説明

タービン制御システムを変更するための方法及びシステム

【課題】タービン制御システムを変更するための方法及びシステムを提供する。
【解決手段】第1の通信プロトコルで通信する少なくとも1つのレガシーメインコントローラプロセッサ140aを第2の通信プロトコルで通信するカレントメインコントローラプロセッサで置き換えるステップと、第1の通信プロトコルで通信する少なくとも1つのタービン監視装置130と通信状態になった少なくとも1つのレガシーIOプロセッサ120aをそのまま保持するステップと、1以上のカレントメインコントローラプロセッサと通信状態になありかつ1以上のレガシーIOプロセッサと通信状態になる少なくとも1つのコンバータを設けるステップとを含むことができる。コンバータは、第2の通信プロトコルと第1の通信プロトコルとの間で翻訳することによって、1以上のカレントメインコントローラプロセッサ及び1以上のレガシーIOプロセッサ間の通信を翻訳することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、総括的にはタービン制御システムに関し、より具体的には、タービン制御システムのハードウエアを変更するための方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
産業用及び発電用タービンは、その作動を監視しかつ制御する制御システムを有する。これらの制御システムは一般的に、制御システムの機能を実施するアプリケーションコードを動作させるメインコントローラプロセッサとして構成された1つ又はそれ以上のプロセッサカードを含む。加えて、一般的には入出力(「IO」)プロセッサカードとして構成されたプロセッサカードが存在し、これらのIOプロセッサカードは、タービン上の監視装置及びその他の周辺補助装置と信号をやり取りする。IOプロセッサカードは、タービン上の監視装置又は補助装置と通信状態になった端子ボードとインタフェースを取ることができる。メインコントローラプロセッサは、標準通信プロトコルを使用して相互に、IOプロセッサと、また一般通信ネットワークと通信することができる。通信プロトコルは、制御システムアプリケーション、サイトアーキテクチャ及び制御システム年齢に応じて変えることができる。RS485(EIA−485としても知られている)、RS232、Modbus、ARCNET、イーサネット(登録商標)及びUSBは、制御システムにおいて使用される一般的通信プロトコルの実例である。
【0003】
より古い制御システムは、時遅れとなっている可能性があり、処理集中型モデルベース制御、PID制御及びより強力なアプリケーションツールのようなカレント制御システム能力を実施するのを可能にすると共に、オープン通信プロトコルインタフェースを介して第三者システムとの通信を可能にするように交換又は更新される必要がある。しかしながら、多くの場合に、タービン作動に対する影響を最少にするように制御システムを更新することが好ましい。さらに、必要な労力がより少なくかつ運転停止時間がより短いことによって、またアップグレードした制御システムにより生じる利点のより迅速な実現を可能にすることによって、単純かつ迅速なアップグレードは、一層コスト効果があるものになる。
【0004】
制御システムのアップグレードによりタービンがオフライン状態にある時間を短縮するためには、交換を必要とするハードウエアの量を制限する方法及びシステムが必要とされる。タービン制御システムは一般的に、例えば端子ボード及び端子ねじのような多数の入力及び出力端子結合点を有しており、そこで、周辺センサ及び制御装置が制御システムとタービンとの間で通信する。各既存の入力及び出力端子結合点を再接続することを必要とする制御システムアップグレードは、極めて労力集中的であり、タービンがオフライン状態にある時間量を増大させる。しかしながら、幾つかのシステムアップグレードは、端子ボードと通信する既存のIOプロセッサカードとは異なる(また一般的にはよりカレントな)プロトコルを使用して通信する新規のマイクロプロセッサのようなハードウエアの交換を含むことができる。
【0005】
