ストレッチャ兼用記載机
【課題】平常時には快適な記載机として使用でき、緊急時には速やかにストレッチャ使用できるように臨機応変な機能を備えたストレッチャ兼用記載机を提供すること。
【解決手段】 本発明の上記課題を解決するための第1の手段は、左右一対の袖部2,3と、該袖部2,3間に設けた天板部7,8とを有する記載机において、地震・火災・人命救助等の緊急時にストレッチャとし使用できるように前記天板部7,8を反転させる構造を備えたことを特徴とするストレッチャ兼用記載机である。
上記の構成により、平常時は健常者及び車椅子利用者が通常の記載机として使用できるとともに、地震・火災・人命救助等の緊急使用時には怪我人等を搬送するためのストレッチャとして使用できる。
【解決手段】 本発明の上記課題を解決するための第1の手段は、左右一対の袖部2,3と、該袖部2,3間に設けた天板部7,8とを有する記載机において、地震・火災・人命救助等の緊急時にストレッチャとし使用できるように前記天板部7,8を反転させる構造を備えたことを特徴とするストレッチャ兼用記載机である。
上記の構成により、平常時は健常者及び車椅子利用者が通常の記載机として使用できるとともに、地震・火災・人命救助等の緊急使用時には怪我人等を搬送するためのストレッチャとして使用できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平常時は記載机として使用でき、また、地震・火災・人命救助等の緊急時にストレッチャとして使用できるストレッチャ兼用記載机に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より市役所、病院等のロビーに設置され一般の人が立ったままで書類に記載でき、また、身体に障害を持つ人が車椅子のままで書類等に記載できるようにした筆記用テーブルはある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】 実開平6−38673
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記特許文献1に示された筆記用テーブルでは、平常時に健常者と身体に障害を持つ人とが共通に使用できるという機能を備えているのみで、地震・火災・人命救助等の緊急時にストレッチャとして使用できる機能を備えていないため、怪我人等を早期に運ぶ必要がある等、一刻を争う緊急時には不便であるという解決すべき課題があった。
【0004】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、平常時には快適に健常者及び身体に障害を持つ車椅子利用者が共通に使用でき、緊急時には素早くストレッチャとして使用できるように臨機応変の機能を備えたストレッチャ兼用記載を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の上記課題を解決するための第1の手段は、請求項1に記載したように、左右一対の袖部と、該袖部間に設けた天板部とを有する記載机において、地震・火災・人命救助等の緊急時にストレッチャとし使用できるように天板部を反転させる構造を備えたことを特徴とする。
【0006】
上記の構成により、平常時は健常者及び車椅子利用者が通常の記載机として使用できるとともに、地震・火災・人命救助等の緊急使用時には怪我人等を搬送するためのストレッチャとして使用できる。
【0007】
上記課題を解決するための本発明の第2の手段は、請求項2に記載したように、天板部を緊急時に反転させた場合に、該天板部の上面と前記左右一対の袖部の上面とが面一になるようにしたことを特徴とする。
【0008】
上記の構成により、緊急使用時には天板部と袖部の上面が面一となり、怪我人等の被搬送者が当該上面に横たわった場合に、天板部と袖部との間に段差がないために身体に余分なストレスを与えずに搬送できる利点を有する。
【0009】
上記課題を解決するための本発明の第3の手段は、請求項3に記載したように、平常時に記載机と使用する場合に、天板部下部及び左右一対の袖部との間に車椅子が進退可能なスペースを設けたことを特徴とする。
【0010】
上記の構成により、車椅子がスムーズに記載机の下部に進退することができ、車椅子利用者が無理なく利用することが可能となる。
【0011】
上記の課題を解決するための本発明の第4の手段は、請求項4に記載したように、天板部は、少なくとも2つに分割される構造を備えたことを特徴とする。
【0012】
上記の構成により、比較的長尺のものでも天板部の反転作業を容易に行うことが可能となる。
【0013】
上記課題を解決するための本発明の第5の手段は、請求項5に記載したように、天板部には、着脱自在の救護者締結用バンドを備えたことを特徴とする。
【0014】
上記の構成により、ストレッチャ上の被搬送者を救護者締結用バンドで締結することで、被搬送者のストレッチャからの落下を防止でき、安全性を確保した緊急搬送が可能となる。また、平常時には天板部が反転されていないので、上記締結用バンドが表面に出ておらず、筆記等に何等、支障を生じさせることなく使用が可能である。
