説明

スチーム切断装置

本発明は、少なくとも1つの流体(8)用容器(5)と、電流源(2)と、制御装置(3)と、供給ライン(7)を介して容器(5)と接続され、ノズルからスチーム噴射を発生するバーナー(6)とを含むスチーム切断装置(1)に関する。本発明によれば、スチーム切断手順の完了時または完了後に、供給ライン(7)及び/又はバーナー(6)を圧力軽減するために、リリーフライン(22)が供給ライン(7)に接続される。これにより、待機モード中またはスチーム切断装置の停止後に、バーナー内での流体が全くまたは殆ど無くなって、後蒸発を回避できる。制御弁(24)をリリーフラインに設けることができ、これは、バーナー(6)内の圧力を決定するためのセンサ(25)と接続された制御装置(3)と接続可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの流体用容器と、電流(current)源と、制御装置と、供給ラインを介して容器と接続され、ノズルからスチーム噴射を発生するバーナーとを含むスチーム切断装置に関する。
【0002】
流体容器、電流源および制御装置は、通常、適切なラインを介してバーナーと接続された基本装置に配置される。
【背景技術】
【0003】
オーストリア特許第406559B号は、スチーム切断方法のためのバーナーが制御装置および供給装置に接続されており、これは公知である。そこでは、カソード、必要ならばアノード、流体供給システム、およびカソード領域に延びるチャネルが、バーナーに配置される。チャネルは、流体供給システムの供給ラインと接続可能である。バーナーおよびチャネルは、フローチャネル、流体チャネルまたは長手溝をそれぞれ備える。チャネルは、アノードまたはカソードから供給ライン方向に延びて、カソードまたはカソードスリーブと蒸発(evaporate)エレメントとの間に配置される。チャネルは、流体をガスに変換するように機能する。これは、フローチャネル、流体チャネルまたは長手溝への入り口とカソードおよびアノード間のスペースとの間で行われる。
【0004】
該バーナーは、スチーム切断手順の完了時、即ち、バーナーをオフにする時、または待機(standby)動作の際に、バーナーおよび供給ラインに圧力が存在し続けるという不具合がある。このことは、後蒸発(post-evaporate)を引き起こし、バーナーからの流体漏れを生じさせることがあり、スチーム切断動作に必要な流体の重大な量的損失をもたらすことがある。さらに、バーナーおよび供給ラインでの圧力減少は、バーナーでの流体の沸点の低下を伴い、高温のバーナーによって流体のガス状態への更なる変換を自動的に生じさせ、不定の期間、流体が蒸発し続けることになり、続いてさらにバーナーが冷却した場合、液体状態に再変換され、漏出することがある。その結果、バーナーがより速やかに冷却して、スチーム切断手順の再スタートのとき、かなりの遅れを生じさせる。更なる問題は、供給ラインからの流体漏れに起因して、供給ラインに流体が存在せず、あるいは僅かしか存在しないことから、再スタートのとき個々の流体供給を再び立ち上げる必要がある点である。最初に言及した特許明細書は、スチーム切断装置のバーナーへの流体供給に関して詳細に記述していない。この特許は、バーナーの構造について詳細に記述しているだけである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
よって本発明の目的は、待機動作中またはスチーム切断装置をオフにした後に、バーナーに可能な限り少量または全く流体の存在しないスチーム切断装置を提供することである。さらに、スチーム切断手順の完了時に、バーナーから漏出する流体が可能な限り少なくすることである。最後に、スチーム切断器への流体供給が、基本装置に設けられた流体容器とバーナーとの間でレベル相違から可能な限り独立させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、スチーム切断手順の完了時または完了後に供給ライン及び/又はバーナーを圧力軽減するために、供給ラインと連通するリリーフ(relief)ラインを設けることにより達成される。
【0007】
その利点は、リリーフラインにより、切断プロセスの完了時に、バーナー内およびバーナーの供給ライン内に存在する流体圧力が減少しまたは軽減される点である。切断プロセスの完了後、バーナーおよび供給ライン内に存在する過剰な流体は、リリーフラインを介して排出される。これによりバーナーおよび供給ラインは、スチーム切断手順の終了後に圧力軽減されて、スチーム切断装置の動作後だけ、バーナーまたはバーナーノズルから漏出する流体が僅かまたは皆無になる。さらに、例えば、容器のレベルより下方に位置した切断場所でバーナーを使用した場合、バーナー内の圧力増加が生ずることがあり、リリーフラインを介して容易に排出されるようになる。
【0008】
リリーフラインは、バーナー内部またはバーナー領域の供給ラインと接続した場合、スチーム切断装置での圧力軽減は最も有効なものになろう。これにより、バーナーでの流体漏れ箇所からリリーフラインへの供給経路が短くなり、圧力は極めて速やかに減少させることができ、切断プロセスの完了後に漏出し得る流体が皆無またはほんの僅かな量になるようになる。
【0009】
好都合には、リリーフラインの断面は、供給ライン及び/又はバーナーでのノズル出口開口の断面より大きい。このことは、リリーフラインの断面がより大きいため、より多くの流体が排出可能になり、バーナーおよび供給ラインの実質的に加速した圧力軽減を確保する。
【0010】
