説明

スタンディングパウチ

【課題】スタンディングパウチの自立性を高める。
【解決手段】収容される洗浄剤Cの上面Mの下方位置から、洗浄剤Cの上面Mの上方位置に渡って、幅広シール部20が一定のシール幅で側部に形成されている。このため、スタンディングパウチ10に洗浄剤Cが収容されて、その洗浄剤Cの上方に空間Sが形成された場合でも、洗浄剤Cの上方に形成される空間部分の剛性を強くすることができる。特に、洗浄剤Cと空間Sとの境目が折れ曲がって、スタンディングパウチ10の上部が倒れ込むことがなく、スタンディングパウチ10の自立性が高い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内容物が収容可能な自立できる袋であるスタンディングパウチに関する。
【背景技術】
【0002】
内容物が収容可能な自立できる袋であるスタンディングパウチとしては、特許文献1に開示されるスタンディングパウチが公知である。
【0003】
特許文献1のスタンディングパウチでは、スタンディングパウチの高さ方向中央より下方位置で最大幅となるように円弧状の幅広シール部が、スタンディングパウチの側部に形成されている。この構成によれば、店頭での陳列の際の自立保形性が向上する。
【特許文献1】特開2002−59942号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のスタンディングパウチでは、幅広シール部の最大幅の部分から上下方向に向かって、徐々にシール幅が狭くなっている。
【0005】
このため、特許文献1のスタンディングパウチにおいて、内部に空間が形成されると、シール幅が狭くなっている部分が折れ曲がって、スタンディングパウチの上部が倒れ込み、自立性に乏しい。これにより、スタンディングパウチの表面に印刷されたコマーシャル用等の表示も見えなくなる。
【0006】
特に、スタンディングパウチに収容される内容物が粉状体の洗浄剤であって、その洗浄剤から発生するガスを袋の外に逃がす(袋がガスで膨れないようにする)ために極小孔を設けてあれば、内部の空気が抜けて、スタンディングパウチが平たくなりやすく、スタンディングパウチの上部の倒れ込みは甚だしい。
【0007】
本発明は、上記事実を考慮し、自立性の高いスタンディングパウチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1に係るスタンディングパウチは、内部に内容物が収容されて、スタンディング状態において該内容物の上方に空間が形成されるスタンディングパウチにおいて、収容される内容物の上面の下方位置から、前記内容物の上面の上方位置に渡って、一定のシール幅で側部に形成された幅広シール部と、前記幅広シール部より下方の側部に形成され、前記幅広シール部よりシール幅が狭い第1幅狭シール部と、前記幅広シール部と前記第1幅狭シール部との間の側部に形成され、前記幅広シール部から前記第1幅狭シールへシール幅を移行させる移行シール部と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、内部に内容物が収容されて、スタンディング状態において該内容物の上方に空間が形成される。
【0010】
ここで、本発明の請求項1の構成では、収容される内容物の上面の下方位置から、前記内容物の上面の上方位置に渡って、幅広シール部が一定のシール幅で側部に形成されている。
【0011】
このため、スタンディングパウチに内容物が収容されて、その内容物の上方に空間が形成された場合でも、内容物の上方に形成される空間部分の剛性を強くすることができる。特に、内容物と空間との境目が折れ曲がって、スタンディングパウチの上部が倒れ込むことがなく、スタンディングパウチの自立性が高い。これにより、スタンディングパウチの表面に印刷されたコマーシャル用等の表示も見えやすくなる。
【0012】
なお、幅広シール部より下方の側部には、幅広シール部よりシール幅が狭い第1幅狭シール部が形成され、幅広シール部と第1幅狭シール部との間の側部には、幅広シール部から第1幅狭シール部へシール幅を移行させる移行シール部が形成されているが、この部分には、内容物が収容されるので、シール幅が狭くても、スタンディングパウチが倒れ込みにくく、スタンディングパウチ全体の自立性を維持できる。
【0013】
