説明

セットトップボックス、シャッターメガネ、及び各々のユーザーが同時にそれぞれ好きな番組を視聴できる方法

【課題】各々のユーザーが同時にそれぞれ好きな番組を視聴できるセットトップボックスと、シャッターメガネ及びその方法と、を提供することである。
【解決手段】本発明は、各々のユーザーが同時にそれぞれ好きな番組を視聴することができるセットトップボックスと、シャッターメガネ及びその方法と、を提供する。本発明のセットトップボックスと、シャッターメガネ及びそれぞれのユーザーは同時にそれぞれの番組を観覧する方法とは、複数のユーザによって選択された番組のフレームをクロスした後、多重化してビデオプレイアプライアンスに表示し、且つ同時に、シャッターメガネのレンズスイッチのオン/オフを制御する。これにより、各々のユーザーは、同時にそれぞれ好きな番組を視聴できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークアプライアンスに関し、特にセットトップボックスと、シャッターメガネ及び各々のユーザーが同時にそれぞれ好きな番組を視聴できる方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、テレビの大衆化に従って、おそらく、どの家庭にも1台のテレビがあるだろう。しかし、家庭に1台しかテレビがない場合は、同時に家族がそれぞれ好きなテレビ番組を視聴することはできない。この問題を解決するために、数台のテレビを購入して、家族の一人一人にテレビを1台ずつ持たせるとういう方法があるが、こうなると、家庭の支出を増加させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以上の問題点に鑑みて、本発明は、各々のユーザーが、同時にそれぞれ好きな番組を視聴できるセットトップボックスと、シャッターメガネ及びその方法と、を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記問題を解決するために、本発明に係るセットトップボックスは、数セットの視聴デバイスを伴うビデオプレイアプライアンスと通信し、マルチメディアプロセッサと、ビデオマルチプレクサと、音声マルチプレクサ及び伝送モジュールと、を含む。前記マルチメディアプロセッサは、各々のユーザによって選択された番組と、前記番組を視聴するために用いられる前記視聴デバイスのユーザーIDとを受信し、前記各々のユーザによって選択された番組を、連続する複数のフレームからなるビデオストリームと音声ストリームと、に解析する。前記ビデオマルチプレクサは、順に受信された同時間に複数のユーザーがそれぞれ視聴する番組のフレームを組み合わせて、新ビデオストリームに多重化し、それと同時に前記新ビデオストリームを前記ビデオプレイアプライアンスへ出力して放映し、前記新ビデオストリーム中の各フレームを出力すると同時に、一つの同期信号を生成する。前記音声マルチプレクサは、前記同期信号のタイム幅で、各フレームとシンクロする前記音声ストリーム中の音声信号と、前記ユーザーIDと、をそれぞれに多重化して、各同期信号に対応する音声パケットを生成し、同期信号の生成順序に従って、前記音声パケットを新音声ストリームに構成する。前記伝送モジュールは、前記新音声ストリームを前記数セットの視聴デバイスへ伝送する。
【0005】
本発明に係るシャッターメガネは、ビデオプレイアプライアンスと、セットトップボックスと、ヘッドセットと、を通信し、ユーザーIDを記憶するために用いられ、受信モジュールと、レンズスイッチと、制御モジュールと、を含む。前記セットトップボックスは、複数のユーザによって選択された同時間に複数のユーザーがそれぞれ視聴する番組のフレームと、各ユーザーに使用されるユーザーIDとを受信し、且つ順に受信された同時間に複数のユーザーがそれぞれ視聴する番組のフレームを組み合わせて、新ビデオストリームに多重化し、それと同時に、前記新ビデオストリームを前記ビデオプレイアプライアンスへ出力して放映する。前記受信モジュールは、前記セットトップボックスから音声ストリームを受信するために用いられ、前記音声ストリームは複数の音声パケットを含み、前記音声パケットは前記ユーザーIDと、前記同期信号のタイム幅及び各フレームと同期する音声信号と、を含む。前記レンズスイッチは、オンの時、ユーザーに前記ビデオプレイアプライアンスに放映されたフレームを視聴させることができ、オフの時、ユーザーに前記ビデオプレイアプライアンスに放映されたフレームを視聴させることができない。前記制御モジュールは、前記音声パケット中のユーザーIDが前記シャッターメガネに記憶されているユーザーIDである場合、前記同期信号のタイム幅により、前記レンズスイッチがオンになることを制御するための制御信号を生成し、それと同時にユーザーに、前記ビデオプレイアプライアンスに放映されるフレームとシンクロしている音声が聞こえるように、前記音声信号を前記ヘッドセットへ出力する。
【0006】