本発明の更なる特徴によれば、バーナー内およびバーナーに面する供給ライン内で必要な流体動作圧力を高めるためのポンプが、供給ラインに配置される。これによりスチーム切断手順に必要な流体供給システムでの圧力を、簡単な方法で高めることが可能になる。
【0011】
例えば、逆止弁、制御弁、フロー抵抗器をリリーフラインに配置した場合、スチーム切断プロセスの関数として圧力軽減の制御を実現することができる。
【0012】
流体圧力の所望の動作圧力への適合は、減圧弁の支援により行うことができる。これは、スチーム切断器からの自動圧力適合を簡単かつ費用対効果の高い方法で可能にする。他の利点は、使用者による調整の必要がない点であり、これにより操作エラーを排除する。
【0013】
いずれかのフロー方向への流体輸送用に設計されたポンプを用いた場合、リリーフラインは、例えば、弁などの追加の構造的部品を節約するようにして、供給ラインによって形成することができる。
【0014】
圧力軽減の際、流体がリリーフラインを経由して容器へ再循環可能なように、リリーフラインが容器に接続された場合、流体は失われなくなり、この流体は次の切断プロセスに再利用される。
【0015】
容器は、例えば、ガスボトルまたはガスカートリッジで形成可能であり、予め定めた圧力が容器内で構築される。そして、流体は、弁を開けるだけでバーナーに向けて案内され、複雑で高価なポンプは必要でなくなる。
【0016】
供給ラインおよび必要ならばリリーフラインにおいて、予め定めた圧力で、一方向に自動的に開いて反対方向で閉じる戻り止め(nonreturn)弁を備える構成によって、スチーム切断装置の簡単かつ低コストの自動圧力適合および圧力軽減が得られる。
【0017】
好都合には、流体は水からなる。よって、所定組成の高価な流体は必要でなく、使用者は、切断プロセス用に、例えば、水道水を使用できる。
【0018】
流体供給システムおよびバーナーの石灰沈着(calcification)および汚染を、可能な限り簡単かつ費用対効果の高い方法で防止するために、本発明の更なる特徴は、流体を浄化するためのフィルタを提供し、これは、好ましくは容器内及び/又は供給ライン内及び/又はリリーフライン内及び/又は補充(refill)容器内に配置される。
【0019】
バーナー内及び/又は供給ライン内及び/又はリリーフライン内の圧力を検出するためのセンサを設けた場合、個々の弁が制御装置に伝達可能になり、制御回路を構成する。圧力の代わりに又は圧力に加えて、センサの支援により流体の流量(flow rate)を検出することも可能である。センサに接続された制御装置は、ポンプ及び/又は制御弁及び/又は逆止弁及び/又はフロー抵抗器及び/又は減圧弁と接続され、圧力依存制御のための制御回路を構成する。こうして簡単な方法で必要な値への自動適合が可能になる。他の利点は、圧力を個々の条件に適合させるために、流体供給のための圧力調整を実施するオプションを使用者に提供する点である。
【0020】
蒸発器を供給ライン内に設置した場合、スチーム切断装置は、クリーニング無しでほぼ長期間に渡って使用可能になる。そして、動作期間または使用時間は、実質的に延びることになる。
【0021】
スチーム切断装置の動作パラメータを検出し処理するための手段を設けた場合、圧力センサを使用しないで、スチーム切断装置の動作パラメータを介してバーナー内および供給ライン内の圧力を検出して計算することができる。よって、スチーム切断装置での計算ルーチンをプログラム化して保存するだけでよい。そして、スチーム切断装置は、検出し計算した値により、自動応答が可能になり、簡単かつ費用対効果の高い制御を提供する。
【0022】
添付した図面により本発明をより詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、スチーム切断手順のための基本装置1aを備えるスチーム切断装置1を示す。基本装置1aは、電流源2と、制御装置3と、制御装置3に関連したブロッキングエレメント4とを備える。ブロッキングエレメント4は、容器5に用意された流体8がバーナー6に供給可能なように、供給ライン7を経由して容器5およびバーナー6に接続される。エネルギー、特に、電流および電圧のバーナー6への供給は、ライン9,10を介して電流源2から行われる。
【0024】
バーナー6の冷却を提供するため、バーナー6は、冷却サイクル11を介して、必要ならば、介在するフローモニタ12を介して、流体容器13に接続されている。バーナー6または基本装置1aを動作させる場合、冷却サイクル11は制御装置3によって起動され、冷却サイクル11を介してバーナー6の冷却を提供する。冷却サイクル11を形成するために、バーナー6は冷却ライン14,15を介して流体容器13に接続される。
【0025】
さらに、基本装置1aは、入力及び/又は表示装置16を備え、スチーム切断装置1の種々のパラメータまたは動作状態の調整が可能になる。入力及び/又は表示装置16によって調整されたパラメータは制御装置3に伝達され、制御装置3は、スチーム切断装置1の個々の構成部分を制御することが可能である。
【0026】
当然ながら、例示的実施形態に示すように、個々のライン7,9,10,14,15を介してバーナー6を基本装置1aと接続する必要はなく、個々のライン7,9,10,14,15は共通のホースパック(不図示)内に合体してもよく、これは、結合手段、特に、接続プラグの支援によりバーナー6および基本装置1aに接続される。
【0027】
