説明

スタンプ装置

【課題】 簡単な構成により、所定文字/画像などの印影を偶然性を伴って得ることができ、かつ得られた印影を記録することのできるスタンプ装置の提供。
【解決手段】 回転中心軸(9)と平行に複数の平面(11、12、13、...)を形成した回転体(10)を前記回転中心軸(9)回りに回転可能に軸支し、前記平面上にスタンプ体(110、120、130、...)を設け、前記回転体をスタンプ位置で停止させて使用するスタンプ装置(1)であって、前記回転体を回転駆動した後に、前記スタンプ位置でランダムに停止させるための操作手段(6)を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタンプ装置に係り、例えば偶然性を楽しめる子供用玩具として好適な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
わが国では印影を紙面に転写することが頻繁に行われている。印鑑が実印である場合には、各種の私的書類や公的書類において印紙とともに使用される。印鑑は、実印のほかに所謂みとめ印、個人用の氏名印鑑などがあり、用途別に使い分けているが、全てを管理保管することは煩雑であることから、これらの印影を1つの印鑑として構成した「一本で三つに使える印鑑」が提案されている。
【0003】
この提案によれば、3面を有する回転体の外周面に3つの印影となる印面を形成しておき、回転体の回転中心軸に回転用軸を固定し、印棒において回転用軸を回転可能に軸支するとともに、回転用軸の一端に回転つまみを固定することにより、回転つまみを操作することで必要な印面が外部に表れるので印影を紙面に転写できるように構成されている。また、使用後には蓋をするように構成されている(特許文献1)。
【特許文献1】実開平3−106066号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特許文献1の提案になる印鑑によれば、一本で三つの用途に使えるので大変に便利である。
【0005】
一方、例えばスロットマシンに代表されるように勝敗を決定するパターンまたは所定文字/画像を偶然性を伴って表示することで楽しむように構成された装置は、装置がかなり大掛かりとなるとともに、表示の結果を転写して記録できない問題がある。
【0006】
したがって、本発明は上記の問題点に鑑みて成されたものであり、所定文字/画像などの印影を偶然性を伴って得ることで楽しく遊ぶことができ、しかも得られた印影を例えば紙面上に転写して記録できるスタンプ装置の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、回転中心軸(9)と平行に複数の平面(11、12、13、...)を形成した回転体(10)を前記回転中心軸(9)回りに回転可能に軸支し、前記平面上にスタンプ体(110、120、130、...)を設け、前記回転体をスタンプ位置で停止させて使用するスタンプ装置(1)であって、前記回転体を回転駆動した後に、前記スタンプ位置でランダムに停止させるための操作手段(6)を備えることを特徴としている。
【0008】
また、前記操作手段は、前記回転駆動のための歯部と、前記回転体をスタンプ位置で停止させるための停止部とを前記回転体を跨いで形成する操作部材と、前記操作部材を移動付勢する付勢部材と、前記歯部に噛合するように前記回転体の一方の側面に設けられるギア歯部と、前記スタンプ体の個数分の面部の一つが、前記停止部に対して当接するように前記回転体の他方の側面に設けられる多角形状部とを備え、前記操作部材は、前記多角形状部と前記停止部とが当接することにより前記回転体を停止せしめる位置と、前記歯部と前記ギア歯部とが噛合することにより前記回転体を回転駆動せしめる位置との間で往復移動可能に設けられ、前記付勢部材により前記停止せしめる位置に移動付勢されていることを特徴としている。
【0009】
また、前記操作手段は、前記回転駆動のための歯部と、前記回転体をスタンプ位置で停止させるための停止部とを一体形成する操作部材と、前記操作部材を移動付勢する付勢部材と、前記歯部に噛合するように前記回転体の一方の側面に設けられるギア歯部と、前記スタンプ体の個数分の面部の一つが、前記停止部に対して当接するように前記回転体の前記一方の側面に設けられる多角形状部とを備え、前記操作部材は、前記多角形状部と前記停止部とが当接することにより前記回転体を停止せしめる位置と、前記歯部と前記ギア歯部とが噛合することにより前記回転体を回転駆動せしめる位置との間で往復移動可能に設けられ、前記付勢部材により前記停止せしめる位置に移動付勢されていることを特徴としている。
【0010】
また、前記多角形状部と当接する前記停止部を、前記スタンプ体に対して略垂直に形成することにより、前記回転体を軸支するハウジングの開口面に対して略平行となるように前記スタンプ体を停止させ前記開口面から露出させることを特徴としている。
