スイッチ装置の取付構造及びその取付構造に使用する保護ハウジング
【課題】形状の異なる接点ブロックを備えたスイッチ装置に適用可能であり、取付板の前面からの突出量が小さく、取付作業性が良く、取付強度及び接点ブロックの防水・防塵機能が向上したスイッチ装置の取付構造及びその取付構造に使用する保護ハウジングを提供する。
【解決手段】スイッチ装置が取付けられる取付パネル5に操作ブロック部2の後端部2aが挿通する取付孔5aが形成されており、取付パネル5の後面側には、取付孔5aに臨む挿通孔13を有する半割れ状の保護ハウジング4が配設され、操作ブロック部2が取付孔5a、挿通孔13を挿通して接点ブロック部3と連結固定されており、操作ブロック部2に連結固定された接点ブロック部3が保護ハウジング4内に収納され、取付パネル5の前面側に位置する操作ブロック部2と取付パネル5の裏面側に位置する保護ハウジング4とで取付パネル5を挟んだ状態で取付けられている。
【解決手段】スイッチ装置が取付けられる取付パネル5に操作ブロック部2の後端部2aが挿通する取付孔5aが形成されており、取付パネル5の後面側には、取付孔5aに臨む挿通孔13を有する半割れ状の保護ハウジング4が配設され、操作ブロック部2が取付孔5a、挿通孔13を挿通して接点ブロック部3と連結固定されており、操作ブロック部2に連結固定された接点ブロック部3が保護ハウジング4内に収納され、取付パネル5の前面側に位置する操作ブロック部2と取付パネル5の裏面側に位置する保護ハウジング4とで取付パネル5を挟んだ状態で取付けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作ブロック部と接点ブロック部とから構成されるスイッチ装置の取付構造及びその取付構造に使用する保護ハウジングに関し、詳しくは、スイッチ装置の接点ブロック部を水や塵から保護する保護構造を確保しつつ、取付パネル等の所定箇所に直接取り付けることができるスイッチ装置の取付構造及びその取付構造に使用する保護ハウジングに関するものである。
【背景技術】
【0002】
制御盤や操作パネル等にスイッチ装置を取付ける際に、スイッチ装置の接点ブロック部を水や塵から保護することが要請されている。そこで、かかる要請に応じるために、ボックス型のスイッチ装置が提案されている(例えば特開平9−139140号公報参照)。このボックス型のスイッチ装置は取付パネルの前面側に取付られた箱体を備え、この箱体内に接点ブロック部が収納され且つ操作ブロック部が箱体の外部に露出した構成となっている。
【0003】
このようなボックス型のスイッチ装置では、接点ブロック部の防水・防塵が確保されている。しかしながら、ボックス型のスイッチ装置は取付パネルの前面側に取り付けられる構造となっているため、箱体の奥行き分が取付パネルから突出した構造となっている。そのため、従来から、取付パネルからの突出量の小さい取付構造が望まれていた。
【0004】
そこで、図14に示すスイッチ装置の取付構造が提案されている。以下、このスイッチ装置の取付構造について説明する。このスイッチ装置50は、図14(1)に示すように、操作ブロック部51と接点ブロック部52とを有し、且つ操作ブロック部51と接点ブロック部52とが分離可能であって、図示しないロックレバーによって操作ブロック部51と接点ブロック部52とを連結することが可能な構造となっている。このようなスイッチ装置を以下のようにして取付パネル58に取り付ける。先ず、接点ブロック部52を保護するゴム製の保護カバー54を準備する。この保護カバー54には、その裏面に電線ケーブル55の引出し用孔56が形成され、その表面に取付孔57が形成されている。また、取付パネル58に取付孔59を形成しておき、取付パネル58の外部側(前面側)に操作ブロック部51を配置し、且つこの操作ブロック部51の後端部を取付孔59を介して取付パネル58の内部側(後面側)に位置させ、固定部材53で取り付ける。次いで、操作ブロック部51の後端部に接点ブロック部52を装着させ、図示しないロックレバーによって連結固定する。これにより、操作ブロック部51と固定部材53とで取付パネル58が挟まされ状態となって、スイッチ装置50が取付パネル58に支持固定される。次いで、接点ブロック部52を覆うようにして保護カバー54を装着する。なお、この作業と同時に、電線ケーブル55を引出し用孔56から引き出す作業を行なう。こうして、図14(2)に示すように、取付パネル58の前面側には操作ブロック部51のみが位置し、取付パネル58の後面側には保護カバー54が装着された接点ブロック部52が位置したスイッチ装置50が実現する。
【0005】
上記スイッチ装置では、取付パネル58の前面側には操作ブロック部51のみが位置しているので、上記ボックス型のスイッチ装置に比べて、取付パネル58からの突出量が格段に小さくなっており、且つ、保護カバー54によって接点ブロック部52の防水・防塵を確保も達成されている。
【0006】
【特許文献1】特開平9−139140号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記保護カバー54を用いた従来技術では、以下のような課題がある。
(1)保護カバー54は接点ブロック部52に合わせた形状となるため、接点ブロック部52の形状が異なるスイッチ装置毎に保護カバー54を準備しておく必要がある。
(2)また、保護カバー54の取付孔57の径を小さくしておけば、防水・防塵効果を充分に発揮できるが、そうすると、保護カバー54で接点ブロック部52を覆う作業が困難となり、作業性が悪くなる。一方、作業性を良好とするためには、保護カバー54の取付孔57の径を大きくすればよいが、そうすると、防水・防塵効果が低下する。
(3)また、接点ブロック部52に保護カバー54を装着する作業と同時に、電線ケーブル55を引出し用孔56から引き出す作業を行なう必要がある。そのため、作業性が悪い。
(4)また、操作部51と固定部材53とで取付パネル58を挟み込んだ状態でスイッチ装置が取付パネル58に支持固定される構造であるので、ある程度の取付強度はあるが、スイッチ装置50の適用環境によってはより強い取付強度が必要な場合がある。
【0008】
本発明は、上記の実情を鑑みて考え出されたものであり、その目的は、形状の異なる接点ブロックを備えたスイッチ装置に適用可能であり、取付板の前面からの突出量が小さく、取付作業性が良く、取付強度及び接点ブロックの防水・防塵機能が向上したスイッチ装置の取付構造及びその取付構造に使用する保護ハウジングを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、操作ブロック部と接点ブロック部とを備えたスイッチ装置の取付構造であって、スイッチ装置が取付けられる取付板の後面側に、接点ブロック部を収納する保護ハウジングを配置し、取付板の前面側に位置する操作ブロック部と、取付板の後面側に位置する前記保護ハウジングとで取付板を挟んだ状態で取付けられていることを特徴とする。
【0010】
上記の如く、取付板の前面側に位置する操作ブロック部と取付板の後面側に位置する保護ハウジングとで取付板を挟んだ状態で取付けられることにより、取付板の前面側には操作ブロック部のみが存在することになり、取付板の前面側への突出量を小さくできる。
