説明

スクリーニング法

本発明は、生物学的シグナル伝達複合体、例えば、受容体−リガンド複合体の結合およびシグナル伝達を動態調節する能力を示すポリペプチド結合剤、例えば、抗体、このようなポリペプチド結合剤を同定する方法、このようなポリペプチド結合剤を作製する方法、このようなポリペプチド結合剤を含む組成物、ならびにこのようなポリペプチド結合剤を用いる方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
シグナル伝達複合体の第1の成分と第2の成分の間の結合を調節する候補動態調節抗体を同定する方法であって、
(a)試験抗体の存在下で、前記第2の成分に対する前記第1の成分の結合親和性または結合速度パラメータを測定するステップと、
(b)前記試験抗体の非存在下で、前記第2の成分に対する前記第1の成分の結合親和性または結合速度パラメータを測定するステップと、
(c)前記試験抗体が、ステップ(a)および(b)で測定される結合親和性または結合速度パラメータにおいて1.5倍〜1000倍の差を示す時に、前記試験抗体を候補動態調節抗体として同定するステップと
を含む、前記方法。
【請求項2】
前記試験抗体が、前記第1の成分と前記第2の成分の間の結合親和性または結合速度パラメータを約1.5倍〜1000倍強める場合、前記試験抗体が正の調節抗体の候補として同定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記試験抗体が、前記第1の成分と前記第2の成分の間の結合親和性または結合速度パラメータを約2倍〜200倍強める、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記試験抗体が、前記第1の成分と前記第2の成分の間の結合親和性または結合速度パラメータを約1.5倍〜1000倍弱める場合、前記試験抗体が負の調節抗体の候補として同定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記試験抗体が、前記第1の成分と前記第2の成分の間の結合親和性または結合速度パラメータを約2倍〜200倍弱める、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
シグナル伝達複合体の第1の成分と第2の成分の間の結合を調節する候補動態調節抗体を同定する方法であって、
(a)(i)前記第2の成分の存在下で、前記第1の成分に対する試験抗体の結合親和性もしくは結合速度パラメータを測定するか、または(ii)前記第1の成分の存在下で、前記第2の成分に対する試験抗体の結合親和性もしくは結合速度パラメータを測定するステップと、
(b)(i)前記第2の成分の非存在下で、前記第1の成分に対する前記試験抗体の結合親和性または結合速度パラメータを測定するか、または(ii)前記第1の成分の非存在下で、前記第2の成分に対する前記試験抗体の結合親和性または結合速度パラメータを測定するステップと、
(c)前記試験抗体が、ステップ(a)および(b)で測定される結合親和性または結合速度パラメータにおいて1.5倍〜1000倍の差を示す時に、前記試験抗体を候補動態調節抗体として同定するステップと
を含む、前記方法。
【請求項7】
ステップ(a)で測定される結合親和性または結合速度パラメータが、ステップ(b)で測定される結合親和性または結合速度パラメータよりも約1.5倍〜1000倍強い場合、前記試験抗体が正の調節抗体の候補として同定される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
ステップ(a)で測定される結合親和性または結合速度パラメータが、ステップ(b)で測定される結合親和性または結合速度パラメータよりも約2倍〜200倍強い、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
ステップ(b)で測定される結合親和性または結合速度パラメータが、ステップ(a)で測定される結合親和性または結合速度パラメータよりも約1.5倍〜1000倍強い場合、前記試験抗体が負の調節抗体の候補として同定される、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
ステップ(b)で測定される結合親和性または結合速度パラメータが、ステップ(a)で測定される結合親和性または結合速度パラメータよりも約2倍〜200倍強い、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の成分のみに対する前記試験抗体の結合親和性または結合速度パラメータが測定される、請求項6〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の成分のみに対する前記試験抗体の結合親和性または結合速度パラメータが測定される、請求項6〜11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の成分および第2の成分を含む複合体に対する試験抗体の結合親和性Kが、約10−5−1以下であり、前記試験抗体は前記第1の成分のみまたは前記第2の成分のみのいずれか一方に検出可能な程度で結合しない、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