本発明に係る各々のユーザーが、同時にそれぞれ好きな番組を視聴できる方法は、ビデオプレイアプライアンスと、セットトップボックスと、数セットの視聴デバイスから構成されるシステムに用いられ、前記視聴デバイスがシャッターメガネと、ヘッドセットとを含み、且つユーザーIDが前記シャッターメガネに記憶される。前記各々のユーザーが同時にそれぞれ好きな番組を視聴できる方法は、前記セットトップボックスが、各々のユーザによって選択された番組と、前記番組を視聴するために用いられる前記視聴デバイスのユーザーIDとを受信し、前記各々のユーザによって選択された番組を、連続する複数のフレームからなるビデオストリームと音声ストリームと、に解析するステップと、前記セットトップボックスが、順に受信された同時間に複数のユーザーがそれぞれ視聴する番組のフレームを組み合わせて、新ビデオストリームに多重化するステップと、前記セットトップボックスが、前記新ビデオストリームを前記ビデオプレイアプライアンスへ出力して放映し、前記新ビデオストリーム中の各フレームを出力すると同時に、一つの同期信号を生成するステップと、前記セットトップボックスが、前記同期信号のタイム幅で、各フレームとシンクロする前記音声ストリーム中の音声信号と、前記ユーザーIDと、をそれぞれに多重化して各同期信号に対応する音声パケットを生成し、同期信号の生成順序に従って、前記音声パケットを新音声ストリームに構成し、それに前記新音声ストリームを前記シャッターメガネへ伝送するステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
従来の技術と比べて、本発明のセットトップボックスと、シャッターメガネ及び各々のユーザーが同時にそれぞれ好きな番組を視聴できる方法は、複数のユーザによって選択された番組のフレームをクロスした後、多重化してビデオプレイアプライアンスに表示し、且つ同時に、シャッターメガネのレンズスイッチのオン/オフを制御する。これにより、各々のユーザーが同時にそれぞれ好きな番組を視聴することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態に係るメディアシステムの応用環境を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るセットトップボックスの構造を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る新ビデオストリームと同期信号の時間関係を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る新音声ストリームの各音声パケットの詳しい書式を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る視聴デバイスの構造を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る各々のユーザーが同時にそれぞれ好きな番組を視聴できる方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るセットトップボックスと、シャッターメガネ及び各々のユーザーが同時にそれぞれ好きな番組を視聴できる方法と、を詳細に説明する。各実施形態において、同一箇所には同一符号を付して説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係るメディアシステム100の応用環境を示す図である。図1に示したように、前記メディアシステム100は、ビデオプレイアプライアンス10と、セットトップボックス20と、複数セットの視聴デバイス40と、を含む。各々のユーザーが、セット視聴デバイス40を介して、好きな番組を視聴できるように、前記セットトップボックス20はメディアトランスポートストリーム(Toransport Stream、TS)をネットワーク30から受信して、前記メディアトランスポートストリーム中の各々のユーザーが選択した番組を、前記ビデオプレイアプライアンス10に表示する。従って、各々のユーザーは、1台のテレビのみで、前記ビデオプレイアプライアンス10を介して、同時にそれぞれ好きな番組を視聴することができる。
【0011】
図1に示したように、ユーザーAに選択された番組が、連続のフレーム(frame)例えば、FA1、FA2、FA3…)によって表示され、ユーザーBに選択された番組が、連続のフレーム(例えば、FB1、FB2、FB3…)によって表示され、ユーザーCに選択された番組が、連続のフレーム(例えば、FC1、FC2、FC3…)によって表示されるとすれば、前記ビデオプレイアプライアンス10は、一定の順序に従って、各々のユーザによって選択された番組のフレームを表示するので、ユーザーA、ユーザーB及びユーザーCは、それぞれの前記視聴デバイス40を介して、それぞれ選択した番組を視聴することができる。
【0012】
図2は、本発明の実施形態に係るセットトップボックス20の構造を示す図である。図2に示したように、前記セットトップボックス20はビデオマルチプレクサ(Video Multiplexer)202と、音声マルチプレクサ(Audio Multiplexer)203と、遅延回路204と、変調器2051及び無線RFモジュール(Radio Frequency Module)206と、を含む。
【0013】
