説明

スクリーン版

【課題】 大型のスクリーン版においても容易に搬送可能で、更に、作業性が優れるスクリーン版を提供する。
【解決手段】 版枠30と、この版枠30に張設された印刷用スクリーン1と、版枠30の外面に配置された車輪101と、を設ける。これにより、PDPの製造ラインにおける経路幅に余裕の無い搬送経路において、スクリーン版を搬送するための台車を使用せずにスクリーン版の重さを負荷に感じることなく、且つ作業性を低下させることなく容易に搬送を行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大型のスクリーン印刷機に使用されるスクリーン版に関し、特にプラズマディスプレイパネル等の電子デバイスの製造に使用されるスクリーン版に関する。
【背景技術】
【0002】
スクリーン印刷は、インク透過領域に孔部を形成することによって印刷パターンが形成されたスクリーンと被印刷媒体とを重ね合わせ、インクをスクリーンの裏面から前記インク透過領域の部位だけを選択的に謄写することにより、印刷パターンに対応する文字や図形などを印刷するものである。これらは、比較的容易な設備、及び冶具を用いて仕上がりの美しい印刷物を得ることができ、スクリーンの作製も他の印刷手法と比較して容易、且つ低コストで行うことができ、更に、対象となる被印刷媒体を広く選択することができるものである。従って、紙への印刷をはじめとして、機械及び家電製品等の表示部分、並びにプリント基板等の印刷にも利用されている。
【0003】
近年、目覚しい成長をとげる電子デバイスであるプラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel:以下、PDPともいう。)の製造ラインにおいて、スクリーン印刷機を用いた印刷工程が数多く採用されており、例えば、PDPのガラス基板上への隔壁及び蛍光体層の形成に用いられている。最近では、PDPは大型化が進み、それに伴ってスクリーン版も大型化している。しかし、大型のスクリーン印刷機をPDPの製造ラインに用いた場合の問題点として、スクリーン版の大型化による作業性及び搬送性の低下が挙げられる。
【0004】
図9は従来のスクリーン版を示す斜視図である。図9に示すように、スクリーン版は、矩形の枠状の版枠30と、この版枠30の開口部に張設され、少なくとも一部の領域に印刷領域5が形成されたスクリーン1とから形成されている。そして、版枠30は、一般的に、アルミダイカスト等によって形成された剛性のある金属部材により形成されている。このため、外力が加わってもねじれや変形などが発生することが少なく、印刷工程で安定してスクリーン1を支持することができる。また、スクリーン1は、ステンレス又はナイロン等からなる繊維を網目状に編んだメッシュ織物により形成されている。更に、印刷領域5は、スクリーン1に感光剤を塗布し、所定波長の光によって露光し、更に、現像処理を行うことにより、所望の印刷パターンが形成されている。
【0005】
上述ようなスクリーン版をPDPの製造に用いた場合、40型のPDPを印刷するにはスクリーン版のサイズは縦が1800mm程度、横が1800mm程度必要であり、質量は15〜20kg程度である。また、最近ではPDPは大型化が進み、60型級のPDPの製造も行われている。その場合のスクリーン版のサイズは縦が2300mm程度、横が2300mm程度と大型になり、質量は30〜40kg程度におよぶ。スクリーン版の大型化により、小面積時と同じ張力をスクリーン中央の印刷領域にかけるためには、強い力で張る必要があり、そのためには、版枠の剛性を上げる必要がある。従って、スクリーンが大きくなると版枠も大きくなり、また、版枠の剛性を上げるために厚い材料を使用するため、スクリーン版は大型化に伴って質量が増加する。
【0006】
PDPの製造ラインにおいて、大型のスクリーン印刷機に用いられているスクリーン版は、保管場所から印刷機まで、印刷機に設置して印刷に使用した後、印刷機から洗浄機まで、更に、洗浄後に洗浄機から保管場所までを、スクリーン版より大きい台車を用いて搬送する必要がある。このため、スクリーン版を搬送するには、スクリーン版を台車へ上げ下げする必要があり、作業者がスクリーン版の重さを負荷に感じ、スクリーン版の質量が増加するとスクリーン版の台車への上げ下げが困難になる。また、一般的に、PDPの製造ラインはクリーンルーム内に設置され、また、設備が大きいため、搬送経路の経路幅に余裕が無く、スクリーン版を搬送するために大型の台車を用いて搬送することは著しく作業性を低下させる。
【0007】
上述の問題を解決する技術として、例えば、特許文献1には、版枠とスクリーンとを分離可能な構成とする技術が開示されている。特許文献1には、これにより、スクリーン版を省スペースで収納することが可能になり、清掃作業、及び搬送が容易になると記載されている。