【0015】
上記課題を解決するための本発明の第6の手段は、請求項6に記載したように、記載机の本体底部から出没可能なキャスタを有するキャスタ装置を備えたことを特徴とする。
【0016】
上記の構成により、平常時にキャスタを記載机の本体底部に収めることにより当該本体底部と床面との接触を面接触として安定性を確保するとともに、緊急時には当該本体底部からキャスタを突出させ、床面と点接触状態にて当該キャスタを回動させ搬送者が比較的少ない労力による搬送を可能とする。
【0017】
上記課題を解決するための本発明の第7の手段は、請求項7に記載したように、前記キャスタ装置は、空気圧によってキャスタが記載机の本体底部から出没することを特徴とする。
【0018】
上記の構成により、自転車用空気入れ等で自転車用チューブ等に空気を送り込んで空気圧を増加させると、キャスタが当該本体底部から突出し、ストレッチャ兼用記載机をわずかな力でスムーズに移動することが可能となる。
【0019】
上記課題を解決するための本発明の第8の手段は、請求項8に記載したように、袖部のいずれか一方若しくは両方に地震・火災・人命救助等の緊急時に使用可能な枕、包帯、テープ、薬品等の応急処置用品を収納できるボックス体を挿抜可能に設けたことを特徴とする。
【0020】
上記の構成により、平常時にはボックス体の中に枕、包帯、テープ、薬品等の応急処置用品を収納しておき、緊急時は当該ボックス体を袖部から引き出してそれらの用品を使用することが可能となる。
【0021】
上記課題を解決するための本発明の第9の手段は、請求項9に記載したように、袖部のいずれか一方若しくは両方に救護者の所持品を保管する所持品保管スペースを設けたことを特徴とする。
【0022】
上記の構成により、例えば緊急時には救護者の所持品を当該保管スペースに保管するができ、所持品の散逸を防止するのに好適である。
なお、平常時においても勿論、所持品置き場として利用することが可能である。
ある。
【0023】
上記課題を解決するための本発明の第10の手段は、請求項10に記載したように、袖部のいずれか一方若しくは両方に手押しが可能な手掛止部を設けたことを特徴とする。
【0024】
上記の構成により、搬送者が手掛止部を介してストレッチャ兼用記載机を押して移動させることができ、搬送作業に便利である。
【0025】
上記課題を解決するための本発明の第11の手段は、請求項11に記載したように、左右一対の袖部と、地震・火災・人命救助等の緊急時にストレッチャとし使用できるように反転できる構造を備えた天板部と、前記左右一対の袖部を連結する第1横架部材、第2横架部材及び第3横架部材と、記載机の本体下部から出没可能なキャスタを有するキャスタ装置と、前記袖部に挿抜可能に設けた応急処置用品を収納できるボックス体とを互いに着脱自在とし、これらの構成部材のすべてを分解及び組立可能としたことを特徴とする。
【0026】
上記の構成により、分解した場合にコンパクトな梱包が可能となり、搬送等に便利である。
【発明の効果】
【0027】
本発明は、上記課題を解決するための各手段に対応する効果としてそれぞれ記載したので、重複する面も否めないが概括的に述べれば以下のようになる。
(1)普段は、例えば市役所等の公共施設内のロビー等に設置し、デザイン性の良い記載机として健常者及び車椅子利用者が共通に使用することでき、また、災害等の緊急時には天板部を反転させて怪我人等の被搬送者を迅速に搬送することができる。
【0028】
(2)平常時にはキャスタ装置のキャスタを本体底部に収納しておくことによりストレッチャ兼用記載机を安定的に床面に設置することができる。一方、緊急時には当該キャスタを本体底部から突出させることにより、キャスタの回転力を借り、かつ、手掛止部を介してストレッチャ兼用記載机を比較的わずかな力でスムーズに移動させることができる。
【0029】
(3)ストレッチャ兼用記載机の構成部品のすべてを分解することができ、かつ、それぞれの構成部品はシンプルな形状・構造であるため、安価に製作することができるとともに、コンパクトな梱包・輸送が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】 本発明の実施形態を示すストレッチャ兼用記載机の分解斜視図である。
【図2】 同じくストレッチャ兼用記載机の前方から見た斜視図である。
【図3】 同じくストレッチャ兼用記載机において、天板部を反転させた状態の斜視図である。
【図4】 同じくストレッチャ兼用記載机において、天板部を通常時の状態として使用する場合の透視図である。
【図5】 同じくストレッチャ兼用記載机において、天板部を緊急時にストレッチャとして使用する場合の透視図である。
【図6】 天板部の詳細を示す透視図である。
【図7】 上記天板部の平面図である。
【図8】 上記天板部の正面図である。
【図9】 上記ストレッチャ兼用記載机に使用する第1及び第2横架部材の斜視図である。