(A)前記第1の成分(C1)および第2の成分(C2)を含む複合体に対する前記試験抗体の結合親和性または結合速度パラメータ、任意でK[C1C2]M、(B)前記抗体および前記第2の成分を含む複合体に対する前記第1の成分の結合親和性または結合速度パラメータ、任意でK[MC2]C1、または(C)前記抗体および前記第1の成分を含む複合体に対する前記第2の成分の結合親和性または結合速度パラメータ、任意でK[MC1]C2からなる群から選択される結合親和性または結合速度パラメータが、(1)前記第2の成分のみに対する前記試験抗体の結合親和性または結合速度パラメータ、任意でKMC2または(2)前記第1の成分のみに対する前記試験抗体の結合親和性または結合速度パラメータ、任意でKMC1からなる群から選択される結合親和性または結合速度パラメータよりも約1.5倍〜1000倍強い場合、前記試験抗体(M)が正の調節抗体の候補として同定される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
(A)、(B)または(C)のいずれか1つ以上の結合親和性または結合速度パラメータが、(1)または(2)のいずれか1つ以上の結合親和性または結合速度パラメータよりも約2倍または200倍強い、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
(A)、(B)または(C)のいずれか1つ以上の結合親和性または結合速度パラメータが、(1)と(2)の両方の結合親和性または結合速度パラメータよりも約1.5倍〜1000倍強い、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
(A)、(B)または(C)のいずれか1つ以上の結合親和性または結合速度パラメータが、(1)と(2)の両方の結合親和性または結合速度パラメータよりも約2倍〜200倍強い、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
(1)の結合親和性または結合速度パラメータが、(2)の結合親和性または結合速度パラメータよりも強い、請求項13〜16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
(2)の結合親和性または結合速度パラメータが、(1)の結合親和性または結合速度パラメータよりも強い、請求項13〜16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記結合親和性が平衡解離定数Kであり、K[C1C2]M、K[MC2]C1、またはK[MC1]C2のいずれか1つ以上がKMC2またはKMC1のいずれか1つ以上よりも約1.5倍〜1000倍低い、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
[C1C2]AがKMC2よりも約1.5倍〜1000倍低い、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
[AC2]C1がKMC2よりも約1.5倍〜1000倍低い、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
[AC1]C2がKMC2よりも約1.5倍〜1000倍低い、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
[C1C2]AがKMC1よりも約1.5倍〜1000倍低い、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
[AC2]C1がKMC1よりも約1.5倍〜1000倍低い、請求項19に記載の方法。
【請求項25】
[AC1]C2がKMC1よりも約1.5倍〜1000倍低い、請求項19に記載の方法。
【請求項26】
前記結合親和性が平衡結合定数Kであり、K[C1C2]M、K[MC2]C1、またはK[MC1]C2のいずれか1つ以上がKMC2またはKMC1のいずれか1つ以上よりも約1.5倍〜1000倍高い、請求項13に記載の方法。
【請求項27】
(1)前記第2の成分(C2)のみに対する前記試験抗体の結合親和性または結合速度パラメータ、任意でKMC2または(2)前記第1の成分(C1)のみに対する前記試験抗体の結合親和性または結合速度パラメータ、任意でKMC1からなる群から選択される結合親和性または結合速度パラメータが、(A)前記第1の成分および第2の成分を含む複合体に対する前記試験抗体の結合親和性または結合速度パラメータ、任意でK[C1C2]M、(B)前記抗体および前記第2の成分を含む複合体に対する前記第1の成分の結合親和性または結合速度パラメータ、任意でK[MC2]C1、または(C)前記抗体および前記第1の成分を含む複合体に対する前記第2の成分の結合親和性または結合速度パラメータ、任意でK[MC1]C2からなる群から選択される結合親和性または結合速度パラメータよりも約1.5倍〜1000倍強い場合、前記試験抗体(M)が負の調節抗体の候補として同定される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
(1)または(2)のいずれか1つ以上の結合親和性または結合速度パラメータが、(A)、(B)または(C)のいずれか1つ以上の結合親和性または結合速度パラメータよりも約2倍または200倍強い、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
(1)または(2)のいずれか1つ以上の結合親和性または結合速度パラメータが、(A)、(B)および(C)の全ての結合親和性または結合速度パラメータよりも約1.5倍〜1000倍強い、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
(1)または(2)のいずれか1つ以上の結合親和性または結合速度パラメータが、(A)、(B)および(C)の全ての結合親和性または結合速度パラメータよりも約2倍〜200倍強い、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
