説明

スパイラル型膜エレメントおよび分離膜モジュール

【課題】凹凸のない内周面を有する圧力容器内に容易に挿入することができるスパイラル型膜エレメントを提供する。
【解決手段】筒状の圧力容器7内に挿入されるスパイラル型膜エレメント1は、中心管21の回りに巻き回された、分離膜および流路材を含む積層体22と、積層体22を挟むように中心管21の両端部に固定された一対の端部材3とを備えている。一対の端部材3の一方には、環状のシール部材5が装着されている。一対の端部材3のそれぞれの外周面には、当該外周面から突出する、少なくとも中心管21の軸方向に転動可能な回転体が取り付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スパイラル型膜エレメントおよびこのスパイラル型膜エレメントを用いた分離膜モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば海水淡水化処理や超純水の製造などに用いられるスパイラル型膜エレメントが知られている。例えば、特許文献1には、図4および図5に示すような、スパイラル型膜エレメント12を用いた分離膜モジュール10が開示されている。この分離膜モジュール10では、筒状の圧力容器11内にスパイラル型膜エレメント12が一列に複数本挿入されている。そして、図4中に矢印で示すように、分離膜モジュール10の一方の端部から圧力容器11内に原水が供給されると、その原水がスパイラル型膜エレメント12の分離膜によって透過水と濃縮水とに分離され、それらが分離膜モジュール10の他方の端部から別々に排出される。
【0003】
各スパイラル型膜エレメント12は、中心管の回りに巻き回された、分離膜を含む積層体と、この積層体を挟んで配置された一対の端部材13とを有している。図4に示す分離膜モジュール10では、上流側の端部材13に、スパイラル型膜エレメント12と圧力容器11の内周面との隙間を原水の上流側の圧力を利用してシールする断面略U字状のパッキン15が装着されている。
【0004】
パッキン15は、上流側の圧力が作用していない自然体でも圧力容器11の内周面の直径と同程度の外径を有している。このため、従来、スパイラル型膜エレメント12を圧力容器11内に挿入する際には、スパイラル型膜エレメント12の自重によって押し潰されるパッキン15を圧力容器11の内周面と摩擦させながらスパイラル型膜エレメント12を圧力容器11内に押し込んでいた。
【0005】
従来は外径が8インチのスパイラル型膜エレメントが主流であったが、近年では外径が16〜24インチと大型のスパイラル型膜エレメントが開発されてきている。しかしながら、このような大型のスパイラル型膜エレメントでは、圧力容器の内周面とパッキンとの接触面積が増大するとともに、スパイラル型膜エレメントの重量が増大する。
【0006】
そこで、特許文献1では、スパイラル型膜エレメント12を圧力容器11内に容易に挿入できるようにするために、図4および図5に示すように、圧力容器11の内周面に当該内周面から突出する一対のレール17などを設けて、スパイラル型膜エレメント12の挿入時の摩擦抵抗を小さくすることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−220104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、図4および図5に示すように圧力容器11の内周面に当該内周面から突出するレール17を設けた場合には、スパイラル型膜エレメント12が圧力容器11内に挿入される際に、レール17の頂点がパッキン15に食い込んだ状態でパッキン15がレール17と摩擦することになる。このため、パッキン15が局所的に摩耗するなどしてパッキンが破損するおそれがある。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑み、凹凸のない内周面を有する圧力容器内に容易に挿入することができるスパイラル型膜エレメント、およびこのスパイラル型膜エレメントを用いた分離膜モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、本発明は、筒状の圧力容器内に挿入されるスパイラル型膜エレメントであって、中心管と、前記中心管の回りに巻き回された、分離膜および流路材を含む積層体と、前記積層体を挟むように前記中心管の両端部に固定された一対の端部材と、前記一対の端部材の一方に装着された環状のシール部材と、を備え、前記一対の端部材のそれぞれの外周面には、当該外周面から突出する、少なくとも前記中心管の軸方向に転動可能な回転体が取り付けられている、スパイラル型膜エレメントを提供する。