【図10】 同じく上記ストレッチャ兼用記載机に使用する第3横架部材の斜視図である。
【図11】 上記ストレッチャ兼用記載机に使用するキャスタ装置のキャスタが収納された状態の透視図である。
【図12】 同じく当該キャスタ装置のキャスタが突出した状態の透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下に、本発明の実施の形態を図に基き詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態を示すストレッチャ兼用記載机の各構成部品を表した分解斜視図である。
【0032】
図において、1はストレッチャ兼用記載机本体であり、このストレッチャ兼用記載机本体1は以下のような構成からなる。
すなわち、外観が略方形の左右一対の袖部2,3と、この袖部2,3を一定の長手方向の間隔を隔てて固定する第1横架部材4、第2横架部材5及び第3横架部材6を有している。上記の第1横架部材4及び第2横架部材5は同一形状に形成されている。
【0033】
上記第1横架部材4及び第2横架部材5の形状を図9に示す。これらの部材は特に図9のような形状に限らないが、本発明ではデザイン性を考慮して図示のように部材の下部が半円弧状形状41(51)になるように形成してある。
これらの第1横架部材4及び第2横架部材5の長手方向両端部は、それぞれ左右の袖部2,3の内側面に着脱可能に固定される。
また、第3横架部材6は、図10に示すように略L字状形状に形成され、その長手方向両端にはL字状差込部61,62を形成してある。これらの差込部61,62は図示を省略したが、袖部2,3の内側面下部コーナ部に着脱自在に固定される。
【0034】
上記第1横架部材4及び第2横架部材5は、互いに平行かつ同一高さに配置される。
すなわち、かかる第1横架部材4と第2横架部材5を袖部2,3に固定する位置は、天板部7,8を反転させてストレッチャとして使用する場合の位置と関係している。
換言すれば、平常時の筆記机としての天板部7,8の床面からの高さは、車椅子に乗車した状態で無理なく筆記できる高さであることを要件とする。一方、ストレッチャと機能させ、搬送者が楽な姿勢を保ってストレッチャを押すのに適した高さであることを要件とする。
そこで、両者の要件を満たすような位置を考慮して、前記の第1横架部材4及び第2横架部材5が配置されている。
【0035】
天板部7,8は、図6ないし図8にその詳細を示したが、2つに分割され内部空洞のボックス構造となっている。2つに分割したこと、及び内部を空洞にしたのは、天板部7,8が長尺となること、構成材質によっては重量が重くなり一人での反転作業に支障が生じないようにするため等の配慮による。
【0036】
上記天板部7,8の両側面には、突条部71,81が設けられ、これらの突条部71,81を前記の第1横架部材4及び第2横架部材5の上面に乗せて支持する構成となっている(図1参照)。
すなわち、ボックス状の天板部7,8の下部は、第1横架部材4及び第2横架部材5の間にすっぽりと収まり、両側面から外部に突出した前記突条部71,81の下面と第1横架部材4及び第2横架部材5の上面とが当接して支持される。
【0037】
平板部7,8の両側面の対向位置に長孔72,82が穿設され、この長孔72,82に救護者締結用バンド9が挿通される。当該救護者締結用バンド9は、災害時等に怪我人がストレッチャから落下しないように身体を締結する役目を果たし、天板部7,8を反転する前の状態では表面に表れない構成となっている。
【0038】
前記袖部2,3の前面には、地震・火災・人命救助等の緊急時に使用可能な枕、包帯、テープ、薬品等の応急処置用品を収納できるボックス体10が挿抜可能に設けられている。このボックス体10の両面には蓋体101がはめ込まれ、この蓋体101を取り外すことにより内部の応急処置用品を取り出せるようになっている。
なお、前記ボックス体10は必ずしも袖部2,3にそれぞれ設ける必要はなく、いずれか一方であっても良い。
さらに、袖部2,3には緊急時等に救護者の所持品を保管する補助バー16を備えた所持品保管スペース21,31が設けられているので、その逸散を防ぐことができる。
【0039】
前記袖部2,3の上面の端部近傍には、その一方若しくは双方に手掛止部15が形成されている。かかる手掛止部15は、ストレッチャとして使用する場合に搬送者が楽に押し運べるように配慮したものである。
【0040】
次に、再び図1に戻ってキャスタ装置について説明する。
図において、キャスタ装置11は、筐体12の底部からキャスタ13が空気圧によって出没できるように構成されている(図12参照)。
すなわち、図11に示すように、キャスタ装置11は、平常時には一対のキャスタ13,13が筐体12の内部に収納されているが、緊急時には空気注入孔14を介して空気チューブ(図示せず)内に空気を送り込むことにより、空気チューブが膨らみ、その結果、一対のキャスタ13,13が筐体12の下面から外部に突出する構成となっている。
また、上記のキャスタ装置11は、袖部2,3の下面に着脱自在に固定される。