また、内容物が収容される部分では、スタンディングパウチの表面が外側へ膨らむが、内容物が収容される部分の側部に、第1幅狭シール部及び移行シール部が形成され、幅広シール部よりシール幅が狭くされているので、スタンディングパウチの表面が外側への出っ張りが少なく、スタンディングパウチの表面をフラットな状態に保てるので、スタンディングパウチの表面に印刷されたコマーシャル用等の表示も見えやすくなる。
【0014】
本発明の請求項2に係るスタンディングパウチは、請求項1の構成において、前記幅広シール部は、収容される内容物の上面の下方位置から、前記空間の高さ方向中央の上方位置に渡って、一定のシール幅で側部に形成されていることを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、幅広シール部は、収容される内容物の上面より下方から、空間の高さ方向中央より上方に渡って、一定のシール幅で側部に形成されている。
【0016】
すなわち、幅広シール部の上端が、空間の半分以上の高さまで達している。このため、内容物の上方に形成される空間部分の剛性を強くすることができ、スタンディングパウチの自立性を高められる。
【0017】
本発明の請求項3に係るスタンディングパウチは、請求項1又は請求項2の構成において、前記幅広シール部の上方の側部に設けられた開封用の切り口と、前記切り口が設けられた側部に形成され、前記幅広シール部よりシール幅が狭い第2幅狭シール部と、を備えたことを特徴とする。
【0018】
この構成によれば、幅広シール部の上方の側部に開封用の切り口が設けられ、その切り口が設けられた側部には、幅広シール部よりシール幅が狭い第2幅狭シール部が形成されているので、スタンディングパウチを開封しやすい。
【0019】
本発明の請求項4に係るスタンディングパウチは、請求項1〜3のいずれか1項の構成において、前記内容物は、粉状体の洗浄剤であり、前記洗浄剤から発生するガスを逃がすための孔が設けられたことを特徴とする。
【0020】
この構成のように、内部に収容される内容物は、粉状体の洗浄剤であり、その洗浄剤から発生するガスを逃がすための孔が設けられている場合には、スタンディングパウチの内部の空気が抜けて平たくなりやすい。
【0021】
本発明の構成では、内容物の上方に形成される空間部分の剛性を強くすることができるで、特に、請求項4のように孔が設けられている構成において、スタンディングパウチの倒れ込みを防止する効果が高い。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、上記構成としたので、スタンディングパウチの自立性を高くできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下に、本発明のスタンディングパウチに係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
【0024】
スタンディングパウチ10は、その内部に内容物が収容可能であると共に、自立できる袋体である。本実施形態に係るスタンディングパウチ10は、切断等がなされて所定の大きさにされた一枚のフィルム12から形成される(図1の展開図参照)。
【0025】
フィルム12は、熱可塑性樹脂で形成され、スタンディングパウチ10の正面側の壁面をなす正面フィルム14と、スタンディングパウチ10の背面側の壁面をなす背面フィルム16と、スタンディングパウチ10の底面をなす底面フィルム18から構成されている。
【0026】
このフィルム12の長手方向中央が(図1の一点鎖線A参照)、フィルム12の短手方向に沿って山折りされると共に、正面フィルム14と底面フィルム18との境目(図1の一点鎖線B参照)及び背面フィルム16底面フィルム18との境目(図1の一点鎖線B参照)が谷折りされる。
【0027】
折り込まれたフィルム12の正面フィルム14は、スタンディングパウチ10の正面側の底部をなす部分14Bが、底面フィルム18の一部分18Aとシールされる。また、背面フィルム16は、スタンディングパウチ10の背面側の底部をなす部分16Bが、底面フィルム18の一部分18Bとシールされる。さらに、正面フィルム14は、スタンディングパウチ10の正面側の胴部をなす部分14Aの側部及び上部が、スタンディングパウチ10の背面側の胴部をなす背面フィルム16の一部分16Aの側部と上部とシールされる。
【0028】
このように、正面フィルム14、背面フィルム16及び底面フィルム18がシールされることにより、図2(A)に示すように、スタンディングパウチ10が形成される。なお、図面の交差線部分は、フィルム12がシールされる部分を示す。
【0029】
