説明

セダン草の栽培方法

【課題】セダン草の栽培等された葉茎植物を、有効成分を高めるために、葉の色彩、茎の大きさを適切な状態で収穫して、セダン草を栽培容器毎に栽培して収穫することにより、セダン草の複数状態で均等に育成する栽培方法を提供することを目的とするものである。
【解決手段】セダン草の栽培において、小石と腐葉土と畑土とからなる土壌を入れた容器に,葉を2枚〜10枚で、茎の長さ50mm〜150mmの苗の挿し木によって、5℃〜30℃の室温で、土壌の湿度を20%〜70%の条件で育成して、当該セダン草を複数の葉を一体で長さ100mm以上の形態の物、及び、親茎からの成熟した葉を収穫するセダン草の栽培方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、セダム属の多肉植物であるセダン草(ベンケイソウ科セダンデンドロイビン)、(Sedum dendroideum ssp.praealtum)の栽培方法である。セダン草は、化粧料、シャンプー、リンス、入浴剤、飲食品、健康食品、また医療材料として有効であり、これを効率的に収穫する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
セダム属の多肉植物であるセダン草(Sedum dendroideum ssp.praealtum)は、特異の有効成分と効能を持ち合わせた新しい有効な植物である。
【0003】
セダン草のベンケイソウ科のイワベンケイ属植物では、水、アルコール等で抽出し、外用剤、化粧料、シャンプー、リンス、入浴剤、また飲食品に提案されている(特許文献参照)。
【0004】
さらにベンケイソウ科クラックス属でリュウキュウベンケイ植物を水、アルコール等で抽出し、化粧料、石鹸、ボディーシャンプー、皮膚老化防止、飲食物等に使用している(特許文献参照)。
【0005】
しかし、ベンケイソウ科セダム属のセダンデンドロイビン(セダン草)に関する薬効についての記載はなく、また天然物のベンケイソウ科セダンデンドロイビンの詳細な薬効はほとんど知られていない。
【0006】
また近時、発芽後10〜30日程度の若い葉物野菜が、葉長10〜15cm程度で葉柄部分から1枚ずつ収穫され、特許文献1に示すようなベビーリーフと称して販売され、サラダ等に供されている。
【0007】
これらのベビーリーフは、品種ごとに栽培して収穫し、収穫後に複数品種を混合して需要に供することも行われているが、ベビーリーフを収穫後に混合すると品質の劣化をきたしやすいので、取り扱いが甚だ難しいのが実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平11−042018号公報
【特許文献2】特開2007−267616号公報
【特許文献3】特開2008−167673号公報
【特許文献4】特開2009−89656号公報
【特許文献5】特開2011−118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
セダン草は、化粧料、シャンプー、リンス、入浴剤、飲食品、健康食品、または医療材料などとして有効植物である。この植物はブラジル産であって、栽培方法は明白ではない。とくに多肉植物であって、栽培環境、または栽培方法は全く知られていない。これらの有効植物であって、食用植物、鑑賞植物、薬用植物として期待されて、多量の栽培生産が検討されている。しかし最適な栽培方法は全く確立されていない。
【0010】
セダン草の栽培等された葉茎植物を、有効成分を高めるために、葉の色彩、茎の大きさを適切な状態で収穫することが必要である。
セダン草を栽培容器毎に栽培して収穫することにより、セダン草の複数状態で均等に育成する栽培方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
セダン草の栽培において、小石と腐葉土と畑土とからなる土壌を入れた容器に,葉を2枚〜10枚で、茎の長さ50mm〜150mmの苗の挿し木によって、5℃〜30℃の室温で、土壌の湿度を20%〜70%の条件で育成して、当該セダン草を複数の葉を一体で長さ100mm以上の形態の物、及び、親茎からの成熟した葉を収穫するセダン草の栽培方法である。
【0012】