【0041】
以上のような構成部品からなるストレッチャ兼用記載机の組立図を図2ないし図5に示す。
すなわち、図2はストレッチャ兼用記載机を正面方向から見た斜視図であり、平常時の状態である。キャスタはキャスタ装置11の筐体12内に収納された状態であり、袖部2,3の底面と床面とが面接触した状態で安定的に床面に設置される。また、かかる状態では天板部7,8が反転する前の平常時の状態であり、車椅子(図示せず)が当該天板部7,8の下部に自由に進退できる床面からの高さとなっている。
【0042】
図3は同じくストレッチャ兼用記載机を正面方向から見た斜視図であるが、この図では特に天板部7,8を反転させてストレッチャとして使用する場合を示している。ただし、キャスタ装置11は稼動させない状態である。
この図から明らかなように、天板部7,8を反転させた場合、当該天板部7,8の上面と袖部2,3の上面とは略面一となる。また、天板部7,8を反転させることにより救護者締結用バンドが表面に現れる構成となる。
【0043】
図4及び図5は上記ストレッチャ兼用記載机の透視図であり、図2の状態から水平面内で所定角度回転させた状態である。また、図5の透視図は、図3の状態から同じく水平面内で所定角度回転させた状態である。
図4及び図5のいずれの図においても、キャスタ装置11の筐体12内にキャスタ13が収納され稼動前の状態が表わされている。
【0044】
上記のように本発明の構成部品はすべて互いに着脱可能な構成としてあるので、組立・分解が容易であり、特に分解して搬送するのに便利である。
また、上記の説明において、ストレッチャ兼用記載机の各構成部品・部材の材質については特に言及しなかったが、本発明者等は市有林の地域資源、とりわけ市有林の有効活用を図り、以って地域産業の活性化に寄与することを熱く企図するものであり、その一端として、例えば市有林から成る杉集製材の使用を考慮している。勿論、本発明は当該材質に限定されることなく、強度、重量、コスト等を勘案して種々の材質のものを部分的あるいは全体的に使用することが可能である。
【符号の説明】
【0045】
1 ストレッチャ兼用記載机
2,3 袖部
4 第1横架部材
5 第2横架部材
6 第3横架部材
7,8 天板部
9 救護者締結用バンド
10 ボックス体
11 キャスタ装置
12 筐体
13 キャスタ
14 空気注入孔
15 手掛止部
16 補助バー
21,31 所持品保管スペース
41,51 半円弧状形状
61,62 L字状差込部
71,81 突条部
72,82 長孔
101 蓋体
【技術分野】
【0001】
本発明は、平常時は記載机として使用でき、また、地震・火災・人命救助等の緊急時にストレッチャとして使用できるストレッチャ兼用記載机に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より市役所、病院等のロビーに設置され一般の人が立ったままで書類に記載でき、また、身体に障害を持つ人が車椅子のままで書類等に記載できるようにした筆記用テーブルはある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】 実開平6−38673
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記特許文献1に示された筆記用テーブルでは、平常時に健常者と身体に障害を持つ人とが共通に使用できるという機能を備えているのみで、地震・火災・人命救助等の緊急時にストレッチャとして使用できる機能を備えていないため、怪我人等を早期に運ぶ必要がある等、一刻を争う緊急時には不便であるという解決すべき課題があった。
【0004】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、平常時には快適に健常者及び身体に障害を持つ車椅子利用者が共通に使用でき、緊急時には素早くストレッチャとして使用できるように臨機応変の機能を備えたストレッチャ兼用記載を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の上記課題を解決するための第1の手段は、請求項1に記載したように、左右一対の袖部と、該袖部間に設けた天板部とを有する記載机において、地震・火災・人命救助等の緊急時にストレッチャとし使用できるように天板部を反転させる構造を備えたことを特徴とする。
【0006】
上記の構成により、平常時は健常者及び車椅子利用者が通常の記載机として使用できるとともに、地震・火災・人命救助等の緊急使用時には怪我人等を搬送するためのストレッチャとして使用できる。
【0007】
上記課題を解決するための本発明の第2の手段は、請求項2に記載したように、天板部を緊急時に反転させた場合に、該天板部の上面と前記左右一対の袖部の上面とが面一になるようにしたことを特徴とする。
【0008】
上記の構成により、緊急使用時には天板部と袖部の上面が面一となり、怪我人等の被搬送者が当該上面に横たわった場合に、天板部と袖部との間に段差がないために身体に余分なストレスを与えずに搬送できる利点を有する。