【0011】
また、本発明は、筒状の圧力容器と、前記圧力容器内に挿入された複数本のスパイラル型膜エレメントとを備え、前記複数本のスパイラル型膜エレメントのそれぞれが、上記のスパイラル型膜エレメントである、分離膜モジュールを提供する。
【発明の効果】
【0012】
上記の構成によれば、端部材に取り付けられた回転体によって、スパイラル型膜エレメントの自重を受けることができる。従って、圧力容器が凹凸のない内周面を有していても、その圧力容器の内周面に回転体を接触させてスパイラル型膜エレメントをスムーズに挿入することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係るスパイラル型膜エレメントを用いた分離膜モジュールの断面図
【図2】図1に示すスパイラル型膜エレメントの構成図
【図3】(a)は端部材の一部断面側面図、(b)はその正面図
【図4】従来のスパイラル型膜エレメントを用いた分離膜モジュールの断面図
【図5】図4に示す分離膜モジュールの図4と直交する方向での断面図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明は本発明の一例に関するものであり、本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0015】
図1に、本発明の一実施形態に係るスパイラル型膜エレメント2を用いた分離膜モジュール1を示す。この分離膜モジュール1は、ベッセルと呼ばれる筒状の圧力容器7と、圧力容器7内に挿入された複数本のスパイラル型膜エレメント2とを備えている。
【0016】
圧力容器7の両端には、円盤状のキャップ8,9が取り付けられている。一方(図1では左側)のキャップ8には、原水を圧力容器7内に供給するための供給管81が中心からずれた位置に設けられている。他方(図1では右側)のキャップ9には、透過水を取り出すための第1排出管91が中心に設けられており、濃縮水を取り出すための第2排出管92が中心からずれた位置に設けられている。すなわち、圧力容器7内には、一方のキャップ8から他方のキャップ9に向かう原水の流れが形成される。なお、供給管81および第2排出管92は、圧力容器7に設けられていてもよい。
【0017】
本実施形態では、スパイラル型膜エレメント2として、逆浸透膜エレメントが用いられている。ただし、スパイラル型膜エレメント2は、例えば限外濾過膜エレメントであってもよい。
【0018】
各スパイラル型膜エレメント2は、集水管として機能する中心管21と、中心管21の回りに巻き回された積層体22と、積層体22を挟むように中心管21の両端部に固定された一対の端部材3と、積層体22を取り巻く外装材28とを有している。一対の端部材3は、積層体22がテレスコピック状に伸張することを防止する役割も果たす。
【0019】
本実施形態では、一対の端部材3のうちの上流側の端部材3に、環状のシール部材として、スパイラル型膜エレメント2と圧力容器7の内周面7aとの隙間を原水の上流側の圧力を利用してシールする断面略U字状のパッキン5が装着されている。ただし、本発明のシール部材は、パッキン5に限定されるものではなく、スパイラル型膜エレメント2と圧力容器7の内周面7aとの隙間をシール可能なものであればどのような形状を有していてもよい。
【0020】
また、本実施形態では、各端部材3が中心管21にそれらの端面が略一致するように固定されていて、隣り合うスパイラル型膜エレメント2同士が連結器61によって連結されたときに端部材3同士が密着するようになっている。なお、最上流側に位置する膜エレメント2の中心管21にはプラグ62が取り付けられ、最下流側に位置する膜エレメント2の中心管21は第2の連結器63によって第1排出管91と連結される。
【0021】
