スライド式ハンドセットおよびスライダ
【課題】通信ツールに関連するスライド式ハンドセットおよびスライダを提供する。
【解決手段】スライダは、互いに対向する第1のローラ7と第2のローラ8を含み、ガイドロッド9が第1のローラから誘導され、貫通孔が第2のローラ内に構成され、ガイドロッドが貫通孔内部でスライドすることができ、ガイドロッドの第1のローラと第2のローラの間の部分がばね10で被覆される。このスライド式ハンドセットはベースおよびカバーを含み、スライダがベースとカバーの間に構成され、第1のローラがベースに対して旋回し、第2のローラがカバーに対して旋回する。
【解決手段】スライダは、互いに対向する第1のローラ7と第2のローラ8を含み、ガイドロッド9が第1のローラから誘導され、貫通孔が第2のローラ内に構成され、ガイドロッドが貫通孔内部でスライドすることができ、ガイドロッドの第1のローラと第2のローラの間の部分がばね10で被覆される。このスライド式ハンドセットはベースおよびカバーを含み、スライダがベースとカバーの間に構成され、第1のローラがベースに対して旋回し、第2のローラがカバーに対して旋回する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスライド式ハンドセットに関し、詳細には、スライド式ハンドセットに使用可能なスライダに関する。
【背景技術】
【0002】
キャンディーバー、クラムシェル、およびスライド式のハンドセットを含む多様なハンドセットが市場で売られており、スライド式ハンドセットは流行の外観のために広範に使用されている。スライド式ハンドセットはベースおよびカバーの2つの部品で構成される。ベースおよびカバーは2つの側面上に構成されたガイドレールによって連結される。通常の構造は、ベース上のキーボードおよびカバー上の表示画面を特徴とする。ハンドセットが使用されず、閉鎖される場合、カバーがベースおよびベース上のキーボードを覆う。ユーザがハンドセットを使用する必要がある場合、ユーザはカバーを押し、カバーおよびベースを相対的に移動させて、キーボードを露出させることができ、それによって、ユーザは呼に応答し、番号をダイアルし、他のオペレーションを実行することができる。
【0003】
今日では、幾らかの距離をスライドした後に、カバーが確実に自動的に開閉することができるように、スライダが大抵のスライド式ハンドセットに使用されている。図1で示したように、スライダは、インモールド射出成形によるU形ガイドロッド21および22で固定された互いに対向する2つのローラ11と12を含むばねモジュールを備える。U形ガイドロッド21および22はローラ11および12に対する反対側の端部から延び、ローラ11および12の他端は閉鎖される。U形ガイドロッド21および22の直線部はインタレース状に配置され、平行に構成される。U形ガイドロッド21および22の直線部はばね3で被覆され、ガイドレール4がU形ガイドロッド21および22の接合部に構成される。
【0004】
その場合、ローラ11とU形ガイドロッド21、ローラ12とU形ガイドロッド22がインモールド射出成形によって成形される。U形ガイドロッド21および22がガイドレール4を通るように構成される場合、ガイドレール4に長く細い孔を開ける必要がある。確実にU形ガイドロッド21および22がガイドレールに沿って同時に平滑に移動することができるようにするには、ガイドレール4内の長く細い孔が平行でなければならない。
【0005】
図2で示したように、スライダの主な動作は以下の通りである:組み立ての際に、ばねモジュールのローラ11および12がそれぞれベース5およびカバー6上に構成され、カバー6が外部の力によって移動されると、ばね3が圧縮され、図3で示したように、カバー6が特定の位置に移動されると、ばね3が最大限に圧縮され、カバー6がその位置を横切って移動されると、ばね3が自動的に伸張されて、最初の形態に戻り、カバー6を図4で示したように移動させ、カバー6が自動的にスライドしてハンドセットを開放または閉鎖することができる。
【0006】
しかし、このスライダを実装する場合に、本発明者は従来技術に少なくとも以下の問題点を見いだした。
【0007】