前記セットトップボックス20は各々のユーザによって選択された番組を受信する。その後、マルチメディアプロセッサ201は、前記ネットワーク30から受信された複数のメディアトランスポートストリームを解析して、各々のユーザによって選択された番組を取得する。本発明を限定しない例として、例えばユーザーA、ユーザーB及びユーザーCに選択された番組は、それぞれ、映画、テレビドラマ及び総合芸能番組であるとすれば、前記マルチメディアプロセッサ201は、受信された複数のメディアトランスポートストリームを解析して、それぞれ、映画、テレビドラマ及び総合芸能番組を取得する。本実施形態において、各々のユーザによって、それぞれ番組が選択されると、前記視聴デバイス40のユーザーIDが前記セットトップボックス20に伝送される。
【0014】
本実施形態において、同一時間に、各々のユーザーが視聴するそれぞれの番組は、ビデオストリームと音声ストリームとを含み、且つ前記ビデオストリームは、複数の連続するフレームから構成されるので、前記マルチメディアプロセッサ201も各々のユーザによって選択されたそれぞれの番組のビデオストリームと音声ストリームとを分離して、同時間に複数のユーザーがそれぞれ視聴する番組のビデオストリームを前記ビデオマルチプレクサ202へ伝送し、同時間に複数のユーザーがそれぞれ視聴する番組の音声ストリームを前記音声マルチプレクサ203へ伝送する。
【0015】
前記ビデオマルチプレクサ202は、受信された同時間に複数のユーザーがそれぞれ視聴する番組のビデオストリームを処理して、新ビデオストリームに形成する。処理方法は、順に受信された同時間に複数のユーザーがそれぞれ視聴する番組のフレームを組み合わせて、新ビデオストリームに多重化する。具体的には、ユーザーAに選択された映画のビデオストリームが、連続のフレームFA1と、FA2と、FA3…によって表示され、ユーザーBに選択されたテレビドラマのビデオストリームが、連続のフレームFB1と、FB2と、FB3…によって表示され、ユーザーCに選択された総合芸能番組のビデオストリームが、連続のフレームFC1と、FC2と、FC3…によって表示されるとすれば、前記ビデオマルチプレクサ202は前記三つの番組のフレームをクロスして、一定の順序に従って、新ビデオストリームに形成する。その順序は、FA1、FB1、FC1、FA2、FB2、FC2、FA3、FB3、FC3、…である。その後、前記ビデオマルチプレクサ202は、新ビデオストリームを前記ビデオプレイアプライアンス10へ出力して放映する。
【0016】
本実施形態において、前記音声マルチプレクサ203は、受信された同時間に複数のユーザーがそれぞれ視聴する番組の音声ストリームを処理して、新音声ストリームに形成し、且つ伝送モジュール205を介して、新音声ストリームを前記視聴デバイス40へ伝送する。その処理方法は、図3と図4に示したとおりである。本実施形態において、新ビデオストリームは前記視聴デバイス40に受信された新音声ストリームとシンクロすること、を維持するために、前記ビデオプレイアプライアンス10へ出力する前に、前記遅延回路204を介して、新ビデオストリームを固定時間(T1)遅らせて放映する。
【0017】
本実施形態において、図3に示したように、一つのフレームを前記遅延回路204へ出力すると、それと同時に、前記ビデオマルチプレクサ202が、一つの同期信号を生成する。前記同期信号のタイム幅は、前記各フレームが前記ビデオプレイアプライアンス10に表示されるタイム幅と同じである。
【0018】
図3は、本発明の実施形態に係る新ビデオストリームと同期信号の時間関係を示す図である。一般的に、前記ビデオプレイアプライアンス10は、少なくとも1秒間に30フレームのスピードでビデオストリームを出力すると、全てのユーザーが画面を視聴することができる。しかし、同時に、A、B及びCの三人のユーザーがそれぞれの番組を視聴できるには、新ビデオストリームは少なくとも1秒間に90フレームのスピードで出力されると同時に、前記ビデオプレイアプライアンス10も1秒間に90フレームのスピードで新ビデオストリームを放映しなければならない。つまり、各フレームが前記ビデオプレイアプライアンス10に表示されるタイム幅は1/90秒である。
【0019】
図3に示したように、前記ビデオマルチプレクサ202は、1/90秒の時に、フレームのFA1を出力し、それと同時に、タイム幅が1/90秒である同期信号を生成し、次の1/90秒の時に、フレームのFB1を出力し、それと同時に、タイム幅が1/90秒である同期信号を生成し、次の1/90秒の時に、フレームのFC1を出力し、それと同時に、タイム幅が1/90秒である同期信号を生成し、…、以下同様である。本実施形態において、前記ビデオマルチプレクサ202は、新ビデオストリームを出力すると同時に、生成された同期信号を前記音声マルチプレクサ203へ入力する。前記同期信号のタイム幅は、前記各フレームが前記ビデオプレイアプライアンス10に表示されるタイム幅と同じである。
【0020】
図2に示したように、前記音声マルチプレクサ203は、前記ビデオマルチプレクサ202から受信された同期信号のタイム幅で、各フレームとシンクロする音声信号及び各々のユーザーによって使用される前記視聴デバイス40のユーザーIDと、をそれぞれに多重化して各同期信号に対応する音声パケットを生成し、同期信号の生成順序に従って、前記音声パケットを新音声ストリームに構成する。
【0021】
