説明

スギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤、及び該抗原特異的IgE抗体産生抑制のために用いられる飲食品

【課題】 長期間服用しても副作用の心配がなく、アレルゲンの中でも特にスギ花粉やハウスダストを発症要因とするアレルギー疾患に対して優れた抗アレルギー効果を有するスギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤、及び該抗原特異的IgE抗体産生抑制のために用いられる飲食品を提供する。
【解決手段】 スギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤の有効成分として、ヒトの腸内又は発酵食品から分離される細菌を含有させる。前記細菌は、エンテロコッカス・フェカリスFERM BP-10284(産業技術総合研究所・特許微生物寄託センター寄託番号)であることが好ましい。本発明のスギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤は、花粉アレルギー患者に対するスギ花粉特異的IgE抗体の産生を抑制、又はアトピー性皮膚炎患者に対するハウスダスト特異的IgE抗体の産生を抑制するために用いられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スギ花粉やハウスダストを発症要因とするアレルギー疾患に対して抗アレルギー効果を有する、スギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤、及び該抗原特異的IgE抗体産生抑制のために用いられる飲食品に関する。
【背景技術】
【0002】
花粉、ダニ、ハウスダスト(ダニの死がいやフン、カビ、布団や衣類から出る綿ぼこり、ペットの毛、人の身体から出るアカ等)等は代表的なアレルゲン物質(抗原)であり、花粉症、気管支喘息、アトピー性皮膚炎等の様々なアレルギー疾患を引き起こすことが知られている。特に、花粉症は患者数も多く、社会問題にもなっている。
【0003】
通常、このようなアレルギー疾患の治療には、ステロイド剤、非ステロイド剤、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤等の外用あるいは内服が行われている。これらの薬剤は優れた抗アレルギー効果を有するものの、副作用が強いためその使用には制限があり、長期間の使用は好ましいものとは言えなかった。
【0004】
一方、近年、腸内フローラの研究が進展し、腸内フローラが宿主の健康や疾病に密接に関係していることが明らかとなり、乳酸菌やビフィズス菌等をプロバイオティクスとして様々な疾病の予防や症状改善のために用いる試みが盛んに行われている。
【0005】
例えば、花粉症やアトピー性皮膚炎等のアレルギー疾患の予防及び治療を目的として、下記特許文献1には、乳酸菌の菌体を有効成分とするIgE抗体産生抑制剤及び抗アレルギー剤が開示されており、該乳酸菌として、ラクトバチルス・アシドフィルス、ストレプトコッカス・サーモフィルス、ラクトコッカス・ラクティス、エンテロコッカス・フェカリス等が記載されている。
【0006】
また、下記特許文献2には、ヒトの腸内細菌群より分離された乳酸菌として、エンテロコッカス・フェカリス(AD101株)、ラクトバチルス・ロイテリー(AD0002株)のうち1種類以上の菌体における、ヒスタミン遊離抑制効果を有するI型アレルギー抑制剤、及びIV型アレルギー抑制剤が開示されている。
【特許文献1】特開平9−2959号公報
【特許文献2】特開2000−95697号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1、2に記載されたような乳酸菌を有効成分として含有する従来のアレルギー抑制剤は、副作用の心配はないものの、アレルゲン(抗原)の種類によってその効果が変わることも多く、充分満足できる効果が得られないことも多かった。
【0008】
したがって、本発明の目的は、長期間服用しても副作用の心配がなく、アレルゲンの中でも特にスギ花粉やハウスダストを発症要因とするアレルギー疾患に対して優れた抗アレルギー効果を有するスギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤、及び該抗原特異的IgE抗体産生抑制のために用いられる飲食品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明のスギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤は、ヒトの腸内又は発酵食品から分離される細菌を有効成分として含有することを特徴とする。
【0010】
本発明のスギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤においては、前記細菌がグラム陽性菌であることが好ましい。
【0011】
また、前記細菌が、エンテロコッカス属(Enterococcus)、ビフィドバクテリウム属(Bifidobacterium)、ラクトバシルス属(Lactobacillus)、ストレプトコッカス属(Streptococcus)又はラクトコッカス属(Lactcoccus)のいずれか一つに属する細菌であることが好ましい。
【0012】