スライダの構造が複雑である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、より簡単なスライダを有するスライド式ハンドセットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的のため、以下の技術的解決法を本発明の実施形態で使用する。
【0010】
スライド式ハンドセットは、ベースおよびカバー、並びにベースとカバーの間に構成されたスライダを含み、スライダは、互いに対向する第1のローラと第2のローラを含み、第1のローラはベースに対して旋回し、第2のローラはカバーに対して旋回し、ガイドロッドが第1のローラから誘導され、貫通孔が第2のローラ内に構成され、ガイドロッドは貫通孔内部でスライドすることができ、ガイドロッドの第1のローラと第2のローラの間の部分はばねで被覆される。
【0011】
スライド式ハンドセットはベースおよびカバーの2つの部分を含み、ベースおよびカバーは相対的にスライドすることができる。第1のローラがベース上に構成され、第2のローラがカバー上に構成される。ベースがカバーに対してスライドすると、第1のローラおよび第2のローラが回転するように駆動され、第1のローラから延びるガイドロッドが第2のローラ内の貫通孔内でスライドするように構成されているため、第2のローラはガイドロッドに沿ってスライドすることができる。第2のローラがガイドロッドに沿ってスライドすると、ガイドロッドの周囲のばねが圧縮され、圧縮されたばねから放出されるエネルギーによって、ハンドセットが自動的に開閉するように駆動される。従来技術と比較して、同じ機能を実行するのに、本発明によって提供されるスライド式ハンドセットのスライダはより少ない部品を有し、構造がより簡単である。
【0012】
本発明の他の目的は、より簡単なスライダを提供することである。
【0013】
上記の目的のため、以下の技術的解決法が使用される。
【0014】
スライダは、互いに対向する第1のローラと第2のローラ、並びに第1のローラから誘導されたガイドロッドを含み、貫通孔が第2のローラ内に構成され、ガイドロッドが貫通孔内部でスライドすることができ、ガイドロッドの第1のローラと第2のローラの間の部分がばねで被覆される。
【0015】
第1のローラおよび第2のローラはガイドレールで連結されるため、第1のローラが回転すると、第2のローラも回転するように駆動される。第2のローラはガイドロッドに沿ってスライドすることができるため、ガイドロッドの周囲のばねを圧縮することができ、圧縮されたばねから放出されるエネルギーによって、ハンドセットを自動的に開閉するように駆動することができる。従来技術と比較して、同じ機能を実行するのに、本発明によって提供されるスライダはより少ない部品を有し、構造がより簡単である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】従来技術のスライダを示す斜視図である。
【図2】図1で示したスライダを有するスライド式ハンドセットのベースとカバーの相対移動を示す第1の概略図である。
【図3】図1で示したスライダを有するスライド式ハンドセットのベースとカバーの相対移動を示す第2の概略図である。
【図4】図1で示したスライダを有するスライド式ハンドセットのベースとカバーの相対移動を示す第3の概略図である。
【図5】本発明の一実施形態によるスライド式ハンドセットの組立構造を示す概略図である。
【図6】本発明の一実施形態によるスライダの組立構造を示す正面図である。
【図7】図6で示したスライダ組立構造を示す背面図である。
【図8】図6で示したスライダ組立構造を示す斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態によるスライダ組立構造のガイドレール構造を示す概略図である。
【図10】図8で示したスライダ組立構造の位置規制部を示す拡大図である。
【図11】本発明の一実施形態によるスライダ組立構造の位置規制部の他の構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態は、より簡単な構造のスライド式ハンドセットおよびスライダを提供するものである。
【0018】
添付の図面を参照して、本発明の実施形態を以下に詳細に記載する。
【0019】