1つの実例では、General Electric(「GE」)製のMark Vタービン制御システムは、多年にわたる生産において大きな設置基盤を達成してきた。GE Mark Vタービン制御システムは、今日それを使用している所有者にとっては依然として有用なプラットフォームであるが、幾つかの制御アップグレードを受け入れるその能力には限界がある。タービンのための最新式制御方法が開発された時に、既存のGE Mark Vタービン制御システムには、これらをGE Mark Ve又はGE Mark VIe制御システムのいずれかにアップグレードするためのアップグレード経路手順が必要となる。アップグレード経路手順の1つの態様には、既存のレガシープロセッサの少なくとも幾つかを、アップグレード制御システム論理が必要とするような一層複雑な動作を取り扱うことができるより新規なカレントマイクロプロセッサにアップグレードすることが含まれる。しかしながら、レガシープロセッサと置き換えることができる幾つかの好ましいマイクロプロセッサは、イーサネット(登録商標)通信プロトコルを介して通信するFreescale Semiconductorによって開発されたPowerQUICCプロセッサのようなカレント32ビットMPC8xx系列ベースのマイクロプロセッサであり、他方、レガシープロセッサの幾つかは、シリアルRS485通信プロトコルをそのまま保持したIntel Corporationによって開発されたような16ビット80186タイプ又は80196タイプのプロセッサである。一部の用途では、レガシープロセッサ、特に端子ボードと通信するレガシープロセッサの幾つかをそのまま保持して端子結合の全てを再構成するのを回避し、また他のものを異なる通信プロトコルで通信するより新規かつより最新式プロセッサに更新することが望ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、プロセス構成要素を変更することを含む効率的な制御システムアップグレードを可能にするシステム及び方法が要望が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態は、上記の必要性の幾つか又は全てに対処することができる。本発明の実施形態は、総括的にはタービン制御システムを変更するためのシステム及び方法に関する。本発明の1つの実施形態によると、タービン制御システムを変更する方法を提供することができる。本方法は、第1の通信プロトコルで通信する少なくとも1つのレガシーメインコントローラプロセッサを第2の通信プロトコルで通信するカレントメインコントローラプロセッサで置き換えるステップを含むことができる。本方法はさらに、第1の通信プロトコルで通信する少なくとも1つのタービン監視装置と通信状態になった少なくとも1つのレガシーIOプロセッサをそのまま保持するステップを含むことができる。加えて、本方法は、1以上のカレントメインコントローラプロセッサと通信状態になっておりかつ1以上のレガシーIOプロセッサと通信状態になった少なくとも1つのコンバータを設けるステップを含むことができる。コンバータは、1以上のカレントメインコントローラプロセッサからの通信を第2の通信プロトコルから第1の通信プロトコルに翻訳することができ、かつさらにその通信を1以上のレガシーIOプロセッサに伝送することができる。コンバータはまた、1以上のレガシーIOプロセッサからの通信を第1の通信プロトコルから第2の通信プロトコルに翻訳することができ、かつさらにその通信を1以上のカレントメインコントローラプロセッサに伝送することができる。
【0008】
本発明の別の実施形態によると、少なくとも1つのタービンを制御するための制御システムを提供することができる。本システムは、少なくとも1つのタービン監視装置と通信状態になった少なくとも1つのIOプロセッサを含むことができる。1以上のIOプロセッサ及び1以上のタービン監視装置は、第1の通信プロトコルで通信するように構成することができる。本システムはさらに、1以上のIOプロセッサと通信状態になった少なくとも1つのコンバータを含むことができる。加えて、本システムは、第2の通信プロトコルで通信するように構成することができる、1以上のコンバータと通信状態になった少なくとも1つのメインコントローラプロセッサを含むことができる。1以上のコンバータは、1以上のIOプロセッサからの通信を第1の通信プロトコルを第2の通信プロトコルに翻訳することによって1以上のメインコントローラプロセッサに対して翻訳するように構成することができる。1以上のコンバータは、1以上のメインコントローラプロセッサからの通信を第2の通信プロトコルを第1の通信プロトコルに翻訳することによって1以上のIOプロセッサに対して翻訳するように構成することができる。
【0009】
本発明のさらに別の実施形態によると、第1のプロセッサ及び第2のプロセッサを含む制御システムを変更する方法を提供することができる。第1及び第2のプロセッサは、第1の通信プロトコルで通信することができる。本方法は、第2のプロセッサを第2の通信プロトコルで通信する第3のプロセッサで置き換えるステップを含むことができる。本方法はさらに、第1のプロセッサをそのまま保持するステップを含むことができる。第1のプロセッサは、少なくとも1つの監視装置と通信状態になることができ、かつ第1の通信プロトコルで通信する。加えて、本方法は、第1及び第3のプロセッサと通信状態になったコンバータを設けるステップを含むことができる。さらに、本方法は、第1のプロセッサからの通信を第1の通信プロトコルから第2の通信プロトコルに翻訳ステップと、第3のプロセッサからの通信を第2の通信プロトコルから第1の通信プロトコルに翻訳するステップとを含むことができる。これらの翻訳は、コンバータによって行うことができる。