具体的には、図3に示したように、各フレームが前記ビデオプレイアプライアンス10に表示されるタイム幅は1/90秒であるので、それに応じて、各フレームとシンクロする1/90秒の音声信号がある。前記音声マルチプレクサ203は、1/90秒の時に、フレームのFA1とシンクロする音声信号と、同期信号のタイム幅及びユーザーAに使用される視聴デバイス40のユーザーIDと、をそれぞれ多重化して、第一A音声パケットを生成し、次の1/90秒の時に、フレームのFB1とシンクロする音声信号と、同期信号のタイム幅及びユーザーBに使用される視聴デバイス40のユーザーIDと、をそれぞれ多重化して、第一B音声パケットを生成し、次の1/90秒の時に、フレームのFC1とシンクロする音声信号と、同期信号のタイム幅及びユーザーCに使用される視聴デバイス40のユーザーIDと、をそれぞれ多重化して、第一C音声パケットを生成し、…、以下同様である。前記音声マルチプレクサ203は、同期信号の生成順序に従って、前記音声パケットを新音声ストリームに構成する。
【0022】
図4は、本発明の実施形態に係る新音声ストリームの各音声パケットの詳しい書式を示す図である。前記音声マルチプレクサ203に生成された新音声ストリームの中で、前記音声パケットの詳しい書式は、ユーザーIDと、同期信号のタイム幅(Sync Width)と、音声データサイズ(Audio Size)と、左チャンネル音声データ(Audio L)及び右チャンネル音声データ(Audio R)と、を含む。前記ユーザーIDが、それぞれのユーザーに対応する視聴デバイスを明示することに用いられる。前記同期信号のタイム幅は、一つのフレームが前記ビデオプレイアプライアンス10に表示されたタイム幅と同じである。前記音声データサイズは、対応するフレームとシンクロする音声データのサイズを明示することに用いられ、前記左チャンネル音声データは、左チャンネルを介して放送されるデータを記憶することに用いられ、右チャンネル音声データは、右チャンネルを介して放送されるデータを記憶することに用いられる。
【0023】
前記音声マルチプレクサ203は、新ビデオストリーム中のフレームを出力する順序に従って、新音声ストリームを生成する。前記新音声ストリーム中の音声パケットは新ビデオストリーム中のフレームに対応する。本発明を限定しない例として、新ビデオストリームのフレームを出力する順序がFA1、FB1、FC1、FA2、FB2、FC2、FA3、FB3、FC3、…、であれば、前記音声マルチプレクサ203は、新音声ストリーム中の音声パケットを出力する順序は、第一A音声パケット、第一B音声パケット、第一C音声パケット、第二A音声パケット、第二B音声パケット、第二C音声パケット、…、以下同様である。
【0024】
図2に示したように、前記伝送モジュール205は、新音声ストリームを前記数セットの視聴デバイス40へ伝送する。本実施形態において、前記伝送モジュール205は、無線の方式によって、前記新音声ストリームを前記数セットの視聴デバイス40へ伝送する。前記伝送モジュール205は、変調器2051及び無線RFモジュール2053を含む。前記変調器2051は、入力された新音声ストリームを変調することに用いられる。具体的には、前記変調器2051は、デジタル/アナログ(D/A)の変換によって、入力された新音声ストリームを低周波数のアナログ信号をに変換させる。また前記無線RFモジュール2053は、前記変調器2051に変調された低周波数のアナログ信号を高周波数のアナログ信号に変換して、アンテナを介して発射させることに用いられる。
【0025】
図5は、本発明の実施形態に係る視聴デバイス40の構造を示す図である。図5に示したように、前記視聴デバイス40は、シャッターメガネ42と、ヘッドセット44と、を含む。前記シャッターメガネ42は、受信モジュール421と、復調器(Demodulator)422と、デマルチプレクサ(Demultiplexer)423と、制御モジュール424及びレンズスイッチ425と、を含む。本実施形態において、前記シャッターメガネ42は、ユーザーIDを記憶することに用いられる。また前記制御モジュール424は、前記同期信号のタイム幅により、前記レンズスイッチ425をオン/オフにすること及び前記レンズスイッチ425のオン/オフを制御するための制御信号を生成することに用いられる。前記レンズスイッチ425をオンにした場合、ユーザーは、前記レンズスイッチ425を介して、前記ビデオプレイアプライアンス10に放映されたフレームを視聴することができ、これとは逆に、前記レンズスイッチ425がオフの場合、ユーザーは、前記レンズスイッチ425を介して、前記ビデオプレイアプライアンス10に放映されたフレームを視聴することはできない。
【0026】
前記シャッターメガネ42中の前記受信モジュール421は、無線の方式によって、前記セットトップボックス20から、新音声ストリームを受信し、且つ前記復調器422と前記デマルチプレクサ423とを利用して、前記新音声ストリーム中の毎音声パケットを逆多重化して、前記毎音声パケット中のユーザーIDと、毎フレームとシンクロする音声信号及び同期信号のタイム幅と、を取得する。前記デマルチプレクサ423は、前記新音声ストリーム中の音声パケットから逆多重化されたユーザーIDが、前記シャッターメガネ42に記憶されているユーザーIDであるか否かを判定する。
【0027】
