説明

スイッチ構造及びこれを備えた電子機器

【課題】スイッチの誤操作を防止することができ、電子機器に容易に搭載することができる簡易なスイッチ構造を提供する。
【解決手段】スイッチ構造1は、スイッチ本体2、外枠部材3、係合部材4を備えている。係合部材4は、外枠部材3に対して摺動可能に装着される。シーソー部材2aは、導通状態となったときに下がった状態となる端部2a1を有する。係合部材4は、導通状態時に下がった状態となっている端部2a1の上側に重なるように移動する。これによりシーソー部材の導通状態から導通遮断状態への動作を拘束することができる。この結果、スイッチの誤操作による電源の遮断を防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチ構造及びこれを備えた電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子機器が作動中であることを示す信号を受けた制御部がアクチュエータを作動させてロッドを変位させ、電源スイッチと係合させる電源スイッチ誤操作防止装置が知られている。これは、パーソナルコンピュータ等の電子機器の作動中に電源が断たれることを防止することを課題としている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平9−63395号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来の電源スイッチ誤操作防止装置は、ロッドを作動させるためのアクチュエータを備えている。このため、装置が大掛かりなものとなっている。また、アクチュエータを装着するためには電子機器内に装着スペースを確保しなければならない。このような事情から、前記従来の電源スイッチ誤操作防止装置は、電子機器への搭載が困難である場合が想定される。特に、後付けにて電子機器に搭載しようとすると、非常に手間がかかる。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、スイッチの誤操作を防止することができ、電子機器に容易に搭載することができる簡易なスイッチ構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本明細書開示のスイッチ構造は、シーソー部材の揺動によって導通状態と導通遮断状態とを切り替えるスイッチ本体と、前記スイッチ本体の外側に配置される外枠部材と、当該外枠部材に対して摺動可能に装着されるとともに、導通状態時の前記シーソー部材に係合する係合部材と、を備えている。
【0007】
係合部材は外枠部材に装着されることにより、両者は一体となる。そして外枠部材はスイッチ本体と一体となる。本明細書開示のスイッチ構造は、このような簡易な構造を有している。外枠部材とスイッチ本体とは、嵌合や接着等、従来公知の手段によって一体とすることができる。一体とされた外枠部材とスイッチ本体とは、電子機器が有する筐体等の装着箇所に形成されたスイッチ用の取り付け穴に嵌め込む。その後、ビス止め等を施してもよいが、嵌め込んで嵌合させるだけでも容易に装着することができる。本明細書開示のスイッチ構造は、このように電子機器に容易に搭載することができる。
【0008】
係合部材は、外枠部材に対して摺動可能に装着される。シーソー部材は、導通状態となったときに下がった状態となる端部を有する。係合部材は、導通状態時に下がった状態となっている端部の上側に重なるように移動する。これによりシーソー部材の導通状態から導通遮断状態への動作を拘束することができる。この結果、スイッチの誤操作による電源の遮断を防止することができる。
【発明の効果】
【0009】
本明細書開示のスイッチ構造は、外枠部材に対して摺動する係合部材を備えた簡易な構造によってスイッチの誤操作を防止することができる。また、電子機器への搭載も容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
【実施例】
【0011】
図1は、スイッチ構造1の拡散分解図である。スイッチ構造1は、スイッチ本体2、外枠部材3、係合部材4を備えている。
【0012】
図2は、スイッチ本体2の概略構成を示す図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は正面図、図2(c)は右側面図、図2(d)は左側面図である。スイッチ本体2は、シーソー部材2a、胴部2b、天板2cを有している。シーソー部材2aは、胴部2b内に収容された軸(図示せず)に軸支され、揺動自在とされている。スイッチ本体2は、このシーソー部材2aの揺動によって導通状態と導通遮断状態とを切り替えることができる。胴部2b内には、導通状態と導通遮断状態とを切り替える接点切替機構が収容されている。シーソー部材2aの端部2a1が下側に移動すると導通状態となる。また、スイッチ本体2は、胴部2bの側壁に湾曲形状の腕部2b1を有している。この腕部2b1は、板金加工によって形成されている。
