説明

タイルユニット及びその製造方法

【課題】連結材の樹脂量が少量であってもタイルを強固に連結することが可能なタイルユニットと、このタイルユニットの製造方法を提供する。
【解決手段】定盤20上に連結材12を載置し、この連結材12上に細長い棒状のタイル11(11a〜11f)を平行に配列し、熱処理によって該連結材12に該タイル11a〜11fの裏面を接着して連結し一体化することにより、タイルユニット10を製造する。この連結材12は、繊維12bが被覆材12aでコーティングされたコード形状のものである。この被覆材12aとしては、熱可塑性樹脂又は反応性ホットメルトが用いられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数個のタイルが配置され、隣接するタイル同士が連結材によって連結されたタイルユニットと、その製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、建物や塀などの壁面にタイルを効率良く張り付け施工するために、複数個のタイルを一体化させたタイルユニットが用いられている。このタイルユニットとして、複数個のタイルが並列され、隣接するタイルの裏縁同士が連結用樹脂によって連結されたタイルユニットが用いられている。
【0003】
このようなタイルユニットを製造するには、第9図の通り、定盤30上の所定位置に連結用樹脂32を盛り付け、真空チャック等によってチャックされたタイル31の群を定盤30上に向って下降させ、連結用樹脂32でタイル31同士を繋ぐようにする(例えば、特開2002−106148号)。この連結用樹脂としては、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂などが用いられる。
【0004】
第10図は、タイルユニットの梱包方法の一例を示す断面図である。各タイルユニット40,40Aは、高さ(厚さ)の異なる6個のタイル41を連結用樹脂42で連結したものである。
【0005】
第10図(b)では、タイルユニット40の上に、タイルユニット40Aを直接に積み重ねる。このため、上段のタイルユニット40Aの連結材42は、下段のタイルユニット40の上面の形状に沿って撓むことになる。
【0006】
第10図(b)の梱包方法によると、製造直後のタイルユニット40,40Aを梱包するときに、連結材42が十分に硬化していないので、上段のタイルユニット40Aの連結材42が下段のタイルユニット40のタイル11の上面に粘着してしまう。また、上段のタイルユニット40Aは、撓んだ状態で連結材42が硬化することになるので、硬化後のタイルユニット40Aは撓んだ形状になってしまう。さらに、この連結材42は、強度を確保するために厚さが大きいものとなっているので、該連結材42が変形するときに破断し易い。なお、これらの問題を回避するために、被覆材が完全に硬化するまで養生してから梱包するようにした場合、梱包までに長時間を要すると共に、大きな養生スペースを要する。
【0007】
従って、第10図(a)の通り、タイルユニット40,40Aの間に、ダンボール等よりなる緩衝材50を介在させることが行われる。しかし、このように緩衝材50を用いる場合、梱包コストが高くつくと共に、現場で発生する廃材の量が多くなるという問題がある。
【特許文献1】特開2002−106148号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記従来のタイルユニットは、タイルの連結材として連結用樹脂を用いているので、連結材の強度を確保するために該連結用樹脂を多量に用い、連結材の厚さを大きくする必要がある。このため、連結用樹脂の硬化に長時間を要する。また、タイルユニットを施工用接着剤を用いて壁面に張り付けるときに、施工用接着剤の層厚を大きくする必要がある。
【0009】
本発明は、連結材の樹脂量が少量であってもタイルを強固に連結することが可能なタイルユニットと、このタイルユニットの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明(請求項1)のタイルユニットの製造方法は、複数個のタイルが配列され、該タイルの裏面同士が連結材で連結されてなるタイルユニットの製造方法において、該連結材は、繊維が熱可塑性樹脂又は反応性ホットメルトよりなる被覆材でコーティングされたコード形状のものであり、該被覆材と該タイルの裏面とが接触するようにして、該連結材上に複数個のタイルを載置し、次いで熱処理によって該連結材に該タイルを接着することを特徴とするものである。
【0011】
