スイッチ構造およびラバースイッチ
【課題】キートップを含む2以上の構成物を組み立てたスイッチ構造において、組み立て用に設定されたあそび寸法を原因とする衝突音の発生を抑制する。
【解決手段】本発明の一実施の形態によるスイッチ構造1は、操作者に押圧されるキートップ10と、キートップ10の逸出を防止する逸出防止部材20と、キートップ10と逸出防止部材20を支持する緩衝部材31有するラバースイッチ30とを備える。緩衝部材31は、ラバースイッチ30に予め設定された操作荷重よりも弱い支持荷重を、キートップ10の押圧方向100とは逆方向にキートップ10の係止用脚11に加える。
【解決手段】本発明の一実施の形態によるスイッチ構造1は、操作者に押圧されるキートップ10と、キートップ10の逸出を防止する逸出防止部材20と、キートップ10と逸出防止部材20を支持する緩衝部材31有するラバースイッチ30とを備える。緩衝部材31は、ラバースイッチ30に予め設定された操作荷重よりも弱い支持荷重を、キートップ10の押圧方向100とは逆方向にキートップ10の係止用脚11に加える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラバースイッチを用いたスイッチ構造およびそのラバースイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キートップをプランジャーに取り付けるキースイッチにおいて、キートップ復帰時に発生する衝突音を小さくするため、プランジャーに備えられたキートップの逸出を防止する逸出防止部に可撓性を備えさせることが知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−190052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
キートップを含む二以上の構成物を組み立てたスイッチ構造を、車両などの外部から振動や衝撃が加えられる環境で用いる場合、キートップ復帰時以外の場合であっても衝突音が発生することがある。それらのスイッチ構造には組み立て用のあそび寸法が設定されており、振動等が加えられたとき各構成物があそび寸法内で動き、互いに衝突することが衝突音の発生理由であった。特許文献1の発明では、組み立て用のあそび寸法を原因とする衝突音の発生を抑制することは想定されていなかった。本発明は、キートップを含む二以上の構成物を組み立てたスイッチ構造において、組み立て用のあそび寸法を原因とする衝突音の発生を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様であるスイッチ構造は、操作者に押圧される操作面を有し、第1の嵌合部が設けられている脚部を操作面の裏面側に有するキートップと、第1の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部を有し、キートップの逸出を防止する逸出防止部材と、キートップと逸出防止部材を支持する緩衝部材と、電気接点を有するスイッチ基板とを有しており、操作者がキートップを介して所定の操作荷重以上の荷重を加えると電気接点が導通状態となるラバースイッチと、を備え、ラバースイッチは、緩衝部材がキートップの押圧方向とは逆方向に操作荷重よりも弱い支持荷重をキートップに加える支持手段を備えることを特徴とする。
本発明の別の一態様であるラバースイッチは、操作者に押圧される操作面を有し、第1の嵌合部が設けられている脚部を操作面の裏面側に有するキートップと、第1の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部を有し、キートップの逸出を防止する逸出防止部材と共に利用されるラバースイッチであって、キートップと逸出防止部材を支持する緩衝部材と、キートップを介して所定の操作荷重以上の荷重を加えると導通状態となる電気接点を有するスイッチ基板とを備え、緩衝部材は、キートップの押圧方向とは逆方向に操作荷重よりも弱い支持荷重をキートップに加える支持手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
キートップを含む二以上の構成物を組み立てたスイッチ構造において、組み立て用のあそび寸法を原因とする衝突音の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施形態によるスイッチ構造の分解図の一例である。
【図2】本発明の一実施形態によるスイッチ構造の組立図の一例である。
【図3】本発明の一実施形態によるスイッチ構造において、スイッチの緩衝部材の形状例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態の変形例によるスイッチ構造の組立図の一例である。