小石と腐葉土と畑土とからなる土壌は、5mm〜20mmに破砕した小石を敷いて、上部に腐葉土と畑土の混合物を腐葉土1に対して0.5〜2の比率で、嵩高50mm〜300mmにしている。
【0013】
小石と腐葉土と畑土とからなる土壌を入れた容器は、幅100mm〜500mm、深さ150mm〜500mm、長さ500mm〜1000mmで、容積として7.5L〜250Lであって、樹脂製、木製、磁器製、金属製から選ばれている。
【0014】
葉を2枚〜10枚で茎の長さ50mm〜150mmの苗の挿し木は、前記の容器に縦横70mm〜150mmの間隔で、苗茎を深さ30mm〜80mmに植生する。
【0015】
セダン草の栽培環境は、気温5℃〜30℃で、土壌の湿度20%〜70%にして育成して、育成期間として深緑の色彩のセダン草を、45日〜120日間で300mm〜400mmに成長させて収穫する。
【0016】
前記育成されたセダン草は、茎部分を長さ150mm〜250mmに残して、長さ50mm〜200mmの葉茎を製品として切断して収穫し、一部を増殖用植生に使用するとともに、収穫部を成分抽出、又は乾燥、粉末、乾燥冷凍で保存する。
【0017】
葉幅が狭く葉柄が細い苗、葉幅が広く葉柄が短い苗を列ごとに整列配置して植え付け、生育させる。栽培容器毎に葉茎の高さがほぼ同じ苗同士を揃えて挿し木で生育させるセダン草の栽培方法である。
【0018】
本発明においてセダン草の大量栽培は、基本的に挿し木(栄養対繁殖)により増殖させるものである。また、プランターを使用することで、除草作業、病気対処、害虫対策、季節の環境変化に対する栽培環境の改善など、栽培作業効率は畑作よりも良い。
【0019】
一般に使用されているプランターのサイズは幅200mm、長さ600mm、深さ180mmである。プランター容器内底に破砕小石を30mm〜40mmを敷いて、上部に腐葉土と畑土の混合物とからなる土壌とし、土の深さは140mm〜160mmである。
【0020】
挿し木をするセダン草は、300mm〜400mm位に成長した親木から、葉が2枚〜10枚付き、茎の長さ50mm〜150mmの枝をはさみで切り、苗として使用した。苗の間隔は70mm〜150mm位の間隔とし2列程度で行うことが好ましい。
【0021】
この状態で植え替えをせずに300mm〜400mm程度になるまで育てて収穫する。
温度管理のできる温室内のプランターで挿し木を行うと、根の確認ができるのは、5℃〜10℃で3週間位、10℃〜15℃で2週間位、15℃〜25℃で10日間位である。
【0022】
セダン草は、夏の強い日差しを好まない。日よけが一切なく、温度も高く、風通しも悪いという条件では枯れてしまうので、特に夏場は、日照時間を人工的に調整出来るようにすることが必要である。
【0023】
冬の温度の低い時期には、霜よけや凍結対策が必要である。プランター栽培をすることにより温室に移動したり、庇を作るなどの対策方法も多く選択肢が増える。
【0024】
諸条件によりカビの発生が認められる事がある。この場合、セダン草の発育が非常に遅く、根の成長も遅れる。観察は苗を傷めないように、数本を数か所のプランターから抜き、根の状態を確かめる事により判断し、隔離や土を変えるなどの対策をする。
【0025】
栽培後2年以上経過したセダン草は、茎も太く、根も大きく張っているので環境の変化にも強い。この時期には畑に植え替えて、花が咲くまで収穫を繰り返し栽培を続ける。
【0026】
本発明において、生育したセダン草は、複数の葉を一体として収穫する。複数の葉を一体として収穫することにより、全ての葉を茎のつけねから一体として、即ちロゼットごと収穫する。本発明における、その他の栽培条件としては、公知の多肉植物の栽培条件を適宜選択して用いることができる。
【0027】
上記目的を達成するためのセダン草の栽培方法は、栽培トレー(プランター)を用いて異なる品種の野菜を混合栽培する方法であって、縦横に列をなす多数の植込部を有する栽培容器を用い、前記栽培容器に異なる苗を縦列又は横列に生育し、栽培容器ごとにセダン草をその葉元部から切り落として収穫する。
【発明の効果】
【0028】
このように本発明によれば、従来にない形態でセダン草を短期間に高収量で収穫することができるようになって、セダン草の有効製品の展開が有利になった。また多肉植物の寒さ、暑さにも耐えられる栽培方法が確立された。