【0011】
また、前記スタンプ体は、インキを含浸する多孔性材料を用いて所定文字/画像を形成し、前記回転体を軸支する軸支部を有するハウジングは、前記スタンプ位置で停止された前記スタンプ体を前記ハウジング外部に露出させる開口部を備え、前記インキの乾燥を防止するために前記開口部を覆う蓋体を着脱可能に設けたことを特徴としている。
【0012】
また、前記スタンプ体の前記所定文字/画像は、勝敗を決定するパターンまたは夫々異なる色の異色インキを含浸するか、あるいは前記パターンと前記異色インクとを組み合わせて形成されることを特徴としている。
【0013】
また、1個の前記回転体と、1個の前記操作手段が設けられ、前記操作手段の押圧部を押圧して前記回転体を回転駆動後に、前記スタンプ位置でランダムに停止させることを特徴としている。
【0014】
また、前記回転体の平面は、少なくとも2面、望ましくは3面以上形成されることを特徴としている。
【0015】
また、複数の前記回転体と、前記回転体と同数の複数の前記操作手段が設けられ、共通の押圧部材で前記複数の操作手段を同時に押圧して前記複数の回転体を個別に回転駆動後に、前記スタンプ位置で個別にランダムに停止させることを特徴としている。
【0016】
そして、前記複数の回転体の前記平面は、少なくとも2面、望ましくは3面以上形成されることを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、簡単な構成により、所定文字/画像などの印影を偶然性を伴って得ることができ、かつ得られた印影を記録できるスタンプ装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、本発明の好適な一実施形態について添付の各図面を参照して述べる。
【0019】
ここで、本発明は様々な修正と変更が可能であり、その内の特定の事例が図面に図示されており、以下に詳細に記述されることになるが、これらに限定されず請求の範囲に規定された範囲で種々の構成が可能であることは言うまでもなく、後述する玩具用途以外にも全てのスタンプ装置に適用可能である。
【0020】
先ず、図1(a)は本発明の一実施形態であるスタンプ装置1について一部を破断して示した正面図、(b)はスタンプ装置1の底面図である。本図において、このスタンプ装置1は、袋詰めされた小さい菓子類とともに箱詰めされて提供される所謂ノベルティグッズであり、図示される猫などのキャラクタ人形5についは後から取り付けるように構成されている。
【0021】
このスタンプ装置1は、内部において回転体10を回転中心軸9回りに回転可能に軸支するための所定樹脂製の左右のハウジング2、3を設けている。また、ハウジング2、3の下方には後述する開口部が設けられており、この開口部を塞ぐために着脱される樹脂製の蓋体4が設けられている。
【0022】
この蓋体4は、後述するスタンプ体を保護する目的と乾燥を防止するために設けられており、この蓋体4にはダイヤル7が不図示のラチェット機構により30度毎に一方向に回転するように不図示の軸支部により設けられている。また、図1(b)に図示のようにこのダイヤル7の回りには、30度の角度毎に文字を形成した円形の盤面4aが形成されており、ダイヤル7の外周面の溝部7aを把持して、ダイヤル7の表面に形成または記録された矢印7bを、長矢印7c方向に回すことで、盤面4aの文字に矢印7bを一致させた位置で固定できるように構成されている。
【0023】
以上のように構成される蓋体4をハウジング2、3から取り外した後に、ダイヤル7をスタンプ装置1の使用回数分回し、使用回数の記録を行うことで、遊ぶことができるようにしている。このダイヤル7はアクセサリ的なものであり無くともよい。
【0024】
ハウジング2、3の内部には回転中心軸9と平行に3つの平面11、12、13を形成するように樹脂成型される回転体10が、回転中心軸9回りに回転可能になるように軸支されている。また、この回転体10の一方の側面の回転中心軸9の回りにはギア20が一体樹脂形成されており、図1(a)に図示のように押圧部6aが指先により矢印方向に押圧移動される操作部材6に固定された歯部がこのギア20に一時的に噛合することで、回転体10を回転駆動するように構成されている。
【0025】
図2は、図1のスタンプ装置1の立体分解図である。本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、キャラクタ人形5は少年闘士であってその両足において、ハウジング2、3の上面から突出形成された凸部2h、3hに対して強く押し付けることで固定される凹部5a、5bが成型されている。
【0026】
ハウジング2は側面において上記の操作部材6の押圧部6aを挿通することで図1に図示の状態にするための破線図示の挿通孔部2aが穿設されている。また、ハウジング2の下方には回転体10の複数のスタンプ面のうちの1つのスタンプ面の約半分がハウジング2の外部に表れるように開口部2kが形成されている。
