説明

セーフティーパイプ受け並びに該受けを用いたびん類の保管棚

【課題】 実験台において用いられる薬品棚におかれる薬品のびんの転倒等を防止するためのセーフティーパイプを保持するセーフティーパイプ受けで、棚の左右方向と奥行き方向の直交する2方向に向けてのパイプの保持を可能にする。
【解決手段】 一方向にパイプを保持する溝状又は貫通孔の第1の保持部と、第1の保持部にて保持されるセーフティーパイプと直角方向に向けてパイプを保持するための第2の保持部とを備え、これら保持部にて2方向のセーフティーパイプの保持を可能にした。特に第1の保持部に対し直角な面にて分割して一つのセーフティーパイプ受けとし、分割したセーフティーパイプ受けによる一方向のみのセーフティーパイプの保持と分割されたセーフティーパイプ受け2枚を接合して2方向のセーフティーパイプの保持を可能にした。又、前記セーフティーパイプ受けを適宜配置して十分な転倒防止効果の得られる薬品棚を構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば実験台にて用いられる薬品棚、つまり化学実験等にて使用される薬品(薬品のびん)を配置する薬品棚等のびん類を配置、保管する際に使用されるもので、薬品のびんの転倒防止のためのセーフティーパイプ受け並びに該受けを用いたびん類の保管棚に関するものである。
【背景技術】
【0002】
実験台にて使用する薬品のびんを収納する収納庫や薬品棚において、薬品のびんの転倒を防止するためのセーフティーパイプを設けたものの従来例として、下記特許文献1に記載されたセーフティーパイプを設けた実験用収納庫が知られている。
【特許文献1】実用新案登録第3122356号公報 この従来例は、前記文献にも図示されているように、図5(A)に示すようなセーフティーパイプ受けを用いたもので、主として地震等の際の収納庫よりの落下を防止することを目的とする。この従来例のセーフティーパイプ受けは、図5の(A)に示すように溝33にセーフティーパイプ32を挿入して保持する。したがって、セーフティーパイプを上下2段に保持することが可能である。
【0003】
しかし、セーフティーパイプは一方向のみ保持し得る。このようにこのセーフティーパイプ受けは、セーフティーパイプの取り付け、取り外しには便利であるが、びんの横方向の転倒防止効果はない。
【0004】
図5(B)は、(A)に示すセーフティーパイプ受けにて保持されたセーフティーパイプを有する薬品棚の使用例を示す。この図のようにびんの横方向の転倒防止にはならない。
【0005】
又、びんの横方向の転倒も防止し得る従来例として、図6に示すセーフティーパイプを設けたびん類を保管する棚が知られている。
【0006】
この従来例は、図6に示すように、棚板30の4隅にセーフティーパイプ受け35を設けると共にこれらセーフティーパイプ受け35の中間に夫々セーフティーパイプ受け36を設け、奥行き方向にもセーフティーパイプ33を設けることにより、横方向の転倒も防止し得るようにしたものである。
【0007】
しかし、この従来例はセーフティーパイプとセーフティーパイプ受けが固定であり、パイプ位置の変更が不可能である。
【0008】
又、薬品棚のおかれる収納庫等は、比較的狭い空間であり、特に上下の間隔が小である。そのため、びんの大きさによっては、セーフティーパイプにより取り出しが不便になることがある。同様に、他のびん類の保管に関しても、保管場所が狭いことがある。
【0009】
そのため、この従来例のようにセーフティーパイプがセーフティーパイプ受けに固定されていると好ましくない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、同一のパイプ受けを用いて、左右方向と奥行き方向のいずれの方向およびいずれの位置にもセーフティーパイプを保持し得るセーフティーパイプ受けを提供するものである。
【0011】
特に、本発明は、二つのセーフティーパイプを重ね合わせることにより、直交する二つの方向に伸びる異なる二つのパイプを保持することが可能でセーフティーパイプの取り外しが容易なセーフティーパイプ受けを提供するものである。
