スライディング装置、おんぶ帯、リュックサック、かばん及び腰巻式リュックサック
本発明は、スライディング装置、該スライディング装置を用いるおんぶ帯、リュックサック、かばん及び腰巻式リュックサックに関するもので、特に、赤ちゃんを収容するおんぶ帯本体部、品物を収納するリュックサック本体部、かばん本体部及び腰巻式リュックサック本体部をスライディング回転可能にさせ、肩紐を外すことなく赤ちゃんを降ろしたり、収納されている品物を容易に取り出すことができ、使い勝手を向上させたスライディング装置、及び該スライディング装置を用いるおんぶ帯、リュックサック、かばん及び腰巻式リュックサックに関するものである。本発明のスライディング装置は、ジッパー連結部材、該ジッパー連結部材に長さ方向に沿ってジッパーが連続して結合しているジッパー部、及び該ジッパー部に結合し、該ジッパー部に沿ってスライディング移動するスライダーを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライディング装置、該スライディング装置を用いるおんぶ帯、リュックサック、かばん及び腰巻式リュックサックに係り、特に、赤ちゃんを収容するおんぶ帯本体部、品物を収納するリュックサック本体部、かばん本体部及び腰巻式リュックサック本体部をスライディング回転可能に取り付け、肩紐を外すことなく赤ちゃんを降ろしたり、収納されている品物を容易に取り出したりすることができるスライディング装置、該スライディング装置を用いるおんぶ帯、リュックサック、かばん及び腰巻式リュックサックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、おんぶ帯は、赤ちゃんを抱く道具で、主に、背中に赤ちゃんをおんぶしたり、胸に抱いたりするような構造となっている。
【0003】
通常、赤ちゃんをおんぶした状態で、ひとりで赤ちゃんを降ろす際には、赤ちゃんを自分の身体に添わせながら背中から前方に移して降ろすようになる。
【0004】
しかしなから、この過程を他人の助力なしにひとりでするには複雑で、不便であるだけでなく、赤ちゃんを降ろす過程で赤ちゃんを落す危険もある。
【0005】
そこで、韓国実用新案登録出願20−2209−8606号(考案の名称:前後切替おんぶ帯)(2009.07.28)では、おんぶ帯を外して降ろさず、自分の身体の前後に移すことができる前後切替おんぶ帯を提案している。
【0006】
しかしなから、上記従来の前後切替おんぶ帯では、赤ちゃんの収容部がベルトのレール溝に沿って回転する構成を提案しているが、このベルトは、着用者の腰の周りを巻く構成となっており、この場合、おんぶ帯が着用者の腰を軸にして回転するので、赤ちゃんの重心が上部に位置し、赤ちゃんが落ちる危険がある。
【0007】
また、このベルトは、赤ちゃんの重量に耐えられるために、一定の剛性を有している材質、例えば、PVCのような材質で形成されているが、これは、腰に負担を与えるだけでなく、腰を曲げるなどの動作を妨げる要素となり、自然な動作を妨害する。
【0008】
しかも、赤ちゃんの荷重が、レール溝から横方向に突出したブラケットに垂直方向に作用し、耐久性が弱いという欠点もある。
【0009】
また、かかる従来のベルト構造は、PVCのような硬質の材質からなっており、一般リュックサックなどに適用する時に、特定身体部位を圧迫するといった問題点がある。
【0010】
さらに、上記従来の回転手段であるベルトは、内部にガイド溝が形成され、ガイド溝から突出したブラケットを用いる構造となっているため、構成が複雑で、大きい重量に長く耐えられないという不具合がある他、おんぶ帯、リュックサックまたはかばんなどに適用し難いという不具合があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記従来の問題点を解決するために案出されたもので、本発明が解決しようとする技術的課題は、構造が簡単で、大きい重量にも耐えられ、軟質材で形成されることで、おんぶ帯、リュックサック及びかばんなどに容易に適用することができるスライディング装置を提供することにある。
【0012】
また、本発明が解決しようとする他の技術的課題は、本発明の上記スライディング装置を用いておんぶ帯本体部をおんぶ帯着用者の前後方にスライディング回転可能にすることで、赤ちゃんの乗せ降ろしが容易にでき、かつおんぶ帯を着用した状態でも自由に動作できるおんぶ帯を提供することにある。
【0013】
また、本発明が解決しようとするさらに他の技術的課題は、本発明の上記スライディング装置を用いて、内部に品物が収納される本体部を前後方向にスライディング回転可能にすることで、使い勝手をよくしたリュックサック、かばん及び腰巻式リュックサックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するための第1発明に係るスライディング装置は、ジッパー連結部材と、前記ジッパー連結部材に長さ方向に沿ってジッパーが連続して結合しているジッパー部と、前記ジッパー部に結合し、前記ジッパー部に沿ってスライディング移動するスライダーと、を含む。
【0015】
前記スライダーは、前記ジッパー部に結合し、ジッパー部に沿ってスライディング移動するスライダー本体と、前記スライダー本体の下端部に結合するスライダー連結部材と、を含む。
【0016】
前記スライダーが1個または複数個でよい。
【0017】
前記ジッパー連結部材は、一端部にコネクターが設けられ、他端部に、前記コネクターと結合する締め金が設けられる。
【0018】
前記ジッパー連結部材またはスライダー連結部材は、軟質の布、革、合成樹脂のいずれか一つで形成される。
【0019】
一方、第2発明に係るおんぶ帯は、おんぶ帯本体部と、前記おんぶ帯本体部が結合する肩紐取付け部と、前記おんぶ帯本体部を、前記肩紐取付け部の周りをスライディング回転するように前記肩紐取付け部に結合させる、第1発明に係るスライディング装置と、を含む。
【0020】
前記おんぶ帯本体部は、おんぶ帯本体と、前記おんぶ帯本体が結合するおんぶ帯取付け板と、を含み、前記肩紐取付け部は、肩掛け板と、前記肩掛け板に結合する肩紐と、を含む。
【0021】
前記おんぶ帯本体部に前記スライディング装置のスライダーが付着され、前記肩紐取付け部に前記スライディング装置のジッパー連結部材が付着される。
【0022】
前記ジッパー連結部材は、一側が肩紐取付け部の一面に付着され、他側が肩紐取付け部の側方を経て肩紐取付け部の他面へと延長される構造に形成される。
【0023】
前記おんぶ帯本体部と肩紐取付け部とは、上部締め金部及び下部締め金部により締め付けられ、前記上部締め金部は、おんぶ帯本体部の上部に設けられるコネクターと、前記肩紐取付け部の上部に設けられ、前記コネクターと結合する締め金と、を含み、前記下部締め金部は、おんぶ帯本体部の下部に設けられるコネクターと、前記肩紐取付け部の下部に設けられ、前記コネクターと結合する締め金と、を含む。
【0024】
前記肩紐には、ジッパー連結部材の両側端部を係止する固定部材が形成され、前記固定部材は、一方の肩紐に設けられ、ジッパー連結部材の端部に引っかかって該ジッパー連結部材の端部を固定するフックと、他方の肩紐に設けられ、ジッパー連結部材の端部が挿通し、該ジッパー連結部材の端部を固定する固定具と、を含む。
【0025】
一方、第3発明に係るリュックサックは、リュックサック本体部と、前記リュックサック本体部に結合する肩紐取付け部と、前記リュックサック本体部を、前記肩紐取付け部の周りをスライディング回転するように前記肩紐取付け部に結合させる第1発明に係るスライディング装置と、を含む。
【0026】
前記リュックサック本体部は、リュックサック本体と、前記リュックサック本体が結合するリュックサック取付け板と、を含み、前記肩紐取付け部は、肩掛け板と、前記肩掛け板に結合する肩紐と、を含む。
【0027】
前記リュックサック本体部に、前記スライディング装置のスライダーが付着され、前記肩紐取付け部に、前記スライディング装置のジッパー連結部材が付着され、前記ジッパー連結部材は、一側が肩紐取付け部の一面に付着され、他側が肩紐取付け部の側方を経て肩紐取付け部の他面へと延長される構造に形成される。
【0028】
前記リュックサック本体部と肩紐取付け部とは、上部締め金部及び下部締め金部により締め付けられ、前記上部締め金部は、リュックサック本体部の上部に設けられるコネクターと、前記肩紐取付け部の上部に設けられ、前記コネクターと結合する締め金と、を含み、前記下部締め金部は、リュックサック本体部の下部に設けられるコネクターと、前記肩紐取付け部の下部に設けられ、前記コネクターと結合する締め金と、を含む。
【0029】
前記肩紐にはジッパー連結部材の両側端部を係止する固定部材が設けられ、前記固定部材は、一方の肩紐に設けられ、ジッパー連結部材の端部に引っかかって該ジッパー連結部材の端部を固定するフックと、他方の肩紐に設けられ、ジッパー連結部材の端部が挿通し、該ジッパー連結部材の端部を固定する固定具と、を含む。
【0030】
一方、第4発明に係るかばんは、かばん本体部と、前記かばん本体部が結合する肩紐取付け部と、前記かばん本体部を、前記肩紐取付け部の周りをスライディング回転するように前記肩紐取付け部に結合させる第1発明に係るスライディング装置と、を含む。
【0031】
前記かばん本体部は、かばん本体と、前記かばん本体に結合するかばん取付け板と、を含み、前記肩紐取付け部は、肩掛け板と、前記肩掛け板に結合する肩紐と、を含む。
【0032】
前記かばん本体部に前記スライディング装置のスライダーが付着され、前記肩紐取付け部に前記スライディング装置のジッパー連結部材が付着され、前記ジッパー連結部材は、一側が肩紐取付け部の一面に付着され、他側は肩紐取付け部の側方を経て肩紐取付け部の他面へと延長される構造に形成される。
【0033】
前記かばん本体部と肩紐取付け部とは、上部締め金部及び下部締め金部により締め付けられ、前記上部締め金部は、かばん本体部の上部に設けられるコネクターと、前記肩紐取付け部の上部に設けられ、前記コネクターに結合する締め金と、を含み、前記下部締め金部は、かばん本体部の下部に設けられるコネクターと、前記肩紐取付け部の下部に設けられ、前記コネクターに結合する締め金と、を含む。
【0034】
前記肩紐にはジッパー連結部材の両側端部を係止する固定部材が形成され、前記固定部材は、一方の肩紐に形成され、ジッパー連結部材の端部に引っかかって該ジッパー連結部材の端部を固定するフックと、他方の肩紐に形成され、ジッパー連結部材の端部が挿通し、該ジッパー連結部材の端部を固定する固定具と、を含む。
【0035】