【図5】本発明の一実施形態の変形例によるスイッチ構造の組立図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の一実施の形態によるスイッチ構造の構成物の一例を示すスイッチ構造1の分解図である。図2は、図1に示すスイッチ構造1を組み立てた組立図である。図1および図2に示すスイッチ構造1は、キートップ10と、逸出防止部材20と、ラバースイッチ30とを備える。図1に一点鎖線で示すようにキートップ10を逸出防止部材20へ装着し、キートップ10を装着した逸出防止部材20をラバースイッチ30へ装着すると、図2のスイッチ構造1が得られる。スイッチ構造1は、ケース200を備える機器に設置される。
【0009】
キートップ10は、一対の係止用脚11と、鍔部14とを備えている。係止用脚11の各々は、側面に長穴状の嵌合部12をそれぞれ備えている。逸出防止部材20は、たとえばスイッチ構造1の内部に組み込まれた導光部材や拡散部材、スペーサなどである。逸出防止部材20は、一対の爪状の嵌合部21を備えている。逸出防止部材20の嵌合部21は、キートップ10の嵌合部12と嵌合し、キートップ10の逸出を防止する。鍔部14はフランジ15を備える。
【0010】
ケース200は、その上壁にキートップ10を挿入可能な穴部が設けられている。キートップ10は、図2に示すようにケース200の内側から穴部に挿入され、フランジ15の上面がケース200の上壁内面と接する。このとき、キートップ10の操作面13がケース200の外部に露出する。なお、ケース200の上壁内面と下壁内面との間の寸法L3はスイッチ構造1の操作によって変化しない。
【0011】
ラバースイッチ30は、シリコンゴムやエラストマ樹脂等の弾性部材により形成された緩衝部材31と、スイッチ基板32とを備える。緩衝部材31には、一対の突起部33が設けられている。突起部33の各々は、キートップ10に備わる係止用脚11の先端と接触している。また、緩衝部材31の突起部33以外の部位は、その一部で逸出防止部材20と接触し、逸出防止部材20を支持および固定している。
【0012】
ラバースイッチ30は、一対の電気接点を一つまたは複数個有する。対を成す二つの電気接点は、両方ともスイッチ基板32に設けられていてもよいし、片方は緩衝部材31に設けられていてもよい。
【0013】
ラバースイッチ30は、一対の電気接点を導通させるために必要とする操作荷重が予め設定されている。スイッチ構造1の操作者がキートップ10の操作面13を押圧方向矢印100が指し示す方向に押圧すると、キートップ10が押し下げられて逸出防止部材20と接触する。さらにキートップ10が押し下げられると、キートップ10と連動して逸出防止部材20が押し下げられ、逸出防止部材20を介して緩衝部材31が押圧される。このとき、緩衝部材31は、押圧方向矢印100とは反対の方向に復元力を発生して逸出防止部材20を押し返す。操作者がキートップ10を所定の操作荷重よりも強く押圧方向矢印100の方向に押し込むと、一対の電気接点が導通状態となる。
【0014】
キートップ10と逸出防止部材20は、キートップ10を逸出防止部材20へ装着するためのあそび寸法を有する。キートップ10の係止用脚11がそのあそび寸法内で動き、逸出防止部材20と衝突すると、衝突音が発生する。
【0015】
スイッチ構造1は、ケース200に装着されると、係止用脚11が突起部33を長さdLだけ押し下げた状態となる。長さdLは、図2に示すフランジ15の上面と係止用脚11の先端との間の寸法L1と、ケース200の下部内壁と突起部33の先端(押し下げられる前)との間の寸法L2と、ケース200の上部内壁と下部内壁との間の寸法L3とを用いて、dL=L1+L2−L3で表される。長さdLだけ押し下げられた突起部33は、長さdLに比例する復元力を発生し、押圧方向矢印100とは反対の方向にキートップ10の係止用脚11へ支持荷重を加える。スイッチ構造1では、この支持荷重により、キートップ10と逸出防止部材20との衝突の発生を抑制することができ、衝突音の発生を抑制することができる。なお、ラバースイッチ30の突起部33がキートップ10の係止用脚11に加える支持荷重は、スイッチ構造1の節度感に影響を与えないようにするため、ラバースイッチ30に設定された操作荷重と比較して弱く設定される。
【0016】
スイッチ構造1がたとえば車両に装備された機器に搭載される場合、その車両が走行している間スイッチ構造1は連続的に振動を加えられる。このような連続的な振動によって生じる衝突音は、運転者や乗員にとって煩わしい。ラバースイッチ30の突起部33がキートップ10に支持荷重を加え続けることにより、このような連続的な振動によって生じる衝突音を抑制することができる。
【0017】
図3は、緩衝部材31に備わる突起部33の形状例を示す。図3(a)に示す緩衝部材31aは、内部が肉抜きされた突起部33aを有する。突起部33aの肉厚T1は緩衝部材31aの突起部33a以外の部位の肉厚T2よりも薄くなっている。肉厚T1を適切に定めることにより、係止用脚11に加える支持荷重を操作荷重よりも小さく設定することができる。