【0008】
【特許文献1】特開2003−48301号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述の従来の技術には以下に示すような問題点がある。特許文献1に開示された技術においては、版枠とスクリーンとを分離しているため、スクリーンのみの搬送は容易になるが、版枠又はスクリーン版の搬送においては、台車へ上げ下げが困難であった。
【0010】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、大型のスクリーン版においても容易に搬送可能で、更に、作業性が優れるスクリーン版を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係るスクリーン版は、版枠と、この版枠に張設された印刷用スクリーンと、前記版枠の外面に配置された車輪と、を有し、前記車輪により起立した状態で搬送することを特徴とする。
【0012】
本発明においては、版枠の外面に車輪が配置されているため、この車輪を使用して版枠を搬送することができる。これにより、スクリーン版を搬送するための大型の台車を使用する必要がなく、従って、スクリーン版を台車へ上げ下げする必要がないため、作業者が前記スクリーン版の重さを負荷に感じることなく、前記スクリーン版を搬送することができる。また、前記スクリーン版の搬送に大型の台車を使用しないため、PDPの製造ラインにおける経路幅に余裕の無い搬送経路においても、容易に搬送を行うことができ、作業性を向上させることができる。
【0013】
また、車輪を版枠の外面に固定し、印刷時には前記車輪が前記版枠に取り付けられた状態で使用することができる。その場合のスクリーン版は、前記車輪が前記版枠から取り外されることなく印刷作業及びスクリーン版の洗浄を行う。
【0014】
又は、車輪が版枠に着脱可能に取り付けられることができる。この場合に、前記車輪は前記版枠の外面に設けられた磁石の磁力により、前記版枠に取り付けられていてもよい。更に、前記車輪にクリップを取り付け、前記クリップを前記版枠に嵌め込むことにより、前記車輪が前記版枠に取り付けられていてもよい。更にまた、前記車輪は回転部及びこの回転部を支持にする支持部を有し、前記支持部及び前記版枠の側面に夫々孔が形成されており、前記支持部の孔と前記版枠の孔にピンを共通挿入することにより前記車輪が前記版枠に取り付けられていてもよい。上述のような構成にすることにより、前記車輪を必要に応じて着脱可能になり、例えば、印刷作業を行う場合において、前記車輪を取り外すことにより、搬送時に前記車輪に付着した塵埃の影響を受けずに印刷作業を行うことが可能になる。更に、スクリーン版を洗浄する場合において、前記車輪を取り外すことにより、前記スクリーン版洗浄機と前記車輪の接触を防ぐことができる。
【0015】
更にまた、車輪は版枠の1辺に2個版枠の辺の長手方向に離隔して配置することができる。また、前記版枠に、各車輪について上端部を回動支点として揺動する1対の支持体を設け、前記支持体の下端が開いたときには、前記支持体の下端が前記版枠厚さ方向における前記車輪の両側に位置するようにすることができる。これにより、スクリーン版を自立させることが可能になる。この結果、作業者は前記スクリーン版から離れて作業を行うことができ作業性が向上する。
【0016】
更にまた、支持体が閉じたときは、版枠に設けた凹部内に収納されることが好ましい。これにより、印刷時、及び洗浄時に、前記支持体が印刷機、及び洗浄機に接触することを防ぐことができる。
【0017】
更にまた、本発明に係るスクリーン版は、PDPの製造に使用することができる。これにより、大型スクリーン版においても容易に搬送可能で、作業性が向上する。その結果、PDPの製造効率を向上させることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、版枠の外面に車輪が配置されることにより、大型のスクリーン版においても容易に搬送可能で、作業性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について添付の図を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は本実施形態に係るスクリーン版を示す斜視図である。本実施形態に係るスクリーン版は、例えば、PDPの製造に使用されるものである。
【0020】