【0010】
本発明のその他の実施形態及び態様は、添付図面に関連させて行う以下の説明から明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に以下において、全てではないが幾つかの実施形態を示している添付図面を参照しながら、本発明の実施形態についてより十分に説明する。実際には、本出願の主題は、多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載した実施形態に限定されると解釈すべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、その開示が適用法令要件を満たすことになるように提示している。同じ参照符号は、全体を通して同様な要素を示している。
【0012】
本出願は、本明細書に記載した少なくとも1つの実施形態によるシステム、方法、装置及びコンピュータプログラム製品のブロック図を参照する。それぞれブロック図のブロックの少なくとも幾つか及びブロック図内のブロックの組合せは、少なくとも部分的にコンピュータプログラム命令によって実行することができることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、専用ハードウエアベースコンピュータ又はその他のプログラム可能データ処理装置上にロードしてマシンを作り出して、コンピュータ又はその他のプログラム可能データ処理装置上で実行される命令が、以下の説明において詳しく論じるブロック図のブロックの少なくとも幾つか又はブロック図内のブロックの組合せの機能を実施するための手段を形成するようにすることができる。
【0013】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又はその他のプログラム可能データ処理装置が特定の方式で機能するように命令することができるコンピュータ可読メモリ内に記憶して、該コンピュータ可読メモリ内に記憶した命令が、1以上のブロック内に指定された機能を実施する命令手段を含む製品を作り出すようにすることができる。コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又はその他のプログラム可能データ処理装置上にロードして一連の演算ステップを該コンピュータ又はその他のプログラム可能データ処理装置上で行わせて、該コンピュータ又はその他のプログラム可能データ処理装置上で実行される命令が1以上のブロック内に指定された機能を実施するためのステップを構成するようなコンピュータ実施処理方法を作り出すこともできる。
【0014】
本明細書に記載したシステムの1つ又はそれ以上の構成要素及び方法の1つ又はそれ以上のステップは、コンピュータのオペレーティングシステム上で動作するアプリケーションプログラムによって実施することができる。それらはまた、ハンドヘルド装置、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベース又はプログラム可能大衆消費電子製品、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ等々を含むその他のコンピュータシステム構成で実施することもできる。
【0015】
本明細書に記載したシステム及び方法の構成要素であるアプリケーションプログラムは、特定の抽象データ型を実行しまた特定のタスク又は動作を行うル−チン、プログラム、コンポーネント、データ構造等々を含むことができる。分散コンピューティング環境においては、アプリケーションプログラム(全体としての又は部分としての)は、ローカルメモリ又はその他の記憶装置内に置くことができる。それに加えて又はそれに代えて、アプリケーションプログラム(全体としての又は部分としての)は、通信ネットワークを介してリンクされた遠隔処理装置によってタスクが実行される環境を可能にするような遠隔メモリ又は記憶装置内に置くことができる。以下において、図を参照しながら例示的な実施形態を説明するが、図では、幾つかの図面を通して同じ参照符号が同様な要素を示している。
【0016】
