説明

ソフトウェアパッチダウンロードソリューション

【課題】ソフトウェアパッチダウンロードソリューションを提供する。
【解決手段】
本発明はクライアント端末にゲームパッチデータを提供するゲーム提供システムにおいて、所定のクライアント端末に所定のゲームによるパッチを伝送する場合、クライアント端末に格納されたパッチに対応するパッチデータと伝送しようとするパッチに対応するパッチデータを比較して一致するパッチデータを識別し、必要なパッチデータだけを伝送できるようにするソフトウェアパッチダウンロードソリューションに関し、さらに詳しくは、ソフトウェアのパッチをダウンロードするときに発生する回線使用量を顕著に低減することができ、ユーザーは一層早くソフトウェアの最新バージョンをダウンロードすることができ、開発者は回線使用費用を節減してセキュリティが強化されたソフトウェアパッチダウンロードソリューションに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はクライアント端末にゲームパッチデータを提供するゲーム提供システムにおいて、所定のクライアント端末に所定のゲームによるパッチを伝送する場合、クライアント端末に格納されたパッチに対応するパッチデータと伝送しようとするパッチに対応するパッチデータを比較して一致するパッチデータを識別し、必要なパッチデータだけを伝送できるようにするソフトウェアパッチダウンロードソリューションに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のパッチダウンロード技術の一般的な問題点は、バージョン管理においてパッチ別バージョンに管理されるため、あるバージョンとそれ以降のバージョンとの間に同じファイルを重複してダウンロードされてしまい、回線使用による経済的な損失とパッチデータをダウンロードされるのにかかる時間的な無駄使いが発生しているのが現状である。
【0003】
また、クライアント側のデータがいくつかの圧縮形式のファイルに束ねられている場合、一般的に圧縮ファイル中の一つのファイルさえバージョンが変わってしまっても、束ねられた大きな圧縮ファイル全体をダウンロードされるという不都合がある。
【0004】
前記技術分野による問題点を解消するために、従来の発明は、ゲームによるパッチのバージョン別に1以上のパッチデータを格納するパッチデータベースを維持するステップと、所定のクライアント端末から前記クライアント端末に格納された前記ゲームによる1以上のパッチのバージョン情報を受信するステップと、前記受信されたパッチのバージョン情報と前記パッチデータベースに格納されたパッチのバージョンを比較して前記クライアント端末からダウンロードしなかったパッチのバージョンを選定するステップと、前記パッチデータベースを参照して、前記選定されたパッチのバージョンに対応するパッチデータと前記クライアント端末から受信された前記パッチのバージョン情報に対応するパッチデータを比較し、一致するパッチデータを識別するステップと、前記選定されたパッチバージョンに対応するパッチデータから前記識別されたパッチデータを除いて前記クライアント端末に伝送するステップと、を含むが、ゲームによるパッチバージョン別に1以上のパッチデータを格納するパッチデータベースを維持するステップと、クライアント端末に対応して前記クライアント端末からダウンロードした前記ゲームによる1以上のパッチに関するバージョン情報を記録するパッチ情報テーブルを維持するステップと、前記パッチ情報テーブルを参照して、前記クライアント端末に対応するパッチのバージョン情報と前記パッチデータベースに格納されたパッチのバージョンを比較し、前記クライアント端末からダウンロードしなかったパッチのバージョンを選定するステップと、前記パッチデータベースを参照して、前記選定されたパッチのバージョンに対応するパッチデータと前記クライアント端末にダウンロードされたパッチのバージョン情報に対応するパッチデータを比較し、一致するパッチデータを識別するステップと、前記選定されたパッチバージョンに対応するパッチデータから前記識別されたパッチデータを除いて前記クライアント端末に伝送するステップと、を含んでいる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の技術は、圧縮ファイル処理モジュールとファイルバージョン管理システムが体系的に運用されておらず、効果的にファイル別バージョン管理を通じたダウンロード伝送量を低減することができないという欠点と、クライアントにおけるファイルハッキングにより操作された場合にもこれを把握してさらにパッチをダウンロードできる機能が設けられていないためセキュリティにおいても衰弱であるという問題を抱えており、圧縮形式のデータを処理する機能において、圧縮ファイル内のファイルに対してもバージョン管理と追加/削除を通じて一層効率よくダウンロードされるようにする差別化が望まれているのが現状である。