フィルム12のシール部分は、熱圧着されることによりシールされ、冷やされて硬化する。なお、フィルム12の材料及びフィルム12のシール方法は、これに限られず、公知の材料、公知のシール方法が用いてもよい。また、スタンディングパウチ10は、一枚のフィルム12でなく、複数のフィルムで形成されていてもよい。
【0030】
シールされて形成されたスタンディングパウチ10は、図2(B)に示すように、底面フィルム18の中央部の未シール部分18Cが、広げられてスタンディングパウチ10の底面となり、正面フィルム14の未シール部分14C及び背面フィルム16の未シール部分16Cが外側へ円弧状に膨出して、スタンディングパウチ10の胴部となる。また、谷折りされた正面フィルム14と底面フィルム18との境目B(図1の一点鎖線B参照)及び谷折りされた背面フィルム16底面フィルム18との境目B(図1の一点鎖線B参照)が接地して、スタンディングパウチ10は自立可能となる。
【0031】
スタンディングパウチ10の内部には、内容物としての粉状体の洗浄剤Cが収容される。スタンディングパウチ10に収容される洗浄剤Cは、例えば、スタンディングパウチ10の底部及び側部のみを最初にシールして上部を開放し、開放された上部から内部へ洗浄剤Cを充填してから、スタンディングパウチ10の上部をシールすることにより、スタンディングパウチ10の内部に収容される。
【0032】
本実施形態では、スタンディングパウチ10の内部空間の一部を満たす洗浄剤Cが収容され、スタンディングパウチ10は、洗浄剤Cが収容されるとスタンディング状態において、洗浄剤Cの上方に空間Sが形成される。なお、スタンディングパウチ10に収容される内容物としては、粉状体、液体、固体、その他のものでも構わない。
【0033】
また、図2に示すように、スタンディングパウチ10の上部、かつ、スタンディングパウチ10の両側部には、スタンディングパウチ10を開封するための切り口30が形成されている。さらに、スタンディングパウチ10の上部の表面には、洗浄剤Cから発生するガスを逃がすための極小孔32が形成されている。
【0034】
なお、スタンディングパウチ10の横幅(フィルム12の短手方向長さ)が、例えば、135mmとされ、スタンディングパウチ10の高さ方向長さ(フィルム12の長手方向長さ)が、例えば、195mmとされている。
【0035】
ここで、スタンディングパウチ10の側部に形成されたシール部について説明する。
【0036】
スタンディングパウチ10の両側部には、図3(A)、(B)に示すように、収容される洗浄剤Cの上面Mの下方位置から洗浄剤Cの上面Mの上方位置に渡って一定のシール幅にされた幅広シール部20が形成されている。この幅広シール部20は、ストレート形状をしており、スタンディングパウチ10の側部に形成されたシール部(幅広シール部20、後述の第1幅狭シール部22及び移行シール部24)のうちで、シール幅が最大幅となっている。
【0037】
幅広シール部20の横幅は、スタンディングパウチ10の横幅(フィルム12の短手方向長さ)に対して、9%〜13%の幅であるのが望ましく、具体的には、スタンディングパウチ10の横幅135mmに対して、例えば、15mmとされる。
【0038】
幅広シール部20の横幅が、スタンディングパウチ10の横幅に対して、9%未満であると、スタンディングパウチ10内の空間部分の剛性を高い状態で保つのが難しく、幅広シール部20の横幅が、スタンディングパウチ10の横幅に対して、13%を超えると、スタンディングパウチ10の内部に内容物を充填する際に、上部開口が狭くなり、内容物の充填がしにくくなる。
【0039】
幅広シール部20の下端の位置は、収容される洗浄剤Cの高さ方向長さの1/2より上方の位置とされ、望ましくは、収容される洗浄剤Cの高さ方向長さの3/4より上方の位置とされ、より望ましくは、収容される洗浄剤Cの高さ方向長さの9/10より上方の位置とされる。
【0040】
幅広シール部20の上端の位置は、形成される空間Sの高さ方向中央の上方位置(空間Sの高さ方向長さの1/2より上方の位置)とされ、望ましくは、形成される空間Sの高さ方向長さの3/4より上方の位置とされ、より望ましくは、形成される空間Sの上端の位置とされる。
【0041】
幅広シール部20の高さ方向長さは、スタンディングパウチ10の高さ方向長さ195mmに対して、例えば、115mmとされる。
【0042】
幅広シール部20より下方のスタンディングパウチ10の両側部には、幅広シール部20よりシール幅が狭い第1幅狭シール部22が形成されている。