図5で示したように、本発明の一実施形態の新規のスライド式ハンドセットは、ベース5およびカバー6を含み、スライダがベース5とカバー6の間に構成される。図6および図7で示したように、スライダは、互いに対向する第1のローラ7と第2のローラ8を含み、第1のローラ7は枢軸71によってベース5に連結され、第2のローラ8は枢軸81によってカバー6に連結され、ガイドロッド9が第1のローラ7から延びる。図8で示したように、貫通孔82が第2のローラ8内に構成され、ガイドロッド9が貫通孔82に沿ってスライドすることができ、ガイドロッド9の第1のローラ7と第2のローラ8の間の部分はばね10で被覆される。
【0020】
スライド式ハンドセットはベース5およびカバー6を含む。ベース5およびカバー6は相対的にスライドすることができる。第1のローラ7はベース5上に構成され、第2のローラ8はカバー6上に構成される。ベース5がカバー6に対して移動すると、第1のローラ7および第2のローラ8が回転するように駆動され、第1のローラ7から延びるガイドロッド9が第2のローラ8の貫通孔を通るように構成されているため、第2のローラ8はガイドロッド9に沿ってスライドすることができる。第2のローラ8がガイドロッド9に沿ってスライドすると、ガイドロッド9の周囲のばね10が圧縮され、圧縮されたばね10から放出されるエネルギーによって、ハンドセットが自動的に開閉するように駆動される。従来技術と比較して、同じ機能を実行するのに、本発明の実施形態によって提供されるスライド式ハンドセットのスライダはより少ない部品を有し、構造がより簡単である。
【0021】
本発明の一実施形態では、ガイドロッド9は2本のまっすぐなバーであり、第1のローラ7の外側は2つのバーを連結する屈曲部を有して、屈曲部および2つのバーがU形状を形成し、それによって第2のローラ8がより平滑にスライドするようになされる。
【0022】
ガイドロッド9は金属からなる。第1のローラ7は射出成形で作成される。ガイドロッド9がベース5、またはカバー6、あるいは他のハンドセットの構成要素の動作を妨げるガイドロッド9と第1のローラ7の相対移動を阻止するため、第1のローラ7およびガイドロッド9は固定して接合される。様々な固定方法がある。たとえば、ガイドロッド9をインモールドによる埋め込み部分として使用し、2つの部分をインモールド射出成形によって接合することができる。この固定方法では、ガイドロッド9および第1のローラ7をしっかり固定することができるが、ガイドロッド9を無作為に第1のローラ7から取り出し、または第1のローラ7内に構成することができない。
【0023】
別法として、ガイド孔を第1のローラ7上に構成し、ガイド孔の一端をガイドロッド9の直線部に連結し、他端をガイドロッド9の屈曲部に連結することができる。クリップ72は第1のローラ7上の屈曲部に対応する位置に構成される。クリップ72は、ガイドロッド9が第1のローラ7から外に移動しないようにガイドロッド9を阻止することができる。この固定方法は、ガイドロッド9と第1のローラ7を固定するだけでなく、より柔軟に接合するものである。たとえば、使用の際に、ガイドロッド9を第1のローラ7のガイド孔内に配置することができ、使用しない場合は、ガイドロッド9を第1のローラ7のガイド孔から取り出すことができる。
【0024】
図8で示したように、第2のローラ8はガイドロッド9に沿ってスライドすることができるため、ベース5がカバー6に対して移動する場合に、第2のローラ8がガイドロッド9から滑落するのを阻止するため、第2のローラ8を通って走るガイドロッド9の端部に位置規制部91を構成することができる。
【0025】
本明細書では、位置規制部91を複数の形態で実装することができる。
【0026】
図9で示したように、位置規制部91はガイドロッド9の端部を押しつぶして形成された平坦な構造である。
【0027】
あるいは図10で示したように、位置規制部91はガイドロッド9の端部を屈曲させて形成された屈曲構造である。
【0028】
あるいは、位置規制部91はガイドロッド9の端部に構成されたねじ込みキャップまたはピンシャフトである。
【0029】
第2のローラ8内に構成された貫通孔82は肩孔である。カバー6が開放または閉鎖されるときに、位置規制部91が肩孔内に保持されて、位置規制部91が閉めるスペースを節約することができる。
【0030】
図11で示したように、本発明の他の実施形態では、ガイドロッド9はまっすぐなバーであり、スライダがさらに簡単になるが、同じ機能を行うことができる。