図1に示すように、本実施形態に係るスクリーン版は、版枠30と、版枠30に張設された印刷用スクリーン1と、版枠30の辺の長手方向に離隔して配置された1対の車輪101と、から形成されている。そして、版枠30は、角筒状のパイプ、及び角柱状の鋼材等により形成されている。そして、スクリーン1は、ステンレス、又はナイロン等からなる繊維を網目状に編んだメッシュ織物により形成されている。そして、スクリーン1に感光剤を塗布し、所定波長の光によって露光し、更に、現像処理を行うことによって、スクリーン1の中央部の印刷領域5に所望の印刷パターンが形成され、印刷領域5の周囲に非透光部が形成される。この印刷パターンは、例えば、PDPの製造の場合は隔壁又は蛍光体層のパターンである。また、車輪101は、例えば、耐荷重が15kg以上、又は例えば、耐荷重が40kg以上のものを用いており、版枠30にボルト(図示せず)等で固定されている。
【0021】
次に、上述の如く構成された本実施形態に係るスクリーン版の動作について説明する。図2は車輪101を利用してスクリーン版を縦に立たせた状態を示す側面図である。このように、版枠30の外面の一辺に2個の車輪101が固定されており、この車輪101を床面に転接させることにより、台車を使用せずにスクリーン版を搬送する。また、本実施形態におけるスクリーン版は、車輪101が版枠30から取り外されることなく、印刷機により印刷作業が行われ、印刷終了後、台車を使用せずにスクリーン版洗浄機まで搬送され、洗浄機により洗浄される。
【0022】
その結果、スクリーン版を台車へ上げ下げする必要がなく、スクリーン版の重さを負荷に感じることなく容易に搬送することができ、PDPの製造ラインにおける経路幅に余裕の無い搬送経路においても、容易に搬送可能なため作業性を向上させることができる。例えば、本実施形態のスクリーン版をPDP等の製造に使用すれば、PDPの製造効率を向上させることができる。
【0023】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図3は本実施形態に係るスクリーン版を示す斜視図である。
【0024】
図3に示すように、本実施形態に係るスクリーン版は、版枠30と、版枠30に張設された印刷用スクリーン1と、版枠30の外面に設けられた磁石150と、車輪101と、から形成されている。車輪101は磁石150の磁力により、版枠30に着脱可能になっている。そして、版枠30は、角筒状のパイプ、及び角柱状の鋼材等により形成されている。そして、スクリーン1は、ステンレス又はナイロン等からなる繊維を網目状に編んだメッシュ織物により形成されている。そして、スクリーン1の中央の印刷領域5は、第1の実施形態と同様にスクリーン1に感光剤を塗布し、露光、現像処理を行うことによって、所望の印刷パターンを形成したものである。なお、車輪101を構成する素材が磁石150に引き寄せられない場合は、車輪101側にも磁石を配置する必要がある。
【0025】
次に、上述の如く構成された本実施形態に係るスクリーン版の動作について説明する。図4は、2つの車輪101が、夫々磁石150の磁力により、版枠30に取り付けられ、車輪101を利用してスクリーン版を縦に立たせた状態を示す側面図である。このように、磁石150の磁力によって車輪101が取り付けられることにより、台車を使用せずにスクリーン版を搬送する。そして、スクリーン版をスクリーン版印刷機に装着した後、車輪101を版枠30から取り外し、印刷は版枠30に車輪101が取り付けられていない状態で行う。また、印刷終了後は、車輪101を再び版枠30に取り付けた後、スクリーン版をスクリーン印刷機から取り外し、台車を使用せずにスクリーン版を洗浄機まで搬送する。
【0026】
その結果、スクリーン版を台車へ上げ下げする必要がなく、スクリーン版の重さを負荷に感じることなく容易に搬送することができ、PDPの製造ラインにおける経路幅に余裕の無い搬送経路においても、容易に搬送可能なため作業性を向上させることができる。また、車輪101が磁石150の磁力によって版枠30に取り付けられることにより、必要に応じて車輪101を着脱することができる。
【0027】
また、本実施形態によれば、搬送時に車輪101に付着する塵埃の影響を受けずに印刷作業することが可能になる。例えば、PDP等の約100マイクロメートルの構造物を形成する電子デバイスの製造工程において、塵埃が製品に付着すること、電子デバイスの品質が低下すると共に、歩留りが低する。塵埃が付着した車輪101が版枠30に固定された状態で印刷作業を行うと、製品に塵埃が付着する虞が大きい。従って、製品の品質及び歩留りを維持するためには印刷中に塵埃が付着した車輪101を印刷機から離すことが好ましい。そのため、本実施形態においては、印刷時に車輪101を版枠30から容易に着脱可能にした。これにより、印刷作業を行う場合において、版枠30から車輪101を取り外すことにより、搬送時に車輪101に付着した塵埃の影響を受けずに印刷作業を行うことが可能になる。
【0028】