さらに、バーナー6は、少なくとも1つの操作エレメント17、特に、押しボタンスイッチ18を備えてもよい。操作エレメント17、特に、押しボタンスイッチ18により、オペレータは、押しボタンスイッチ18の作動及び/又は停止によって、バーナー6から制御装置3へ、スチーム切断手順の開始および実行について情報伝達が可能である。さらに、入力及び/又は表示装置16は、例えば、予備調整を行うように、特に、切断する材料、使用する流体および電流および電圧の特性などを予め規定するように機能する。言うまでもなく、追加の操作エレメントをバーナー6に配置して、スチーム切断装置1の1つ又はそれ以上の動作パラメータをバーナー6から調整するようにしてもよい。このため、こうした操作エレメントは、基本装置1aと、特に、ラインまたはバスシステムを直接経由して制御装置3と接続可能である。
【0028】
押しボタンスイッチ18の作動の際、制御装置3は、スチーム切断手順に必要な個々の構成部分を作動する。ポンプ(不図示)、ブロッキングエレメント4、そして電流源2は、例えば、最初にバーナー6への流体8および電気エネルギーの供給を開始するように作動する。その後、制御装置3は、冷却サイクル11を作動して、バーナー6の冷却を可能にする。流体8およびエネルギー、特に、電流および電圧をバーナー6に供給することによって、流体8は、バーナー6において高温ガス19、特に、プラズマに変換されるようになり、バーナー6から出るガス19によって、ワークピース20での切断プロセスの実行が可能になる。流体8のガス19への変換についての正確なメカニズムは、出願人のオーストリア特許第406559B号から参照できる。
【0029】
図2〜図11は、スチーム切断手順の後にスチーム切断装置1を圧力軽減するための流体の再循環21を含む、本発明に係るスチーム切断装置1の概略図を示す。
【0030】
流体8は、少なくとも1つのポンプ23の支援により、容器5から供給ライン7を介してバーナー6に送給される。流体8は、バーナー6において蒸発し、ガス噴射またはガス19が高温でバーナー6から出てくる。ポンプ23は、先行技術から知られたいずれの構成でもよく、下記の図2〜図11では簡略した方法で概略的に図示している。前記少なくとも1つのポンプ23により、スチーム切断手順に必要な動作圧力が、バーナー6内およびバーナー6に面する供給ライン内で高めらる。
【0031】
スチーム切断手順の完了後、流体供給用の圧力は、ポンプ23が停止した状態であっても、バーナー6および供給ライン7、特に供給ライン7の圧力側で高くなり続ける。これは、供給ライン7が、切断手順の際に高められた圧力によって拡張して、切断プロセスまたは流体輸送の完了後、元の状態を再開し、これにより供給ライン7に存在する流体8をバーナー6へ押圧することに起因している。切断プロセスの終了の際、新しい流体8が容器5から供給されなくても、バーナー6には短い期間だけ供給ライン7に存在する流体8が供給される。さらに、ガスクッションが、圧力軽減すべきバーナー6に形成されている。
【0032】
バーナー6に存在する圧力またはガスのクッションは、バーナー6のノズルを介して圧力軽減され得る。ノズル出口開口の小さな断面に起因して、圧力が減少するには比較的長い期間がかかるため、長い後蒸発(post-evaporate)をもたらすことになる。これに関して流体8の沸点は、上昇した圧力で増加し、圧力が減少すると降下することに留意すべきであり、このことは、供給ライン7およびバーナー6内の圧力が、切断プロセスの完了後に、脱出ガスによって自動的に減少し、部分的に過熱された流体8は沸騰および蒸発し続けて、蒸気またはガス9がバーナー6から脱出し続け、即ち、後蒸発が続くことを意味する。
【0033】
後蒸発の実質的な不具合は、バーナー6がほぼより早く冷却されて、例えば、待機動作の際、バーナー6が、バーナー6の新しいスタート時に再加熱を必要とする程度まで冷え切って、実質的により長いスタート段階をもたらしてしまう点である。
【0034】
こうした後蒸発を防止しまたは低減するために、バーナー6および供給ライン7内で圧力が作用している流体8が、スチーム切断手順の完了の際に圧力軽減され、圧力はリリーフライン22を介して減少する。好都合には、リリーフライン22は、バーナー6の中または近傍の供給ライン7と接続される。リリーフライン22は、リリーフライン22に配置されたブロッキング部材によって、供給ライン7に対して切り離されており、切断プロセスの流体供給の際、リリーフライン22内で圧力が高くなるのを防止している。リリーフライン22が圧力下になく、即ち、切断プロセスの終了時に自動的に行われるブロッキング部材の動作の際、供給ライン7内およびバーナー6内の圧力がリリーフライン22まで減少すると、圧力軽減が起こる。これにより、流体8は、供給ライン22およびバーナー6からリリーフラインの中に吸い込まれ、後蒸発は全くまたは僅かしか発生しなくなる。こうした僅かな後蒸発により、バーナー6は強力に冷却されなくなり、再スタートの時、即ち、短い切断の中断後、バーナー6のより迅速な加熱、よって流体8の沸点までのより迅速な加熱が確保されるようになる。バーナー6を再加熱するよりも、必要なエネルギーは実質的に少なくなる。当然ながら、バーナー6に配置された加熱エレメント(不図示)の支援により、待機動作中にバーナー6の温度を維持することも可能である。
【0035】
リリーフライン22は、例えば、ポンプ23とバーナー6との間の供給ライン7に接続される。リリーフライン22の断面は、ノズル出口開口及び/又は供給ライン7の断面より大きいことが好都合であり、バーナー6内および供給ライン7内でより早い圧力減少を確保している。リリーフライン22は、当然ながら、ノズル出口開口及び/又は供給ライン7と同じ断面または、それより小さい断面を有してもよく、この場合、圧力減少はより遅くなる。さらに、制御弁24がリリーフライン22に配置され、制御弁24の動作時に、即ち、スチーム切断手順の完了後、供給ライン7内およびバーナー6内の圧力がリリーフライン22を介して軽減されるようになる。