取得された前記音声パケット中のユーザーIDが、前記シャッターメガネ42に記憶されているユーザーIDである場合は、前記制御モジュール424は、前記同期信号のタイム幅により、制御信号を生成する。前記制御信号は、前記レンズスイッチ425がオンになることを制御して、ユーザーが前記ビデオプレイアプライアンス10に放映されるフレームを視聴できるようにする。それと同時に、取得された前記音声パケット中の音声信号を前記ヘッドセット44へ出力して、ユーザーが前記ビデオプレイアプライアンス10に放映されるフレームとシンクロしている音声も聞こえるようにする。本実施形態において、前記制御信号のタイム幅は、前記同期信号のタイム幅と同じである。前記制御信号のタイム幅は、前記制御信号により、前記レンズスイッチ425がオンになる時間と同じである。具体的には、前記同期信号のタイム幅が1/90秒であれば、前記制御信号のタイム幅も1/90秒であり、前記制御信号により、前記レンズスイッチ425を入れる時間も1/90秒である。本実施形態において、前記制御信号は、方形波のデジタル信号である。前記制御信号は、高レベル信号によって、前記レンズスイッチ425がオンになることを制御し、低レベル信号によって、前記レンズスイッチ425がオフになることを制御する。また、前記制御信号は、前記制御信号に対応する同期信号のタイム幅の範囲の中で、前記レンズスイッチを制御して、オンの状態或いはオフの状態を維持させる。
【0028】
取得された前記音声パケット中のユーザーIDが、前記シャッターメガネ42に記憶されているユーザーIDでない場合、前記制御モジュール424は、前記同期信号のタイム幅により、制御信号を生成して、前記シャッターメガネ42のレンズスイッチ425がオフになることを制御する。これにより、ユーザーは、前記ビデオプレイアプライアンス10に放映されるフレームを視聴することができない。本発明を限定しない例として、例えば、前記同期信号のタイム幅が1/90秒であれば、前記制御モジュール424は、1/90秒の低レベルの制御信号を生成して、前記シャッターメガネ42の前記レンズスイッチ425がオフになることを制御する。しかし、次の音声ストリーム中の各音声パケットを逆多重化して、取得された前記音声パケット中のユーザーIDが、前記シャッターメガネ42に記憶されているユーザーIDであれば、前記制御モジュール424に生成された前記制御信号により、前記レンズスイッチ425を再度オンにすることができ、従って、ユーザーが前記ビデオプレイアプライアンス10に放映されるフレームを視聴できる。
【0029】
本実施形態において、各々のユーザーが視聴する画面と、各々のユーザーが聞こえる音声信号がシンクロするために、前記ビデオマルチプレクサ202から生成された同期信号を、前記音声マルチプレクサ203に伝送する時から、前記変調器2051が変調された新音声ストリームを前記無線RFモジュール2053に伝送するまでのこの区切りの時間を、変調タイム(T21)と定義し、前記無線RFモジュール2053から変調された新音声ストリームを受信する時から、前記復調器422が前記受信モジュール422から新音声ストリームを受信する時までのこの区切りの時間を無線RFと受信タイム(T22)と定義し、前記復調器422から新音声ストリームを受信する時から、前記デマルチプレクサ423が新音声ストリームを復調して、音声信号を出力する時までのこの区切りの時間を復調タイム(T23)と定義すると、前記遅延回路204に設定される固定遅延時間T1=T21+T22+T23となる。すなわち、固定遅延時間T1は、前記音声マルチプレクサ203が前記ビデオマルチプレクサ202から生成された同期信号を受信する時から、前記デマルチプレクサ423が新音声ストリームを復調して、音声信号を出力する時までのこの区切りの時間と同じである。
【0030】
図6は、本発明の実施形態に係る各々のユーザーが同時にそれぞれ好きな番組を視聴できる方法を示すフローチャートである。本実施形態において、図2と図5とに示されたそれぞれのモジュールを介して、前記各々のユーザーが同時にそれぞれ好きな番組を視聴できる方法を実現することができる。
【0031】
図6に示したように、ステップS600において、前記セットトップボックス20は、各々のユーザによって選択された番組と、前記番組を視聴するために用いられる前記視聴デバイス40のユーザーIDを受信し、前記各々のユーザによって選択された番組を、連続する複数フレームからなるビデオストリームと音声ストリームと、に解析する。本発明を限定しない例として、例えばユーザーA、ユーザーB及びユーザーCとに選択された番組は、それぞれ、映画と、テレビドラマ及び総合芸能番組であれば、前記セットトップボックス20中のマルチメディアプロセッサ201は、受信された複数のメディアトランスポートストリームを解析して、それぞれ、映画、テレビドラマ及び総合芸能とを取得する。その後、前記マルチメディアプロセッサ201は、各々のユーザによって選択されたそれぞれの番組のビデオストリームと音声ストリームとを分離して、数セットの番組のビデオストリームを前記セットトップボックス20のビデオマルチプレクサ202へ伝送し、同時間に複数のユーザーがそれぞれ視聴する番組の音声ストリームを前記セットトップボックス20の音声マルチプレクサ203へ伝送する。本実施形態において、各々のユーザがそれぞれ番組を選択すると、前記視聴デバイス40のユーザーIDを前記セットトップボックス20に伝送する。
【0032】
