説明

スタンディングパウチ

【課題】簡便に運搬及び保管ができるスタンディングパウチを提供する。
【解決手段】内容物が投入可能なように上側が開放された外部パック110と、互いに離隔された第1温度調節空間及び第2温度調節空間を形成し、前記第1温度調節空間及び前記第2温度調節空間の間に前記内容物の収容が可能な内容物収容空間を形成し、前記第1温度調節空間及び前記第2温度調節空間が互いに連通するように前記外部パック110の内部に配置される内部パックと、前記第1温度調節空間及び前記第2温度調節空間にそれぞれ配置された第1温度調節体143及び第2温度調節体145と、を含み、前記第1温度調節空間及び前記第2温度調節空間のうち少なくとも一つは、前記第1温度調節体143及び前記第2温度調節体145と反応して発熱反応または吸熱反応を発生させる反応液体を投入可能なように上側が開放された構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタンディングパウチに係り、特に、簡便に運搬及び保管できるスタンディングパウチに関するものである。
【背景技術】
【0002】
スタンディングパウチは、別の補助器具なしにも自体の形状により起立可能なパウチのことをいう。
【0003】
従来のパウチは、内部に所定の加熱対象または冷却対象となる液状の飲食料(例えば、漢方薬等)や美容パックを既に収容しているもので、その内部に反応液体が収容された容器と、該容器の外部に配置された発熱体または吸熱体と、を含む。この容器を破たんして反応液体(たとえば、水)を流出させ、該反応液体を発熱体または吸熱体と反応させることによって、飲食料を温めたり美容パックを冷却させたりする。
【0004】
しかし、従来のパウチは、反応液体と発熱体または吸熱体とが一緒に存在し、運搬中にまたは使用上のミスにより水が流出する場合、発熱反応または吸熱反応が起こり、予想せぬ結果になることがある。
【0005】
また、従来のパウチは、反応液体を含み、該反応液体の重さや体積によって運搬または保管が不便だった。
【0006】
また、パウチの内部には既に加熱または冷却しようとする内容物が詰まっており、使用者が任意の内容物を加熱したり冷却したりすることは困難であった。
【0007】
なお、従来のパウチは、容器及び発熱体または吸熱体が封止されているため、使い捨てるしかなく、再利用が不可能である。
【0008】
一方、従来のパウチ内にレトルト食品を収容するに当たり、殺菌または滅菌の処理過程を考慮する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、望まない発熱反応または吸熱反応が発生することを防止できるスタンディングパウチを提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、簡便に運搬及び保管ができるスタンディングパウチを提供することにある。
【0011】
本発明のさらに他の目的は、使用者が任意の内容物を加熱したり冷却したりすることができるスタンディングパウチを提供することにある。
【0012】
本発明のさらに他の目的は、再利用が可能なスタンディングパウチを提供することにある。
【0013】
本発明のさらに他の目的は、レトルト食品を衛生的に包装できるスタンディングパウチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、本発明の一実施例に係るスタンディングパウチは、外部パックと;互いに離隔された第1温度調節空間及び第2温度調節空間を形成し、前記第1温度調節空間及び前記第2温度調節空間の間に前記内容物の収容が可能な内容物収容空間を形成し、前記第1温度調節空間及び前記第2温度調節空間が互いに連通するように前記外部パック内部に配置される内部パックと;前記第1温度調節空間及び前記第2温度調節空間にそれぞれ配置された第1温度調節体及び第2温度調節体と;を含み、前記第1温度調節空間及び前記第2温度調節空間のうち少なくとも一つは、前記第1温度調節体及び前記第2温度調節体と反応して発熱反応または吸熱反応を発生させる反応液体を投入可能なように上側が開放された構成とした。
【0015】
ここで、前記外部パックは、相対向し、両側がシールされる前面外皮及び背面外皮と、前記前面外皮の下部前記と背面外皮の下部とが離隔されるように前記前面外皮の下部及び前記背面外皮の下部に封着される下面外皮と、を含むことができる。
【0016】
また、前記内部パックは、前記第1温度調節空間及び前記第2温度調節空間が互いに連通するように、前記前面外皮及び前記背面外皮と両側がシールされ、下側はシールされないものとすることができる。
【0017】
そして、前記内部パックは、前記前面外皮に上側が開放されるように両側及び下側がシールされる第1内皮と、前記背面外皮に両側及び下側がシールされる第2内皮と、を含むことができる。
【0018】
また、前記第1内皮及び前記第2内皮は、前記第1温度調節空間及び前記第2温度調節空間を互いに連通させる共通の連通孔を有し、前記連通孔の周囲で前記第1内皮及び第2内皮がシール処理されることができる。
【0019】
ここで、前記スタンディングパウチは、前記内部パックに設けられて、前記内容物収容空間を選択的に密封させる密封ユニットをさらに含むことができる。
【0020】
そして、前記密封ユニットは、互いに対向する位置に設けられたジッパー、ベルクロまたはジップロックを含むことができる。
【0021】
前記内容物収容空間に詰められた所定の内容物をさらに含むことができる。
【0022】
前記外部パック及び前記内部パックは、前記密封ユニットが設けられた位置よりも上側で互いにシールされることができる。
【0023】
ここで、前記第1温度調節体及び前記第2温度調節体は、発熱体及び吸熱体のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0024】
一方、上記目的を達成するために、本発明の他の一実施例に係るスタンディングパウチは、内容物の収容が可能な収容空間を形成する第1内皮及び第2内皮を含む第1パックと、第1温度調節空間を形成するように前記第1内皮に対向して配置された第1外皮と、前記第1温度調節空間に配置された第1温度調節体と、を含み、前記第1温度調節体と発熱反応または吸熱反応を起こす反応液体を、前記収容空間及び前記第1温度調節空間内に収容しなく、前記第1温度調節空間が密閉されるように前記第1内皮及び前記第1外皮は密封処理された構成とした。
【0025】
前記第1内皮と前記第1外皮との密封処理された密封部分の幅が、横方向に沿って異なることができる。
【0026】
前記第1内皮、前記第2内皮及び前記第1外皮のうち少なくとも一つに設けられて、前記第1温度調節空間が開放可能なように前記第1内皮及び前記第1外皮を横方向に破たんさせる第1破たん部をさらに含むことができる。
【0027】
前記第1破たん部を用いて前記第1内皮及び前記第1外皮を横方向に破たんしても前記第1内皮及び前記第2内皮は互いに密閉されるように前記第1内皮及び前記第2内皮が密封処理されたことができる。
【0028】
前記収容空間が開放されるように、前記密閉された第1内皮及び前記第2内皮を前記横方向に破たんするための第2破たん部をさらに含むことができる。
【0029】
第2温度調節空間を形成するように前記第2内皮に対向して配置された第2外皮と、前記第2温度調節空間に配置された第2温度調節体と、をさらに含み、前記第2温度調節空間が密閉されるように前記第2内皮と前記第2外皮とは密封処理されたことができる。
【0030】
前記第2内皮と前記第2外皮との密封処理された密封部分の幅 が、前記横方向に沿って異なることができる。
【0031】
前記第1外皮及び前記第2外皮のうち少なくとも一つに設けられて、前記第1温度調節空間及び前記第2温度調節空間のうち少なくとも一つが開放可能なように、前記第1パック、前記第1外皮及び前記第2外皮を前記横方向に破たんさせる第1破たん部をさらに含むことができる。
【0032】