本発明(請求項2)のタイルユニットの製造方法は、複数個のタイルが配列され、該タイルの裏面同士が連結材で連結されてなるタイルユニットの製造方法において、該連結材は、繊維が熱可塑性樹脂又は反応性ホットメルトよりなる被覆材でコーティングされたコード形状のものであり、複数個のタイルをその裏面が上面となるようにして配列し、該複数個のタイルの裏面に跨るように該連結材を載置し、次いで熱処理によって該連結材に該タイルを接着することを特徴とするものである。
【0012】
請求項3のタイルユニットの製造方法は、請求項1又は2において、前記熱処理によって前記連結材に複数ユニット分のタイルを接着した後、該連結材をユニット毎に切断することを特徴とする。
【0013】
請求項4のタイルユニットの製造方法は、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記連結材は、全長にわたって前記被覆材がコーティングされたものであることを特徴とする。
【0014】
請求項5のタイルユニットの製造方法は、請求項1ないし4のいずれか1項において、前記連結材は、扁平なテープ形状であることを特徴とする。
【0015】
本発明(請求項6)のタイルユニットは、請求項1ないし5のいずれか1項の方法によって製造されたものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明のタイルユニットの製造方法及びタイルユニットにあっては、連結材として、繊維を熱可塑性樹脂又は反応性ホットメルトよりなる被覆材でコーティングしたものを用いている。このように、連結材は繊維で強化されているので、被覆材が少量であっても、十分な強度を確保することができる。
【0017】
請求項1のタイルユニットの製造方法にあっては、被覆材とタイルの裏面とが接触するようにして連結材上に複数個のタイルを載置し、次いで熱処理によって該連結材に該タイルを接着する。このとき、タイルが自重によって連結材に押し付けられるので、連結材にタイルが強固に接着される。
【0018】
請求項2のタイルユニットの製造方法にあっては、複数個のタイルをその裏面が上面となるようにして配列し、該複数個のタイルの裏面に跨るように連結材を載置し、次いで熱処理によって該連結材に該タイルを接着する。この場合、連結材を上から錘等で押し付けることにより、連結材にタイルが強固に接着される。
【0019】
請求項3のタイルユニットの製造方法にあっては、熱処理によって連結材に複数ユニット分のタイルを接着した後、該連結材をユニット毎に切断する。これにより、タイルユニットの製造効率の向上を図ることができる。
【0020】
請求項4のタイルユニットの製造方法にあっては、連結材として、全長にわたって被覆材がコーティングされているものを用いる。これにより、繊維が露出しないため、繊維の間にゴミ、埃、有機物などの汚れが付着することや、繊維のほつれを防止することができる。
【0021】
請求項5のタイルユニットの製造方法にあっては、連結材として、扁平なテープ形状のものを用いる。これにより、被覆材とタイルとの接触面積が大きくなり、連結材にタイルが強固に接着される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。第1図は実施の形態に係るタイルユニットの正面図、第2図はその斜視図、第3図はその裏側の斜視図、第4図は第3図のIV−IV線に沿う断面図、第5図はタイルユニットの製造方法の説明図、第6図は連結材の断面図である。
【0023】
本実施の形態では、第5図の通り、定盤20上に連結材12を載置し、この連結材12上に細長い棒状のタイル11(11a〜11f)を複数本(この実施の形態では6本)平行に配列し、熱処理によって該連結材12に該タイル11a〜11fの裏面を接着して連結し一体化することにより、タイルユニット10を製造する。
【0024】
この連結材12は、第5図及び第6図の通り、繊維12bが被覆材12aでコーティングされた扁平なコード形状(テープ形状)のものである。このように、連結材12は繊維12bで強化されているので、連結材12の強度が高い。このため、タイル11の重量や外力等によって連結材12が切断することが確実に防止される。また、被覆材12aによって連結材12の強度を確保する必要が無いので、被覆材12aの量を少なくすることができる。これにより、被覆材12aの硬化に要する時間を短縮することができる。
【0025】
この繊維12bとしては、ガラス繊維、合成繊維、炭素繊維等が好適に用いられる。合成繊維の材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、アクリル、ビニロン、ポリエステル、ナイロン等が挙げられる。
