説明

タイヤトレッド用の騒音減衰装置

本発明は、タイヤトレッドを備えたタイヤであって、トレッドが全体として周方向に延びる少なくとも2本の溝及び各々が開口部を介して2本の周方向溝に通じる複数本の横方向溝を有し、周方向溝及び横方向溝が、車輪の回転中、路上の液体を流通させることができるのに適した横方向部分を有し、トレッドが溝内に設けられた複数個の閉鎖装置(7)を更に有し、各閉鎖装置が溝の横方向部分を少なくとも部分的に閉鎖し、各閉鎖装置(7)が横方向溝の端部(6)と一緒になって、荷重及び圧力に関する公称条件下において測定して接触状態の周方向溝の長さの1/2〜3/4の溝長さを定める、タイヤに関する。かかるタイヤは、車輪が水で覆われた路面上で回転しているときに各閉鎖装置(7)が液体の流れを可能にするよう液体の流れを可能にするよう液体の流れによって動かされて、かかる閉鎖装置の収納されている溝部分を曲げて開くよう設計されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、タイヤトレッドに関し、特にこれらトレッドのパターンに関する。
【背景技術】
【0002】
必要不可欠な路上操縦及びグリップ性能を達成するため、タイヤのトレッドに全体として周方向(又は長手方向)の向きの複数本の溝を設けることが公知のやり方である。溝は、少なくとも2mm以上の距離だけ互いに間隔を置いて位置している対向した壁によって画定され、これら壁は、平坦であり又は波形であり若しくはジグザグをなす形態の採用が可能である。これら側壁は、底壁によって互いに接合されている。走行時、溝は、路面との接触により閉じられ、流体がこの溝の内部で流れることができるようにする2つの端部が形成される。
【0003】
或る特定の走行速度では、周方向溝内の空気の流れは、知覚される騒音レベルを増大させる共鳴騒音を発生させる場合のあることが判明した。これら溝の中に、路面と接触状態にある共鳴管の長さを減少させる種々のゲートを配置することが公知のやり方である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この装置は有効であるが、それにもかかわらず、これら要素は、特に水で覆われた路面上を走行する際に溝内の液体の流れを妨げる場合がある。
本発明の一目的は、周方向溝内の空気柱の共鳴と関連した騒音を著しく減少させる一方で、液体の流れを邪魔しないタイヤ用トレッドパターンを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的のため、本発明のタイヤは、全体として周方向の向きの少なくとも2本の溝と、複数本の横方向溝とを有するトレッドを備え、各横方向溝は、2つの周方向溝に通じる開口部となっている。
【0006】
これら周方向及び横方向の溝は、走行時、路面上に存在する液体の流れを可能にするのに適当な断面を有し、トレッドは、溝内に設けられた複数個の閉鎖装置を有し、各閉鎖装置は、溝の断面を少なくとも部分的に閉鎖し、各閉鎖装置は、水で覆われた路面上を走行しているときに液体の流れの作用のみ受けて、閉鎖装置が収納されている溝の部分を撓ませて開くのに適している。このタイヤのトレッド上には、周方向溝中に生じる騒音を減衰させる複数個の共鳴器が形成されている。このタイヤは、各共鳴器が少なくとも1本の横方向溝内に形成され、各共鳴器が周方向溝に対する開口部を有し、この開口部が横方向溝の開口部のうちの1つに相当することを特徴としている。各共鳴器は、接触状態にある周方向溝の長さの1/2〜3/4の長さLRを有し、この長さは、荷重及び圧力に関して公称の条件下で測定される。さらに、各共鳴器は、閉鎖装置によって閉鎖される少なくとも1つの他の開口部を有する。
【0007】
このトレッド及び一端部だけが周方向溝に開口した1本の溝を形成することができる閉鎖装置の存在により、周方向溝内で動く空気の共鳴騒音を減衰させるために、複数個の四分の一波長共鳴器又はヘルムホルツ共鳴器を形成することが可能である。四分の一波長共鳴器の長さLRは、接触状態にある周方向溝の長さに少なくとも0.5に等しく且つせいぜい0.75に等しい係数を乗算することにより得られる。このトレッドは、水で覆われた路面上を走行している際に、溝を閉鎖する閉鎖装置なしでもトレッドの性能を全体として保持する。というには、閉鎖装置は、溝内で流れる水の圧力を受けて撓むのに適しており、この撓みにより、溝の全断面の大部分を取り戻すことができるからである。
