説明

センス鎖中の一般塩基またはミスマッチを使用したsiRNAサイレンシング活性の亢進

本発明の一態様は、siRNAとして有用であり、標的核酸に対するセンス鎖およびアンチセンス鎖を有する2本鎖核酸に関し、該センス鎖は、1つ以上の修飾核酸塩基、またはアンチセンス鎖との1つ以上のミスマッチ塩基対形成を含有する。本発明の別の態様は、非天然核酸塩基を含む少なくとも1つのヌクレオシドを含む1本鎖オリゴヌクレオチドに関する。本発明の別の態様は、遺伝子サイレンシングの方法であって、それを必要とする哺乳動物にセンス鎖およびアンチセンス鎖を含有する治療有効量の2本鎖オリゴヌクレオチドを投与することを含み、センス鎖は、1つ以上の修飾核酸塩基、またはアンチセンス鎖との1つ以上のミスマッチ塩基対形成を含有する、方法に関する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
増加したRNAiサイレンシング活性を有する2本鎖iRNA剤であって、
a.標的遺伝子に相補的であるアンチセンス鎖と、
b.前記アンチセンス鎖に相補的であり、前記標的切断部位に相当する領域に少なくとも1つの修飾核酸塩基を含む、センス鎖であって、前記修飾核酸塩基が、非天然核酸塩基であるか、一般核酸塩基であるか、または脱塩基性である、センス鎖と、
を含み、前記増加したRNAiサイレンシング活性が、RNAiサイレンシングアッセイにおいてそれぞれのIC50値を比較することによって決定される、対応する非修飾iRNA剤に対してである、iRNA剤。
【請求項2】
前記修飾核酸塩基を含むヌクレオチドが、2’−デオキシヌクレオチドである、請求項に記載のiRNA剤。
【請求項3】
前記修飾核酸塩基が、任意に置換されるジフルオロトリル、任意に置換されるインドリル、任意に置換されるピロリル、または任意に置換されるベンズイミダゾリルである、請求項または2に記載のiRNA剤。
【請求項4】
前記修飾核酸塩基が、任意に置換されるジフルオロトリルであり、前記任意に置換されるジフルオロトリルは、2,4−ジフルオロトリルである、請求項に記載のiRNA剤。
【請求項5】
前記修飾核酸塩基が、任意に置換されるインドリルであり、前記任意に置換されるインドリルは、5−ニトロインドールである、請求項に記載のiRNA剤。
【請求項6】
前記iRNA剤が、前記対応する非修飾iRNA剤のIC50値の約50%以下のIC50値を示す、請求項〜5のいずれか1項に記載のiRNA剤。
【請求項7】
前記iRNA剤が、前記対応する非修飾iRNA剤のIC50値の約33%以下のIC50値を示す、請求項〜5のいずれか1項に記載のiRNA剤。
【請求項8】
前記iRNA剤が、前記対応する非修飾iRNA剤のIC50値の約20%以下のIC50値を示す、請求項〜5のいずれか1項に記載のiRNA剤。
【請求項9】
前記IC50値が、インビトロシステムで測定される、請求項、7、または8に記載のiRNA剤。
【請求項10】
前記IC50値が、インビボシステムで測定される、請求項6、7、または8に記載のiRNA剤。
【請求項11】
前記修飾核酸塩基が、前記センス鎖の5’末端から切断部位領域の1位にある、請求項〜10のいずれか1項に記載のiRNA剤。
【請求項12】
前記修飾核酸塩基が、前記センス鎖の5’末端から切断部位領域の2位にある、請求項〜10のいずれか1項に記載のiRNA剤。
【請求項13】
前記修飾核酸塩基が、前記センス鎖の5’末端から切断部位領域の3位にある、請求項〜10のいずれか1項に記載のiRNA剤。
【請求項14】
前記修飾核酸塩基が、前記センス鎖の5’末端から切断部位領域の4位にある、請求項〜10のいずれか1項に記載のiRNA剤。
【請求項15】
増加したRNAiサイレンシング活性を有する2本鎖iRNA剤であって、
a.標的遺伝子に相補的であるアンチセンス鎖と、
b.前記アンチセンス鎖に相補的であり、前記標的切断部位に相当する領域に前記アンチセンス鎖との1つまたは2つのミスマッチ塩基対形成を含む、センス鎖と、