【0027】
さらにハウジング2の3箇所の縁部には、ハウジング3の雄状の縁部の段差部に合致する雌状の段差部が形成されており、ハウジング2の縁部下方の2つの穴部2mに対してハウジング3の縁部の下方の2つの突起部3mが潜入するようにして、上記の各段差部とともに左右のハウジング2、3の位置決めを行うとともに、組み付け後のハウジング2、3の内部の気密性を高めるように構成されている。また、縁部には、回転体10を回転可能に軸支する軸支部2b、2cが図示のように形成されている。
【0028】
一方、ハウジング3は概ねハウジング2と線対称になる形状に形成されており、回転体10の複数のスタンプ面のうちの1つのスタンプ面の残りの約半分がハウジング2の外部に表れるように開口部3kと、軸支部2b、2cが入り込むことで回転体10を軸支する溝部3b、3cとが形成されている。また、このハウジング3の側面内側には圧縮コイルバネ40の一端を固定するスタッド部3aが形成されている。
【0029】
以上のように構成される左右のハウジング2、3は、回転体10と操作部材6と圧縮コイルバネ40とを内蔵した後に、4箇所の取り付け部に対してセルフタッピングネジ50を挿入して組み立てられる。
【0030】
回転体10は、一点鎖線で図示される回転中心軸9回りに上記のように回転可能に軸支され、回転体10の一方の側面10a側には軸部21とともにギア20が形成されている。また回転体10の他方の側面110b側には軸部23とともに3角形の多角形状部22が形成されている。
【0031】
また、この回転体10を回転駆動した後に、スタンプ位置でランダムに停止させるために操作部材6が、図示のように回転体10を跨ぐように設けられている。ここで、スタンプ位置とは、前記回転体10に形成した複数の平面(11、12、13、・・・)に設けたスタンプ体(110,120,130、・・・)の何れか1つのスタンプ体がハウジング2、3の開口部2k、3kから露出している状態の位置のことである。
【0032】
このように回転体10を跨ぐために樹脂成型されて準備される操作部材6は、上記の押圧部6aに対向する位置において圧縮コイルバネ40の他方を挿入して固定するスタッド部34が形成されている。
【0033】
また、この操作部材6は、当接面33aを図示のように形成した停止部33を有するアーム部32と、歯部31を図示のように下面の一部に形成したアーム部30とが一体形成されており、回転体10をハウジング2において一時的に軸支した後に、操作部材6に圧縮コイルバネ40を一時的に固定し、アーム部30、32が回転体10を跨ぐように図示の矢印方向にセットし、ハウジング3を固定することで完成される。
【0034】
以上のように組み付けることで、操作部材6は後述する待機位置と操作位置との間で往復移動可能に設けられる。完成後の操作部材6を、圧縮コイルバネ40の圧縮力に抗して操作位置に移動すると歯部31が回転体10のギア20に一時的に噛合して回転体を時計回り方向に回転させ、その後操作部材6を、元の待機位置に戻すと停止部33の当接面33aが3角形の多角形状部22の一つの面にランダムに当接することで回転体10の回転を停止して、スタンプ位置に固定することができるようになる。
【0035】
すなわち、多角形状部と当接する停止部を、スタンプ体に対して略垂直に形成することにより、回転体を軸支するハウジングの開口面に対して略平行となるようにスタンプ体を停止させて開口面から露出させることが可能となる。
【0036】
なお、操作部材6の形状は上記の形状に限定されず、例えば回転体10の一方の側面10a側においてギア20と多角形状部22とを形成する場合には、二股のY字形状にすることで回転体を安定的に回転および停止することができる。
【0037】
次に、図3(a)はスタンプ装置1(具体的には操作部材6)が待機位置になっている様子を示した要部断面図である。また、図3(b)はスタンプ装置1(具体的には操作部材6)が操作位置になっている様子を示した要部断面図である。さらに図4(a)はスタンプ装置1(具体的には操作部材6)が待機位置になる直前の様子を示した要部断面図、図4(b)はスタンプ装置1(具体的には操作部材6)が元の待機位置になり、スタンプを行う様子を示した要部断面図である。
【0038】
先ず、図3(a)において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、回転体10の3つの平面11、12、13上にはインキを含浸する多孔性材料を用いて所定文字/画像を形成したスタンプ体110、120、130が接着などにより敷設されている。また、回転体10は操作部材6の停止部33が3角形の多角形状部22の一つの面に当接することにより回転が停止されており、蓋体4を二重矢印方向に移動して取り外せばスタンプを行える状態となっている。このとき歯部31はギア20に噛合していない。
