説明

タバコ製品包装用紙を取り扱いかつ処理するための方法およびユニット

【課題】予め印刷された材料を大量に貯蔵する必要性と、予め印刷された材料の浪費となくす。
【解決手段】予め決められた当初の配置によって貯蔵領域3内にグループ5の形で配置された用紙2は、グループの形で貯蔵領域3から除去され、作業部署45を介して延びる経路P1に沿って供給される。用紙2は、グループ5の形に再形成され、作業部署45の下流において経路P1からグループの形で除去されて貯蔵領域3に供給され、貯蔵領域3内において、通常は当初の配列に類似した予め決められた配列が形成される。用紙2のグループ5が荷積みされた第1のパレット4aが、経路P1の入力端に配置された荷下ろし領域11に移動され、経路P1に沿ってグループ5が供給され、当初は空の第2のパレット4bが、経路P1の出力端に配置された荷積み領域13内に移動され、処理済みの用紙2のグループ5を受け取る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タバコ製品包装用紙を取り扱いかつ処理するための方法およびユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
タバコ産業においては、一連の柔軟なまたは半剛性の用紙ないしブランクを用いてたとえば柔軟なまたは半剛性のシガレット用小包体、シガレット用カートン、カートン用箱などからなる一連のパッケージが形成される。このようなパッケージは通常、一般にさまざまな市場向けの大量生産システムによって製造されており、したがってこれらのシステムは各市場の特定の図形についての要件を満足するものでなければならない。たとえば、通常、シガレット小包体を製造するのに使用される用紙は、標準的な基本図形部分と、図形またはそれ以外からなる特殊部分とを有する。この特殊部分は、用紙毎もしくは国毎に、または用紙および国毎に、異なると共に、特殊な図形と、関連言語による文言と、追加の情報を有する追加の印刷または接着された要素とのうち少なくとも一つを通常は有する。特殊部分が、これらの代わりにまたはこれらと組み合わせて、将来使用するために、用紙上の特定地点に適用された点状熱間接着剤などの追加要素を有することも可能である。
【0003】
その結果、製造者は、同一製品のためにさまざまな用紙を大量に蓄えておかなければならず、製造、備蓄、および取り扱いについての問題が明らかに生じており、多くの場合に無駄が生じている。
【0004】
前述の欠点を、少なくとも文言および図形に関して、少なくとも部分的に除去するべく考案された解決策の一つは、オンライン印刷ユニットを包装機の上流に設け、この印刷ユニットが、一連の用紙積重体ないしスタックを受け取り、各積重体から個々の用紙を取り出し、一連の個々の用紙を印刷および乾燥ユニットに供給し、当初の積重体を再構築し、これら積重体を包装機に供給するようにしたことにある。
【0005】
しかしながら、このタイプのオンライン印刷ユニットは、各用紙にバーコードと特定の図形もしくは文言とのうち一方または両方を適用するといった図形についての問題が解決されないことに加え、さまざまな経済的および機能上の問題を有している。すなわち、このタイプの公知の印刷ユニットは、各製造ラインに、包装機と直列に配置された個々の印刷ユニットを設ける必要があり、機械の動作と出力とのうち一方または両方に悪影響を及ぼすおそれがあり、かなりの追加の出費を必要とする。さらに、多数の印刷作用と、印刷作用以外の作用と、印刷作用に加えて行われる作用とのうち少なくとも一つを行うのに十分なほど高機能な場合には、このタイプのオンライン印刷ユニットのコストは、購入不能なほどに高価なものになろう。
【0006】
国際公開第9110595A1号明細書には、梱包材料を受け取って折り畳むことができるシガレット包装機であって、梱包材料が包装機の包装ラインを通過する際に梱包材料上に印刷することができる印刷ユニットを備えたシガレット包装機が開示されている。新たな印刷部分を損なうことなく、梱包材料に対する後続の折り畳みまたはその他の作用が可能になるように、速乾性インクまたはUV反応インクが用いられる。