前記第1破たん部を用いて前記第1パック、前記第1外皮及び前記第2外皮を前記横方向に破たんする場合、前記第1内皮及び前記第2内皮が互いに密封状態を維持するように前記第1内皮及び前記第2内皮が互いに密封処理されたことができる。
【0033】
前記収容空間が開放されるように、前記密封された第1内皮及び前記第2内皮を前記横方向に破たんするために前記第1外皮及び前記第2外皮のうち少なくとも一つに設けられた第2破たん部をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0034】
このように構成されたスタンディングパウチによれば、下記のような効果が得られる。
【0035】
第一、発熱反応または吸熱反応が発生するためには使用者が人為的に反応液体を投入しなければならず、よって、望まない発熱反応または吸熱反応が発生することを防止することができる。
【0036】
第二、重さ及び体積を相対的に多く占める反応液体を内蔵していないので、運搬及び保管が容易である。
【0037】
第三、使用者が加熱または冷却させたい内容物をパウチ内に投入することができる。
【0038】
第四、使用後に新しい発熱体を入れて反応液体を投入することで再利用することができる。
【0039】
第五、発熱体または吸熱体を使用したり、発熱体及び吸熱体の量を適切に調節することによって、使用者が所望の温度に内容物を加熱または冷却させることができる。
【0040】
第六、レトルト食品を衛生的に包装することができる。レトルト食品包装過程の前後にスタンディングパウチを殺菌処理する過程を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の第1実施例によるスタンディングパウチの概略斜視図である。
【図2】図1のスタンディングパウチのII−II線に沿う概略縦断面図である。
【図2A】図2のIIA部分拡大図である。
【図3】図1のスタンディングパウチのIII−III線に沿う概略横断面図である。
【図4】図1のスタンディングパウチの使用方法を説明するための概略断面図である。
【図5】図1のスタンディングパウチの使用方法を説明するための概略断面図である。
【図6】本発明の第2実施例によるスタンディングパウチの要部拡大斜視図である。
【図7】図6のスタンディングパウチのVII−VII線に沿う概略横断面図である。
【図8】本発明の第3実施例によるスタンディングパウチの概略斜視図である。
【図9】図8のスタンディングパウチのIX−IX線に沿う概略縦断面図である。
【図10】図8のスタンディングパウチのX−X線に沿う概略縦断面図である。
【図10A】図10のXA部分拡大図である。
【図11】図8のスタンディングパウチのXI−XI線に沿う概略横断面図である。
【図12】図8のスタンディングパウチのXII−XII線に沿う要部拡大横断面図である。
【図13】図8のスタンディングパウチの使用方法を説明するための概略縦断面図である。
【図14】図8のスタンディングパウチの使用方法を説明するための概略縦断面図である。
【図15】本発明の第4実施例によるスタンディングパウチの概略斜視図である。
【図16】図15のスタンディングパウチのAA−AA線に沿う概略断面図である。
【図17】図15のスタンディングパウチのBB−BB線に沿う概略断面図である。
【図18A】図15のスタンディングパウチに内容物を詰めて包装する過程を説明するための概略断面図である。
【図18B】図15のスタンディングパウチに内容物を詰めて包装する過程を説明するための概略断面図である。
【図18C】内容物の包装されている図15のスタンディングパウチを使用する方法を説明するための概略断面図である。
【図18D】内容物の包装されている図15のスタンディングパウチを使用する方法を説明するための概略断面図である。
【図19】本発明の第5実施例によるスタンディングパウチの概略斜視図である。
【図20】図19のスタンディングパウチのCC−CC線に沿う概略断面図である。
【図21】図19のスタンディングパウチのDD−DD線に沿う概略断面図である。
【図22】図19のスタンディングパウチのEE−EE線に沿う概略断面図である。
【図23A】図19のスタンディングパウチに内容物を詰めて包装する過程を説明するための概略断面図である。
【図23B】図19のスタンディングパウチに内容物を詰めて包装する過程を説明するための概略断面図である。
【図23C】内容物の包装されている図19のスタンディングパウチを使用する方法を説明するための概略断面図である。
【図24】本発明の第6実施例によるスタンディングパウチの概略斜視図である。
【図25】図24のスタンディングパウチに内容物を詰めて包装する過程を説明するための概略断面図である。
【図26】内容物の包装されている図24のスタンディングパウチを使用する方法を説明するための概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の好適な実施例に係るスタンディングパウチについて詳細に説明する。
【0043】
本発明の第1実施例によるスタンディングパウチ100は、図1乃至図5に示すように、内容物の投入が可能なように上側が開放された外部パック110と、外部パック110の内部に配置される内部パック120と、外部パック110及び内部パック120が形成する温度調節空間R1,R2に配置される温度調節体140と、を含む。
【0044】
外部パック110は、互いに対向し、両側がシールされる前面外皮111及び背面外皮113と、前面外皮111及び背面外皮113の下部が互いに離隔されるように前面外皮111の下部と背面外皮113の下部との間に封着される下面外皮115を含む。このため、前面外皮111及び背面外皮113の下部が互いに離隔されることで、パウチ100を立てて保管することができる。
【0045】
内部パック120は、図2に示すように、加熱または冷却しようとする内容物が収容される内容物収容空間Sを形成する。
【0046】
また、内部パック120は、外部パック110と共に、内容物収容空間Sを間に置いて互いに離隔されている第1温度調節空間R1及び第2温度調節空間R2を形成する。
また、内部パック120は、第1温度調節空間R1及び第2温度調節空間R2を互いに連通させる連通空間R3を形成する。
【0047】
内部パック120は、第1温度調節空間R1を形成するように前面外皮111に隣接して配置された第1内皮121と、第2温度調節空間R2を形成するように背面外皮113に隣接して配置された第2内皮123と、を含む。第1内皮121及び第2内皮123間の空間が内容物収容空間Sとなるように、第1内皮121及び第2内皮123は下側が密封される。
【0048】
ここで、内部パック120は、図2に示すように、一体として形成された可撓性の封筒とすることができる。より詳細に説明すると、内部パック120は、図2に示す上側の開放された可撓性封筒を、図3に示すように、前面外皮111と背面外皮113との間に挿入して両側部J1,J2のみをシールし、下側部はシールしないことで作ることができる。ここで、可撓性封筒の最下面が下面外皮115から離間されるようにすることで連通空間R3を形成することができる。これは一例に過ぎず、様々に変更することができることは勿論である。
【0049】
一方、温度調節体140は、後述する反応液体と発熱反応する発熱体及び反応液体と吸熱反応する吸熱体のうち少なく一つを含むことができる。ここで、発熱体及び吸熱体は、内容物収容空間Sに投入される内容物の温度を増加または減少させることから、温度調節体と総称することができる。
【0050】
発熱体には、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、塩化マグネシウム及び鉄のうち少なくとも一つを含むことができる。これらに限定されず、反応液体と発熱反応するものであればいずれも使用可能である。
【0051】
吸熱体には、硝酸アンモニウム(NH4NO3)、酢酸ナトリウム(NaOAc)及び尿素(urea)のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0052】