また、保護ハウジングによって接点ブロック部を収納するので、複数のスイッチの各接点ブロック部を一括して収納することが可能となる。
また、保護ハウジングを使用するので、配線作業完了後に保護ハウジングを閉じればよいので、保護カバーを用いる従来例に比べて作業性が良好である。
更に、保護ハウジングによって接点ブロック部を収納するので、保護カバーを用いる従来例に比べて接点ブロックの防水・防塵機能が向上する。
【0011】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のスイッチ装置の取付構造であって、前記保護ハウジングは、有底筒状の本体ケースと、接点ブロック部を本体ケース内に配置した状態で本体ケースの開口を覆って本体ケースに取付けられる有底筒状の蓋ケースとを備え、前記本体ケースの底面が取付板の後面に当接して取り付けられていることを特徴とする。
【0012】
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載のスイッチ装置の取付構造であって、前記保護ハウジングは、有底筒状の本体ケースと、接点ブロック部を本体ケース内に配置した状態で本体ケースの開口を覆って本体ケースに取付けられる有底筒状の蓋ケースとを備え、前記本体ケースの周面のうちの何れかの面が取付板の後面に当接して取り付けられていることを特徴とする。
【0013】
取付板の後面に障害物が存在するような場合、例えば、本体ケースの底面を取付板の後面に当接させた取付構造では、横幅の占め占有空間が大きすぎて当該障害物とぶつかってしまう恐れがある。これに対して、本体ケースの周面のうちの何れかの面を取付板の後面に当接させる取付構造であれば、横幅の占め占有空間が小さいので、かかる問題を解決することができる。
【0014】
また、請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載のスイッチ装置の取付構造であって、前記本体ケースは回転規制手段によって回転が規制された状態で取付板に固定されていることを特徴とする。
【0015】
上記構成により、本体ケースは、回転することなく強固に取付板に固定される。
【0016】
また、請求項5記載の発明は、半割れ状であって、操作ブロック部と接点ブロック部とを備えたスイッチ装置の前記接点ブロック部をその内部に収納して接点ブロック部を保護するスイッチ装置の保護ハウジングであって、
取付板の後面及び前面の何れにも取付け可能な有底筒状の本体ケースであって、その底面には操作ブロック部が挿入可能な取付孔が形成されていると共に、その周面には電線ケーブル引出し用孔を形成可能な孔形成部が設けられ、本体ケースが取付板の後面に取り付けられる場合は本体ケースの底面が取付板の後面に当接して取り付けられ、取付板の前面に取り付けられる場合は本体ケースを反転させて、本体ケースの底面が取付板の前面に当接して取り付けられる、そのような本体ケースと、
有底筒状であって、その底面には操作ブロック部が挿入可能な取付孔を形成可能な孔形成部が設けられ、本体ケースが取付板に取り付けられた後に接点ブロック部を本体ケース内に配置した状態で、本体ケースの開口を覆う蓋ケースと、
を備えことを特徴とする。
【0017】
上記構成により、取付板の前面側に保護ハウジングを配置した取付構造と、取付板の後面側に保護ハウジングを配置した取付構造の何れにも使用することができる。従って、本体ケースと蓋ケースを予め製造しておくことにより、ユーザはスイッチ装置の取付けに際して、その周辺環境等を考慮していずかの取付構造を選択して使用することが可能となり、極めて利便性が高い。
【発明の効果】
【0018】
本発明の取付構造によれば、以下の効果を奏する。
(1)取付板の前面側に位置する操作ブロック部と取付板の後面側に位置する保護ハウジングとで取付板を挟んだ状態で取付けられることにより、取付板の前面側には操作ブロック部のみが存在することになり、取付板の前面側への突出量を小さくできる。
(2)また、保護ハウジングによって接点ブロック部を収納するので、複数のスイッチの各接点ブロック部を一括して収納することが可能となる。
(3)また、保護ハウジングを使用するので、配線作業完了後に保護ハウジングを閉じればよいので、保護カバーを用いる従来例に比べて作業性が良好である。
(4)更に、保護ハウジングによって接点ブロック部を収納するので、保護カバーを用いる従来例に比べて接点ブロックの防水・防塵機能が向上する。
また、本発明の保護ハウジングによれば、以下の効果を奏する。
即ち、取付板の前面側に保護ハウジングを配置した取付構造と、取付板の後面側に保護ハウジングを配置した取付構造の何れにも使用することができる。従って、本体ケースと蓋ケースを予め製造しておくことにより、ユーザはスイッチ装置の取付けに際して、その周辺環境等を考慮していずかの取付構造を選択して使用することが可能となり、極めて利便性が高い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明に係るスイッチ装置を実施の形態に基づいて詳述する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0020】
(実施の形態1)
図1は本発明に係るスイッチ装置の斜視図である。スイッチ装置1は、操作ブロック部(操作部とも称す)2と、操作ブロック部2と着脱自在な接点ブロック部3(接点部とも称す)(図2参照)と、接点ブロック部3を収納する防水・防塵用保護ハウジング4とを有する。操作ブロック部2は取付パネル5の前面側に配置され、保護ハウジング4は取付パネル5の後面側に配置されている。保護ハウジング4は、合成樹脂製の半割れ状であって、有底角筒状本体ケース6と、接点ブロック部3を本体ケース6内に配置した状態で本体ケース6の開口部を覆って本体ケース6に固定される蓋ケース7とから構成されている。なお、保護ハウジング4は、アルミニウム等の金属製であってもよい。但し、金属製の場合は、収納される接点ブロック部3とで絶縁性が確保されるに充分な距離を確保する必要がある。
【0021】
図2は本発明に係るスイッチ装置の分解斜視図、図3は蓋ケースの正面図、図4は蓋ケースの背面図、図5は本体ケースの正面図、図6は本体ケースの平面図、図7は本体ケースの背面図である。蓋ケース7は有底角筒状であって、その底面7aの4隅には取付ネジ8が挿通する挿通孔9が形成されている。また、蓋ケース7の開口周縁部7bにはシール部材10が嵌り込む凹部11が形成されている。なお、蓋ケース7の中央部には挿通孔を形成可能な孔形成部16が設けられているが、本実施の形態1では孔形成部16は打ち抜きされずに使用される。
【0022】
一方、本体ケース6は有底角筒状であって、その底面6aが取付パネル5に取り付けられる。本体ケース6の開口側周縁部6bの4隅には、取付ネジ8が螺合するネジ孔12(図5参照)が形成されている。底面6aの中央部には、操作ブロック部2の後端部2aが挿通可能な取付孔13が形成されている。また、底面6aの4隅には取付ネジ14が螺合するネジ孔15(図7参照)が形成されている。本体ケース6の周面の少なくとも1面(本実施の形態では上面6c、下面6d)には、電線ケーブル引出し用孔を形成可能な孔形成部16が設けられており、下面6dには既に打ち抜かれて挿通孔17(図5参照)が形成されている。なお、この孔形成部16は、図10に示すように、打ち抜き部位を円形の薄肉加工した薄肉加工部40を設け、孔形成部を軽く叩くと打ち抜かれるノックアウト式の孔形成部である。
