説明

ソルガム作物収穫装置

本発明は収穫されながら切断されたソルガム作物が外部に散らばることを防止するガイド壁(120)が側面に形成され、下部には投入口(142)が形成された投入部(100)と;前記投入部の下端部と連結されるように形成され、前記投入口を通じて落ちるソルガム作物を収容するように内側に収容袋の連結輪(42)が掛けられるフック(220)及び収容袋の内側袋を固定する固定やっとこ(240)が設けられ、自在に昇降可能に備えられる収容部(200)と;前記収容部の下部に形成されて、前記収容袋に収容されたソルガム作物を移送する移送部と;前記移送部の下部に備えられ、自在に移動可能に備えられるトレーラー(400)とを含むことを特徴とするソルガム作物収穫装置に関する。本発明を実施することによってソルガム作物の収穫の時に切断されたソルガム作物を容易に収穫することができるソルガム作物収穫装置を提供することができる効果を奏する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はトウモロコシ、サトウキビのようなソルガム作物の茎を収穫する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
トウモロコシ、ソルガムのようなソルガム作物は、収穫装置を利用して実であるトウモロコシまたはソルガムを採取し、同時に作物を複数に切断して収穫する。そして、収穫されたソルガム作物は地中に埋めて保管し、冬に牛や馬などの補充飼料として用いる。
【0003】
従来の場合、収穫したトウモロコシなどのソルガム作物を地中に埋めて保管して冬になるとこれを掘り出して家畜にやる。このような場合には、冬に地中の湿気及び低温によって切断されたソルガム作物が溶けたり凍ったりする過程を繰り返して、管理及び飼料としての価値が低下するという問題があり、寒い冬に掘り出して家畜にやるには多くの労力と時間が必要で、非効率であるという問題があった。
【0004】
また、切断されたソルガム作物を地中に埋めないとしてもこれを別途の収容袋に入れる作業を行う場合には、手作業を通じて行われるため、たくさんの労力と時間が必要となる。また、収容袋に切断されたソルガム作物を全部入れる場合、重量が400Kgに迫るため別途の装備なしでは作業者が容易に移すことが難しいという問題点があった。
【0005】
特に、このようなソルガム作物の収穫は大量の作業量が発生するため、ソルガム作物を大量に収穫することができる装置が必要となるが、輸入品で且つ高価であって、農家に大きな負担を与えてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述した問題点を解決するために、本発明はソルガム作物の収穫の時に切断されたソルガム作物を容易に収穫することができるようにすることを目的とする。
【0007】
また、ソルガム作物の収穫を自動化することを目的とする。
【0008】
また、低廉な費用でも自動化された収穫装置を提供して、農家に実質的に役に立つようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達するために、本発明は収穫されながら切断されたソルガム作物が外部に散らばることを防止するガイド壁が側面に形成され、下部には投入口が形成された投入部と;前記投入部の下端部と連結されるように形成され、前記投入口を通じて落ちるソルガム作物を収容するように内側に収容袋の連結輪が掛けられるフック及び収容袋の内側袋を固定する固定やっとこが設けられ、自在に昇降可能に備えられる収容部と;前記収容部の下部に形成されて前記収容袋に収容されたソルガム作物を移送する移送部と;前記移送部の下部に備えられ、移動可能に備えられるトレーラーとを含むことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の前記収容部の昇降は油圧シリンダーによるアクチュエーターによって作動することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は前記ガイド壁の一側に前記投入口から落ちる切断されたソルガム作物に醗酵液を噴射するように備えられる醗酵液噴射装置をさらに含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の前記投入口は、前記投入口の形状に対応するように形成され、内側にガイド溝が形成されているキャップフレームと、板状に形成され、前記ガイド溝に嵌められて摺動するキャップと、前記キャップの一側に形成される係止突起と、前記ガイド溝の一側端にリング状に形成されて、前記係止突起と係止されるように備えられるストッパーとを含む投入制御部をさらに含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の前記移送部での収容袋に収容された切断されたソルガム作物の移送は、前記トレーラーに固設されるローラーまたはコンベアーベルトによって行われることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の前記投入部の底面は前記投入口が前記底面の周りより低く形成されて傾斜された投入部の底面に沿って切断されたソルガム作物が前記投入口に容易に移動するように構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
前述した構成による本発明の実施によって発生する効果は次の通りである。
【0016】
まず、本発明はソルガム作物の収穫の時に切断されたソルガム作物を容易に収穫することができるソルガム作物収穫装置を提供することができる。
【0017】
また、本発明はソルガム作物の収穫を自動化することができるソルガム作物収穫装置を提供することができる。