温度調節体140は、発熱体または吸熱体を包む不織布をさらに含むことができる。不織布は、吸湿性があるから反応液体を吸収し、内部に収容されている発熱体または吸熱体と反応液体との化学反応を容易にさせる。場合によって、不織布は省いても良い。
【0053】
温度調節体140は、第1温度調節空間R1に収容される第1温度調節体143及び第2温度調節空間R2に収容される第2温度調節体145を含むことができる。
【0054】
ここで、第1及び第2温度調節体143,145は両方も、第1及び第2温度調節空間R1,R2に固定されても良く、使用者が第1及び第2温度調節空間R1,R2に投入しても良い。
【0055】
第1温度調節体143は、図2に示すように、不織布143aと、不織布143a内に収容された温度調節体143bと、を含む。ここで、温度調節体143bは上述の発熱体とすることができる。
【0056】
第2温度調節体145も、第1温度調節体143と同様にしてなることができる。すなわち、第2温度調節体145も同様、内部に発熱体を含むことができる。
【0057】
場合によって、もし、内容物収容空間Sにおいて第1温度調節空間R1との接触部分S1側は加熱しなければならなく、第2温度調節空間R2との接触部分S2側は冷却しなければならない場合、第1温度調節体143は発熱体を含み、第2温度調節体145は吸熱体を含むことができる。
【0058】
ここで、第1温度調節空間R1及び第2温度調節空間R2のうち少なくとも一つは、反応液体を投入しうるように上側が開放されたものとすることができる。
【0059】
さらにいうと、第1温度調節空間R1の上側が開放されるように、第1内皮121の上端121aは前面外皮111の上端とシール処理されずに済む。第2温度調節空間R2は、その内部に第2温度調節体145が収容された後には密封されることができる。もちろん、場合によって、第2温度調節空間R2の上側も開放されるように、第2内皮123の上端123aも背面外皮113の上端とシール処理されないこともある。
【0060】
一方、スタンディングパウチ100は、図2に示すように、内部パック120により形成される内容物収容空間Sを選択的に密封するための密封ユニット130をさらに含むことができる。
【0061】
密封ユニット130は、互いに対向する位置に設けられたジッパー、ベルクロテープまたはジップロックとかることができる。
【0062】
図2では、密封ユニット130をジップロックとしている。
【0063】
密封ユニット130は、第1内皮121の上側内面に取り付けられた雌ジップロック131と、第2内皮123において雌ジップロック131に対応する位置に取り付けられた雄ジップロック133と、を含むことができる。
【0064】
上記のように構成されたスタンディングパウチ100を用いて内容物を加熱する方法を、図4及び図5を参照して説明すると、下記の通りである。
【0065】
まず、密封ユニット130を開放した状態で加熱対象となる内容物を内容物収容空間Sに投入する。
【0066】
そして、第1内皮121と前面外皮111とのシールされていない上端部から反応液体、たとえば、水を第1温度調節空間R1内に投入する。これにより、反応液体は、W1、W2、W3、W4の順に第1及び第2温度調節空間R1,R2を経由する。
【0067】
まず、投入された反応液体は、第1温度調節空間R1内に収容された第1温度調節体143と互いに発熱反応する。この時、生成される蒸気はB方向に沿って、開放されている上端部から外部に排出される。
【0068】
その後、第1温度調節体143と発熱反応せずに残った反応液体は、連通空間R3を通って第2温度調節空間R2に流入する。これにより、第2温度調節空間R2に収容された第2温度調節体145も発熱反応するようになる。
【0069】
第2温度調節空間R2内の発熱反応により生成された蒸気は、A方向に沿って連通空間R3を通って第1内皮121と前面外皮111とのシールされていない上端部から外部に排出されることができる。もし、図4及び図5に示すように、第2温度調節空間R2の上部も開放されているとすれば、すなわち、第2内皮123の上端部123aと背面外皮113の上部とがシール処理されていない場合は、この第2温度調節空間R2の上部から蒸気が排出されることもできる。
【0070】
ここで、図5に示すように、内容物Pを内容物収容空間Sに投入した後、密封ユニット130を用いて内容物収容空間Sを密封した後に、反応液体を第1温度調節空間R1に投入することが熱損失防止の側面で好ましい。
【0071】
上述したように、本発明によるスタンディングパウチ100は、ユーザーが望む任意の内容物を加熱したり冷却させたりすることができる。
【0072】
また、使用者が加熱または冷却させようとする温度に応じて第1温度調節空間内及び第2温度調節空間内に所定の温度調節体を投入すればいいので、内容物を加熱または冷却させる温度も任意に変更することができる。
【0073】
ここで、温度調節体は、1個単位に定量化することができる。例えば、1個の温度調節体により水を10℃上昇させることができるとしよう。
【0074】
使用者が冷蔵庫中のスープ(略−3℃)を60℃に温めようとする場合、略6個の温度調節体を第1温度調節空間及び第2温度調節空間に均分して投入し、反応液体の水を投入することで、スープを所望の温度に加熱することができる。
【0075】
また、本発明によるスタンディングパウチ100は、一度使用した後にも、温度調節体を再投入すると再度内容物を加熱または冷却させることができ、再利用が可能である。
【0076】
一方、以上では、外部パック110は、使用者が希望する内容物を投入可能なように上側が開放されたものとして説明したが、場合によっては、外部パック110は密封されることもできる。さらにいうと、スタンディングパウチ100の製造過程中に、特定の内容物を後述する内容物収容空間Sに投入した後、内部パック120及び外部パック110の上側をシールすることもできる。ここで、シール部位は、内部パック120の上端に設けられた密封ユニット130の上側とすることができる。これにより、使用者が、密封された特定内容物を加熱または冷却した後、シール部位を?きたり破たんして密封ユニット130を広げて内部の特定内容物を食べたり取り出すことができる。また、食べ残った特定内容物または取り出して使い残った特定内容物は、密封ユニット130で再び密封してスタンディングパウチ100に再保管することもできる。
【0077】
ここで、特定内容物は、スープ、飲み物などの液状食物または美容パックなどの固状物質を含むことができる。これらに限定されず、加熱または冷却の対象とされうるものであればいずれも特定内容物とすることができる。
【0078】
本発明の第2実施例によるスタンディングパウチ100aは、上記の第1実施例に比べて、図6及び図7に示すように、外部パック110と内部パック120との間に配置された蒸気排出口C,Dをさらに含む。蒸気排出口C,D以外は、上述の第1実施例と同様に構成されるので、重複説明は省略する。
【0079】
図7は、図6のパウチ100aの概略横断面図である。
【0080】
図7に示すように、外部パック110の前面外皮111の上端部と内部パック120の第1内皮121の上端部とは、蒸気排出口C,D以外の全面がシール処理されることができる。外部パック110の背面外皮113の上端部と内部パック120の第2内皮123の上端部とは、両側J1,J2部分のみがシールされ、それ以外の部分はシール処理されずに済む。この背面外皮113と第2内皮123とのシールされない上端部(開口)から反応液体を投入することができる。
【0081】
ここで、蒸気排出口C,Dは、スタンディングパウチ100aの第1温度調節空間(図示せず)内に収容される第1温度調節体(図示せず)が発熱体を含む場合に、蒸気が排出される出口の役目を果たす。したがって、第1温度調節空間(図示せず)内に収容される第1温度調節体(図示せず)が吸熱体である場合は、蒸気排出口C,Dは省かれる。