【0023】
そして、当該挿通孔17には、電線ケーブル18を引き出すための引出管19が取り付けられている。この引出管19は、図8及び図9に示すように、中空状の引出管本体部20と、キャップ部21とを備えている。引出管本体部20は、側面中央部に本体ケース6に当接する6角状の突出部22を備えた円筒体であって外周面にネジ部が形成されている。また、引出管本体部20の下端部には縦方向に延びるスリット23が形成されており、電線ケーブル18の外周面に弾性的に当接触し、この状態でキャップ部21の装着によりシール性が発揮されるようになっている。なお、本体ケース6内には、挿通孔17の両側に係止部材25によって係止された固定部材26が備えられており、挿通孔17を挿通した引出管本体部20の上端部が固定部材26と螺合して固定されている。また、係止部材25は省略してもよい。
【0024】
なお、取付パネル5には、操作ブロック部2の後端部2aが挿通可能な取付孔5a(図2参照)が形成されており、また、取付ネジ14が挿通する挿通孔5b(図2参照)が形成されている。
次いで、上記構成の本体ケース6及び蓋ケース7を用いてスイッチ装置を取付パネル5に取付ける方法について説明する。先ず、図11に示すように、本体ケース6の底面6aをシール部材28(図2参照)を介して取付パネル5の後面に当触させ、この状態で操作ブロック部2の後端部2aを取付孔5a、取付孔13を挿通させて、固定部材29を操作ブロック部2の後端部2aから螺合させて固定部材29と操作ブロック部2とで取付パネル5とシール部材28と本体ケース6とを締め付けて固定する。次に、操作ブロック部2の後端部2aに接点ブロック部3を挿入し、挿入した接点ブロック部3が抜け落ちるのを防止するためのロックレバー30で接点ブロック部3を操作ブロック部2に連結固定する。
【0025】
次いで、本体ケース6の軸回り回転を防止する。即ち、操作ブロック部2と接点ブロック部3とが固定部材29によって取付パネル5に固定された状態では、本体ケース6は操作ブロック部2の軸回りに回転可能な状態である。なぜなら、取付孔13は円形であり、且つ、取付孔13に対応する操作ブロック部2の部位が円形であるので、本体ケース6は軸回りの回転が規制されていない状態だからである。そこで、取付ネジ14を取付パネル5の挿通孔5bを介して本体ケース6のネジ孔15に螺合させて、本体ケース6を取付パネル5に固定する。これにより、本体ケース6は軸回りの回転が規制されることになり、加えて、スイッチ装置の支持補強が図られる。
【0026】
なお、操作ブロック部2の取付孔13に対応する当該部位が4角形等の角形状であれば、本体ケース6は軸回りの回転が規制されるので、取付ネジ14により固定する必要はない。しかし、そのような角形状の操作ブロック部2を予め形成したスイッチ装置にしか適用できない。これに対して、本実施の形態の場合は、通常の円形状の操作ブロック部2を備えたスイッチ装置に広く適用することができるという利点がある。
【0027】
次いで、接点ブロック部3に電線ケーブル18を接続させた後、電線ケーブル18を引引出管19を介して外部に引き出し、キャップ部21を引出管本体部20に装着する。
次いで、蓋ケース7を本体ケース6に取付ける。具体的には、取付ネジ8を蓋ケース7の挿通孔9を挿通させて本体ケース6のネジ孔12に螺合する。こうして、接点ブロック部3が保護ハウジング4に収納された防水・防塵構造が確保されると共に、取付パネル5の前面側に位置する操作ブロック部2と取付パネル5の裏面側に位置する保護ハウジング4とで取付パネル5を挟んだ状態で、スイッチ装置1が取付けられる。これにより、取付パネル5の前面側の突出量が極めて小さいスイッチ装置1の取付構造が得られる。なお、本実施の形態では、シール部材10,28によって、より一層防水防塵の性能が確保されている。
【0028】
また、保護ハウジング4は、半割れ状であって、本体ケース6と、本体ケース6の開口を覆って本体ケース6に固定される蓋ケース7とから構成されているので、本体ケース6内で接点ブロック部3に電線ケーブル18を接続し、この電線ケーブル18を引出菅19から引き出した後に、即ち、必要な配線後に、蓋ケース7を取り付けることができ、従来例のように配線作業と共に保護カバーを取り付けるという煩わしさがなく、作業性が良好である。
【0029】
上記の例では、引出管19を本体ケース6の下面6dに設け、電線ケーブル18を引出管19を介して、下方に引き出したけれども、引出管19を本体ケース6の上面6cに設け、電線ケーブル18を上方に引き出してもよい。
【0030】
また、本体ケース6の周面の全ての面に、孔形成部16を設けておき、電線ケーブル18の上下左右任意の引き出し方向に応じ、当該孔形成部16を打ち抜くようにしてもよい。
また、孔形成部16は、上記の例では孔形成部を軽く叩くと打ち抜かれるノックアウト式の孔形成部であったけれども、ドリルで孔を開け易くするための窪みであってもよい。また、ユーザが孔を開ける手間を省くために、必要箇所に孔を予め形成したものであってもよい。
【0031】
(実施の形態2)
本実施の形態2では、上記実施の形態1に使用した保護ハウジング4を用いて、図12に示すように取付パネルの前面側に保護ハウジング4を配置して取り付ける取付構造について説明する。この図12に示す構造は、従来例のボックス型のスイッチ装置の取付構造に類似した取付構造である。即ち、実施の形態2では、同一の保護ハウジング4を図1に示すスイッチ装置の取付構造と、図12に示すスイッチ装置の取付構造の何れにも兼用することが可能であることを特徴とするものである。
【0032】
保護ハウジング4を使用する図1に示すスイッチ装置の取付構造については、既に述べたので、以下においては図12に示すスイッチ装置の取付構造について説明する。
なお、ユーザは、蓋ケース7の底面7aの孔形成部16を打ち抜き、操作ブロック部2の後端部2aが挿入する取付孔39を形成する。また、本体ケース6は、実施の形態1と異なり孔形成部16を打ち抜くことなく、そのままの状態としておく。従って、本体ケース6には、引出管19は取付けられていない。このような本体ケース6と蓋ケース7とを用いて、図12に示すように取付パネル5の前面に保護ハウジング4を配置してスイッチ装置1を取り付ける。
【0033】
先ず、本体ケース6の底面6aを取付パネル5の前面に当接させた状態で取付ネジ14によって本体ケース6を取付パネル5に固定する。
一方、蓋ケース7の取付孔39に、外側から内側に向けて操作ブロック部2の後端部2aを挿入し、実施の形態1で説明したのと同様にして、操作ブロック部2と接点ブロック部3とを連結固定して固定部材29によって蓋ケース7に固定する。なお、シール部材を蓋ケース7の底面7aと操作ブロック部2との間に介在させてもよい。
【0034】