(1)の結合親和性または結合速度パラメータが(2)の結合親和性または結合速度パラメータよりも強い、請求項27〜30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
(2)の結合親和性または結合速度パラメータが(1)の結合親和性または結合速度パラメータよりも強い、請求項27〜30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記結合親和性が平衡解離定数Kであり、KMC2またはKMC1のいずれかがK[C1C2]M、K[C2]C1、またはK[MC1]C2のいずれかよりも約1.5倍〜1000倍低い、請求項27に記載の方法。
【請求項34】
MC2がK[C1C2]Mよりも約1.5倍〜1000倍低い、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
MC2がK[MC2]C1よりも約1.5倍〜1000倍低い、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
MC2がK[MC1]C2よりも約1.5倍〜1000倍低い、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
MC1がK[C1C2]Mよりも約1.5倍〜1000倍低い、請求項33に記載の方法。
【請求項38】
MC1がK[MC2]C1よりも約1.5倍〜1000倍低い、請求項33に記載の方法。
【請求項39】
MC1がK[MC1]C2よりも約1.5倍〜1000倍低い、請求項33に記載の方法。
【請求項40】
前記結合親和性が平衡結合定数Kであり、KMC2またはKMC1のいずれか1つ以上がK[C1C2]M、K[MC2]C1、またはK[MC1]C2のいずれか1つ以上よりも約1.5倍〜1000倍高い、請求項27に記載の方法。
【請求項41】
ステップ(a)において、前記試験抗体および第2の成分が、複数の異なる濃度の前記第1の成分と接触する、請求項1〜40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
ステップ(a)において、前記試験抗体および第1の成分が、複数の異なる濃度の前記第2の成分と接触する、請求項1〜40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
ステップ(a)において、複数の異なる濃度の前記試験抗体が前記第1の成分および前記第2の成分と接触する、請求項1〜40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記試験抗体が結合する抗原が前記第1の成分であり、前記試験抗体が前記第1の成分の濃度と比較して飽和濃度である、請求項2〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記試験抗体が結合する抗原が前記第2の成分であり、前記試験抗体が前記第2の成分の濃度と比較して飽和濃度である、請求項2〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記試験抗体の濃度が、前記第1の成分および前記第2の成分を含む複合体に対する前記試験抗体のKより高いか、またはそれに等しい、請求項44または45に記載の方法。
【請求項47】
前記第2の成分の濃度が前記第1の成分に対する前記試験抗体のKより低い、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記第1の成分の濃度が、第2の成分への第1の成分の結合に対する飽和濃度である、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記第1の成分の濃度が、前記第1の成分と前記第2の成分の相互作用に対する約EC20〜EC80の範囲内にある、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
1つ以上の濃度の前記試験抗体が、1つ以上の濃度の前記第2の成分の存在下で、複数の異なる濃度の前記第1の成分と接触する、請求項2〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
1つ以上の濃度の前記試験抗体が、1つ以上の濃度の前記第1の成分の存在下で、複数の異なる濃度の前記第2の成分と接触する、請求項2〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
前記試験抗体が第1の成分および第2の成分を含む複合体に対して飽和濃度である、請求項7〜8または13〜26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
前記試験抗体の濃度が、第1の成分および第2の成分を含む複合体に対する前記試験抗体のKより高いか、またはそれに等しい、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記第2の成分の濃度が前記第1の成分に対する前記第2の成分のKより高い、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記第1の成分の濃度が前記第2の成分に対して飽和濃度である、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記試験抗体が第1の成分および第2の成分を含む複合体に対して亜飽和濃度である、請求項7〜8または13〜26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