【0009】
上記課題を解決するための本発明の第3の手段は、請求項3に記載したように、平常時に記載机と使用する場合に、天板部下部及び左右一対の袖部との間に車椅子が進退可能なスペースを設けたことを特徴とする。
【0010】
上記の構成により、車椅子がスムーズに記載机の下部に進退することができ、車椅子利用者が無理なく利用することが可能となる。
【0011】
上記の課題を解決するための本発明の第4の手段は、請求項4に記載したように、天板部は、少なくとも2つに分割される構造を備えたことを特徴とする。
【0012】
上記の構成により、比較的長尺のものでも天板部の反転作業を容易に行うことが可能となる。
【0013】
上記課題を解決するための本発明の第5の手段は、請求項5に記載したように、天板部には、着脱自在の救護者締結用バンドを備えたことを特徴とする。
【0014】
上記の構成により、ストレッチャ上の被搬送者を救護者締結用バンドで締結することで、被搬送者のストレッチャからの落下を防止でき、安全性を確保した緊急搬送が可能となる。また、平常時には天板部が反転されていないので、上記締結用バンドが表面に出ておらず、筆記等に何等、支障を生じさせることなく使用が可能である。
【0015】
上記課題を解決するための本発明の第6の手段は、請求項6に記載したように、記載机の本体底部から出没可能なキャスタを有するキャスタ装置を備えたことを特徴とする。
【0016】
上記の構成により、平常時にキャスタを記載机の本体底部に収めることにより当該本体底部と床面との接触を面接触として安定性を確保するとともに、緊急時には当該本体底部からキャスタを突出させ、床面と点接触状態にて当該キャスタを回動させ搬送者が比較的少ない労力による搬送を可能とする。
【0017】
上記課題を解決するための本発明の第7の手段は、請求項7に記載したように、前記キャスタ装置は、空気圧によってキャスタが記載机の本体底部から出没することを特徴とする。
【0018】
上記の構成により、自転車用空気入れ等で自転車用チューブ等に空気を送り込んで空気圧を増加させると、キャスタが当該本体底部から突出し、ストレッチャ兼用記載机をわずかな力でスムーズに移動することが可能となる。
【0019】
上記課題を解決するための本発明の第8の手段は、請求項8に記載したように、袖部のいずれか一方若しくは両方に地震・火災・人命救助等の緊急時に使用可能な枕、包帯、テープ、薬品等の応急処置用品を収納できるボックス体を挿抜可能に設けたことを特徴とする。
【0020】
上記の構成により、平常時にはボックス体の中に枕、包帯、テープ、薬品等の応急処置用品を収納しておき、緊急時は当該ボックス体を袖部から引き出してそれらの用品を使用することが可能となる。
【0021】
上記課題を解決するための本発明の第9の手段は、請求項9に記載したように、袖部のいずれか一方若しくは両方に救護者の所持品を保管する所持品保管スペースを設けたことを特徴とする。
【0022】
上記の構成により、例えば緊急時には救護者の所持品を当該保管スペースに保管するができ、所持品の散逸を防止するのに好適である。
なお、平常時においても勿論、所持品置き場として利用することが可能である。
ある。
【0023】
上記課題を解決するための本発明の第10の手段は、請求項10に記載したように、袖部のいずれか一方若しくは両方に手押しが可能な手掛止部を設けたことを特徴とする。
【0024】
上記の構成により、搬送者が手掛止部を介してストレッチャ兼用記載机を押して移動させることができ、搬送作業に便利である。
【0025】
上記課題を解決するための本発明の第11の手段は、請求項11に記載したように、左右一対の袖部と、地震・火災・人命救助等の緊急時にストレッチャとし使用できるように反転できる構造を備えた天板部と、前記左右一対の袖部を連結する第1横架部材、第2横架部材及び第3横架部材と、記載机の本体下部から出没可能なキャスタを有するキャスタ装置と、前記袖部に挿抜可能に設けた応急処置用品を収納できるボックス体とを互いに着脱自在とし、これらの構成部材のすべてを分解及び組立可能としたことを特徴とする。
【0026】
上記の構成により、分解した場合にコンパクトな梱包が可能となり、搬送等に便利である。
【発明の効果】
【0027】
本発明は、上記課題を解決するための各手段に対応する効果としてそれぞれ記載したので、重複する面も否めないが概括的に述べれば以下のようになる。
(1)普段は、例えば市役所等の公共施設内のロビー等に設置し、デザイン性の良い記載机として健常者及び車椅子利用者が共通に使用することでき、また、災害等の緊急時には天板部を反転させて怪我人等の被搬送者を迅速に搬送することができる。
【0028】
(2)平常時にはキャスタ装置のキャスタを本体底部に収納しておくことによりストレッチャ兼用記載机を安定的に床面に設置することができる。一方、緊急時には当該キャスタを本体底部から突出させることにより、キャスタの回転力を借り、かつ、手掛止部を介してストレッチャ兼用記載机を比較的わずかな力でスムーズに移動させることができる。