図2に示すように、中心管21には、内部に濾過水を流入させる複数の導入孔が形成されている。
【0022】
積層体22は、巻き回される方向が一方の対辺方向となる矩形状をなしており、透過水流路材24の両面に分離膜23が重ね合わされた膜部材と、原水流路材25とを含む。膜部材は、一方向に開口する袋状となるように分離膜23同士が3辺で接合されており、その開口が中心管21の導入孔と連通している。透過水流路材24は、例えば樹脂からなる網であり、互いに接合される分離膜同士の間に透過水を流すための流路を形成する。原水流路材25は、例えば樹脂からなる網(透過水流路材24よりも網目の大きな網)であり、巻き回される膜部材の周回部分同士の間に原水を流すための流路を形成する。
【0023】
分離膜23を構成する材料としては、低圧化に優れた芳香族ポリアミド系、透過性に優れたポリビニルアルコール系、ナノフィルトレーション膜に好適なスルホン化ポリエーテルスルホン系などが挙げられる。
【0024】
一対の端部材3は、相互に同一の形状を有している。具体的には、図3(a)および(b)に示すように、各端部材3は、中心管21の端部に外側から嵌合する内側筒部31と、内側筒部31を離間しながら取り囲む、内側筒部31と同心の外側筒部32とを有している。外側筒部32の外周面32aは、端部材3の外周面を構成する。なお、以下では説明の便宜のために、図3(a)の右側(端部材3が積層体22と反対側を向く方向)を前方、左側(端部材3が積層体22側を向く方向)を後方という。
【0025】
外側筒部32の外周面32aには、パッキン5が挿入される、周方向に延びる保持溝33が形成されている。さらに、外周面32aには、保持溝33よりも後方に、外装材28の軸方向の動きを規制する鍔部38が、保持溝33を形成する一対の側面のうちの後方の側面と連続するように設けられている。鍔部33は、外周面32aにおける保持溝33よりも前方の部分よりも径方向外側に張り出しており、外周面32aの最大径を規定している。また、外側筒部32には、外装材28を内側から保持するガイド部37が設けられている。なお、ガイド部37は、外装材28を外側から保持するスカートであってもよい。
【0026】
外側筒部32の前端面には、外側筒部32の内周面32bと外周面32aとをつなぐように溝が形成されていてもよい。このような溝が形成されていれば、端部材3同士が密着したとしても、端部材3同士の間に、端部材3を貫通する後述する流通口30を膜エレメント2と圧力容器7の内周面7aとの間の空間と連通する流路が確保される。これにより、スパイラル型膜エレメント2を通過した原水がスパイラル型膜エレメント2の周囲に導かれるため、原水の圧力が急激に上昇する運転開始時などに、スパイラル型膜エレメント2の内外で大きな圧力差が生じることを防いで、スパイラル型膜エレメント2が破損するのを防ぐことができる。
【0027】
外側筒部32の外周面32aには、当該外周面32aから突出する複数の回転体4が取り付けられている。回転体4は、外周面32aの周方向に等角度間隔で並ぶように3個以上(図例では8個)配置されている。本実施形態では、回転体4として、任意の方向に転動可能なボールが採用されている。
【0028】
回転体4が設けられていない場合、スパイラル型膜エレメント2が圧力容器7内に挿入されると、スパイラル型膜エレメント2の自重によって、スパイラル型膜エレメント2の真下ではパッキン5が端部材3に装着されただけの状態から径方向内側に一定距離押し潰される。回転体4の頂点は、中心管21の軸心を中心とする、端部材3に装着されただけの状態のパッキン5の外径から前記の一定距離だけ半径が小さな仮想円よりも径方向外側に位置している。すなわち、回転体4は、圧力容器7内でのスパイラル型膜エレメント2の自重によるパッキン5の変形を規制し得るように、外周面32aから突出している。このため、中心管21の軸心を通る鉛直線上に1つの回転体4が位置する姿勢でスパイラル型膜エレメント2を圧力容器7内に挿入すれば、その回転体4によってスパイラル型膜エレメント2の自重を受けることができる。
【0029】