前記抗体の濃度が、前記第1の成分と前記第2の成分の相互作用に関して約EC20〜EC80の範囲内にある、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記第2の成分の濃度が前記第1の成分に対する前記第2の成分のKより高い、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記第1の成分の濃度が前記第2の成分に対して飽和濃度である、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記試験抗体が結合する抗原が前記第1の成分であり、前記試験抗体が前記第1の成分に対して亜飽和濃度である、請求項9〜10または27〜40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項61】
前記抗体の濃度が、前記第1の成分と前記第2の成分の相互作用に対する約EC20〜EC80の範囲内にある、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記第2の成分の濃度が前記第1の成分に対する前記第2の成分のKより高い、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記第1の成分の濃度が前記第2の成分に対して飽和濃度である、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記試験抗体が結合する抗原が前記第2の成分であり、前記試験抗体が前記第2の成分に対して亜飽和濃度である、請求項9〜10または27〜40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項65】
前記抗体の濃度が、前記第1の成分と前記第2の成分の相互作用に対する約EC20〜EC80の範囲内にある、請求項60に記載の方法。
【請求項66】
前記第2の成分の濃度が前記第1の成分に対する前記第2の成分のKより高い、請求項61に記載の方法。
【請求項67】
前記第1の成分の濃度が前記第2の成分に対して飽和濃度である、請求項62に記載の方法。
【請求項68】
ステップ(a)の前に、前記第1の成分および前記第2の成分を含む複合体に対する結合親和性について複数の試験抗体をアッセイすることをさらに含み、任意で10−5Mの平衡解離定数Kまたはより強い結合親和性である、請求項1〜67のいずれか一項に記載の方法。
【請求項69】
ステップ(a)の前に、前記第1の成分に対する結合親和性について複数の試験抗体をアッセイすることをさらに含み、任意で10−5Mの平衡解離定数Kまたはより強い結合親和性である、請求項1〜68のいずれか一項に記載の方法。
【請求項70】
ステップ(a)の前に、前記第2の成分に対する結合親和性について複数の試験抗体をアッセイすることをさらに含み、任意で10−5Mの平衡解離定数Kまたはより強い結合親和性である、請求項1〜69のいずれか一項に記載の方法。
【請求項71】
ステップ(a)の前に、1つ以上の異なる変異を親の抗体に導入することにより、親の抗体の変異体である複数の試験抗体を産生することをさらに含む、請求項1〜70のいずれか一項に記載の方法。
【請求項72】
前記試験抗体の存在下および非存在下で、結合パートナーに対する前記第1の成分の結合親和性または結合速度パラメータを測定することをさらに含み、その際、前記結合パートナーが前記第2の成分ではない、請求項1〜71のいずれか一項に記載の方法。
【請求項73】
前記結合パートナーがデコイ受容体、クリアランス受容体、または別のシグナル経路の成分である、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記結合パートナーに対する前記第1の成分の結合親和性または結合速度パラメータを著しく変化させない試験抗体を同定することを含む、請求項72または73に記載の方法。
【請求項75】
前記試験抗体が、抗体断片、scFv、Fab、CDR、げっ歯類の抗体、哺乳類の抗体、ヒトの抗体、キメラ抗体およびヒト化抗体からなる群から選択される、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項76】
前記試験抗体がモノクローナル抗体である、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項77】
前記結合親和性または結合速度パラメータが、平衡結合定数K、平衡解離定数K、オン速度、オフ速度および前述のいずれかの代替パラメータからなる群から選択される、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項78】
前記代替パラメータが、前記第1の成分または前記第2の成分のいずれか一方の亜飽和濃度における前記第2の成分への前記第1の成分の結合の量またはレベルである、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記試験抗体、前記第1の成分、および前記第2の成分の全てが溶液中にある、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項80】
前記試験抗体、前記第1の成分、および前記第2の成分のうちの1つが固相に結合している、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項81】
前記結合が非共有結合である、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
前記試験抗体、前記第1の成分、および前記第2の成分のうちの1つがビーズ上にコーティングされている、請求項80に記載の方法。