本発明の1つの実施形態によると、タービン制御システムをアップグレードすることは、ツールの性能増大、監視の改善、報告のより堅実さ、並びに制御機能のより高い応答性及び正確さのようなカレントシステムの進歩を実施することを可能にする。本出願に開示したシステム及び方法の実施形態は、例えばメインコントローラプロセッサカードのような制御システムの幾つかの構成要素をアップグレードするのを可能にするが、その他の既存の構成要素はそのまま保持して、アップグレードプロセスを迅速化しかつタービンの運転の中断を制限する。本システム及び方法のこれらの実施形態は、異種の通信プロトコルについて翻訳を行う1つ又はそれ以上のコンバータの使用により、アップグレードした構成要素が既存のレガシー構成要素と通信することを可能にする。より具体的には、レガシー制御システムは、RS485プロトコルのような同じ通信プロトコルを使用して通信する1つ又はそれ以上のメインコントローラプロセッサと1つ又はそれ以上の入出力(「IO」)プロセッサとを含むことができる。IOプロセッサと同じ通信プロトコルを使用しては最早通信しないが、例えばイーサネット(登録商標)プロトコルを使用して通信することができるカレントマイクロプロセッサに、メインコントローラプロセッサをアップグレードすることが望ましい場合がある。さらに、制御システムを変更することはさらに、アップグレードしたカレント制御システムがオープン通信プロトコルインタフェースを有する第三者システムと通信することを可能にすることによって、システム間通信をさらに増大させることができる。従って、本明細書に記載したシステム及び方法の実施形態は、例えば1つ又はそれ以上のレガシーIOプロセッサをそのまま保持しながら1つ又はそれ以上のプロセッサをアップグレードし、また異種の通信プロトコル間で二方向翻訳を行うことによってタービン制御システム内のレガシーIOプロセッサとカレント交換プロセッサとの間の通信を可能にするコンバータを設ける。制御システムアップグレードは、交換又は再構成する必要がある構成要素がより少数であるので、これらのシステム及び方法を使用することによって一層有効な方式で行うことができる。より具体的には、レガシーIOプロセッサをそのまま保持することによって、制御システム内への端子結合及び該制御システムからの端子結合は、再構成する必要がないと同時に、1つ又はそれ以上のコンバータにより、レガシーIOプロセッサとアップグレードしたメインコントローラプロセッサとの間の通信が可能になる。
【0017】
図1は、タービン110と通信状態になった制御システム100を示している。タービン110は、蒸気タービン又はガスタービンとすることができる。本明細書に示した例示的なタービン110は、ガスタービンとすることができる。制御システム100は、当技術分野で知られているような1つ又はそれ以上のマイクロプロセッサを動作させるコンピュータベース制御システムとすることができる。制御システム100は、センサ入力、オペレータからの命令及びコンピュータ実施スケジュール及び/又はモデルを使用することによって、プログラム及び演算から成る制御論理を実行してタービン110の作動を制御する。制御システム100によって生成された制御命令信号により、タービン上のアクチュエータは、例えば燃焼器に流れる流量、燃料分割及び燃料タイプを調節する燃料供給源及び燃焼器間の弁を調整するように、圧縮機の入口案内羽根を調整するように、入口抽気熱を調整するように、並びにタービン110のその他の制御設定を作動させるようにすることができる。制御システム100は、例えばGE Mark Vタービン制御システムとすることができる。
【0018】
制御システム100は、1つ又はそれ以上のIOプロセッサ120aを含み、これらのプロセッサは、1以上の端子ボード170aと通信するように構成された1つ又はそれ以上のマイクロプロセッサを含むカードとすることができる。IOプロセッサ120aは、一般的にはオフ/オン又はハイ/イイエのような2つの状態の1つを示すバイナリデータを受けるように構成された個別のプロセッサとすることができる。これに代えて、IOプロセッサ120aは、アナログ可変信号を受けるように構成されたアナログ取得プロセッサとすることができる。端子ボード170aは、制御システムと電気的通信状態になった装置のための物理的入力及び出力端子結合点を含む。例えば、IOプロセッサ120aは、その端子ボード170aへの接続を介して、例えば圧縮機入口圧力センサ、圧縮機入口温度センサ、圧縮機吐出圧力センサ、圧縮機吐出温度センサ、タービン排気温度センサ、発電機電力出力センサ、歪み計、又はこれらに類したもののような当技術分野において知られているような1つ又はそれ以上のタービン監視装置130と通信することができる。制御システム100の実施形態には、1つよりも多いIOプロセッサ120a〜120nを含むことができること、またこれらのIOプロセッサは、並列に構成することができること、また1つよりも多いIOプロセッサ120a〜120nは、システム内に冗長性を維持するために同じ信号を受けることができることを理解されたい。さらに、制御システム100は、その各々が異なる信号タイプを受ける個別かつアナログIOプロセッサ120a〜120nを含むことができるということも理解されたい。同様に、各IOプロセッサ120a〜120nについて、1つ又はそれ以上の端子ボード170a〜170nを設けることができる。