【0008】
満足の行く性能を得るためには、各閉鎖装置が、この閉鎖装置が収納されている溝の断面の少なくとも50%を占め、更により好ましくは、この断面の70%を占めることが推奨される。
【0009】
好ましい実施形態では、閉鎖装置のうちの少なくとも1つは、横方向溝内に収納されてこの横方向溝内においてこの溝の端部のうちの一方を含む溝の長さLRを定め、それにより、全体がこの横方向溝内に収納された共鳴器を形成し、この長さLRは、タイヤがその公称インフレーション圧力までインフレートされてその公称荷重を支持しているとき、接触状態にある周方向溝の長さの1/2〜3/4である(これらの値は、特に、TRA又はETRTOによって定められている)。
【0010】
別の好ましい実施形態では、少なくとも2つの閉鎖装置が同一の周方向溝内に収納され、これら2つの閉鎖装置は、横方向溝と一緒になって、共鳴器を形成するために閉鎖装置のうちの1つと横方向溝の他端(開口部)との間に長さLR分の溝を画定するよう横方向溝の一端(開口部)の各側に周方向に位置している。
【0011】
当然のことながら、当業者であれば、閉鎖装置を横方向溝と周方向溝の両方の中に配置することにより上記段落中で特定した2つの好ましい実施形態を組み合わせることができる。
【0012】
本発明の他の特徴及び他の利点は、非限定的な例として本発明の実施形態を示す添付の図面を参照して以下に行なわれる説明から明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1A】本発明のトレッドの第1の形態の部分平面図である。
【図1B】水で覆われた路面上を走行しているときに図1Aに示されたトレッドと同一のトレッドの部分平面図である。
【図2A】図1AのII‐II線矢視部分断面図である。
【図2B】図1BのII‐II線矢視部分断面図である。
【図3】本発明のトレッドの第2の形態を示す図である。
【図4】本発明のトレッドの第3の形態を示す図である。
【図5】本発明のトレッドの第4の形態を示す図である。
【図6】本発明のトレッドの第5の形態を示す図である。
【図7】基準タイヤ及び本発明のタイヤについてコンピュータ処理された騒音信号の比較を示す図である。
【図8】騒音信号をコンピュータ処理して図7に示した本発明のタイヤのトレッドの図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図及び関連の説明を理解しやすくするため、図中、問題の形態とは無関係に互いに同一である構造的又は機能的要素を示すために同一の参照符号が用いられている。
【0015】
図1A及び図1Bは、乗用車用のタイヤに装着されるよう設計された本発明の第1の形態としてのトレッドの一部分の走行面の図である。このタイヤのサイズは、255/40R19である。これらの図は、各々が周方向に連続したリブ4及び列状に配置されたブロック5により画定された2本の周方向溝2,3を示している。ブロック5は、横方向溝6により周方向に互いに離隔されており、横方向溝は、斜めであり、即ち、図において方向Cで示された周方向とゼロではない角度をなしている。
【0016】
周方向溝2,3は、10mmの平均幅及び8mmの深さを有している。横方向溝6は、3mmの平均幅及び7mmの深さを有している。
【0017】
各横方向溝5は、それぞれ符号62,63で示された2つの端部(又は開口部)を経て2本の周方向溝2,3に通じている。
【0018】
各横方向溝6内には、長手方向溝2に開口した横方向溝の端部62のすぐ近くに配置された閉鎖装置の役割を果たすストリップ7が設けられていることが分かり、この閉鎖装置の機能は、同一の横方向溝の他端部63までの溝の長さLRを定めることにある。したがって、横方向溝6は、長さLRよりも大きい長さLTを有している。この場合、長さLTは、80mmに等しく、長さLRは、70mmに等しい。