【0031】
本発明によって提供されるスライダは、上記のスライド式ハンドセットのスライダと同じ構造を有するため、スライダの実施形態は本明細書では省略される。さらに、スライダを、スライド式ハンドセットなど通信装置だけでなく、他の相対移動する2つの物体に使用することもできる。
【0032】
本発明を例示の実施形態によって記載したが、本発明はこうした実施形態に限定されない。明らかなように、当業者は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明の多様な変更形態および変形形態を作成することができる。本発明は、特許請求の範囲またはその等価のものによって規定された保護の範囲内に包まれるものとして変更形態および変形形態を包含するものである。
【符号の説明】
【0033】
3,10 ばね
4 ガイドレール
5 ベース
6 カバー
7 第1のローラ
8 第2のローラ
9,21,22 ガイドロッド
11,12 ローラ
71,81 枢軸
72 クリップ
82 貫通孔
91 位置規制部
【技術分野】
【0001】
本発明はスライド式ハンドセットに関し、詳細には、スライド式ハンドセットに使用可能なスライダに関する。
【背景技術】
【0002】
キャンディーバー、クラムシェル、およびスライド式のハンドセットを含む多様なハンドセットが市場で売られており、スライド式ハンドセットは流行の外観のために広範に使用されている。スライド式ハンドセットはベースおよびカバーの2つの部品で構成される。ベースおよびカバーは2つの側面上に構成されたガイドレールによって連結される。通常の構造は、ベース上のキーボードおよびカバー上の表示画面を特徴とする。ハンドセットが使用されず、閉鎖される場合、カバーがベースおよびベース上のキーボードを覆う。ユーザがハンドセットを使用する必要がある場合、ユーザはカバーを押し、カバーおよびベースを相対的に移動させて、キーボードを露出させることができ、それによって、ユーザは呼に応答し、番号をダイアルし、他のオペレーションを実行することができる。
【0003】
今日では、幾らかの距離をスライドした後に、カバーが確実に自動的に開閉することができるように、スライダが大抵のスライド式ハンドセットに使用されている。図1で示したように、スライダは、インモールド射出成形によるU形ガイドロッド21および22で固定された互いに対向する2つのローラ11と12を含むばねモジュールを備える。U形ガイドロッド21および22はローラ11および12に対する反対側の端部から延び、ローラ11および12の他端は閉鎖される。U形ガイドロッド21および22の直線部はインタレース状に配置され、平行に構成される。U形ガイドロッド21および22の直線部はばね3で被覆され、ガイドレール4がU形ガイドロッド21および22の接合部に構成される。
【0004】
その場合、ローラ11とU形ガイドロッド21、ローラ12とU形ガイドロッド22がインモールド射出成形によって成形される。U形ガイドロッド21および22がガイドレール4を通るように構成される場合、ガイドレール4に長く細い孔を開ける必要がある。確実にU形ガイドロッド21および22がガイドレールに沿って同時に平滑に移動することができるようにするには、ガイドレール4内の長く細い孔が平行でなければならない。
【0005】
図2で示したように、スライダの主な動作は以下の通りである:組み立ての際に、ばねモジュールのローラ11および12がそれぞれベース5およびカバー6上に構成され、カバー6が外部の力によって移動されると、ばね3が圧縮され、図3で示したように、カバー6が特定の位置に移動されると、ばね3が最大限に圧縮され、カバー6がその位置を横切って移動されると、ばね3が自動的に伸張されて、最初の形態に戻り、カバー6を図4で示したように移動させ、カバー6が自動的にスライドしてハンドセットを開放または閉鎖することができる。
【0006】
しかし、このスライダを実装する場合に、本発明者は従来技術に少なくとも以下の問題点を見いだした。
【0007】
スライダの構造が複雑である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、より簡単なスライダを有するスライド式ハンドセットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的のため、以下の技術的解決法を本発明の実施形態で使用する。