本発明は、価格表示、タールおよびニコチンの含有量といった時間によって大きく変わる情報を後段階で印刷しようとするものであり、したがって予め印刷された材料を大量に貯蔵する必要性と、予め印刷された材料の浪費とがなくされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開第9110595A1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、前述の欠点を除去するように構成されたタバコ製品包装用紙を取り扱いかつ処理するための方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、請求項1に記載のタバコ製品包装用紙を取り扱いかつ処理するための方法、すなわちタバコ製品包装用紙を取り扱いかつ処理する方法であって、予め決められた配列によって貯蔵領域内にグループの形で配置された用紙が、グループの形で貯蔵領域から除去され、各用紙に少なくとも一つの処理操作が施される少なくとも一つの作業部署を介し延びる経路に沿って供給され、次いで作業部署の下流において経路からグループの形で除去されて前記貯蔵領域に供給されかつ貯蔵領域内において予め決められた配列が形成されるようになっている方法において、前記グループが、前記貯蔵領域内に配置されたパレット上に前記予め決められた配列で配置され、該貯蔵領域は、前記経路の入力端に配置された荷下ろし領域と、前記経路の出力端に配置された荷積み領域とを具備しており、処理されるための用紙のグループが荷積みされた第1のパレットが、前記荷下ろし領域内に移動されて前記グループが前記経路に沿って供給され、当初は空の第2のパレットが、前記荷積み領域内に移動されて処理済みの用紙のグループを受け取る、方法が提供される。好ましくは、請求項1に直接的または間接的に従属する請求項のうちのいずれか一つに記載の方法が提供される。
【0010】
本発明は、タバコ製品包装用紙を取り扱いかつ処理するためのユニットにも関する。
【0011】
本発明によれば、請求項15に記載のタバコ製品包装用紙を取り扱いかつ処理するためのユニット、すなわちタバコ製品包装用紙を取り扱いかつ処理するためのユニットであって、該ユニットが、予め決められた経路に沿って用紙を供給するためのラインと、該経路に沿って配置されると共に、各用紙に少なくとも一つの処理操作を施すための少なくとも一つの作業部署と、予め決められた配列によって貯蔵領域内にグループの形で配置されている用紙のグループを、前記貯蔵領域から除去して作業部署の上流において前記ライン上に供給するための第1の取り上げ手段と、前記作業部署の下流において前記経路からグループの形の前記用紙を除去すると共に、予め決められた配列に形成されたこれら用紙を前記貯蔵領域に供給するための第2の取り上げ手段と、を具備したユニットにおいて、該ユニットが、前記貯蔵領域内において前記用紙を支持する複数のパレットを具備し、前記貯蔵領域が荷下ろし領域を具備し、該荷下ろし領域が、第1の取り上げ手段と関連付けられ、前記経路の入力端に配置され、当初は荷積みされている第1のパレットを受け取り、前記貯蔵領域が荷積み領域を具備し、該荷積み領域が、第2の取り上げ手段と関連付けられ、前記経路の出力端に配置され、当初は空の第2のパレットを受け取る、ユニットが提供される。好ましくは、請求項15に直接的または間接的に従属する請求項のうちのいずれか一つに記載の方法が提供される。
添付図面を参照しながら、例をあげて、本発明を限定することのない複数の本発明の実施例を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明による取り扱い兼処理ユニットの好ましい実施例の、明瞭に示すべく一部が除去された概略斜視図である。
【図2】図1のユニットの概略背面側面図である。
【図3】図1のユニットの概略平面図である。
【図4】図1から図3のユニットの変形例の概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1の参照符号1は、タバコ製品(図示されない)を包装するための用紙ないしブランク2を取り扱いかつ処理するためのユニット全体を示している。ユニット1は貯蔵領域3内に配置されており、この貯蔵領域3において用紙2は予め決められた方式でもってパレット4上に保存されかつ配置される。図1に示される例においては、用紙2はグループの形で配置されており、各グループは互いに重ね合わせられた多数の用紙2からなる積重体5によって構成されている。積重体5は、互いに並べられた列6の形に配置されて各パレット4上に多数の層7を形成し、各層7は下側の層7から分離シート8によって隔離される。
【0014】