【0036】
リリーフライン22は、バーナー6に可能な限り接近して、またはバーナー6内で、供給ライン7と接続される。リリーフライン22は、供給ライン7から容器5へ導かれ、そこで流体8が再循環する。この場合、容器5内の流体8は加圧されていない。容器5内の流体8は、ポンプ23に無圧状態、即ち、非圧縮状態で供給されるため、リリーフライン22から容器5への流体8の再循環は、何ら問題無く実施できる。リリーフライン22は、制御弁24を備え、これは、スチーム切断手順の際、制御装置3によって制御される。
【0037】
さらに、流体供給用のセンサ25、例えば、圧力及び/又はフローセンサは、バーナー6とリリーフライン22との間、好ましくは、バーナー6内または供給ライン7内及び/又はリリーフライン22内に、配置してもよい。センサ25は、検出したデータおよび値、即ち、現在の圧力及び/又は流量(flow rate)の値を制御装置3へ伝達し、個々の構成部分を対応させて作動させることが可能になる。切断プロセスを開始する場合、制御弁24は閉じており、ポンプ23により供給ライン7で流体8の圧力が高くなる。同時に、バーナー6は、エネルギー通電により加熱され、供給された流体8がガス状態に変換されるとともに、相応に高温のプラズマ噴射が切断プロセス用に形成される。センサ25は、供給ライン7での圧力を監視して、制御装置3は、圧力変動下で個々の制御手順を起動することが可能になる。例えば、供給ライン7での圧力が高くなり過ぎた場合、リリーフライン22に配置された制御弁24が開いて、流体の圧力がリリーフライン22を介して軽減される。スチーム切断手順の際、センサ25が所定の圧力に再び到達したと認識した場合、制御装置3は、制御弁25を再び閉じるようになる。こうして供給ライン7内およびバーナー6内の圧力バランスは、制御弁24によって制御され、流体8は容器5へ再循環される。切断手順を終了すると、制御弁25は再び開いて、流体8の圧力がリリーフライン22を介して軽減され、同時に、流体8は、供給ライン7およびバーナー6から容器5へ再循環されるようになる。
【0038】
当然ながら、動作パラメータ、例えば、電流、電圧、時間などの支援により、バーナー6内および供給ライン7内の流体8の圧力を計算することも可能でり、これらは、スチーム切断手順の際、連続的に決定される。従って、1つの可変要素(variant)またはプログラムをスチーム切断器1または制御装置3のメモリに保管するようにする。その結果、例えば、センサ25を節約し、コストを低減することが可能になる。こうして、スチーム切断手順の後、バーナー6および供給ライン7の圧力軽減を確保する、簡単な構成のスチーム切断装置1が実現される。
【0039】
容器5は、例えば、ガスボトルで形成することができる。必要とする流体8の量がほとんど少ないスチーム切断手順について、延びた動作時間を伴う携帯用の自律スチーム切断器1が作成される。容器5は、例えば、スチーム切断装置1において交換可能で配置することができる。さらに、本発明に係るバーナー6またはスチーム切断装置1は、いずれの場所やラインに拘束されず、バーナー6またはスチーム切断装置1は、応ずるのが困難な場所、即ち、到達するのが困難な使用場所でのスチーム切断のために、何時でも使用可能である。
【0040】
図3は、本発明に係るスチーム切断装置1の更なる例示的実施形態の概略図である。容器5が流体8用に再び設けられ、ここから流体8は、ポンプ23の支援により供給ライン7を介してバーナー6に配給される。バーナー6を圧力軽減するため、本実施形態では、逆止弁(check valve)26がリリーフライン22に配置され、この逆止弁26は、スチーム切断手順の後、供給ライン7の圧力軽減のために作動する。ポンプ23は、この例示的実施形態では、制御装置3と接続され、ポンプ23は、センサ25によって検出された流体圧力の関数として制御可能である。これに対して、図2に係る実施形態での圧力制御は、制御弁24により行われる。バーナー6でのセンサ25は、圧力値または実際の値を制御装置3へ伝達する。供給ライン7内およびバーナー6内の圧力バランスは、ポンプ23によって制御される。ポンプ23を制御することによって、供給ライン7内およびバーナー6内の圧力の適合が行われる。例えば、供給ライン7内およびバーナー6内の圧力が増加すると、これはセンサ25によって認識され、制御装置3へ伝達される。その結果、制御装置3により、ポンプ23の回転数及び/又は流量が減少するようになる。一方、センサ25の値が低下すると、制御装置3により、ポンプ23の回転数及び/又は流量が増加するようになる。こうして、実際の値が、圧力用に調整または保管した値セットに対応するまで、圧力の関数としての、ポンプ23の回転数及び/又は流量の連続的な適合が実施される。切断プロセスを終了する場合、逆止弁26は制御装置3によって作動し、無圧のリリーフライン22を介して圧力減少が起こるようになり、流体8は容器5へ戻される。
【0041】
よって、簡単かつコンパクトな構造のスチーム切断装置1が再び提供され、携帯用のスチーム切断装置1が実現でき、応ずるのが困難な使用場所での使用も可能になる。
【0042】
