説明

セル再選択の方法および装置

【課題】別のセルへのセル再選択を実行するよう構成された方法およびWTRUを開示する。
【解決手段】WTRU(wireless transmit receive unit)がCELL_FACH状態であるときに、E−DCHを使用して別のセルへのセル再選択を実行するよう構成されたWTRUを開示する。セル再選択は、WTRUによる内部測定に基づく。あるいはまた、セル再選択を、ネットワークへ報告されるWTRUの測定値に基づくことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セル再選択の方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信システムは、本技術分野においてよく知られている。通信規格は、ワイヤレスシステムのグローバルな接続性を提供するために、および例えば、スループット、待ち時間、カバレージに関する性能目標を達成するために開発される。広範囲に使用中の現在の規格の1つは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications Systems)と呼ばれ、3G(Third Generation)無線システムの一部として開発され、3GPP(Third Generation Partnership Project)によって維持される。
【0003】
現在の3GPP仕様の通りの例示的なUMTSシステムアーキテクチャを、図1に示す。UMTSネットワークアーキテクチャは、Iuインターフェースを介してUTRAN(UMTS Terrestrial Radio Access Network)と相互接続されたコアネットワーク(CN)を含む。UTRANは、Uuインターフェースを介して、3GPP規格においてUE(user equipment)と呼ばれるWTRU(wireless transmit receive unit、無線送受信ユニット)によりワイヤレス通信サービスをユーザーへ提供するよう構成される。UMTS規格において定義され一般的に使用されるエアインターフェースは、W−CDMA(wideband code division multiple access)である。UTRANは、1つまたは複数のRNC(radio network controller)、および3GPPによってノードBと呼ばれる基地局を有して、WTRUとワイヤレス通信をするための地理的なカバレージを集合的に与える。1つまたは複数のノードBは、Iubインターフェースを介して各RNCに接続され、UTRAN内のRNCは、Iurインターフェースを介して通信する。
【0004】
UTRANにおけるWTRUは、2つのモード、すなわちアイドルモードまたは接続モードのいずれかであるとすることができる。接続モードの間のWTRUモビリティおよびアクティビティに基づいて、UTRANは、WTRUに、例えば、CELL_PCH、URA_PCH、CELL_FACH、CELL_DCHなど、いくつかのサブ状態の間において遷移するよう指示することができる。WTRUとUTRANとの間のユーザプレーン通信は、CELL_FACHとCELL_DCHとの状態の間においてのみ許可される。Cell_DCHの状態は、アップリンク(UL)とダウンリンク(DL)との両方において個別チャネル(DCH)によって特徴付けられる。WTRU側において、これは、連続的な送受信に対応して、ユーザー電力要件を要求し続けることができる。CELL_FACHの状態は、DCHを使用せず、したがってアップリンクおよびダウンリンクのスループットを下げるという犠牲を払って、電力消費の改善を可能にする。
【0005】
CELL_FACHは、シグナリングトラフィック(例えば、CELL/URA UPDATEメッセージの送信)に、およびとても低いアップリンクスループットを要するアプリケーションによく適している。CELL_FACHにおいて、アップリンク通信は、PRACH(packet random access channel)の物理チャネルへマッピングされるRACH(random access transport channel)により達成される。RACHは、チャネルを獲得して、送信電力を調整するパワーランプアップ(ramp-up)手順を有する競合ベースのプロトコルである。
【0006】
ダウンリンク通信は、S−CCPCH(secondary common control physical channel)にマッピングされる共有のFACH(Forward Access Transport Channel)、または高速ダウンリンクチャネルによる。
【0007】
モビリティは、CELL_FACHにおいてWTRUによって自律的に処理される。現在のソフトハンドオーバーは、(規格のリリース6現在において)CELL_FACH内に存在しない。WTRUは、独立して測定を実行して、いつセル再選択を行うのかを決定する。
【0008】
CELL_FACHの間のシステム情報は、BCH(broadcast channel)から読み取られる。この情報は、CELL_FACHにおいて使用されるアップリンクRACH、ダウンリンクFACH、およびHS−DSCH(high speed downlink shared channel)のチャネルに対するセットアップの詳細を含む。
【0009】
標準化団体による最近の成果により、CELL_FACHの状態におけるE−DCH(Enhanced−DCH)の再使用を確認した。E−DCHは、アップリンクのスループットを増加させるために導入された機能である。E−DCHは、要求/許可の原理に従って作動する。WTRUは、WTRUが機構の組み合わせによって必要とする要求容量の表示を送信するが、ネットワークは、これらの要求への許可により応答する。一般に、これらの許可は、ノードBのスケジューラーによって生成される。
【0010】
同時に、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)が、物理レイヤーの送信と関連して使用される。上述の機構を容易にするために、2つの新しいUL物理チャネルが導入された。1つは、制御用のE−DPCCH(Enhanced-Dedicated Physical Control Channel)であり、もう1つは、データ用のE−DPDCH(Enhanced-Dedicated Physical Data Channel)である。さらに、3つの新しいDL物理チャネルが導入された。2つは、許可の送信用であり、1つは、高速物理レイヤーアクノリッジメント(レイヤー1 ACK/NACK)用である。従って、ノードBは、絶対的な許可と相対的な許可との両方を発行するように許可される。許可は、電力比に関して信号送信される。各WTRUは、サービス中の許可を保持して、ペイロードサイズに変換することができる。リリース6のWTRUに対して、モビリティは、ソフトハンドオーバーおよびアクティブセットによってネットワークにより処理される。
【0011】
物理レイヤーにおける新しいチャネルに加えて、さらに、E−DCHが、E−DCHを処理する新しいMAC−e/esプロトコルエンティティの導入によってメディアアクセス制御(MAC)レイヤーにおいて必要とされる。
【0012】