【0019】
公称使用条件において、即ち、インフレーション圧力が2.5バールであり、支持荷重が670daNである場合、周方向溝の平均長さは、120mmである。
【0020】
図1Aは、横方向溝6内での空気循環を阻止する上昇位置で閉鎖装置を示しており、この閉鎖装置は、図2Aで理解でき、図2Aは、この装置の付近に位置する横方向溝6をIIA‐IIA線に沿って断面で示している。この図2Aは、柔軟性ゴム状材料のストリップ7により形成されていることを示しており、このストリップは、そのベース71が横方向溝61の底部に結合され、このストリップは、この場合、横方向溝の深さPの90%に等しい高さHにわたって延びている。さらに、このストリップ7は、横方向溝6の実質的に幅全体を占め、このストリップ7が図2Bに示されているように横方向溝内で撓むことができるようにする隙間が与えられ又は形成される。この場合、ストリップ7は、溝6の断面のほぼ80%を占める。
【0021】
乾いた路面上における走行形態では、低い圧力下の空気流のみが長手方向溝内に存在し、この低圧は、ストリップが撓むようにするのに十分ではない。したがって、周方向溝内で流れる空気の共鳴騒音を減衰させるために共鳴器としての役目を果たすよう適当な長さを持つキャビティを形成することが可能である。この共鳴器の長さLRは、この共鳴器が開口している長手方向溝の接触長さの関数として定められる。
【0022】
図1Bは、水で覆われた路面上での走行時のトレッドの同一部分を示しており、この形態では、水圧は、ストリップ7を横方向溝内で撓ませるのに十分である。矢印Fは、横方向溝6内に進むことができる水の流れを示している。
【0023】
図2Bは、タイヤが水で覆われた路面上を走行しているときの同じ横方向溝6のIIB‐IIB線に沿って取った断面図である(この記載は、路面との接触状態での通過に対応している)。この形態では、長手方向溝2,3内を流れ、横方向溝6に達する水により及ぼされる圧力は、柔軟性ストリップ7を撓ませるのに十分である。水の流れを可能にする溝の有効断面は、この形態では非常に大幅に増大している(ストリップは、その非撓み状態では点線で示されている)。したがって、水が横方向溝を含む全ての溝内で流れることができるので、水で覆われた路面上における走行性能をユーザにとって満足の行くレベルに維持することが可能である。ストリップ及びこの構成材料の弾性及び柔軟性(又は可撓性)により、圧力が所与の限度を下回っている場合(乾いた路面上における走行への戻りに対応している)、閉鎖装置は、これらの初期位置を再び占めて横方向溝を閉じる。
【0024】
各材料ストリップ7は、タイヤと共に成形され、各ストリップは、水で覆われた路面上での走行時に水の流れの作用を受けて撓むのに適当な厚さを有している。さらに、これらストリップ7は、これらのベース71が横方向溝6の底部61に取り付けられており、これらストリップは、横方向溝をできるだけ閉じるためにブロックの壁を辿ってこれらに近接して外方に延びている。乗用車向きのタイヤの場合、各ストリップの厚さは、0.1mm〜2.0mmである(両端の値を含む)。好ましくは、各ストリップによる溝の閉鎖百分率は、溝の断面積の少なくとも50%であり、より好ましくは、少なくとも70%である。
【0025】
図3は、本発明のトレッドの第2の形態を示しており、この形態では、閉鎖装置を形成しているストリップ7は、実質的に横方向溝6の中間部内に配置され、横方向溝6は、斜めであり、周方向Cと45°の角度をなし、各ストリップ7は、このストリップが収納された横方向溝の各端部62,63を含む溝の長さLRを定めている。したがって、横方向溝6は、LRの2倍に等しい長さLTを有している。先の例の場合のように(及び本明細書に与えられている他の例の全ての場合)、長さLRは、路面との接触領域における周方向溝の長さの関数として定められ、その目的は、この周方向溝について共鳴器効果を得ることにある。
【0026】
このように作られた共鳴器は、ブロックの各側における2本の周方向溝にとって能動的である。
【0027】