【0029】
(3)ストレッチャ兼用記載机の構成部品のすべてを分解することができ、かつ、それぞれの構成部品はシンプルな形状・構造であるため、安価に製作することができるとともに、コンパクトな梱包・輸送が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】 本発明の実施形態を示すストレッチャ兼用記載机の分解斜視図である。
【図2】 同じくストレッチャ兼用記載机の前方から見た斜視図である。
【図3】 同じくストレッチャ兼用記載机において、天板部を反転させた状態の斜視図である。
【図4】 同じくストレッチャ兼用記載机において、天板部を通常時の状態として使用する場合の透視図である。
【図5】 同じくストレッチャ兼用記載机において、天板部を緊急時にストレッチャとして使用する場合の透視図である。
【図6】 天板部の詳細を示す透視図である。
【図7】 上記天板部の平面図である。
【図8】 上記天板部の正面図である。
【図9】 上記ストレッチャ兼用記載机に使用する第1及び第2横架部材の斜視図である。
【図10】 同じく上記ストレッチャ兼用記載机に使用する第3横架部材の斜視図である。
【図11】 上記ストレッチャ兼用記載机に使用するキャスタ装置のキャスタが収納された状態の透視図である。
【図12】 同じく当該キャスタ装置のキャスタが突出した状態の透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下に、本発明の実施の形態を図に基き詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態を示すストレッチャ兼用記載机の各構成部品を表した分解斜視図である。
【0032】
図において、1はストレッチャ兼用記載机本体であり、このストレッチャ兼用記載机本体1は以下のような構成からなる。
すなわち、外観が略方形の左右一対の袖部2,3と、この袖部2,3を一定の長手方向の間隔を隔てて固定する第1横架部材4、第2横架部材5及び第3横架部材6を有している。上記の第1横架部材4及び第2横架部材5は同一形状に形成されている。
【0033】
上記第1横架部材4及び第2横架部材5の形状を図9に示す。これらの部材は特に図9のような形状に限らないが、本発明ではデザイン性を考慮して図示のように部材の下部が半円弧状形状41(51)になるように形成してある。
これらの第1横架部材4及び第2横架部材5の長手方向両端部は、それぞれ左右の袖部2,3の内側面に着脱可能に固定される。
また、第3横架部材6は、図10に示すように略L字状形状に形成され、その長手方向両端にはL字状差込部61,62を形成してある。これらの差込部61,62は図示を省略したが、袖部2,3の内側面下部コーナ部に着脱自在に固定される。
【0034】
上記第1横架部材4及び第2横架部材5は、互いに平行かつ同一高さに配置される。
すなわち、かかる第1横架部材4と第2横架部材5を袖部2,3に固定する位置は、天板部7,8を反転させてストレッチャとして使用する場合の位置と関係している。
換言すれば、平常時の筆記机としての天板部7,8の床面からの高さは、車椅子に乗車した状態で無理なく筆記できる高さであることを要件とする。一方、ストレッチャと機能させ、搬送者が楽な姿勢を保ってストレッチャを押すのに適した高さであることを要件とする。
そこで、両者の要件を満たすような位置を考慮して、前記の第1横架部材4及び第2横架部材5が配置されている。
【0035】
天板部7,8は、図6ないし図8にその詳細を示したが、2つに分割され内部空洞のボックス構造となっている。2つに分割したこと、及び内部を空洞にしたのは、天板部7,8が長尺となること、構成材質によっては重量が重くなり一人での反転作業に支障が生じないようにするため等の配慮による。
【0036】
上記天板部7,8の両側面には、突条部71,81が設けられ、これらの突条部71,81を前記の第1横架部材4及び第2横架部材5の上面に乗せて支持する構成となっている(図1参照)。
すなわち、ボックス状の天板部7,8の下部は、第1横架部材4及び第2横架部材5の間にすっぽりと収まり、両側面から外部に突出した前記突条部71,81の下面と第1横架部材4及び第2横架部材5の上面とが当接して支持される。
【0037】
平板部7,8の両側面の対向位置に長孔72,82が穿設され、この長孔72,82に救護者締結用バンド9が挿通される。当該救護者締結用バンド9は、災害時等に怪我人がストレッチャから落下しないように身体を締結する役目を果たし、天板部7,8を反転する前の状態では表面に表れない構成となっている。
【0038】
前記袖部2,3の前面には、地震・火災・人命救助等の緊急時に使用可能な枕、包帯、テープ、薬品等の応急処置用品を収納できるボックス体10が挿抜可能に設けられている。このボックス体10の両面には蓋体101がはめ込まれ、この蓋体101を取り外すことにより内部の応急処置用品を取り出せるようになっている。