一方、第5発明に係る腰巻式リュックサックは、腰巻式リュックサック本体部と、前記腰巻式リュックサック本体部が結合する第1発明に係るスライディング装置と、を含み、前記腰巻式リュックサック本体部は、前記スライディング装置のジッパー連結部材に設けられているジッパー部に沿ってスライディング回転する。
【0036】
前記腰巻式リュックサック本体部に前記スライディング装置のスライダーが付着される。
【0037】
前記腰巻式リュックサック本体部は、上部にコネクターが設けられ、前記ジッパー連結部材は、上側部に前記コネクターと結合する複数の上部締め金が設けられる。
【発明の効果】
【0038】
本発明は、ジッパー連結部材、該ジッパー連結部材に取り付けられたジッパー部、及び該ジッパー部に結合するスライダーを含むスライディング装置とし、構造が簡単でありながらも、大きい重量に耐えることができる。なお、該スライディング装置を軟質材で形成したため、おんぶ帯、リュックサック及びかばんなどに適用しやすいという効果がある。
【0039】
本発明のスライディング装置をおんぶ帯に適用することによって、赤ちゃんが収容されるおんぶ帯本体部をスライディング回転させて着用者の前方及び後方へと移動させることができ、よって、赤ちゃんの乗せ降ろし作業が容易になり、赤ちゃんの安全を増大させることができる。
【0040】
また、おんぶ帯に設けられたスライディング装置が、着用者の腰部分ではなくおんぶ帯の中間部以上の高さに設けられるため、構造的な安定感及び耐久性の増大を図ることができる。
【0041】
本発明のスライディング装置をリュックサック、かばんまたは腰巻式リュックサックに適用することによって、品物の収納されている本体部を着用者の前方及び後方に移動させることができ、品物の収納が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】第1発明に係るスライディング装置を示す組立斜視図である。
【図2】第1発明に係るスライディング装置を示す分離斜視図である。
【図3】第1発明に係るスライディング装置の使用状態図である。
【図4】第2発明に係るおんぶ帯を示す組立斜視図である。
【図5】第2発明に係るおんぶ帯を示す分離斜視図である。
【図6】第2発明に係るおんぶ帯の肩紐取付け部を示す斜視図である。
【図7】第2発明に係るおんぶ帯の着用状態を示す斜視図である。
【図8】第2発明に係るおんぶ帯の回転状態を示す斜視図である。
【図9】第3発明に係るリュックサックを示す組立斜視図である。
【図10】第3発明に係るリュックサックを示す分離斜視図である。
【図11】第4発明に係るかばんを示す組立斜視図である。
【図12】第4発明に係るかばんを示す分離斜視図である。
【図13】第5発明に係る腰巻式リュックサックを示す組立斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、本発明について、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0044】
[第1発明について]
第1発明に係るスライディング装置100は、大きい重量に耐えられるとともに、軟質材で形成され、後述するおんぶ帯、リュックサック及びかばんなどを、着用者の前後方にスライディング回転させる構成となっている。
【0045】
この第1発明に係るスライディング装置100は、図1及び図2に示すように、ジッパー結合部110と、ジッパー結合部110に結合するスライダー120と、を含む。
【0046】
ジッパー結合部110は、長い帯状に形成されたジッパー連結部材111、ジッパー連結部材111の下端部に長さ方向に沿ってジッパーが連続して結合しているジッパー部112と、を含む。このジッパー部112にスライディング移動可能にスライダー120が結合する。
【0047】
ジッパー連結部材111は、スライディング装置100か適用される製品のいかなる位置にも付着しやすいものとするために、軟質材、例えば、布、革及び合成樹脂のいずれかで形成されると好ましく、より好ましくは布で形成される。
【0048】
そして、ジッパー連結部材111の上側部は、スライディング装置100が装着される製品に直接付着される部位で、裁縫などにより製品に付着される。すなわち、図1及び図2で、ジッパー連結部材111の上側部に形成された点線111aは、裁縫により付着される部位を示す。
【0049】
ここで、ジッパー部112は、衣服やポケット類を閉める時に用いられる普通のジッパーをそのまま使用してもよく、図1及び図2に示すように、不要な部分を省いた四角ボックス形態のジッパー112aで製作して使用してもよい。好ましくは、大きい荷重にも耐えられるように、四角ボックス形態に製作して使用するとよい。
【0050】
スライダー120は、ジッパー部112に結合し、ジッパー部112に沿ってスライディング移動するスライダー本体121と、スライダー本体121の下端部に結合するスライダー連結部材122と、を含む。
【0051】
スライダー本体121は、概略“□(矩形)”状の側断面において、上部の中央部位121aが切開され、上側部の端部121bがジッパー112aの上側面に締め付けられる。これにより、スライダー本体121の内側空間部121c内にジッパー112aが挿入される。
【0052】
スライダー連結部材122は、スライディング装置100が適用される製品に直接取り付けられる部位で、スライダー本体121の下端部に形成された結合孔121dに結合し、裁縫などにより容易に取付け可能なように、軟質材、例えば、布、革及び軟らかい合成樹脂のいずれかで形成され、好ましくは布で形成される。
【0053】
一方、スライダー120は、1個または複数個を設けることができ、好ましくは、2個を設ける。これは、大きい荷重のかかる製品がスライダー連結部材122に連結される場合に、ジッパー部112に作用する力を分散させ、より安定させるためである。
【0054】
そして、スライダー120を複数個とする場合に、スライダー120とスライダー120との間は連結具(図示せず)で連結することができる。
【0055】
このような構成を有するスライディング装置100は、スライダー120がジッパー部112に結合し、ジッパー部112に沿ってスライディング移動することによって、スライダー120に締結される大きい重量の製品を安定してスライディング移動させることができる。また、ジッパー連結部材111を軟質材の布で形成することで、着用者との密着力を増大させることができる。
【0056】
一方、スライディング装置100のジッパー連結部材111は、図3に示すように、リング状に連結して使用する。
【0057】
すなわち、ジッパー連結部材111は、一端部にコネクター111bが設けられ、他端部に、コネクター111bに係合する締め金111cが設けられる。
【0058】
そのため、コネクター111bと締め金111cとの係合によりジッパー連結部材111をリング状に連結でき、これにより、スライダー120をジッパー部112に沿ってスライディング回転させることができる。
【0059】
ここで、ジッパー連結部材111の端部は、コネクター111b及び締め金111cにより長さ調節可能に結合するため、着用者の身体構造に合わせてジッパー連結部材111の長さを調節できる。
【0060】
以下、第1発明に基づく他の発明について説明するが、上述の第1発明と同一の構成及び機能を有する構成には同一の構成符号を付し、重複説明は省略する。
【0061】
[第2発明について]
第2発明は、図4〜図8に示すように、第1発明に記載されたスライディング装置100を用いるおんぶ帯10に関するものである。
【0062】
すなわち、第2発明に係るおんぶ帯10は、第1発明に係るスライディング装置100を用いて、おんぶ帯本体部200を肩紐取付け部300の周囲に沿ってスライディング回転可能にした構成となっている。
【0063】
第2発明に係るおんぶ帯10は、図4〜図6に示すように、赤ちゃんが収容されるおんぶ帯本体部200と、おんぶ帯本体部200が結合し、着用者が肩に着用する肩紐取付け部300、及びおんぶ帯本体部200を肩紐取付け部300の周りをスライディング回転するように肩紐取付け部300に結合させるスライディング装置100を含む。
【0064】
おんぶ帯本体部200は、赤ちゃんを直接収容するおんぶ帯本体210と、おんぶ帯本体210の前方(図4において前方)に付着されるおんぶ帯取付け板220と、を含む。
【0065】
ここで、おんぶ帯本体210とおんぶ帯取付け板220は裁縫などにより一体とする。
【0066】
肩紐取付け部300は、おんぶ帯取付け板220が結合し、一定厚さを有する概略板状の肩掛け板310と、肩掛け板310の前方両側(図4で前方)にそれぞれ付着される肩紐320と、を含む。
【0067】
ここで、肩掛け板310は、着用者のなどに直接接触する構成であり、着用時に軟らかい感じを与えるようにクッション機能を備える。
【0068】
そして、肩掛け板310は、後方(図4で後方)にスライディング装置100のジッパー連結部材111が付着されるので、荷重に十分に耐えうるように一定の剛性を有するものとする。
【0069】
一方、おんぶ帯本体部200と肩紐取付け部300とは、上部締め金部及び下部締め金部により上部と下部がそれぞれ結合する(図5参照)。
【0070】
上部締め金部は、おんぶ帯本体部200と肩紐取付け部300の上部を結合させるためのもので、おんぶ帯取付け板220の上部に連結紐221aにより付着されるコネクター221と、肩掛け板310の上部に連結紐311aにより付着され、コネクター221と係合する締め金311と、を含む。
【0071】
下部締め金部は、おんぶ帯本体部200と肩紐取付け部300の下部を結合させるためのもので、おんぶ帯取付け板220の下部両側端部にそれぞれ連結紐222aにより付着されるコネクター222と、肩掛け板310の下部両側端部にそれぞれ連結紐312aにより付着され、コネクター222に係合する締め金312と、を含む。
【0072】
ここで、連結紐221a,222a,311a,312aは、布または伸縮性の合成樹脂で形成され、コネクター221,222及び締め金311,312と長さ調節可能に結合する。
【0073】
このような上部及び下部締め金部は、おんぶ帯本体部200と肩紐取付け部300とを密着させた状態で、上部締め金部であるコネクター221と締め金311とを係合させ、下部締め金部であるコネクター222と締め金312とを係合させることで、おんぶ帯本体部200と肩紐取付け部300とを安定して結合させることができる。
【0074】
一方、肩掛け板310の下部には、腰巻き締め部が設けられ、腰巻き締め部は、おんぶ帯着用者の腰の周りに巻く構成であり、肩掛け板310の下部一側に連結紐313aにより付着されるコネクター313と、肩掛け板310の下部他側に連結紐314aにより付着され、コネクター313と係合する締め金314と、を含む。
【0075】