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ファイルをバイナリにして比較可能なハッシュ関数を設け、改善されたファイルバージョン管理システムと圧縮ファイル処理モジュールを設けて、Zlibを用いて基本的な圧縮と解凍はもとより、ディレクトリまで管理できるように機能を強化して圧縮されたパッキングファイルにファイルを追加したり削除する高級機能を支援し、圧縮形式としてgz方式を追加して一般圧縮プログラムにおいても使用可能な互換性を有するソフトウェアパッチダウンロードソリューションを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、クライアント端末にゲームパッチデータを提供するゲーム提供システムのパッチダウンロードソリューションにおいて、ファイルをバイナリにして比較可能なハッシュ関数を設け、改善されたファイルバージョン管理システムと圧縮ファイル処理モジュールを設け、Zlibを用いて基本的な圧縮、解凍、及びディレクトリの管理を可能にするように機能を強化して圧縮されたパッキングファイルにファイルを追加及び削除のうち少なくとも一方を実行する高級機能を支援し、 圧縮形式としてgz方式を追加して一般圧縮プログラムにおいても使用可能な互換性を有することを特徴とする、ソフトウェアパッチダウンロードソリューションが提供される。
【0008】
前記ファイルバージョン管理システムは、パッチサーバーと連結して現在のクライアントのファイルバージョンと比較して古いバージョンのファイルをダウンロードするステップと、アプリケーションプログラムの外観デザインをユーザーが容易に変更可能なようにHTML形式にデスクトップを処理してパッチサーバーを介してデザインをディスプレイし、お知らせや掲示板などのインターネット機能を直ちに活用可能にするステップと、
を含んでいてもよい。
【0009】
前記圧縮ファイル処理モジュールは、パッチサーバーからダウンロードされたファイルは基本的に圧縮された形態であり、パッキングライブラリーを介してパッキングファイルとして追加及び削除のうち少なくとも一方を実行する機能が倍加され、patch.iniファイルにあるパッチサーバーアドレスに自動的に接続されて現在のクライアントのバージョンとサーバーにおけるバージョンを自動的に比較して自動的にダウンロードされる方式により動作し、patch.iniファイルを介してメイン画面に対するhtmlアドレスとUI変更および最終起動ファイルに対する設定を変更可能にしてもよい。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように本発明によれば、ソフトウェアのパッチをダウンロードするときに発生する回線使用量を顕著に低減することができ、ユーザーは一層早くソフトウェアの最新バージョンをダウンロードすることができ、開発者は回線使用費用を節減してセキュリティの強化されたソフトウェアパッチダウンロードソリューションを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態に係る全体システム構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係るパッチビルダー起動画面である。
【図3】本発明の実施形態に係るパッチアップデータ起動画面である。
【図4】本発明の実施形態に係るパッチビルダー動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係るパッチアップデータ動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0013】
以下、上記の如き目的と効果を達成するためのソフトウェアパッチダウンロードソリューションについて詳述する。
【0014】
図1は本実施形態に係る全体システム構成図であり、図面に記述された図面符号60はメッセージダイジェストアルゴリズム5に関するものであり、RSA暗号開発者リベスト(Ronald Rivest)が開発したメッセージダイジェスト関数アルゴリズムであってRFC1321に規定されており、一般的に使用されている簡易電子メール伝送プロトコル(SMTP)サーバーソフトウェアであるセンドメールやドメインネームサーバー(DNS)の事実上の標準であるバインド(BIND)ソフトウェアなどの認証に使用されてデータのエラー検出に用いられる。
【0015】
図面符号40はマイクロソフトファンデーションクラスであり、MFCはウィンドウズ(登録商標)用アプリケーションプログラムの統合開発環境であるマイクロソフトビジュアルC++に付属するクラスライブラリーであり、ウィンドウズ(登録商標)アプリケーションプログラムの作成に有用な多数のクラスを提供する。
【0016】
かかるMFCの最も大きなメリットはウィンドウAPIを客体志向的にプログラミングすることができるということであり、ウィンドウの資源と関連する型はそれらを生成した客体が死滅されると自動的にハンドルを解除するというメリットと、MFCの文書/ビューフレームワークはデータモデルとユーザーインタフェース、制御ロジックを分離するといったMVCデザインを自然にする。
【0017】