【0013】
図3は、外枠部材3の概略構成を示す図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は正面図、図3(c)は右側面図、図3(d)は左側面図である。また、図4は、図3(b)におけるA−A線断面図である。また、図5は、図3(b)におけるB−B線断面図である。外枠部材3は、胴部3a、天板3bを有している。胴部3aは天板3bに連設されている。天板3bには、スイッチ本体2用の取り付け穴3b1が形成されている。また、取り付け穴3b1の両側には、係合部材4の案内溝3b2が形成されている。片側の案内溝3b2の端部には接点5が取り付けられている。接点5にはリード線5aが取り付けられている。また、天板3bには、摺動する係合部材4の位置決めのための凹部3b31、3b32がそれぞれ2箇所ずつ形成されている。凹部3b31は、係合部材4がシーソー部材2aの揺動を許容するときの位置決めとなるものである。凹部3b32は、係合部材4がシーソー部材2aの揺動を拘束するときの位置決めとなるものである。
【0014】
図6は、係合部材4の概略構成を示す図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は正面図、図6(c)は右側面図、図6(d)は左側面図である。係合部材4は、シーソー部材2aの端部2a1と重なる係合部4aを備えている。また、この係合部4aの両側に連結部4bを介して、図面中、下方へ延びる脚部4cが連設されている。また、この脚部4cの先端には、外側に向かって突出した爪部4c1が形成されている。連結部4bの脚部4c側の端部には、案内溝3b2に取り付けた接点5と接触可能な位置に接点6が取り付けられている。接点6にはリード線6aが取り付けられている。接点5と接点6は、その接触状態により、シーソー部材2aに対する係合部材4の係合状態を検知することができる。すなわち、接点5と接点6とは検知手段の一例である。また、係合部4aの下面側には、外枠部材3の天板3bに設けた凹部3b31又は3b32に合致する凸部4a1が2箇所に設けられている。
【0015】
以上のようなスイッチ本体2、外枠部材3、係合部材4は、図7に示すように組み立てられる。まず、スイッチ本体2と外枠部材3との組み立てについて説明する。スイッチ本体2は、外枠部材3の天板3bに形成された取り付け穴3b1に嵌め込まれる。この結果、外枠部材3がスイッチ本体2の外側に配置される。このとき、腕部2b1を変形させつつ、胴部2bが取り付け穴3b1に押し込まれる。腕部2b1は、取り付け穴3b1を通過するとその弾性によって元の形状に復帰する。元の形状に復帰した腕部2b1の先端は、外枠部材3の天板3bの天井面に接触する。このとき、スイッチ本体2の天板2cは、天板3bの上側に載置された状態となる。これにより、外枠部材3の天板3bは、スイッチ本体2の天板2cと腕部2b1とによって挟持される。この結果、両者は、ビス等を用いることなく一体となる。
【0016】
次に、外枠部材と係合部材3との組み立てについて説明する。まず、両脚部4cは、その間隔を狭めて保持される。間隔を狭めて保持された両脚部4cは、天板3bの上側からそれぞれ案内溝3b2へ挿入される。そして、爪部4c1が胴部3aの下縁まで到達したら両脚部4cを弾性によって元の形状に復帰させる。この結果、爪部4c1が胴部3aの下縁に係止される。これにより係合部材4は、外枠部材3に対し摺動自在に装着される。ここで、係合部材4の移動可能範囲は案内溝3b2の長さの範囲内で決定される。係合部材4は、シーソー部材2aの端部2a1に対する係合と解除とを実現することができる範囲で移動することができればよい。本明細書開示のスイッチ構造1における係合部材4の移動範囲は、天板3bから突出することがない範囲に納められている。このため、係合部材4がどの位置にあっても邪魔になることがない。また、スイッチ構造1を電子機器等に取り付ける際に、係合部材4が取り付けの妨げとなることがない。すなわち、係合部材4の移動範囲が、スイッチ構造1を電子機器等の対象物に取り付けの際の制約となることがない。
【0017】