ユニット1は、用紙2をおおむねU字形の経路P1に沿って供給するためのライン9を具備し、この経路P1は、荷下ろし領域11に隣接するライン9の入力コンベア10から、荷積み領域13に隣接するライン9の出力コンベア12まで延びる。荷下ろし領域11は、貯蔵領域3の一部を形成すると共に、用紙2が荷積みされた一連のパレット4aを受容するためのものであり、荷積み領域13は、貯蔵領域3の一部を形成すると共に、当初は空になっている一連のパレット4bを受容するためのものである。
【0015】
図2および図3にさらに明瞭に示されるように、荷下ろしおよび荷積み領域11,13は、垂直方向に拡がる二つの平行なガントリー構造15と複数の頂部交差部材18とによって構成される金属構造14内に配置されており、各ガントリー構造15は二つの垂直部材16と一つの交差部材17とを有し、これら頂部交差部材18は二つの交差部材17を接続する。二つの交差部材17は、頂部交差部材18に平行な二つのブリッジクレーン19,20のレールを形成する。ブリッジクレーン19は、荷下ろし領域11上を移動するように取り付けられると共に、個々の交差部材17に沿って移動可能でかつ頂部交差部材18に平行な二つの交差部材22により互いに接続された二つの電動式台車21を具備する。ブリッジクレーン20は、荷積み領域13上を移動するように取り付けられると共に、個々の交差部材17に沿って移動可能でかつ頂部交差部材18に平行な二つの交差部材24により互いに接続された二つの電動式台車23を具備する。また、ブリッジクレーン19は電動式摺動装置25を具備し、この摺動装置25は、交差部材22に沿って移動するよう取り付けられると共に、公知の電動式取り上げ装置26を支持する。この取り上げ装置26は、垂直部材16に平行な軸線に沿いつつ摺動装置25に対して移動可能であると共に、積重体5をパレット4aから連続的に取り上げて入力コンベア10上に配置する。同様に、ブリッジクレーン20は動式摺動装置27を具備し、この摺動装置27は、交差部材24に沿って移動するよう取り付けられると共に、取り上げ装置26に類似した公知の電動式取り上げ装置28を支持する。この取り上げ装置28は、垂直部材16に平行な軸線に沿いつつ摺動装置27に対して移動可能であると共に、積重体5を出力コンベア12から連続的に取り上げて予め決められた配列、すなわち通常はパレット4a上の積重体5に類似した配列でもってパレット4b上に配置する。
【0016】
図3に示されるように、入力コンベア10および出力コンベア12は、互いに対向して配置されると共に、互いに他に対しかつガントリー構造15に対し平行に配置される。図1にさらに明瞭に示されるように、使用の際には、入力コンベア10は、連続的にかつ予め決められた間隔をおいて、取り上げ装置26によりパレット4aから荷下ろしされた積重体5を受け取り、これら積重体5を一度に一つずつ、L字形の揺動式支持装置29上に供給する。支持装置29は、その凹部が入力コンベア10の出力部に対向するよう位置決めされると共に、入力コンベア10に対向するその端部回りにかつ入力コンベア10の移動方向30と交差する軸線回りに、起き上がり荷積み位置と作業位置との間を揺動する。起き上がり荷積み位置では、支持装置29の底板31が入力コンベア10と同一平面上にある。作動位置では、底板31が傾斜して平坦軌道32と同一平面上にある。この平坦軌道32は、底板31の側縁部と、入力コンベア10に関し荷下ろし領域11と反対側に配置されたホッパ35の入口34との間を、方向30に交差する方向33に延びる。ホッパ35の軸線は、軌道32の面および方向33に対し垂直な方向36に、下方に傾斜し、ホッパ35は、入力コンベア10により支持装置29上に供給された後にプッシャ37により支持装置29から除去されて軌道32に沿い供給される積重体5を、連続的に受け取る。プッシャ37は、支持装置29が起き上がり荷積み位置にある場合には、底板31の背後を軌道32に沿って前後移動し、支持装置29が作動位置にある場合には、底板31上を支持装置29を貫通しつつ軌道32に沿って前後移動する。
【0017】
