市街地などでシールドマシンを搬入できる必要最小限の大きさで立坑12が構築された場合にも、2重の止水部材20、22を発進口18に装備してトンネル掘削工事を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】立坑内に設置されたエントランス部分の断面図である。
【図2】エントランスの正面図である。
【図3】(A)は外側リング金物の正面図、(B)は同側面図である。
【図4】(A)は外側止水部材の初期状態の説明図、(B)は外側止水部材がシールドマシンの前進方向に変形した状態の説明図である。
【図5】(A)はヒンジの平面図、(B)は同正面図である。
【図6】(A)は外側リング金物の正面図、(B)は同側面図である。
【図7】(A)は内側止水部材の初期状態の説明図、(B)は内側止水部材がシールドマシンの前進方向に変形した状態の説明図である。
【図8】(A)はヒンジの平面図、(B)は同正面図である。
【符号の説明】
【0016】
10……エントランス、12……立杭、14……壁面、16……コンクリート壁、18……発進口、20……内側止水部材、22……外側止水部材、24……外側リング金物、26……内側リング金物、32……内側フラッパ、42……外側フラッパ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
立坑の壁面に設置されたコンクリート壁と、このコンクリート壁に設けられた発進口とを備え、前記発進口はシールドマシンの胴部の外径よりも大きな寸法の内径で形成されたシールドマシン発進用のエントランスであって、
前記立坑の壁面と反対に位置するコンクリート壁の側面に、前記発進口と同軸上で前記発進口の外周部から半径方向内側に突出しつつ周方向に延在し前記シールドマシンの胴部の外周面に弾接可能な環状の内側止水部材が設けられ、
前記発進口の端部の前方に、前記シールドマシンの胴部の外周面に弾接可能な環状の外側止水部材が前記内側止水部材と同軸上に設けられ、
前記外側止水部材は、前記コンクリート壁の側面に取着される環状の外側リング金物に設けられており、
前記外側リング金物は、前記発進口の周方向に分割され前記コンクリート壁の側面に着脱可能な複数の外側リング金物分割体で構成され、
前記外側止水部材は、前記外側リング金物分割体毎にそれぞれ取り付けられた複数の円弧状の外側止水部材分割体で構成されている、
ことを特徴とするシールドマシン発進用のエントランス。
【請求項2】
前記内側止水部材と前記外側止水部材は共に、シールドマシンの胴部に接触しない状態で、前記発進口の半径方向内方に突出しそれらの内径が前記シールドマシンの胴部の外径よりも小さい寸法の初期位置となるように配置され、
前記内側止水部材が前記外側止水部材に対向する箇所で周方向に間隔をおいた複数箇所に、前記初期位置から前記シールドマシンの前進方向と反対の方向への前記内側止水部材の変形を阻止する内側フラッパが配置され、
前記内側フラッパは前記コンクリート壁の側面に取着され、
前記各外側止水部材分割体が前記外側止水部材に対向する箇所と反対の箇所で周方向に間隔をおいた複数箇所に、前記初期位置から前記シールドマシンの前進方向と反対の方向への前記外側止水部材の変形を阻止する外側フラッパが配置され、
前記外側フラッパは前記外側リング金物分割体に取着されている、
ことを特徴とする請求項1記載のシールドマシン発進用のエントランス。
【請求項3】
前記コンクリート壁に内側リング金物が取り付けられ、
前記内側リング金物は、前記発進口の内周面を形成する円筒板部と、前記円筒板部の端部から起立し前記円筒板部の端部外周に沿って延在する環板部とを備え、
前記内側止水部材と内側フラッパは、前記環板部を介して前記コンクリート壁に取着されている、
ことを特徴とする請求項1または2記載のシールドマシン発進用のエントランス。
【請求項4】
前記内側止水部材と内側フラッパは、前記環板部の内周部を介して前記コンクリート壁に取着され、
前記外側リング金物分割体は、前記環板部の外周部を介して前記コンクリート壁に取り付けられている、
ことを特徴とする請求項3記載のシールドマシン発進用のエントランス。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2010−116735(P2010−116735A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−291205(P2008−291205)
【出願日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【出願人】(302060926)株式会社フジタ (285)
【Fターム(参考)】