【0029】
本発明に係るセダン草の栽培方法によれば、栽培容器のプランターで縦横に列をなす多数の植込部を有する。生育後に各栽培トレー毎に収穫するだけで均等に混合されたセダン草の鮮度を保ちながら容易に得ることができる。
【0030】
更に子セダン草に混入すると腐りやすく見栄えもよくないため、子葉の高さが略同じ品種同士を一つの栽培容器に挿し木して生育することによって子葉の高さより高い位置で切り取れば品質の良いセダン草の葉茎を得ることができる。また葉の高さが揃うため切り取り作業が容易になり、切り取り作業を自動化する上にも効果的である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】セダン草の状態図
【図2】栽培容器での植え付けと育成状況図
【図3】セダン草の苗の挿し木状況
【図4】セダン草栽培の土壌図
【図5】セダン草の収穫状況図
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
【実施例1】
【0033】
冬季期間(12月〜2月)に、幅200mm、長さ600mm、深さ180mmの樹脂製プランター容器内に、5mm〜10mmの範囲に破砕した小石を敷いて、上部に腐葉土と畑土の混合物を腐葉土1に対して1の比率の畑土で、小石と腐葉土と畑土とからなる土壌に葉6枚付いた100mmの長さのセダン草を植え付けた。育成・栽培において温度調節機能付き温室内で、平均20℃で、土壌水分30%にして、最低温度10℃に設定し栽培した。これにより室内の温度は10℃から25℃、室内湿度を30%〜70%の範囲にした。
【0034】
土壌の湿度を測定してから、水を噴霧器で与え、液体肥料は2週間おきに噴霧器で与えた。これにより、十分な発育と、新芽が出るなどして、挿し木用苗や親木の成長も確認され、厳冬期も、セダン草の発育と収穫が可能となった。
【実施例2】
【0035】
夏季期間(7月〜9月)に、幅200mm、長さ600mm、深さ180mmの樹脂製プランター22Lの容器内に5mm〜15mmに破砕した小石を敷いて、上部に腐葉土と畑土の混合物を腐葉土1に対して1.5の比率の小石と腐葉土と畑土とからなる土壌で植え付けたセダン草を、ビニールをすべて外した温室で栽培をした。
【0036】
夏季は日中の気温が35度を超える日もあるので、温室の天井部によしずや農業用シートなどを使い日陰を作り、日中の3時間〜5時間の日照時間を調整することにした。また、側面部では通気性も確保した。晴れの日が続くときは水を3日おきに噴霧器で与え、液体肥料は2週間おきに噴霧器で与えた。これにより、十分な発育と、挿し木用苗や親木の成長も確認され、夏期もセダン草の発育と収穫が可能となった。
【実施例3】
【0037】
春季期間(3月〜5月)、秋季期間(10月〜11月)に、幅200mm、長さ600mm、深さ180mmの樹脂製プランター容器内に5mm〜10mmに破砕した小石を敷いて、上部に腐葉土と畑土の混合物を腐葉土1に対して2の比率の畑土で、小石と腐葉土と畑土とからなる土壌で、葉幅が狭く葉柄が細い苗、葉幅が広く葉柄が短い苗を列ごとに整列配置して植え付けたセダン草を、温室外で栽培した。晴れの日が3日以上続くときは、土やセダン草の状態を観察して水を噴霧器で与え、液体肥料は2週間おきに噴霧器で与えた。
【0038】
セダン草は成長も早く、色艶もよく全体に勢いも感じられ最良の環境になった。また、葉が8枚で、茎の長さ100mmの形態の非常に状態の良い挿し木用苗もたくさん収穫できた。又、この苗をすぐに新たに用意した同仕様のプランター容器毎に、葉茎の高さがほぼ同じ苗同士を揃えて挿し木を深さ50mmに植生したところ、2〜3週間で元気な根が確認でき、45日〜120日間で300mm〜400mmまで成長した。
【0039】
このように大量収穫、および大量挿し木時にも、葉幅が狭く葉柄が細い苗、葉幅が広く葉柄が短い苗を列ごとに整列配置して植え付けていたので、収穫時に栽培容器毎に葉茎の高さがほぼ同じように成長し作業効率が向上した。また収穫作業を自動化する上にも効果的な結果となった。
【実施例4】
【0040】