また、スクリーン版の洗浄時にも、版枠30に車輪101が取り付けられたままだと、車輪101がスクリーン版洗浄機に接触する虞があるが、版枠30から車輪101を取り外すことにより、スクリーン版洗浄機と車輪101の接触を防ぐことができる。
【0029】
次に、第2の実施形態の変形例を示す。先ず、第1の変形例として、車輪101に取り付けられたクリップを用いて車輪101を版枠30に固定する例を説明する。図5は、本変形例に係るスクリーン版を示す側面図である。図5に示すように、本変形例に係るスクリーン版は、版枠30と、版枠30に張設された印刷用スクリーン1と、車輪101と、から形成されている。なお、車輪101にはクリップが取り付けられている。
【0030】
図5に示すように、本変形形態に係るスクリーン版は、車輪101に取り付けられたクリップを版枠30に嵌め込むことにより、車輪101は版枠30に取り付けられている。これにより、台車を使用せずにスクリーン版を容易に搬送することができ、必要に応じて車輪101を版枠30から着脱が可能になる。
【0031】
その結果、印刷時、及びスクリーン版の洗浄時において、第2の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0032】
次に、第2の実施形態の第2の変形例を説明する。図6は、本変形例に係るスクリーン版を示す側面図である。図6に示すように、本変形例に係るスクリーン版は、側面に孔が形成された版枠30と、版枠30に張設された印刷用スクリーン1と、車輪101と、ピン170と、から形成されている。なお、車輪101は回転部及び回転部を支持する支持部からなり、前記支持部には孔が形成されている。
【0033】
図6に示すように、版枠30の側面及び支持部夫々に形成された孔に、ピン170を共通挿入することより、車輪101は版枠30に取り付けられる。これにより、台車を使用せずにスクリーン版を容易に搬送することができ、必要に応じて車輪101を版枠30から着脱可能になる。
【0034】
その結果、印刷時、及びスクリーン版の洗浄時において、第2の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0035】
上述のように、車輪101を版枠30から容易に着脱可能な構成であれば、車輪101が版枠30に取り付けられる方法が磁石による磁力に限らず、第2の実施例と同様の動作、及び効果を得ることができる。
【0036】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図7は第1の実施形態に記載のスクリーン版の版枠30に支持体200が設けられたスクリーン版を示す図である。
【0037】
図7に示すように、本実施形態に係るスクリーン版は、版枠30と、版枠30に張設された印刷用スクリーン1と、車輪101と、支持体200と、から形成されている。そして、版枠30は、角筒状のパイプ、及び角柱状の鋼材等により形成されている。そして、スクリーン1は、ステンレス、又はナイロン等からなる繊維を網目状に編んだメッシュ織物により形成されている。そして、スクリーン1の中央の印刷領域5は、第1の実施形態と同様にスクリーン1に感光剤を塗布し、露光、現像処理を行うことによって、所望の印刷パターンを形成したものである。また、車輪101は、例えば、耐荷重が15kg以上、又は例えば、耐荷重が40kg以上のものを用いており、版枠30にボルト(図示せず)等で固定されている。また、支持体200は角筒状のパイプ、及び角柱状の鋼材等で形成されている。
【0038】
支持体200は、各車輪に足して1対ずつ設けられており、版枠30に上端部を回動支点として揺動し、支持体200の下端が開いたときには版枠30の厚さ方向において車輪101の両側に位置する。
【0039】
次に、上述の如く構成された本実施形態に係るスクリーン版の動作について説明する。図8は、本実施形態に係るスクリーン版を縦に自立させた状態を示す側面図である。図8に示すように、本実施形態に係るスクリーン版は、支持体200が、版枠30に上端部を回動支点として揺動し、支持体200の下端が開いたときには版枠30の厚さ方向において車輪101の両側に位置することにより、自立する。
【0040】
従来のように、台車でスクリーン版を搬送する場合は、台車でスクリーン版が支えられているため、作業者がスクリーン版から離れて他の作業を行うことが可能である。しかし、前述の第1及び第2の実施形態のように、版枠30に車輪101が配置され、台車を使わずにスクリーン版だけを搬送する場合は、スクリーン版は作業者の支えが必要となり、作業者はスクリーン版から離れて作業することはできない。これに対して、本実施形態では、版枠30に支持体200を配置とすることにより、スクリーン版を自立できるようにした。これにより、作業者はスクリーン版から離れて別の作業をすることが可能になり、作業性が向上する。