ホッパ35は管状体によって構成され、その開放した底端はドラム38の外表面に実質的に接する。このドラム38は、方向33に平行な対応する軸線39回りに、図1において時計回りに回転すると共に、少なくとも一つの吸引セクタ40を備え、吸引セクタ40は、ホッパ35の開放底端を通過する際に、用紙2をホッパ35から除去してドラム38からコンベア41の入力端に解放する。コンベア41は、二つのプーリ43回りに巻き付けられた二つのベルト42によって構成され、これらプーリ43のそれぞれ対応する軸線は互いにかつ軸線39に対して平行である。コンベア41は、ドラム38の周速度とベルト42の線速度との間の比率に応じ予め決められる間隔でもって、直列に均等に離間した一連の個々の用紙2を、方向30と反対の方向44に作業部署45に供給する。この作業部署45においては、後に詳述する作業ユニット46が個々の用紙2に少なくとも一つの処理、通常は表面処理を施す。
【0018】
コンベア41の下流には積重装置47が配置される。この積重装置47はドラム48によって構成され、このドラム48は、軸線39に平行な軸線49回りに、図1において時計方向に、ステップ状に回転すると共に、複数の管状半径方向ホッパ50(図示の例では、軸線49回りに120°ずつ離間された三つのホッパ50)を備える。各ホッパ50は、ドラム48に接続された内端において閉鎖され、外端において開放している。各ホッパ50の断面は、用紙2の形状とほぼ同一であるが、小さくはない。各ホッパ50は、ドラム48の回転方向前方に側壁を備え、この側壁は、対応するホッパ50の側部をそれぞれ開閉する開放位置および閉鎖位置間において移動可能なハッチ51によって構成される。ドラム48に加え、積重装置47は制動装置も具備し、この制動装置は、コンベア41の出力端とドラム48間を下方に傾斜する固定板52によって構成されると共に、ホッパが軸線49回りに回転する際にホッパ50の開放端が移動する円形経路P2と実質的に接する出力端を備える。
【0019】
ドラム48の各ステップの末期において、ホッパ50の一つは、その閉鎖されたハッチ51が板52と同一平面上にくるように位置決めされ、次のステップにおいて、その開放端が固定板53の内表面に実質的に接触しながら移動される。固定板53は、円筒の一部のような形状をなし、板52の出力端と一体的に形成され、予め決められた円弧(図示の例においては、約120°の円弧)に沿って軸線49回りに下方に延びている。このステップの末期において、当該ホッパ50は、その開放端が下を向きながらベルトコンベア54の頂面に実質的に接触した状態で制止される。コンベア54は、コンベア41に平行であり、かつコンベア41よりも低くなっている。
【0020】
コンベア54は、コンベアユニット55の入力コンベアを構成し、このコンベアユニット55は出力コンベアも具備する。この出力コンベアは、貯蔵領域3内に配置され、出力コンベア12によって構成され、コンベア54に平行をなしかつコンベア54と同一平面上に位置する。出力コンベア12は、方向44に平行で逆向きの方向56に、一連の積重体5を供給する。また、コンベアユニット55は中間コンベア57も具備し、この中間コンベア57は、方向56に直交する方向58に延び、コンベア54の出力端に対向する入力端を備え、方向58に作用するプッシャ59によりコンベア54から中間コンベア57に移送される積重体5を連続的に受け取る。出力コンベア12は入力端を有し、この入力端は、中間コンベア57の出力端に対向し、方向56に作用するプッシャ60により中間コンベア57から出力コンベア12に移送される積重体5を連続的に受け取る。
【0021】
出力コンベア12上の積重体5は、取り上げ装置28によって連続的に除去され、貯蔵領域3の荷積み領域13においてパレット4b上に荷積みされる。
【0022】
実際の使用の際には、まず、パレット4aが、取り上げ装置26の範囲内の貯蔵領域3の荷下ろし領域11内に搬入され、取り上げ装置が積重体5をパレット4aから入力コンベア10上に連続的に移送する。入力コンベア10、揺動式支持装置29、およびプッシャ37により、積重体5はホッパ35に連続的に供給され、このホッパから一連の個々の用紙2がドラム38により取り出されてコンベア41上に供給され、コンベア41により作業ユニット46に供給される。この作業ユニットにおいて、各用紙に、後に詳述するように、少なくとも一つの処理操作が施される。
【0023】