さらに、回転体4は、中心管21の軸心を通る鉛直線上に隣り合う回転体4の間の中間点が位置する姿勢でスパイラル型膜エレメント2が水平面上に載置され、パッキン5が変形したときに、下方に位置する2つの回転体4がその水平面に当接するように突出していることが好ましい。このようになっていれば、スパイラル型膜エレメント2がどのような姿勢であっても回転体4をフラットな面に接触させることができ、スパイラル型膜エレメント2をハンドリングする際にも回転体4を利用することができる。
【0030】
さらには、回転体4の頂点は、中心管21の軸心を中心とする、圧力容器7の内周面7aと同一の直径の円上に位置していることが好ましい。このようになっていれば、スパイラル型膜エレメント2を圧力容器7内に挿入するだけでそれらの中心軸を合わせることができる。
【0031】
回転体4の材質は、原水に侵食されないものであれば特に限定されるものではなく、金属であってもよいし、樹脂であってもよい。中でも、スパイラル型膜エレメント2の自重を受けるとともに、原水にかけられる操作圧力に耐えるという観点から、例えばステンレスが好ましい。
【0032】
回転体4の個数は、より少ない個数で端部材3と圧力容器7の内周面7aとの接触を回避するという観点から、3〜16個が好ましく、6〜12個がより好ましい。
【0033】
内側筒部31と外側筒部32とは、回転体4と対応する位置で複数のリブ35によって連結されている。すなわち、リブ35は、内側筒部31から放射状に延びている。本実施形態では、外側筒部31に、回転体4と対応する位置で径方向内側に突出する複数の突出部34が設けられており、リブ35の先端は突出部34に接続されている。さらに、本実施形態では、隣り合うリブ35同士の間でも、内側筒部31と外側筒部32とが第2のリブ36によって連結されている。リブ35および第2のリブ36は、径方向にフラットな板状をなしており、リブ35と第2のリブ36との間には、外側筒部32の内周面32bに面する略三角柱状の空間が形成されている。そして、この空間によって、端部材3を貫通して原水を流通させる流通口30が構成されている。
【0034】
外側筒部32に設けられた突出部34には、スリーブ41が外周面32aに露出するように埋め込まれている。スリーブ41には回転体3と反対側に突出するねじ軸41が形成されており、このねじ軸41が突出部34内に形成されたねじ穴32cに螺合することにより、スリーブ41が突出部34に固定されている。スリーブ41は、回転体4を保持するものであり、スリーブ41内には回転体4を支持する複数のボール(図示せず)が配置されている。
【0035】
本実施形態のスパイラル型膜モジュール2では、端部材3に取り付けられた回転体4によって、スパイラル型膜エレメント2の自重を受けることができる。従って、圧力容器7が凹凸のない内周面7aを有していても、その圧力容器7の内周面7aに回転体4を接触させてスパイラル型膜エレメント2をスムーズに挿入することができる。
【0036】
また、本実施形態では3個以上の回転体4が外周面32aの周方向に等角度間隔で並んでいる。このため、中心管21の軸心を通る鉛直線上に1つの回転体4を位置させたときには、その回転体4の両側でパッキン5が圧力容器7の内周面7aに過度に押し付けられることを防止できる。また、中心管21の軸心を通る鉛直線上に隣り合う回転体4の間の中間点を位置させたときには、その2つの回転体4でスパイラル膜エレメント2の挿入をガイドすることができる。従って、いずれの場合も、スパイラル型膜エレメント2の圧力容器7内への挿入をさらに容易に行うことができる。
【0037】
さらに、端部材3の外側筒部32と内側筒部33とは、回転体4と対応する位置でリブ35によって連結されているので、どの回転体4が下方に位置してもスパイラル型膜エレメント2の自重に耐え得る十分な強度を端部材3に付与することができる。
【0038】
また、外側筒部32には径方向内側に突出する突出部34が設けられ、この突出部34に回転体4を保持するスリーブ41が埋め込まれているので、流通口30の面積を極力大きく確保しながら回転体4を回転可能に支持する機構を端部材3に設けることができる。
【0039】
<変形例>
前記実施形態では、端部材3が中心管21にそれらの端面が一致するように固定されていたが、端部材3は、中心管21の端面よりも内側に位置するように中心管21に固定されていてもよい。この場合には、隣り合うスパイラル型膜エレメント2同士が連結されたときに端部材3同士の間に隙間が形成され、この隙間によってスパイラル型膜エレメント2を通過した原水をスパイラル型膜エレメント2の周囲に導く流路が構成されるため、端部材3の端面に溝を形成する必要はない。