【0010】
スライド式ハンドセットは、ベースおよびカバー、並びにベースとカバーの間に構成されたスライダを含み、スライダは、互いに対向する第1のローラと第2のローラを含み、第1のローラはベースに対して旋回し、第2のローラはカバーに対して旋回し、ガイドロッドが第1のローラから誘導され、貫通孔が第2のローラ内に構成され、ガイドロッドは貫通孔内部でスライドすることができ、ガイドロッドの第1のローラと第2のローラの間の部分はばねで被覆される。
【0011】
スライド式ハンドセットはベースおよびカバーの2つの部分を含み、ベースおよびカバーは相対的にスライドすることができる。第1のローラがベース上に構成され、第2のローラがカバー上に構成される。ベースがカバーに対してスライドすると、第1のローラおよび第2のローラが回転するように駆動され、第1のローラから延びるガイドロッドが第2のローラ内の貫通孔内でスライドするように構成されているため、第2のローラはガイドロッドに沿ってスライドすることができる。第2のローラがガイドロッドに沿ってスライドすると、ガイドロッドの周囲のばねが圧縮され、圧縮されたばねから放出されるエネルギーによって、ハンドセットが自動的に開閉するように駆動される。従来技術と比較して、同じ機能を実行するのに、本発明によって提供されるスライド式ハンドセットのスライダはより少ない部品を有し、構造がより簡単である。
【0012】
本発明の他の目的は、より簡単なスライダを提供することである。
【0013】
上記の目的のため、以下の技術的解決法が使用される。
【0014】
スライダは、互いに対向する第1のローラと第2のローラ、並びに第1のローラから誘導されたガイドロッドを含み、貫通孔が第2のローラ内に構成され、ガイドロッドが貫通孔内部でスライドすることができ、ガイドロッドの第1のローラと第2のローラの間の部分がばねで被覆される。
【0015】
第1のローラおよび第2のローラはガイドレールで連結されるため、第1のローラが回転すると、第2のローラも回転するように駆動される。第2のローラはガイドロッドに沿ってスライドすることができるため、ガイドロッドの周囲のばねを圧縮することができ、圧縮されたばねから放出されるエネルギーによって、ハンドセットを自動的に開閉するように駆動することができる。従来技術と比較して、同じ機能を実行するのに、本発明によって提供されるスライダはより少ない部品を有し、構造がより簡単である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】従来技術のスライダを示す斜視図である。
【図2】図1で示したスライダを有するスライド式ハンドセットのベースとカバーの相対移動を示す第1の概略図である。
【図3】図1で示したスライダを有するスライド式ハンドセットのベースとカバーの相対移動を示す第2の概略図である。
【図4】図1で示したスライダを有するスライド式ハンドセットのベースとカバーの相対移動を示す第3の概略図である。
【図5】本発明の一実施形態によるスライド式ハンドセットの組立構造を示す概略図である。
【図6】本発明の一実施形態によるスライダの組立構造を示す正面図である。
【図7】図6で示したスライダ組立構造を示す背面図である。
【図8】図6で示したスライダ組立構造を示す斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態によるスライダ組立構造のガイドレール構造を示す概略図である。
【図10】図8で示したスライダ組立構造の位置規制部を示す拡大図である。
【図11】本発明の一実施形態によるスライダ組立構造の位置規制部の他の構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態は、より簡単な構造のスライド式ハンドセットおよびスライダを提供するものである。
【0018】
添付の図面を参照して、本発明の実施形態を以下に詳細に記載する。
【0019】