更に、前記細菌がエンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)FERM BP-10284(産業技術総合研究所・特許微生物寄託センター寄託番号)であることが好ましい。
【0013】
更にまた、前記細菌が死菌体であることが好ましい。
【0014】
更にまた、前記細菌を1日当たり20mg〜10g摂取できるように調製されていることが好ましい。
【0015】
本発明のスギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤は、花粉アレルギー患者に対するスギ花粉特異的IgE抗体の産生を抑制、又はアトピー性皮膚炎患者に対するハウスダスト特異的IgE抗体の産生を抑制するために用いられる。
【0016】
一方、本発明の飲食品は、前記スギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤を有効成分として含有し、製品又はその説明書に花粉アレルギー患者に対するスギ花粉特異的IgE抗体の産生を抑制、又はアトピー性皮膚炎患者に対するハウスダスト特異的IgE抗体の産生を抑制するために用いられる旨の表示を付したことを特徴とする。
【0017】
本発明のスギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤及び飲食品は、ヒトの腸内又は発酵食品から分離される細菌を有効成分として含有するので、これを摂取することにより、スギ花粉やハウスダストを発症要因とする花粉症やアトピー性皮膚炎等のアレルギー症状を安全かつ効果的に抑制することができる。また、これらの細菌の有する他の様々な生理活性効果も期待できる。
【発明の効果】
【0018】
本発明のスギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤及び飲食品は、スギ花粉やハウスダストを発症要因とするアレルギー疾患に対して、優れた抗アレルギー効果が期待できる。また、安全性が高いので、長期間服用しても副作用の心配がなく、小児や子供等にも好適に用いることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明のスギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤(以下、「抗原特異的IgE抗体産生抑制剤」という。)は、ヒトの腸内又は発酵食品から分離される細菌を有効成分として含有する。ここで、上記細菌は、乳酸を生成するグラム陽性菌であることが好ましく、エンテロコッカス属(Enterococcus)、ビフィドバクテリウム属(Bifidobacterium)、ラクトバシルス属(Lactobacillus)、ストレプトコッカス属(Streptococcus)、ラクトコッカス属(Lactcoccus)に属する細菌であることがより好ましい。
【0020】
エンテロコッカス属に属する細菌としては、例えば、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)等が挙げられる。
【0021】
また、ビフィドバクテリウム属に属する細菌としては、例えば、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)等が挙げられる。
【0022】
また、ラクトバシルス属に属する細菌としては、ラクトバシルス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバシルス・カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバシルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)等が挙げられる。
【0023】
また、ストレプトコッカス属に属する細菌としては、例えば、ストレプトコッカス・サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)等が挙げられる。
【0024】
また、ラクトコッカス属に属する細菌としては、例えば、ラクトコッカス・クレモリス(Lactococcus cremoris)、ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)等が挙げられる。
【0025】
本発明においては、上記細菌の中でもエンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)が最も好ましく用いられる。エンテロコッカス・フェカリスとしては、FERM BP-10284(産業技術総合研究所・特許微生物寄託センター寄託番号、識別のための表示 Enterococcus faecalisEC-12)、ATCC 19433、ATCC 14508、ATCC 23655、IFO 16803、IFO 16804等の菌株が例示でき、中でもFERM BP-10284株が好ましく例示できる。
【0026】
なお、上記細菌は、生菌及び/又は死菌体を用いることができるが、好ましくは死菌体が用いられ、特に上記細菌を公知の加熱処理手段で殺菌して得られる加熱殺菌菌体が好ましく用いられる。加熱殺菌菌体は、上記細菌を常法に従って培養して得られた培養物から、例えば、濾過、遠心分離等の方法により菌体を回収し、水洗後、水等に懸濁して80〜120℃、3秒〜30分間加熱処理した後、必要に応じて濃縮、乾燥することにより調製できる。なお、エンテロコッカス・フェカリス(FERM BP-10284)の加熱処理による殺菌菌体粉末は、商品名「EC−12」(コンビ株式会社製)として市販されているので、このような市販品を用いることもできる。