次いで、上記のように蓋ケース7に操作ブロック部2及び接点ブロック部3が取り付けられた状態で、接点ブロック部3に電線ケーブル18を接続する。そして、電線ケーブル18の接続後に、電線ケーブル18を取付孔13及び取付パネル5の挿通孔5aから取付パネル5の裏面側に引き出すと共に、蓋ケース7を本体ケース6に取り付ける。具体的には、取付ネジ8を挿通孔9に挿通させネジ孔12に螺合させる。
【0035】
こうして、図12に示すように、取付パネル5の前面側に保護ハウジング4が配置され、この保護ハウジング4内に接点ブロック部3が収納された防水・防塵構造が確保されたスイッチ装置1が取付パネル5に取付けられた状態が得られる。あるいは、図1同様、本体ケース6の周面から電線ケーブル18を引き出してもよい。
【0036】
このように、本体ケース6と蓋ケース7とを備えた保護ハウジング4は、取付パネル5の前面側に保護ハウジング4を配置した取付構造と、取付パネル5の後面側に保護ハウジング4を配置した取付構造の何れにも使用することができる。従って、本体ケース6と蓋ケース7とを予め製造しておくことにより、ユーザはスイッチ装置1の取付けに際して、その周辺環境等を考慮していずかの取付構造を選択して使用することが可能となり、極めて利便性が高い。
【0037】
(実施の形態3)
図13は実施の形態3に係る取付構造を示す分解斜視図である。この実施の形態3では、本体ケース6の周面の何れかの面(本実施の形態では右面6e)を取付パネル5の後面に当接させて取付ける取付構造を特徴とするものである。実施の形態1の本体ケース6と異なる点は、本体ケース6の底面6aに取付孔13が形成されていないことである。即ち、この実施の形態3においては、本体ケース6の周面のみならず、底面6aにも孔形成部16が形成されており、使用に際して、ユーザは本体ケース6の周面の2面(下面6d、右面6e)のみ孔形成部16を打ち抜き、下面6dに形成された挿通孔に引出管19を装着し、右面6eに形成された挿通孔を操作ブロック部2の取付孔13として使用する。また、本体ケース6の右面6eの4角には、ネジ孔が形成されており、このネジ孔を取付ネジ14が螺合するネジ孔15として使用する。
【0038】
先ず、本体ケース6の右面6eをシール部材28を介して取付パネル5の裏面に当触させ、この状態で操作ブロック部2の後端部2aを取付パネル5の取付孔5a、本体ケース6の取付孔13を挿通させて、接点ブロック部3に連結固定させる。次いで、本体ケース6の軸回りの回転防止及び支持補強のため、取付ネジ14を取付パネル5の挿通孔5bを介して本体ケース6のネジ孔15に螺合させる。
【0039】
次いで、実施の形態1と同様に、接点ブロック部3に電線ケーブル18を接続させた後、電線ケーブル18を引出管19を介して外部に引き出し、次いで、取付ネジ8を挿通孔9に挿通させネジ孔12に螺合させ、蓋ケース7を本体ケース6に取付ける。
【0040】
こうして、本体ケース6の周面の何れかの面(本実施の形態では右面6e)を取付パネル5の後面に当接させた取付構造が得られる。なお、取付パネル5の後面に障害物が存在するような場合、実施の形態1のような本体ケース6の底面6aを取付パネル5の後面に当接させた取付構造では、横幅の占め占有空間が大きすぎて当該障害物とぶつかってしまう恐れがある。これに対して、本実施の形態3に係る取付構造であれば、横幅の占め占有空間が小さいので、かかる問題を解決することができる。
【0041】
(その他の事項)
上記実施の形態1においては、保護ハウジングは1個の接点ブロック部を収納保護するようにしたけれども、複数のスイッチ装置の各接点ブロック部を一括して収納保護することも可能である。また、取付パネル5に本体ケース6を取り付けるのに取付ネジ14を、本体ケース6の外部から内部に向けて螺合させた場合を説明したが、本体ケース6の内部から外部に向けて螺合させる構成にしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、スイッチ装置の取付状態に好適に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係るスイッチ装置の取付状態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るスイッチ装置の分解斜視図である。
【図3】蓋ケースの正面図である。
【図4】蓋ケースの背面図である。
【図5】本体ケースの正面図である。
【図6】本体ケースの平面図である。
【図7】本体ケースの背面図である。
【図8】本体ケースに備えられた引出菅の分解斜視図である。
【図9】本体ケースに備えられた引出菅付近の断面図である。
【図10】孔形成部付近の断面図である。
【図11】スイッチ装置の取付工程を説明するための図である。
【図12】保護ハウジングを用いて取付パネルの前面側にスイッチ装置が取付けられた状態を示す斜視図である。
【図13】実施の形態3に係る取付構造を示す分解斜視図である。
【図14】従来例の取付工程を示す図である。
【符号の説明】
【0044】
1:スイッチ装置 2:操作ブロック部
3:接点ブロック部 4:保護ハウジング
5:取付パネル 6:本体ケース
7:蓋ケース 16:孔形成部
18:電線ケーブル 19:引出菅
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作ブロック部と接点ブロック部とから構成されるスイッチ装置の取付構造及びその取付構造に使用する保護ハウジングに関し、詳しくは、スイッチ装置の接点ブロック部を水や塵から保護する保護構造を確保しつつ、取付パネル等の所定箇所に直接取り付けることができるスイッチ装置の取付構造及びその取付構造に使用する保護ハウジングに関するものである。
【背景技術】
【0002】
制御盤や操作パネル等にスイッチ装置を取付ける際に、スイッチ装置の接点ブロック部を水や塵から保護することが要請されている。そこで、かかる要請に応じるために、ボックス型のスイッチ装置が提案されている(例えば特開平9−139140号公報参照)。このボックス型のスイッチ装置は取付パネルの前面側に取付られた箱体を備え、この箱体内に接点ブロック部が収納され且つ操作ブロック部が箱体の外部に露出した構成となっている。
【0003】
このようなボックス型のスイッチ装置では、接点ブロック部の防水・防塵が確保されている。しかしながら、ボックス型のスイッチ装置は取付パネルの前面側に取り付けられる構造となっているため、箱体の奥行き分が取付パネルから突出した構造となっている。そのため、従来から、取付パネルからの突出量の小さい取付構造が望まれていた。
【0004】