【0018】
また、低廉な費用でも自動化された収穫装置を提供して農家に実質的に役に立つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の好ましい第1実施形態の斜視図である。
【図2】本発明の好ましい第2実施形態の斜視図である。
【図3】本発明の好ましい第1実施形態の側面図である。
【図4】本発明の好ましい第1実施形態による収容部の作動図である。
【図5】本発明の好ましい第3実施形態の側面図である。
【図6】本発明の好ましい第4実施形態の側面図である。
【図7】本発明の好ましい第5実施形態の斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態に使用する投入制御部の分解斜視図である。
【図9】図8の側面から見た作動図である。
【図10】本発明の好ましい第1実施形態による具体的な使用状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付された図面の好ましい実施形態を挙げて本発明を詳細に説明する。
【0021】
図1は本発明の好ましい第1実施形態の斜視図であり、図2は本発明の好ましい第2実施形態の斜視図であり、図3は本発明の好ましい第1実施形態の側面図であり、図4は本発明の好ましい第1実施形態による収容部の作動図であり、図5は本発明の好ましい第3実施形態の側面図であり、図6は本発明の好ましい第4実施形態の側面図であり、図7は本発明の好ましい第5実施形態の斜視図であり、図8は本発明の第2実施形態に使用する投入制御部の分解斜視図であり、図9は図8の側面から見た作動図であり、図10は本発明の好ましい第1実施形態による具体的な使用状態図である。
【0022】
本発明のソルガム作物収穫装置10は、収穫装置20を通じて収穫される切断されたソルガム作物30などを収容袋40に容易に収容して保管する装置に関する。
【0023】
さらに詳しくは、本発明のソルガム作物収穫装置10の構成は、収穫されながら切断されたソルガム作物30が外部に散らばることを防止するガイド壁120及び投入口142が形成された底面に形成される投入部100を構成し、投入部100の下部に形成され、前記投入口142を通じて落ちる切断されたソルガム作物30を収容するように内側に収容袋40が設置されるようにフック220及び固定やっとこ240を設け、自在に昇降可能に備えられる収容部200を構成した後、前記収容部200の下部に形成されて、前記収容袋40に収容されたソルガム作物30を移送する移送部及び前記移送部の下部に備えられ、自在に移動可能に備えられるトレーラー400を含む。
【0024】
本発明の投入部100は収容部200の上部に形成されて、収穫装置20の吐出口から吐出する切断されたソルガム作物30を収容部200に投入する役割を果たす。好ましくは、投入部100は、添付された図1及び図2のように、切断されたソルガム作物が外部に散らばることができないようにするガイド壁120を2つ形成する。このようなガイド壁120を2つ構成することによって収穫装置20から吐出されたソルガム作物30がガイド壁30とぶつかりながら投入部200に有用に流入されることができる。
【0025】
本発明の投入部の底面140は添付された図1のように、投入口142の高さを前記投入部の底面140の周辺より低く形成して、投入部100に投入される切断されたソルガム作物30が前記投入口142に容易に移動することができるように構成して実施することが好ましい。
【0026】
本発明の投入口142は、前述した投入部の底面140を通じて切断されたソルガム作物30が通過する構成要素で、好ましくは、添付された図8及び図9のように、投入口142に、投入口142の形状に対応するように形成され、内側にガイド溝144が形成されているキャップフレーム146;板状に形成され、前記ガイド溝144に嵌められて摺動するキャップ145;前記キャップ145の一側に形成される係止突起147;前記ガイド溝144の一側端にリング状に形成され、前記係止突起147と係止されるように備えられるストッパー148で構成して実施することができる。このような構成を通じて、係止突起147が前述したストッパー148に係止されるようにすることによって投入口142を開閉するキャップ145が紛失されることを防止することができる長所がある。
【0027】
作動原理を説明すれば、キャップ145が付いている取っ手149のキャップを取っ手の方向に引くと、板状のキャップ145がガイド溝144に沿って摺動する。そして、係止突起147がストッパー148に係止されながらキャップ145が下方に回転して吊り下げられる。
【0028】
本発明の収容部200は前述した投入部100の下部に備えられるもので、トレーラーに形成される4つの柱を軸にして、それぞれの軸上で上下に移動するように構成することができる。そして、収容部200の上部はそれぞれ上部フレーム及び下部フレームで構成することができる。上部フレーム上には収容袋40の内側に備えられる内側袋44を固定する固定やっとこ240を設け、下部フレーム上には収容袋40に設けられる連結輪42が掛けられる端部が上向きに曲げられたフック220を設ける。また、下部フレームには、トレーラー400に載せられる油圧シリンダーによって作動するアクチュエーター260と連結して、油圧シリンダーの作動によって収容部200が上下に作動するように構成することができる。また、収容部200の上部フレームと下部フレームは一緒に固定されて、アクチュエーター260の作動の時、それぞれの4つの柱を軸にして一緒に上下に駆動するように構成して実施することもできる。
【0029】