ここで、連結紐313a,314aは、布または伸縮性の合成樹脂で形成され、コネクター313及び締め金314と長さ調節可能に結合する。
【0076】
したがって、腰巻き締め部は、コネクター313と締め金314とを着用者の前方で係合させることで、おんぶ帯本体部100が後方(図4で後方)に移動する現象を防止することができる。
【0077】
スライディング装置100は、おんぶ帯本体部200を肩紐取付け部300の周りをスライディング回転可能なように結合させるためのもので、肩紐取付け部300の肩掛け板310に付着されるジッパー結合部110と、一側はおんぶ帯本体部200のおんぶ帯本体220に付着され、他側はジッパー結合部110の下端部にスライディング移動可能に結合するスライダー120と、を含む。
【0078】
一方、スライディング装置100は、第1発明で説明したスライディング装置100と同様の構成及び機能を有するので、同一の構成符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0079】
すなわち、ジッパー結合部110のジッパー連結部材111は、一側が肩掛け板310の一面(図6で後方)に裁縫などにより付着され、他側が肩紐取付け部300の側方を経て肩紐取付け部300の他面(図6で前方)へと延長されて出る構造となっている。
【0080】
ここで、ジッパー連結部材111が肩掛け板310に付着される位置は、肩掛け板310の上下方向の高さにおいて、中間部以上の高さとすることが好ましい。これは、赤ちゃんをおんぶした状態でおんぶ帯本体部200をスライディングさせる場合、おんぶ帯本体部200の重心が下部に偏ることを防ぐためであり、これにより、おんぶ帯本体210のスライディング回転移動時に赤ちゃんが後ろに反って落傷するなどの不安定な動作を防止することができる。
【0081】
そして、ジッパー連結部材111は、一端部に設けられるコネクター111bと、他端部に設けられ、コネクター111bに係合する締め金111cとにより、リング状に連結される。
【0082】
一方、スライダー120は、ジッパー結合部110のジッパー部112に結合するスライダー本体121と、スライダー本体121に結合するスライダー連結部材122と、を含み、スライダー連結部材122は、おんぶ帯取付け板220の後方に、図5に表示された点線122aのように裁縫により付着される。
【0083】
すなわち、スライディング装置100は、スライダー120をジッパー部112に沿ってスライディング移動させると、スライダー120と連動しておんぶ帯本体部200がスライディング移動し、これにより、おんぶ帯本体部200を肩紐取付け部300の周りに沿ってスライディング回転させることができる。
【0084】
一方、ジッパー連結部材111の両側端部は、肩紐320に形成された固定部材により係止され、この固定部材は、フック330及び固定具340を含む。
【0085】
すなわち、固定部材は、一方の肩紐320に設けられ、ジッパー連結部材111の一側端部に形成された結合孔111dに引っかかってジッパー連結部111の一側端部を固定するフック330と、他方の肩紐320に設けられ、ジッパー連結部材111の他側端部が挿通され、ジッパー連結部材111の他側端部を固定する固定具340と、を含む。
【0086】
すなわち、フック330及び固定具340によりジッパー連結部材111の両側端部をそれぞれ固定することによって、ジッパー部112に沿って着用者の正面へとスライディング移動したおんぶ帯本体部200の荷重を安定して支持することができる。
【0087】
一方、スライディング装置100において、スライダー120のスライダー連結部材122を介して印加されうる荷重は1トンまでにする。
【0088】
以下、第2発明に係るおんぶ帯の着用及び使用状態について説明する。
【0089】
図7は、おんぶ帯に乗せている赤ちゃんを着用者がおんぶした状態であり、図8は、図7の状態でおんぶ帯本体部を回して着用者の前方に移動させた状態である。
【0090】
まず、赤ちゃんの乗せてあるおんぶ帯10を着用者が背中に背負っている状態で、おんぶ帯取付け板220と肩掛け板310の上部及び下部にそれぞれ取り付けられている上部及び下部締め金部の結合状態を解除する。すなわち、上部締め金部であるコネクター221と締め金311との結合状態を解除する一方で、下部締め金部であるコネクター222と締め金312との結合状態を解除する。
【0091】
このように上部及び下部締め金部の結合が解除されると、おんぶ帯取付け板220と肩掛け板310は互いに移動可能な状態となる。
【0092】
続いて、一方の腕を持ち上げた状態で、おんぶ帯取付け板220を側方向に引き寄せると、おんぶ帯取付け板220に取り付けられているスライダー120が、ジッパー連結部材111のジッパー部112に沿って移動し、これにより、おんぶ帯取付け板220及びおんぶ帯本体210が着用者の前方へとスライディング回転する。すなわち、図7に示す状態から図8に示す状態となる。
【0093】
その後、上部締め金部であるコネクター221と締め金311と、及び下部締め金部であるコネクター222と締め金312とをそれぞれ結合させて、おんぶ帯本体部200と肩紐取付け部300とを結合させる。
【0094】
このような方法でおんぶ帯本体部200を着用者の前方にスライディング移動させることができ、使い勝手を向上させることができる。
【0095】
[第3発明について]
第3発明は、図9及び図10に示すように、第1及び第2発明として記載されたスライディング装置100を用いているリュックサック20に関するものである。
【0096】
すなわち、第3発明に係るリュックサック20は、第1及び第2発明に係るスライディング装置100を用いて、リュックサック本体部400を、肩紐取付け部300の周囲をスライディング回転可能なように構成したものである。
【0097】
第3発明に係るリュックサック20は、図9及び図10に示すように、品物を収納するリュックサック本体部400、リュックサック本体部400が結合する肩紐取付け部300、及びリュックサック本体部400を肩紐取付け部300の周りに沿ってスライディング回転するように肩紐取付け部300に結合させるスライディング装置100を含む。
【0098】
以下、第3発明に係るリュックサック20の構成についてより詳細に説明する。
【0099】
リュックサック本体部400は、品物を収納するように収納空間を有するリュックサック本体410と、リュックサック本体410の前方(図9で前方)に設けられるリュックサック取付け板420と、を含み、リュックサック本体410とリュックサック取付け板420とは裁縫などにより一体とされている。
【0100】
肩紐取付け部300は、後方(図9で後方)にリュックサック本体部400が結合する肩掛け板310と、肩掛け板310の後面に取り付けられる肩紐320と、を含む。
【0101】
ここで、肩紐取付け部300は、第2発明に記載された肩紐取付け部300と同様の構成及び機能を有するので、同一の構成符号を付し、重複説明は省略する。
【0102】
一方、リュックサック取付け板420と肩掛け板310の上部及び下部は、上部及び下部締め金部により分離可能なように結合する。
【0103】
ここで、上部及び下部締め金部は、第2発明に記載された上部及び下部締め金部と同様の構成及び機能を有するので、同一の構成符号を付し、重複説明は省略する。
【0104】
スライディング装置100は、第1及び第2発明に記載されたスライディング装置100と同様の構成及び機能を有するので、同一の構成符号を付し、重複説明は省略する。
【0105】
一方、第3発明に係るリュックサック20は、第2発明において赤ちゃんを収容するおんぶ帯本体部200を、品物を収納するリュックサック本体部400に代えたもので、第2発明のおんぶ帯本体部200と第3発明のリュックサック本体部400のみが異なるだけで、他の構成は実質的に同一である。
【0106】
以下、第3発明に係るリュックサックの着用及び使用状態を説明する。
【0107】
第3発明に係るリュックサック20において、着用者の背中に位置しているリュックサック本体部400を着用者の胸側に移動させるためには、リュックサック取付け板420と肩掛け板310の上部及び下部をそれぞれ結合させている上部及び下部締め金部の結合を解除する。
【0108】
続いて、一方の腕を持ち上げた状態で、リュックサック取付け板420を側方向に引き寄せると、リュックサック取付け板420に付着されているスライダー120がジッパー連結部材111におけるジッパー部112に沿って移動し、これにより、リュックサック取付け板420及びリュックサック本体410が着用者の前方にスライディング回転する。
【0109】
したがって、スライディング装置100を用いてリュックサック本体部400を着用者の前後方向にスライディング移動させることによってリュックサック本体部400を着用者の前方にスライディング移動させることができ、使い勝手を向上させることができる。
【0110】
[第4発明について]
第4発明は、図11及び図12に示すように、第1及び第2発明に記載されたスライディング装置100を用いているかばん30に関するものである。
【0111】
すなわち、第4発明に係るかばん30は、第1及び第2発明に係るスライディング装置100を用いて、かばん本体部500を、肩紐取付け部300の周囲をスライディング回転可能なように構成したものである。
【0112】
第4発明に係るかばん30は、品物を収納するかばん本体部500、かばん本体部500が結合する肩紐取付け部300、及びかばん本体部500を肩紐取付け部300の周りに沿ってスライディング回転するように肩紐取付け部300に結合させるスライディング装置100を含む。
【0113】
かばん本体部500は、品物を収容するかばん本体510と、かばん本体510の後方に設けられるかばん取付け板520と、を含む。
【0114】
ここで、かばん本体部500は、上述の第3発明として記載されたリュックサック本体部400と比べて、大きさや適用分野が異なるだけで構成及び機能は実質的に同一である。
【0115】
すなわち、第3発明として記載されたリュックサック本体部400と第4発明として記載されたかばん本体部500は、品物を収納するためのもので、実質的に同じ構成と機能を有する。ただし、第3発明として記載されたリュックサック本体部400は登山向けのもので、大型に製作され、登山用品を収納するのに適した収納空間を有し、第4発明として記載されたかばん本体部500は、本などの小型の品物を収納するのに適した収納空間を有する。
【0116】
肩紐取付け部300は、第2発明に記載された肩紐取付け部300と実質的に同一の構成及び機能を有するので、同一の構成符号を付し、重複説明は省略する。
【0117】