【0082】
以下では、図8乃至図14を参照して、本発明の第3実施例によるスタンディングパウチ100bについて詳細に説明する。第1実施例と同様の構成には同一の参照番号を付する。
【0083】
第3実施例のスタンディングパウチ100bは、内容物の投入が可能なように上側が開放された外部パック110と、外部パック110の内部に収容される内部パック150と、外部パック110と内部パック150とにより形成される第1及び第2温度調節空間R1,R2に収容される温度調節体140と、を含む。
【0084】
内部パック150は、図9に示すように、外部パック110の前面外皮111に隣接して配置される第1内皮151と、外部パック110の背面外皮113に隣接して配置される第2内皮153と、を含む。
【0085】
第1内皮151は、上側以外の両側及び下側において外部パック110の前面外皮111にシールされる。また、第1内皮151の下端部は、下面外皮115にもシールされる。これにより、第1内皮151と前面外皮111との間には、上側が開放された第1温度調節空間R1が形成される。
【0086】
第2内皮153の下端部は、下面外皮115及び背面外皮113との間に介在されて、下面外皮115及び背面外皮113にシールされる。また、第2内皮153の両側端及び上側端はいずれも背面外皮113にシールされる。これにより、第2内皮153と背面外皮113との間には密閉された第2温度調節空間R2が形成される。
場合によって、第2内皮153と背面外皮113の上端部には、上述した第2実施例の蒸気排出口C,Dを形成することもできる。
【0087】
ここで、内容物収容空間Sは、第1内皮151、第2内皮153及び外部パック110の下面外皮115によって形成される。
【0088】
第1実施例では、図2に示すように、内部パック120が内容物収容空間Sを形成するが、この第3実施例では、図9に示すように、内部パック150及び下面外皮115によって内容物収容空間Sが形成される。
【0089】
第1実施例では、内容物収容空間Sが完全に外部パック110によって取り囲まれているのに対し、第3実施例では、内容物収容空間Sを形成する下面外皮115が外部に露出されているため、第1実施例に比べては多少の熱損失が発生することがある。
【0090】
また、スタンディングパウチ100bは、図8、図10及び図12に示すように、第1内皮151及び第2内皮153に形成され、第1温度調節空間R1及び第2温度調節空間R2を連通させるための連通孔155と、連通孔155の周囲で第1内皮151及び第2内皮153をシール処理してなる連通孔シール部156と、をさらに含むことができる。
【0091】
以下では、図13及び図14を参照して、第3実施例のスタンディングパウチ100bの使用方法について詳細に説明する。
【0092】
まず、温度調節体140としての、第1及び第2温度調節空間R1,R2に収容された第1及び第2温度調節体143,145は両方も発熱体を含んでいるとする。
【0093】
まず、加熱対象となる内容物PをG方向に沿って内容物収容空間Sに投入する。これにより、収容空間Sを形成する外部パック110の下面外皮115は、内容物Pの重さにより下方に伸び、場合によっては、下面外皮115の一部は、スタンディングパウチ110bの置かれる床面Tに触れることもある。
【0094】
その後、第1内皮151及び第2内皮153に配置された密封ユニット130を用いて内容物収容空間Sを密封する。
【0095】
その後、第1内皮151と前面外皮111との間におけるシール処理されていない上端部からF1方向に沿って第1温度調節空間R1に反応液体を投入する。
【0096】
これにより、第1温度調節空間R1の第1温度調節体143と反応液体とが発熱反応して内容物Pを加熱する。この場合、発生する蒸気はE方向に沿って、開放された上端部から外部に排出される。
【0097】
また、第1温度調節空間R1に投入された反応液体は、連通孔155を通して第2温度調節空間R2に流入して第2温度調節体145と接触する。第2温度調節空間R2にも発熱反応が発生して内容物Pを加熱することができる。この時、発生する蒸気は、第2内皮153と背面外皮113との間の上端部に形成される蒸気排出口(図示せず)からH方向に外部に排出されることができる。
【0098】
蒸気排出口(図示せず)がない場合には、第2温度調節空間R2で発生した蒸気は、連通孔155及び開放された上端部を通して外部に排出されることができる。
【0099】
本発明の4実施例によるスタンディングパウチ200は、図15乃至図17に示すように、内容物の収容が可能な収容空間Bを形成する第1内皮211及び第2内皮213を含む第1パック210と、第1温度調節空間A1を形成するように第1内皮211に対向して配置された第1外皮231と、第1温度調節空間A1に配置された第1温度調節体240と、を含む。一方、第2内皮213は、後述する第5実施例のスタンディングパウチ(図19の200a)を説明するために便宜上付けた名称に過ぎないもので、必ずしもスタンディングパウチ200の内部に存在するものに限定して解釈してはならない。
【0100】
ここで、第1温度調節空間A1が密閉されるように第1内皮211及び第1外皮231を互いに密封処理することができる。さらにいうと、第1内皮211及び第1外皮231の上下部及び左右側部がシール処理されることができる。ここで、密封処理には、熱融着、超音波融着及びその他公知の方法を用いることができる。
【0101】
ここで、第1内皮211及び第1外皮231間の密封シール処理された部分のうち、上部密封部分251,253は横方向に沿ってその幅H1,H2を別々にすることができる。さらにいうと、第1上部密封部分251の幅H1を、第2上部密封部分253の幅H2よりも小さくすることができる。これにより、第1温度調節空間A1で発熱反応が発生する時に、発生する蒸気をより第1温度調節空間A1内に滞留させることによって発熱効率を向上させることができる。これは、第1上部密封部分251の横方向長さ部分Wに該当する開口が、後述する反応液体を投入可能な部分になると同時に、発熱反応時に生成される蒸気が排出される蒸気排出口として機能するからである。
【0102】
場合によっては、第1上部密封部分251の幅H1及び第2上部密封部分253の幅H2を同一にすることもできる。
【0103】
一方、第1内皮211及び第2内皮213は、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)及びPETのような合成樹脂で形成することができる。これに限定されず、その他公知の種々の可撓性フィルムで形成することもできる。場合によって、第1内皮211及び第2内皮213は、アルミニウムのような熱伝導性の高い金属薄膜コートの可撓性フィルムにすることもできる。
【0104】
第1外皮231は、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)及びPETのような合成樹脂とすることができる。これに限定されず、その他公知の種々の可撓性フィルムとすることもできる。
【0105】
第1温度調節体240は、後述する反応液体と発熱反応する発熱体及び反応液体と吸熱反応する吸熱体のうち少なくとも一つを含むことができる。ここで、発熱体及び吸熱体は、収容空間Bに投入される内容物の温度を増加または減少させることから、温度調節体と総称することができる。
【0106】
発熱体には、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、塩化マグネシウム、鉄及びアルミニウムのうち少なくとも一つを含むことができる。これに限定されず、反応液体と発熱反応するものであればいずれの物質も使用可能である。
【0107】
ここで、温度調節体を発熱体とする場合、発熱反応により第1外皮231が熱くなることがあるので、第1外皮231の内面及び外面のうち少なくとも一方に断熱材を付着することができる。
【0108】