図5で示したように、本発明の一実施形態の新規のスライド式ハンドセットは、ベース5およびカバー6を含み、スライダがベース5とカバー6の間に構成される。図6および図7で示したように、スライダは、互いに対向する第1のローラ7と第2のローラ8を含み、第1のローラ7は枢軸71によってベース5に連結され、第2のローラ8は枢軸81によってカバー6に連結され、ガイドロッド9が第1のローラ7から延びる。図8で示したように、貫通孔82が第2のローラ8内に構成され、ガイドロッド9が貫通孔82に沿ってスライドすることができ、ガイドロッド9の第1のローラ7と第2のローラ8の間の部分はばね10で被覆される。
【0020】
スライド式ハンドセットはベース5およびカバー6を含む。ベース5およびカバー6は相対的にスライドすることができる。第1のローラ7はベース5上に構成され、第2のローラ8はカバー6上に構成される。ベース5がカバー6に対して移動すると、第1のローラ7および第2のローラ8が回転するように駆動され、第1のローラ7から延びるガイドロッド9が第2のローラ8の貫通孔を通るように構成されているため、第2のローラ8はガイドロッド9に沿ってスライドすることができる。第2のローラ8がガイドロッド9に沿ってスライドすると、ガイドロッド9の周囲のばね10が圧縮され、圧縮されたばね10から放出されるエネルギーによって、ハンドセットが自動的に開閉するように駆動される。従来技術と比較して、同じ機能を実行するのに、本発明の実施形態によって提供されるスライド式ハンドセットのスライダはより少ない部品を有し、構造がより簡単である。
【0021】
本発明の一実施形態では、ガイドロッド9は2本のまっすぐなバーであり、第1のローラ7の外側は2つのバーを連結する屈曲部を有して、屈曲部および2つのバーがU形状を形成し、それによって第2のローラ8がより平滑にスライドするようになされる。
【0022】
ガイドロッド9は金属からなる。第1のローラ7は射出成形で作成される。ガイドロッド9がベース5、またはカバー6、あるいは他のハンドセットの構成要素の動作を妨げるガイドロッド9と第1のローラ7の相対移動を阻止するため、第1のローラ7およびガイドロッド9は固定して接合される。様々な固定方法がある。たとえば、ガイドロッド9をインモールドによる埋め込み部分として使用し、2つの部分をインモールド射出成形によって接合することができる。この固定方法では、ガイドロッド9および第1のローラ7をしっかり固定することができるが、ガイドロッド9を無作為に第1のローラ7から取り出し、または第1のローラ7内に構成することができない。
【0023】
別法として、ガイド孔を第1のローラ7上に構成し、ガイド孔の一端をガイドロッド9の直線部に連結し、他端をガイドロッド9の屈曲部に連結することができる。クリップ72は第1のローラ7上の屈曲部に対応する位置に構成される。クリップ72は、ガイドロッド9が第1のローラ7から外に移動しないようにガイドロッド9を阻止することができる。この固定方法は、ガイドロッド9と第1のローラ7を固定するだけでなく、より柔軟に接合するものである。たとえば、使用の際に、ガイドロッド9を第1のローラ7のガイド孔内に配置することができ、使用しない場合は、ガイドロッド9を第1のローラ7のガイド孔から取り出すことができる。
【0024】
図8で示したように、第2のローラ8はガイドロッド9に沿ってスライドすることができるため、ベース5がカバー6に対して移動する場合に、第2のローラ8がガイドロッド9から滑落するのを阻止するため、第2のローラ8を通って走るガイドロッド9の端部に位置規制部91を構成することができる。
【0025】
本明細書では、位置規制部91を複数の形態で実装することができる。
【0026】
図9で示したように、位置規制部91はガイドロッド9の端部を押しつぶして形成された平坦な構造である。
【0027】
あるいは図10で示したように、位置規制部91はガイドロッド9の端部を屈曲させて形成された屈曲構造である。
【0028】
あるいは、位置規制部91はガイドロッド9の端部に構成されたねじ込みキャップまたはピンシャフトである。
【0029】
第2のローラ8内に構成された貫通孔82は肩孔である。カバー6が開放または閉鎖されるときに、位置規制部91が肩孔内に保持されて、位置規制部91が閉めるスペースを節約することができる。
【0030】
図11で示したように、本発明の他の実施形態では、ガイドロッド9はまっすぐなバーであり、スライダがさらに簡単になるが、同じ機能を行うことができる。
【0031】