更に、本発明は、セーフティーパイプ受けとこのセーフティーパイプ受けを接合して(重ね合わせて)直交する2方向のセーフティーパイプを保持し得るセーフティーパイプ受けとを用いたびん類の保管棚を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明のセーフティーパイプ受けは、一方向にのみセーフティーパイプを保持するセーフティーパイプ受けであって、同一形状の二つのセーフティーパイプを接合することにより、前記の方向と直角方向にもセーフティーパイプを保持し得る他の単体のセーフティーパイプ受けとしたものである。
【0013】
これにより、セーフティーパイプを一方向のみ配置すればよいびん類の保管棚の場合、例えばセーフティーパイプの両端の位置に夫々一つのセーフティーパイプ受けを設置してびん類の保管棚を構成し得、又クロスした方向の2方向にセーフティーパイプを配置したびん類の保管棚を構成する場合、一つのセーフティーパイプ受けの他に例えば主として中間部分に二つのセーフティーパイプ受けを接合することによって、2方向へのセーフティーパイプの保持配置を可能にした他のセーフティーパイプ受け(接合された単体のセーフティーパイプ受け)を用いることにより、クロスした2方向に向けてのセーフティーパイプが配置されているびん類の保管棚とすることが可能になる。
【0014】
そのため、本発明のセーフティーパイプ受けは、一方向のセーフティーパイプを保持するパイプ保持部とその保持方向に対し直角方向に伸びる保持溝を形成したもので、これにより同一形状の受けをその保持溝が形成されている面を互いに接合することにより直角方向にもセーフティーパイプを保持し得るパイプ保持部が形成された単一のセーフティーパイプ受けを構成するようにした。
【0015】
又、前記のセーフティーパイプ受けを備えた本発明のびん類の保管棚は、例えば4隅に夫々一つのセーフティーパイプ受けを固定配置し、これにて一方向にセーフティーパイプを例えばびん類の保管棚の間口方向に配置すると共に、パイプ中間部に前記の二つのセーフティーパイプを接合して構成した他の単体のセーフティーパイプ受けを配置してセーフティーパイプがクロスして設けられたびん類の保管棚としたものである。
【0016】
これによって、前後方向に加えて左右方向の薬品のびん等の転倒を防止し得る。
【0017】
更に、二つのセーフティーパイプ受けを接合することにより構成された他の単体のセーフティーパイプ受けにて保持された直角方向(奥行き方向)に伸びるセーフティーパイプに更に前記の二つの受けを接合して単体のものとしたセーフティーパイプ受けを設けることにより、クロスした多くのセーフティーパイプを配置した棚とすることにより、任意の大きさの複数のびん類を配置した時も夫々のびんの転倒を防止し得るようにした。
【0018】
更に、例えば実験台の試薬棚に用いる場合、実験内容による操作の行ない易い好ましい薬品のびんを置き、しかもその転倒を防止し得る構成になし得る。又、他のびん類の保管棚の場合、使用内容に応じた配置で、転倒防止可能な構成にし得る。
【0019】
前述の本発明のセーフティーパイプ受けは、二つのセーフティーパイプ受けを接合して単体のセーフティーパイプ受けとしたが、製作時に前記の単体のセーフティーパイプ受けを一つのセーフティーパイプ受けとして形成することも可能である。この予め一体化させたセーフティーパイプ受けも、セーフティーパイプを直角な2方向に同時に保持することも可能である。
【0020】
この一つのセーフティーパイプ受けで2方向保持可能な受けを、薬品棚等への使用の際、4隅に固定してもよい。その場合、1方向のみセーフティーパイプを受けてもよく、又2方向セーフティーパイプを受けてもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明のセーフティーパイプ受けは同一形状のセーフティーパイプ受けを、一つのみより構成されたものまたは二つを接合して一つのセーフティーパイプ受けとして構成したものを用いることにより、セーフティーパイプを横方向(間口方向)および縦方向(奥行き方向)の直交させた(クロスさせた)二方向への保持が可能であり、薬品のびんを配置した時の横方向、縦方向の転倒防止効果が得られる。
【0022】
更に、セーフティーパイプ受けのパイプ保持部に対しセーフティーパイプを摺動可能に保持することにより、びん等の大きさに応じたセーフティーパイプの配置および調整が容易であり、より確実な転倒防止効果が得られる。