スライディング装置100は、第1及び第2発明として記載されたスライディング装置100と実質的に同一の構成及び機能を有するので、同一の構成符号を付し、重複説明は省略する。
【0118】
一方、第4発明に係るかばん30は、第3発明に係るリュックサック本体部400に代えてかばん本体部500を適用したもので、第3発明に係るリュックサック本体部400及び第4発明に係るかばん本体部500は、大きさ及び用途が異なるだけで、実質的に同一の構成及び機能を有する。
【0119】
したがって、第4発明に係るかばん30の着用及び使用方法は、第3発明に係るリュックサック20と同様であり、その詳細な説明は省略する。
【0120】
[第5発明について]
第5発明は、図13に示すように、第1発明に係るスライディング装置100を用いている腰巻式リュックサック40に関するものである。
【0121】
すなわち、第5発明に係る腰巻式リュックサック40は、第1発明に係るスライディング装置100を用いて、腰巻式リュックサック本体部600を肩紐取付け部300の周囲をスライディング回転可能なように構成したものである。
【0122】
第5発明に係る腰巻式リュックサック40は、品物を収納する腰巻式リュックサック本体部600と、着用者の腰に着用され、腰巻式リュックサック本体部600が結合するスライディング装置100と、を含み、腰巻式リュックサック本体部600は、スライディング装置100に沿ってスライディング回転する。
【0123】
スライディング装置100は、着用者の腰に着用されるジッパー連結部材111、及びジッパー連結部材111の下端部に長さ方向に沿って結合するジッパー部112を含むジッパー結合部110と、下側に腰巻式リュックサック本体部600が付着され、上側がジッパー部112にスライディング移動可能に結合するスライダー120と、を含む。
【0124】
ここで、スライディング装置100は、第1発明として記載されたスライディング装置100と同様の構成及び機能を有するので、同一の構成符号を付し、重複説明は省略する。
【0125】
一方、腰巻式リュックサック本体部600の上部にはコネクター610が設けられ、ジッパー連結部材111の上側部には、コネクター610と結合する締め金620が設けられる。
【0126】
ここで、ジッパー連結部材111には複数の締め金620を設けて、ジッパー連結部材111の特定位置に腰巻式リュックサック本体部600が固定されるようにする。
【0127】
上記の構成を有する腰巻式リュックサック本体部600は、着用者の腰にジッパー連結部材111を着用した状態で、腰巻式リュックサック本体部600を左または右に引き寄せると、腰巻式リュックサック本体部600に付着されているスライダー120がジッパー部112に沿って左または右にスライディング移動しつつ腰巻式リュックサック本体部600が回転する。このとき、コネクター610とジッパー連結部材111における締め金620とを係合することで腰巻式リュックサック本体部600を固定させることができる。
【0128】
したがって、第5発明に係る腰巻式リュックサック40は、腰巻式リュックサック本体部600を完全に取り外すことなく着用者の前方にスライディング移動させることができ、使い勝手を向上させることができる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライディング装置、該スライディング装置を用いるおんぶ帯、リュックサック、かばん及び腰巻式リュックサックに係り、特に、赤ちゃんを収容するおんぶ帯本体部、品物を収納するリュックサック本体部、かばん本体部及び腰巻式リュックサック本体部をスライディング回転可能に取り付け、肩紐を外すことなく赤ちゃんを降ろしたり、収納されている品物を容易に取り出したりすることができるスライディング装置、該スライディング装置を用いるおんぶ帯、リュックサック、かばん及び腰巻式リュックサックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、おんぶ帯は、赤ちゃんを抱く道具で、主に、背中に赤ちゃんをおんぶしたり、胸に抱いたりするような構造となっている。
【0003】
通常、赤ちゃんをおんぶした状態で、ひとりで赤ちゃんを降ろす際には、赤ちゃんを自分の身体に添わせながら背中から前方に移して降ろすようになる。
【0004】
しかしなから、この過程を他人の助力なしにひとりでするには複雑で、不便であるだけでなく、赤ちゃんを降ろす過程で赤ちゃんを落す危険もある。
【0005】
そこで、韓国実用新案登録出願20−2209−8606号(考案の名称:前後切替おんぶ帯)(2009.07.28)では、おんぶ帯を外して降ろさず、自分の身体の前後に移すことができる前後切替おんぶ帯を提案している。
【0006】
しかしなから、上記従来の前後切替おんぶ帯では、赤ちゃんの収容部がベルトのレール溝に沿って回転する構成を提案しているが、このベルトは、着用者の腰の周りを巻く構成となっており、この場合、おんぶ帯が着用者の腰を軸にして回転するので、赤ちゃんの重心が上部に位置し、赤ちゃんが落ちる危険がある。
【0007】
また、このベルトは、赤ちゃんの重量に耐えられるために、一定の剛性を有している材質、例えば、PVCのような材質で形成されているが、これは、腰に負担を与えるだけでなく、腰を曲げるなどの動作を妨げる要素となり、自然な動作を妨害する。
【0008】
しかも、赤ちゃんの荷重が、レール溝から横方向に突出したブラケットに垂直方向に作用し、耐久性が弱いという欠点もある。
【0009】
また、かかる従来のベルト構造は、PVCのような硬質の材質からなっており、一般リュックサックなどに適用する時に、特定身体部位を圧迫するといった問題点がある。
【0010】
さらに、上記従来の回転手段であるベルトは、内部にガイド溝が形成され、ガイド溝から突出したブラケットを用いる構造となっているため、構成が複雑で、大きい重量に長く耐えられないという不具合がある他、おんぶ帯、リュックサックまたはかばんなどに適用し難いという不具合があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記従来の問題点を解決するために案出されたもので、本発明が解決しようとする技術的課題は、構造が簡単で、大きい重量にも耐えられ、軟質材で形成されることで、おんぶ帯、リュックサック及びかばんなどに容易に適用することができるスライディング装置を提供することにある。
【0012】
また、本発明が解決しようとする他の技術的課題は、本発明の上記スライディング装置を用いておんぶ帯本体部をおんぶ帯着用者の前後方にスライディング回転可能にすることで、赤ちゃんの乗せ降ろしが容易にでき、かつおんぶ帯を着用した状態でも自由に動作できるおんぶ帯を提供することにある。
【0013】
また、本発明が解決しようとするさらに他の技術的課題は、本発明の上記スライディング装置を用いて、内部に品物が収納される本体部を前後方向にスライディング回転可能にすることで、使い勝手をよくしたリュックサック、かばん及び腰巻式リュックサックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するための第1発明に係るスライディング装置は、ジッパー連結部材と、前記ジッパー連結部材に長さ方向に沿ってジッパーが連続して結合しているジッパー部と、前記ジッパー部に結合し、前記ジッパー部に沿ってスライディング移動するスライダーと、を含む。
【0015】
前記スライダーは、前記ジッパー部に結合し、ジッパー部に沿ってスライディング移動するスライダー本体と、前記スライダー本体の下端部に結合するスライダー連結部材と、を含む。
【0016】
前記スライダーが1個または複数個でよい。
【0017】
前記ジッパー連結部材は、一端部にコネクターが設けられ、他端部に、前記コネクターと結合する締め金が設けられる。
【0018】
前記ジッパー連結部材またはスライダー連結部材は、軟質の布、革、合成樹脂のいずれか一つで形成される。
【0019】
一方、第2発明に係るおんぶ帯は、おんぶ帯本体部と、前記おんぶ帯本体部が結合する肩紐取付け部と、前記おんぶ帯本体部を、前記肩紐取付け部の周りをスライディング回転するように前記肩紐取付け部に結合させる、第1発明に係るスライディング装置と、を含む。
【0020】
前記おんぶ帯本体部は、おんぶ帯本体と、前記おんぶ帯本体が結合するおんぶ帯取付け板と、を含み、前記肩紐取付け部は、肩掛け板と、前記肩掛け板に結合する肩紐と、を含む。
【0021】
前記おんぶ帯本体部に前記スライディング装置のスライダーが付着され、前記肩紐取付け部に前記スライディング装置のジッパー連結部材が付着される。
【0022】
前記ジッパー連結部材は、一側が肩紐取付け部の一面に付着され、他側が肩紐取付け部の側方を経て肩紐取付け部の他面へと延長される構造に形成される。
【0023】
前記おんぶ帯本体部と肩紐取付け部とは、上部締め金部及び下部締め金部により締め付けられ、前記上部締め金部は、おんぶ帯本体部の上部に設けられるコネクターと、前記肩紐取付け部の上部に設けられ、前記コネクターと結合する締め金と、を含み、前記下部締め金部は、おんぶ帯本体部の下部に設けられるコネクターと、前記肩紐取付け部の下部に設けられ、前記コネクターと結合する締め金と、を含む。
【0024】
前記肩紐には、ジッパー連結部材の両側端部を係止する固定部材が形成され、前記固定部材は、一方の肩紐に設けられ、ジッパー連結部材の端部に引っかかって該ジッパー連結部材の端部を固定するフックと、他方の肩紐に設けられ、ジッパー連結部材の端部が挿通し、該ジッパー連結部材の端部を固定する固定具と、を含む。
【0025】
一方、第3発明に係るリュックサックは、リュックサック本体部と、前記リュックサック本体部に結合する肩紐取付け部と、前記リュックサック本体部を、前記肩紐取付け部の周りをスライディング回転するように前記肩紐取付け部に結合させる第1発明に係るスライディング装置と、を含む。
【0026】
前記リュックサック本体部は、リュックサック本体と、前記リュックサック本体が結合するリュックサック取付け板と、を含み、前記肩紐取付け部は、肩掛け板と、前記肩掛け板に結合する肩紐と、を含む。
【0027】
前記リュックサック本体部に、前記スライディング装置のスライダーが付着され、前記肩紐取付け部に、前記スライディング装置のジッパー連結部材が付着され、前記ジッパー連結部材は、一側が肩紐取付け部の一面に付着され、他側が肩紐取付け部の側方を経て肩紐取付け部の他面へと延長される構造に形成される。
【0028】
前記リュックサック本体部と肩紐取付け部とは、上部締め金部及び下部締め金部により締め付けられ、前記上部締め金部は、リュックサック本体部の上部に設けられるコネクターと、前記肩紐取付け部の上部に設けられ、前記コネクターと結合する締め金と、を含み、前記下部締め金部は、リュックサック本体部の下部に設けられるコネクターと、前記肩紐取付け部の下部に設けられ、前記コネクターと結合する締め金と、を含む。