以上のように外枠部材3にスイッチ本体2及び係合部材4を装着することによりスイッチ構造1の組み立てが完了する。なお、外枠部材3に対するスイッチ本体2、係合部材4の取り付けの順序は問わない。図7は、組み上がった状態のスイッチ構造1の斜視図である。また、図8は、組み上がった状態で、外枠部材3をB−B線で断面とした状態のスイッチ構造1の斜視説明図である。
【0018】
次に、スイッチ構造1の動作につき、図9、図10を参照しつつ説明する。図9は、係合部材4のシーソー部材2aに対する係合が解除された状態のスイッチ構造1の説明図である。図9において、外枠部材3は、説明のため、図3(b)におけるA−A線で断面とした状態とされている。図10は、係合部材4がシーソー部材2aに係合した状態のスイッチ構造1の説明図である。図10において、外枠部材3は、図9と同様に、図3(b)におけるA−A線で断面とした状態とされている。図9に示した状態のとき、シーソー部材2aの揺動は拘束されていない。このため、スイッチ本体2の導通状態と導通遮断状態との間の切り替えは図9に示した状態で行われる。このとき、係合部材4の係合部4aに設けた凸部4a1は、凹部3a31に合致した状態となっている。このため、係合部材4が、動いてしまうことがない。また、接点5と接点6とは離間した状態となっている。この接点5と接点6とが離間していることを検知することによって、係合部材4のシーソー部材2aへの係合が解除されていることを確認することができる。
【0019】
図9に示したようにシーソー部材2aの揺動を拘束しない状態でシーソー部材2aの端部2a1を押し下げて導通状態とした後、係合部材4を移動させる。これにより、図10に示したように係合部4aが端部2a1の上側に重なるように移動する。そして、シーソー部材2aの揺動は拘束される。すなわち、スイッチ本体2は、シーソー部材2aの導通状態から導通遮断状態への動作を拘束される。このとき、係合部材4の係合部4aに設けた凸部4a1は、凹部3a32に合致した状態となっている。このため、係合部材4は、動いてしまうことがない。また、接点5と接点6とは接触した状態となっている。この接点5と接点6との接触を検知することによって、係合部材4がシーソー部材2aへ係合していることを確認することができる。係合部材4がシーソー部材2aへ係合していれば、シーソー部材2aを操作することはできない。これにより、スイッチ本体2の導通状態から導通遮断状態への誤操作を回避することができる。
【0020】
以上説明したスイッチ構造1は、種々の電子機器に用いることができる。ここでは、電子機器の一例であるパーソナルコンピュータ50に装着した例について説明する。
【0021】
図11は、パーソナルコンピュータ50の前面側を表した正面図である。パーソナルコンピュータ50は、筐体51を有している。筐体51には、スイッチ構造1が装着されている。図12は、スイッチ構造1を筐体51に取り付ける様子を示した説明図である。筐体51の前面側には取り付け穴51aが設けられている。この取り付け穴51aに対しスイッチ構造1を押し込み、嵌め込めば、容易にスイッチ構造1を筐体51に装着することができる。外枠部材3の胴部3aと取り付け穴51aの内壁との摩擦によりスイッチ構造1が筐体51から脱落することはない。
【0022】
筐体51の前面側には、防塵フィルタが装着されている。また、表示部53が装着されている。表示部53は、係合部材4のシーソー部材2aへの係合状態についての検知結果(係合ステータス)に関する情報を表示する。具体的には、係合部材4がシーソー部材2aに係合しているときに緑色のランプを点灯させる。すなわち、接点5と接点6とが接触しているときは、表示部53は、緑色のランプを点灯させる。一方、係合部材2aのシーソー部材2a1への係合が解除されているときに赤色のランプを点灯させる。すなわち、接点5と接点6とが離間しているときは、表示部53は、赤色のランプを点灯させる。
【0023】
筐体51の前面側には、電源ランプ54、ディスクアクセスランプ55、ハードウェア異常検出ランプ56、スタンバイランプ57が装着されている。電源ランプ54は、パーソナルコンピュータ50の電源の状態を示すもので、緑色のランプが点灯しているときは電源が入っていることを示している。一方、橙色のランプが点灯しているときは省電力状態となっていることを示している。ディスクアクセスランプ55は、筐体51の内部に収容されるハードディスクにデータを書き込んだり、ハードディスクからデータを読み出したりしているときに点灯する。ハードウェア異常検出ランプはハードウェアの異常を検出したときに点灯する。スタンバイランプ57は、パーソナルコンピュータ50がスタンバイ状態にあるときに点灯する。