そこで、図14に示すスイッチ装置の取付構造が提案されている。以下、このスイッチ装置の取付構造について説明する。このスイッチ装置50は、図14(1)に示すように、操作ブロック部51と接点ブロック部52とを有し、且つ操作ブロック部51と接点ブロック部52とが分離可能であって、図示しないロックレバーによって操作ブロック部51と接点ブロック部52とを連結することが可能な構造となっている。このようなスイッチ装置を以下のようにして取付パネル58に取り付ける。先ず、接点ブロック部52を保護するゴム製の保護カバー54を準備する。この保護カバー54には、その裏面に電線ケーブル55の引出し用孔56が形成され、その表面に取付孔57が形成されている。また、取付パネル58に取付孔59を形成しておき、取付パネル58の外部側(前面側)に操作ブロック部51を配置し、且つこの操作ブロック部51の後端部を取付孔59を介して取付パネル58の内部側(後面側)に位置させ、固定部材53で取り付ける。次いで、操作ブロック部51の後端部に接点ブロック部52を装着させ、図示しないロックレバーによって連結固定する。これにより、操作ブロック部51と固定部材53とで取付パネル58が挟まされ状態となって、スイッチ装置50が取付パネル58に支持固定される。次いで、接点ブロック部52を覆うようにして保護カバー54を装着する。なお、この作業と同時に、電線ケーブル55を引出し用孔56から引き出す作業を行なう。こうして、図14(2)に示すように、取付パネル58の前面側には操作ブロック部51のみが位置し、取付パネル58の後面側には保護カバー54が装着された接点ブロック部52が位置したスイッチ装置50が実現する。
【0005】
上記スイッチ装置では、取付パネル58の前面側には操作ブロック部51のみが位置しているので、上記ボックス型のスイッチ装置に比べて、取付パネル58からの突出量が格段に小さくなっており、且つ、保護カバー54によって接点ブロック部52の防水・防塵を確保も達成されている。
【0006】
【特許文献1】特開平9−139140号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記保護カバー54を用いた従来技術では、以下のような課題がある。
(1)保護カバー54は接点ブロック部52に合わせた形状となるため、接点ブロック部52の形状が異なるスイッチ装置毎に保護カバー54を準備しておく必要がある。
(2)また、保護カバー54の取付孔57の径を小さくしておけば、防水・防塵効果を充分に発揮できるが、そうすると、保護カバー54で接点ブロック部52を覆う作業が困難となり、作業性が悪くなる。一方、作業性を良好とするためには、保護カバー54の取付孔57の径を大きくすればよいが、そうすると、防水・防塵効果が低下する。
(3)また、接点ブロック部52に保護カバー54を装着する作業と同時に、電線ケーブル55を引出し用孔56から引き出す作業を行なう必要がある。そのため、作業性が悪い。
(4)また、操作部51と固定部材53とで取付パネル58を挟み込んだ状態でスイッチ装置が取付パネル58に支持固定される構造であるので、ある程度の取付強度はあるが、スイッチ装置50の適用環境によってはより強い取付強度が必要な場合がある。
【0008】
本発明は、上記の実情を鑑みて考え出されたものであり、その目的は、形状の異なる接点ブロックを備えたスイッチ装置に適用可能であり、取付板の前面からの突出量が小さく、取付作業性が良く、取付強度及び接点ブロックの防水・防塵機能が向上したスイッチ装置の取付構造及びその取付構造に使用する保護ハウジングを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、操作ブロック部と接点ブロック部とを備えたスイッチ装置の取付構造であって、スイッチ装置が取付けられる取付板の後面側に、接点ブロック部を収納する保護ハウジングを配置し、取付板の前面側に位置する操作ブロック部と、取付板の後面側に位置する前記保護ハウジングとで取付板を挟んだ状態で取付けられていることを特徴とする。
【0010】
上記の如く、取付板の前面側に位置する操作ブロック部と取付板の後面側に位置する保護ハウジングとで取付板を挟んだ状態で取付けられることにより、取付板の前面側には操作ブロック部のみが存在することになり、取付板の前面側への突出量を小さくできる。
また、保護ハウジングによって接点ブロック部を収納するので、複数のスイッチの各接点ブロック部を一括して収納することが可能となる。
また、保護ハウジングを使用するので、配線作業完了後に保護ハウジングを閉じればよいので、保護カバーを用いる従来例に比べて作業性が良好である。
更に、保護ハウジングによって接点ブロック部を収納するので、保護カバーを用いる従来例に比べて接点ブロックの防水・防塵機能が向上する。
【0011】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のスイッチ装置の取付構造であって、前記保護ハウジングは、有底筒状の本体ケースと、接点ブロック部を本体ケース内に配置した状態で本体ケースの開口を覆って本体ケースに取付けられる有底筒状の蓋ケースとを備え、前記本体ケースの底面が取付板の後面に当接して取り付けられていることを特徴とする。
【0012】
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載のスイッチ装置の取付構造であって、前記保護ハウジングは、有底筒状の本体ケースと、接点ブロック部を本体ケース内に配置した状態で本体ケースの開口を覆って本体ケースに取付けられる有底筒状の蓋ケースとを備え、前記本体ケースの周面のうちの何れかの面が取付板の後面に当接して取り付けられていることを特徴とする。
【0013】
取付板の後面に障害物が存在するような場合、例えば、本体ケースの底面を取付板の後面に当接させた取付構造では、横幅の占め占有空間が大きすぎて当該障害物とぶつかってしまう恐れがある。これに対して、本体ケースの周面のうちの何れかの面を取付板の後面に当接させる取付構造であれば、横幅の占め占有空間が小さいので、かかる問題を解決することができる。
【0014】
また、請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載のスイッチ装置の取付構造であって、前記本体ケースは回転規制手段によって回転が規制された状態で取付板に固定されていることを特徴とする。
【0015】
上記構成により、本体ケースは、回転することなく強固に取付板に固定される。
【0016】
また、請求項5記載の発明は、半割れ状であって、操作ブロック部と接点ブロック部とを備えたスイッチ装置の前記接点ブロック部をその内部に収納して接点ブロック部を保護するスイッチ装置の保護ハウジングであって、
取付板の後面及び前面の何れにも取付け可能な有底筒状の本体ケースであって、その底面には操作ブロック部が挿入可能な取付孔が形成されていると共に、その周面には電線ケーブル引出し用孔を形成可能な孔形成部が設けられ、本体ケースが取付板の後面に取り付けられる場合は本体ケースの底面が取付板の後面に当接して取り付けられ、取付板の前面に取り付けられる場合は本体ケースを反転させて、本体ケースの底面が取付板の前面に当接して取り付けられる、そのような本体ケースと、
有底筒状であって、その底面には操作ブロック部が挿入可能な取付孔を形成可能な孔形成部が設けられ、本体ケースが取付板に取り付けられた後に接点ブロック部を本体ケース内に配置した状態で、本体ケースの開口を覆う蓋ケースと、
を備えことを特徴とする。
【0017】