又、前記セーフティーパイプ受けを用いて間口方向および奥行き方向を向いたセーフティーパイプの各種の配置が可能になり、びん類の転倒、防止効果が極めて大であるびん類の保管棚を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明のセーフティーパイプの実施の形態を実施例にもとづいて説明する。
【実施例1】
【0024】
本発明の実施例1は、図1に示す通りで、この図1において、(A)は正面図、(B)は背面図、(C)は側面図、(D)は断面図である。
【0025】
この実施例1のセーフティーパイプ受けは、上方に開いた縦溝よりなる上部パイプ保持部2と、左右斜め方向に開いているY字状の溝よりなる中央パイプ保持部3を正面(表面)側に、又、その背面側には、図1の(B)、(C)に示すように横方向に伸びる溝よりなる上部および中央のパイプ保持部4、5を有する。
【0026】
本発明の実施例1のセーフティーパイプ受けは、表面に縦溝よりなる上部パイプ保持部2を有することによりセーフティーパイプの先端を、例えば上方より縦溝に沿って挿入する等により上部パイプ保持部2により保持し得る。又、他のセーフティーパイプをその先端部をY字状の溝の図1(A)の右側より挿入して中央パイプ保持部3にて保持し得る。又、逆に図1(A)の左側よりY字状の溝に挿入して中央パイプ保持部3にて保持することができる。つまり中央パイプ保持部3によるセーフティーパイプの保持は、図1(A)の右側、左側のいずれからも可能である。
【0027】
又、この実施例1のセーフティーパイプ受けを2枚用い、その背面側を互いに接合させてねじにより固定して他の構成の単体のセーフティーパイプ受けとすることが可能である。このように、2枚のセーフティーパイプ受けを接合して一体化して単体のセーフティーパイプ受けとした場合、前記の表面の上部パイプ保持部2と中央のパイプ保持部3とにより一方向のパイプを保持すると共に同じセーフティーパイプ受けの互いに接合された側の横方向を向いた上部パイプ保持部4と中央パイプ保持部5により形成される貫通孔を利用して、表面側のパイプ保持部により保持されたセーフティーパイプの方向とは直角方向にセーフティーパイプを保持することができる。
【0028】
このように、実施例1のセーフティーパイプ受けは、2枚を重ねて使用することにより、つまり接合して他の構成である単体のセーフティーパイプ受けとすることにより、直角方向の方向の異なるセーフティーパイプを同時に保持することが可能になる。それにより、次に述べる図2に示す使用例のように、縦横に交叉したパイプの配置が可能になり、びん類の転倒防止として用いる場合、いずれの方向への転倒も防止し得る。更に使用に応じての最も望ましい変形が可能である。
【0029】
図2は、本発明の実施例1のセーフティーパイプ受けを用いたびん類の保管棚の例である。
【0030】
この図2において、保管棚10の4隅には実施例1のセーフティーパイプ受け1が夫々1枚固定配置されている。このセーフティーパイプ受け1によりセーフティーパイプ12が横方向に保持されている。又保管棚の前面部分と背面部分等に、2枚接合した実施例1のセーフティーパイプ受け11が配置されている。つまり図2の(A)の例では、二つずつの2枚接合のセーフティーパイプ受け11が設けられている。そして、互いに向かい合うセーフティーパイプ受けの上部と中央のパイプ保持部(貫通孔)により、奥行き方向にセーフティーパイプ13が位置するように保持している。これにより、図示するようにびんを置いた時、奥行き方向に並ぶ2本のセーフティーパイプによりびんが横方向に転倒するのを防止している。
【0031】
又、図2の(B)は、2枚接合したセーフティーパイプ受けを更に多く用いたもので、特にセーフティーパイプ受けが保管棚の中央部分に配置されている。
これにより、保管棚は縦横に交叉した数多くのセーフティーパイプにより仕切られている。そして、この比較的小さい区画内に夫々びんを配置し得る。しかもびんは縦横の4本のセーフティーパイプにて囲まれることにより、その転倒はほぼ完全に防止される。
【実施例2】
【0032】
本発明の実施例2は、図3に示す構成のセーフティーパイプ受けである。この図3において(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は背面図である。
【0033】
この実施例2は、図示するように、上方に孔21を中央に孔22を有し、又背面には断面形状が半円形状の横方向の溝23、24が夫々上方および中央に形成されている。
【0034】