【0029】
前記肩紐にはジッパー連結部材の両側端部を係止する固定部材が設けられ、前記固定部材は、一方の肩紐に設けられ、ジッパー連結部材の端部に引っかかって該ジッパー連結部材の端部を固定するフックと、他方の肩紐に設けられ、ジッパー連結部材の端部が挿通し、該ジッパー連結部材の端部を固定する固定具と、を含む。
【0030】
一方、第4発明に係るかばんは、かばん本体部と、前記かばん本体部が結合する肩紐取付け部と、前記かばん本体部を、前記肩紐取付け部の周りをスライディング回転するように前記肩紐取付け部に結合させる第1発明に係るスライディング装置と、を含む。
【0031】
前記かばん本体部は、かばん本体と、前記かばん本体に結合するかばん取付け板と、を含み、前記肩紐取付け部は、肩掛け板と、前記肩掛け板に結合する肩紐と、を含む。
【0032】
前記かばん本体部に前記スライディング装置のスライダーが付着され、前記肩紐取付け部に前記スライディング装置のジッパー連結部材が付着され、前記ジッパー連結部材は、一側が肩紐取付け部の一面に付着され、他側は肩紐取付け部の側方を経て肩紐取付け部の他面へと延長される構造に形成される。
【0033】
前記かばん本体部と肩紐取付け部とは、上部締め金部及び下部締め金部により締め付けられ、前記上部締め金部は、かばん本体部の上部に設けられるコネクターと、前記肩紐取付け部の上部に設けられ、前記コネクターに結合する締め金と、を含み、前記下部締め金部は、かばん本体部の下部に設けられるコネクターと、前記肩紐取付け部の下部に設けられ、前記コネクターに結合する締め金と、を含む。
【0034】
前記肩紐にはジッパー連結部材の両側端部を係止する固定部材が形成され、前記固定部材は、一方の肩紐に形成され、ジッパー連結部材の端部に引っかかって該ジッパー連結部材の端部を固定するフックと、他方の肩紐に形成され、ジッパー連結部材の端部が挿通し、該ジッパー連結部材の端部を固定する固定具と、を含む。
【0035】
一方、第5発明に係る腰巻式リュックサックは、腰巻式リュックサック本体部と、前記腰巻式リュックサック本体部が結合する第1発明に係るスライディング装置と、を含み、前記腰巻式リュックサック本体部は、前記スライディング装置のジッパー連結部材に設けられているジッパー部に沿ってスライディング回転する。
【0036】
前記腰巻式リュックサック本体部に前記スライディング装置のスライダーが付着される。
【0037】
前記腰巻式リュックサック本体部は、上部にコネクターが設けられ、前記ジッパー連結部材は、上側部に前記コネクターと結合する複数の上部締め金が設けられる。
【発明の効果】
【0038】
本発明は、ジッパー連結部材、該ジッパー連結部材に取り付けられたジッパー部、及び該ジッパー部に結合するスライダーを含むスライディング装置とし、構造が簡単でありながらも、大きい重量に耐えることができる。なお、該スライディング装置を軟質材で形成したため、おんぶ帯、リュックサック及びかばんなどに適用しやすいという効果がある。
【0039】
本発明のスライディング装置をおんぶ帯に適用することによって、赤ちゃんが収容されるおんぶ帯本体部をスライディング回転させて着用者の前方及び後方へと移動させることができ、よって、赤ちゃんの乗せ降ろし作業が容易になり、赤ちゃんの安全を増大させることができる。
【0040】
また、おんぶ帯に設けられたスライディング装置が、着用者の腰部分ではなくおんぶ帯の中間部以上の高さに設けられるため、構造的な安定感及び耐久性の増大を図ることができる。
【0041】
本発明のスライディング装置をリュックサック、かばんまたは腰巻式リュックサックに適用することによって、品物の収納されている本体部を着用者の前方及び後方に移動させることができ、品物の収納が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】第1発明に係るスライディング装置を示す組立斜視図である。
【図2】第1発明に係るスライディング装置を示す分離斜視図である。
【図3】第1発明に係るスライディング装置の使用状態図である。
【図4】第2発明に係るおんぶ帯を示す組立斜視図である。
【図5】第2発明に係るおんぶ帯を示す分離斜視図である。
【図6】第2発明に係るおんぶ帯の肩紐取付け部を示す斜視図である。
【図7】第2発明に係るおんぶ帯の着用状態を示す斜視図である。
【図8】第2発明に係るおんぶ帯の回転状態を示す斜視図である。
【図9】第3発明に係るリュックサックを示す組立斜視図である。
【図10】第3発明に係るリュックサックを示す分離斜視図である。
【図11】第4発明に係るかばんを示す組立斜視図である。
【図12】第4発明に係るかばんを示す分離斜視図である。
【図13】第5発明に係る腰巻式リュックサックを示す組立斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、本発明について、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0044】
[第1発明について]
第1発明に係るスライディング装置100は、大きい重量に耐えられるとともに、軟質材で形成され、後述するおんぶ帯、リュックサック及びかばんなどを、着用者の前後方にスライディング回転させる構成となっている。
【0045】
この第1発明に係るスライディング装置100は、図1及び図2に示すように、ジッパー結合部110と、ジッパー結合部110に結合するスライダー120と、を含む。
【0046】
ジッパー結合部110は、長い帯状に形成されたジッパー連結部材111、ジッパー連結部材111の下端部に長さ方向に沿ってジッパーが連続して結合しているジッパー部112と、を含む。このジッパー部112にスライディング移動可能にスライダー120が結合する。
【0047】
ジッパー連結部材111は、スライディング装置100か適用される製品のいかなる位置にも付着しやすいものとするために、軟質材、例えば、布、革及び合成樹脂のいずれかで形成されると好ましく、より好ましくは布で形成される。
【0048】
そして、ジッパー連結部材111の上側部は、スライディング装置100が装着される製品に直接付着される部位で、裁縫などにより製品に付着される。すなわち、図1及び図2で、ジッパー連結部材111の上側部に形成された点線111aは、裁縫により付着される部位を示す。
【0049】
ここで、ジッパー部112は、衣服やポケット類を閉める時に用いられる普通のジッパーをそのまま使用してもよく、図1及び図2に示すように、不要な部分を省いた四角ボックス形態のジッパー112aで製作して使用してもよい。好ましくは、大きい荷重にも耐えられるように、四角ボックス形態に製作して使用するとよい。
【0050】
スライダー120は、ジッパー部112に結合し、ジッパー部112に沿ってスライディング移動するスライダー本体121と、スライダー本体121の下端部に結合するスライダー連結部材122と、を含む。
【0051】
スライダー本体121は、概略“□(矩形)”状の側断面において、上部の中央部位121aが切開され、上側部の端部121bがジッパー112aの上側面に締め付けられる。これにより、スライダー本体121の内側空間部121c内にジッパー112aが挿入される。
【0052】
スライダー連結部材122は、スライディング装置100が適用される製品に直接取り付けられる部位で、スライダー本体121の下端部に形成された結合孔121dに結合し、裁縫などにより容易に取付け可能なように、軟質材、例えば、布、革及び軟らかい合成樹脂のいずれかで形成され、好ましくは布で形成される。
【0053】
一方、スライダー120は、1個または複数個を設けることができ、好ましくは、2個を設ける。これは、大きい荷重のかかる製品がスライダー連結部材122に連結される場合に、ジッパー部112に作用する力を分散させ、より安定させるためである。
【0054】
そして、スライダー120を複数個とする場合に、スライダー120とスライダー120との間は連結具(図示せず)で連結することができる。
【0055】
このような構成を有するスライディング装置100は、スライダー120がジッパー部112に結合し、ジッパー部112に沿ってスライディング移動することによって、スライダー120に締結される大きい重量の製品を安定してスライディング移動させることができる。また、ジッパー連結部材111を軟質材の布で形成することで、着用者との密着力を増大させることができる。
【0056】
一方、スライディング装置100のジッパー連結部材111は、図3に示すように、リング状に連結して使用する。
【0057】
すなわち、ジッパー連結部材111は、一端部にコネクター111bが設けられ、他端部に、コネクター111bに係合する締め金111cが設けられる。
【0058】
そのため、コネクター111bと締め金111cとの係合によりジッパー連結部材111をリング状に連結でき、これにより、スライダー120をジッパー部112に沿ってスライディング回転させることができる。
【0059】
ここで、ジッパー連結部材111の端部は、コネクター111b及び締め金111cにより長さ調節可能に結合するため、着用者の身体構造に合わせてジッパー連結部材111の長さを調節できる。
【0060】
以下、第1発明に基づく他の発明について説明するが、上述の第1発明と同一の構成及び機能を有する構成には同一の構成符号を付し、重複説明は省略する。
【0061】
[第2発明について]
第2発明は、図4〜図8に示すように、第1発明に記載されたスライディング装置100を用いるおんぶ帯10に関するものである。
【0062】
すなわち、第2発明に係るおんぶ帯10は、第1発明に係るスライディング装置100を用いて、おんぶ帯本体部200を肩紐取付け部300の周囲に沿ってスライディング回転可能にした構成となっている。
【0063】
第2発明に係るおんぶ帯10は、図4〜図6に示すように、赤ちゃんが収容されるおんぶ帯本体部200と、おんぶ帯本体部200が結合し、着用者が肩に着用する肩紐取付け部300、及びおんぶ帯本体部200を肩紐取付け部300の周りをスライディング回転するように肩紐取付け部300に結合させるスライディング装置100を含む。
【0064】
おんぶ帯本体部200は、赤ちゃんを直接収容するおんぶ帯本体210と、おんぶ帯本体210の前方(図4において前方)に付着されるおんぶ帯取付け板220と、を含む。
【0065】
ここで、おんぶ帯本体210とおんぶ帯取付け板220は裁縫などにより一体とする。
【0066】
肩紐取付け部300は、おんぶ帯取付け板220が結合し、一定厚さを有する概略板状の肩掛け板310と、肩掛け板310の前方両側(図4で前方)にそれぞれ付着される肩紐320と、を含む。