上記構成により、取付板の前面側に保護ハウジングを配置した取付構造と、取付板の後面側に保護ハウジングを配置した取付構造の何れにも使用することができる。従って、本体ケースと蓋ケースを予め製造しておくことにより、ユーザはスイッチ装置の取付けに際して、その周辺環境等を考慮していずかの取付構造を選択して使用することが可能となり、極めて利便性が高い。
【発明の効果】
【0018】
本発明の取付構造によれば、以下の効果を奏する。
(1)取付板の前面側に位置する操作ブロック部と取付板の後面側に位置する保護ハウジングとで取付板を挟んだ状態で取付けられることにより、取付板の前面側には操作ブロック部のみが存在することになり、取付板の前面側への突出量を小さくできる。
(2)また、保護ハウジングによって接点ブロック部を収納するので、複数のスイッチの各接点ブロック部を一括して収納することが可能となる。
(3)また、保護ハウジングを使用するので、配線作業完了後に保護ハウジングを閉じればよいので、保護カバーを用いる従来例に比べて作業性が良好である。
(4)更に、保護ハウジングによって接点ブロック部を収納するので、保護カバーを用いる従来例に比べて接点ブロックの防水・防塵機能が向上する。
また、本発明の保護ハウジングによれば、以下の効果を奏する。
即ち、取付板の前面側に保護ハウジングを配置した取付構造と、取付板の後面側に保護ハウジングを配置した取付構造の何れにも使用することができる。従って、本体ケースと蓋ケースを予め製造しておくことにより、ユーザはスイッチ装置の取付けに際して、その周辺環境等を考慮していずかの取付構造を選択して使用することが可能となり、極めて利便性が高い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明に係るスイッチ装置を実施の形態に基づいて詳述する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0020】
(実施の形態1)
図1は本発明に係るスイッチ装置の斜視図である。スイッチ装置1は、操作ブロック部(操作部とも称す)2と、操作ブロック部2と着脱自在な接点ブロック部3(接点部とも称す)(図2参照)と、接点ブロック部3を収納する防水・防塵用保護ハウジング4とを有する。操作ブロック部2は取付パネル5の前面側に配置され、保護ハウジング4は取付パネル5の後面側に配置されている。保護ハウジング4は、合成樹脂製の半割れ状であって、有底角筒状本体ケース6と、接点ブロック部3を本体ケース6内に配置した状態で本体ケース6の開口部を覆って本体ケース6に固定される蓋ケース7とから構成されている。なお、保護ハウジング4は、アルミニウム等の金属製であってもよい。但し、金属製の場合は、収納される接点ブロック部3とで絶縁性が確保されるに充分な距離を確保する必要がある。
【0021】
図2は本発明に係るスイッチ装置の分解斜視図、図3は蓋ケースの正面図、図4は蓋ケースの背面図、図5は本体ケースの正面図、図6は本体ケースの平面図、図7は本体ケースの背面図である。蓋ケース7は有底角筒状であって、その底面7aの4隅には取付ネジ8が挿通する挿通孔9が形成されている。また、蓋ケース7の開口周縁部7bにはシール部材10が嵌り込む凹部11が形成されている。なお、蓋ケース7の中央部には挿通孔を形成可能な孔形成部16が設けられているが、本実施の形態1では孔形成部16は打ち抜きされずに使用される。
【0022】
一方、本体ケース6は有底角筒状であって、その底面6aが取付パネル5に取り付けられる。本体ケース6の開口側周縁部6bの4隅には、取付ネジ8が螺合するネジ孔12(図5参照)が形成されている。底面6aの中央部には、操作ブロック部2の後端部2aが挿通可能な取付孔13が形成されている。また、底面6aの4隅には取付ネジ14が螺合するネジ孔15(図7参照)が形成されている。本体ケース6の周面の少なくとも1面(本実施の形態では上面6c、下面6d)には、電線ケーブル引出し用孔を形成可能な孔形成部16が設けられており、下面6dには既に打ち抜かれて挿通孔17(図5参照)が形成されている。なお、この孔形成部16は、図10に示すように、打ち抜き部位を円形の薄肉加工した薄肉加工部40を設け、孔形成部を軽く叩くと打ち抜かれるノックアウト式の孔形成部である。
【0023】
そして、当該挿通孔17には、電線ケーブル18を引き出すための引出管19が取り付けられている。この引出管19は、図8及び図9に示すように、中空状の引出管本体部20と、キャップ部21とを備えている。引出管本体部20は、側面中央部に本体ケース6に当接する6角状の突出部22を備えた円筒体であって外周面にネジ部が形成されている。また、引出管本体部20の下端部には縦方向に延びるスリット23が形成されており、電線ケーブル18の外周面に弾性的に当接触し、この状態でキャップ部21の装着によりシール性が発揮されるようになっている。なお、本体ケース6内には、挿通孔17の両側に係止部材25によって係止された固定部材26が備えられており、挿通孔17を挿通した引出管本体部20の上端部が固定部材26と螺合して固定されている。また、係止部材25は省略してもよい。
【0024】
なお、取付パネル5には、操作ブロック部2の後端部2aが挿通可能な取付孔5a(図2参照)が形成されており、また、取付ネジ14が挿通する挿通孔5b(図2参照)が形成されている。
次いで、上記構成の本体ケース6及び蓋ケース7を用いてスイッチ装置を取付パネル5に取付ける方法について説明する。先ず、図11に示すように、本体ケース6の底面6aをシール部材28(図2参照)を介して取付パネル5の後面に当触させ、この状態で操作ブロック部2の後端部2aを取付孔5a、取付孔13を挿通させて、固定部材29を操作ブロック部2の後端部2aから螺合させて固定部材29と操作ブロック部2とで取付パネル5とシール部材28と本体ケース6とを締め付けて固定する。次に、操作ブロック部2の後端部2aに接点ブロック部3を挿入し、挿入した接点ブロック部3が抜け落ちるのを防止するためのロックレバー30で接点ブロック部3を操作ブロック部2に連結固定する。
【0025】
次いで、本体ケース6の軸回り回転を防止する。即ち、操作ブロック部2と接点ブロック部3とが固定部材29によって取付パネル5に固定された状態では、本体ケース6は操作ブロック部2の軸回りに回転可能な状態である。なぜなら、取付孔13は円形であり、且つ、取付孔13に対応する操作ブロック部2の部位が円形であるので、本体ケース6は軸回りの回転が規制されていない状態だからである。そこで、取付ネジ14を取付パネル5の挿通孔5bを介して本体ケース6のネジ孔15に螺合させて、本体ケース6を取付パネル5に固定する。これにより、本体ケース6は軸回りの回転が規制されることになり、加えて、スイッチ装置の支持補強が図られる。
【0026】
なお、操作ブロック部2の取付孔13に対応する当該部位が4角形等の角形状であれば、本体ケース6は軸回りの回転が規制されるので、取付ネジ14により固定する必要はない。しかし、そのような角形状の操作ブロック部2を予め形成したスイッチ装置にしか適用できない。これに対して、本実施の形態の場合は、通常の円形状の操作ブロック部2を備えたスイッチ装置に広く適用することができるという利点がある。
【0027】
次いで、接点ブロック部3に電線ケーブル18を接続させた後、電線ケーブル18を引引出管19を介して外部に引き出し、キャップ部21を引出管本体部20に装着する。