【0039】
この後に、図3(b)に図示のように操作部材6の押圧面6aを指先で強く押すと、歯部31がギア20に対して一時的に噛合して回転体10を回転駆動する。なお、指先での押圧面6aへの押圧力に応じて、回転体10の回転数を変えることができる。
【0040】
回転体10の回転駆動の後、ギア20と歯部31とが噛合しなくなり、図4(a)において操作部材6は圧縮コイルバネ40により元の待機位置に戻されるとともに回転体10のスタンプ体110、120、130をランダムに停止する準備を行い、最後に、図4(b)に図示のようにスタンプ装置1(具体的には操作部材6)が元の待機位置に戻ることで、スタンプ体110、120、130の図柄のスタンプを行うことができる。
【0041】
スタンプ体は例えば「じゃんけん」を行う場合には「グー、チョキ、パー」の各図柄が形成されることとなる。この図柄はこのように勝敗を決定するパターンと、赤、黄、青の夫々異なる色の異色インキを含浸するか、あるいはパターンと異色インクとを組み合わせて形成されることでインクスタンプ台が不要になる。また、スタンプ体110、120、130は、印鑑のように朱肉またはインクスタンプ台を使用する凹凸面として回転体10と一体樹脂成型してもよいことは言うまでもない。
【0042】
以上のように3面を設けた1個の回転体10と、1個の操作部材6を設けたスタンプ装置1は小型かつ安価に構成でき、かつ押圧面6aへの押圧力に応じて、回転体10の回転数を異ならせることができるので、予期しないスタンプ体をハウジング2の開口部から露出させることができる。このようにランダムにスタンプを行うことができるので、例えば2人以上で対戦して遊ぶときには、異なったキャラクタ人形5が同士があたかも競うようにして遊ぶことができる。
【0043】
ここで、回転体10の平面は3面以上形成することでより楽しく遊べることになる。
【0044】
図5(a)〜(d)は回転体10の変形例を示した正面図である。本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、図5(a)において、回転体10は2面においてスタンプ体110、120を設けており、多角形状部22も2面を形成している。
【0045】
また、図5(b)において、回転体10は4面にスタンプ体110、120、130、140を設けた正四角形であり、多角形状部22も4面を形成している。
【0046】
さらに、図5(c)において、回転体10は5面にスタンプ体110、120、130、140、150を設けた正五角形ており、多角形状部22も5面を形成している。
【0047】
この場合には、多角形状部22と当接する停止部は、スタンプ体に対して垂直に形成されず、所定角度を有するように形成されることで、回転体を軸支するハウジングの開口面に対して略平行となるようにスタンプ体を停止させて開口面から露出させることとなる。 そして、図5(d)において、回転体10は6面にスタンプ体110、120、130、140、150を設けた正六角形ており、多角形状部22も6面を形成している。
【0048】
以上のような各回転体を設けることで、ゲームの種類に応じてより楽しく遊べることになる。
【0049】
最後に、図6は図5(a)の回転体10を3個並列配置したスロットマシンとしてスタンプ装置を構成した場合の模式図である。本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、図示のように3個の回転体10、10、10を独立して回転可能に軸支し、夫々に圧縮コイルバネ40を設けた操作部材6、6、6を図示のように跨ぐように設け、共通の押圧部材106で同時に押圧可能に設けることで、3個の回転体10、10、10を個別に回転駆動した後に、スタンプ位置で個別にランダムに停止させ、ランダムにスタンプするようにして遊ぶことも可能になる。
【0050】
なお、以上のように構成されるスタンプ装置は、各構成部品を組立体図とともに同梱したいわゆる組立用のプラモデルキットとして提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】(a)は本発明の一実施形態であるスタンプ装置1を一部破断して示した正面図、(b)は(a)の底面図である。
【図2】スタンプ装置1の立体分解図である。
【図3】(a)はスタンプ装置1が待機位置になっている様子を示した要部断面図、(b)はスタンプ装置1が操作位置になっている様子を示した要部断面図である。
【図4】(a)はスタンプ装置1が待機位置になる直前の様子を示した要部断面図、(b)はスタンプ装置1が元の待機位置になり、スタンプを行う様子を示した要部断面図である。
【図5】(a)〜(d)は回転体10の変形例を示した正面図である。
【図6】図5(a)の回転体10を3個並列に配置したスロットマシンとしてスタンプ装置を構成した場合の模式図である。