【請求項83】
前記第1の成分または第2の成分のうちの少なくとも1つが細胞表面上で発現する、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項84】
前記第1の成分が細胞表面上で発現し、前記第2の成分が異なる細胞表面上で発現する、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項85】
前記第1の成分が可溶性リガンドであり、前記第2の成分が膜結合受容体である、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項86】
前記第1の成分が膜結合受容体であり、前記第2の成分が可溶性リガンドである、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項87】
前記第1の成分が膜結合リガンドであり、前記第2の成分が膜結合受容体である、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項88】
前記膜結合受容体が7回膜貫通型受容体、Gタンパク質共役受容体(GPCR)、アドレナリン受容体、神経伝達物質受容体、嗅覚受容体、オピオイド受容体、ケモカイン受容体、ロドプシン、受容体型チロシンキナーゼ、成長因子受容体、インテグリン、およびtoll様受容体からなる群から選択される、請求項86または87に記載の方法。
【請求項89】
前記第1の成分が酵素であり、前記第2の成分が前記酵素の基質である、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項90】
前記第1の成分が2つ以上の化合物の複合体である、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項91】
前記第2の成分が2つ以上の化合物の複合体である、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項92】
前記第1の成分がサイトカインまたはケモカインであり、前記第2の成分が前記第1の成分の受容体である、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項93】
前記第1の成分が成長因子であり、前記第2の成分が前記第1の成分の受容体である、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項94】
前記第1の成分がIL−1βであり、前記第2の成分がIL−1受容体I型(IL−1RI)である、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項95】
前記試験抗体の存在下および非存在下における、第3の成分に対する前記第1の成分および/または前記第2の成分の結合親和性または結合速度パラメータを測定することをさらに含む、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項96】
前記第1の成分がIL−1βであり、前記第2の成分がIL−1RIであり、前記第3の成分がIL−1受容体アクセサリータンパク質(IL−1RAcP)である、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
前記試験抗体の存在下または非存在下で、IL−1βとIL−1RAcPの間の結合親和性または結合速度パラメータにおいて、2倍を超える差を示さない試験抗体を同定することをさらに含む、請求項96に記載の方法。
【請求項98】
前記第1の成分がGCSFであり、前記第2の成分がGCSFRである、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項99】
前記第1の成分がGCSFRであり、前記第2の成分がGCSFである、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項100】
前記第1の成分がTNFαであり、前記第2の成分がTNFR1またはTNFR2である、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項101】
前記第1の成分がTNFR1またはTNFR2であり、前記第2の成分がTNFαである、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項102】
ステップ(c)において同定された抗体をリクローニングし、発現させることをさらに含む、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項103】
ステップ(c)において同定された抗体を精製することをさらに含む、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項104】
ステップ(c)において同定された抗体の配列を決定することをさらに含む、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項105】
Fc領域またはその断片を付加するか、または置換することをさらに含む、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項106】
ステップ(c)において同定された試験抗体の少なくとも3つのCDRを含む抗体を、無菌の薬学的に許容される希釈剤で無菌の組成物中に製剤化することをさらに含む、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項107】