吸熱体には、硝酸アンモニウム(NH4NO3)、酢酸ナトリウム(NaOAc)及び尿素(urea)のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0109】
第1温度調節体240は、温度調節体241と、温度調節体241を包む不織布243と、を含むことができる。不織布243は、吸湿性があるから反応液体を吸収し、内部に収容している発熱体または吸熱体と応液体との化学反応を容易にさせる。場合によって、不織布243は省いても良い。不織布243に限定されず、吸湿性を有する別の材質のものを使用することもできる。
【0110】
一方、第1パック210は、第1内皮211及び第2内皮213との間に介在されて、第1内皮211及び第2内皮213の下部にそれぞれ結合する下部内皮215をさらに含むことができる。下部内皮215は、第1内皮211及び第2内皮213の下部を互いに離隔させることによってパウチ200を起立させることができる。
【0111】
また、スタンディングパウチ200は、第1内皮211、第2内皮213及び第1外皮231のうち少なくとも一つに形成されて、第1温度調節空間A1が開放されうるように第1内皮211及び第1外皮231を横方向に破たんさせる第1破たん部260をさらに含むことができる。
【0112】
第1破たん部260は、第1外皮231に形成された第1ノッチ261と、第1ノッチ261から延びて第1内皮211及び第1外皮231の横方向破たんを容易にさせる第1破たん線263と、を含む。ここで、場合によって、第1ノッチ261及び第1破たん線263のうちいずれか一方を省いても良い。第1破たん線263は、横方向に沿って形成された微細な破たん溝(図示せず)をさらに含むことができる。これにより、使用者が第1破たん線263に沿って第1内皮211及び第1外皮231を破たんすることで第1温度調節空間A1を開放することができる。
【0113】
ここで、第1破たん線263は、第1ノッチ261部位が破たんされる時、第1破たん線263に対応する線に沿って第1外皮231、第1及び第2内皮211,213のうち少なくとも一つが容易に破たんされるようにする。破たん溝(図示せず)から異物が第1温度調節空間A1に流入したり、収容空間Bに収容される後述する内容物Tが破たん溝(図示せず)から漏れたりしないようにすることが好ましい。
【0114】
ここで、第1破たん部260を用いてスタンディングパウチ200を破たんする場合、第1温度調節空間A1の他に、収容空間Bも共に開放されるようにすることができる。これは、後述する、第1内皮211と第2内皮213の第3密封部分252の密封幅(図18BのH3)を適切に変更することによって可能になる。
【0115】
第1破たん線263は、破たん対象となる第1内皮211及び第1外皮231にのみ形成されることもできる。場合によっては、第2内皮213にも第1破たん線263を形成することもできる。
【0116】
また、スタンディングパウチ200は、第1内皮211、第2内皮213及び第1外皮231のうち少なくとも一つに設けられて、収容空間Bが開放されうるように第1内皮211と第2内皮213を横方向に破たんさせる第2破たん部270をさらに含むことができる。ここで、第1破たん部260を用いて第1内皮211と第1外皮231を横方向に破たんする際に、第1内皮211及び第2内皮213が互いに密封状態を維持するように第1内皮211及び第2内皮213を密封処理することができる。これにより、使用者が第2破たん部270を用いてスタンディングパウチ200を破たんさせない限り、第1内皮211及び第2内皮213は密封状態を維持し、その内部に投入されたレトルト食物を衛生的に保管することができる。
【0117】
第2破たん部270は、第1外皮231に形成された第2ノッチ271と、第2ノッチ271から延びて第1内皮211及び第2内皮213の横方向破たんを容易にする第2破たん線273と、を含む。ここで、第2破たん線273に沿って破たんすると第1外皮231も第1及び第2内皮211,213と一緒に破たんされうるように、第1外皮231にも第2破たん線273を形成することができる
【0118】
場合によって、第2ノッチ271または第2破たん線273のいずれか一方を省いても良い。第2破たん線273は、横方向に沿って形成された微細な破たん溝(図示せず)をさらに含むことができる。これにより、使用者が第2破たん線273に沿って第1内皮211及び第2内皮213を破たんすることで収容空間Bを開放させることができる。
【0119】
第2破たん部270は場合によって省略しても良い。例えば、上述したように、第1破たん部260によってスタンディングパウチ200を破たんすると、第1温度調節空間A1と共に収容空間Bも開放されるようにした場合は、第2破たん部270を省略することができる。
【0120】
以下では、図18A及び図18Bを用いて、この第4実施例によるスタンディングパウチ200を用いたレトルト食品包装方法について詳細に説明する。
まず、スタンディングパウチ200を用意する。ここで、レトルト食品を投入するまでには収容空間Bが開放されるように第1内皮211及び第2内皮213の上部をシール処理しない状態とすることができる。
【0121】
ここで、第1温度調節空間A1は密閉されているので、後述するレトルト食品Tを投入する前に、スタンディングパウチ200を運搬する過程で異物が侵入たり望まない発熱反応または吸熱反応のような温度調節反応が発生したりすることを防止することができる。
【0122】
その後、スタンディングパウチ200の第1内皮211及び第2内皮213との間の収容空間Bにレトルト食品Tを投入する。ここで、レトルト食品Tの例には、カレー、ご飯、スープなどを含むことができる。
【0123】
その後、第1内皮211の上部と第2内皮213の上部とをシール処理して収容空間Bを密閉する。
【0124】
ここで、第1内皮211と第2内皮213との第3上部密封部分252の幅H3を、第1外皮231と第1内皮211との第1上部密封部分251の幅H1よりも大きくすることができる。パウチ200の上端から第3上部密封部分252によってシールされる下端部までの距離H3は、パウチ200の上端から第1上部密封部分251によりシールされる下端部までの距離H1よりは長く、パウチ200の上端から第2上部密封部分253によりシールされる下端部までの距離H2よりは短い。すなわち、H1<H3<H2の条件を満たすように第1上部密封部分251、第2上部密封部分253及び第3上部密封部分252を定めることができる。
【0125】
また、パウチ200の上端から第1破たん部260の第1破たん線263までの距離L1は、パウチ200の上端から第1上部密封部分251によりシールされる下端部までの距離H1よりは長く、パウチ200の上端から第3密封部分252によってシールされる下端部までの距離H3よりは短い。すなわち、H1<L1<H3<H2の条件を満たすように第1破たん部260を形成することができる。
【0126】
また、パウチ200の上端から第2破たん部270の第2破たん線273までの距離L2は、パウチ200の上端から第2上部密封部分253によりシールされる下端部までの距離H2よりは長い。すなわち、L2>H2になるように第2破たん部270を形成することができる。
【0127】
これにより、図18Bに示すように、スタンディングパウチ200の内部にレトルト食品Tを包装することができる。
【0128】
その後、包装されたスタンディングパウチ200全体を殺菌処理する。
【0129】
ここで、殺菌処理は、高温高圧の蒸気をスタンディングパウチ200に噴射したりスタンディングパウチ200を水に湯せんして行う。殺菌または滅菌処理方法は、上記に限定されず、公知の様々な方式とすることもできる。ここで、殺菌処理工程は、レトルト食品Tを投入する前に、スタンディングパウチ200内の収容空間Bを殺菌する目的で行うこともできる。
【0130】
以下では、図15、図18C及び図18Dを用いて、レトルト食品Tの包装されているスタンディングパウチ200を用いてレトルト食品Tを摂取する方法について詳細に説明する。