この実施例2は、実施例1の縦方向の溝のパイプ保持部2とY字状の溝のパイプ保持部3の代わりに、それらが形成されている位置付近にパイプ保持孔21、22がパイプ保持部として形成されている点で相違する。そして、このパイプ保持孔21、22を用いて、上方のパイプおよび中央のパイプを保持するようにしている。
【0035】
また、この実施例2のセーフティーパイプ受けを2枚用い、それらの背面側が互いに接するように接合することにより、横方向の溝23、24により夫々貫通孔(第2のパイプ保持孔)が形成される。そして、この貫通孔(第2のパイプ保持孔)を通して、パイプ保持孔21、22にて保持されるセーフティーパイプ方向と直角な方向にセーフティーパイプを保持し得る。
【0036】
これにより、1枚のセーフティーパイプ受け、2枚接合したセーフティーパイプ受けを適宜数使用することにより、直角方向を向いた各種の組み合わせのパイプを配置し得る。
【0037】
図4は、この図3に示す実施例2のセーフティーパイプ受けを用いてのパイプ保持、配置の一例を示す。
【0038】
この配置例は、図2(B)に示す配置と実質上同じである。つまり、実施例2のセーフティーパイプ受けを用いて、びん類の転倒を防止し得るびん類の保管棚を構成し得る。
【0039】
この実施例2は、セーフティーパイプをパイプ保持孔を利用しているので、特に図4に示す矢印方向の移動調整が楽に行ない得る。つまり、前面および背面側のセーフティーパイプは、夫々1本のパイプを上部および中央の保持孔23、24を利用して貫通配置してあり、セーフティーパイプ受けをパイプに沿って矢印方向に移動させて配置位置の変更、調整が可能である。つまり、奥行き方向に伸びる3本のパイプの移動、調整が可能である。
【0040】
同様に、棚中央に配置されている接合されたセーフティーパイプ受けも貫通孔(半円形溝にて形成された孔)を貫通するパイプに沿って移動、調整することが可能である。
【0041】
このように実施例2のセーフティーパイプ受けを用いての図4に示すパイプ配置例の場合、縦方向、横方向のパイプの移動、調整により、使用の際に適した配置にすることを簡単に行ない得る。
【0042】
この実施例2のセーフティーパイプ受けにおいて、パイプ保持孔21、22および二つの受けを接合した時に溝23、24により形成される保持孔を、その径がセーフティーパイプの径より大にすることにより、セーフティーパイプとパイプ受けとの相対する移動が容易になる。ここで、前記の保持孔(受けを接合することにより形成される保持孔を含め)の径をセーフティーパイプの径にほぼ等しい径にすれば、人の力を加えることによりセーフティーパイプとセーフティーパイプ受けの相対的移動は可能であり、しかも、移動の必要のない時は移動せずに保持されるため好ましい。
【0043】
尚、実施例1のセーフティーパイプ受けも、パイプ保持部2等の幅をセーフティーパイプの径にほぼ等しくすることにより、セーフティーパイプ挿入後の位置ずれを防止し得て、確実な保持が可能になる。
【0044】
以上の実施例1、実施例2のセーフティーパイプ受けは、それらを用いることによりいずれも図2、図4に示すように薬品のびん等の転倒防止効果のある本発明のびん類の保管棚を実現し得る。
【0045】
以上述べた実施例1、2はいずれも同一形状の受けを二つ接合して単体のセーフティーパイプ受けを構成するようにしたものである。
【0046】
しかし、一方向にセーフティーパイプを保持する保持部又は保持孔と前記セーフティーパイプに対し他のセーフティーパイプを直角方向に保持する他の保持部又は保持孔を有する一つのセーフティーパイプ受けとしてもこの受けを用いて前述のようにセーフティーパイプ直交させ配置し、しかもセーフティーパイプの配置状態を容易に変更又は調整し得るセーフティーパイプ受けとすることが可能である。
【0047】
しかし、実施例1、2に比べ、セーフティーパイプ受けの作成が面倒になる。
【0048】
このように実施例1、2のセーフティーパイプ受けは、製作が極めて簡単であり、又一方向のみのセーフティーパイプを保持する受けとしても用い得る等、使用上の自由度が大である等の利点を有する。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明のセーフティーパイプ受けは、例えば実験台等に設置されている薬品棚にて使用するものであって、同一形状のセーフティーパイプ受けにてセーフティーパイプを間口方向のみでなく、奥行き方向にも同時に保持し得て、これにより、薬品のびん等の横方向(間口方向)と共に前後方向(奥行き方向)の転倒を防止し得る。又、その他のびん類を保管する場合も使用し得るもので、それにより、びん類の転倒を防止し得る。