【0018】
図3(b)に示す緩衝部材31bは、側面部35を肉抜きされた突起部33bを有する。このようにすることによっても、キートップ10の係止用脚11に加える支持荷重を操作荷重よりも小さくすることができる。なお、肉抜きされる突起部33bの側面は、スイッチ構造1の組み立て時に逸出防止部材20に面する側にすることが望ましい。
【0019】
図3(c)に示す緩衝部材31cは、複数の細い細突起36が集まった突起部33cを有する。突起部33cは、細突起36の各断面積を適切に定めることにより、キートップ10の係止用脚11に加える支持荷重を操作荷重よりも小さく設定することができる。
【0020】
以上で説明した実施の形態によれば、次の作用効果を奏する。
本発明の一実施の形態によるスイッチ構造1は、キートップ10と、逸出防止部材20と、ラバースイッチ30とを備える。キートップ10は、操作面13と係止用脚11とを備え得る。逸出防止部材20は、係止用脚11の嵌合部12と嵌合する嵌合部21を有し、キートップ10の逸出を防止する。ラバースイッチ30は、キートップ10と逸出防止部材20を支持する緩衝部材31と、電気接点を有するスイッチ基板32とを有し、キートップ10を押圧することにより所定の操作荷重以上の荷重が加えられるとスイッチ基板32の電気接点が導通状態となる。ラバースイッチ30は、緩衝部材31の突起部33が操作荷重よりも弱い支持荷重をキートップ10の押圧方向とは逆方向にキートップ10の係止用脚11に加える。これにより、キートップ10を逸出防止部材20へ装着するスイッチ構造1において、緩衝部材31の突起部33は、キートップ10を逸出防止部材20へ装着するためのあそび寸法内でキートップ10が動くことを抑制し、衝突音の発生を抑制することができる。この方法では、衝突音を緩和するためにグリス等の塗布などの追加処理は必要なく、また組み立ても容易である。
【0021】
以上で説明した実施の形態は、以下のように変形して実施できる。
〔1〕上記の実施の形態では、緩衝部材31は、キートップ10の係止用脚11と接触する突起部33を有していた。しかし、係止用脚11が緩衝部材31に接触し、緩衝部材31から支持荷重を得られるような構造であれば突起部33は無くてもよい。図4は、突起部33のない緩衝部材41を備えるスイッチ構造の一例を示す。図4のスイッチ構造2では、キートップ50の一対の長い係止用脚51が突起部33のない緩衝部材41に接触している。緩衝部材41の係止用脚51と接触している部分の肉厚T3は、それ以外の部分の肉厚T4よりも薄い。緩衝部材41は、突起部33のような複雑な形状を有しておらず、緩衝部材31よりも容易に作製することができる。
【0022】
〔2〕上記の実施の形態では、キートップ10の係止用脚11と緩衝部材31の突起部33は、キートップ10の押圧方向に沿って配されていた。そして、緩衝部材31の突起部33は、キートップ10の係止用脚11をキートップ10の押圧方向とは反対の方向に支持荷重を加えていた。しかし、図5のスイッチ構造3のように緩衝部材61の突起部62がキートップ10の係止用脚11を挟み込み、係止用脚11が突起部62と摺動することにより発生する摩擦力により支持してもよい。
【0023】
〔3〕上記の実施の形態では、キートップ10の係止用脚11は長穴状の嵌合部12を有し、逸出防止部材20は爪状の嵌合部21を有していた。しかし、キートップ10の係止用脚11と逸出防止部材20との嵌合は、この方法に限定しない。たとえば、キートップ10の係止用脚11に爪状の嵌合部を設け、逸出防止部材20側にその嵌合部に対応する溝または開口部を設けてもよい。
【0024】
〔4〕上記の実施の形態では、緩衝部材31の突起部33は、キートップ10の係止用脚11と接触し支持荷重を加えたが、係止用脚11以外のところに接触することにしてもよい。たとえば、キートップ10のフランジ15の底面に接触することにしてもよい。
【0025】
〔5〕ケース200の下壁内面とスイッチ基板32との間には、はんだ層や、絶縁層、接着剤層などのスペーサが存在してもよい。
【0026】
以上で説明した各実施の形態や各種の変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されない。
【符号の説明】
【0027】
1,2,3 スイッチ構造
10,50 キートップ
11,51 係止用脚
12 嵌合部
13 操作面
14 鍔部
15 フランジ
20 逸出防止部材
21 嵌合部
30 ラバースイッチ
31,41,61,31a,31b,31c 緩衝部材
32 スイッチ基板
33,33a,33b,33c,62 突起部
200 ケース