【0026】
この被覆材12aとしては、熱可塑性樹脂又は反応性ホットメルトが用いられる。
【0027】
熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。熱可塑性樹脂を用いた場合、タイルユニットのタイルを再利用するときに、タイルユニットに熱を加えることにより、タイルを連結材から容易に剥して回収することができる。
【0028】
反応性ホットメルトとしては、ポリウレタン系、シリコーン系、ポリオレフィン系、アクリル系、エポキシ系などの樹脂またはポリマーアロイ型樹脂などが挙げられる。
【0029】
この連結材12は、第5図の通り、扁平なテープ形状であることが好ましい。この場合、連結材12とタイル11との接触面積が大きくなり、連結強度が大きくなる。また、連結材12の厚さが小さいので、タイルユニット10を施工用接着剤を用いて壁面に張り付けるときに、施工用接着剤の層厚を小さくすることができる。
【0030】
異なる品番のタイルユニットを製造する場合においても、この連結材12として、厚さが一定のものを用いることが好ましい。この場合、異なる品番のタイルユニットを壁面に張り付ける場合に、タイルユニットの品番毎に施工用接着剤の層厚を変更する必要が無くなる。なお、異なる品番のタイルユニット毎に、用いる連結材12の本数を増減させたり、用いる連結材12の幅を増減させたりすることにより、連結材12とタイルとの連結強度を適宜に設計することができる。
【0031】
この連結材12は、撚ることなく平行に引き揃えた複数本の繊維12bを、被覆材12aでコーティングしたものであることが好ましい。これにより、連結材12の厚さを小さくすることができる。また、連結材12とタイル11とを接触させて熱処理する際に、被覆材12aが連結材12の幅方向に広がると共に、繊維12bも幅方向に散けて広がることになり、被覆材12aとタイル11との接触面積が十分に大きくなる。但し、繊維12bを撚ったものを用いてもよい。
【0032】
この連結材12の幅は、1〜5mm、特に2〜3mmであることが好ましい。この連結材12の厚さは、0.2〜4.0mm、特に0.5〜1.5mmであることが好ましい。
【0033】
この連結材12のうちタイル11と接触する箇所の熱処理前の厚さdと熱処理後の厚さdとの比(d/d)は、0.05〜0.80特に0.2〜0.30であることが好ましく、熱処理前の幅wと熱処理後の幅wとの比(w/w)は、1.5〜16.0特に2.0〜12.0であることが好ましい。
【0034】
被覆材12aは、連結材12のうち少なくともタイル11と接触する箇所にコーティングされていればよい。但し、連結材12の全長にわたってコーティングされていると、繊維12bが露出しないため、繊維の間にゴミ、埃、有機物などの汚れが付着することが防止される。
【0035】
この連結材12の単位長さ当りにおける被覆材12aのコーティング量は、1.0〜3.5g/m特に1.5〜2.5g/mであることが好ましい。
【0036】
この繊維12bの直径は、8〜20μm特に10〜18μmであることが好ましく、連結材12中における繊維12bの本数は500〜2500本特に1000〜1800本であることが好ましい。
【0037】
熱処理によって連結材12にタイル11を接着するときの熱処理条件は、連結材12及びタイル11の材質や寸法等によって適宜に決定されるが、熱処理温度は55〜200℃、熱処理時間は1〜80秒程度である。例えば、ガラス製繊維(直径14μm、1400本)をエチレン酢酸ビニル共重合樹脂系熱可塑性樹脂製被覆材で全長にわたってコーティングしてなる連結材(幅3mm、厚さ1.5mm)に対して、陶磁器製のタイル11(長さ235mm×幅13mm×高さ13mm)を接着する場合、熱処理温度は65〜180℃、熱処理時間は3〜60秒程度である。
【0038】
本実施の形態のタイル11a〜11fは、長手方向の長さ及び短手幅(第4図の左右方向幅)が同一であり、高さ(第4図の上下方向長さ)が異なるものである。これらタイル11a〜11fは、長手方向の長さが短手幅の約11倍の細長いものである。
【0039】
第1図において、最上段(第1段)のタイル11aの左端は、タイルユニット10の最左部に位置し、第2段のタイル11bの右端部はタイルユニットの最右端部に位置する。第3段と第5段のタイル11c、11eの右端は、該第2段のタイル11bの右端部よりも左側に若干後退し、第4段と第6段のタイル11d、11fの右端はさらに左側に後退している。
【0040】