図4によれば、逆止弁26は、リリーフライン22に配置されたフロー抵抗器(flow resistor)27と置換してもよく、供給ライン7およびバーナー6の圧力軽減を可能にしている。当然ながら、先行技術から知られた減圧弁(pressure reducer)28を、バーナー6内またはその上流側に配置することも可能であり、簡単かつ費用対効果の高いポンプ23の使用を可能にしている。この場合、バーナー6内の圧力は減圧弁28によって制御されるため、ポンプ23の制御は必要でない。当然ながら、この例示的実施形態において、センサ25を設けて、減圧弁28無しで、ポンプ23による圧力バランスを制御することも可能である。この例示的実施形態において、スチーム切断装置1の安全な圧力軽減を確保するために、当然ながら、フロー抵抗器27は、制御弁24または簡単な逆止弁26と置換してもよい。
【0043】
図5によれば、ポンプ23だけで供給ライン7およびバーナー6の圧力軽減を確保することも可能である。こうしてポンプ23は、センサ25によって検出されたデータに基づいて、制御装置3によって制御される。スチーム切断プロセスを開始すると、ポンプ23は、矢印29のように、容器5からバーナー6へ流体8を配給する。スチーム切断プロセスの終了時またはその後、ポンプ23は、矢印30のように、流体8を容器5へ戻す。これは、供給ライン7およびバーナー6に存在する圧力によって達成され、供給ライン7およびバーナー6の圧力軽減が起こる。この場合、ポンプ23は、配給方向に逆転可能でなければならなず、即ち、各フロー方向、バーナー6の方向に向いた矢印29および反対方向に向いた矢印30に沿って使用可能でなければならない。この例示的実施形態では、リリーフライン22を設ける必要がなく、流体8は、ポンプ23のみを介してバーナー6へおよびバーナー6から輸送される。さらに、言うまでもなく、リリーフライン22を追加的に配置して、供給ライン7のより早い圧力軽減を達成することも可能である。
【0044】
図6は、本発明に係るスチーム切断装置1の更なる変形の実施形態を示す。先行技術から知られた少なくとも1つの戻り止め(nonreturn)弁31,31’が、供給ライン7およびリリーフライン22にそれぞれ使用されている。この場合、バーナー6内のリリーフライン22は、流体8をガス状態に変換するためのガス発生チャンバまたはチャネル(不図示)と接続される。
【0045】
戻り止め弁31は、供給ライン7においてバーナー6の上流直後に配置され、戻り止め弁31のフロー方向はバーナー6の方向に向いている。戻り止め弁31は、好ましくは、0.01バール(bar)から10バール、特に1バールの圧力で開いて、バーナー6に流体8を供給する。
【0046】
スチーム切断手順の完了後、スチーム切断装置1は、依然として圧力下にある。スチーム切断装置1およびバーナー6を圧力軽減するために、この例示的実施形態では、リリーフライン22が再び設けられる。リリーフライン22では、更なる戻り止め弁31’がバーナー6の領域に配置され、この場合、戻り止め弁31’のフロー方向はバーナー6から遠ざかって、流体容器5の方向に向いている。リリーフライン22に配置された戻り止め弁31’は、好ましくは、1ミリバールから1000ミリバールの圧力、特に50ミリバールの圧力で開く。リリーフライン22では、さらに制御弁24が配置され、これは、スチーム切断プロセスの終了時に、制御装置3によって開かれ、リリーフライン22の戻り止め弁31’がバーナー6内に存在するより高い圧力によって開いて、供給ライン7を圧力軽減する。リリーフライン22は、追加のライン32を介して供給ライン7と接続され、追加のライン32にはセンサ25が配置される。バーナー6は、当然ながら、例えば、供給ライン7およびリリーフライン22を分岐する分岐ラインを介して、供給されてもよい。
【0047】
この構成の実質的な利点は、スチーム切断装置1は、流体の再循環21とともに、印加レベル、即ち、容器5とバーナー6との間のレベル相違とは無関係に、圧力印加が可能である点である。理由は、スチーム切断プロセスにそれぞれ必要な圧力は、戻り止め弁31に起因して、供給ライン7内に存在するからである。こうして流体8は、適切な圧力でバーナー6に供給されることになる。さらに、供給ライン7の安全な圧力軽減は、リリーフライン22内での僅かな圧力で開く戻り止め弁31’により、スチーム切断装置1の印加レベルとは独立して、同様にして確保される。
【0048】
他の利点は、流体8がリリーフライン22により容器5に戻る点である。理由は、容器5は加圧されておらず、供給ライン7に存在する過剰な流体8が、何ら問題なく、容器5の中に再び導入可能であるからである。これにより、バーナー6および供給ライン7をそれぞれ圧力軽減する場合、流体8が失われなくなる。さらに、流体8は、スチーム切断プロセスの終了後、供給ライン7において戻り止め弁31に至るまで特定の圧力下にあることが好都合である。スチーム切断プロセスの再スタート時に、流体8を供給ライン7にポンプ送給したり、供給ライン7で圧力を高めたりする必要が殆どない。これにより、スチーム切断手順のより迅速な再スタートを可能にする。
【0049】
基本的には、前述した変形実施形態では、容器5は所定の圧力下にないことに留意すべきである。
【0050】
流体の再循環21を含む、本発明に係るスチーム切断装置1の他の例示的実施形態は、図7に概略的に図示している。ここでは、所定の圧力が、ガスボトルに類似した方法で容器5内に存在している。容器5に設けられた供給ライン7には、制御装置3によって制御され、スチーム切断手順のスタート時だけ開いて、その終了時に閉じるメイン弁33が配置される。容器5に存在する圧力によって、流体8がバーナー6の方向に加圧され、ポンプ23無しでバーナー6の流体供給を簡単に実現している。