【0067】
ここで、肩掛け板310は、着用者のなどに直接接触する構成であり、着用時に軟らかい感じを与えるようにクッション機能を備える。
【0068】
そして、肩掛け板310は、後方(図4で後方)にスライディング装置100のジッパー連結部材111が付着されるので、荷重に十分に耐えうるように一定の剛性を有するものとする。
【0069】
一方、おんぶ帯本体部200と肩紐取付け部300とは、上部締め金部及び下部締め金部により上部と下部がそれぞれ結合する(図5参照)。
【0070】
上部締め金部は、おんぶ帯本体部200と肩紐取付け部300の上部を結合させるためのもので、おんぶ帯取付け板220の上部に連結紐221aにより付着されるコネクター221と、肩掛け板310の上部に連結紐311aにより付着され、コネクター221と係合する締め金311と、を含む。
【0071】
下部締め金部は、おんぶ帯本体部200と肩紐取付け部300の下部を結合させるためのもので、おんぶ帯取付け板220の下部両側端部にそれぞれ連結紐222aにより付着されるコネクター222と、肩掛け板310の下部両側端部にそれぞれ連結紐312aにより付着され、コネクター222に係合する締め金312と、を含む。
【0072】
ここで、連結紐221a,222a,311a,312aは、布または伸縮性の合成樹脂で形成され、コネクター221,222及び締め金311,312と長さ調節可能に結合する。
【0073】
このような上部及び下部締め金部は、おんぶ帯本体部200と肩紐取付け部300とを密着させた状態で、上部締め金部であるコネクター221と締め金311とを係合させ、下部締め金部であるコネクター222と締め金312とを係合させることで、おんぶ帯本体部200と肩紐取付け部300とを安定して結合させることができる。
【0074】
一方、肩掛け板310の下部には、腰巻き締め部が設けられ、腰巻き締め部は、おんぶ帯着用者の腰の周りに巻く構成であり、肩掛け板310の下部一側に連結紐313aにより付着されるコネクター313と、肩掛け板310の下部他側に連結紐314aにより付着され、コネクター313と係合する締め金314と、を含む。
【0075】
ここで、連結紐313a,314aは、布または伸縮性の合成樹脂で形成され、コネクター313及び締め金314と長さ調節可能に結合する。
【0076】
したがって、腰巻き締め部は、コネクター313と締め金314とを着用者の前方で係合させることで、おんぶ帯本体部100が後方(図4で後方)に移動する現象を防止することができる。
【0077】
スライディング装置100は、おんぶ帯本体部200を肩紐取付け部300の周りをスライディング回転可能なように結合させるためのもので、肩紐取付け部300の肩掛け板310に付着されるジッパー結合部110と、一側はおんぶ帯本体部200のおんぶ帯本体220に付着され、他側はジッパー結合部110の下端部にスライディング移動可能に結合するスライダー120と、を含む。
【0078】
一方、スライディング装置100は、第1発明で説明したスライディング装置100と同様の構成及び機能を有するので、同一の構成符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0079】
すなわち、ジッパー結合部110のジッパー連結部材111は、一側が肩掛け板310の一面(図6で後方)に裁縫などにより付着され、他側が肩紐取付け部300の側方を経て肩紐取付け部300の他面(図6で前方)へと延長されて出る構造となっている。
【0080】
ここで、ジッパー連結部材111が肩掛け板310に付着される位置は、肩掛け板310の上下方向の高さにおいて、中間部以上の高さとすることが好ましい。これは、赤ちゃんをおんぶした状態でおんぶ帯本体部200をスライディングさせる場合、おんぶ帯本体部200の重心が下部に偏ることを防ぐためであり、これにより、おんぶ帯本体210のスライディング回転移動時に赤ちゃんが後ろに反って落傷するなどの不安定な動作を防止することができる。
【0081】
そして、ジッパー連結部材111は、一端部に設けられるコネクター111bと、他端部に設けられ、コネクター111bに係合する締め金111cとにより、リング状に連結される。
【0082】
一方、スライダー120は、ジッパー結合部110のジッパー部112に結合するスライダー本体121と、スライダー本体121に結合するスライダー連結部材122と、を含み、スライダー連結部材122は、おんぶ帯取付け板220の後方に、図5に表示された点線122aのように裁縫により付着される。
【0083】
すなわち、スライディング装置100は、スライダー120をジッパー部112に沿ってスライディング移動させると、スライダー120と連動しておんぶ帯本体部200がスライディング移動し、これにより、おんぶ帯本体部200を肩紐取付け部300の周りに沿ってスライディング回転させることができる。
【0084】
一方、ジッパー連結部材111の両側端部は、肩紐320に形成された固定部材により係止され、この固定部材は、フック330及び固定具340を含む。
【0085】
すなわち、固定部材は、一方の肩紐320に設けられ、ジッパー連結部材111の一側端部に形成された結合孔111dに引っかかってジッパー連結部111の一側端部を固定するフック330と、他方の肩紐320に設けられ、ジッパー連結部材111の他側端部が挿通され、ジッパー連結部材111の他側端部を固定する固定具340と、を含む。
【0086】
すなわち、フック330及び固定具340によりジッパー連結部材111の両側端部をそれぞれ固定することによって、ジッパー部112に沿って着用者の正面へとスライディング移動したおんぶ帯本体部200の荷重を安定して支持することができる。
【0087】
一方、スライディング装置100において、スライダー120のスライダー連結部材122を介して印加されうる荷重は1トンまでにする。
【0088】
以下、第2発明に係るおんぶ帯の着用及び使用状態について説明する。
【0089】
図7は、おんぶ帯に乗せている赤ちゃんを着用者がおんぶした状態であり、図8は、図7の状態でおんぶ帯本体部を回して着用者の前方に移動させた状態である。
【0090】
まず、赤ちゃんの乗せてあるおんぶ帯10を着用者が背中に背負っている状態で、おんぶ帯取付け板220と肩掛け板310の上部及び下部にそれぞれ取り付けられている上部及び下部締め金部の結合状態を解除する。すなわち、上部締め金部であるコネクター221と締め金311との結合状態を解除する一方で、下部締め金部であるコネクター222と締め金312との結合状態を解除する。
【0091】
このように上部及び下部締め金部の結合が解除されると、おんぶ帯取付け板220と肩掛け板310は互いに移動可能な状態となる。
【0092】
続いて、一方の腕を持ち上げた状態で、おんぶ帯取付け板220を側方向に引き寄せると、おんぶ帯取付け板220に取り付けられているスライダー120が、ジッパー連結部材111のジッパー部112に沿って移動し、これにより、おんぶ帯取付け板220及びおんぶ帯本体210が着用者の前方へとスライディング回転する。すなわち、図7に示す状態から図8に示す状態となる。
【0093】
その後、上部締め金部であるコネクター221と締め金311と、及び下部締め金部であるコネクター222と締め金312とをそれぞれ結合させて、おんぶ帯本体部200と肩紐取付け部300とを結合させる。
【0094】
このような方法でおんぶ帯本体部200を着用者の前方にスライディング移動させることができ、使い勝手を向上させることができる。
【0095】
[第3発明について]
第3発明は、図9及び図10に示すように、第1及び第2発明として記載されたスライディング装置100を用いているリュックサック20に関するものである。
【0096】
すなわち、第3発明に係るリュックサック20は、第1及び第2発明に係るスライディング装置100を用いて、リュックサック本体部400を、肩紐取付け部300の周囲をスライディング回転可能なように構成したものである。
【0097】
第3発明に係るリュックサック20は、図9及び図10に示すように、品物を収納するリュックサック本体部400、リュックサック本体部400が結合する肩紐取付け部300、及びリュックサック本体部400を肩紐取付け部300の周りに沿ってスライディング回転するように肩紐取付け部300に結合させるスライディング装置100を含む。
【0098】
以下、第3発明に係るリュックサック20の構成についてより詳細に説明する。
【0099】
リュックサック本体部400は、品物を収納するように収納空間を有するリュックサック本体410と、リュックサック本体410の前方(図9で前方)に設けられるリュックサック取付け板420と、を含み、リュックサック本体410とリュックサック取付け板420とは裁縫などにより一体とされている。
【0100】
肩紐取付け部300は、後方(図9で後方)にリュックサック本体部400が結合する肩掛け板310と、肩掛け板310の後面に取り付けられる肩紐320と、を含む。
【0101】
ここで、肩紐取付け部300は、第2発明に記載された肩紐取付け部300と同様の構成及び機能を有するので、同一の構成符号を付し、重複説明は省略する。
【0102】
一方、リュックサック取付け板420と肩掛け板310の上部及び下部は、上部及び下部締め金部により分離可能なように結合する。
【0103】
ここで、上部及び下部締め金部は、第2発明に記載された上部及び下部締め金部と同様の構成及び機能を有するので、同一の構成符号を付し、重複説明は省略する。
【0104】
スライディング装置100は、第1及び第2発明に記載されたスライディング装置100と同様の構成及び機能を有するので、同一の構成符号を付し、重複説明は省略する。
【0105】
一方、第3発明に係るリュックサック20は、第2発明において赤ちゃんを収容するおんぶ帯本体部200を、品物を収納するリュックサック本体部400に代えたもので、第2発明のおんぶ帯本体部200と第3発明のリュックサック本体部400のみが異なるだけで、他の構成は実質的に同一である。
【0106】
以下、第3発明に係るリュックサックの着用及び使用状態を説明する。
【0107】
第3発明に係るリュックサック20において、着用者の背中に位置しているリュックサック本体部400を着用者の胸側に移動させるためには、リュックサック取付け板420と肩掛け板310の上部及び下部をそれぞれ結合させている上部及び下部締め金部の結合を解除する。
【0108】