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラバースイッチを用いたスイッチ構造およびそのラバースイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キートップをプランジャーに取り付けるキースイッチにおいて、キートップ復帰時に発生する衝突音を小さくするため、プランジャーに備えられたキートップの逸出を防止する逸出防止部に可撓性を備えさせることが知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−190052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
キートップを含む二以上の構成物を組み立てたスイッチ構造を、車両などの外部から振動や衝撃が加えられる環境で用いる場合、キートップ復帰時以外の場合であっても衝突音が発生することがある。それらのスイッチ構造には組み立て用のあそび寸法が設定されており、振動等が加えられたとき各構成物があそび寸法内で動き、互いに衝突することが衝突音の発生理由であった。特許文献1の発明では、組み立て用のあそび寸法を原因とする衝突音の発生を抑制することは想定されていなかった。本発明は、キートップを含む二以上の構成物を組み立てたスイッチ構造において、組み立て用のあそび寸法を原因とする衝突音の発生を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様であるスイッチ構造は、操作者に押圧される操作面を有し、第1の嵌合部が設けられている脚部を操作面の裏面側に有するキートップと、第1の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部を有し、キートップの逸出を防止する逸出防止部材と、キートップと逸出防止部材を支持する緩衝部材と、電気接点を有するスイッチ基板とを有しており、操作者がキートップを介して所定の操作荷重以上の荷重を加えると電気接点が導通状態となるラバースイッチと、を備え、ラバースイッチは、緩衝部材がキートップの押圧方向とは逆方向に操作荷重よりも弱い支持荷重をキートップに加える支持手段を備えることを特徴とする。
本発明の別の一態様であるラバースイッチは、操作者に押圧される操作面を有し、第1の嵌合部が設けられている脚部を操作面の裏面側に有するキートップと、第1の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部を有し、キートップの逸出を防止する逸出防止部材と共に利用されるラバースイッチであって、キートップと逸出防止部材を支持する緩衝部材と、キートップを介して所定の操作荷重以上の荷重を加えると導通状態となる電気接点を有するスイッチ基板とを備え、緩衝部材は、キートップの押圧方向とは逆方向に操作荷重よりも弱い支持荷重をキートップに加える支持手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
キートップを含む二以上の構成物を組み立てたスイッチ構造において、組み立て用のあそび寸法を原因とする衝突音の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施形態によるスイッチ構造の分解図の一例である。
【図2】本発明の一実施形態によるスイッチ構造の組立図の一例である。
【図3】本発明の一実施形態によるスイッチ構造において、スイッチの緩衝部材の形状例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態の変形例によるスイッチ構造の組立図の一例である。
【図5】本発明の一実施形態の変形例によるスイッチ構造の組立図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の一実施の形態によるスイッチ構造の構成物の一例を示すスイッチ構造1の分解図である。図2は、図1に示すスイッチ構造1を組み立てた組立図である。図1および図2に示すスイッチ構造1は、キートップ10と、逸出防止部材20と、ラバースイッチ30とを備える。図1に一点鎖線で示すようにキートップ10を逸出防止部材20へ装着し、キートップ10を装着した逸出防止部材20をラバースイッチ30へ装着すると、図2のスイッチ構造1が得られる。スイッチ構造1は、ケース200を備える機器に設置される。
【0009】
キートップ10は、一対の係止用脚11と、鍔部14とを備えている。係止用脚11の各々は、側面に長穴状の嵌合部12をそれぞれ備えている。逸出防止部材20は、たとえばスイッチ構造1の内部に組み込まれた導光部材や拡散部材、スペーサなどである。逸出防止部材20は、一対の爪状の嵌合部21を備えている。逸出防止部材20の嵌合部21は、キートップ10の嵌合部12と嵌合し、キートップ10の逸出を防止する。鍔部14はフランジ15を備える。
【0010】