CELL_FACHにおけるE−DCHの使用による関心事のうちの1つは、モビリティ手順、特に、セル再選択手順によるアップリンク手順のインタラクションである。この手順を、WTRUの自律的なままであるとすることができるか、いくつかの点においてネットワークによりサポートすることができる。両方の場合において、ネットワークおよびWTRUのセル再選択の動作を、定義する必要がある。WTRU側において、動作を、MAC−e/es(medium access control entity)、HARQ(hybrid automatic repeat request)バッファー、MAC TSN(Transmission Sequence Number)などを取り扱うために指定しなければならない。ネットワークに関して、SRNC(serving radio network controller)に、新しいE−RNTI(enhanced radio network temporary identifier)がCRNC(controlling radio network controller)によって割り当てられたときを気づかせる必要があるだろう。さらに、ネットワークは、ソースセルにおけるリソースの解放を取り扱わなければならないことがあるだろう。
【0013】
従って、Cell_FACHの状態の間においてE−DCHを使用する性能があるWTRUに対して再選択に取り組む方法および装置が必要である。
【発明の概要】
【0014】
別のセルへのセル再選択を実行するよう構成された方法およびWTRUを開示する。WTRUがCELL_FACHの状態であるときにE−DCHを使用する。セル再選択を、ネットワークへ報告されるWTRU測定に基づいてネットワークによりサポートすることができる。あるいはまた、セル再選択を、WTRUベースであるとすることができる。
【0015】
本方法のより詳細な理解を、例として与えられ、添付の図面とともに理解される以下の説明から得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】従来のUMTSネットワークのシステムアーキテクチャについての概観のブロック図である。
【図2】ワイヤレス通信システムのブロック図である。
【図3】CRNCに含まれるMAC−esによるCELL_UPDATE手順を例示するタイミングの図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書において以下に引用する場合、用語の「WTRU」は、UE(user equipment)、移動局、固定または移動の加入者ユニット、ページャー、携帯電話機、PDA(personal digital assistant)、コンピューター、またはワイヤレス環境において動作する性能がある他のあらゆる型のユーザーデバイスを制限なしに含む。本明細書において以下に引用する場合、用語の「移動局」は、ノードB、サイトコントローラー、アクセスポイント(AP)、またはワイヤレス環境において動作する性能がある他のあらゆる型のインターフェーシングデバイスを制限なしに含む。本明細書において以下に引用する場合、用語の「E−DCHシステム情報」は、システム情報の一部としてノードBにより報知されるE−DCH情報を制限なしに含む。これは、ノードBによって割り当てられて、CELL_FACHの状態におけるWTRUによって共有される共有E−DCHリソースのセットについての情報を含むことができる。用語のE−RACH(enhanced random access channel)は、CELL_FACHの状態において使用される拡張されたアップリンク機構を引用して、E−DCHリソースの使用を制限なしに含む。
【0018】
MACレイヤーを、いくつかのエンティティに分割する。すなわち、MAC−e/esプロトコルエンティティを、E−DCHを処理するために与えるのが望ましい。一般に、表現「MAC−is」、「MAC−i」、および「MAC−is/i」を、それぞれ「MAC−es」、「MAC−e」、および「MAC−es/e」の代わりに使うことができる。「MAC−es/eリセット」手順を、「MAC−is/iリセット」手順と取り替えることができる。ただし、「MAC−is/iリセット」手順は、セグメンテーションバッファーがフラッシュされる追加可能なステップによる「MAC−es/eリセット」と同様の手順を引用する。
【0019】
図2を参照して、HSPAワイヤレス通信ネットワーク(NW)10は、WTRU20、1つまたは複数のノードB30、および1つまたは複数のセル40を含む。各セル40は、1つまたは複数のノードB(NBまたはeNB)30を含む。WTRU20は、本明細書において以下に開示されるセル再選択方法を実装するよう構成されるプロセッサ9を含む。
【0020】
開示される方法の通りに、WTRU20は、MAC−esによる、CCCH(common control channel)データ用または共通トラフィック用に使用される、CRNCおいて終端される、自律的なセル再選択を実行する。従って、MAC−esエンティティは、WTRU20によって使用される共通のE−DCHリソースセットと、またはWTRU20によって選択される共通のE−RNTIと結びつけられる。個別トラフィック(すなわち、DCCHまたはDTCH)用のMAC−esを、SRNCにおいて終端して、WTRU20と結びつけるのが望ましい。あるいはまた、さらに個別トラフィック用のMAC−esをCRNCにおいて終端する。
【0021】
本開示の方法によると、WTRU20は、セル再選択の判断をするために内部測定を使用する。図3は、ターゲットセルがCELL_FACHの状態において選択されるときにWTRU20が使用できる方法についての信号図である。セル再選択を実行すると決定すると、WTRU20は、ソースノードB22からの送受信を中止して、CRNC26がWTRU20に割り当てた変数のE−RNTIを消去する。
【0022】
WTRU20がセル再選択を実行すると決定するときをULにおいて送信している場合、ターゲットセルへ移動する前に、WTRU20は、アクティブであるすべてのHARQ処理に対する送信を完了する。さらに、WTRU20は、ソースセルにおいて(および適切な場合、隣接セルにおいても同様に)DLのE−DCHチャネルを監視するのを中止することができる。
【0023】
代替として、WTRU20は、MAC−esにおけるCCCHの論理チャネルと結びつけられるTSNをリセットして、ULデータがHARQ処理に存在する場合にHARQ処理をフラッシュすることできる。あるいはまた、WTRU20は、MAC−es/eエンティティの完全なリセット(すなわち、TSNのリセット、HARQ処理のフラッシュ、および適切な場合あらゆる残りのセグメントの廃棄)を自律的に実行することができる。
【0024】
次に、WTRU20は、報知制御チャネル202においてターゲットノードB22からシステム情報ブロックを受信する。E−DCHの情報要素(IE)(本明細書においてE−DCHシステム情報という)がターゲットセルのシステム情報ブロック(SIB)において報知される場合、WTRU20は、報知されるE−DCH RACHプリアンブルシーケンスを使用して、ターゲットセルにおいて新しいプリアンブル・ランプアップ・フェーズを開始する。このE−DCHのシステム情報の存在により、セルがCELL_FACHにおいてE−DCHをサポートすることをWTRU20へ示す。従って、E−RACHアクセスを、共通の、共有の、またはランダム選択のWTRU IDを使用して達成することができる。