続いて、一方の腕を持ち上げた状態で、リュックサック取付け板420を側方向に引き寄せると、リュックサック取付け板420に付着されているスライダー120がジッパー連結部材111におけるジッパー部112に沿って移動し、これにより、リュックサック取付け板420及びリュックサック本体410が着用者の前方にスライディング回転する。
【0109】
したがって、スライディング装置100を用いてリュックサック本体部400を着用者の前後方向にスライディング移動させることによってリュックサック本体部400を着用者の前方にスライディング移動させることができ、使い勝手を向上させることができる。
【0110】
[第4発明について]
第4発明は、図11及び図12に示すように、第1及び第2発明に記載されたスライディング装置100を用いているかばん30に関するものである。
【0111】
すなわち、第4発明に係るかばん30は、第1及び第2発明に係るスライディング装置100を用いて、かばん本体部500を、肩紐取付け部300の周囲をスライディング回転可能なように構成したものである。
【0112】
第4発明に係るかばん30は、品物を収納するかばん本体部500、かばん本体部500が結合する肩紐取付け部300、及びかばん本体部500を肩紐取付け部300の周りに沿ってスライディング回転するように肩紐取付け部300に結合させるスライディング装置100を含む。
【0113】
かばん本体部500は、品物を収容するかばん本体510と、かばん本体510の後方に設けられるかばん取付け板520と、を含む。
【0114】
ここで、かばん本体部500は、上述の第3発明として記載されたリュックサック本体部400と比べて、大きさや適用分野が異なるだけで構成及び機能は実質的に同一である。
【0115】
すなわち、第3発明として記載されたリュックサック本体部400と第4発明として記載されたかばん本体部500は、品物を収納するためのもので、実質的に同じ構成と機能を有する。ただし、第3発明として記載されたリュックサック本体部400は登山向けのもので、大型に製作され、登山用品を収納するのに適した収納空間を有し、第4発明として記載されたかばん本体部500は、本などの小型の品物を収納するのに適した収納空間を有する。
【0116】
肩紐取付け部300は、第2発明に記載された肩紐取付け部300と実質的に同一の構成及び機能を有するので、同一の構成符号を付し、重複説明は省略する。
【0117】
スライディング装置100は、第1及び第2発明として記載されたスライディング装置100と実質的に同一の構成及び機能を有するので、同一の構成符号を付し、重複説明は省略する。
【0118】
一方、第4発明に係るかばん30は、第3発明に係るリュックサック本体部400に代えてかばん本体部500を適用したもので、第3発明に係るリュックサック本体部400及び第4発明に係るかばん本体部500は、大きさ及び用途が異なるだけで、実質的に同一の構成及び機能を有する。
【0119】
したがって、第4発明に係るかばん30の着用及び使用方法は、第3発明に係るリュックサック20と同様であり、その詳細な説明は省略する。
【0120】
[第5発明について]
第5発明は、図13に示すように、第1発明に係るスライディング装置100を用いている腰巻式リュックサック40に関するものである。
【0121】
すなわち、第5発明に係る腰巻式リュックサック40は、第1発明に係るスライディング装置100を用いて、腰巻式リュックサック本体部600を肩紐取付け部300の周囲をスライディング回転可能なように構成したものである。
【0122】
第5発明に係る腰巻式リュックサック40は、品物を収納する腰巻式リュックサック本体部600と、着用者の腰に着用され、腰巻式リュックサック本体部600が結合するスライディング装置100と、を含み、腰巻式リュックサック本体部600は、スライディング装置100に沿ってスライディング回転する。
【0123】
スライディング装置100は、着用者の腰に着用されるジッパー連結部材111、及びジッパー連結部材111の下端部に長さ方向に沿って結合するジッパー部112を含むジッパー結合部110と、下側に腰巻式リュックサック本体部600が付着され、上側がジッパー部112にスライディング移動可能に結合するスライダー120と、を含む。
【0124】
ここで、スライディング装置100は、第1発明として記載されたスライディング装置100と同様の構成及び機能を有するので、同一の構成符号を付し、重複説明は省略する。
【0125】
一方、腰巻式リュックサック本体部600の上部にはコネクター610が設けられ、ジッパー連結部材111の上側部には、コネクター610と結合する締め金620が設けられる。
【0126】
ここで、ジッパー連結部材111には複数の締め金620を設けて、ジッパー連結部材111の特定位置に腰巻式リュックサック本体部600が固定されるようにする。
【0127】
上記の構成を有する腰巻式リュックサック本体部600は、着用者の腰にジッパー連結部材111を着用した状態で、腰巻式リュックサック本体部600を左または右に引き寄せると、腰巻式リュックサック本体部600に付着されているスライダー120がジッパー部112に沿って左または右にスライディング移動しつつ腰巻式リュックサック本体部600が回転する。このとき、コネクター610とジッパー連結部材111における締め金620とを係合することで腰巻式リュックサック本体部600を固定させることができる。
【0128】
したがって、第5発明に係る腰巻式リュックサック40は、腰巻式リュックサック本体部600を完全に取り外すことなく着用者の前方にスライディング移動させることができ、使い勝手を向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジッパー連結部材と、
前記ジッパー連結部材に、長さ方向に沿ってジッパーが連続して結合しているジッパー部と、
前記ジッパー部に結合し、前記ジッパー部に沿ってスライディング移動するスライダーと、
を含む、
スライディング装置。
【請求項2】
前記スライダーは、
前記ジッパー部に結合し、当該ジッパー部に沿ってスライディング移動するスライダー本体と、
前記スライダー本体の下端部に結合するスライダー連結部材と、
を含む、
請求項1に記載のスライディング装置。
【請求項3】
前記スライダーが1個または複数個である、
請求項2に記載のスライディング装置。
【請求項4】
前記ジッパー連結部材は、
一端部にコネクターが設けられ、
他端部に、前記コネクターと結合する締め金が設けられる、
請求項1に記載のスライディング装置。
【請求項5】
前記ジッパー連結部材またはスライダー連結部材は、軟質の布、革、合成樹脂のいずれか一つで形成される、
請求項1または2に記載のスライディング装置。
【請求項6】
おんぶ帯本体部と、
前記おんぶ帯本体部が結合する肩紐取付け部と、
前記おんぶ帯本体部を、前記肩紐取付け部の周りをスライディング回転するように前記肩紐取付け部に結合させる
請求項1〜4のいずれか1項に記載のスライディング装置と、
を含む、
おんぶ帯。
【請求項7】
前記おんぶ帯本体部は、
おんぶ帯本体と、
前記おんぶ帯本体が結合するおんぶ帯取付け板と、
を含み、
前記肩紐取付け部は、
肩掛け板と、
前記肩掛け板に結合する肩紐と、
を含む、
請求項6に記載のおんぶ帯。
【請求項8】
前記おんぶ帯本体部に前記スライディング装置のスライダーが付着され、
前記肩紐取付け部に前記スライディング装置のジッパー連結部材が付着される、
請求項6に記載のおんぶ帯。
【請求項9】
前記ジッパー連結部材は、一側が肩紐取付け部の一面に付着され、他側が肩紐取付け部の側方を経て肩紐取付け部の他面へと延長される、
請求項8に記載のおんぶ帯。
【請求項10】
前記おんぶ帯本体部と肩紐取付け部とは、上部締め金部及び下部締め金部により締め付けられ、
前記上部締め金部は、
おんぶ帯本体部の上部に設けられるコネクターと、
前記肩紐取付け部の上部に設けられ、前記コネクターと結合する締め金と、
を含み、
前記下部締め金部は、
おんぶ帯本体部の下部に設けられるコネクターと、
前記肩紐取付け部の下部に設けられ、前記コネクターと結合する締め金と、
を含む、
請求項6に記載のおんぶ帯。
【請求項11】
前記肩紐には、ジッパー連結部材の両側端部を係止する固定部材が形成され、
前記固定部材は、
一方の肩紐に設けられ、ジッパー連結部材の端部に引っかかって該ジッパー連結部材の端部を固定するフックと、
他方の肩紐に設けられ、ジッパー連結部材の端部が挿通し、該ジッパー連結部材の端部を固定する固定具と、
を含む、
請求項7に記載のおんぶ帯。
【請求項12】
リュックサック本体部と、
前記リュックサック本体部に結合する肩紐取付け部と、
前記リュックサック本体部を、前記肩紐取付け部の周りをスライディング回転するように前記肩紐取付け部に結合させる請求項1〜4のいずれか1項に記載のスライディング装置と、
を含む、
リュックサック。
【請求項13】
前記リュックサック本体部は、
リュックサック本体と、
前記リュックサック本体が結合するリュックサック取付け板と、
を含み、
前記肩紐取付け部は、
肩掛け板と、
前記肩掛け板に結合する肩紐と、
を含む、
請求項12に記載のリュックサック。
【請求項14】
前記リュックサック本体部に、前記スライディング装置のスライダーが付着され、
前記肩紐取付け部に、前記スライディング装置のジッパー連結部材が付着され、
前記ジッパー連結部材は、一側が肩紐取付け部の一面に付着され、他側が肩紐取付け部の側方を経て肩紐取付け部の他面へと延長される、
請求項12に記載のリュックサック。
【請求項15】
前記リュックサック本体部と肩紐取付け部とは、上部締め金部及び下部締め金部により締め付けられ、
前記上部締め金部は、
リュックサック本体部の上部に設けられるコネクターと、
前記肩紐取付け部の上部に設けられ、前記コネクターと結合する締め金と、
を含み、
前記下部締め金部は、
リュックサック本体部の下部に設けられるコネクターと、
前記肩紐取付け部の下部に設けられ、前記コネクターと結合する締め金と、
を含む、
請求項12に記載のリュックサック。
【請求項16】
前記肩紐にはジッパー連結部材の両側端部を係止する固定部材が設けられ、
前記固定部材は、
一方の肩紐に設けられ、ジッパー連結部材の端部に引っかかって該ジッパー連結部材の端部を固定するフックと、
他方の肩紐に設けられ、ジッパー連結部材の端部が挿通し、該ジッパー連結部材の端部を固定する固定具と、
を含む、
請求項13に記載のリュックサック。
【請求項17】
かばん本体部と、
前記かばん本体部が結合する肩紐取付け部と、
前記かばん本体部を、前記肩紐取付け部の周りをスライディング回転するように前記肩紐取付け部に結合させる請求項1〜4のいずれか1項に記載のスライディング装置と、
を含む、
かばん。
【請求項18】
前記かばん本体部は、
かばん本体と、
前記かばん本体に結合するかばん取付け板と、
を含み、