ケース200は、その上壁にキートップ10を挿入可能な穴部が設けられている。キートップ10は、図2に示すようにケース200の内側から穴部に挿入され、フランジ15の上面がケース200の上壁内面と接する。このとき、キートップ10の操作面13がケース200の外部に露出する。なお、ケース200の上壁内面と下壁内面との間の寸法L3はスイッチ構造1の操作によって変化しない。
【0011】
ラバースイッチ30は、シリコンゴムやエラストマ樹脂等の弾性部材により形成された緩衝部材31と、スイッチ基板32とを備える。緩衝部材31には、一対の突起部33が設けられている。突起部33の各々は、キートップ10に備わる係止用脚11の先端と接触している。また、緩衝部材31の突起部33以外の部位は、その一部で逸出防止部材20と接触し、逸出防止部材20を支持および固定している。
【0012】
ラバースイッチ30は、一対の電気接点を一つまたは複数個有する。対を成す二つの電気接点は、両方ともスイッチ基板32に設けられていてもよいし、片方は緩衝部材31に設けられていてもよい。
【0013】
ラバースイッチ30は、一対の電気接点を導通させるために必要とする操作荷重が予め設定されている。スイッチ構造1の操作者がキートップ10の操作面13を押圧方向矢印100が指し示す方向に押圧すると、キートップ10が押し下げられて逸出防止部材20と接触する。さらにキートップ10が押し下げられると、キートップ10と連動して逸出防止部材20が押し下げられ、逸出防止部材20を介して緩衝部材31が押圧される。このとき、緩衝部材31は、押圧方向矢印100とは反対の方向に復元力を発生して逸出防止部材20を押し返す。操作者がキートップ10を所定の操作荷重よりも強く押圧方向矢印100の方向に押し込むと、一対の電気接点が導通状態となる。
【0014】
キートップ10と逸出防止部材20は、キートップ10を逸出防止部材20へ装着するためのあそび寸法を有する。キートップ10の係止用脚11がそのあそび寸法内で動き、逸出防止部材20と衝突すると、衝突音が発生する。
【0015】
スイッチ構造1は、ケース200に装着されると、係止用脚11が突起部33を長さdLだけ押し下げた状態となる。長さdLは、図2に示すフランジ15の上面と係止用脚11の先端との間の寸法L1と、ケース200の下部内壁と突起部33の先端(押し下げられる前)との間の寸法L2と、ケース200の上部内壁と下部内壁との間の寸法L3とを用いて、dL=L1+L2−L3で表される。長さdLだけ押し下げられた突起部33は、長さdLに比例する復元力を発生し、押圧方向矢印100とは反対の方向にキートップ10の係止用脚11へ支持荷重を加える。スイッチ構造1では、この支持荷重により、キートップ10と逸出防止部材20との衝突の発生を抑制することができ、衝突音の発生を抑制することができる。なお、ラバースイッチ30の突起部33がキートップ10の係止用脚11に加える支持荷重は、スイッチ構造1の節度感に影響を与えないようにするため、ラバースイッチ30に設定された操作荷重と比較して弱く設定される。
【0016】
スイッチ構造1がたとえば車両に装備された機器に搭載される場合、その車両が走行している間スイッチ構造1は連続的に振動を加えられる。このような連続的な振動によって生じる衝突音は、運転者や乗員にとって煩わしい。ラバースイッチ30の突起部33がキートップ10に支持荷重を加え続けることにより、このような連続的な振動によって生じる衝突音を抑制することができる。
【0017】
図3は、緩衝部材31に備わる突起部33の形状例を示す。図3(a)に示す緩衝部材31aは、内部が肉抜きされた突起部33aを有する。突起部33aの肉厚T1は緩衝部材31aの突起部33a以外の部位の肉厚T2よりも薄くなっている。肉厚T1を適切に定めることにより、係止用脚11に加える支持荷重を操作荷重よりも小さく設定することができる。
【0018】
図3(b)に示す緩衝部材31bは、側面部35を肉抜きされた突起部33bを有する。このようにすることによっても、キートップ10の係止用脚11に加える支持荷重を操作荷重よりも小さくすることができる。なお、肉抜きされる突起部33bの側面は、スイッチ構造1の組み立て時に逸出防止部材20に面する側にすることが望ましい。
【0019】
図3(c)に示す緩衝部材31cは、複数の細い細突起36が集まった突起部33cを有する。突起部33cは、細突起36の各断面積を適切に定めることにより、キートップ10の係止用脚11に加える支持荷重を操作荷重よりも小さく設定することができる。
【0020】
以上で説明した実施の形態によれば、次の作用効果を奏する。