【0019】
制御システム100はさらに、制御システム論理を実行するように構成された少なくとも1つのレガシーメインコントローラプロセッサ140aを含む。レガシーメインコントローラプロセッサ140aは、当技術分野において知られているようなマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含むカードとすることができる。さらに、レガシーメインコントローラプロセッサ140aは、その各々が例えば制御システム100内のその他の構成要素と通信すること及び制御論理演算を行うことのようなレガシーメインコントローラプロセッサ140aの個別の機能を果たす1つよりも多いマイクロプロセッサを含むことができる。加えて、レガシーメインコントローラプロセッサ140a内の複数のマイクロプロセッサは、冗長設計と同じ機能を果たすことができる。簡単にするために、レガシーメインコントローラプロセッサ140aは、当技術分野において知られているような多くの別の構成があるにも拘わらず、本明細書では単一の構成要素として説明する。レガシーメインコントローラプロセッサ140aは、最終的にはIOプロセッサ120aと通信して、上述したような1つ又はそれ以上のタービン監視装置130によって感知された作動測定値を受けかつ制御命令信号をIOプロセッサ120aに送って、タービン110の作動における応答を行う。レガシーネットワーク190を介して、例えばセンサ、監視装置又は制御装置のようなその他の周辺補助タービン構成要素150、例えば発電機励磁界を制御する励磁パネルのようなその他の制御パネル、或いはヒューマンマシンインタフェースと通信するための1以上の別のプロセッサすなわち通信プロセッサ180を設けることができる。通信プロセッサ180はまた、レガシーメインコントローラプロセッサ140a及び第2のIOプロセッサ120aと通信状態にすることができる。加えて、通信プロセッサは、それによって制御システムが、その他の装置、制御システム、ヒューマンマシンインタフェース又はこれらに類したものとの間で接続を行うプラントネットワークのようなレガシーネットワーク190と通信する手段とすることができる。この実施形態では、通信プロセッサ180とレガシーネットワーク190とは、例えばARCNETプロトコルのような同じ通信プロトコルを使用して通信する。別の実施形態では、レガシーメインコントローラプロセッサ140aは、レガシーネットワーク190を介して他の周辺補助タービン構成要素150と通信することができる。
【0020】
図1(また、以下では図2)を参照して説明する制御システム100の構成要素の構成は例示として示していること及び本出願の主題に関連するようなその他の構成も可能であることが、当業者には分かるであろう。例えば、制御システム100は、互いに並列通信状態になって冗長通信を構成しかつレガシーメインコントローラプロセッサ140a〜140nの点における単一点の故障を排除するようになった複数のレガシーメインコントローラプロセッサ140a〜140nを含むことができる。冗長メインコントローラプロセッサ140a〜140nの実施例は、並列通信状態になった3つの同様に構成したレガシーメインコントローラプロセッサ140a〜140nを有する三重冗長構成として構成されたレガシーメインコントローラプロセッサ140a〜140nである。それに代えて、制御システム100は、単信の非冗長構成として構成された単一のレガシーメインコントローラプロセッサ140aを含むことができる。別の実施例では、プロセッサはスタンドアロン構成要素と呼ばれるが、本明細書に記載したあらゆるプロセッサは、プロセッサカード及びボードで構成したコアの1つの構成要素とすることができる。例えば、1つのコアは、その各々が本明細書に記載したように互いに電気的通信状態になった、レガシーメインコントローラプロセッサ140a(プロセッサカード上の)、IOプロセッサ120a(プロセッサカード上の)及び端子ボード170a(ボード上の)を含むことができる。本明細書に提示した実施例は、限定することを意図するものではないことを理解されたい。
【0021】