なお、前記ボックス体10は必ずしも袖部2,3にそれぞれ設ける必要はなく、いずれか一方であっても良い。
さらに、袖部2,3には緊急時等に救護者の所持品を保管する補助バー16を備えた所持品保管スペース21,31が設けられているので、その逸散を防ぐことができる。
【0039】
前記袖部2,3の上面の端部近傍には、その一方若しくは双方に手掛止部15が形成されている。かかる手掛止部15は、ストレッチャとして使用する場合に搬送者が楽に押し運べるように配慮したものである。
【0040】
次に、再び図1に戻ってキャスタ装置について説明する。
図において、キャスタ装置11は、筐体12の底部からキャスタ13が空気圧によって出没できるように構成されている(図12参照)。
すなわち、図11に示すように、キャスタ装置11は、平常時には一対のキャスタ13,13が筐体12の内部に収納されているが、緊急時には空気注入孔14を介して空気チューブ(図示せず)内に空気を送り込むことにより、空気チューブが膨らみ、その結果、一対のキャスタ13,13が筐体12の下面から外部に突出する構成となっている。
また、上記のキャスタ装置11は、袖部2,3の下面に着脱自在に固定される。
【0041】
以上のような構成部品からなるストレッチャ兼用記載机の組立図を図2ないし図5に示す。
すなわち、図2はストレッチャ兼用記載机を正面方向から見た斜視図であり、平常時の状態である。キャスタはキャスタ装置11の筐体12内に収納された状態であり、袖部2,3の底面と床面とが面接触した状態で安定的に床面に設置される。また、かかる状態では天板部7,8が反転する前の平常時の状態であり、車椅子(図示せず)が当該天板部7,8の下部に自由に進退できる床面からの高さとなっている。
【0042】
図3は同じくストレッチャ兼用記載机を正面方向から見た斜視図であるが、この図では特に天板部7,8を反転させてストレッチャとして使用する場合を示している。ただし、キャスタ装置11は稼動させない状態である。
この図から明らかなように、天板部7,8を反転させた場合、当該天板部7,8の上面と袖部2,3の上面とは略面一となる。また、天板部7,8を反転させることにより救護者締結用バンドが表面に現れる構成となる。
【0043】
図4及び図5は上記ストレッチャ兼用記載机の透視図であり、図2の状態から水平面内で所定角度回転させた状態である。また、図5の透視図は、図3の状態から同じく水平面内で所定角度回転させた状態である。
図4及び図5のいずれの図においても、キャスタ装置11の筐体12内にキャスタ13が収納され稼動前の状態が表わされている。
【0044】
上記のように本発明の構成部品はすべて互いに着脱可能な構成としてあるので、組立・分解が容易であり、特に分解して搬送するのに便利である。
また、上記の説明において、ストレッチャ兼用記載机の各構成部品・部材の材質については特に言及しなかったが、本発明者等は市有林の地域資源、とりわけ市有林の有効活用を図り、以って地域産業の活性化に寄与することを熱く企図するものであり、その一端として、例えば市有林から成る杉集製材の使用を考慮している。勿論、本発明は当該材質に限定されることなく、強度、重量、コスト等を勘案して種々の材質のものを部分的あるいは全体的に使用することが可能である。
【符号の説明】
【0045】
1 ストレッチャ兼用記載机
2,3 袖部
4 第1横架部材
5 第2横架部材
6 第3横架部材
7,8 天板部
9 救護者締結用バンド
10 ボックス体
11 キャスタ装置
12 筐体
13 キャスタ
14 空気注入孔
15 手掛止部
16 補助バー
21,31 所持品保管スペース
41,51 半円弧状形状
61,62 L字状差込部
71,81 突条部
72,82 長孔
101 蓋体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対の袖部と、該袖部間に設けた天板部とを有する記載机において、地震・火災・人命救助等の緊急時にストレッチャとし使用できるように前記天板部を反転させる構造を備えたことを特徴とするストレッチャ兼用記載机。
【請求項2】
前記天板部を緊急時に反転させた場合に、該天板部の上面と前記左右一対の袖部の上面とが面一になるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のストレッチャ兼用記載机。
【請求項3】
平常時に記載机と使用する場合に、前記天板部下部及び前記左右一対の袖部間に車椅子が進退可能なスペースを設けたことを特徴とする請求項1に記載のストレッチャ兼用記載机。
【請求項4】
前記天板部は、少なくとも2つに分割される構造を備えたことを特徴とする請求項1のストレッチャ兼用記載机。
【請求項5】
前記天板部には、着脱自在の救護者締結用バンドを備えたことを特徴とする請求項1に記載のストレッチャ兼用記載机。
【請求項6】
前記記載机の本体底部から出没可能なキャスタを有するキャスタ装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載のストレッチャ兼用記載机。