次いで、蓋ケース7を本体ケース6に取付ける。具体的には、取付ネジ8を蓋ケース7の挿通孔9を挿通させて本体ケース6のネジ孔12に螺合する。こうして、接点ブロック部3が保護ハウジング4に収納された防水・防塵構造が確保されると共に、取付パネル5の前面側に位置する操作ブロック部2と取付パネル5の裏面側に位置する保護ハウジング4とで取付パネル5を挟んだ状態で、スイッチ装置1が取付けられる。これにより、取付パネル5の前面側の突出量が極めて小さいスイッチ装置1の取付構造が得られる。なお、本実施の形態では、シール部材10,28によって、より一層防水防塵の性能が確保されている。
【0028】
また、保護ハウジング4は、半割れ状であって、本体ケース6と、本体ケース6の開口を覆って本体ケース6に固定される蓋ケース7とから構成されているので、本体ケース6内で接点ブロック部3に電線ケーブル18を接続し、この電線ケーブル18を引出菅19から引き出した後に、即ち、必要な配線後に、蓋ケース7を取り付けることができ、従来例のように配線作業と共に保護カバーを取り付けるという煩わしさがなく、作業性が良好である。
【0029】
上記の例では、引出管19を本体ケース6の下面6dに設け、電線ケーブル18を引出管19を介して、下方に引き出したけれども、引出管19を本体ケース6の上面6cに設け、電線ケーブル18を上方に引き出してもよい。
【0030】
また、本体ケース6の周面の全ての面に、孔形成部16を設けておき、電線ケーブル18の上下左右任意の引き出し方向に応じ、当該孔形成部16を打ち抜くようにしてもよい。
また、孔形成部16は、上記の例では孔形成部を軽く叩くと打ち抜かれるノックアウト式の孔形成部であったけれども、ドリルで孔を開け易くするための窪みであってもよい。また、ユーザが孔を開ける手間を省くために、必要箇所に孔を予め形成したものであってもよい。
【0031】
(実施の形態2)
本実施の形態2では、上記実施の形態1に使用した保護ハウジング4を用いて、図12に示すように取付パネルの前面側に保護ハウジング4を配置して取り付ける取付構造について説明する。この図12に示す構造は、従来例のボックス型のスイッチ装置の取付構造に類似した取付構造である。即ち、実施の形態2では、同一の保護ハウジング4を図1に示すスイッチ装置の取付構造と、図12に示すスイッチ装置の取付構造の何れにも兼用することが可能であることを特徴とするものである。
【0032】
保護ハウジング4を使用する図1に示すスイッチ装置の取付構造については、既に述べたので、以下においては図12に示すスイッチ装置の取付構造について説明する。
なお、ユーザは、蓋ケース7の底面7aの孔形成部16を打ち抜き、操作ブロック部2の後端部2aが挿入する取付孔39を形成する。また、本体ケース6は、実施の形態1と異なり孔形成部16を打ち抜くことなく、そのままの状態としておく。従って、本体ケース6には、引出管19は取付けられていない。このような本体ケース6と蓋ケース7とを用いて、図12に示すように取付パネル5の前面に保護ハウジング4を配置してスイッチ装置1を取り付ける。
【0033】
先ず、本体ケース6の底面6aを取付パネル5の前面に当接させた状態で取付ネジ14によって本体ケース6を取付パネル5に固定する。
一方、蓋ケース7の取付孔39に、外側から内側に向けて操作ブロック部2の後端部2aを挿入し、実施の形態1で説明したのと同様にして、操作ブロック部2と接点ブロック部3とを連結固定して固定部材29によって蓋ケース7に固定する。なお、シール部材を蓋ケース7の底面7aと操作ブロック部2との間に介在させてもよい。
【0034】
次いで、上記のように蓋ケース7に操作ブロック部2及び接点ブロック部3が取り付けられた状態で、接点ブロック部3に電線ケーブル18を接続する。そして、電線ケーブル18の接続後に、電線ケーブル18を取付孔13及び取付パネル5の挿通孔5aから取付パネル5の裏面側に引き出すと共に、蓋ケース7を本体ケース6に取り付ける。具体的には、取付ネジ8を挿通孔9に挿通させネジ孔12に螺合させる。
【0035】
こうして、図12に示すように、取付パネル5の前面側に保護ハウジング4が配置され、この保護ハウジング4内に接点ブロック部3が収納された防水・防塵構造が確保されたスイッチ装置1が取付パネル5に取付けられた状態が得られる。あるいは、図1同様、本体ケース6の周面から電線ケーブル18を引き出してもよい。
【0036】
このように、本体ケース6と蓋ケース7とを備えた保護ハウジング4は、取付パネル5の前面側に保護ハウジング4を配置した取付構造と、取付パネル5の後面側に保護ハウジング4を配置した取付構造の何れにも使用することができる。従って、本体ケース6と蓋ケース7とを予め製造しておくことにより、ユーザはスイッチ装置1の取付けに際して、その周辺環境等を考慮していずかの取付構造を選択して使用することが可能となり、極めて利便性が高い。
【0037】
(実施の形態3)
図13は実施の形態3に係る取付構造を示す分解斜視図である。この実施の形態3では、本体ケース6の周面の何れかの面(本実施の形態では右面6e)を取付パネル5の後面に当接させて取付ける取付構造を特徴とするものである。実施の形態1の本体ケース6と異なる点は、本体ケース6の底面6aに取付孔13が形成されていないことである。即ち、この実施の形態3においては、本体ケース6の周面のみならず、底面6aにも孔形成部16が形成されており、使用に際して、ユーザは本体ケース6の周面の2面(下面6d、右面6e)のみ孔形成部16を打ち抜き、下面6dに形成された挿通孔に引出管19を装着し、右面6eに形成された挿通孔を操作ブロック部2の取付孔13として使用する。また、本体ケース6の右面6eの4角には、ネジ孔が形成されており、このネジ孔を取付ネジ14が螺合するネジ孔15として使用する。
【0038】
先ず、本体ケース6の右面6eをシール部材28を介して取付パネル5の裏面に当触させ、この状態で操作ブロック部2の後端部2aを取付パネル5の取付孔5a、本体ケース6の取付孔13を挿通させて、接点ブロック部3に連結固定させる。次いで、本体ケース6の軸回りの回転防止及び支持補強のため、取付ネジ14を取付パネル5の挿通孔5bを介して本体ケース6のネジ孔15に螺合させる。
【0039】
次いで、実施の形態1と同様に、接点ブロック部3に電線ケーブル18を接続させた後、電線ケーブル18を引出管19を介して外部に引き出し、次いで、取付ネジ8を挿通孔9に挿通させネジ孔12に螺合させ、蓋ケース7を本体ケース6に取付ける。
【0040】
こうして、本体ケース6の周面の何れかの面(本実施の形態では右面6e)を取付パネル5の後面に当接させた取付構造が得られる。なお、取付パネル5の後面に障害物が存在するような場合、実施の形態1のような本体ケース6の底面6aを取付パネル5の後面に当接させた取付構造では、横幅の占め占有空間が大きすぎて当該障害物とぶつかってしまう恐れがある。これに対して、本実施の形態3に係る取付構造であれば、横幅の占め占有空間が小さいので、かかる問題を解決することができる。
【0041】
(その他の事項)