【0041】
なお、支持体200が閉じたときは、版枠30に設けた凹部内に収納される。これにより、印刷作業時及びスクリーン版洗浄時に、支持体200が印刷機、及び洗浄機に接触することを防ぐことができる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明の活用例として、電子デバイス等の製造ラインにおける大型スクリーン印刷機用のスクリーン版に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】第1の実施形態のスクリーン版を示す斜視図である。
【図2】第1の実施形態において、スクリーン版に固定された車輪の使用状態を示す側面図である。
【図3】第2の実施形態において、磁石の磁力を利用して車輪を着脱可能にしたスクリーン版を示す斜視図である。
【図4】第2の実施形態において、磁石の磁力を利用して車輪を着脱可能にしたスクリーン版を示す側面図である。
【図5】第2の実施形態において、車輪に取り付けられたクリップにより車輪を着脱可能にしたスクリーン版を示す側面図である。
【図6】第2の実施形態において、ピンを利用して車輪を着脱可能にしたスクリーン版を示す側面図である。
【図7】第3の実施形態のスクリーン版を示す斜視図である。
【図8】第3の実施形態において、スクリーン版に配置された支持体の使用状態を示す側面図である。
【図9】従来のスクリーン版を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0044】
1;スクリーン
5;印刷領域
30;版枠
101;車輪
150;磁石
160;クリップ
170;ピン
200;支持体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
版枠と、この版枠に張設された印刷用スクリーンと、前記版枠の外面に配置された車輪と、を有し、前記車輪により起立した状態で搬送することを特徴とするスクリーン版。
【請求項2】
前記車輪が前記版枠の外面に固定されており、印刷時に前記車輪が前記版枠に取り付けられた状態で使用されることを特徴とする請求項1に記載のスクリーン版。
【請求項3】
前記車輪が前記版枠の外面に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のスクリーン版。
【請求項4】
前記車輪は前記版枠の外面に設けられた磁石の磁力により、前記版枠に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載のスクリーン版。
【請求項5】
前記車輪にはクリップが取り付けられており、前記クリップを前記版枠に嵌め込むことにより、前記車輪が前記版枠に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載のスクリーン版。
【請求項6】
前記車輪は回転部及びこの回転部を支持にする支持部を有し、前記支持部及び前記版枠の側面に夫々孔が形成されており、前記支持部の孔と前記版枠の孔にピンを共通挿入することにより前記車輪が前記版枠に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載のスクリーン版。
【請求項7】
前記車輪は前記版枠の1辺に2個版枠の辺の長手方向に離隔して配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のスクリーン版。
【請求項8】
前記版枠には、各車輪について上端部を回動支点として揺動する1対の支持体が設けられており、前記支持体の下端が開いたときには、前記支持体の下端は前記版枠厚さ方向における前記車輪の両側に位置することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のスクリーン版。
【請求項9】
前記支持体が閉じたときは、前記版枠に設けた凹部内に収納されることを特徴とする請求項8に記載のスクリーン版。
【請求項10】
プラズマパネルディスプレイパネルの製造に使用されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のスクリーン版。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−56033(P2006−56033A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−237557(P2004−237557)
【出願日】平成16年8月17日(2004.8.17)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】