図2に示すような本出願の1つの実施形態では、レガシーメインコントローラプロセッサ140aは、より古くかつ性能の低いプロセッサから、当技術分野において知られているような1つ又はそれ以上のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含むより最新の(カレントな)マイクロプロセッサ又はカードにアップグレードされることになる。簡単にするために、アップグレードしたメインコントローラは、本明細書ではカレントメインコントローラプロセッサ200aと呼ぶことにする。メインコントローラアップグレード又は改造は、数多くの理由で行うことができ、それらの理由には、タービン挙動の最新式モデリング又は予測制御のような一層進歩した制御論理が制御システムによって実行されるのを可能にすること、並びに装置の通信及び接続方法の改善を可能にすることが含まれる。1つの例示的な実施例では、GE Mark Vタービン制御システムは、Intel Corporationによって開発されたような16ビット80186/80196タイプのプロセッサ上で動作するレガシーメインコントローラプロセッサ140aを含むことができる。Freescale Semiconductorによって開発されたPowerQUICCプロセッサのような、32ビットMPC8xx系列ベースのマイクロプロセッサなどのカレント構成要素を使用してレガシーメインコントローラプロセッサ140aをカレントメインコントローラプロセッサ200aにアップグレードした後のレガシー制御システム内には、GE Mark Ve又はGE Mark Vle制御システムにおいて利用可能な機能性のようなタービン制御システムにおける新しい進歩を含むことができる。この実施例では、レガシーメインコントローラプロセッサ140aは、RS485通信プロトコルを使用して通信し、他方、カレントメインコントローラプロセッサ200aは、当技術分野において知られているようなイーサネット(登録商標)通信プロトコル又はその変形プロトコルで通信することができる。さらに、カレントメインコントローラプロセッサ200aにアップグレードすることは、図1に関連して説明たようなARCNETに基づいた通信プロセッサ180(又は、さらに後述するようなカレント通信プロセッサ210)を介してのネットワーク190への接続に限定されるのではなく、アップグレードしたカレントネットワーク230に対するイーサネット(登録商標)プロトコルに基づいた接続を可能にする。
【0022】
しかしながら、本出願のこの実施形態では、IOプロセッサ120aは、レガシーIOプロセッサ120aのままに保持され、アップグレードされない。レガシーIOプロセッサ120aをそのまま保持する1つの理由は、端子ボード170aにおけるレガシー入力及び出力端子結合を交換及び/又は再構成する必要性を排除することである。レガシー端子点をそのまま保持することは、各入力及び出力コネクタを再構成及び再端子結合することにより生じる可能性があるあらゆるエラーを減少させることによって、アップグレードの信頼性及び品質を高める。さらに、アップグレード完了時間は、レガシー端子結合を再構成する必要性を排除することによって劇的に短縮することができる。しかしながら、この実施形態では、レガシーIOプロセッサ120aは、アップグレード前にはRS485通信プロトコルを使用してレガシーメインコントローラプロセッサ140aと通信しており、イーサネット(登録商標)プロトコルのような異なる通信プロトコルで通信しているアップグレードしたカレントメインコントローラプロセッサ200aのような構成要素とは直接通信することができない。
【0023】
従って、タービン制御システム100内には、ゲートウエイ又は通信ブリッジとも呼ばれる1つ又はそれ以上のコンバータ220aが含まれる。コンバータ220aは、レガシーIOプロセッサ120a及びカレントメインコントローラプロセッサ200aと通信状態になっていて、それら2つの間で通信信号を伝送すると同時に1つの通信プロトコルから別の通信プロトコルへの翻訳を行う。この実施形態では、コンバータ220aは、レガシーIOプロセッサ120aからRS485通信信号を受け、かつそれら信号をイーサネット(登録商標)プロトコルに翻訳した後にカレントメインコントローラプロセッサ200aへのそれら通信信号の伝送を完了する。同様に、コンバータ220aは、カレントメインコントローラプロセッサ200aからイーサネット(登録商標)通信信号を受け、かつそれら通信信号をRS485プロトコルに翻訳した後にレガシーIOプロセッサ120aへのそれら通信信号の伝送を完了する。
【0024】
同様に、上述したようにARCNETのようなさらに別の通信プロトコルのレガシーネットワーク190を介して通信する1つ又はそれ以上の周辺補助タービン構成要素150も含む別の実施形態では、別のコンバータ220aが、例えば発電機励磁界を制御する励磁パネルなどの周辺補助タービン構成要素150及びカレントメインコントローラプロセッサ200aと信号をやり取りし、かつイーサネット(登録商標)及びARCNET通信プロトコル間で通信信号を翻訳することができる。
【0025】