ステップ(c)において同定された試験抗体の少なくとも3つのCDRを含む抗体を動物に投与することをさらに含む、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項108】
前記試験抗体の存在下および非存在下において、前記シグナル伝達複合体によって媒介されるシグナル伝達のレベルを測定することをさらに含む、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項109】
前記シグナル伝達複合体によって媒介されるシグナル伝達のレベルが、リン酸化アッセイ、イオン流束アッセイ、分子輸送アッセイ、または遺伝子発現アッセイで測定される、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
前記試験抗体が、前記シグナル伝達複合体の前記第1の成分のEC50を約1.5倍〜約1000倍増加させる、請求項108〜109のいずれか一項に記載の方法。
【請求項111】
前記試験抗体が、前記第1の成分によって引き起こされるシグナル伝達の最大アゴニスト反応を著しく変化させない、請求項108〜109のいずれか一項に記載の方法。
【請求項112】
前記試験抗体が、前記シグナル伝達複合体によって引き起こされるシグナル伝達の最大アゴニスト反応を約1.5倍〜1000倍低下させる、請求項108〜109のいずれか一項に記載の方法。
【請求項113】
前記試験抗体が、前記シグナル伝達複合体によって引き起こされるシグナル伝達のEC50を約1.5倍〜約1000倍減少させる、請求項108〜109のいずれか一項に記載の方法。
【請求項114】
前記抗体候補が、前記第1の成分によって引き起こされるシグナル伝達の最大アゴニスト反応を少なくとも10%増加させる、請求項108〜109のいずれか一項に記載の方法。
【請求項115】
前記抗体候補が、前記第1の成分、前記第2の成分、または前記第1および第2の成分を含む前記シグナル伝達複合体のクリアランスを著しく減少させない、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項116】
前記請求項のいずれか一項に記載の方法によって同定される抗体。
【請求項117】
10−5M以下の平衡解離定数Kで配列番号1〜88のいずれかの分泌タンパク質に結合し、前記分泌タンパク質とそのシグナル伝達パートナーの間の結合親和性Kを約1.5倍〜1000倍改善することができる、正の調節抗体。
【請求項118】
前記正の調節抗体が、前記分泌タンパク質とそのシグナル伝達パートナーの間の結合親和性Kを約2倍〜200倍改善することができる、請求項117に記載の抗体。
【請求項119】
10−5M以下の平衡解離定数Kで配列番号1〜88のいずれかの分泌タンパク質に結合し、前記分泌タンパク質とそのシグナル伝達パートナーの間の結合親和性Kを約1.5倍〜1000倍低下させることができる、負の調節抗体。
【請求項120】
前記負の調節抗体が、前記分泌タンパク質とそのシグナル伝達パートナーの間の結合親和性Kを約2倍〜200倍低下させることができる、請求項119に記載の抗体。
【請求項121】
シグナル伝達複合体の第2の成分(C2)への第1の成分(C1)の結合を強める正の調節抗体(M)であって、前記抗体が、以下の平衡解離定数Kの結合特性によって特徴づけられ:(i)前記抗体が、10−5M以下の平衡解離定数Kで、C1、C2、またはC1およびC2を含む複合体(C1C2)のいずれか1つに結合する;および(ii)K[C1C2]M、K[MC2]C1、またはK[MC1]C2のいずれか1つ以上が、KMC2またはKMC1のいずれか1つ以上よりも約1.5倍〜1000倍低い、
C1またはC2が、配列番号1〜88のいずれかの分泌タンパク質である、前記正の調節抗体。
【請求項122】
[C1C2]M、K[MC2]C1、またはK[MC1]C2のいずれか1つ以上が、KMC2またはKMC1のいずれかよりも約2倍〜200倍低い、請求項121に記載の正の調節抗体。
【請求項123】
[C1C2]M、K[MC2]C1、またはK[MC1]C2のいずれか1つ以上が、KMC2またはKMC1の両方よりも約1.5倍〜1000倍低い、請求項121に記載の正の調節抗体。
【請求項124】
シグナル伝達複合体の第2の成分(C2)への第1の成分(C1)の結合を弱める負の調節抗体(M)であって、前記抗体が、以下の平衡解離定数Kの結合特性によって特徴づけられ:(i)前記抗体が、10−5M以下の平衡解離定数Kで、C1、C2、またはC1およびC2を含む複合体(C1C2)のいずれか1つに結合する;および(ii)KMC2またはKMC1のいずれか1つ以上が、K[C1C2]M、K[MC2]C1、またはK[MC1]C2のいずれか1つ以上よりも約1.5倍〜1000倍低い、
C1またはC2が、配列番号1〜88のいずれかの分泌タンパク質である、前記負の調節抗体。
【請求項125】
AC2またはKAC1のいずれか1つ以上が、K[C1C2]M、K[MC2]C1、またはK[MC1]C2のいずれか1つ以上よりも約2倍〜200倍低い、請求項124に記載の負の調節抗体。
【請求項126】
AC2またはKAC1のいずれか1つ以上が、K[C1C2]M、K[MC2]C1、またはK[MC1]C2の全てよりも約1.5倍〜1000倍低い、請求項124に記載の負の調節抗体。
【請求項127】
10−5M以下の平衡解離定数Kで、(i)IL−1β、(ii)IL−1R1、または(iii)IL−1βおよびIL−1R1を含む複合体のいずれか1つに結合し、IL−1βとIL−1R1の間の結合親和性Kを約1.5倍〜1000倍強めることができる、正の調節抗体。
【請求項128】