【0024】
筐体51には、Compact Disk Read Only Memory(CD−ROM)ドライブ58が装着されている。CD−ROMドライブ58はディスク取り出しボタン59を有している。また、筐体51には、フレキシブルディスクドライブ60が装着されている。フレキシブルディスクドライブ60はフレキシブルディスク取り出しボタン61を有している。
【0025】
図13は、パーソナルコンピュータ50の内部構成の一部を示したブロック図である。筐体51の内部には、電源の導通と導通遮断とを制御する制御部101が収容されている。この制御部101は、スイッチ構造1と接続されている。制御部101とスイッチ構造1とは、電源の導通と遮断を切り替えるための接続と、リード線5a,6aによる接続とがなされている。また、制御部101は、電子部品が搭載された基板であるメインボード102と接続され、さらに、電源ユニット103と接続されている。また、制御部101には、表示部53が接続されている。このような制御部101が電源投入時に行う処理について説明する。
【0026】
パーソナルコンピュータ50の使用者がシーソー部材2aを操作してスイッチ本体2を導通状態とする。これにより、制御部101は、図13中、参照符号(1)で示すようにスイッチ本体2が導通状態となったとのスイッチステータスを取得する。スイッチステータスを取得した制御部101は、参照符号(2)で示すように、メインボード102に対し電源投入予告信号を発する。電源投入予告信号を受け取ったメインボード102は、参照符号(3)で示すように電源投入信号に対する応答信号を発する。制御部101は、この応答信号を取得する。その後、制御部101は参照符号(4)で示すように電源ユニット103に対し電源投入信号を発する。そして、電源ユニット103から電源投入が開始される。電源投入が完了した後、電源ユニット103は参照符号(5)で示すように電源投入完了信号を発する。制御部101は、この電源投入完了信号を取得する。電源投入が完了すると電源ランプ54が点灯する。
【0027】
制御部101は、電源投入に関する信号の授受とは別に、参照符号(A)で示すように係合部材4のシーソー部材2aに対する係合状態に関する係合ステータスを取得する。係合ステータスは表示部53に表示される。
【0028】
電源投入が完了し、電源ランプが点灯しているにもかかわらず、係合部材4がシーソー部材2aに対し係合状態となっていないときは、表示部53に赤色のランプが点灯する。赤色のランプの点灯は、係合部材4を係合状態とさせるための警告となる。使用者が係合部材4を操作し、係合部材4がシーソー部材2aに係合されると、シーソー部材2aの揺動が拘束される。筐体51の前面側には、ディスク取り出しボタン59やフレキシブルディスク取り出しボタン61が配置されている。このため、使用者がこれらのボタンを操作しようとしたときに、誤ってスイッチ本体2に触れてしまうことが想定される。然しながら、係合部材4がシーソー部材2aに係合していることによりシーソー部材2aの揺動、すなわち、導通状態から導通遮断状態への動作は拘束されている。これにより、スイッチ本体2の誤操作を防止することができる。係合部材4がシーソー部材2aに係合されると接点5と接点6とが接触した状態となる。これに伴って表示部53は緑色のランプの点灯に切り替わる。なお、表示部53における赤色のランプの点灯とともに警告音を発するようにしてもよい。
【0029】
次に、電源を遮断するときの動作について説明する。本実施例のパーソナルコンピュータ50は、係合部材4のシーソー部材2aに対する係合が解除された時点で電源を安全に遮断するための動作が開始される。すなわち、制御部101は、係合部材4が操作され、接点5と接点6とが離間すると、参照符号(2)で示すように、メインボード102に対し電源遮断予告信号を発する。電源遮断予告信号を受け取ったメインボード102は、参照符号(3)で示すように電源遮断信号に対する応答信号を発する。制御部101は、この応答信号を取得する。その後、制御部101は参照符号(4)で示すように電源ユニット103に対し電源遮断信号を発する。そして、電源ユニット103からの電源供給が遮断される。電源遮断が完了した後、電源ユニット103は参照符号(5)で示すように電源遮断完了信号を発する。制御部101は、この電源遮断完了信号を取得する。電源遮断が完了すると電源ランプ54が消灯する。
【0030】
以上、説明した電源を遮断するときの処理は、以下の思想に基づく。すなわち、係合部材4の係合を解除するときは、使用者が電源を遮断するとの意思の基に係合部材4を操作しているとの思想に基づいている。これにより、誤操作による突然の電源遮断を回避し、また、迅速な電源遮断を行うことができる。