ステップS602において、前記セットトップボックス20のビデオマルチプレクサ202は、順に受信された同時間に複数のユーザーがそれぞれ視聴する番組のフレームを組み合わせて、新ビデオストリームに多重化する。具体的には、ユーザーAに選択された映画のビデオストリームが、連続のフレームFA1と、FA2と、FA3…によって表示され、ユーザーBに選択されたテレビドラマのビデオストリームが、連続のフレームFB1と、FB2と、FB3…によって表示され、ユーザーCに選択された総合芸能番組のビデオストリームが、連続のフレームFC1と、FC2と、FC3…によって表示されるとすれば、前記ビデオマルチプレクサ202は、前記三つの番組のフレームをクロスして、一定の順序に従って、新ビデオストリームに形成する。その順序は、FA1、FB1、FC1、FA2、FB2、FC2、FA3、FB3、FC3、…である。
【0033】
ステップ604において、前記セットトップボックス20のビデオマルチプレクサ202は、新ビデオストリームを前記ビデオプレイアプライアンス10へ出力して放映し、前記新ビデオストリーム中の各フレームを出力すると同時に、一つの同期信号を生成する。本実施形態において、新ビデオストリームは、前記視聴デバイス40とシンクロするために、前記ビデオプレイアプライアンス10へ出力する前に、前記遅延回路204を介して、新ビデオストリームを固定時間(T1)遅らせて放映する。
【0034】
ステップS606において、前記セットトップボックス20中の音声マルチプレクサ203は、前記ビデオマルチプレクサ202から受信された同期信号のタイム幅で、各フレームとシンクロする音声信号と、使用されるそれぞれの視聴デバイス40のユーザーIDと、をそれぞれ多重化して、各同期信号に対応する音声パケットを生成し、且つ前記同期信号の生成順序に従って、前記音声パケットを新音声ストリームに構成し、前記新音声ストリームを前記視聴デバイス40中のシャッターメガネ42へ伝送する。
【0035】
具体的には、図3に示したように、本発明を限定しない例として、各フレームが前記ビデオプレイアプライアンス10に表示されたタイム幅は1/90秒であるので、それに対応して、各フレームとシンクロする1/90秒の音声信号がある。前記音声マルチプレクサ203は、1/90秒の時に、フレームのFA1とシンクロする音声信号と、同期信号のタイム幅及びユーザーAに使用される視聴デバイス40のユーザーIDと、をそれぞれ多重化して、第一A音声パケットを生成し、2/90秒の時に、フレームのFB1とシンクロする音声信号と、同期信号のタイム幅及びユーザーBに使用される視聴デバイス40のユーザーIDと、をそれぞれ多重化して、第一B音声パケットを生成し、3/90秒の時に、フレームのFC1とシンクロする音声信号と、同期信号のタイム幅及びユーザーCに使用される視聴デバイス40のユーザーIDと、をそれぞれ多重化して、第一C音声パケットを生成し、…、以下同様である。前記音声マルチプレクサ203は、同期信号の生成順序に従って、前記音声パケットを新音声ストリームに構成する。
【0036】
ステップS608において、前記視聴デバイス40中のシャッターメガネ42は、前記セットトップボックス20から、新音声ストリームを受信する。本実施形態において、前記シャッターメガネ42は、無線の方式によって、新音声ストリームを受信し、且つ前記復調器422と前記デマルチプレクサ423とを利用して、前記新音声ストリーム中の毎音声パケットを逆多重化して、前記毎音声パケット中のユーザーIDと、各フレームとシンクロする音声信号及び同期信号のタイム幅と、を取得する。
【0037】
ステップS610において、前記シャッターメガネ42中のデマルチプレクサ423は、前記音声パケット中のユーザーIDが、前記シャッターメガネ42に記憶されているユーザーIDであるか否かを判定する。
【0038】
前記音声パケット中のユーザーIDが、前記シャッターメガネ42に記憶されているユーザーIDである場合、ステップS612において、前記制御モジュール424は、前記同期信号のタイム幅により、制御信号を生成する。前記制御信号は、前記シャッターメガネ42のレンズスイッチ425がオンになることを制御して、ユーザーが前記ビデオプレイアプライアンス10に放映されるフレームが視聴できるようにする。それと同時に、前記音声パケット中の音声信号を前記ヘッドセット44へ出力して、ユーザーが前記ビデオプレイアプライアンス10に放映されるフレームとシンクロしている音声が聞こえるようにする。本実施形態において、前記制御信号のタイム幅は、前記同期信号のタイム幅と同じである。前記制御信号のタイム幅は、前記制御信号により、前記レンズスイッチ425がオンになる時間と同じである。具体的には、前記同期信号のタイム幅は1/90秒であれば、前記制御信号のタイム幅も1/90秒であり、前記制御信号により、前記レンズスイッチ425がオンになる時間も1/90秒である。本実施形態において、前記制御信号は、方形波のデジタル信号である。前記制御信号は、高レベル信号によって、前記レンズスイッチ425がオンになることを制御し、低レベル信号によって前記レンズスイッチ425がオフになることを制御する。また前記制御信号は、前記制御信号に対応する同期信号のタイム幅の範囲の中で、前記レンズスイッチを制御して、オンの状態或いはオフの状態を維持させる。
【0039】