【0025】
獲得に成功した後、WTRU20は、ターゲットセルにおいて使用するためのE−DCHリソースのセットが割り当てられる。次に、WTRU20は、割り当てられたE−DCHリソースによりターゲットセルにおいてCELL_UPDATEメッセージ203を、CRNC26に送信する。CCCH用のMAC−esがCRNC26において終わるので、CELL_UPDATEメッセージを、CRNC26が読み取って、デコードすることができる。WTRU20は、E−DCH in CELL_FACHの性能を示すIE(例えば、IE「E−DCH in CELL_FACH」)をCELL_UPDATEメッセージ203に含めることができる。このIEは、数え上げられたIEであるとすることができる。IE「E−DCH in CELL_FACH」が存在する場合、WTRUは、CELL_FACHにおけるE−DCHをサポートする。IEの欠如により、WTRUがCELL_FACHにおいてE−DCHをサポートしないことを示す。あるいはまた、IE「E−DCH in CELL_FACH」をTRUEまたはFALSEに設定することによってWTRUがE−DCH in CELL_FACHの性能を有するかどうかを示すことができる。
【0026】
あるいはまた、E−DCHの性能は、CRNC26が暗示的に検出する。CRNC26がE−RACHのIubフレームプロトコルを介してCELL_UPDATE203メッセージを受信する場合、CRNC26は、WTRU20がCELL_FACHにおいてE−DCHをサポートすることを暗示的に決定する。
【0027】
あるいはまた、CRNC26は、パケットがどのサブレイヤーから受信されたかを検査できる。MAC−esエンティティから配信された場合、CRNC26は、WTRU20がCELL_FACHにおけるE−DCHをサポートすることを決定する。もしそうでなければ、WTRU20は、CELL_FACHにおけるE−DCHをサポートしない。
【0028】
別の代替として、ソースノードB24は、パケットがE−DCHによって受信されたことをCRNC26に通知する。この代替は、Iubによる信号送信を必要とする。新しいIubメッセージを、定義することができるか、またはノードBは、Iubフレームによるメッセージを有する表示を含めることができる。
【0029】
従って、CRNC26がCELL_UPDATEメッセージ203を受信して、CELL_FACHにおけるE−DCHをWTRU20がサポートすることを決定して、さらCRNC26がCELL_FACHにおけるE−DCHをサポートするとき、CRNC26は、新しいE−RNTIをWTRU20へ割り当てる。次に、CRNC26は、変数のE−RNTIを含んでいるメッセージを、RNSAP(radio network subsystem application part)ULシグナリング転送205を介してSRNC28へ転送する。
【0030】
あるいはまた、CRNC26は、WTRU20がCELL_FACHにおけるE−DCHをサポートする表示を送信しないが、WTRU20の性能に気づいているSRNC28に依存する。SRNC28は、CRNC26に、「新しいE−RNTT」をWTRU20に割り当てるように要求して、例えば、共通トランスポートチャネル要求を介して遂行できる。
【0031】
SRNC28は、WTRUのE−DCHリソースを解放できることをソースノードBに伝えることができる。MAC−eがWTRU毎に専用である場合、MAC−eエンティティを、完全に解放できる。MAC−eエンティティがE−DCHリソースのセット毎に存在する場合、ソースノードBのHARQソフトバッファーを、フラッシュするが、必ずしも解放しない。MAC−e/esリセットがセル再選択を実行するたびごとに自律的に実行される場合、さらに、再選択を実行するWTRUに結びつけられたSRNCにおけるMAC−eエンティティを、リセットしなければならない。
【0032】
SRNC28は、CRNC26からメッセージを受信すると、CELL_FACHの状態において使用するための新しいE−RNTIを含んでいるCELL_UPDATE_CONFIRMメッセージ206、207を生成する。本メッセージを、ネットワークが使用して、E−DCHリソースを割り当てることができる。あるいはまた、あらゆるE−DCHリソースを、WTRU20が追加のトラフィックを送信する必要があるときに実行されるプリアンブル・パワー・ランプアップの後にターゲットノードB22が割り当てる。
【0033】
CELL_UPDATE_CONFIRMメッセージ207を受信すると、WTRU20は、のちのアップリンクアクセスにおいて使用するために新しいE−RNTIを格納する。
【0034】
あるいはまた、WTRU20が上に開示されたようにMAC−e/esリセットを自律的に実行しない場合、ネットワークは、WTRU20により実行されるMAC−e/esリセットを明示的に要求できる。ネットワークは、セル再選択を実行するたびごとに、再構成が生じるときに、または個別のMAC−esを解放かリセットかをする必要があるときに、SRNSの再配置に従うWTRU20においてMAC−e/esエンティティのリセットを要求できる。
【0035】
本方法の通りに、MAC−e/esリセットを、CELL_UPDATE_CONFIRMメッセージにおいて新しいIE「MAC−e/esリセット」インジケータを追加することによって実行できる。WTRU20がインジケータを受信すると、WTRU20は、MAC−e/esのフルリセット(すなわち、TSNのリセットおよびHARQ処理のフラッシュ)を実行する。適切な場合、WTRU20は、MACに残っているあらゆるセグメントを廃棄できる。さらに、MAC−e/esを、WTRU20がCELL_UPDATE_CONFIRMを受信して、次の条件のうち少なくとも1つが真であるときにMAC−e/esを自律的にリセットすることによってリセットできる。条件とは、すなわち、SRNSの再配置が実行されて、IE「新しいU−RNTI」がCELL_UPDATE_CONFIRMに存在するときを検出できること、MACプロトコルの再構成がCELL_UPDATE_CONFIRM内において生じること、またはRLC(radio link control)プロトコルの再構成が生じることである。
【0036】
上に述べたMAC−e/esをリセットする方法の各々を、単独において、または互いの組み合わせにおいて実行できる。さらに、WTRU20は、部分的にMAC−e/esのリセットを実行することができる。ただし、TSN数を、CELL_UPDATE_CONFIRMメッセージを受信するときに論理チャネルのCCCHに対して零に設定する。
【0037】
自律的なセル再選択についての代替の方法の通りに、UTRANのMAC−eおよびMAC−esエンティティは、両方ともノードBにある。結果として、CELL_FACHのWTRUに対するE−DCH送信は、ノードBにおいて終端する。従って、WTRUは、セル再選択の一部として選択された新しいターゲットセルに関する内部測定に基づいてセル再選択の判断を行うように構成される。
【0038】