【0050】
更に、セーフティーパイプを移動可能に保持し得るためセーフティーパイプ受けの位置等の変更が容易であり、大きさ等の異なる薬品のびん等の置かれるびん類に対応したセーフティーパイプの配置が可能であり、一層確実な転倒防止効果が得られる。
【0051】
そして、セーフティーパイプの各種の配置により、特に収納するびん等の大きさに応じた最適な配置により、転倒防止効果が極めて大であるびん類の保管棚を構成し得る。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施例1のセーフティーパイプ受けの構成を示す図
【図2】前記実施例1のセーフティーパイプ受けを用いてのセーフティーパイプの保持、配置例を示す図
【図3】本発明の実施例2のセーフティーパイプ受けの構成を示す図
【図4】前記実施例2のセーフティーパイプ受けを用いてのセーフティーパイプの保持、配置例を示す図
【図5】従来のセーフティーパイプ受けおよびセーフティーパイプの配置例を示す図
【図6】他の従来のセーフティーパイプ受けおよびセーフティーパイプの配置例を示す図
【符号の説明】
【0053】
1 セーフティーパイプ受け
2 上部パイプ保持部
3 中央パイプ保持部
4 上部パイプ保持部
5 中央パイプ保持部
10 棚板
11 接合したセーフティーパイプ受け
12 横方向に保持されたセーフティーパイプ
13 奥行き方向に保持されたセーフティーパイプ
21 上部パイプ保持孔
22 中央パイプ保持孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方向にセーフティーパイプを保持する溝状又は貫通孔の第1の保持部を上部と中央部に有し、第1の保持部にて保持されるセーフティーパイプと直角方向に向け他のセーフティーパイプを保持するための第2の保持部を上部と中央部に少なくとも備えたセーフティーパイプ受け。
【請求項2】
前記セーフティーパイプ受けが第1の保持部に対して直角な面にて2分割された形状のセーフティーパイプ受けで、前記分割されたセーフティーパイプ受けが一定の厚みを有する板状をなし、セーフティーパイプを挿入し得る上方又は斜め上方に開いたパイプ保持部と横方向に伸びる溝とを有し、二つのセーフティーパイプ受けを接合して単体のセーフティーパイプとした時、前記溝により横方向に伸びるパイプ保持孔を形成するようにし、前記パイプ保持孔にて保持されるセーフティーパイプが、前記パイプ保持部により保持されるセーフティーパイプに対し直角方向を向くように構成されることを特徴とする請求項1のセーフティーパイプ受け。
【請求項3】
前記セーフティーパイプ受けが第1の保持部に対して直角な面にて2分割された形状のセーフティーパイプ受けで、前記分割されたセーフティーパイプ受けが一定の厚みを有する板状をなし、少なくとも一つの第1の保持孔と少なくとも一つの横方向に伸びる円弧状の溝とを有し、二つのセーフティーパイプ受けを接合して単体のセーフティーパイプとした時、横方向に伸びる他の第2のパイプ保持孔を形成するようにし、前記他の第2のパイプ保持孔にて保持されるセーフティーパイプが前記第1の保持孔により保持されるセーフティーパイプに対し直角方向を向くように構成されることを特徴とする請求項1のセーフティーパイプ受け。
【請求項4】
前記セーフティーパイプ受けを4隅に設置してセーフティーパイプを保持すると共に前記二つのセーフティーパイプ受けを接合して形成された他の単体のセーフティーパイプ受けを設けることにより直角方向の異なる2方向にセーフティーパイプを適宜配置することにより転倒防止機能を持たせるようにした請求項2又は3のセーフティーパイプ受けを用いたびん類の保管棚。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−228940(P2008−228940A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−71769(P2007−71769)
【出願日】平成19年3月20日(2007.3.20)
【出願人】(000133467)株式会社ダルトン (15)
【Fターム(参考)】