梅雨期間(6月)に幅180mm、長さ500mm、深さ170mmの樹脂製プランター容器内に5mm〜20mmに破砕した小石を底から20mm〜30mm敷いて、上部に腐葉土と畑土の混合物を腐葉土1に対して1.5の比率畑土で、小石と腐葉土と畑土とからなる土壌に葉幅が狭く葉柄が細い苗、葉幅が広く葉柄が短い苗を列ごとに整列配置して植え付けたセダン草を、温室外で栽培した。
【0041】
この時期は強い日光と大量の雨が繰り返されるので、セダン草に病気や衰弱が起こりやすくなるので、注意深い観察が必要な時期となります。しかし上記条件のように、苗を列ごとに整列配置して植え付けしている為、感染性病気で形態に異常が出たり、水分過多で根腐れして成長の遅れたもの、変色異常など、容易に発見できた。
【0042】
これにより庇の下に移動するなどの、雨除け対策をするなどして、初期対処に非常に有効となった。この時期に挿し木をしたプランターは移動回数が多い事、又、諸対策にも考慮して小さいものを使用した。
【実施例5】
【0043】
セダン草の栽培において、小石と腐葉土と畑土とからなる土壌は、5mm〜10mmに破砕した小石を敷いて、上部に腐葉土と畑土の混合物を腐葉土1に対して1の比率で、嵩高250mmにして、幅300mm、深さ350mm、長さ800mmで、容積として85Lの樹脂製プランターに、葉を5〜8枚で、茎の長さ約100mmの苗の挿し木を2列に100mm間隔で12本を深さ50mmに植え込みによって、夏季で25℃〜30℃の室温で、土壌の湿度を20〜40%程度の条件で60日間育成して、当該セダン草を複数の葉を一体で長さ200mmの形態のものを切り取って収穫した。
【0044】
親茎からの成熟した葉を収穫するセダン草の栽培方法であった。育成されたセダン草は、茎部分を長さ200mmに残して、長さ200mmの葉茎を製品として切断して収穫し、一部を増殖用植生に使用するとともに、収穫部を成分抽出した。
実施1の栽培
【0045】
冬季期間(12月〜2月)に、プランター容器内に上記土壌での植え付けたセダン草を温度調節機能付き温室内で、最低温度10℃に設定し栽培した。これにより室内の温度は10度から20℃となった。水は3日おきに噴霧器で与え、液体肥料は2週間おきに与えた。これにより、十分な発育と、新芽が出るなどして、挿し木用苗や親木の成長も確認され、厳冬期も、セダン草の発育と収穫が可能となった。
実施2の栽培
【0046】
夏季期間(7月〜9月)に、プランター容器内に上記土壌での植え付けたセダン草を、ビニールをすべて外した温室で栽培をした。夏季は日中の気温が35℃を超える日もあるので、人工的に日陰を作り、日照時間を調整することにし、また、通気性も確保した。これにより、十分な発育と、挿し木用苗や親木の成長も確認され、1年中、セダン草の発育と収穫が可能となった。
実施3の栽培
【0047】
春期(3月〜5月)、秋季(10月〜11月)に、プランター容器内に上記土壌での植え付けたセダン草を、温室外で栽培した。セダン草は成長も早く、色艶もよく全体に勢いも感じられる。セダン草栽培で最良の収穫が行える。
実施4の栽培
【0048】
梅雨期(6月)にプランター容器内に上記土壌での植え付けたセダン草を、温室外で栽培した。この時期は強い日光と大量の雨が繰り返されるので、病気やセダン草の衰弱が起こりやすく、注意深い観察が必要である。この時期は観察により雨よけの対策も行う。
【実施例6】
【0049】
セダン草の栽培において、小石と腐葉土と畑土とからなる土壌は、5mm〜10mmに破砕した小石を敷いて、上部に腐葉土と畑土の混合物を腐葉土1に対して1.5の比率で、嵩高300mmにして、幅250mm、深さ350mm、長さ700mmで、容積として70Lの木製プランターに、葉を5〜8枚で、茎の長さ約150mmの苗の挿し木を2列に100mm間隔で10本を深さ50mmに植え込みによって、春季で15℃〜20℃の室温で、土壌の湿度を20〜40%程度の条件で80日間育成して、当該セダン草を複数の葉を一体で長さ200mmの形態のものを切り取って収穫した。
【0050】
親茎からの成熟した葉を収穫するセダン草の栽培方法であった。育成されたセダン草は、茎部分を長さ150mmに残して、長さ150mmの葉茎を製品として切断して収穫し、一部を増殖用植生に使用するとともに、収穫部を乾燥した。
【実施例7】
【0051】