WTRU20は、ソースセルに対する送受信を中止して、ソースセルにおけるDL E−DCHのチャネルの監視を停止する。WTRUがULにおいて送信している場合、ターゲットセルに移動する前に、WTRU20は、WTRU20がセル再選択を実行することを決定するときにアクティブであるすべてのHARQ処理についての送信を完了できる。
【0039】
次に、WTRU20は、MAC−es/eエンティティのリセット(すなわち、HARQバッファーのフラッシュおよびTSNのゼロリセット、適切な場合、MAC−e/esエンティティにおける残りのセグメントの廃棄)を実行する。次に、変数のE−RNTIを、WTRU20が消去する。ターゲットノードBは、報知制御チャネルにおいてSIB情報をWTRU20へ送信する。E−DCHシステム情報IEをターゲットセルSIBにおいて報知する場合、WTRU20は、ターゲットセルにおいて新しいプリアンブル・ランプアップ・フェーズを、E−DCHプリアンブルシーケンスを使用して開始する。
【0040】
獲得に成功した後、WTRU20は、ターゲットセルにおいて使用するE−DCHリソースのセットを割り当てられる。衝突を解決するために、WTRU20は、MACヘッダにおいて選択される共通E−RNTIまたはランダムIDを使用できる。次に、WTRU20は、E−DCH in CELL_FACHの性能の表示を含んでいるCELL_UPDATEメッセージを、ターゲットセルにより無線ネットワーク制御コントローラーへ送信する。ターゲットセルのCRNCは、CELL_UPDATEメッセージを受信して、CELL_FACHにおけるE−DCHがサポートされるとき、CRNCは、E−RNTIを割り当てる。次に、CRNCは、変数E−RNTIを含んでいるメッセージを、RNSAPのULシグナリング転送を介してSRNCへ転送する。
【0041】
あるいはまた、WTRU20は、CELL_UPDATEメッセージにおいてE−DCH in CELL_FACHの性能を送信しない。しかしSRNCは、WTRUの性能に気づいているので、CRNCに、新しいE−RNTIをWTRU20に対して割り当てるよう要求する。これを、共通トランスポートチャネル要求を介して行うことができる。CRNCは、応答メッセージにおいて新しいE−RNTIを与える。あるいはまた、E−DCHの性能を、CRNCによって暗示的に検出することができる。CRNCがE−RACHのIubフレームプロトコルを介してCELL_UPDATEを受信する場合、CRNCは、WTRUがCELL_FACHにおけるE−DCHをサポートすることを暗示的に決定できる。オプションとして、CRNCは、パケットがどのサブレイヤーから受信されたかを検査できる。MAC−esエンティティから配信された場合、WTRUは、CELL_FACHにおけるE−DCHをサポートし、もしそうでなければ、WTRUはサポートしない。
【0042】
あるいはまた、ノードBは、パケットがE−DCHにより受信されたことをCRNCに通知することができる。これは、Iubによるシグナリングを必要とする。新しいIubメッセージを、定義することができ、あるいはまた、ノードBは、Iubフレームによるメッセージを有する表示を含めることができる。
【0043】
オプションとしてい、SRNCは、ソースノードBに、WTRUからのE−DCHリソースを解放することができることを伝える。さらに、ソースノードBは、UTRAN MAC−eおよびMAC−esをリセットして、ソースセルにおけるHARQのソフト・メモリ・バッファーをフラッシュすることができる。
【0044】
SRNCは、CELL_UPDATE_CONFIRMメッセージを生成するのが望ましい。ただし、CELL_UPDATE_CONFIRMメッセージは、CELL_FACHの状態において使用される「新しいE−RNTI」をオプションとして含む。オプションとして、ネットワークは、このメッセージを使用して、E−DCHリソースの異なるセットを割り当てることができる。
【0045】
CELL_UPDATE_CONFIRMを受信すると、WTRUは、「新しいE−RNTI」を格納して、それをのちのアップリンクアクセスのために使用する。
【0046】
あるいはまた、ネットワークは、MAC−es/eリセットインジケータをCELL_UPDATE_CONFIRMメッセージに含めることができる。
【0047】
自律的なセル再選択の別の代替方法の通りに、WTRUのCELL_FACHに対するE−DCHは、SRNCにおいて終端するが、CELL_UPDATEメッセージは、レガシー(リリース99)のRACHにより送信される。
【0048】
UTRAN MAC−esエンティティは、本方法の通りに、SRNCに配置されて、個々のWTRUに結びつけられる。WTRUを、ターゲットセルにおいて拡張されたRACHによりCELL_UPDATEメッセージを送信する代わりにCELL_UPDATEメッセージを送信するレガシーのRACH手順を使用して、セル再選択を実行するよう構成する。これによって、WTRUに、MAC−e/esエンティティをリセットすることなしに(すなわち、WTRUは、HARQバッファーをフラッシュして、TSN数をゼロリセットする必要がない)セル再選択を受けることを可能にして、セル再選択後に継続してTSNをインクリメントすることを可能にする。さらに、これによって、WTRUに、セル再選択が実行されている間のE−DCH送信を一時的に中断して、再選択後に送信を再開することを可能にする。
【0049】
上に開示したように、WTRUは、内部測定に基づいてセル再選択の判断をすることができる。内部測定の結果として新しいターゲットセルを選択する場合、WTRUは、ソースセルにおける送信を停止する。データがHARQ処理において利用可能である場合、WTRUは、WTRUがターゲットセルにおいて同じHARQ処理を継続することができるように、HARQ処理についての送信を停止する。あるいはまた、HARQ処理のデータを、フラッシュする。
【0050】
WTRUがULにおいて送信している場合、ターゲットセルに移動する前に、WTRUは、WTRUがセル再選択を実行することを決定するときにアクティブであるすべてのHARQ処理についての送信を完了できる。
【0051】
次に、WTRUは、ソースセルにおけるDL E−DCHチャネルおよび他のダウンリンクリソースを監視するのを中止して、変数のE−RNTIを消去する。
【0052】
次に、WTRUは、SIBからターゲットセルのPRACH情報およびDL情報を受信して、CELL_UPDATEメッセージを送信する。CELL_UPDATEメッセージは、ターゲットセルについてのリリース99のRACHによりE−DCH in CELL_FACHの性能の表示を含むことができる。CELL_UPDATEメッセージを、CRNCが受信して、SRNCへ転送する。CRNCは、CELL_UPDATEを受信して、WTRUがE−DCH in CELL_FACHの性能がある時にE−RNTIを割り当てる。次に、CRNCは、変数のE−RNTIを含んでいるメッセージを、RNSAP ULシグナリング転送を介してSRNCへ転送する。代替として、WTRUは、CELL_UPDATEにおいてE−DCH in CELL_FACHの性能を送信しない。SRNCがWTRUの性能に気づいているので、SRNCは、CRNCに、新しいE−RNTIをWTRUに対して割り当てるよう要求して、共通トランスポートチャネル要求を介して遂行できる。従って、CRNCは、応答メッセージにおいて新しいE−RNTIを与えて、SRNCは、E−RNTIをCELL UPDATE CONFIRMに含める。