コンベア41の出力端における傾斜板52は、作業ユニット46から排出される用紙2が互いに重なり合うように、方向44において用紙2を制動する。図1に示されるように、通常の動作状態において、静止したホッパ50は、板52の出力端に対面配置されて用紙2を制止する。これら用紙2は既に重なり合っており、背後のコンベア41上に到達する用紙2によって先端位置まで押し出される。この先端位置において、用紙2がホッパ50内に供給されてホッパ50内に別の積重体5が再構築される。この積重体5が形成されると、ドラム48は、1ステップだけ回転されて空のホッパを板52に移動させると共に、新たに形成された積重体5を収容しているホッパ50をコンベア54の入力端まで移動させる。この時点で、ハッチ51が開けられてコンベア54が積重体5を除去できるようになる。この積重体5は、コンベアユニット55に沿って出力コンベア12上の予め定められた位置に供給され、この位置において取り上げ装置28によって除去され、パレット4b上に配置される。積重体5は、通常、荷下ろし領域11内に搬入された際のパレット4a上におけるのと同一の方法でこのパレット4b上に配置される。
【0024】
以上の説明から明らかなように、ユニット1は、個々の標準的な用紙を改良することによって、かつ包装機の動作時間に悪影響を与えることなく、さまざまな種類の「特殊」用紙を形成するものである。また、ユニット1の作業ユニット46をただ単に交換するだけで、オンライン用紙における作業の場合には不可能な方法でもって、貯蔵領域3内に位置している用紙にさまざまな処理を施すことができる。
【0025】
図4の変形例においては、用紙2はグループ単位に配置され、各グループは対応する帯62のリール61によって構成される。帯62は互いに並べられて側部において互いに接続された一連の用紙2によって構成される。
【0026】
図4の変形例においては、参照符号9’として示されるライン9は、ほぼU字形の繰り出しラインであり、繰り出し入力ピン63と、この繰り出しピン63に平行でかつ繰り出しピン63と共にプラットフォーム65に取り付けられた再巻き取り出力ピン64とを有する。このプラットフォーム65はピン63,64に平行な軸線66回りに回転してピン63,64の位置を反転させる。また、ライン9’は、繰り出しピン63上のリール61から繰り出された帯62をほぼU字形の経路P1に沿って案内するための複数の案内プーリ67を具備し、この経路P1は、作業部署45と対応するする作業ユニット46とを介して延びるまっすぐな中間部分68を有する。
【0027】
実際の使用の際には、それぞれ対応するコア69を備えた複数のリール61が、荷下ろし領域11内のパレット4a上に搬入され、ここで、公知の取り上げ装置(図示されない)、すなわち取り上げ装置26に類似するがリールを取り上げるべく公知の方式で改良された取り上げ装置、により、リール61が繰り出しピン63上に連続的に供給される。リール61が繰り出しピン63に嵌め込まれると、対応する帯62が経路P1に沿って繰り出され、再巻き取りピン64上の空のコア69に接続される。この場合、帯62は好ましくは公知の自動繰り出し装置(図示されない)または手動により、繰り出される。この時点で、再巻き取りピン64が起動されて繰り出しピン63上のリール61を繰り出し、帯62全体を作業ユニットに供給し、再巻き取りピン64上に新たなリール61を形成し、繰り出しピン63上には空のコア69が残される。この新しいリール61は、公知の取り上げ装置(図示されない)、すなわち取り上げ装置28に類似するがリールを取り上げるべく公知の方式で改良された取り上げ装置、により除去され、貯蔵領域3の荷積み領域13内のパレット4b上に配置される。次いで、プラットフォーム65が180°回転されて二つのピン63,64の機能および位置が反転され、前述の動作が新しいリール61に対して繰り返される。
【0028】
添付図面に示される例(特に図1)において、作業ユニット46は印刷ユニットであって、各用紙2が公知の方式によって加熱される入力部署70と、各用紙2の表面上の特定領域73に、一般には文字または図形72が公知の方式によって印刷され乾燥される部署71、すなわち図示の例においては印刷および乾燥部署と、部署71において印刷された表面が保護ラッカーによってコーティングされる部署74、すなわち図示の例においてはラッカー塗布および乾燥部署と、各用紙2の表面に少なくとも一つの追加要素76が適用される出力部署75とを具備する。この追加要素76は、ラベルと、偽造防止磁気テープの一部と、対応する小包体を特定する他のあらゆる手段と、点状熱間接着剤とのうち少なくとも一つでありうる。
【0029】
さらに具体的には、図示されない変形例において作業ユニット46は、複数の点状熱間接着剤を各用紙2に適用するための接着剤適用ユニットであってもよい。
【0030】
図示されないさらなる変形例において、ユニット1が、対応する作業部署45において直列に配置された複数の異なる作業ユニット46を具備しうることは明らかである。