【0040】
また、回転体4は、少なくとも中心管21の軸方向に転動可能であればよく、例えば中心管21の軸方向のみに転動可能なローラーであってもよい。
【0041】
さらに、回転体4は、2個あれば圧力容器7の内周面7a上でスパイラル型膜エレメント2を自立させることができるため、必ずしも3個以上が等角度間隔で配置されている必要はない。すなわち、回転体4は、外周面32aの周方向に例えば90度の角度範囲内で互いに離間するように、少なくとも2個配置されていてもよい。
【0042】
あるいは、回転体4としてローラーを採用する場合は、回転体4を支点とするスパイラル型膜エレメント2の横方向の揺動がある程度抑えられるため、回転体4の数は1つであってもよい。
【0043】
さらに、回転体4(ボールまたはローラー)は、複数のボールで支持されている必要はなく、例えばスリーブ41内にスプリングを配設し、スプリングによって回転体4を径方向内側に後退可能なように付勢してもよい。
【符号の説明】
【0044】
1 分離膜モジュール
2 スパイラル型膜エレメント
21 中心管
22 積層体
23 分離膜
24 透過水流路材
25 原水流路材
3 端部材
31 内側筒部
32 外側筒部
32a 外周面
34 突出部
35 リブ
4 回転体
41 スリーブ
5 パッキン(シール部材)
7 圧力容器
7a 内周面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状の圧力容器内に挿入されるスパイラル型膜エレメントであって、
中心管と、
前記中心管の回りに巻き回された、分離膜および流路材を含む積層体と、
前記積層体を挟むように前記中心管の両端部に固定された一対の端部材と、
前記一対の端部材の一方に装着された環状のシール部材と、を備え、
前記一対の端部材のそれぞれの外周面には、当該外周面から突出する、少なくとも前記中心管の軸方向に転動可能な回転体が取り付けられている、
スパイラル型膜エレメント。
【請求項2】
前記回転体は、前記外周面の周方向に互いに離間するように少なくとも2個配置されている、請求項1に記載のスパイラル型膜エレメント。
【請求項3】
前記回転体は、前記外周面の周方向に等角度間隔で並ぶように3個以上配置されている、請求項2に記載のスパイラル型膜エレメント。
【請求項4】
前記一対の端部材のそれぞれは、前記中心管と嵌合する内側筒部と、前記内側筒部を離間しながら取り囲む外側筒部と、前記回転体と対応する位置で前記内側筒部と前記外側筒部とを連結する複数のリブとを有している、請求項2または3に記載のスパイラル型膜エレメント。
【請求項5】
前記外側筒部には、前記回転体と対応する位置で径方向内側に突出する複数の突出部が設けられており、
前記突出部には、前記回転体を保持するスリーブが前記外側筒部の外周面に露出するように埋め込まれている、請求項4に記載のスパイラル型膜エレメント。
【請求項6】
前記スリーブ内には、前記回転体を支持する複数のボールが配設されている、請求項5に記載のスパイラル型膜エレメント。
【請求項7】
前記回転体の頂点は、前記中心管の軸心を中心とする、前記圧力容器の内周面と同一の直径の円上に位置している、請求項2〜6のいずれか一項に記載のスパイラル型膜エレメント。
【請求項8】
筒状の圧力容器と、前記圧力容器内に挿入された複数本のスパイラル型膜エレメントとを備え、
前記複数本のスパイラル型膜エレメントのそれぞれが、請求項1〜7のいずれか一項に記載のスパイラル型膜エレメントである、分離膜モジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−135719(P2012−135719A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−289480(P2010−289480)
【出願日】平成22年12月27日(2010.12.27)
【出願人】(000003964)日東電工株式会社 (5,557)
【Fターム(参考)】