【0053】
SRNCは、CELL_UPDATE_CONFIRMメッセージを生成して、個別のE−DCHリソースに割り当てるためにネットワークが使用することができる。あるいはまた、あらゆるE−DCHリソースを、WTRUが追加のトラフィックを送信する必要があるときにプリアンブル・パワー・ランプアップを実行した後にターゲットノードBが割り当てることができる。CELL_UPDATE_CONFIRMメッセージは、WTRU用の「新しいE−RNTI」を含むことができる。
【0054】
次に、SRNCは、ソースノードBに、WTRUのE−DCHリソースを解放することができることを通知する。MAC−eがWTRU毎に専用である場合、さらに、MAC−eエンティティを、完全に解放する。MAC−eエンティティがE−DCHリソースのセット毎に存在する場合、ソースノードBのHARQのソフトバッファーを、フラッシュする。
【0055】
CELL_UPDATE_CONFIRMメッセージを受信すると、WTRUは、のちのアップリンクアクセスのために新しいE−RNTIを格納する。
【0056】
ネットワークは、WTRUが実行するMAC−e/esリセットを明示的に要求できる。ネットワークは、SRNS再配置の発生、セル再選択の実行、および再構成の発生に従うWTRUにおけるMAC−e/esエンティティのリセットを要求できる。
【0057】
本方法の通りに、MAC−e/esリセットを、CELL_UPDATE_CONFIRMメッセージにおいて新しいIE「MAC−e/esリセット」インジケータを追加することによって実行できる。WTRUがインジケータを受信すると、WTRUは、MAC−e/esのフルリセット(すなわち、TSNのリセット、HARQ処理のフラッシュ)を実行する。適切な場合、WTRU20は、MACにおいて残っているあらゆるセグメントを廃棄できる。さらに、MAC−e/esは、リオーダーするために使用されるTSNを変えることなしにHARQバッファーをフラッシュのみする特別なリセットを送信することによってリセットをすることができる。HARQバッファーにあるMAC−eプロトコル・データ・ユニット(PDU)は、ある上位レイヤープロトコルからの再送信を必要とするであろう。
【0058】
あるいはまた、SRNSは、ターゲットセルにおいて現在アクティブなすべてのHARQ処理を再開始することをWTRUに伝える特別なリセット信号を送信することができる。次に、ネットワークは、ソースセルにおけるE−DCHリソースを解放することができることをソースノードBに通知する。さらに、ネットワークは、ターゲットセルにおいてE−DCHリソースを準備することができる。
【0059】
あるいはまた、WTRUは、すべてのHARQ処理についての送信を完了した後にリセットを(上に強調されるリセットオプションのどれでも使用して)自律的に実行することができる。
【0060】
自律的なセル再選択の別の代替方法の通りに、CELL_FACHのE−DCHは、すべてのデータに対してSRNCにおいて終端する。本方法の通りに、MAC−esは、CCCHを含むすべての型のデータトラフィックに対してSRNCにおいて終端して、CELL_UPDATEメッセージを、SRNCのMAC−esにおいて受信してデコードする。上述の方法において開示されたように、WTRUがCELL_UPDATEメッセージを送信する前の初期のステップは、同じである。
【0061】
いったんCELL_UPDATEメッセージをSRNCが受信すると、SRNCは、要求をCRNCに送信して、少なくともC−RNTIと、(CELL_FACH/PCHにおけるHS−DSCHをサポートする場合の)H−RNTIと、(CELL_FACH/PCHにおけるE−DCHをサポートする場合の)E−RNTIと、ULシグナリング転送においてCRNCが提供する他の情報とを割り当てる。要求を、新しいRNSAPメッセージを導入することによって、または例えば共通トランスポートチャネル要求などの既存のRNSAP手順を使用することによって送信することができる。
【0062】
CRNCは、要求された情報によりSRNCへ応答して、ULシグナリング転送表示を使用してまたは共通トランスポートチャネル応答メッセージを介して送信することができる。次に、SRNCは、CELL_UPDATE_CONFIRMメッセージをWTRUへ送信する。CELL_UPDATE_CONFIRMに従う手順は、上に開示された方法において説明した手順と同様である。
【0063】
自律的なセル再選択の上に開示された方法のすべてに対して、SRNCは、E−DCHリソースをWTRUへ割り当てるオプションを有する。E−DCHリソースのセットを、CELL_UPDATE_CONFIRMメッセージにおいて信号送信して提供することができるか、またはCELL_UPDATE_CONFIRMを使用してSIBにおいて報知されたリソースのセットのうちの1つに対する指標として信号送信することができる。次に、WTRUは、そのリソースのセットを使用して、CELL_FACHにおいてアップリンクデータを送信することができる。
【0064】
SRNCは、して、セル再選択が実行されるたびごとか、またはWTRUが送信する追加のデータを有するときかにこれらのリソースをWTRUへ与えることを選択することができる。後者のシナリオの通りに、WTRUは、CELL_UPDATEメッセージに、他の追加のデータ量およびそれらが属する論理チャネルの表示を含めることができる。あるいはまた、WTRUは、WTRUが送信する他のデータを有するだけの表示を信号送信することができる。次に、RNCは、この情報を使用して、WTRUがE−DCHアップリンクリソースを必要とするかどうかを判断することができる。WTRUが送信する追加のデータがない場合、RNCは、ターゲットノードBにおいて転送チャネルおよび物理チャネルリソースをセットする。RNCは、WTRUへどんなE−DCHリソースも信号送信しない。
【0065】
代替的なネットワーク支援によるセル再選択方法を開示するが、ネットワークは、セル再選択の制御を有するのが望ましい。本方法の通りに、WTRUは、チャネル品質を測定して、これらの測定値を、測定報告を介してネットワークに提供する。起動する基準を、CELL_FACHのWTRUに対して定義して、これらの測定報告を送信する。次に、ネットワークは、受信した測定値に基づいて、セル再選択を制御する。
【0066】
ネットワークは、代替においてノードBから取得された測定値に基づいてセル再選択を開始できる。セル再選択に対する条件を満たす場合、ネットワークは、WTRUをターゲットセルにおけるCELL_DCHへ移動させるか、またはWTRUをターゲットセルにおけるCELL_FACHのままにするかを判断できる。本代替において、WTRUは、CELL_FACHのままである。ネットワークは、RRCメッセージを、WTRUに対するソースセル中に送信する。WTRUは、RRCメッセージの受信に応答して、ソースセルにおける送信を停止して、ソースセルにおけるDL E−DCHチャネルの監視を中止する。次に、E−DCHリソースを、例えばパワーランプアップ手順を使用して、ターゲットセルにおいて再度獲得する。次に、WTRUは、RRCメッセージにおいてMAC−es/eリセットインジケータを送信することによって、MAC−es/eエンティティおよび/またはHARQ処理をリセットして、MAC−es/eのフルリセット手順(すなわち、HARQのフラッシュおよびTSNのゼロリセット)を実行する。