図4は、本発明の第3の形態を示している。この形態では、横方向溝6により周方向Cに互いに離隔されたブロック5の列は、軸方向各側が第1の周方向溝2及び第2の周方向溝3により境界付けられている。
【0028】
この変形例によれば、共鳴器を形成する各閉鎖装置は、第1のストリップ7と、第2のストリップ7′とから成り、これら2つのストリップは、同一周方向溝2内に配置されている。この場合、第1のストリップ7は、横方向溝6の端部のうちの一方62の近くに配置され、この第1のストリップは、この横方向溝を塞ぐことはなく、第2のストリップ7′は、第1のストリップ7から距離L1を置いたところで同一で周方向溝2内に設けられ、この距離L1は、長さL1と横方向溝6の長さLTの合計がブロック5の列から見て軸方向他方の側に配置された第2の周方向溝3の共鳴騒音を減衰させるために用いられている共鳴器の適当な長さLRに等しくなるよう定められる。当然のことながら、この変形例では、ブロック5の周方向寸法は、これらストリップが水で覆われた路面上における走行時に撓むことができるようにするために2つのストリップ7,7′相互間に十分な空間を作るのに適当なものでなければならない。
【0029】
図5に示された第4の形態は、図4の第3の形態と実質的に同じであり、違いは、ブロック5の周方向長さLCが、横方向寸法LTとブロックの周方向溝LCの合計が周方向溝のための共鳴器の長さLRに等しくなるようなものであることにある。この第4の形態では、各ストリップは、横方向溝を制限する壁と一線をなすよう溝2内に配置されている。同一のストリップ7は、2つの共鳴器の形成に寄与する。
【0030】
図6は、本発明の第5の形態を示しており、この形態では、横方向溝6により互いに離隔された列状のブロック5の各側に位置した2つの周方向溝2,3の共鳴騒音を減衰させるため、ストリップ7は、ストリップ7が1本の周方向溝又は別の周方向溝にとって効果的であるように横方向溝6内に配置されている。1つのストリップ72が周方向溝6内で、周方向溝2に開口したこの溝6の一方の端部62の近くに配置され、1つのストリップ73が、周方向溝3に開口した別の開口部63の近くに配置されている。端部62の近くに配置されたストリップ72は、周方向溝3内における共鳴騒音を減衰させる共鳴器の長さLRを定めている。端部63の近くに配置されたストリップ73は、周方向溝2内における共鳴騒音を減衰させる共鳴器の長さLRを定めている。この図6では、ストリップ72,73は、溝の閉鎖形態では実線で示され、水で覆われた路面上の走行時における水の流れの作用を受けた溝の開放形態では点線で示されている。
【0031】
図7は、基準タイヤ及び基準タイヤと同一のトレッド設計を有すると共にトレッドパターン設計が図8に示されている周方向溝中における共鳴騒音を減衰させる複数個の装置を備えた本発明のタイヤにより放出された騒音の比較を示している。この図8は、トレッドが中間部分に2本の周方向溝3を備えると共に中間部分の各溝3とトレッドの最も外側の部分との間に1本の周方向溝2を備えている状態を示している。周方向溝の各対は、それ自体斜めの溝6を備えた列を画定している。周方向溝2は、周方向溝2のための閉鎖装置の役割を果たすと共に各斜めの溝と一緒になって、乾いた路面上における走行時の騒音を減衰させる共鳴器を形成するストリップ7を備えている(ストリップ7の位置決め状態は、図5の形態に示された位置決め状態とほぼ同じである)。2.3dBAのオーダの全体的放出騒音の減少が、本発明のタイヤ(100.3dBA)と基準タイヤ(102.6dBA)との間に見受けられている。放出ノイズ記録を示す図7では(x軸は、Hzで表された周波数を示し、y軸は、dBAで表された騒音レベルを示している)、基準タイヤ(曲線C1)と本発明のタイヤ(曲線C2)との間に800Hzよりも高い周波数に関するレベルにおいて実質的な減衰が見られれる。
【0032】