本発明によって提供されるスライダは、上記のスライド式ハンドセットのスライダと同じ構造を有するため、スライダの実施形態は本明細書では省略される。さらに、スライダを、スライド式ハンドセットなど通信装置だけでなく、他の相対移動する2つの物体に使用することもできる。
【0032】
本発明を例示の実施形態によって記載したが、本発明はこうした実施形態に限定されない。明らかなように、当業者は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明の多様な変更形態および変形形態を作成することができる。本発明は、特許請求の範囲またはその等価のものによって規定された保護の範囲内に包まれるものとして変更形態および変形形態を包含するものである。
【符号の説明】
【0033】
3,10 ばね
4 ガイドレール
5 ベース
6 カバー
7 第1のローラ
8 第2のローラ
9,21,22 ガイドロッド
11,12 ローラ
71,81 枢軸
72 クリップ
82 貫通孔
91 位置規制部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースおよびカバー、並びに前記ベースと前記カバーの間に構成されたスライドを備え、
前記スライダが、互いに対向する第1のローラと第2のローラを備え、前記第1のローラが前記ベースに対して旋回し、前記第2のローラが前記カバーに対して旋回し、
ガイドロッドが前記第1のローラから誘導され、貫通孔が前記第2のローラ内に構成され、前記ガイドロッドが前記貫通孔内でスライドすることができ、
前記ガイドロッドの前記第1のローラと前記第2のローラの間の部分がばねで被覆されたことを特徴とするスライド式ハンドセット。
【請求項2】
前記ガイドロッドが2つのまっすぐなバーを備え、屈曲部が前記第1のローラの外側に構成されて前記2つのまっすぐなバーを連結し、前記屈曲部および前記2つのまっすぐなバーがU形状ロッドを形成することを特徴とする請求項1に記載のスライド式ハンドセット。
【請求項3】
前記ガイドロッドがまっすぐなバーであることを特徴とする請求項1に記載のスライド式ハンドセット。
【請求項4】
前記第1のローラが前記ガイドロッドに固定して連結されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のスライド式ハンドセット。
【請求項5】
位置規制部が前記第2のローラ内の前記ガイドロッドの端部に構成されることを特徴とする請求項4に記載のスライド式ハンドセット。
【請求項6】
前記位置規制部が、前記端部を押しつぶすことによって形成された平坦な構造、または前記端部の屈曲によって形成された屈曲構造、あるいは前記端部に構成されたねじ込みキャップもしくはピンシャフトであることを特徴とする請求項5に記載のスライド式ハンドセット。
【請求項7】
前記第2のローラ内に構成された前記貫通孔が肩孔であることを特徴とする請求項6に記載のスライド式ハンドセット。
【請求項8】
互いに対向する第1のローラと第2のローラを備え、ガイドロッドが前記第1のローラから誘導され、貫通孔が前記第2のローラ内に構成され、前記ガイドロッドを、前記貫通孔を通してスライドさせることができ、前記ガイドロッドの前記第1のローラと前記第2のローラの間の部分がばねで被覆されたことを特徴とするスライダ。
【請求項9】
前記ガイドロッドが2つのまっすぐなバーを備え、屈曲部が前記第1のローラの外側に構成されて前記2つのまっすぐなバーを連結し、前記屈曲部および前記2つのまっすぐなバーがU形状ロッドを形成することを特徴とする請求項8に記載のスライダ。
【請求項10】
前記ガイドロッドがU形状ロッドであることを特徴とする請求項8に記載のスライダ。
【請求項11】
前記第1のローラが前記ガイドロッドに固定して連結されることを特徴とする請求項9または請求項10に記載のスライダ。
【請求項12】
位置規制部が前記第2のローラ内の前記ガイドロッドの端部に構成されることを特徴とする請求項11に記載のスライダ。
【請求項13】
前記位置規制部が、前記端部を押しつぶすことによって形成された平坦な構造、または前記端部の屈曲によって形成された屈曲構造、あるいは前記端部に構成されたねじ込みキャップもしくはピンシャフトであることを特徴とする請求項12に記載のスライダ。
【請求項14】