【0131】
スタンディングパウチ200の第1破たん部260を切り取る。
【0132】
これにより、図18Cに示すように、第1温度調節空間A1の上側が開放される。もちろん、開放される部分は、図15に示す第1上部密封部分251の横方向長さ部分Wに該当する。
【0133】
その後、使用者は、第1温度調節空間A1に内蔵された第1温度調節体240と発熱反応または吸熱反応がおきるように、反応液体V、例えば、水を第1温度調節空間A1に注入する。
【0134】
これにより、第1温度調節空間A1で発生する発熱反応または吸熱反応によりレトルト食品Tが加熱または冷却される。
【0135】
ここで、第1破たん部260を破たんしても第1内皮211及び第2内皮213の第3上部密封部分252の一部分は、所定幅H3−L1だけ残るため、レトルト食品Tは密閉された状態を維持することとなる。
【0136】
以降、図15に示す第2破たん部260に沿ってスタンディングパウチ200を切り取る。
【0137】
これにより、図18Dに示すように、密封された第1内皮211及び第2内皮213の上部が開放され、よって、使用者は、加熱または冷却されたレトルト食品Tを摂取することができる。
【0138】
ここでは、収容空間Bに収容される内容物としてレトルト食品Tを取り上げたが、これは一例に過ぎず、加熱または冷却されるとその効用性が増大する食へ物(スープ、カレー、ご飯等)、美容マスクパックなどを内容物とすることができる。
【0139】
また、スタンディングパウチ200は、必ずしも内容物が収容空間Bに投入された状態で販売される必要はなく、第1内皮211及び第2内皮213の上部が開放された状態で販売されても良い。この場合、使用者は任意の内容物を収容空間Bに投入した後、第1破たん部260を切り取って、投入された内容物を加熱または冷却させることができる。
【0140】
このように、第1温度調節空間A1が密閉された状態で流通されるから、望まない発熱反応または吸熱反応が発生することを防止でき、反応液体による重さ及び体積の増加による流通上の難題も緩和することができる。
【0141】
以下、本発明の第5実施例によるスタンディングパウチ200aを、図19乃至図22を参照して説明する。図19乃至図22に示すように、内容物の収容が可能な収容空間Bを形成する第1内皮211及び第2内皮213を含む第1パック210と、第1温度調節空間A1を形成するように第1内皮211に対向して配置された第1外皮231と、第2温度調節空間A2を形成するように第2内皮213に対向して配置された第2外皮233と、第1及び第2温度調節空間A1,A2にそれぞれ配置された第1温度調節体240及び第2温度調節体290と、を含む。
【0142】
第1及び第2温度調節空間A1,A2の両方とも密閉されるように第1内皮211と第1外皮231との間及び第2内皮213と第2外皮233との間は互いに密封処理されることができる。
【0143】
第5実施例では、温度調節空間A1,A2が内容物の収容される収容空間Bを間に置いて両側にそれぞれ配置されるので、より早急に内容物を加熱または冷却させることができる。場合によっては、第1及び第2温度調節空間A1,A2でそれぞれ発熱反応及び吸熱反応がおきるようにすることによって、内容物の前後を独立して加熱及び冷却させることもできる。
【0144】
スタンディングパウチ200aは、図19及び図20に示すように、第1内皮211及び第2内皮213に形成されて、第1温度調節空間A1及び第2温度調節空間A2を連通させるための連通孔283と、連通孔283の周囲で第1内皮211及び第2内皮213をシール処理してなる連通孔シール部285と、をさらに含むことができる。これにより、第1温度調節空間A1及び第2温度調節空間A2のうちのいずれか一方に反応液体を投入すると、連通孔283を通して他の一方にも反応液体が流入するようになる。これにより、第1温度調節空間A1及び第2温度調節空間A2で略同時に発熱反応または吸熱反応がおきるようになる。
【0145】
第5実施例のスタンディングパウチ200aも、上述した第4実施例と同様に、第1外皮231と第1内皮211の上部はスタンディングパウチ200aの横方向に沿って密封されて、第1上部密封部分251及び第2上部密封部分253が形成される。ここで、第1上部密封部分251の幅H1を第2上部密封部分253の幅H2よりも小さくすることができる。また、第1上部密封部分251の横方向長さ部分Wを、第2上部密封部分253のそれに比べて相対的に短くすることができる。
【0146】
第2外皮233と第2内皮213との間も、図21及び図22に示すように、第1外皮231と第1内皮211との間の第1上部密封部分251と第2上部密封部分253と同様に密封処理することができる。場合によっては、第2外皮233と第2内皮213との密封処理を、第1外皮231と第1内皮211とのそれとは異ならせて良い。
【0147】
ここで、パウチ200aの上端から第1上部密封部分251、第2上部密封部分253、後述する第3上部密封部分257及び第1破たん部260までのそれぞれの距離H1、H2、H4及びL1間の相関関係は、H1<H4<L1<H2として簡単に説明することができる。
【0148】
すなわち、パウチ200aの上端から後述する第3上部密封部分(図23Bの257)までの距離H4は、第1上部密封部分251までの距離H1よりは長く、パウチ200aの上端から第2上部密封部分253までの距離H2よりは短い。
【0149】
第3上部密封部分257は、レトルト食品Tのような内容物を、第1内皮211及び第2内皮213間の収容空間Bに投入してから収容空間Bを密閉する役割を果たす。第1及び第2内皮211,213のみを密封処理しても良く、場合によっては、第1及び第2外皮231,233も一緒にシール処理することができる。第5実施例では、第1及び第2外皮231,233も一緒にシール処理するものとした。
【0150】
ここで、第1上部密封部分251及び第2上部密封部分253は、図23Aに示すレトルト食品Tのような内容物を収容空間Bに投入する前に既にシール処理されることができる。第3上部密封部分257は、レトール式食品Tのような内容物を包装する過程で収容空間Bを密閉するためにシール処理される。
【0151】
また、パウチ200aの上端から後述する第3上部密封部分(図23Bの257)までの距離H4は、第1破たん部260、具体的には、第1破たん線263までの距離L1よりも短い。
【0152】
そして、パウチ200aの上端から第1破たん部260までの距離L1は、パウチ200aの上端から第2上部密封部分253までの距離H2よりも短い。これにより、第1破たん部260を用いてパウチ200aを破たんすると、第1上部密封部分251の横方向部分Wに該当する第1外皮231及び第1内皮211との間、すなわち、第1温度調節空間A1が開放される。もちろん、第2温度調節空間A2も同一に開放されることができる。
【0153】
参考として、第5実施例のスタンディングパウチ200aでは、第4実施例と比較して、第2破たん部270が省略されている。
【0154】
以下では、図23A及び図23Bを参照して、レトルト食品Tをスタンディングパウチ200aに投入してレトルト食品Tを包装する方法について説明する。
【0155】
まず、第5実施例のスタンディングパウチ200aを用意する。
【0156】
その後、図23Aに示すように、スタンディングパウチ200aの収容空間にレトルト食品Tを投入する。
【0157】
そして、レトルト食品Tが投入された第1内皮211及び第2内皮213の上部を密封処理して第3上部密封部分257を形成する。ここで、第3上部密封部分257は、第1内皮211及び第2内皮213との間に形成する他にも、第1内皮211と第1外皮231との間及び第2内皮213と第2外皮233との間にも形成することができる。
【0158】
これにより、図23Bに示すように、収容空間Bの密封されたスタンディングパウチ200aを得ることができる。
【0159】