前記肩紐取付け部は、
肩掛け板と、
前記肩掛け板に結合する肩紐と、
を含む、
請求項17に記載のかばん。
【請求項19】
前記かばん本体部に前記スライディング装置のスライダーが付着され、
前記肩紐取付け部に前記スライディング装置のジッパー連結部材が付着され、
前記ジッパー連結部材は、一側が肩紐取付け部の一面に付着され、他側は肩紐取付け部の側方を経て肩紐取付け部の他面へと延長される、
請求項17に記載のかばん。
【請求項20】
前記かばん本体部と肩紐取付け部とは、上部締め金部及び下部締め金部により締め付けられ、
前記上部締め金部は、
かばん本体部の上部に設けられるコネクターと、
前記肩紐取付け部の上部に設けられ、前記コネクターに結合する締め金と、
を含み、
前記下部締め金部は、
かばん本体部の下部に設けられるコネクターと、
前記肩紐取付け部の下部に設けられ、前記コネクターに結合する締め金と、
を含む、
請求項17に記載のかばん。
【請求項21】
前記肩紐にはジッパー連結部材の両側端部を係止する固定部材が形成され、
前記固定部材は、
一方の肩紐に形成され、ジッパー連結部材の端部に引っかかって該ジッパー連結部材の端部を固定するフックと、
他方の肩紐に形成され、ジッパー連結部材の端部が挿通し、該ジッパー連結部材の端部を固定する固定具と、
を含む、
請求項18に記載のリュックサック。
【請求項22】
腰巻式リュックサック本体部と、
前記腰巻式リュックサック本体部が結合する請求項1〜4のいずれか1項に記載のスライディング装置と、
を含み、
前記腰巻式リュックサック本体部は、前記スライディング装置のジッパー連結部材に設けられているジッパー部に沿ってスライディング回転する、
腰巻式リュックサック。
【請求項23】
前記腰巻式リュックサック本体部に前記スライディング装置のスライダーが付着される、
請求項22に記載の腰巻式リュックサック。
【請求項24】
前記腰巻式リュックサック本体部は、上部にコネクターが設けられ、
前記ジッパー連結部材は、上側部に前記コネクターと結合する複数の上部締め金が設けられる、
請求項22に記載の腰巻式リュックサック。
【請求項1】
ジッパー連結部材と、
前記ジッパー連結部材に、長さ方向に沿ってジッパーが連続して結合しているジッパー部と、
前記ジッパー部に結合し、前記ジッパー部に沿ってスライディング移動するスライダーと、
を含む、
スライディング装置。
【請求項2】
前記スライダーは、
前記ジッパー部に結合し、当該ジッパー部に沿ってスライディング移動するスライダー本体と、
前記スライダー本体の下端部に結合するスライダー連結部材と、
を含む、
請求項1に記載のスライディング装置。
【請求項3】
前記スライダーが1個または複数個である、
請求項2に記載のスライディング装置。
【請求項4】
前記ジッパー連結部材は、
一端部にコネクターが設けられ、
他端部に、前記コネクターと結合する締め金が設けられる、
請求項1に記載のスライディング装置。
【請求項5】
前記ジッパー連結部材またはスライダー連結部材は、軟質の布、革、合成樹脂のいずれか一つで形成される、
請求項1または2に記載のスライディング装置。
【請求項6】
おんぶ帯本体部と、
前記おんぶ帯本体部が結合する肩紐取付け部と、
前記おんぶ帯本体部を、前記肩紐取付け部の周りをスライディング回転するように前記肩紐取付け部に結合させる
請求項1〜4のいずれか1項に記載のスライディング装置と、
を含む、
おんぶ帯。
【請求項7】
前記おんぶ帯本体部は、
おんぶ帯本体と、
前記おんぶ帯本体が結合するおんぶ帯取付け板と、
を含み、
前記肩紐取付け部は、
肩掛け板と、
前記肩掛け板に結合する肩紐と、
を含む、
請求項6に記載のおんぶ帯。
【請求項8】
前記おんぶ帯本体部に前記スライディング装置のスライダーが付着され、
前記肩紐取付け部に前記スライディング装置のジッパー連結部材が付着される、
請求項6に記載のおんぶ帯。
【請求項9】
前記ジッパー連結部材は、一側が肩紐取付け部の一面に付着され、他側が肩紐取付け部の側方を経て肩紐取付け部の他面へと延長される、
請求項8に記載のおんぶ帯。
【請求項10】
前記おんぶ帯本体部と肩紐取付け部とは、上部締め金部及び下部締め金部により締め付けられ、
前記上部締め金部は、
おんぶ帯本体部の上部に設けられるコネクターと、
前記肩紐取付け部の上部に設けられ、前記コネクターと結合する締め金と、
を含み、
前記下部締め金部は、
おんぶ帯本体部の下部に設けられるコネクターと、
前記肩紐取付け部の下部に設けられ、前記コネクターと結合する締め金と、
を含む、
請求項6に記載のおんぶ帯。
【請求項11】
前記肩紐には、ジッパー連結部材の両側端部を係止する固定部材が形成され、
前記固定部材は、
一方の肩紐に設けられ、ジッパー連結部材の端部に引っかかって該ジッパー連結部材の端部を固定するフックと、
他方の肩紐に設けられ、ジッパー連結部材の端部が挿通し、該ジッパー連結部材の端部を固定する固定具と、
を含む、
請求項7に記載のおんぶ帯。
【請求項12】
リュックサック本体部と、
前記リュックサック本体部に結合する肩紐取付け部と、
前記リュックサック本体部を、前記肩紐取付け部の周りをスライディング回転するように前記肩紐取付け部に結合させる請求項1〜4のいずれか1項に記載のスライディング装置と、
を含む、
リュックサック。
【請求項13】
前記リュックサック本体部は、
リュックサック本体と、
前記リュックサック本体が結合するリュックサック取付け板と、
を含み、
前記肩紐取付け部は、
肩掛け板と、
前記肩掛け板に結合する肩紐と、
を含む、
請求項12に記載のリュックサック。
【請求項14】
前記リュックサック本体部に、前記スライディング装置のスライダーが付着され、
前記肩紐取付け部に、前記スライディング装置のジッパー連結部材が付着され、
前記ジッパー連結部材は、一側が肩紐取付け部の一面に付着され、他側が肩紐取付け部の側方を経て肩紐取付け部の他面へと延長される、
請求項12に記載のリュックサック。
【請求項15】
前記リュックサック本体部と肩紐取付け部とは、上部締め金部及び下部締め金部により締め付けられ、
前記上部締め金部は、
リュックサック本体部の上部に設けられるコネクターと、
前記肩紐取付け部の上部に設けられ、前記コネクターと結合する締め金と、
を含み、
前記下部締め金部は、
リュックサック本体部の下部に設けられるコネクターと、
前記肩紐取付け部の下部に設けられ、前記コネクターと結合する締め金と、
を含む、
請求項12に記載のリュックサック。
【請求項16】
前記肩紐にはジッパー連結部材の両側端部を係止する固定部材が設けられ、
前記固定部材は、
一方の肩紐に設けられ、ジッパー連結部材の端部に引っかかって該ジッパー連結部材の端部を固定するフックと、
他方の肩紐に設けられ、ジッパー連結部材の端部が挿通し、該ジッパー連結部材の端部を固定する固定具と、
を含む、
請求項13に記載のリュックサック。
【請求項17】
かばん本体部と、
前記かばん本体部が結合する肩紐取付け部と、
前記かばん本体部を、前記肩紐取付け部の周りをスライディング回転するように前記肩紐取付け部に結合させる請求項1〜4のいずれか1項に記載のスライディング装置と、
を含む、
かばん。
【請求項18】
前記かばん本体部は、
かばん本体と、
前記かばん本体に結合するかばん取付け板と、
を含み、
前記肩紐取付け部は、
肩掛け板と、
前記肩掛け板に結合する肩紐と、
を含む、
請求項17に記載のかばん。
【請求項19】
前記かばん本体部に前記スライディング装置のスライダーが付着され、
前記肩紐取付け部に前記スライディング装置のジッパー連結部材が付着され、
前記ジッパー連結部材は、一側が肩紐取付け部の一面に付着され、他側は肩紐取付け部の側方を経て肩紐取付け部の他面へと延長される、
請求項17に記載のかばん。
【請求項20】
前記かばん本体部と肩紐取付け部とは、上部締め金部及び下部締め金部により締め付けられ、
前記上部締め金部は、
かばん本体部の上部に設けられるコネクターと、
前記肩紐取付け部の上部に設けられ、前記コネクターに結合する締め金と、
を含み、
前記下部締め金部は、
かばん本体部の下部に設けられるコネクターと、
前記肩紐取付け部の下部に設けられ、前記コネクターに結合する締め金と、
を含む、
請求項17に記載のかばん。
【請求項21】
前記肩紐にはジッパー連結部材の両側端部を係止する固定部材が形成され、
前記固定部材は、
一方の肩紐に形成され、ジッパー連結部材の端部に引っかかって該ジッパー連結部材の端部を固定するフックと、
他方の肩紐に形成され、ジッパー連結部材の端部が挿通し、該ジッパー連結部材の端部を固定する固定具と、
を含む、
請求項18に記載のリュックサック。
【請求項22】
腰巻式リュックサック本体部と、
前記腰巻式リュックサック本体部が結合する請求項1〜4のいずれか1項に記載のスライディング装置と、
を含み、
前記腰巻式リュックサック本体部は、前記スライディング装置のジッパー連結部材に設けられているジッパー部に沿ってスライディング回転する、
腰巻式リュックサック。
【請求項23】
前記腰巻式リュックサック本体部に前記スライディング装置のスライダーが付着される、
請求項22に記載の腰巻式リュックサック。
【請求項24】
前記腰巻式リュックサック本体部は、上部にコネクターが設けられ、
前記ジッパー連結部材は、上側部に前記コネクターと結合する複数の上部締め金が設けられる、
請求項22に記載の腰巻式リュックサック。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2012−533398(P2012−533398A)
【公表日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−521588(P2012−521588)
【出願日】平成22年11月22日(2010.11.22)
【国際出願番号】PCT/KR2010/008247
【国際公開番号】WO2011/078484
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(512016755)
【氏名又は名称原語表記】KIM,Joung Soo
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月22日(2010.11.22)
【国際出願番号】PCT/KR2010/008247
【国際公開番号】WO2011/078484
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(512016755)
【氏名又は名称原語表記】KIM,Joung Soo
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]