本発明の一実施の形態によるスイッチ構造1は、キートップ10と、逸出防止部材20と、ラバースイッチ30とを備える。キートップ10は、操作面13と係止用脚11とを備え得る。逸出防止部材20は、係止用脚11の嵌合部12と嵌合する嵌合部21を有し、キートップ10の逸出を防止する。ラバースイッチ30は、キートップ10と逸出防止部材20を支持する緩衝部材31と、電気接点を有するスイッチ基板32とを有し、キートップ10を押圧することにより所定の操作荷重以上の荷重が加えられるとスイッチ基板32の電気接点が導通状態となる。ラバースイッチ30は、緩衝部材31の突起部33が操作荷重よりも弱い支持荷重をキートップ10の押圧方向とは逆方向にキートップ10の係止用脚11に加える。これにより、キートップ10を逸出防止部材20へ装着するスイッチ構造1において、緩衝部材31の突起部33は、キートップ10を逸出防止部材20へ装着するためのあそび寸法内でキートップ10が動くことを抑制し、衝突音の発生を抑制することができる。この方法では、衝突音を緩和するためにグリス等の塗布などの追加処理は必要なく、また組み立ても容易である。
【0021】
以上で説明した実施の形態は、以下のように変形して実施できる。
〔1〕上記の実施の形態では、緩衝部材31は、キートップ10の係止用脚11と接触する突起部33を有していた。しかし、係止用脚11が緩衝部材31に接触し、緩衝部材31から支持荷重を得られるような構造であれば突起部33は無くてもよい。図4は、突起部33のない緩衝部材41を備えるスイッチ構造の一例を示す。図4のスイッチ構造2では、キートップ50の一対の長い係止用脚51が突起部33のない緩衝部材41に接触している。緩衝部材41の係止用脚51と接触している部分の肉厚T3は、それ以外の部分の肉厚T4よりも薄い。緩衝部材41は、突起部33のような複雑な形状を有しておらず、緩衝部材31よりも容易に作製することができる。
【0022】
〔2〕上記の実施の形態では、キートップ10の係止用脚11と緩衝部材31の突起部33は、キートップ10の押圧方向に沿って配されていた。そして、緩衝部材31の突起部33は、キートップ10の係止用脚11をキートップ10の押圧方向とは反対の方向に支持荷重を加えていた。しかし、図5のスイッチ構造3のように緩衝部材61の突起部62がキートップ10の係止用脚11を挟み込み、係止用脚11が突起部62と摺動することにより発生する摩擦力により支持してもよい。
【0023】
〔3〕上記の実施の形態では、キートップ10の係止用脚11は長穴状の嵌合部12を有し、逸出防止部材20は爪状の嵌合部21を有していた。しかし、キートップ10の係止用脚11と逸出防止部材20との嵌合は、この方法に限定しない。たとえば、キートップ10の係止用脚11に爪状の嵌合部を設け、逸出防止部材20側にその嵌合部に対応する溝または開口部を設けてもよい。
【0024】
〔4〕上記の実施の形態では、緩衝部材31の突起部33は、キートップ10の係止用脚11と接触し支持荷重を加えたが、係止用脚11以外のところに接触することにしてもよい。たとえば、キートップ10のフランジ15の底面に接触することにしてもよい。
【0025】
〔5〕ケース200の下壁内面とスイッチ基板32との間には、はんだ層や、絶縁層、接着剤層などのスペーサが存在してもよい。
【0026】
以上で説明した各実施の形態や各種の変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されない。
【符号の説明】
【0027】
1,2,3 スイッチ構造
10,50 キートップ
11,51 係止用脚
12 嵌合部
13 操作面
14 鍔部
15 フランジ
20 逸出防止部材
21 嵌合部
30 ラバースイッチ
31,41,61,31a,31b,31c 緩衝部材
32 スイッチ基板
33,33a,33b,33c,62 突起部
200 ケース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作者に押圧される操作面を有し、第1の嵌合部が設けられている脚部を前記操作面の裏面側に有するキートップと、
前記第1の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部を有し、前記キートップの逸出を防止する逸出防止部材と、
前記キートップと前記逸出防止部材を支持する緩衝部材と、電気接点を有するスイッチ基板とを有しており、前記操作者が前記キートップを介して所定の操作荷重以上の荷重を加えると前記電気接点が導通状態となるラバースイッチと、
を備え、
前記ラバースイッチは、前記緩衝部材が前記キートップの押圧方向とは逆方向に前記操作荷重よりも弱い支持荷重を前記キートップに加える支持手段を備えることを特徴とするスイッチ構造。
【請求項2】
請求項1に記載のスイッチ構造において、
前記逸出防止部材は、前記ラバースイッチに固定され、
前記緩衝部材は、前記キートップの脚部と接触する突起部を有し、
前記支持手段は、前記突起部が前記キートップの押圧方向とは逆方向に前記操作荷重よりも弱い支持荷重を前記キートップに加えるものであることを特徴とするスイッチ構造。
【請求項3】
請求項2に記載のスイッチ構造において、
前記操作面の表面側が露出するように前記キートップを挿入可能な穴部が設けられた上壁と、前記上壁から所定の第1寸法離れた位置に存する下壁とを有するケースに装着され、