【0027】
本発明の抗原特異的IgE抗体産生抑制剤は、上記細菌を1日当たり20mg〜10g、より好ましくは50mg〜8g、特に好ましくは100mg〜4g摂取できるように調製されていることが好ましい。該菌体の1日当たりの摂取量が上記より少ないと充分な効果が期待できず、多過ぎると軟便傾向を示す場合がある。
【0028】
また、上記の菌体の他に、必要に応じて、賦形剤、甘味料、酸味料、ビタミン類、ミネラル類、オリゴ糖類、食物繊維等を添加して、粉末、顆粒、錠剤、カプセル剤、ペースト状又はゼリー状の飲料として調製することができる。
【0029】
一方、本発明のスギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制のために用いられる飲食品は、上記抗原特異的IgE抗体産生抑制剤を有効成分として含有し、製品又はその説明書に花粉アレルギー患者に対するスギ花粉特異的IgE抗体の産生を抑制、又はアトピー性皮膚炎患者に対するハウスダスト特異的IgE抗体の産生を抑制するために用いられる旨の表示を付したものである。なお、本発明において、「製品に表示された」とは、製品の容器、袋、箱等の包装材料等に直接表示されたものを意味し、「その説明書に表示された」とは、製品の袋や箱等に同封された印刷物、製品パンフレット等に表示されたものを意味する。
【0030】
本発明の飲食品の種類としては、特に限定されないが、粉末、顆粒、錠剤、カプセル剤、液状、ペースト状又はゼリー状に調製された健康飲食品、パン、うどんやラーメン等の各種麺類、納豆、清涼飲料、ドリンク剤やゼリー飲料等の各種飲料、ゼリー、グミ、キャンディー、ビスケット、インスタントスープやインスタント味噌汁等の各種インスタント食品、レトルト食品、電子レンジ対応食品等が例示できる。
【0031】
上記各飲食品における抗原特異的IgE抗体産生抑制剤の添加量は、飲食品の種類や上記の有効摂取量に基づいて適宜設定できるが、通常、各飲食品の1食分中に上記菌体が20mg〜10g、より好ましくは50mg〜8g、特に好ましくは100mg〜4g含有されるように添加することが好ましい。
【0032】
なお、添加方法は、上記菌体の死菌体を用いる場合は、特に制限はなく、各飲食品に用いられる他の原料と一緒に最初から添加することができる。したがって、加熱処理(加熱殺菌、焼成、蒸煮等の菌体が死滅するような温度条件下での処理)が必要な飲食品に添加しても効果が損われることがない。一方、上記菌体の生菌を用いる場合は、菌が死なないように加熱処理の後に添加することが好ましい。
【実施例1】
【0033】
表1に示すアトピー性皮膚炎及び/又は花粉症のアレルギー症状を有する被験者16名に、市販のエンテロコッカス・フェカリスの加熱殺菌菌体粉末(商品名「EC−12」、コンビ株式会社製、以下「EC−12」と略称する)を1日当り400mg連続摂取(2ヶ月以上)してもらった。
【0034】
そして、医師及び被験者主観による臨床症状の評価、被験者による症状改善効果に対する満足度において5段階評価を行い、それぞれスコア化した。なお、医師及び被験者主観による臨床症状の評価は、スコア1:著効、スコア2:軽快、スコア3:やや軽快、スコア4:良くない、スコア5:評価不能、で行い、被験者による症状改善効果に対する満足度は、スコア1:すごく良い、スコア2:良い、スコア3:良くない、スコア4:悪い、スコア5:脱落、で行った。
【0035】
また、「EC−12」摂取前後における血中の総IgE値、及び抗原(ハウスダスト又はスギ花粉)特異的IgE値の変化を測定した。それらの結果を表1に併せて示す。
【0036】
なお、血中の総IgE値は、以下の方法により測定した。すなわち、抗ヒトIgE抗体を結合させたキャップに被検血清を反応させて血清中の抗原非特異的IgE抗体を結合させた後、β−D−ガラクトシダーゼ標識抗ヒトIgE抗体と基質液(4−メチルペリフェリル−β−D−ガラクトピラノシド)を加えて反応させることにより、蛍光物質を生成させる。反応停止液を加えて反応を停止させ、同時測定の標準IgEの蛍光強度より抗体濃度を求める。
【0037】
また、抗原特異的IgE値は、以下に示すEIA(エンザイムイムノアッセイ)により測定した。すなわち、リガンドを固相したプレートに、抗原(ハウスダスト又はスギ花粉)と被検血清を加えて反応させた後、リガンド結合剤を加えて抗原抗体複合物をプレートに結合させる。洗浄後、酵素標識化抗IgE抗体(酵素標識化抗IgEマウスモノクローナル抗体)、TMB試薬(テトラメチルベンテジン・過酸化水素水)を加える。抗原特異的IgE量は、それに結合する標識酵素量に反映されるため、その酵素活性を490nmで測定し、濃度既知血清の検量線から特異的IgE濃度を求める。なお、抗原特異的IgE値を測定する際に用いたハウスダストは、検査機関等で共通に使用される室内塵抗原の1種である「ハウスダストH6」(商品名、Hollister-Stier Labs社製)を用いた。このハウスダスト抗原は日本で採取されたものであり、成分の詳細は分からないが、家ダニ、ユスリカ、ゴキブリ、真菌類、動物の表皮・フケ、花粉類、パン、ミルク等の食物、ウール、綿等の繊維製品、細菌類等の異種多数のアレルゲンが集まったものであると考えられる。













































【0038】
【表1】

【0039】