【0051】
供給ライン7およびバーナー6の圧力軽減を可能にするために、リリーフライン22が供給ライン7に再び配置される。当然ながら、リリーフライン22をバーナー6に直接またはバーナー6内に配置することも可能である。リリーフライン22には、逆止弁26が設けられ、逆止弁26はスチーム切断手順の終了時に開くとともに、供給ライン7に配置されたメイン弁33は閉じる。圧力下の過剰な流体8は、好ましくは、リリーフライン22を介して追加の容器34の中に導かれる。この追加の容器34は、好ましくは、基本装置1aに交換可能に配置され、使用者は流体8を簡単に処理したり再利用することが可能になる。
【0052】
図8に係る変形実施形態においても、所定の圧力が流体容器5に存在している。メイン弁33は、容器5に設けられた供給ライン7に再び配置され、スチーム切断手順のスタート時に開いて、流体8をバーナー6に供給する。容器内に存在する圧力は、スチーム切断手順を実施するのに必要なバーナー6内の圧力より大きく、このため減圧弁28がバーナー6の上流側に配置され、相応な圧力に適合させている。
【0053】
バーナー6および供給ライン7の圧力軽減のため、リリーフライン22が、減圧弁28とメイン弁33との間に再び配置され、メイン弁33と容器5との間の供給ライン7に再び入り込んでいる。リリーフライン22において、ポンプ23が配置され、その配給方向は容器5に向いている。スチーム切断手順の終了時、即ち、メイン弁33が閉じると、流体8は、ポンプ23の支援により、リリーフライン22を介して容器5の中に戻る。
【0054】
当然ながら、実際の圧力値を検出して、相応に応答できるようにするため、センサ25を、例えば、バーナー6内に配置することも可能である。減圧弁28は、バーナー6に一定の圧力、またはスチーム切断手順に必要な圧力を持続的に供給するように、センサ25によって測定された圧力の関数として制御される。
【0055】
当然ながら、図9に示すように、容器5を圧力容器35と置換することも可能である。圧力容器35は、ガスボトルまたはガスカートリッジで形成可能であり、そこには所定の圧力が存在している。圧力容器35は、ガスライン36を介して、スチーム切断手順のための流体8を収容する容器5と接続される。流体8がバーナー6に供給される供給ライン7は、圧力容器35の反対側の容器5側に配置される。
【0056】
スチーム切断装置1内、バーナー6内および供給ライン7内でスチーム切断手順に必要な圧力をそれぞれ発生するために、圧力容器35に収容されたガス37が、容器5の中へ加圧される。これにより容器5内でガスクッション(cushion)38を生成し、流体8をバーナー6の方向に必要な圧力で加圧する。制御装置3によって制御される制御弁24は、容器5とバーナー6の間に配置され、スチーム切断手順のスタート時に続いて容器5内の圧力が高くなった後に開かれる。容器5内のガスクッション38の圧力を制御するために、減圧弁28は、例えば、圧力容器35と容器5との間に配置してもよい。減圧弁28も、制御装置3によって制御可能である。さらに、センサ25は、ガスライン36内及び/又は容器5内及び/又は供給ライン7内及び/又はバーナー6内に配置することが可能である。制御装置3は、センサ25によって検出された圧力値に基づいて、減圧弁28および制御弁24を制御できる。
【0057】
その結果、ポンプ23は、制御弁24と置換してもよく、これにより当然ながら多大なコスト節減が図られる。こうした構成の場合、圧力容器35内の圧力は、スチーム切断手順の際、即ち、圧力容器35での流体減少のとき、特に、ほぼ全ての流体が圧力容器35から取り出された場合に、減少する。しかしながら、圧力容器35内の圧力はスチーム切断手順に必要な圧力よりほぼ高いことから、例えば、センサ25および制御装置3によって、圧力条件を実際に必要な圧力に適合させることは容易である。
【0058】
この変形実施形態は、スチーム切断手順の終わりに、バーナー6および供給ライン7の圧力軽減が生じないという不具合がある。こうした圧力軽減を可能にするため、流体8を追加の容器5に導くリリーフライン22を再び採用してもよい。流体再循環を含む本発明に係るスチーム切断装置1は、簡単な方法で再び実現できる。
【0059】
図10は、本発明に係るスチーム切断装置1の更なる例示的実施形態を示し、これは流体再循環21を備え、流体8は、ポンプ23によって供給ライン7を介して容器5からバーナー6へ配給される。ポンプ23は、スチーム切断手順に必要な圧力をバーナー6内および供給ライン7内に供給するように、制御装置3によって制御可能である。実際の圧力は、センサ25によって検出され、制御装置3へ伝達可能である。
【0060】
流体8は、例えば、水道水(tap water)でもよいが、バーナー6、供給ライン7およびポンプ23を汚したり石灰沈着させる不純物を除去するフィルタリングが適切である。これは、例えば、補充(refill)容器41に配置された外部フィルタ40の支援によって実施可能であり、これによって流体8は、容器5に充填される前にフィルタリングされる。さらに、フィルタ首部(neck)39が、例えば、容器5に設けられ、これにより流体8が補充可能である。
【0061】