本実施形態において記述されたZlibはデータ圧縮に用いられるソフトウェアライブラリーであって、Zlibはgzipファイル圧縮プログラムに用いられるDEFLATE圧縮アルゴリズムの抽象化であり、数多くのアプリケーションプログラムは直接的及び間接的に圧縮のためにZlibを使用している。
【0018】
図1及び図2に示すように、本実施形態はパッチバージョン製作のためのサーバー端のパッチビルダー20と、クライアント端のパッチアップデータ10と、から構成され、前者はパッチサーバーにアップロードするパッチバージョンを構成するプログラムであり、自動化しないことにより起こる数多くの問題点を解決する。
【0019】
すなわち、先ず、指定されたフォルダーをチェックして、新たに更新されたファイルを探索し、それに関するバージョン情報を生成するステップと、新たに更新されたファイルを圧縮してパッチサーバーに伝送するステップと、を含む。
【0020】
動作過程を記述すると、先ず、ビルドするフォルダーをセットした後にビルドボタンを押してパッチバージョンを束ね、アップロードボタンを押して指定されたパッチサーバーにパッチバージョンを伝送する。
【0021】
後者はパッチサーバーと連結して現在クライアントのファイルバージョンと比較して古いバージョンのファイルをダウンロードされるステップと、アプリケーションプログラムの外観デザインをユーザーが容易に変えることを支援するためにHTML形式にデスクトップ画面を処理してパッチサーバーを介してデザインをディスプレイし、お知らせや掲示板などのインターネット機能を直ちに活用可能にするステップと、を含む。
【0022】
この場合、ダウンロードプロトコルは基本的に防火壁にも問題が最もない80番ポート HTTPを利用し、パッチサーバーからダウンロードされたファイルは基本的に圧縮された形式であるため、パッキングライブラリーを通じてパッキングファイルを追加したり削除したりする機能が倍加され、patch.iniファイルにあるパッチサーバーアドレスに自動的に接続されて現在クライアントのバージョンとサーバーにおけるバージョンを自動的に比較して自動的にダウンロードされる方式により動作し、patch.iniファイルを通じてメイン画面に対するhtmlアドレスとUI変更および最終起動ファイルに対する設定を変更することができる。
【0023】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0024】
10 パッチアップデータ
20 パッチビルダー
30 パッキングライブラリー
40 マイクロソフトファンデーションクラス(Microsoft Foundation Class)
50 データ圧縮ソフトウェアライブラリー(Zlib)
60 メッセージダイジェストアルゴリズム5(MD5、message digest algorithm5)



【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント端末にゲームパッチデータを提供するゲーム提供システムのパッチダウンロードソリューションにおいて、
ファイルをバイナリにして比較可能なハッシュ関数を設け、
改善されたファイルバージョン管理システムと圧縮ファイル処理モジュールを設け、
Zlibを用いて基本的な圧縮、解凍、及びディレクトリの管理を可能にするように機能を強化して圧縮されたパッキングファイルにファイルを追加及び削除のうち少なくとも一方を実行する高級機能を支援し、
圧縮形式としてgz方式を追加して一般圧縮プログラムにおいても使用可能な互換性を有することを特徴とする、ソフトウェアパッチダウンロードソリューション。
【請求項2】
前記ファイルバージョン管理システムは、
パッチサーバーと連結して現在のクライアントのファイルバージョンと比較して古いバージョンのファイルをダウンロードするステップと、
アプリケーションプログラムの外観デザインをユーザーが容易に変更可能なようにHTML形式にデスクトップを処理してパッチサーバーを介してデザインをディスプレイし、お知らせや掲示板などのインターネット機能を直ちに活用可能にするステップと、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載のソフトウェアパッチダウンロードソリューション。
【請求項3】
前記圧縮ファイル処理モジュールは、パッチサーバーからダウンロードされたファイルは基本的に圧縮された形態であり、パッキングライブラリーを介してパッキングファイルとして追加及び削除のうち少なくとも一方を実行する機能が倍加され、patch.iniファイルにあるパッチサーバーアドレスに自動的に接続されて現在のクライアントのバージョンとサーバーにおけるバージョンを自動的に比較して自動的にダウンロードされる方式により動作し、patch.iniファイルを介してメイン画面に対するhtmlアドレスとUI変更および最終起動ファイルに対する設定を変更可能にすることを特徴とする、請求項1に記載のソフトウェアパッチダウンロードソリューション。



【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図3】
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