を含み、前記増加したRNAiサイレンシング活性が、RNAiサイレンシングアッセイにおいてそれぞれのIC50値を比較することによって決定される、前記アンチセンス鎖との少なくとも1つ少ないミスマッチ塩基対形成を有する対応するiRNA剤に対してである、iRNA剤。
【請求項16】
前記ミスマッチが、前記センス鎖の5’末端から切断部位領域の1位にある、請求項5に記載のiRNA剤。
【請求項17】
前記ミスマッチが、前記センス鎖の5’末端から切断部位領域の2位にある、請求項5に記載のiRNA剤。
【請求項18】
前記ミスマッチが、前記センス鎖の5’末端から切断部位領域の3位にある、請求項5に記載のiRNA剤。
【請求項19】
前記ミスマッチが、前記センス鎖の5’末端から切断部位領域の4位にある、請求項5に記載のiRNA剤。
【請求項20】
前記ミスマッチが、G:G、G:A、G:U、G:T、A:A、A:C、C:C、C:U、C:T、U:U、およびU:Tからなる群から選択される、請求項5〜19のいずれか1項に記載のiRNA剤。
【請求項21】
ミスマッチ対形成中の少なくとも1つの核酸塩基が、2’−デオキシ核酸塩基である、請求項5〜20のいずれか1項に記載のiRNA剤。
【請求項22】
前記2’−デオキシ核酸塩基が、前記センス鎖中にある、請求項21に記載のiRNA剤。
【請求項23】
前記センス鎖およびアンチセンス鎖が、それぞれ15〜30核酸塩基長である、請求項〜22のいずれか1項に記載のiRNA剤。
【請求項24】
前記センス鎖およびアンチセンス鎖が、それぞれ19〜25核酸塩基長である、請求項〜22のいずれか1項に記載のiRNA剤。
【請求項25】
前記センス鎖およびアンチセンス鎖が、それぞれ21〜23核酸塩基長である、請求項〜22のいずれか1項に記載のiRNA剤。
【請求項26】
前記センス鎖およびアンチセンス鎖が、それぞれ21核酸塩基長である、請求項〜22のいずれか1項に記載のiRNA剤。
【請求項27】
前記iRNA剤が、少なくとも1つの終端に1本鎖オーバーハングを含む、請求項〜22のいずれか1項に記載のiRNA剤。
【請求項28】
前記1本鎖オーバーハングが、1つ、2つ、または3つの核酸塩基からな、請求項27に記載のiRNA剤。
【請求項29】
細胞中の標的遺伝子の発現を減少させる方法であって、前記細胞を請求項1〜28のいずれか1項に記載のiRNA剤と接触させることを含む、方法。
【請求項30】
前記iRNA剤が、2つの21ヌクレオチド長の鎖を含み、前記鎖は、3’末端に2ヌクレオチドオーバーハングを有する、19個の連続塩基対の2本鎖領域を形成し、前記切断部位領域は、前記センス鎖の5’末端からの9〜12位に相当する、請求項1に記載のiRNA剤。
【請求項31】
前記切断部位領域が、前記センス鎖の5’末端からの10位または11位に相当する、請求項30に記載のiRNA剤。
【請求項32】
前記切断部位領域が、前記センス鎖の5’末端からの10位に相当する、請求項30に記載のiRNA剤。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公表番号】特表2011−528910(P2011−528910A)
【公表日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−520219(P2011−520219)
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【国際出願番号】PCT/US2009/051648
【国際公開番号】WO2010/011895
【国際公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【出願人】(506336728)アルニラム ファーマスーティカルズ インコーポレイテッド (13)
【氏名又は名称原語表記】ALNYLAM PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】