前記第2のローラ内に構成された前記貫通孔が肩孔であることを特徴とする請求項13に記載のスライダ。
【請求項1】
ベースおよびカバー、並びに前記ベースと前記カバーの間に構成されたスライドを備え、
前記スライダが、互いに対向する第1のローラと第2のローラを備え、前記第1のローラが前記ベースに対して旋回し、前記第2のローラが前記カバーに対して旋回し、
ガイドロッドが前記第1のローラから誘導され、貫通孔が前記第2のローラ内に構成され、前記ガイドロッドが前記貫通孔内でスライドすることができ、
前記ガイドロッドの前記第1のローラと前記第2のローラの間の部分がばねで被覆されたことを特徴とするスライド式ハンドセット。
【請求項2】
前記ガイドロッドが2つのまっすぐなバーを備え、屈曲部が前記第1のローラの外側に構成されて前記2つのまっすぐなバーを連結し、前記屈曲部および前記2つのまっすぐなバーがU形状ロッドを形成することを特徴とする請求項1に記載のスライド式ハンドセット。
【請求項3】
前記ガイドロッドがまっすぐなバーであることを特徴とする請求項1に記載のスライド式ハンドセット。
【請求項4】
前記第1のローラが前記ガイドロッドに固定して連結されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のスライド式ハンドセット。
【請求項5】
位置規制部が前記第2のローラ内の前記ガイドロッドの端部に構成されることを特徴とする請求項4に記載のスライド式ハンドセット。
【請求項6】
前記位置規制部が、前記端部を押しつぶすことによって形成された平坦な構造、または前記端部の屈曲によって形成された屈曲構造、あるいは前記端部に構成されたねじ込みキャップもしくはピンシャフトであることを特徴とする請求項5に記載のスライド式ハンドセット。
【請求項7】
前記第2のローラ内に構成された前記貫通孔が肩孔であることを特徴とする請求項6に記載のスライド式ハンドセット。
【請求項8】
互いに対向する第1のローラと第2のローラを備え、ガイドロッドが前記第1のローラから誘導され、貫通孔が前記第2のローラ内に構成され、前記ガイドロッドを、前記貫通孔を通してスライドさせることができ、前記ガイドロッドの前記第1のローラと前記第2のローラの間の部分がばねで被覆されたことを特徴とするスライダ。
【請求項9】
前記ガイドロッドが2つのまっすぐなバーを備え、屈曲部が前記第1のローラの外側に構成されて前記2つのまっすぐなバーを連結し、前記屈曲部および前記2つのまっすぐなバーがU形状ロッドを形成することを特徴とする請求項8に記載のスライダ。
【請求項10】
前記ガイドロッドがU形状ロッドであることを特徴とする請求項8に記載のスライダ。
【請求項11】
前記第1のローラが前記ガイドロッドに固定して連結されることを特徴とする請求項9または請求項10に記載のスライダ。
【請求項12】
位置規制部が前記第2のローラ内の前記ガイドロッドの端部に構成されることを特徴とする請求項11に記載のスライダ。
【請求項13】
前記位置規制部が、前記端部を押しつぶすことによって形成された平坦な構造、または前記端部の屈曲によって形成された屈曲構造、あるいは前記端部に構成されたねじ込みキャップもしくはピンシャフトであることを特徴とする請求項12に記載のスライダ。
【請求項14】
前記第2のローラ内に構成された前記貫通孔が肩孔であることを特徴とする請求項13に記載のスライダ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−161763(P2010−161763A)
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−245800(P2009−245800)
【出願日】平成21年10月26日(2009.10.26)
【出願人】(509296306)▲華▼▲為▼▲終▼端有限公司 (44)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−245800(P2009−245800)
【出願日】平成21年10月26日(2009.10.26)
【出願人】(509296306)▲華▼▲為▼▲終▼端有限公司 (44)
【Fターム(参考)】
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