また、アトピー性皮膚炎患者8名の「EC−12」摂取前後におけるハウスダスト特異的IgE値の変化をグラフ化して図1に示す。同様に、花粉症患者8名の「EC−12」摂取前後におけるスギ花粉特異的IgE値の変化をグラフ化して図2に示す。
【0040】
表1から、「EC−12」摂取により、アトピー性皮膚炎患者(被験者1〜8)8名中6名において、ハウスダスト特異的IgE値の低下が見られたが(有意差有り、p=0.051、図1参照)、スギ花粉特異的IgE値については、ほとんど変動が見られないことが分かる。
【0041】
一方、花粉症患者(被験者9〜16)においては、「EC−12」摂取により、被験者8名中7名において、スギ花粉特異的IgE値の低下が見られたが(有意差有り、p=0.015、図2参照)、ハウスダスト特異的IgE値については、ほとんど変動が見られないことが分かる。
【0042】
また、いずれのアレルギー疾患においても、医師及び被験者主観による臨床症状の評価、被験者による症状改善効果に対する満足度が高い被験者は、その発症要因となる主要な抗原(ハウスダストあるいはスギ花粉)特異的IgE値の低下が顕著であることが分かる。
【0043】
以上の結果から、「EC−12」摂取により、アトピー性皮膚炎においては、その発症要因となる主要な抗原(ハウスダスト)特異的IgEの産生が抑制され、花粉症においては、その発症要因となる主要な抗原(スギ花粉)特異的IgEの産生が抑制され、各アレルギー症状が改善されることが示唆された。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明の抗原特異的IgE抗体産生抑制剤及び飲食品は、健康食品として直接摂取できるだけでなく、様々な飲食品に容易に添加することができる機能性食品素材として利用することができる。また、副作用の心配がないので、特に小児や子供に対して好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】アトピー性皮膚炎患者8名の「EC−12」摂取前後におけるハウスダスト特異的IgE値の変化を示す図表である。
【図2】花粉症患者8名の「EC−12」摂取前後におけるスギ花粉特異的IgE値の変化を示す図表である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトの腸内又は発酵食品から分離される細菌を有効成分として含有することを特徴とするスギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤。
【請求項2】
前記細菌がグラム陽性菌である請求項1又は2記載のスギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤。
【請求項3】
前記細菌が、エンテロコッカス属(Enterococcus)、ビフィドバクテリウム属(Bifidobacterium)、ラクトバシルス属(Lactobacillus)、ストレプトコッカス属(Streptococcus)又はラクトコッカス属(Lactcoccus)のいずれか一つに属する細菌である請求項1又は2記載のスギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤。
【請求項4】
前記細菌がエンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)FERM BP-10284(産業技術総合研究所・特許微生物寄託センター寄託番号)である請求項1〜3のいずれか一つに記載のスギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤。
【請求項5】
前記細菌が死菌体である請求項1〜4のいずれか一つに記載のスギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤。
【請求項6】
前記細菌を1日当たり20mg〜10g摂取できるように調製された、請求項1〜5のいずれか一つに記載のスギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤。
【請求項7】
花粉アレルギー患者に対するスギ花粉特異的IgE抗体の産生を抑制、又はアトピー性皮膚炎患者に対するハウスダスト特異的IgE抗体の産生を抑制するために用いられる請求項1〜6のいずれか一つに記載のスギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一つに記載されたスギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤を有効成分として含有し、製品又はその説明書に花粉アレルギー患者に対するスギ花粉特異的IgE抗体の産生を抑制、又はアトピー性皮膚炎患者に対するハウスダスト特異的IgE抗体の産生を抑制するために用いられる旨の表示を付したことを特徴とする飲食品。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−91694(P2007−91694A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−286943(P2005−286943)
【出願日】平成17年9月30日(2005.9.30)
【出願人】(391003912)コンビ株式会社 (165)
【出願人】(598041566)学校法人北里学園 (180)
【Fターム(参考)】