前記キートップは、前記上壁の内面と接触する接触面を有するフランジが設けられており、
前記緩衝部材の突起部の第1の先端部は、前記キートップの脚部の第2の先端部と接触し、
前記支持手段が前記キートップの押圧方向とは逆方向に加える弱い支持荷重は、前記フランジの接触面から前記第2の先端部までの第2寸法と前記第1の先端部から前記ケースの下壁内面までの第3寸法との和と、前記第1寸法との間の差分に基づく反発荷重であることを特徴とするスイッチ構造。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のスイッチ構造において、
前記緩衝部材は前記キートップと接触し、
前記支持手段は、前記緩衝部材の前記キートップと接触する部分の肉厚が前記キートップと接触しない部分よりも薄いことを利用して、前記キートップの押圧方向とは逆方向に前記操作荷重よりも弱い荷重を前記キートップに加えることを特徴とするスイッチ構造。
【請求項5】
請求項2または3に記載のスイッチ構造において、
前記緩衝部材の突起部は、複数の細い突起の集まりであることを特徴とするスイッチ構造。
【請求項6】
請求項2または3に記載のスイッチ構造において、
前記緩衝部材の突起部は、前記突起部の側面が肉抜きされた形状であることを特徴とするスイッチ構造。
【請求項7】
請求項2に記載のスイッチ構造において、
前記緩衝部材の突起部は、前記キートップの脚部を側面から挟むための形状を有し、
前記支持手段は、前記突起部と前記キートップとの間の摩擦により前記キートップの押圧方向とは逆方向に前記操作荷重よりも弱い荷重を前記キートップに加えることを特徴とするスイッチ構造。
【請求項8】
操作者に押圧される操作面を有し、第1の嵌合部が設けられている脚部を前記操作面の裏面側に有するキートップと、前記第1の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部を有し、前記キートップの逸出を防止する逸出防止部材と共に利用されるラバースイッチであって、
前記キートップと前記逸出防止部材を支持する緩衝部材と、
前記キートップを介して所定の操作荷重以上の荷重を加えると導通状態となる電気接点を有するスイッチ基板とを備え、
前記緩衝部材は、前記キートップの押圧方向とは逆方向に前記操作荷重よりも弱い支持荷重を前記キートップに加える支持手段を備えることを特徴とするラバースイッチ。
【請求項9】
請求項8に記載のラバースイッチにおいて、
前記緩衝部材は、前記キートップの脚部と接触する突起部を有し、
前記支持手段は、前記突起部が前記キートップの押圧方向とは逆方向に前記操作荷重よりも弱い荷重を前記キートップに加えるものであることを特徴とするラバースイッチ。
【請求項10】
請求項8または9に記載のラバースイッチにおいて、
前記緩衝部材は前記キートップの脚部の先端部と接触し、
前記支持手段は、前記緩衝部材の前記キートップと接触する部分の肉厚が前記キートップと接触しない部分よりも薄いことを利用して、前記キートップの押圧方向とは逆方向に前記操作荷重よりも弱い荷重を前記キートップに加えることを特徴とするラバースイッチ。
【請求項11】
請求項9または10に記載のラバースイッチにおいて、
前記緩衝部材の突起部は、複数の細い突起の集まりであることを特徴とするラバースイッチ。
【請求項12】
請求項9または10に記載のラバースイッチにおいて、
前記緩衝部材の突起部は、側面が肉抜きされた形状であることを特徴とするラバースイッチ。
【請求項13】
請求項9に記載のラバースイッチにおいて、
前記緩衝部材の突起部は、前記キートップの脚部を横から挟むための形状を有し、
前記支持手段は、前記突起部と前記キートップとの間の摩擦により前記キートップの押圧方向とは逆方向に前記操作荷重よりも弱い荷重を前記キートップに加えることを特徴とするラバースイッチ。
【請求項1】
操作者に押圧される操作面を有し、第1の嵌合部が設けられている脚部を前記操作面の裏面側に有するキートップと、
前記第1の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部を有し、前記キートップの逸出を防止する逸出防止部材と、
前記キートップと前記逸出防止部材を支持する緩衝部材と、電気接点を有するスイッチ基板とを有しており、前記操作者が前記キートップを介して所定の操作荷重以上の荷重を加えると前記電気接点が導通状態となるラバースイッチと、
を備え、
前記ラバースイッチは、前記緩衝部材が前記キートップの押圧方向とは逆方向に前記操作荷重よりも弱い支持荷重を前記キートップに加える支持手段を備えることを特徴とするスイッチ構造。
【請求項2】
請求項1に記載のスイッチ構造において、
前記逸出防止部材は、前記ラバースイッチに固定され、
前記緩衝部材は、前記キートップの脚部と接触する突起部を有し、