本発明の移送部は、前述した収容部200で収容袋40に切断されたソルガム作物30がすべて収容された後、これをトレーラー400に下ろす役割を果たす構成要素である。さらに詳しくは、収容袋40に切断されたソルガム作物30が全部収容された後には、アクチュエーター260を作動して収容部200を下降させる。その後、フック220から連結輪42を除去して、固定やっとこ240に挟まれた内側袋44を除去した後、添付されたトレーラー400の上部にモーターによって作動するローラー300またはコンベアーベルト301を設置した後、収容袋40をトレーラー400の後方に移送させて、これをトレーラー400から下ろすことができる。また、後方ローラー330が設置される後方トレーラー430とトレーラー400との間に添付された図7のように圧縮スプリング335を設置して切断されたソルガム作物30がいっぱい収容された収容袋40をトレーラー400から下ろす場合には、図7のように、後方トレーラー430が地面に触れるように構成し、以後には圧縮スプリング335の復元力によって再び原位置に回復するように構成することができる。即ち、トレーラーの後端部をヒンジ結合を通じて分離型にトレーラー400と後方トレーラー430に構成して実施することができる。
【0030】
従って、通常後方トレーラー430とトレーラー400は水平である。そして、収容袋40にソルガム作物30がすべて満たされた後下ろされる瞬間には後方ローラー330が設置されている後方トレーラー430が地面に触れるようにして収容袋40を容易に下ろすことができるようにする。ただ、この時後方ローラー330には別途の駆動力を伝達しないで、収容袋40の自重によってトレーラー400から下ろされるようにすることが好ましい。
【0031】
本発明を実施する際には、添付された図7のように、乳酸菌を含む醗酵液を噴射して切断されたソルガム作物30を発酵する機能を行う醗酵液噴射装置500をさらに備えて実施することができる。このような醗酵液噴射装置500をさらに備えて実施することによって切断されたソルガム作物30を収穫しながら乳酸菌を含む醗酵液を使ってソルガム作物30の醗酵作業を同時に行うことができるという長所がある。
【符号の説明】
【0032】
10 ソルガム作物収穫装置
20 収穫装置
30 ソルガム作物
40 収容袋
42 連結輪
44 内側袋
100 投入部
120 ガイド壁
140 投入部の底面
142 投入口
144 ガイド溝
145 キャップ
146 キャップフレーム
147 係止突起
148 ストッパー
149 取っ手
200 収容部
220 フック
240 固定やっとこ
260 アクチュエーター
300 ローラー
330 後方ローラー
335 圧縮スプリング
301 コンベアーベルト
400 トレーラー
430 後方トレーラー
500 醗酵液噴射装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収穫されながら切断されたソルガム作物が外部に散らばることを防止するガイド壁が側面に形成され、下部には投入口が形成された投入部;前記投入部の下端部と連結されるように形成され、前記投入口を通じて落ちるソルガム作物を収容するように内側に収容袋の連結輪が掛けられるフック及び収容袋の内側袋を固定する固定やっとこが設けられ、自在に昇降可能に備えられる収容部;前記収容部の下部に形成されて前記収容袋に収容されたソルガム作物を移送する移送部;及び前記移送部の下部に備えられ、自在に移動可能に備えられるトレーラー;を含むことを特徴とするソルガム作物収穫装置。
【請求項2】
前記収容部の昇降は、油圧シリンダーによるアクチュエーターによって作動することを特徴とする請求項1に記載のソルガム作物収穫装置。
【請求項3】
前記ガイド壁の一側に前記投入口から落下する切断されたソルガム作物に醗酵液を噴射するように備えられる醗酵液噴射装置;をさらに含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のソルガム作物収穫装置。
【請求項4】
前記投入口は、前記投入口の形状に対応するように形成され、内側にガイド溝が形成されているキャップフレームと、板状に形成されて、前記ガイド溝に嵌められて摺動するキャップと、前記キャップの一側に形成される係止突起と、前記ガイド溝の一側端にリング状に形成されて、前記係止突起と係止されるように備えられるストッパーとを含む投入制御部をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のソルガム作物収穫装置。
【請求項5】
前記移送部での収容袋に収容された切断されたソルガム作物の移送は、前記トレーラーに固設されるローラーまたはコンベアーベルトによって行われることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のソルガム作物収穫装置。
【請求項6】
前記投入部の底面は、前記投入口が前記底面の周辺より低く形成されて、傾斜された投入部の底面に沿って切断されたソルガム作物が前記投入口に容易に移動することができるように構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のソルガム作物収穫装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2013−507955(P2013−507955A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−535118(P2012−535118)
【出願日】平成22年10月19日(2010.10.19)
【国際出願番号】PCT/KR2010/007142
【国際公開番号】WO2011/049340
【国際公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(512104731)
【Fターム(参考)】