【符号の説明】
【0031】
2 タバコ製品包装用紙
3 貯蔵領域
4,4a,4b パレット
5;61 グループ
11 荷下ろし領域
13 荷積み領域
45 作業部署
P1 経路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タバコ製品包装用紙(2)を取り扱いかつ処理する方法であって、予め決められた配列によって貯蔵領域(3)内にグループ(5;61)の形で配置された用紙(2)が、グループ(5;61)の形で貯蔵領域(3)から除去され、各用紙(2)に少なくとも一つの処理操作が施される少なくとも一つの作業部署(45)を介し延びる経路(P1)に沿って供給され、次いで作業部署(45)の下流において経路(P1)からグループ(5;61)の形で除去されて前記貯蔵領域(3)に供給されかつ貯蔵領域(3)内において予め決められた配列が形成されるようになっている方法において、前記グループ(5;61)が、前記貯蔵領域(3)内に配置されたパレット(4)上に前記予め決められた配列で配置され、該貯蔵領域は、前記経路(P1)の入力端に配置された荷下ろし領域(11)と、前記経路(P1)の出力端に配置された荷積み領域(13)とを具備しており、処理されるための用紙(2)のグループ(5;61)が荷積みされた第1のパレット(4a)が、前記荷下ろし領域(11)内に移動されて前記グループ(5;61)が前記経路(P1)に沿って供給され、当初は空の第2のパレット(4b)が、前記荷積み領域(13)内に移動されて処理済みの用紙(2)のグループ(5;61)を受け取る、方法。
【請求項2】
各グループ内の前記用紙(2)が、前記経路(P1)に沿って供給される際に、前記作業部署(45)の上流において一連の個々の用紙(2)の形にされ、次いで前記作業部署(45)の下流において再度グループ化されて対応する前記グループ(5;61)が再構築される請求項1に記載の方法。
【請求項3】
各グループ(5;61)が、互いに重ね合わされて積重体(5)を形成する複数の用紙(2)を具備しており、前記用紙(2)が前記積重体から一度に1枚ずつ取り出されると共に、前記経路(P1)に沿いつつ直列に配置されて前記作業部署(45)に一連の個々の用紙(2)の形で供給される請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
一連の個々の用紙(2)内の前記用紙(2)が、前記作業部署(45)の下流において再度グループ化されて一連の積重体(5)が再形成される請求項3に記載の方法。
【請求項5】
可動吸引部材(38)によって閉鎖された固定ホッパ(35)内に各積重体(5)を供給すると共に、前記可動吸引部材(38)を周期的に作動させることにより、前記個々の用紙(2)が各積重体(5)から取り出される請求項3または4に記載の方法。
【請求項6】
前記可動吸引部材(38)が、対応する軸線(39)回りに回転するドラム(38)を具備しており、該ドラム(38)が少なくとも一つの吸引セクタ(40)を備えている請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記固定ホッパ(35)に接する位置とコンベア(41)に接する位置間を前記可動吸引部材(38)が移動されると共に、吸引作用によって前記固定ホッパ(35)から除去された前記用紙(2)が前記コンベア(41)上に連続的に解放されることにより、前記個々の用紙(2)が前記経路(P1)に沿って直列に配置される請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
前記作業部署(45)の下流において前記用紙(2)を再度グループ化する段階が、前記用紙(2)が互いに重ね合わされて縁部上に徐々に位置決めされる第1の制動段階と、前記縁部上の前記用紙(2)が容器(50)内に供給されて該容器(50)内に前記積重体(5)が形成される第2の段階と、積重体(5)を搬送するために前記容器(50)がコンベヤユニット(55)上に荷下ろしされる第3の段階と、を含んでなる請求項4から7までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
各グループ(5;61)が帯(62)のリール(61)を具備しており、該帯(62)が互いに直列に配置されかつ互いに接続された複数の用紙(2)によって構成されており、該リール(61)が、前記経路(P1)に沿って繰り出されて前記用紙(2)が直列に配置され、これら用紙(2)が前記作業部署(45)に連続的に供給される請求項1または2に記載の方法。