10−5M以下の平衡解離定数Kで、(i)IL−1β、(ii)IL−1R1、または(iii)IL−1βおよびIL−1R1を含む複合体のいずれか1つに結合し、IL−1βとIL−1R1の間の結合親和性Kを約1.5倍〜1000倍弱めることができる、負の調節抗体。
【請求項129】
10−5M以下の平衡解離定数Kで、(i)TNFα、(ii)TNFR1、または(iii)TNFαおよびTNFR1を含む複合体のいずれか1つに結合し、TNFαとTNFR1の間の結合親和性Kを約1.5倍〜1000倍強めることができる、正の調節抗体。
【請求項130】
10−5M以下の平衡解離定数Kで、(i)TNFα、(ii)TNFR1、または(iii)TNFαおよびTNFR1を含む複合体のいずれか1つに結合し、TNFαとTNFR1の間の結合親和性Kを約1.5倍〜1000倍弱めることができる、負の調節抗体。
【請求項131】
10−5M以下の平衡解離定数Kで、(i)TNFα、(ii)TNFR1、または(iii)TNFαおよびTNFR2を含む複合体のいずれか1つに結合し、TNFαとTNFR2の間の結合親和性Kを約1.5倍〜1000倍強めることができる、正の調節抗体。
【請求項132】
10−5M以下の平衡解離定数Kで、(i)TNFα、(ii)TNFR1、または(iii)TNFαおよびTNFR2を含む複合体のいずれか1つに結合し、TNFαとTNFR2の間の結合親和性Kを約1.5倍〜1000倍弱めることができる、負の調節抗体。
【請求項133】
10−5M以下の平衡解離定数Kで、(i)GCSF、(ii)GCSFR、または(iii)GCSFおよびGCSFRを含む複合体のいずれか1つに結合し、GCSFとGCSFRの間の結合親和性Kを約1.5倍〜1000倍強めることができる、正の調節抗体。
【請求項134】
10−5M以下の平衡解離定数Kで、(i)GCSF、(ii)GCSFR、または(iii)GCSFおよびGCSFRを含む複合体のいずれか1つに結合し、GCSFとGCSFRの間の結合親和性Kを約1.5倍〜1000倍弱めることができる、負の調節抗体。
【請求項135】
10−5M以下の平衡解離定数Kで、(i)インスリン、(ii)インスリン受容体、または(iii)インスリンおよびインスリン受容体を含む複合体のいずれか1つに結合し、インスリンとインスリン受容体の間の結合親和性Kを約1.5倍〜1000倍強めることができる、正の調節抗体。
【請求項136】
10−5M以下の平衡解離定数Kで、(i)インスリン、(ii)インスリン受容体、または(iii)インスリンおよびインスリン受容体を含む複合体のいずれか1つに結合し、インスリンとインスリン受容体の間の結合親和性Kを約1.5倍〜1000倍弱めることができる、負の調節抗体。
【請求項137】
精製モノクローナル抗体である、請求項117〜136のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項138】
請求項116〜137に記載の抗体のいずれかをコードするポリヌクレオチド。
【請求項139】
請求項116〜137に記載の抗体のいずれかの重鎖をコードするポリヌクレオチド。
【請求項140】
請求項116〜137に記載の抗体のいずれかの軽鎖をコードするポリヌクレオチド。
【請求項141】
請求項138〜140のいずれか一項に記載のポリヌクレオチドを含む宿主細胞。
【請求項142】
請求項139または140に記載のポリヌクレオチドを含む宿主細胞。
【請求項143】
適切な条件下で、請求項141または142に記載の宿主細胞を培地で培養すること、および前記宿主細胞または培地から前記抗体を単離することを含む、抗体を産生する方法。
【請求項144】
請求項143に記載の方法によって産生される抗体。
【請求項145】
前記請求項120〜141または148のいずれか一項に記載の抗体に、無菌の薬学的に許容される希釈剤を加えることを含む、無菌の医薬組成物を調製する方法。
【請求項146】
前記請求項のいずれか一項に記載の抗体と無菌の薬学的に許容される希釈剤とを含む、無菌の組成物。
【請求項147】
請求項146に記載の無菌の組成物を投与することを含む、組成物を哺乳動物に投与する方法。
【請求項148】
前記投与が前記分泌タンパク質を含む複合体のシグナル伝達を増加させる、請求項147に記載の方法。
【請求項149】
前記投与が前記分泌タンパク質を含む複合体のシグナル伝達を減少させる、請求項147に記載の方法。
【請求項150】
前記第1の成分がIL−1βであり、前記第2の成分がIL−1R1であり、前記結合パートナーがIL−1R2またはIL−1アクセサリータンパク質のいずれかである、請求項72に記載の方法。
【請求項151】
前記第1の成分がTNFαであり、前記第2の成分がTNFR1であり、前記結合パートナーがTNFR2である、請求項72に記載の方法。
【請求項152】
前記第1の成分がTNFαであり、前記第2の成分がTNFR2であり、前記結合パートナーがTNFR1である、請求項72に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公表番号】特表2013−506140(P2013−506140A)
【公表日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−531087(P2012−531087)
【出願日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際出願番号】PCT/US2010/050312
【国際公開番号】WO2011/038301
【国際公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(507417617)ゾーマ テクノロジー リミテッド (10)
【Fターム(参考)】