本発明は、説明すると共に図示した例には限定されず、本発明の内容から逸脱することなく、かかる例の種々の改造例を想到できる。特に、閉鎖装置の役割を果たすストリップは、トレッドの成形時にトレッドの材料と同じ材料で又はトレッドの製造中又は製造後にトレッドに装着可能な別の材料で成形可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トレッド(1)を有するタイヤであって、前記トレッドは、全体として周方向の向きの少なくとも2本の溝(2,3)と、複数本の横方向溝(6)とを有し、前記複数本の横方向溝のうち少なくとも1本の横方向溝は、2本の前記周方向溝に通じる開口部(62,63)となり、前記周方向の溝及び前記横方向の溝は、走行時、路面上に存在する液体の流れを可能にするのに適当な断面を有し、前記トレッドは、前記溝内に設けられた複数個の閉鎖装置(7)を有し、各閉鎖装置は、溝の前記断面を少なくとも部分的に閉鎖し、各閉鎖装置(7)は、水で覆われた路面上を走行しているときに液体の流れの作用のみ受けて、前記閉鎖装置が収納されている溝の部分を撓ませて開くのに適しており、前記タイヤは、周方向溝中に生じる騒音を減衰させる複数個の共鳴器を有する、タイヤにおいて、
各共鳴器は、少なくとも1本の横方向溝内に形成され、各共鳴器は、前記周方向溝に対する開口部を有し、前記開口部は、前記横方向溝の前記開口部のうちの1つに相当し、各共鳴器は、接触状態にある周方向溝の長さの1/2〜3/4の長さLRを有し、該長さは、荷重及び圧力に関して公称の条件下で測定され、各共鳴器は、閉鎖装置(7)によって閉鎖される少なくとも1つの他の開口部を有する、タイヤ。
【請求項2】
各閉鎖装置(7)は、該閉鎖装置が収納されている前記溝の前記断面の少なくとも70%を占める、請求項1記載のタイヤ。
【請求項3】
少なくとも1つの共鳴器が、全体として、横方向溝内に形成され、前記共鳴器の開口部が前記横方向溝(6)内に設けられた閉鎖装置(7)によって閉鎖される、請求項1又は2記載のタイヤ。
【請求項4】
横方向溝内に収納された前記閉鎖装置(7)は、長さLRの2つの共鳴器を画定し、前記共鳴器の各々は、別個の周方向溝中に通じている、請求項3記載のタイヤ。
【請求項5】
少なくとも2つの閉鎖装置(7)が同一の周方向溝(2,3)内に収納され、前記2つの閉鎖装置(7)は、前記横方向溝と一緒になって、前記閉鎖装置のうちの1つと前記横方向溝の第2の開口部との間に長さLRの共鳴器を画定するよう横方向溝の第1の開口部(62,63)の各側に周方向に位置している、請求項1又は2記載のタイヤ。
【請求項6】
各閉鎖装置(7)は、該閉鎖装置が収納された前記溝の前記部分の開きを撓みにより可能にするよう適当な厚さの柔軟性材料で作られたストリップにより形成されており、前記ストリップは、そのベース(71)が溝の底部に固定されている、請求項1〜5のうちいずれか一に記載のタイヤ。
【請求項7】
各閉鎖装置(7)は、柔軟性材料で作られた2つのストリップで形成され、各ストリップは、溝を画定している壁に固定されている、請求項1〜5のうちいずれか一に記載のタイヤ。
【請求項8】
各ストリップは、前記溝の前記底部から前記横方向溝の深さPの少なくとも50%に等しい高さにわたり延びている、請求項6又は7記載のタイヤ。
【請求項9】
各ストリップは、前記溝の前記底部から前記横方向溝の深さPの少なくとも70%に等しい高さにわたり延びている、請求項8記載のタイヤ。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−510919(P2012−510919A)
【公表日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−539011(P2011−539011)
【出願日】平成21年12月2日(2009.12.2)
【国際出願番号】PCT/EP2009/066212
【国際公開番号】WO2010/063749
【国際公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【出願人】(599093568)ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン (552)
【出願人】(508032479)ミシュラン ルシェルシュ エ テクニーク ソシエテ アノニム (499)