前記支持手段は、前記突起部が前記キートップの押圧方向とは逆方向に前記操作荷重よりも弱い支持荷重を前記キートップに加えるものであることを特徴とするスイッチ構造。
【請求項3】
請求項2に記載のスイッチ構造において、
前記操作面の表面側が露出するように前記キートップを挿入可能な穴部が設けられた上壁と、前記上壁から所定の第1寸法離れた位置に存する下壁とを有するケースに装着され、
前記キートップは、前記上壁の内面と接触する接触面を有するフランジが設けられており、
前記緩衝部材の突起部の第1の先端部は、前記キートップの脚部の第2の先端部と接触し、
前記支持手段が前記キートップの押圧方向とは逆方向に加える弱い支持荷重は、前記フランジの接触面から前記第2の先端部までの第2寸法と前記第1の先端部から前記ケースの下壁内面までの第3寸法との和と、前記第1寸法との間の差分に基づく反発荷重であることを特徴とするスイッチ構造。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のスイッチ構造において、
前記緩衝部材は前記キートップと接触し、
前記支持手段は、前記緩衝部材の前記キートップと接触する部分の肉厚が前記キートップと接触しない部分よりも薄いことを利用して、前記キートップの押圧方向とは逆方向に前記操作荷重よりも弱い荷重を前記キートップに加えることを特徴とするスイッチ構造。
【請求項5】
請求項2または3に記載のスイッチ構造において、
前記緩衝部材の突起部は、複数の細い突起の集まりであることを特徴とするスイッチ構造。
【請求項6】
請求項2または3に記載のスイッチ構造において、
前記緩衝部材の突起部は、前記突起部の側面が肉抜きされた形状であることを特徴とするスイッチ構造。
【請求項7】
請求項2に記載のスイッチ構造において、
前記緩衝部材の突起部は、前記キートップの脚部を側面から挟むための形状を有し、
前記支持手段は、前記突起部と前記キートップとの間の摩擦により前記キートップの押圧方向とは逆方向に前記操作荷重よりも弱い荷重を前記キートップに加えることを特徴とするスイッチ構造。
【請求項8】
操作者に押圧される操作面を有し、第1の嵌合部が設けられている脚部を前記操作面の裏面側に有するキートップと、前記第1の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部を有し、前記キートップの逸出を防止する逸出防止部材と共に利用されるラバースイッチであって、
前記キートップと前記逸出防止部材を支持する緩衝部材と、
前記キートップを介して所定の操作荷重以上の荷重を加えると導通状態となる電気接点を有するスイッチ基板とを備え、
前記緩衝部材は、前記キートップの押圧方向とは逆方向に前記操作荷重よりも弱い支持荷重を前記キートップに加える支持手段を備えることを特徴とするラバースイッチ。
【請求項9】
請求項8に記載のラバースイッチにおいて、
前記緩衝部材は、前記キートップの脚部と接触する突起部を有し、
前記支持手段は、前記突起部が前記キートップの押圧方向とは逆方向に前記操作荷重よりも弱い荷重を前記キートップに加えるものであることを特徴とするラバースイッチ。
【請求項10】
請求項8または9に記載のラバースイッチにおいて、
前記緩衝部材は前記キートップの脚部の先端部と接触し、
前記支持手段は、前記緩衝部材の前記キートップと接触する部分の肉厚が前記キートップと接触しない部分よりも薄いことを利用して、前記キートップの押圧方向とは逆方向に前記操作荷重よりも弱い荷重を前記キートップに加えることを特徴とするラバースイッチ。
【請求項11】
請求項9または10に記載のラバースイッチにおいて、
前記緩衝部材の突起部は、複数の細い突起の集まりであることを特徴とするラバースイッチ。
【請求項12】
請求項9または10に記載のラバースイッチにおいて、
前記緩衝部材の突起部は、側面が肉抜きされた形状であることを特徴とするラバースイッチ。
【請求項13】
請求項9に記載のラバースイッチにおいて、
前記緩衝部材の突起部は、前記キートップの脚部を横から挟むための形状を有し、
前記支持手段は、前記突起部と前記キートップとの間の摩擦により前記キートップの押圧方向とは逆方向に前記操作荷重よりも弱い荷重を前記キートップに加えることを特徴とするラバースイッチ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【公開番号】特開2013−4237(P2013−4237A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−132458(P2011−132458)
【出願日】平成23年6月14日(2011.6.14)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月14日(2011.6.14)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]