【0043】
第1幅狭シール部22の横幅は、スタンディングパウチ10の横幅(フィルム12の短手方向長さ)に対して、2%〜7%の幅とされ、スタンディングパウチ10の横幅135mmに対して、例えば、7.5mmとされる。
【0044】
第1幅狭シール部22の横幅が、スタンディングパウチ10の横幅に対して、2%未満であると、シール強度が弱くなり、第1幅狭シール部22の横幅が、スタンディングパウチ10の横幅に対して、7%を超えると、第1幅狭シール部22が形成された位置においてスタンディングパウチ10の表面が外側へ膨出し、スタンディングパウチ10の表面がフラットな状態を保てなくなるので、スタンディングパウチの表面に印刷されたコマーシャル用等の表示が見えにくくなる。
【0045】
幅広シール部20と第1幅狭シール部22との間の両側部には、幅広シール部20から第1幅狭シール部22へシール幅を移行させる移行シール部24が形成されている。
【0046】
移行シール部24は、幅広シール部20から第1幅狭シール部22へシール幅を徐々に狭めるように形成され、幅広シール部20から第1幅狭シール部22へ傾斜している。この傾斜は、本実施形態では直線状であるが、曲線状であってもよい。
【0047】
移行シール部24の高さ方向長さは、スタンディングパウチ10の高さ方向長さ195mmに対して、例えば、37mmとされている。
【0048】
なお、第1幅狭シール部22の高さ方向長さ及び移行シール部24の高さ方向長さは、変えてもよい。具体的には、図4に示すように、ストレート形状の第1幅狭シール部22の高さ方向長さを、例えば、15mmとし、移行シール部24の高さ方向長さを、例えば、22mmとして、幅広シール部20から第1幅狭シール部22までの移行シール部24の傾斜をきつくしてもよい。
【0049】
また、図5に示すように、ストレート形状の第1幅狭シール部22の高さ方向長さを、例えば、29mmとし、移行シール部24の高さ方向長さを、例えば、8mmとして、さらに、幅広シール部20から第1幅狭シール部22までの傾斜をきつくしてもよい。
【0050】
また、図6に示すように、スタンディングパウチ10を開封するための切り口30が設けられている側部に、幅広シール部20よりシール幅が狭い第2幅狭シール部26を形成してもよい。これにより、スタンディングパウチ10が開封しやすくなる。
【0051】
第2幅狭シール部26の横幅は、スタンディングパウチ10の横幅135mmに対して、例えば、7.5mmとされ、第1幅狭シール部22と同一幅とされている。第2幅狭シール部26の高さ方向長さは、スタンディングパウチ10の高さ方向長さ195mmに対して、例えば、25mmとされている。なお、幅広シール部20の高さ方向長さは、90mmとされている。
【0052】
なお、本実施形態では、スタンディングパウチ10の両側部に、切り口30が形成されていたが、スタンディングパウチ10を開封する開封機構としては、例えば、幅広シール部20に微小な傷を加工し、幅広シール部20の側縁であれば、いずれからでも開封可能とされた開封機構であってもよい。この開封機構であれば、第2幅狭シール部26を形成せずに、収容される洗浄剤Cの上面Mから上方全体を幅広シール部20とする構成でもよく、収容される洗浄剤Cの上面Mから上方全体を幅広シール部20としても、スタンディングパウチ10の開封性は維持できる。 次に、上記の実施形態について作用を説明する。
【0053】
本実施形態に係るスタンディングパウチ10によれば、粉状体の洗浄剤Cが内部に収容されて、自立して、販売の際の陳列、運搬、保管に供する。
【0054】
ここで、本実施形態の構成では、収容される洗浄剤Cの上面Mの下方位置から、その洗浄剤Cの上面Mの上方位置に渡って、シール幅が最大幅の幅広シール部20が側部に形成されている。
【0055】
このため、スタンディングパウチ10に洗浄剤Cが収容されて、その洗浄剤Cの上方に空間Sが形成された場合でも、洗浄剤Cの上方に形成される空間部分の剛性を強くすることができる。洗浄剤Cと空間Sとの境目が折れ曲がって、スタンディングパウチ10の上部が倒れ込むことがなく、スタンディングパウチ10の自立性が高い。
【0056】
特に、本実施形態は、洗浄剤Cから発生するガスを逃がすための極小孔32が形成されて、スタンディングパウチ10の内部の空気が抜けて平たくなりやすい構成であるため、スタンディングパウチ10の倒れ込みを防止する効果が高い。これにより、スタンディングパウチ10の表面に印刷されたコマーシャル用等の表示も見えやすくなる。
