説明

ジーマーミ豆腐の製造方法

【課題】柔らな粘りのあるクリーム状の食感が楽しめ、かつ、まろやかで柔らかい甘みを持つデザート的な感覚を楽しむことができる豆腐の製造法を提供する。
【解決手段】生の落花生を水に一定期間浸し、水分を十分に含ませた状態でミキサーにかけて摩砕し、ペース状にし、その後搾汁して搾汁液を得、この搾汁液にゲル化剤として澱粉と、適量の水を加えて十分に攪拌し、加熱容器に入れて、一定時間加熱し、その後冷却容器に入れて冷却して固めて製造することを特徴とするジーマーミ豆腐の製造方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、豆腐の主原料である大豆に換えて落花生を主原料として用いたことを特徴とするジーマーミ豆腐の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の豆腐は、大豆の搾り汁を主原料とし、凝固材として苦汁を用いて凝固させていた。
【0003】
特開2008−278880号公報では、主原料としてチーズを用いたチーズ豆腐が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−278880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする問題点は、従来の豆腐において、その食感は、単に柔らかいものであり、容易に崩れてしまうものであった。単なる料理用の食材であり、デザート的な感覚はなかった。
【0006】
本発明は、今までにない柔らな粘りのあるクリーム状の食感が楽しめ、かつ、まろやかで柔らかい甘みを持つデザート的な感覚を楽しむことができる豆腐を実現することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1は、生の落花生を水に一定期間浸し、水分を十分に含ませた状態でミキサーにかけて摩砕し、ペース状にし、その後搾汁して搾汁液を得、この搾汁液にゲル化剤として澱粉と、適量の水を加えて十分に攪拌し、加熱容器に入れて、一定時間加熱し、その後冷却容器に入れて冷却して固めて製造することを特徴とするジーマーミ豆腐の製造方法とするものである。
【0008】
該落花生は、市販されている生の落花生を使用できる。皮をむいて、水に4時間から24時間程度浸漬する。
【0009】
該ミキサーは、水分を含んだ落花生をペースト状に摩砕できるものであればいずれでも良く、料理用のミキサーを使用できる。
【0010】
該搾汁は、ペースト状の落花生を布で濾して得られたものでも良い。
【0011】
該ゲル化剤は、搾汁液を固めることができるものであればいずれでも良く、市販の澱粉やいもくずなどでも良い。
【0012】
本発明の請求項2は、前記のゲル化剤としてタピオカ粉を用いることを特徴とするジーマーミ豆腐の製造方法とするものである。
【0013】
該タピオカ粉は、搾汁液に対して0.1〜0.5%程度が好ましい。
【0014】
本発明の請求項3は、記の落花生の搾汁液に黒糖を加えることを特徴とする記載のジーマーミ豆腐の製造方法とするものである。
【0015】
該黒糖は、粉黒糖を使用でき、搾汁液に対して1〜10%程度が好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、以下の効果がある。
(1)落花生を用いた豆腐を実現できる。
【0017】
(2)柔らな粘りのあるクリーム状の食感が楽しめる豆腐を提供できる。
【0018】
(3)まろやかで柔らかい甘みを持つデザート的な感覚を楽しむことができる豆腐を提供できる。
【0019】
(4)黒糖を用いた健康的な豆腐を提供できる。
【0020】
(5)落花生を用いた高エネルギー食品を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明のジーマーミ豆腐は、以下のようにして製造できる。
【0022】
1)生の落花生の皮をむき、水10リットルの容器に入れて、6時間浸す。水は水道水や、還元水等を用いても良い。
【0023】
2)十分に水分が含まれた状態となった落花生を取り出して、ミキサーでペースト状に摩砕する。
【0024】
3)ペースト状の落花生を布で絞り、搾汁液を採る。
【0025】
4)搾汁液が400ccに対して、水を600cc加え、さらにタピオカ粉を3gと、粉黒糖を50gを加えて、十分に混ぜ合わせる。水は還元水を用いても良い。
【0026】
5)十分に混ぜ合わせた原料を鍋に入れて、20分程度加熱してある程度水分を蒸発させる。加熱時間は、適時調整する。
【0027】
6)型に入れ、ある程度まで自然冷却し、その後冷蔵庫にいれて固める。
【0028】
以上により製造されたジーマーミ豆腐は、黒糖が含まれており、甘すぎず、柔らかな甘みを有し、粘りのある柔らかなクリーム状の食感を有する、今までにない、新しい風味と食感のデザート感覚の豆腐となった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生の落花生を水に一定期間浸し、水分を十分に含ませた状態でミキサーにかけて摩砕し、ペース状にし、その後搾汁して搾汁液を得、この搾汁液にゲル化剤として澱粉と、適量の水を加えて十分に攪拌し、加熱容器に入れて、一定時間加熱し、その後冷却容器に入れて冷却して固めて製造することを特徴とするジーマーミ豆腐の製造方法。
【請求項2】
前記のゲル化剤としてタピオカ粉を用いることを特徴とする請求項1に記載のジーマーミ豆腐の製造方法。
【請求項3】
前記の落花生の搾汁液に黒糖を加えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のジーマーミ豆腐の製造方法。