【請求項7】
前記キャスタ装置は、空気圧によって前記キャスタが前記本体底部から出没することを特徴とする請求項6に記載のストレッチャ兼用記載机。
【請求項8】
前記袖部のいずれか一方若しくは両方に地震・火災・人命救助等の緊急時に使用可能な枕、包帯、テープ、薬品等の応急処置用品を収納できるボックス体を挿抜可能に設けたことを特徴とする請求項1に記載のストレッチャ兼用記載机。
【請求項9】
前記袖部のいずれか一方若しくは両方に前記緊急時等に救護者の所持品を保管する所持品保管スペースを設けたことを特徴とする請求項1に記載のストレッチャ兼用記載机。
【請求項10】
前記袖部のいずれか一方若しくは両方に手押しが可能な手掛止部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のストレッチャ兼用記載机。
【請求項11】
左右一対の袖部と、地震・火災・人命救助等の緊急時にストレッチャとし使用できるように反転できる構造を備えた天板部と、前記左右一対の袖部を連結する第1横架部材、第2横架部材及び第3横架部材と、記載机の本体下部から出没可能なキャスタを有するキャスタ装置と、前記袖部に挿抜可能に設けた応急処置用品を収納できるボックス体とを互いに着脱自在とし、これらの構成部材のすべてを分解及び組立可能としたことを特徴とするストレッチャ兼用記載机。
【請求項1】
左右一対の袖部と、該袖部間に設けた天板部とを有する記載机において、地震・火災・人命救助等の緊急時にストレッチャとし使用できるように前記天板部を反転させる構造を備えたことを特徴とするストレッチャ兼用記載机。
【請求項2】
前記天板部を緊急時に反転させた場合に、該天板部の上面と前記左右一対の袖部の上面とが面一になるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のストレッチャ兼用記載机。
【請求項3】
平常時に記載机と使用する場合に、前記天板部下部及び前記左右一対の袖部間に車椅子が進退可能なスペースを設けたことを特徴とする請求項1に記載のストレッチャ兼用記載机。
【請求項4】
前記天板部は、少なくとも2つに分割される構造を備えたことを特徴とする請求項1のストレッチャ兼用記載机。
【請求項5】
前記天板部には、着脱自在の救護者締結用バンドを備えたことを特徴とする請求項1に記載のストレッチャ兼用記載机。
【請求項6】
前記記載机の本体底部から出没可能なキャスタを有するキャスタ装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載のストレッチャ兼用記載机。
【請求項7】
前記キャスタ装置は、空気圧によって前記キャスタが前記本体底部から出没することを特徴とする請求項6に記載のストレッチャ兼用記載机。
【請求項8】
前記袖部のいずれか一方若しくは両方に地震・火災・人命救助等の緊急時に使用可能な枕、包帯、テープ、薬品等の応急処置用品を収納できるボックス体を挿抜可能に設けたことを特徴とする請求項1に記載のストレッチャ兼用記載机。
【請求項9】
前記袖部のいずれか一方若しくは両方に前記緊急時等に救護者の所持品を保管する所持品保管スペースを設けたことを特徴とする請求項1に記載のストレッチャ兼用記載机。
【請求項10】
前記袖部のいずれか一方若しくは両方に手押しが可能な手掛止部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のストレッチャ兼用記載机。
【請求項11】
左右一対の袖部と、地震・火災・人命救助等の緊急時にストレッチャとし使用できるように反転できる構造を備えた天板部と、前記左右一対の袖部を連結する第1横架部材、第2横架部材及び第3横架部材と、記載机の本体下部から出没可能なキャスタを有するキャスタ装置と、前記袖部に挿抜可能に設けた応急処置用品を収納できるボックス体とを互いに着脱自在とし、これらの構成部材のすべてを分解及び組立可能としたことを特徴とするストレッチャ兼用記載机。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−176211(P2012−176211A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−55915(P2011−55915)
【出願日】平成23年2月25日(2011.2.25)
【特許番号】特許第4967086号(P4967086)
【特許公報発行日】平成24年7月4日(2012.7.4)
【出願人】(503247056)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月25日(2011.2.25)
【特許番号】特許第4967086号(P4967086)
【特許公報発行日】平成24年7月4日(2012.7.4)
【出願人】(503247056)
【Fターム(参考)】
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