その後、レトルト食品Tの収容されているスタンディングパウチ200aを殺菌処理する。
【0160】
一方、図19及び図23Cを参照して、殺菌処理されたスタンディングパウチ200aに入っているレトルト食品Tを摂取する方法について説明すると、下記通りである。
【0161】
まず、使用者は、図19に示す第1破たん部260を切り取ってスタンディングパウチ200aを破たんする。
【0162】
これにより、図23Cに示すように、第1及び第2温度調節空間A1,A2と同時に収容空間Bも開放される。すなわち、上述した通り、パウチ200aの上端から後述する第3上部密封部分(図23Bの257)までの距離H4が、第1破たん線263までの距離L1より短いから、第1破たん部260を破たんすると収容空間Bも開放されるようになる。
【0163】
その後、使用者は、第1温度調節空間A1及び第2温度調節空間A2のうちのいずれか一方に反応液体(図23CのV)、例えば、水を投入する。投入された反応液体は、連通孔283を通して別の温度調節空間へと移動し、よって、第1及び第2温度調節空間A1,A2で発熱または吸熱反応がおきるようにする。
【0164】
これで、使用者は、発熱反応または吸熱反応により加熱または冷却されたレトルト食品Tを摂取することができる。
【0165】
ここで、温度調節体を発熱体とする場合、発熱反応により第1外皮231及び第2外皮233が熱くなることがあるので、第1及び第2外皮231,233の内面及び外面のうち少なくとも一つに断熱材を付着することができる。
【0166】
以下、本発明の第6実施例によるスタンディングパウチ200bを、図24及び図25を参照して説明する。第5実施例によるスタンディングパウチ200aと比較して、この第6実施例は、図24及び図25に示すように、第2破たん部270をさらに含む。
【0167】
第2破たん部270は、第4実施例で説明した通り、第1外皮231に形成された第2ノッチ271と、第2ノッチ271から延びて第1内皮211及び第2内皮213の横方向破たんを容易にさせる第2破たん線273と、を含む。ここで、第2破たん線273に沿って破たんすると、第1外皮231も第1及び第2内皮211,213と一緒に破たんされうるように、第1外皮231にも第2破たん線273を形成することができる
【0168】
場合によって、第2ノッチ271または第2破たん線273のいずれかが省略されても良い。第2破たん線273は、横方向に沿って形成された微細な破たん溝(図示せず)をさらに含むことができる。これにより、使用者は、第2破たん線273に沿ってスタンディングパウチ200bを破たんすることで収容空間Bを開放させることができる。換言すると、第1破たん部260は、第1及び第2温度調節空間A1,A2のうち少なくとも一方を開放させる役割を果たし、第2破たん部270は、収容空間Bを開放させる役割を果たす。
【0169】
また、第6実施例のスタンディングパウチ200bは、第5実施例のスタンディングパウチ200aと比較して、収容空間Bを密閉するために第1内皮211及び第2内皮213を密封する第3上部密封部分258のシール幅H5が異なる。
【0170】
第1及び第2内皮211,213の第3上部密封部分258のシール幅H5(パウチ200bの上端から第3上部密封部分258下端までの距離)は、パウチ200bの上端から第2破たん線273までの縦方向長さL2よりは短く、パウチ200bの上端から第2密封部分253によってシールされる下端部までの距離H2よりは長い。すなわち、H2<H5<L2の関係が成立する。
【0171】
場合によって、第3上部密封部分258は、第1外皮231と第1内皮211との間及び第2内皮213と第2外皮233との間を、パウチ200bの幅方向に沿って全体的に再度シールするための追加密封部分259をさらに含むことができる。ここで、パウチ200bの上端から縦方向に追加密封部分259までの距離H6は、パウチ200の上端から第1上部密封部分251によりシールされる下端部までの距離H1よりは長く、パウチ200の上端から第2密封部分253によってシールされる下端部までの距離H2よりは短い。また、パウチ200bの上端から縦方向に追加密封部分259までの距離H6は、第1破たん線263までの距離L1より短い。すなわち、H1<H6<L1<H2の関係が成立する。
【0172】
場合によって、追加密封部分259は省略しても良い。この場合、追加密封部分259領域は、第2上部密封部分253により保持されることができる。
【0173】
以下では、第6実施例のスタンディングパウチ200bを用いてレトルト食品Tのような内容物を包装する方法について、図24及び図25を参照して説明する。
【0174】
図24に示す第6実施例のスタンディングパウチ200bを用意する。
【0175】
ここで、収容空間Bは、内容物が投入されるまでには開放された状態を維持する。必要な場合、内容物を投入する前に、スタンディングパウチ200bの収容空間Bをお湯で洗浄して、収容空間Bに存在する異物または細菌を除去することもできる。
【0176】
この場合、第1及び第2温度調節空間A1,A2は密閉されているので、スタンディングパウチ200bを洗浄する場合にも、空間A1,A2内に異物が流入することを防ぐことができる。
【0177】
その後、被加熱または被冷却される内容物、たとえば、レトルト食品Tをスタンディングパウチ200bの収容空間Bに投入する。
【0178】
その後、第1内皮211及び第2内皮213の上部を互いにシールすることで第3上部密封部分258を形成する。ここで、第1外皮231と第1内皮211との間及び第2内皮213と第2外皮233との間もシールすることで追加密封部分259を形成することもできる。これで、収容空間Bが密閉される。
【0179】
以降、収容空間Bが密閉されたスタンディングパウチ200bを殺菌処理する。
【0180】
図24及び図26を参照して、レトルト食品Tが包装されているスタンディングパウチ200bから、収容されたレトルト食品Tを摂取する方法について説明すると、下記の通りである。
【0181】
まず、図24に示すように、第1破たん部260を用いてスタンディングパウチ200bの上部を破たんする。すると、第1及び第2温度調節空間A1,A2のうち少なくとも一つが開放される。ここで、第1及び第2温度調節空間A1,A2において、開放される部分は第1上部密封部分251に該当する領域Wであり、残りの第2上部密封部分253に該当する領域は密封状態を保持する。
この時、レトルト食品Tの収容されている収容空間Bは、第3上部密封部分258が残存しているから、依然として密閉状態を保持する。
【0182】
その後、開放された第1及び第2温度調節空間A1,A2のうち少なくとも一つに反応液体(図26のV)、たとえば、水を投入する。すると、いずれかの温度調節空間に投入された反応液体は、連通孔283を通していずれか別の温度調節空間にも流入し、両側の温度調節空間で発熱反応または吸熱反応がおきる。
【0183】
収容空間Bに収容されたレトルト食品Tが加熱または冷却されうるような時間が経過した後、第2破たん部270を用いて再びスタンディングパウチ200bを破たんする。
【0184】
ここで、第3上部密封部分258のうち、第1破たん部260により破たんされずに残った部分255が相変らず存在するので、収容空間Bは、第2破たん部270により破たんされるまでは密封状態に保持される。第2破たん部270によりパウチ200bが破たんされることによって、密封された状態の収容空間Bが開放され、使用者は、収容空間Bに収容されたレトルト食品Tを摂取可能になる。
【0185】
一方、以上の実施例は例示的なものに過ぎず、当該技術の分野における通常の知識を有する者にとっては、これらの実施例から様々な変形及び均等な別の実施例が可能である。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、添付の特許請求の範囲に記載された発明の技術的思想により定められるべきである。
【符号の説明】
【0186】
100,100a,100b スタンディングパウチ