前記音声パケット中のユーザーIDが、前記シャッターメガネ42に記憶されているユーザーIDでない場合、ステップS614において、前記制御モジュール424は、前記同期信号のタイム幅により、制御信号を生成して、前記シャッターメガネ42のレンズスイッチ425がオフになることを制御する。これにより、ユーザーは、前記ビデオプレイアプライアンス10に放映されるフレームを視聴することができない。本発明を限定しない例として、例えば前記同期信号のタイム幅は1/90秒であれば、前記制御モジュール424は、1/90秒の低レベルの制御信号を生成して、前記シャッターメガネ42の前記レンズスイッチ425がオフになることを制御する。しかし、次の音声ストリーム中の各音声パケットを逆多重化して、取得された前記音声パケット中のユーザーIDが、前記シャッターメガネ42に記憶されているユーザーIDであれば、前記制御モジュール424に生成された前記制御信号により、前記レンズスイッチ425を再度オンにすることができ、従って、ユーザーが前記ビデオプレイアプライアンス10に放映されるフレームを視聴することができる。
【0040】
本実施形態において、各々のユーザーが視聴する画面と、各々のユーザーが聞こえる音声信号がシンクロするために、前記ビデオマルチプレクサ202から生成された同期信号を、前記音声マルチプレクサ203に伝送する時から、前記変調器2051が変調された新音声ストリームを前記無線RFモジュール2053に伝送するまでのこの区切りの時間を、変調タイム(T21)と定義し、前記無線RFモジュール2053から変調された新音声ストリームを受信する時から、前記復調器422が前記受信モジュール422から新音声ストリームを受信する時までのこの区切りの時間を無線RFと受信タイム(T22)と定義し、前記復調器422から新音声ストリームを受信する時から、前記デマルチプレクサ423が新音声ストリームを復調して、音声信号を出力する時までのこの区切りの時間を復調タイム(T23)と定義すると、前記遅延回路204に設定される固定遅延時間T1=T21+T22+T23となる。すなわち、固定遅延時間T1は、前記音声マルチプレクサ203が前記ビデオマルチプレクサ202から生成された同期信号を受信する時から、前記デマルチプレクサ423が新音声ストリームを復調して、音声信号を出力する時までのこの区切りの時間と同じである。
【0041】
本発明のセットトップボックスと、シャッターメガネ及び各々のユーザーが同時にそれぞれの番組を視聴できる方法は、複数のユーザによって選択された番組のフレームをクロス多重化してビデオプレイアプライアンスに表示し、且つ同時にシャッターメガネのレンズスイッチがオン/オフになること制御する。これにより、各々のユーザーは同時にそれぞれ好きな番組を視聴することができる。
【0042】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲中で種々の変形又は修正が可能であり、該変形又は修正も、本発明の特許請求の範囲中に含まれるものであることは、いうまでもない。
【符号の説明】
【0043】
100 メディアシステム
10 ビデオプレイアプライアンス
20 セットトップボックス
201 マルチメディアプロセッサ
202 ビデオマルチプレクサ
203 音声マルチプレクサ
204 遅延回路
205 伝送モジュール
2051 変調器
2053 無線RFモジュール
30 ネットワーク
40 視聴デバイス
42 シャッターメガネ
421 受信モジュール
422 復調器
423 デマルチプレクサ
424 制御モジュール
425 レンズスイッチ
44 ヘッドセット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
数セットの視聴デバイスを伴うビデオプレイアプライアンスと通信するセットトップボックスであって、
各々のユーザによって選択された番組と、前記番組を視聴するために用いられる前記視聴デバイスのユーザーIDを受信し、前記各々のユーザによって選択された番組を、連続する複数フレームからなるビデオストリームと音声ストリームと、に解析するためのマルチメディアプロセッサと、
順に受信された数セットの番組のフレームを組み合わせて、新ビデオストリームに多重化し、それと同時に、前記新ビデオストリームを前記ビデオプレイアプライアンスへ出力して放映し、前記新ビデオストリーム中の各フレームを出力すると同時に、一つの同期信号を生成するためのビデオマルチプレクサと、
前記同期信号のタイム幅で、各フレームとシンクロする前記音声ストリーム中の音声信号と、前記ユーザーIDと、をそれぞれに多重化して各同期信号に対応する音声パケットを生成し、同期信号の生成順序に従って、前記音声パケットを新音声ストリームに構成するための音声マルチプレクサと、
前記新音声ストリームを前記数セットの視聴デバイスへ伝送するための伝送モジュールと、
を備えることを特徴とするセットトップボックス。
【請求項2】
前記ビデオマルチプレクサと、前記ビデオプレイアプライアンスとの間に設置され、前記新ビデオストリームを固定時間遅らせて、前記ビデオプレイアプライアンスへ出力して放映するための遅延回路をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のセットトップボックス。
【請求項3】
前記同期信号のタイム幅は、各フレームが前記ビデオプレイアプライアンスに表示されたタイム幅と同じであることを特徴とする請求項1に記載のセットトップボックス。
【請求項4】
ビデオプレイアプライアンスと、セットトップボックスと、ヘッドセットと、を通信するシャッターメガネからなり、