セダン草の栽培において、小石と腐葉土と畑土とからなる土壌は、5mm〜20mmに破砕した小石を敷いて、上部に腐葉土と畑土の混合物を腐葉土1.5に対して1の比率で、嵩高250mmにして、幅300mm、深さ400mm、長さ800mmで、容積として100Lの樹脂製プランターに、葉を5〜8枚で、茎の長さ約100mmの苗の挿し木を2列に100mm間隔で14本を深さ50mmに植え込みによって、冬季で5℃〜15℃の室温で、土壌の湿度を10〜30%程度の条件で90日間育成して、当該セダン草を複数の葉を一体で長さ150mmの形態のものを切り取って収穫した。
【0052】
親茎からの成熟した葉を収穫するセダン草の栽培方法であった。育成されたセダン草は、茎部分を長さ150mmに残して、長さ150mmの葉茎を製品として切断して収穫し、一部を増殖用植生に使用するとともに、収穫部を成分抽出した。
【符号の説明】
【0053】
1.苗茎を深さ30mm〜80mmに植生
2.腐葉土と畑土とからなる土壌
3.5mm〜20mmに破砕した小石
4.点線のところを切断して収穫した葉茎
5.点線のところを切断して収穫した葉
6、茎
7.葉
8.プランター
9.苗
10.切断箇所

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セダン草の栽培において、小石と腐葉土と畑土とからなる土壌を入れた容器に,葉を2枚〜10枚で、茎の長さ50mm〜150mmの苗の挿し木によって、5℃〜30℃の室温で、土壌の湿度を10%〜50%の条件で育成して、当該セダン草を複数の葉と茎を一体で長さ100mm以上の形態の物、及び、親茎からの成熟した葉を収穫することを特徴とするセダン草の栽培方法。
【請求項2】
小石と腐葉土と畑土とからなる土壌は、5mm〜20mmに破砕した小石を敷いて、上部に腐葉土と畑土の混合物を腐葉土1に対して0.5〜2の比率で、嵩高50mm〜300mmにしていることを特徴とする請求項1に記載のセダン草の栽培方法。
【請求項3】
小石と腐葉土と畑土とからなる土壌を入れた容器は、幅100mm〜500mm、深さ150mm〜500mm、長さ500mm〜1000mmで、容積として7.5L〜250Lであって、樹脂製、木製、磁器製、金属製から選ばれていることを特徴とする請求項1に記載のセダン草の栽培方法。
【請求項4】
葉を2枚〜10枚で茎の長さ50mm〜150mmの苗の挿し木は、前記の容器に縦横70mm〜200mmの間隔で、苗茎を深さ30mm〜80mmに植生することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のセダン草の栽培方法。
【請求項5】
セダン草の栽培環境は、気温5℃〜30℃で、土壌の湿度20%〜70%にして育成して、育成期間として深緑の色彩のセダン草を、45日〜120日間で300mm〜400mmに成長させて収穫することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のセダン草の栽培方法。
【請求項6】
前記育成されたセダン草は、茎部分を長さ150mm〜300mmに残して、長さ50mm〜200mmの葉茎を製品として切断して収穫し、一部を増殖用植生に使用するとともに、収穫部の成分抽出、乾燥、粉末、乾燥冷凍で保存することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のセダン草の栽培方法。
【請求項7】
葉幅が狭く葉柄が細い苗、葉幅が広く葉柄が短い苗を列ごとに整列配置して植え付け、生育させることを特徴とする請求項1〜請求項6記載のいずれかに記載のセダン草の栽培方法。
【請求項8】
栽培容器毎に葉茎の高さがほぼ同じ苗同士を揃えて挿し木で生育させることを特徴とする請求項1〜請求項7に記載のいずれかに記載のセダン草の栽培方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−22016(P2013−22016A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−173398(P2011−173398)
【出願日】平成23年7月20日(2011.7.20)
【出願人】(310003728)有限会社 宮崎木材店 (3)
【Fターム(参考)】