【請求項10】
前記経路(P1)が、前記リール(61)を繰り出すための繰り出しピン(63)と、新しいリール(61)を形成するための再巻き取りピン(64)との間を延びている請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記作業部署(45)が、各用紙(2)上に図形が印刷される少なくとも一つの印刷部署(71)を具備している請求項1から10までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記作業部署(45)が、少なくとも一つのラッカー塗布部署(74)を具備している請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記作業部署(45)が、各用紙(2)に少なくとも一つの追加の識別要素を適用するための少なくとも一つの部署(75)を具備している請求項1から12までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記作業部署(45)が、各用紙(2)に少なくとも一つの点状熱間接着剤を適用する少なくとも一つの部署(75)を具備している請求項1から13までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
タバコ製品包装用紙(2)を取り扱いかつ処理するためのユニット(1)であって、該ユニット(1)が、予め決められた経路(P1)に沿って用紙(2)を供給するためのライン(9)と、該経路(P1)に沿って配置されると共に、各用紙(2)に少なくとも一つの処理操作を施すための少なくとも一つの作業部署(45)と、予め決められた配列によって貯蔵領域(3)内にグループ(5;61)の形で配置されている用紙(2)のグループ(5;61)を、前記貯蔵領域(3)から除去して作業部署(45)の上流において前記ライン(9)上に供給するための第1の取り上げ手段(26)と、前記作業部署(45)の下流において前記経路(P1)からグループ(5;61)の形の前記用紙(2)を除去すると共に、予め決められた配列に形成されたこれら用紙(2)を前記貯蔵領域(3)に供給するための第2の取り上げ手段(28)と、を具備したユニット(1)において、該ユニット(1)が、前記貯蔵領域(3)内において前記用紙(2)を支持する複数のパレット(4)を具備し、前記貯蔵領域(3)が荷下ろし領域(11)を具備し、該荷下ろし領域(11)が、第1の取り上げ手段(26)と関連付けられ、前記経路(P1)の入力端に配置され、当初は荷積みされている第1のパレット(4a)を受け取り、前記貯蔵領域(3)が荷積み領域(13)を具備し、該荷積み領域(13)が、第2の取り上げ手段(28)と関連付けられ、前記経路(P1)の出力端に配置され、当初は空の第2のパレット(4b)を受け取る、ユニット。
【請求項16】
前記作業部署の上流において前記経路に沿いつつ配置されて各グループ(5;61)内の前記用紙(2)を一連の個々の用紙(2)に配置する順序付け手段(35,38;63)と、前記作業部署(45)の下流において前記経路(P1)に沿いつつ配置されて前記グループ(5;61)を再形成する再グループ化手段(47,52;64)と、をさらに具備した請求項15に記載のユニット。
【請求項17】
前記作業部署(45)を介して延びるコンベア(41)をさらに具備し、各グループ(5;61)が、互いに重なり合わされて積重体(5)を形成する複数の用紙(2)を具備し、前記順序付け手段(35、38)が、前記用紙(2)を、対応する前記積重体(5)から一度に1枚ずつ取り出して前記コンベア(41)上に順序正しい一連の個々の用紙(2)の形で配置する請求項16に記載のユニット。
【請求項18】
前記順序付け手段(35、38)が、前記積重体(5)のための入力部(34)と底部出力端とを備える固定ホッパ(35)と、周期的に前記底部出力端を通過して移動可能な吸引部材(38)と、を具備した請求項17に記載のユニット。
【請求項19】
前記吸引部材(38)が、対応する軸線(39)回りに回転するドラム(38)を具備し、該ドラム(38)が少なくとも一つの吸引セクタ(40)を備える請求項18に記載のユニット。
【請求項20】