【0031】
以上説明したように、本明細書開示のスイッチ構造1によれば、簡易でコンパクトな構造でスイッチの誤操作を防止することができる。また、スイッチ構造1は、取り付け穴51aに嵌め込むだけで装着することができるので容易に電子機器等に搭載することができる。
【0032】
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】図1は、スイッチ構造の拡散分解図である。
【図2】図2は、スイッチ本体の概略構成を示す図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は正面図、図2(c)は右側面図、図2(d)は左側面図である。
【図3】図3は、外枠部材の概略構成を示す図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は正面図、図3(c)は右側面図、図3(d)は左側面図である。
【図4】図4は、外枠部材の図3(b)におけるA−A線断面図である。
【図5】図5は、外枠部材の図3(b)におけるB−B線断面図である。
【図6】図6は、係合部材の概略構成を示す図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は正面図、図6(c)は右側面図、図6(d)は左側面図である。
【図7】図7は、組み上がった状態のスイッチ構造の斜視図である。
【図8】図8は、組み上がった状態で、外枠部材を図3(b)におけるB−B線で断面とした状態のスイッチ構造の斜視説明図である。
【図9】図9は、係合部材のシーソー部材に対する係合が解除された状態のスイッチ構造の説明図である。
【図10】図10は、係合部材がシーソー部材に係合した状態のスイッチ構造の説明図である。
【図11】図11は、パーソナルコンピュータの前面側を表した正面図である。
【図12】図12は、スイッチ構造を筐体に取り付ける様子を示した説明図である。
【図13】図13は、パーソナルコンピュータの内部構成の一部を示したブロック図である。
【符号の説明】
【0034】
1…スイッチ構造 2…スイッチ本体
2a…シーソー部材 2a1…端部
2b…胴部 2b1…腕部
2c…天板 3…外枠部材
3a…胴部 3b…天板
3b1…取り付け穴 3b2…案内溝
4…係合部材 4a…係合部
4b…連結部 4c…脚部
4c1…爪部 5,6…接点
5a,6a…リード線 50…パーソナルコンピュータ
51…筐体 51a…取り付け穴
53…表示部 101…制御部
102…メインボード 103…電源ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シーソー部材の揺動によって導通状態と導通遮断状態とを切り替えるスイッチ本体と、
前記スイッチ本体の外側に配置される外枠部材と、
当該外枠部材に対して摺動可能に装着されるとともに、導通状態時の前記シーソー部材に係合する係合部材と、
を、備えたことを特徴とするスイッチ構造。
【請求項2】
前記外枠部材は、前記スイッチ本体の取り付け穴と当該取り付け穴の側方に位置する案内溝とを有する天板と、当該天板に連設された胴部とを備え、
前記係合部材は、導通状態時に押し下げられた前記シーソー部材の端部に係合する係合部と、当該係合部に連設され、前記案内溝内に配置される脚部と、当該脚部に設けられ、前記外枠部材の前記胴部に摺動可能に係合する爪部と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載のスイッチ構造。
【請求項3】
前記シーソー部材に対する前記係合部材の係合状態を検知する検知手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のスイッチ構造。
【請求項4】
内部に基板が配置される筐体に請求項1乃至3のいずれか一項記載のスイッチ構造を備えた電子機器。
【請求項5】
内部に基板が配置される筐体に設けた取り付け穴に前記外枠部材を嵌め込むことによって請求項1乃至3のいずれか一項記載のスイッチ構造を備えた電子機器。
【請求項6】
筐体に請求項3記載のスイッチ構造を備えると共に、前記筐体に前記検知手段の検知結果に関する情報を表示する表示部を設けたことを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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