各タイル11a〜11fが同一長さであるから、このタイルユニット10は、左右に並べて突き合わせると、左側のタイルユニット10の右端部と右側のタイルユニット10の左端部とが完全に合一状に係合し、一方のタイルユニットのタイルの端部同士の間に他方のタイルユニットのタイルの端部が入り込む。
【0041】
従って、このタイルユニットを壁面両平部に上下左右に並設し張り付けることにより、縦目地が通らない意匠性に優れたタイル壁を構築することができる。
【0042】
本実施の形態では、第3図の通り、一つのタイルユニット10に2本の連結材12を用いているが、これに限定されるものではなく、3本以上の連結材12を用いてもよい。
【0043】
また、本実施の形態では、1ユニット分の長さの連結材12に1ユニット分(6本)のタイル11を連結させてタイルユニット10を製造しているが、これに限定されるものではない。例えば、複数ユニット分の長さの連結材に複数ユニット分のタイルの裏面を接触させ、熱処理によってこれら連結材にタイルを接着させた後、連結材を1ユニット毎に切断して、タイルユニットとしてもよい。
【0044】
本実施の形態のタイルユニット10は、タイル11の長手方向(第1図の左右方向)には1本のタイル11しか配列されていないが、複数本のタイル11を配列してもよい。例えば、2つのタイルユニット10をタイル11の長手方向(第1図の左右方向)に突き合わせて配列し、右側のタイルユニット10におけるタイル11a、11d、11fの裏面左側と、左側のタイルユニット10におけるタイル11b、11c、11eの裏面右側とに跨るように、連結材12をタイル11の短手方向(第1図の上下方向)に配置して接着することにより、タイル11の長手方向に2本のタイル11が配列された2倍の大きさのタイルユニットとしてもよい。タイル11の長手方向に3本以上のタイル11を配列する場合も同様である。
【0045】
なお、タイル11の長手方向に複数本のタイル11を配列する場合、これら長手方向の複数個のタイル11に跨るように、連結材12をタイル11の長手方向(第1図の左右方向)に配置して接着してもよい。但し、この場合、タイル11の長手方向(第1図の左右方向)に延在する連結材12と短手方向(第1図の上下方向)に延在する連結材12とが交叉することになり、この交叉部が肉厚になるおそれがあるので、上記の通り、連結材12はタイル11の短手方向に延在させるのが好ましい。
【0046】
第1図〜第6図では、連結材12上にタイル11を載置し、熱処理してタイルユニットを製造したが、第7図の通り、タイル11を裏面を上にして配列し、タイル11の裏面上に連結材12を載置し、熱処理してタイルユニットを製造してもよい。
【0047】
第7図に示す通り、定盤21の上面には、深さの異なる複数個(本実施の形態では6個)の凹所21a〜21fが設けられている。これら凹所21a〜21f内に、高さの異なる複数個(本実施の形態では6個)のタイル11a〜11fを、裏面を上にして配列する。このとき、これらのタイル11a〜11fの裏面は同一高さとなる。
【0048】
次いで、これらタイル11a〜11fの裏面に跨るように、連結材12を配置する。そして、押え板22を用い、上方から連結材12をタイル11a〜11fの裏面に押し付けて熱処理することにより、タイルユニット10が得られる。
【0049】
なお、押え板22を用いることなく、タイルユニット10を製造してもよい。この場合には、第7図において、連結材12の長さをタイルユニット10のタイル短手方向長さ(第7図におけるタイル11aの左端からタイル11fの右端までの長さ)よりも大きくし、連結材12の左端及び右端をタイル11aの左端及びタイル11fの右端から延出させる。そして、該連結材12の両端を第7図の下方に引っ張るようにして、該連結材12をタイル11の裏面に押し付ける。この状態で熱処理することにより、タイルユニット10が得られる。
【0050】
第8図は、タイルユニットの梱包方法を説明する断面図である。
【0051】
タイルユニット10A及びタイルユニット10Bは、連結材12によって6個のタイル11を連結してなるものである。これらタイルユニット10A,10Bは、上記の第1図〜第6図又は第7図の方法によって製造されたものである。
【0052】
第8図の通り、これら下段のタイルユニット10Aと上段のタイルユニット10Bとは、これらの間に第10図(a)の緩衝材50を介在させることなく、直接に積み重ねて梱包される。この理由を以下に説明する。
【0053】