前記セットトップボックスは、複数のユーザによって選択された同時間に複数のユーザーがそれぞれ視聴する番組のフレームと、各ユーザーに使用されるユーザーIDとを受信し、且つ順に受信された同時間に複数のユーザーがそれぞれ視聴する番組のフレームを組み合わせて、新ビデオストリームに多重化し、それと同時に前記新ビデオストリームを前記ビデオプレイアプライアンスへ出力して放映し、
前記セットトップボックスから音声ストリームを受信するために用いられ、前記音声ストリームは複数の音声パケットを含み、前記音声パケットは前記ユーザーIDと、前記同期信号のタイム幅及び毎フレームと同期する音声信号と、を含む受信モジュールと、
オンになった時、ユーザーに前記ビデオプレイアプライアンスに放映されたフレームを視聴させることができ、オフになった時、ユーザーに前記ビデオプレイアプライアンスに放映されたフレームを視聴させることができなくさせるレンズスイッチと、
前記音声パケット中のユーザーIDが前記シャッターメガネに記憶されているユーザーIDである場合、前記同期信号のタイム幅により、前記レンズスイッチがオンになることを制御するための制御信号を生成し、それと同時にユーザーに、前記ビデオプレイアプライアンスに放映されるフレームとシンクロしている音声が聞こえるように、前記音声信号を前記ヘッドセットへ出力するための制御モジュールと、
を含み、ユーザーIDを記憶するために用いられることを特徴とするシャッターメガネ。
【請求項5】
前記制御モジュールは、前記音声パケット中のユーザーIDが前記シャッターメガネに記憶されているユーザーIDでない場合、前記同期信号のタイム幅により、前記レンズスイッチをオフにすることを制御するための制御信号を生成することを特徴とする請求項4に記載のシャッターメガネ。
【請求項6】
前記同期信号のタイム幅は、前記各フレームが前記ビデオプレイアプライアンスに表示されたタイム幅と同じであり、前記制御信号は、前記制御信号に対応する同期信号のタイム幅の範囲の中で、前記レンズスイッチを制御して、オンの状態或いはオフの状態を維持させる。
ことを特徴とする請求項5に記載のシャッターメガネ。
【請求項7】
ビデオプレイアプライアンスと、セットトップボックスと、数セットの視聴デバイスから構成されるシステムに用いられ、前記視聴デバイスがシャッターメガネと、ヘッドセットとを含み、且つユーザーIDが前記シャッターメガネに記憶され、各々のユーザーが同時にそれぞれ好きな番組を視聴できる方法であって、
前記セットトップボックスが、各々のユーザによって選択された番組と、前記番組を視聴するために用いられる前記視聴デバイスのユーザーIDとを受信し、前記各々のユーザによって選択された番組を、連続する複数のフレームからなるビデオストリームと音声ストリームと、に解析するステップと、
前記セットトップボックスが、順に受信された同時間に複数のユーザーがそれぞれ視聴する番組のフレームを組み合わせて、新ビデオストリームに多重化するステップと、
前記セットトップボックスは、前記新ビデオストリームを前記ビデオプレイアプライアンスへ出力して放映し、前記新ビデオストリーム中の各フレームを出力すると同時に、一つの同期信号を生成するステップと、
前記セットトップボックスが、前記同期信号のタイム幅で、各フレームとシンクロする前記音声ストリーム中の音声信号と、前記ユーザーIDと、をそれぞれに多重化して、毎同期信号に対応する音声パケットを生成し、同期信号の生成順序に従って、前記音声パケットを新音声ストリームに構成し、それに前記新音声ストリームを前記シャッターメガネへ伝送するステップと、
を有することを特徴とする方法。
【請求項8】
前記同期信号のタイム幅は、各フレームが前記ビデオプレイアプライアンスに表示されたタイム幅と同じであることを特徴とする請求項7に記載の各々のユーザーが同時にそれぞれ好きな番組を視聴できる方法。
【請求項9】
前記シャッターメガネは、前記セットトップボックスから前記新音声ストリームを受信して、且つ前記音声パケット中のユーザーIDが前記シャッターメガネに記憶されているユーザーIDであるか否かを判定するステップと、
前記音声パケット中のユーザーIDが前記シャッターメガネに記憶されているユーザーIDである場合、前記同期信号のタイム幅により、前記レンズスイッチがオンになることを制御するための制御信号を生成し、それと同時にユーザーに、前記ビデオプレイアプライアンスに放映されるフレームとシンクロしている音声が聞こえるように、前記音声信号を前記ヘッドセットへ出力するステップと、
前記音声パケット中のユーザーIDが前記シャッターメガネに記憶されているユーザーIDでない場合、前記同期信号のタイム幅により、前記レンズスイッチがオフになることを制御するための制御信号を生成するステップと、
を有することを特徴とする請求項8に記載の各々のユーザーが同時にそれぞれ好きな番組を視聴できる方法。
【請求項10】
前記制御信号は、前記制御信号に対応する同期信号のタイム幅の範囲の中で、前記レンズスイッチを制御して、オンの状態或いはオフの状態を維持することを特徴とする請求項9に記載の各々のユーザーが同時にそれぞれ好きな番組を視聴できる方法。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図1】
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