【0067】
さらに、MAC−es/eエンティティを、リオーダーするために使用されるTSNを変えることなしにHARQバッファーをフラッシュのみする特別なリセットを実行することによってリセットすることができる。HARQバッファーにあるMAC−e PDUは、ある上位レイヤープロトコルからの再送信を必要とするであろう。特別なリセットを、ハンドオーバーをオーダーするRRCメッセージのうちの1つにおける特別なビットとして表示できるか、またはCELL_FACHにおけるE−DCHを使用するWTRUに対してセル再選択手順において指定できる。例えば、E−DCHを使用するWTRUは、WTRUがCELL_FACHまたはCELL_PCHにある間にセル再選択が生じるたびごとに特別なリセットを実行する。SRNS再配置がセル再選択とともに生じる場合、WTRUは、MAC−e/esのフルリセットを実行する必要がある。
【0068】
MACエンティティをリセットする別の方法は、特別なリセット信号をWTRUに送信して、ターゲットセルにおいてすべてのアクティブなHARQ処理を再開始することをWTRUに通知する。RNCは、ソースノードBに、古い接続が終わることを伝えて、ターゲットノードBに、やって来る接続をセットするよう通知する。
【0069】
あるいはまた、ネットワークは、ターゲットセルにおいてE−DCHリソースをあらかじめ割り当てて、この割り当て情報をRRCメッセージにおいて提供することができる。
【0070】
あるいはまた、ソースノードBは、WTRUに、送信の停止を(すなわち、ゼログラント(zero grant)を介して)送信することができる。次に、WTRUは、この信号を受信するとセル再選択を開始する。
【0071】
自律的/ネットワーク混合のセル再選択の代替方法において、WTRUは、セル再選択基準を使用してターゲットセルへのハンドオーバーを実行する判断をする。上に開示したように、ターゲットセルのシステム情報を獲得してCELL_UPDATEメッセージをターゲットセルへ送信する代わりに、WTRUは、望まれるターゲットセルの表示を有するCELL_UPDATEを、ソースセルへ送信する。CELL_UPDATEメッセージは、ターゲットセルのセルIDを含む。
【0072】
ソースノードBがCELL_UPDATEを受信すると、メッセージを、RNCへ転送する。次に、RNCは、ターゲットセルにおいてE−DCHリソースをセットして、CELL_UPDATE_CONFIRMにおいて指定されるリソースであるか、または報知されるE−DCHリソースのセットのうちの1つに対する指標であるとすることができる。CELL_UPDATEメッセージを送信した後に、WTRUは、システム情報報知を読み取って、ターゲットセルに接続してCELL_UPDATE_CONFIRMメッセージを受信する。確認メッセージをWTRUが受信せずにCELL_UPDATEのタイマーが満了した場合、WTRUは、RACHアクセスを開始することによってターゲットセルにわたってCELL_UPDATEを送信することを再試行する。
【0073】
WTRUは、最初のCELL_UPDATEをソースノードBにわたって送信するか、またはターゲートノードBにわたって送信するかを選択するオプションを有するこができる。WTRUは、CELL_UPDATEをソースノードBにわたって送信するために選択する次の条件のうちの1または複数を使用することができる。条件とは、すなわち、WTRUがソースノードBにおいてCELL_FACHに割り当てられた専用のE−DCHリソースを有すること、WTRUがセル再選択を開始する前にUL送信のためのRACHアクセスを与えられているので、WTRUが残りの時間に対して与えられたリソースを依然として使用できること、WTRUがソースセルにわたってCELL_UPDATEを常に送信すること、またはWTRUがCELL_UPDATE以外に送信するデータを有することである。
【0074】
CELL_UPDATEメッセージを受信すると、SRNCは、SIBにおいて報知されたリソースのセットまたはそのリソースのセットに対する指標をWTRUに与えるオプションを有する。RNCは、セル再選択が実行されるたびごとに、またはWTRUが送信する追加のデータを有するときにこれらのリソースをWTRUに与えることを選択することができる。WTRUは、CELL_UPDATEに、他の追加のデータ量およびそれらが属する論理チャネルの表示を含めることができる。あるいはまた、WTRUは、WTRUが送信する他のデータを有する表示を信号送信する。
【0075】
次に、RNCは、この情報を使用して、WTRUがE−DCHアップリンクリソースを必要とするかどうかを判断する。WTRUによって送信される追加のデータがない場合、RNCは、ターゲットノードBにおける転送チャネルおよび物理チャネルリソースをセットするが、WTRUへどんなE−DCHリソースも信号送信しない。
【0076】
あるいはまた、ネットワークは、ソースセルにおけるCELL_UPDATE_CONFIRM(または他のRRCメッセージ)により応答して、ターゲットセルにおいて使用するリソースを提供する。WTRUは、物理チャネルの再構成が完了したことをネットワークに通知するメッセージにより応答できる。ネットワークは、ソースセルにおける送信を停止してソースセル/ノードBにおけるすべてのMAC e/esリソースを解放するための表示として本メッセージを使用すべきである。
【0077】
タイマーを、セル更新メッセージを送信すると開始するのが望ましい。不成功の場合またはネットワークがR7のようなCELL_UPDATE_CONFIRMにより応答する場合、WTRUは、ソースセルと通信する試みをアボートして上に開示した方法において説明した手順のうちの1つまたは組み合わせを使用してCELL_UPDATEをターゲットセルにわたる送信を試みるべきである。
【0078】
(実施形態)
1.WTRUにおいてセル再選択を実行するための方法であって、
内部測定に少なくとも基づいてターゲットセルを再選択するかどうかを判定すること、
セル再選択を自律的に実行すること、
セル再選択が判定されると変数のE−RNTIを消去すること
を備えた方法。
2.ターゲットセルから報知システム情報を受信すること、
システム情報によりターゲットセルのE−DCH in CELL_FACHの性能を判定すること
をさらに備える実施形態1の方法。
3.WTRUのE−DCH in CELL_FACHの性能の表示を含んでいる更新メッセージを送信することをさらに備えた実施形態2の方法。
4.E−DCH in CELL_FACHの性能の表示は、IEである実施形態3の方法。
5.E−RNTIを含んでいる確認メッセージを受信することをさらに備えた実施形態1の方法。
6.更新メッセージは、追加のE−DCHリソースの割り当てを要求する表示をさらに含む実施形態3の方法。