上記実施の形態1においては、保護ハウジングは1個の接点ブロック部を収納保護するようにしたけれども、複数のスイッチ装置の各接点ブロック部を一括して収納保護することも可能である。また、取付パネル5に本体ケース6を取り付けるのに取付ネジ14を、本体ケース6の外部から内部に向けて螺合させた場合を説明したが、本体ケース6の内部から外部に向けて螺合させる構成にしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、スイッチ装置の取付状態に好適に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係るスイッチ装置の取付状態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るスイッチ装置の分解斜視図である。
【図3】蓋ケースの正面図である。
【図4】蓋ケースの背面図である。
【図5】本体ケースの正面図である。
【図6】本体ケースの平面図である。
【図7】本体ケースの背面図である。
【図8】本体ケースに備えられた引出菅の分解斜視図である。
【図9】本体ケースに備えられた引出菅付近の断面図である。
【図10】孔形成部付近の断面図である。
【図11】スイッチ装置の取付工程を説明するための図である。
【図12】保護ハウジングを用いて取付パネルの前面側にスイッチ装置が取付けられた状態を示す斜視図である。
【図13】実施の形態3に係る取付構造を示す分解斜視図である。
【図14】従来例の取付工程を示す図である。
【符号の説明】
【0044】
1:スイッチ装置 2:操作ブロック部
3:接点ブロック部 4:保護ハウジング
5:取付パネル 6:本体ケース
7:蓋ケース 16:孔形成部
18:電線ケーブル 19:引出菅
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作ブロック部と接点ブロック部とを備えたスイッチ装置の取付構造であって、
スイッチ装置が取付けられる取付板の後面側に、接点ブロック部を収納する保護ハウジングを配置し、
取付板の前面側に位置する操作ブロック部と、取付板の後面側に位置する前記保護ハウジングとで取付板を挟んだ状態で取付けられていることを特徴とするスイッチ装置の取付構造。
【請求項2】
前記保護ハウジングは、有底筒状の本体ケースと、接点ブロック部を本体ケース内に配置した状態で本体ケースの開口を覆って本体ケースに取付けられる有底筒状の蓋ケースとを備え、前記本体ケースの底面が取付板の後面に当接して取り付けられている、請求項1記載のスイッチ装置の取付構造。
【請求項3】
前記保護ハウジングは、有底筒状の本体ケースと、接点ブロック部を本体ケース内に配置した状態で本体ケースの開口を覆って本体ケースに取付けられる有底筒状の蓋ケースとを備え、前記本体ケースの周面のうちの何れかの面が取付板の後面に当接して取り付けられている、請求項1記載のスイッチ装置の取付構造。
【請求項4】
前記本体ケースは回転規制手段によって回転が規制された状態で取付板に固定されている、請求項2又は3記載のスイッチ装置の取付構造。
【請求項5】
半割れ状であって、操作ブロック部と接点ブロック部とを備えたスイッチ装置の前記接点ブロック部をその内部に収納して接点ブロック部を保護するスイッチ装置の保護ハウジングであって、
取付板の後面及び前面の何れにも取付け可能な有底筒状の本体ケースであって、その底面には操作ブロック部が挿入可能な取付孔が形成されていると共に、その周面には電線ケーブル引出し用孔を形成可能な孔形成部が設けられ、本体ケースが取付板の後面に取り付けられる場合は本体ケースの底面が取付板の後面に当接して取り付けられ、取付板の前面に取り付けられる場合は本体ケースを反転させて、本体ケースの底面が取付板の前面に当接して取り付けられる、そのような本体ケースと、
有底筒状であって、その底面には操作ブロック部が挿入可能な取付孔を形成可能な孔形成部が設けられ、本体ケースが取付板に取り付けられた後に接点ブロック部を本体ケース内に配置した状態で、本体ケースの開口を覆う蓋ケースと、
を備えことを特徴とするスイッチ装置の保護ハウジング。
【請求項1】
操作ブロック部と接点ブロック部とを備えたスイッチ装置の取付構造であって、
スイッチ装置が取付けられる取付板の後面側に、接点ブロック部を収納する保護ハウジングを配置し、
取付板の前面側に位置する操作ブロック部と、取付板の後面側に位置する前記保護ハウジングとで取付板を挟んだ状態で取付けられていることを特徴とするスイッチ装置の取付構造。
【請求項2】
前記保護ハウジングは、有底筒状の本体ケースと、接点ブロック部を本体ケース内に配置した状態で本体ケースの開口を覆って本体ケースに取付けられる有底筒状の蓋ケースとを備え、前記本体ケースの底面が取付板の後面に当接して取り付けられている、請求項1記載のスイッチ装置の取付構造。
【請求項3】
前記保護ハウジングは、有底筒状の本体ケースと、接点ブロック部を本体ケース内に配置した状態で本体ケースの開口を覆って本体ケースに取付けられる有底筒状の蓋ケースとを備え、前記本体ケースの周面のうちの何れかの面が取付板の後面に当接して取り付けられている、請求項1記載のスイッチ装置の取付構造。
【請求項4】
前記本体ケースは回転規制手段によって回転が規制された状態で取付板に固定されている、請求項2又は3記載のスイッチ装置の取付構造。
【請求項5】
半割れ状であって、操作ブロック部と接点ブロック部とを備えたスイッチ装置の前記接点ブロック部をその内部に収納して接点ブロック部を保護するスイッチ装置の保護ハウジングであって、
取付板の後面及び前面の何れにも取付け可能な有底筒状の本体ケースであって、その底面には操作ブロック部が挿入可能な取付孔が形成されていると共に、その周面には電線ケーブル引出し用孔を形成可能な孔形成部が設けられ、本体ケースが取付板の後面に取り付けられる場合は本体ケースの底面が取付板の後面に当接して取り付けられ、取付板の前面に取り付けられる場合は本体ケースを反転させて、本体ケースの底面が取付板の前面に当接して取り付けられる、そのような本体ケースと、
有底筒状であって、その底面には操作ブロック部が挿入可能な取付孔を形成可能な孔形成部が設けられ、本体ケースが取付板に取り付けられた後に接点ブロック部を本体ケース内に配置した状態で、本体ケースの開口を覆う蓋ケースと、
を備えことを特徴とするスイッチ装置の保護ハウジング。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2007−95562(P2007−95562A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−285100(P2005−285100)
【出願日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(000000309)IDEC株式会社 (188)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(000000309)IDEC株式会社 (188)
【Fターム(参考)】
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