スチーム切断装置1、バーナー6および供給ライン7の圧力軽減を得るために、リリーフライン22が、バーナー6とポンプ23との間に配置される。リリーフライン22には、制御装置3によって制御される制御弁24がさらに配置される。スチーム切断手順の終了時、バーナー6および供給ライン7は、リリーフライン22および制御弁24により圧力軽減が可能になる。さらに、スチーム切断手順の際、制御弁24により、バーナー6および供給ライン7での圧力バランスを制御することも可能である。これは、センサ25が現在の圧力値を取り出して、制御装置3へ伝達し、制御装置3は、制御弁24を所望の圧力値の関数として制御するようにして行ってもよい。バーナー6および供給ライン7での圧力が高すぎるとき、制御弁24は、圧力値が必要な圧力値に一致するまで開かれる。
【0062】
ポンプ23の下流側だけ、必要な動作圧力が供給ライン7内で高くなることから、流体8は、リリーフライン22を介して容器5の中へ簡単に再循環することができる。
【0063】
使用者に優しい操作および補充オプションを提供するために、当然ながら、フィルタ40を、容器5内及び/又は供給ライン7内及び/又はリリーフライン22内及び/又はバーナー6の上流側で短く、配置することも可能である。
【0064】
流体再循環21を備える、本発明に係るスチーム切断装置1の他の構成オプションは、図11に概略的に図示している。フィルタ首部39を含む容器5から、供給ライン7およびここに配置されたポンプ23を介して、流体8が蒸発器42に供給される。流体8は、蒸発器42において蒸留、即ち、沸点まで加熱され、ガス状態となって蒸発器42から供給ライン7へ配給される。蒸発器42に続いて、逆流(countercurrent)冷却器43が供給ライン7に配置され、これによりガス状態の流体8は再び冷却され、液体状態に回復する。逆流冷却器43に続いて、流体8は追加の容器5に輸送され、ここから流体8が追加のポンプ23’によりバーナー6に送給される。
【0065】
バーナー6と追加のポンプ23’との間に配置されたリリーフライン22によって、圧力軽減が行われる。制御弁24は、リリーフライン22に配置され、圧力軽減および圧力バランスの両方を制御する。流体8は、追加の容器5へ再循環される。
【0066】
本発明に係るスチーム切断装置1のこの構成の場合、当然ながら、センサ25を配置して、これによりバーナー6内および供給ライン7内の圧力を制御することが可能である。センサ25によって検出された圧力値は、制御装置3に伝達され、ポンプ23及び/又は制御弁24及び/又は逆止弁26及び/又はフロー抵抗器27及び/又は減圧弁28が、前記値の関数として制御可能になる。これによりスチーム切断手順の際、圧力の自動適合が可能になり、スチーム切断手順の後に、スチーム切断装置の安全かつ迅速な圧力軽減が確保される。
【0067】
個々の充填レベルを検出するための測定機器を、容器5及び/又は容器34及び/又は圧力容器35に配置するこもできる。これにより、流体8の不足の適時な検出およびこれの適切な反応が可能になる。
【0068】
図1〜図11に表した個々の構成は、本発明に係る自律的な解決手段をそれぞれ構成することができ、及び/又は相互に組合せも可能である。本発明に係る個々の目多岐および解決手段は、これらの図の詳細な記載から取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】スチーム切断装置の概略図である。
【図2】流体の再循環を含む、本発明に係るスチーム切断装置の種々の実施形態の概略図である。
【図3】流体の再循環を含む、本発明に係るスチーム切断装置の種々の実施形態の概略図である。
【図4】流体の再循環を含む、本発明に係るスチーム切断装置の種々の実施形態の概略図である。
【図5】流体の再循環を含む、本発明に係るスチーム切断装置の種々の実施形態の概略図である。
【図6】流体の再循環を含む、本発明に係るスチーム切断装置の種々の実施形態の概略図である。
【図7】流体の再循環を含む、本発明に係るスチーム切断装置の種々の実施形態の概略図である。
【図8】流体の再循環を含む、本発明に係るスチーム切断装置の種々の実施形態の概略図である。
【図9】流体の再循環を含む、本発明に係るスチーム切断装置の種々の実施形態の概略図である。
【図10】流体の再循環を含む、本発明に係るスチーム切断装置の種々の実施形態の概略図である。
【図11】流体の再循環を含む、本発明に係るスチーム切断装置の種々の実施形態の概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの流体(8)用容器(5)と、電流源(2)と、制御装置(3)と、供給ライン(7)を介して容器(5)と接続され、ノズルからスチーム噴射を発生するバーナー(6)とを含むスチーム切断装置(1)であって、
スチーム切断手順の完了時または完了後に供給ライン(7)及び/又はバーナー(6)を圧力軽減するために、供給ライン(7)と連通するリリーフライン(22)が設けられることを特徴とするスチーム切断装置(1)。
【請求項2】
リリーフライン(22)は、バーナー(6)の内部またはバーナー(6)の領域において、供給ライン(7)と接続されることを特徴とする請求項1記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項3】
リリーフライン(22)の断面は、供給ライン(7)及び/又はバーナー(6)でのノズル出口開口の断面より大きいことを特徴とする請求項1または2記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項4】
バーナー(6)内およびバーナー(6)に面する供給ライン(7)内で必要な流体動作圧力を高めるためのポンプ(23)が、供給ライン(7)に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項5】