前記ドラム(38)が、前記固定ホッパ(35)の前記底部出力端と前記コンベア(41)とにそれぞれ接している請求項18または19に記載のユニット。
【請求項21】
前記再グループ化手段(47、52;64)が積重手段であり、該積重手段が、前記コンベア(41)から排出される前記用紙(2)を制動してほぼ縁部上に位置決めする制動手段(52)と、前記縁部上の前記用紙(2)を受け取ってその内部に前記用紙(2)の積重体(5)を形成する少なくとも一つのコンテナ(50)と、前記コンテナ(50)から前記用紙(2)の積重体(5)を受け取るコンベアユニット(55)と、を具備した請求項16から20までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項22】
前記制動手段(52)が、下方に傾斜する固定板(52)であって、前記コンベア(41)の出力端に配置されて前記一連の個々の用紙(2)を受け取る固定板(52)を具備し、前記コンテナ(50)が、開放端を備えると共に、該開放端が前記固定板(52)と整列される荷積み位置と、前記開放端が前記コンベアユニット(55)に向けて下方に対面する荷下ろし位置との間を予め決められた移動方向に移動可能である請求項21に記載のユニット。
【請求項23】
前記コンテナ(50)が、前記移動方向の前方に、ハッチ(51)によって構成された側壁を具備し、該ハッチが、前記コンテナ(50)の側部を閉鎖する通常の閉鎖位置と、該側部を開放する開放位置との間を移動可能である請求項22に記載のユニット。
【請求項24】
前記再グループ化手段(47,50)が、ドラム(48)と、前記ドラム(48)から半径方向に突出する複数の前記コンテナ(50)とを具備し、前記ドラムが、対応する軸線(49)回りにステップ状に回転するように取り付けられて前記コンテナ(50)を、それぞれのステップにおいて、前記制動手段(52)と整列する位置から、前記コンベアユニット(55)に対面する位置へ移動させるようにした請求項21から23までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項25】
各グループ(61)が帯(62)のリール(61)を具備し、該帯(62)が、互いに直列に配置されかつ互いに接続された複数の用紙(2)によって構成され、前記順序付け手段(63)が前記リール(61)を繰り出す繰り出しピン(63)を具備し、前記再グループ化手段(64)が、前記帯(62)を受け取って前記帯(62)から新しいリール(61)を形成する再巻き取りピン(64)を具備し、前記経路(P1)がこれら二つのピン(63,64)間を延び、前記経路(P1)に沿いつつ前記作業部署(45)を介して前記帯(62)が案内されるよう案内手段(67)が設けられる請求項15または16に記載のユニット。
【請求項26】
前記作業部署(45)が、各用紙(2)上に図形(72)が印刷される少なくとも一つの印刷部署(71)を具備する請求項15から25までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項27】
前記作業部署(45)が、少なくとも一つのラッカー塗布部署(74)を具備する請求項26に記載のユニット。
【請求項28】
前記作業部署(45)が、各用紙(2)に少なくとも一つの追加の識別要素を適用するための少なくとも一つの部署(75)を具備する請求項15から27までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項29】
前記作業部署(45)が、各用紙(2)に少なくとも一つの点状熱間接着剤を適用する少なくとも一つの部署(75)を具備する請求項15から28までのいずれか一項に記載のユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−93713(P2011−93713A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−4146(P2011−4146)
【出願日】平成23年1月12日(2011.1.12)
【分割の表示】特願2004−44914(P2004−44914)の分割
【原出願日】平成16年2月20日(2004.2.20)
【出願人】(392003937)ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニ (102)
【氏名又は名称原語表記】G.D SOCIETA PER AZIONI
【Fターム(参考)】