【0057】
また、幅広シール部20より下方の側部には、幅広シール部20よりシール幅が狭い第1幅狭シール部22が形成され、幅広シール部20と第1幅狭シール部22との間の側部には、幅広シール部20から第1幅狭シール部22へシール幅を移行させる移行シール部24が形成されているが、この部分には、洗浄剤Cが収容されるので、シール幅が狭くても、スタンディングパウチ10が倒れ込みにくく、スタンディングパウチ10全体の自立性を維持できる。
【0058】
また、洗浄剤Cが収容される部分では、スタンディングパウチ10の表面が外側へ膨らむが、洗浄剤Cが収容される部分の側部に、第1幅狭シール部22及び移行シール部24が形成され、幅広シール部20よりシール幅が狭くされているので、スタンディングパウチ10の表面が外側への出っ張りが少なく、スタンディングパウチ10の表面をフラットな状態に保てるので、スタンディングパウチ10の表面に印刷されたコマーシャル用等の表示も見えやすくなる。
【0059】
なお、本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変形、変更、改良が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係るスタンディングパウチの展開図である。
【図2】図2は、本実施形態に係るスタンディングパウチの斜視図である。(A)は、スタンディングパウチの全体を示す図であり、(B)は、スタンディングパウチの底部を示す図である。
【図3】図3(A)は、本実施形態に係るスタンディングパウチの正面図である。図3(B)は、図3(A)におけるB−B線断面図である。
【図4】図4は、本実施形態に係るスタンディングパウチにおいて、第1幅狭シール部の高さ方向長さを変えた変形例を示す図である。
【図5】図5は、本実施形態に係るスタンディングパウチにおいて、第1幅狭シール部の高さ方向長さを変えた変形例を示す図である。
【図6】図6は、本実施形態に係るスタンディングパウチにおいて、切り口が設けられた側部に第2幅狭シール部を形成した図である。
【符号の説明】
【0061】
10 スタンディングパウチ
20 幅広シール部
22 第1幅狭シール部
24 移行シール部
26 第2幅狭シール部
30 切り口
32 極小孔
C 洗浄剤(内容物)
S 空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に内容物が収容されて、スタンディング状態において該内容物の上方に空間が形成されるスタンディングパウチにおいて、
収容される内容物の上面の下方位置から、前記内容物の上面の上方位置に渡って、一定のシール幅で側部に形成された幅広シール部と、
前記幅広シール部より下方の側部に形成され、前記幅広シール部よりシール幅が狭い第1幅狭シール部と、
前記幅広シール部と前記第1幅狭シール部との間の側部に形成され、前記幅広シール部から前記第1幅狭シールへシール幅を移行させる移行シール部と、
を備えたことを特徴とするスタンディングパウチ。
【請求項2】
前記幅広シール部は、収容される内容物の上面の下方位置から、前記空間の高さ方向中央の上方位置に渡って、一定のシール幅で側部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスタンディングパウチ。
【請求項3】
前記幅広シール部の上方の側部に設けられた開封用の切り口と、
前記切り口が設けられた側部に形成され、前記幅広シール部よりシール幅が狭い第2幅狭シール部と、
を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスタンディングパウチ。
【請求項4】
前記内容物は、粉状体の洗浄剤であり、
前記洗浄剤から発生するガスを逃がすための孔が設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスタンディングパウチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−153424(P2007−153424A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−353653(P2005−353653)
【出願日】平成17年12月7日(2005.12.7)
【出願人】(000107491)ジョンソン株式会社 (12)
【Fターム(参考)】