【符号の説明】
【0052】
1 スタンプ装置
2、3 ハウジング
4 蓋体
5 キャラクタ人形
6 操作部材(操作手段)
7 ダイヤル
9 回転中心軸
10 回転体
20 ギア
22 多角形状部
33 停止部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転中心軸と平行に複数の平面を形成した回転体を前記回転中心軸回りに回転可能に軸支し、前記平面上にスタンプ体を設け、前記回転体をスタンプ位置で停止させて使用するスタンプ装置であって、
前記回転体を回転駆動した後に、前記スタンプ位置でランダムに停止させるための操作手段と、を備えることを特徴とするスタンプ装置。
【請求項2】
前記操作手段は、
前記回転駆動のための歯部と、前記回転体をスタンプ位置で停止させるための停止部とを前記回転体を跨いで形成する操作部材と、
前記操作部材を移動付勢する付勢部材と、
前記歯部に噛合するように前記回転体の一方の側面に設けられるギア歯部と、
前記スタンプ体の個数分の面部の一つが、前記停止部に対して当接するように前記回転体の他方の側面に設けられる多角形状部とを備え、
前記操作部材は、前記多角形状部と前記停止部とが当接することにより前記回転体を停止せしめる位置と、前記歯部と前記ギア歯部とが噛合することにより前記回転体を回転駆動せしめる位置との間で往復移動可能に設けられ、前記付勢部材により前記停止せしめる位置に移動付勢されていることを特徴とする請求項1に記載のスタンプ装置。
【請求項3】
前記操作手段は、
前記回転駆動のための歯部と、前記回転体をスタンプ位置で停止させるための停止部とを一体形成する操作部材と、
前記操作部材を移動付勢する付勢部材と、
前記歯部に噛合するように前記回転体の一方の側面に設けられるギア歯部と、
前記スタンプ体の個数分の面部の一つが、前記停止部に対して当接するように前記回転体の前記一方の側面に設けられる多角形状部とを備え、
前記操作部材は、前記多角形状部と前記停止部とが当接することにより前記回転体を停止せしめる位置と、前記歯部と前記ギア歯部とが噛合することにより前記回転体を回転駆動せしめる位置との間で往復移動可能に設けられ、前記付勢部材により前記停止せしめる位置に移動付勢されていることを特徴とする請求項1に記載のスタンプ装置。
【請求項4】
前記多角形状部と当接する前記停止部を、前記スタンプ体に対して略垂直に形成することにより、前記回転体を軸支するハウジングの開口面に対して略平行となるように前記スタンプ体を停止させ前記開口面から露出させることを特徴とする請求項2または3に記載のスタンプ装置。
【請求項5】
前記スタンプ体は、インキを含浸する多孔性材料を用いて所定文字/画像を形成し、
前記回転体を軸支する軸支部を有するハウジングは、前記スタンプ位置で停止された前記スタンプ体を前記ハウジング外部に露出させる開口部を備え、
前記インキの乾燥を防止するために前記開口部を覆う蓋体を着脱可能に設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスタンプ装置。
【請求項6】
前記スタンプ体の前記所定文字/画像は、勝敗を決定するパターンまたは夫々異なる色の異色インキを含浸するか、あるいは前記パターンと前記異色インクとを組み合わせて形成されることを特徴とする請求項5に記載のスタンプ装置。
【請求項7】
1個の前記回転体と、1個の前記操作手段が設けられ、前記操作手段の押圧部を押圧して前記回転体を回転駆動後に、前記スタンプ位置でランダムに停止させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のスタンプ装置。
【請求項8】
前記回転体の平面は、少なくとも2面、望ましくは3面以上形成されることを特徴とする請求項7に記載のスタンプ装置。
【請求項9】
複数の前記回転体と、前記回転体と同数の複数の前記操作手段が設けられ、共通の押圧部材で前記複数の操作手段を同時に押圧して前記複数の回転体を個別に回転駆動後に、前記スタンプ位置で個別にランダムに停止させることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のスタンプ装置。
【請求項10】
前記複数の回転体の前記平面は、少なくとも2面、望ましくは3面以上形成されることを特徴とする請求項9に記載のスタンプ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−181969(P2006−181969A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−380557(P2004−380557)
【出願日】平成16年12月28日(2004.12.28)
【出願人】(504178487)萬代(香港)有限公司 (3)
【Fターム(参考)】