7.アップリンク送信のために確認メッセージに割り当てられたE−DCHリソースを使用することをさらに備えた実施形態6の方法。
8.WTRUは、セル再選択をするとMAC−e/esリセットを自律的に実行する実施形態1の方法。
9.WTRUは、確認メッセージのリセットの表示を受信するとMAC−e/esリセットを実行する実施形態5の方法。
10.WTRUは、確認メッセージのリセット表示を受信するとMAC−e/esリセットを部分的に実行する実施形態5の方法。
11.WTRUは、E−DCH in CELL_FACHの性能を示す新しいIEをCELL_UPDATEメッセージに含める上記実施形態のいずれかにおける方法。
12.IEは、数え上げられたIEである実施形態11の方法。
13.IEは、WTRUがCELL_FACHにおいてE−DCHをサポートすることを示す実施形態11の方法。
14.IEは、TRUEまたはFALSEに設定される実施形態11の方法。
15.WTRUは、CELL_UPDATEにおいてE−DCH in CELL_FACHの性能を送信しない上記実施形態のいずれかにおける方法。
16.WTRUは、アップリンクに送信している間、ターゲットセルに移動する前にセル再選択が実行されると判定する時にアクティブであるすべてのHARQ処理についての送信を完了する上記実施形態のいずれかにおける方法。
17.WTRUは、MAC−e/esにおけるCCCH論理チャネルに結びつけられたTSNをリセットして、アップリンクデータがHARQ処理に存在する場合にHARQ処理をフラッシュする上記実施形態のいずれかにおける方法。
18.残りのあらゆるセグメントを廃棄する実施形態17の方法。
19.WTRUは、MAC−e/esエンティティのリセットを自律的に実行する上記実施形態のいずれかにおける方法。
20.WTRUは、E−DCH情報がターゲットセルのSIBにおいて報知されるときに報知されるE−DCH RACHプリアンブルシーケンスを使用してターゲットセルにおいて新しいプリアンブル・ランプアップ・フェーズを開始する上記実施形態のいずれかにおける方法。
21.MAC−e/esリセットを実行することは、新しいIE「MAC−e/esリセット」インジケータをCELL_UPDATE_CONFIRMメッセージに加えることを含む上記実施形態のいずれかにおける方法。
22.WTRUは、「MAC−e/esリセット」インジケータを受信するとMAC−e/esのフルリセットを実行する上記実施形態のいずれかにおける方法。
23.「MAC−e/esリセット」インジケータは、IE「E−DCH情報」に含まれる上記実施形態のいずれかにおける方法。
24.WTRUは、WTRUがCELL_UPDATE_CONFIRMメッセージを受信してSRNS(service radio network subsystem)再配置が実行されたときに、MAC−e/esリセットを自律的に実行する上記実施形態のいずれかにおける方法。
25.WTRUは、WTRUがCELL_UPDATE_CONFIRMメッセージを受信してMACプロトコルの再構成がCELL_UPDATE_CONFIRMメッセージ内において生じるときに、MAC−e/esリセットを自律的に実行する上記実施形態のいずれかにおける方法。
26.WTRUは、WTRUがCELL_UPDATE_CONFIRMメッセージおよびRLCプロトコルの再構成を受信するときに、MAC−e/esリセットを自律的に実行する上記実施形態のいずれかにおける方法。
27.WTRUは、CELL_UPDATE_CONFIRMメッセージを受信するときに、CCCH論理チャネルに対してTSN数をゼロにリセットする上記実施形態のいずれかにおける方法。
28.WTRUは、CELL_UPDATE_CONFIRMメッセージにおいてリソースのセットを受信する上記実施形態のいずれかにおける方法。
29.リソースのセットは、専用のE−DCHリソースを含む実施形態28の方法。
30.リソースのセットは、SIBにおいて報知されたリソースのセットのうち1つに対する指標を含む実施形態28の方法。
31.WTRUは、専用のE−DCHリソースのセットを使用して、CELL_FACHにおいてアップリンクデータを送信する実施形態29の方法。
32.WTRUは、セル再選択が実行されるたびごとにリソースのセットを受信する実施形態28−31の方法。
33.WTRUは、WTRUが送信する追加のデータを有するときにリソースのセットを受信する実施形態28−32の方法。
34.WTRUは、他の追加のデータ量およびそれらがどの論理チャネル属するかの表示をCELL_UPDATEにより送信する実施形態28−33の方法。
35.WTRUは、WTRUが送信する他のデータを有するという表示を信号送信する実施形態28−34の方法。
36.ネットワークにより支援されるセル再選択のための方法であって、
WTRUにおいてチャンネル品質の測定を行うこと、
測定報告を生成すること、
測定報告を送るためにCELL_FACHに対して新しい起動基準をWTRUに使用すること、
前記測定報告をネットワークへ送信すること
を備えた方法。
37.ネットワークは、受信された測定値に基づいてセル再選択を制御する実施形態36の方法。
38.ネットワークは、ノードBから取得された測定値に基づいてセル再選択を開始する実施形態36の方法。
39.WTRUは、ターゲットセルにおいてCELL_DCHへ移動する実施形態36−38のいずれかにおける方法。
40.WTRUは、ターゲットセルにおいてCELL_FACHのままである実施形態36−38のいずれかにおける方法。
41.WTRUによってソースセルを介してRRCメッセージを受信することをさらに備えた実施形態40の方法。
42.RRCメッセージは、ソースセルに送信することを停止するようWTRUに指示する実施形態41の方法。
43.RRCメッセージは、ソースセルにおいてDL E−DCHチャネルを監視することを停止するようWTRUに指示する実施形態41の方法。
44.RRCメッセージは、パワーランプアップ手順を使用して、ターゲットセルにおいてE−DCHリソースを再獲得するようWTRUに指示する実施形態41の方法。
45.RRCメッセージは、リセットを実行するようWTRUに指示する実施形態41の方法。
46.リセットは、MAC−e/esエンティティをリセットすることを含む実施形態45の方法。
47.リセットは、HARQ処理をリセットすることを含む実施形態45−46の方法。
48.リセットは、RRCにおいてMAC−e/esリセットインジケータを送信すること、およびMAC−e/esフルリセット手順を実行することを含む実施形態45の方法。
49.リセットは、リオーダーするために使用されるTSNを変えることなしにHARQバッファーをフラッシュする特別なリセットを実行することを含む実施形態45−48の方法。
50.特別なリセットは、ハンドオーバーをオーダーするRRCメッセージのうち1つの特別なビットとして表示される実施形態49の方法。
51.特別なリセットは、CELL_FACHにおけるE−DCHを使用するWTRUに対するセル再選択手順において指定される実施形態49の方法。
52.E−DCHを使用するWTRUは、E−DCHを使用するWTRUがCELL_FACHまたはCELL_PCHにある間、セル再選択が生じるたびごとに特別なリセットを実行する実施形態51の方法。