110 外部パック
111 前面外皮
113 背面外皮
120、150 内部パック
121、151 第1内皮
123、153 第2内皮
130 密封ユニット
131 雌ジッパー
133 雄ジッパー
140 温度調節体
143 第1温度調節体
145 第2温度調節体
115 下面外皮
155 連通孔
S 内容物収容空間
R1 第1温度調節空間
R2 第2温度調節空間
R3 連通空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部パックと、
互いに離隔された第1温度調節空間及び第2温度調節空間を形成し、前記第1温度調節空間及び前記第2温度調節空間の間に内容物の収容が可能な内容物収容空間を形成し、前記第1温度調節空間及び前記第2温度調節空間が互いに連通するように前記外部パックの内部に配置される内部パックと、
前記第1温度調節空間及び前記第2温度調節空間にそれぞれ配置された第1温度調節体及び第2温度調節体と、
を含み、
前記第1温度調節空間及び前記第2温度調節空間のうち少なくとも一つは、前記第1温度調節体及び前記第2温度調節体と反応して発熱反応または吸熱反応を発生させる反応液体を投入可能なように上側が開放されたことを特徴とするスタンディングパウチ。
【請求項2】
前記外部パックは、
相対向し、両側がシールされる前面外皮及び背面外皮と、
前記前面外皮の下部と前記背面外皮の下部とが離隔されるように前記前面外皮の下部と前記背面外皮の下部とに封着される下面外皮と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載のスタンディングパウチ。
【請求項3】
前記内部パックは、
前記第1温度調節空間及び前記第2温度調節空間が互いに連通するように、前記前面外皮及び前記背面外皮と両側がシールされ、下側はシールされないことを特徴とする、請求項2に記載のスタンディングパウチ。
【請求項4】
前記内部パックは、
前記前面外皮に上側が開放されるように両側及び下側がシールされる第1内皮と、
前記背面外皮に両側及び下側がシールされる第2内皮と、を含み、
前記第1内皮及び前記第2内皮は前記第1温度調節空間及び前記第2温度調節空間を互いに連通させる共通の連通孔を有し、前記連通孔の周囲で前記第1内皮及び第2内皮がシール処理されることを特徴とする、請求項2に記載のスタンディングパウチ。
【請求項5】
前記内部パックに設けられて前記内容物収容空間を選択的に密封させる密封ユニットをさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のスタンディングパウチ。
【請求項6】
前記内容物収容空間に詰められた所定の内容物をさらに含み、
前記外部パック及び前記内部パックは、前記密封ユニットが設けられている位置よりも上側においてシールされることを特徴とする、請求項5に記載のスタンディングパウチ。
【請求項7】
前記密封ユニットは、互いに対向する位置に設けられたジッパー、ベルクロまたはジップロックを含むことを特徴とする、請求項6に記載のスタンディングパウチ。
【請求項8】
前記第1温度調節体及び前記第2温度調節体は、発熱体及び吸熱体のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のスタンディングパウチ。
【請求項9】
内容物の収容が可能な収容空間を形成する第1内皮及び第2内皮を含む第1パックと、
第1温度調節空間を形成するように前記第1内皮に対向して配置された第1外皮と、
前記第1温度調節空間に配置された第1温度調節体と、
を含み、
前記第1温度調節体と発熱反応または吸熱反応を起こす反応液体を、前記収容空間及び前記第1温度調節空間内に収容しなく、
前記第1温度調節空間が密閉されるように前記第1内皮及び前記第1外皮は密封処理されたことを特徴とする、スタンディングパウチ。
【請求項10】
前記第1内皮と前記第1外皮との密封処理された密封部分の幅が、横方向に沿って異なることを特徴とする、請求項9に記載のスタンディングパウチ。
【請求項11】
前記第1内皮、前記第2内皮及び前記第1外皮のうち少なくとも一つに設けられて、前記第1温度調節空間が開放可能なように前記第1内皮及び前記第1外皮を横方向に破たんさせる第1破たん部をさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載のスタンディングパウチ。
【請求項12】
前記第1破たん部を用いて前記第1内皮及び前記第1外皮を横方向に破たんしても前記第1内皮及び前記第2内皮は互いに密閉されるように前記第1内皮及び前記第2内皮が密封処理されたことを特徴とする、請求項11に記載のスタンディングパウチ。
【請求項13】
前記収容空間が開放されるように、前記密閉された第1内皮及び前記第2内皮を前記横方向に破たんするための第2破たん部をさらに含むことを特徴とする、請求項12に記載のスタンディングパウチ。
【請求項14】
第2温度調節空間を形成するように前記第2内皮に対向して配置された第2外皮と、
前記第2温度調節空間に配置された第2温度調節体と、
をさらに含み、
前記第2温度調節空間が密閉されるように前記第2内皮と前記第2外皮とは密封処理されたことを特徴とする、請求項9または10に記載のスタンディングパウチ。
【請求項15】
前記第2内皮と前記第2外皮との密封処理された密封部分の幅が、前記横方向に沿って異なることを特徴とする、請求項14に記載のスタンディングパウチ。
【請求項16】
前記第1外皮及び前記第2外皮のうち少なくとも一つに設けられて、前記第1温度調節空間及び前記第2温度調節空間のうち少なくとも一つが開放可能なように、前記第1パック、前記第1外皮及び前記第2外皮を前記横方向に破たんさせる第1破たん部をさらに含むことを特徴とする、請求項15に記載のスタンディングパウチ。
【請求項17】
前記第1破たん部を用いて前記第1パック、前記第1外皮及び前記第2外皮を前記横方向に破たんする場合、前記第1内皮及び前記第2内皮が互いに密封状態を維持するように前記第1内皮及び前記第2内皮が互いに密封処理されたことを特徴とする、請求項16に記載のスタンディングパウチ。
【請求項18】
前記収容空間が開放されるように、前記密封された第1内皮及び前記第2内皮を前記横方向に破たんするために前記第1外皮及び前記第2外皮のうち少なくとも一つに設けられた第2破たん部をさらに含むことを特徴とする、請求項17に記載のスタンディングパウチ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図10A】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18A】
image rotate

【図18B】
image rotate

【図18C】
image rotate

【図18D】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23A】
image rotate

【図23B】
image rotate

【図23C】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate


【公開番号】特開2011−157133(P2011−157133A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−15249(P2011−15249)
【出願日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(511025271)ケイエスピー カンパニー リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】KSP CO., LTD
【住所又は居所原語表記】933−2,Gwanyang−dong,Dongan−gu,Anyang−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】