逆止弁(26)が、リリーフライン(22)に配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項6】
供給ライン(7)の圧力軽減とともに、バーナー(6)内及び/又は供給ライン(7)内の圧力を制御するための制御弁(24)が、リリーフライン(22)に配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項7】
フロー抵抗器(27)が、リリーフライン(22)に配置されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項8】
流体(8)の圧力を所望の動作圧力に減少させるための減圧弁(28)が設けられることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項9】
ポンプ(23)は、流体(8)を2つのフロー方向、即ち、バーナー(6)の方向およびその反対方向に、配給するように構成されることを特徴とする請求項4〜78いずれかに記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項10】
リリーフライン(22)は、圧力軽減の際、流体(8)がリリーフライン(22)を介して容器(5)へ再循環可能なように、容器(5)と接続されることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項11】
容器(5)は、ガスボトルまたはガスカートリッジで形成されることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項12】
予め定めた圧力が、容器(5)内で蓄積されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項13】
戻り止め弁(31)が、供給ライン(7)に配置されることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項14】
戻り止め弁(31’)が、リリーフライン(22)に配置されることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項15】
供給ライン(7)に配置された戻り止め弁(31)は、0.01バールから10バール、特に1バールの圧力で開くように設計されることを特徴とする請求項13または14記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項16】
リリーフライン(22)に配置された戻り止め弁(31’)は、1ミリバールから1000ミリバール、特に50ミリバールの圧力で開くように設計されることを特徴とする請求項13〜15のいずれかに記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項17】
流体(8)は、水からなることを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項18】
流体(8)を浄化するためのフィルタ(40)が、好ましくは、容器(5)内及び/又は供給ライン(7)内及び/又はリリーフライン(22)内及び/又は補充容器(41)内に配置されることを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項19】
バーナー(6)内及び/又は供給ライン(7)内及び/又はリリーフライン(22)内の圧力を検出するためのセンサ(25)が設けられることを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項20】
センサ(25)は、制御装置(3)と接続されていることを特徴とする請求項19記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項21】
制御装置(3)は、圧力依存制御のために、ポンプ(23)及び/又は制御弁(24)及び/又は逆止弁(26)及び/又はフロー抵抗器(27)及び/又は減圧弁(28)と接続されていることを特徴とする請求項20記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項22】
蒸発器(42)が、供給ライン(7)に設置されていることを特徴とする請求項1〜21のいずれかに記載のスチーム切断装置(1)。
【請求項23】
スチーム切断装置(1)の動作パラメータを検出して処理するための手段が設けられることを特徴とする請求項1〜22のいずれかに記載のスチーム切断装置(1)。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公表番号】特表2007−537042(P2007−537042A)
【公表日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−511761(P2007−511761)
【出願日】平成17年5月11日(2005.5.11)
【国際出願番号】PCT/AT2005/000159
【国際公開番号】WO2005/110659
【国際公開日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(504380611)フロニウス・インテルナツィオナール・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (65)
【氏名又は名称原語表記】FRONIUS INTERNATIONAL GMBH
【Fターム(参考)】