53.WTRUは、SRNS再配置がセル再選択と一緒に生じるときに、MAC−e/esフルリセットを実行する実施形態45−52の方法。
54.リセットは、ターゲットセルにおいてアクティブなすべてのHARQ処理を再開始することをWTRUに伝える特別なリセット信号を受信することを含む実施形態45−53の方法。
55.ネットワークは、ターゲットセルにおいてE−DCHリソースをあらかじめ割り当てて、RRCメッセージにおいて割り当て情報を提供する実施形態45−54の方法。
56.WTRUは、物理チャネルの再構成が完了したことをネットワークに通知するメッセージを送信する上記実施形態のいずれかにおける方法。
57.CELL_UPDATEメッセージを送信するとタイマーを開始する上記実施形態のいずれかにおける方法。
58.WTRUは、ソースセルとの通信の試みをアボートして、CELL_UPDATEメッセージをターゲットセルにわたって送信しようと試みる上記実施形態のいずれかにおける方法。
59.上記実施形態のうち少なくとも1つの方法を実行するよう構成されたWTRU。
60.上記実施形態のうち少なくとも1つの方法を実行するように構成されたノードB。
【0079】
本発明の特徴および要素を、特定の組み合わせにおいて説明したが、それぞれの特徴または要素を、他の特徴および要素を用いずに単独において、または他の特徴および要素の有無にかかわらずさまざまな組み合わせにおいて使用することができる。提供された方法またはフローチャートを、コンピュータープログラム、ソフトウェア、または汎用コンピューターもしくはプロセッサによって実行されるコンピューター読み取り可能な記録媒体に明示的に具体化されるファームウェアに実装することができる。コンピューター読み取り可能な記録媒体の例は、リード・オンリー・メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、レジスター、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスクおよび取外し可能なディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD−ROMおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含む。
【0080】
適切なプロセッサは、例として、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、または従来のプロセッサ、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラー、マイクロコントローラー、特定用途向け集積回路(ASIC)、FPGA(Field Programmable Gate Array)回路、他のあらゆる種類の集積回路(IC)、および/または状態機械を含むことができる。
【0081】
ソフトウェアに関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、またはあらゆるホストコンピュータにおいて使用する無線周波数トランシーバーを実装できる。WTRUを、カメラ、ビデオ・カメラ・モジュール、ビデオフォン、スピーカーフォン、振動デバイス、スピーカー、マイクロフォン、テレビジョントランシーバー、ハンズ・フリー・ヘッドセット、キーボード、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、液晶ディスプレイ(LCD)表示装置、有機発光ダイオード(OLED)表示装置、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオ・ゲーム・プレーヤー・モジュール、インターネットブラウザー、および/またはあらゆるワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)モジュールなどのハードウェアおよび/またはソフトウェアに実装されるモジュールとともに使用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送受信ユニット(WTRU)に関連付けられたセル再選択のための方法であって、
ネットワークが前記WTRUについてのセル再選択を制御することを決定すること、
チャネルの測定を実行すること、および
測定報告を前記ネットワークに送信すること
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記チャネルの前記測定を起動する基準を決定することであって、前記測定は、前記起動する基準に適合するときに実行されることをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記起動する基準を前記ネットワークから受信することをさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ネットワークが前記WTRUについてのセル再選択を制御することの指示を前記ネットワークから受信することをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記測定報告は、前記チャネルの前記測定に関連付けられていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
無線送受信ユニット(WTRU)であって、
ネットワークが前記WTRUについてのセル再選択を制御することを決定し、
チャネルの測定を実行し、および
測定報告を前記ネットワークに送信するように構成されたプロセッサ
を備えたことを特徴とするWTRU。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記チャネルの前記測定を起動する基準を決定することであって、前記測定は、前記起動する基準に適合するときに実行されるように構成されたことを特徴とする請求項6に記載のWTRU。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記起動する基準を前記ネットワークから受信するように構成されたことを特徴とする請求項7に記載のWTRU。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記ネットワークが前記WTRUについてのセル再選択を制御することの指示を前記ネットワークから受信するように構成されたことを特徴とする請求項6に記載のWTRU。
【請求項10】
前記測定報告は、前記チャネルの前記測定に関連付けられていることを特徴とする請求項6に記載のWTRU。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−21735(P2013−21735A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−238946(P2012−238946)
【出願日】平成24年10月30日(2012.10.30)
【分割の表示】特願2010−541528(P2010−541528)の分割
【原出願日】平成20年12月30日(2008.12.30)
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】