これらタイルユニット10A,10Bの連結材12は、第6図の通り、繊維12bが被覆材12aでコーティングされたものである。このように、連結材12は繊維12bで強化されているので、被覆材12aによって連結材12の強度を確保する必要が無く、被覆材12aの量が少なくて済む。その結果、この連結材12は可撓性に優れたものとなる。従って、このタイルユニット10Aの上にタイルユニット10Bを直接に積み重ねても、該タイルユニット10Bは下側のタイルユニット10Aの上面の形状に応じて柔軟に撓むので、被覆材12aが破損することが防止される。また、この連結材12は被覆材12aの量が少量であるので、熱処理を行った後の冷却時に、被覆材12aが短時間で硬化する。このため、タイルユニット10Aの上にタイルユニット10Bを直接に積み重ねても、該タイルユニット10Bの連結材12がタイルユニット10Aのタイル11の上面に粘着することが防止される。このタイルユニット10Bを現場で取り出して用いるときには、この撓みは元に戻る。またこのタイルユニット10Bを壁面に張り付けるときに、タイルユニット10Bの目地に存在する連結材12を撓ませて、微妙な調整を行うことができる。これらの理由により、タイルユニット10A,10Bを、直接に積み重ねて梱包することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】実施の形態に係るタイルユニットの正面図である。
【図2】図1のタイルユニット10の斜視図である。
【図3】図1のタイルユニット10の裏側の斜視図である。
【図4】図3のタイルユニット10のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図1のタイルユニット10の施工方法の説明図である。
【図6】連結材12の模式的な断面図である。
【図7】図1のタイルユニット10の異なる施工方法の説明図である。
【図8】タイルユニット10A,10Bの梱包方法を説明する断面図である。
【図9】従来のタイルユニットの施工方法を示す断面図である。
【図10】従来のタイルユニットの梱包方法を説明する断面図である。
【符号の説明】
【0055】
10,10A,10B タイルユニット
11,11a〜11f タイル
12 連結体
12a 被覆材
12b 繊維
13 隙間
20,21 定盤
22 押え板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個のタイルが配列され、該タイルの裏面同士が連結材で連結されてなるタイルユニットの製造方法において、
該連結材は、繊維が熱可塑性樹脂又は反応性ホットメルトよりなる被覆材でコーティングされたコード形状のものであり、
該被覆材と該タイルの裏面とが接触するようにして、該連結材上に複数個のタイルを載置し、
次いで熱処理によって該連結材に該タイルを接着することを特徴とするタイルユニットの製造方法。
【請求項2】
複数個のタイルが配列され、該タイルの裏面同士が連結材で連結されてなるタイルユニットの製造方法において、
該連結材は、繊維が熱可塑性樹脂又は反応性ホットメルトよりなる被覆材でコーティングされたコード形状のものであり、
複数個のタイルをその裏面が上面となるようにして配列し、該複数個のタイルの裏面に跨るように該連結材を載置し、
次いで熱処理によって該連結材に該タイルを接着することを特徴とするタイルユニットの製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記熱処理によって前記連結材に複数ユニット分のタイルを接着した後、該連結材をユニット毎に切断することを特徴とするタイルユニットの製造方法。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項において、前記連結材は、全長にわたって前記被覆材がコーティングされたものであることを特徴とするタイルユニットの製造方法。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項において、前記連結材は、扁平なテープ形状であることを特徴とするタイルユニットの製造方法。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項の方法によって製造されたタイルユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−13851(P2010−13851A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−174672(P2008−174672)
【出願日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)
【Fターム(参考)】