さらに別の実施形態では、図1に関連して説明したような通信プロセッサ180は、図2及び図3に関連してカレントメインコントローラプロセッサ200aと同様にカレント通信プロセッサ210にアップグレードすることができる。カレント通信プロセッサ210は、ARCNETプロトコルのような第3の通信プロトコルで通信するレガシーネットワーク190を介して、他の周辺補助タービン構成要素150と通信するように構成することができる。この実施形態では、カレント通信プロセッサ210とその他の周辺補助タービン構成要素150との間の、つまりARCNETプロトコルとイーサネット(登録商標)プロトコルとの間の通信を翻訳するために、第2のコンバータ220aを含む。さらに、カレント通信プロセッサ210にアップグレードすること及びコンバータ220aを含むことは、レガシーネットワーク190上の他の装置に対して影響しないタービン制御システムアップグレードを可能にし、他方、カレントメインコントローラプロセッサ200aは、ARCNETプロトコルに基づいてのレガシーネットワーク190のみへの接続に制限されるのではなくイーサネット(登録商標)プロトコルに基づいてのカレントネットワーク230設計への接続を可能にする。制御システム100のアップグレード時に、異なる通信プロトコルで通信している他の構成要素は、なおも他のコンバータ220aと通信状態になっていて、通信プロトコルの各々間で翻訳して他の既存のレガシー構成要素をそのまま保持しながら幾つかの新規なカレント構成要素の部分的アップグレード又は改造を可能にするようにすることができることを、当業者には理解されたい。1つ又はそれ以上のコンバータによって翻訳することができる通信プロトコルのその他の実施例には、RS232、Modbus及びUSBがある。さらに、1つのコンバータ220aを設けた場合には、複数のコンバータ220a〜220nを設けることができることも、当業者には理解されたい。例えば、上述したメインコントローラプロセッサ140a〜140nと同様に、複数のコンバータ220a〜220nは、冗長並列構成として構成することができる。また、複数の異なるタービン監視装置130と通信する異なるレガシーIOプロセッサ120a又は複数の異なるレガシー周辺補助タービン構成要素150と通信する複数のカレント通信プロセッサ210のような複数の第1のプロセッサを設けることができる場合には、それらの各々とカレント通信プロセッサ200との間で翻訳を行う複数のコンバータ220aを設けることができる。
【0026】
本発明の1つの実施形態では、コンバータ220aは、2つのカード、すなわちデータ取得カード及びプロセッサカードを有するプロセッサボードとして構成することができる。データ取得カードは、例えば当技術分野において知られているようなFPGA構成要素を利用し、かつ通信プロトコルを変換するためのプロセッサカードに受けた信号を通信することができる。メインコントローラプロセッサ200aとRS485プロトコルで通信するレガシーIOプロセッサ120aとの間で通信するように構成されたコンバータ220aは、例えば当技術分野において知られているようなRS485通信プロトコルで信号を送りかつ受けるようになったRS485 TSP直列バスコネクタ、及び当技術分野において知られているようなイーサネット(登録商標)プロトコルで信号を送りかつ受けるようになった1つ又はそれ以上のイーサネット(登録商標)RJ−45コネクタを含むことができる。メインコントローラプロセッサ200aとARCNETプロトコルで通信するレガシーネットワーク190との間で通信するように構成されたコンバータ220aは、例えば当技術分野において知られているようなARCNET通信プロトコルで信号を送りかつ受けるようになったBNC同軸コネクタ、及びイーサネット(登録商標)通信プロトコルで信号を送りかつ受けるようになった1つ又はそれ以上のイーサネット(登録商標)RJ−45コネクタを含むことができる。さらに、コンバータ220aは、メインコントローラプロセッサコア及び通信プロセッサコア上の構成要素として含むことができる。
【0027】
図3は、図1に関連して説明したような制御システム100をアップグレードする方法の例示的な実施形態を示している。ブロック310において、少なくとも2つのプロセッサを有する制御システム100が設けられる。第1のプロセッサは、例えばレガシーIOプロセッサ120aとすることができる。第2のプロセッサは、例えばレガシーIOプロセッサ120aと通信状態になったレガシーメインコントローラプロセッサ140aとすることができる。さらに、この例示的な実施形態によると、第1のプロセッサと第2のプロセッサとは、同じ通信プロトコルを使用して通信する。例えば、GE Mark V制御システムにおいては、レガシーメインコントローラプロセッサ140aとIOプロセッサ120aとは、RS485通信プロトコルを使用して通信し、従ってそれらがプロトコル変換を行わずに直接通信することを可能にする。加えて、レガシーIOプロセッサ120aは、上述したように、端子ボード170aを介して1つ又はそれ以上のタービン監視装置130と通信状態になり、それらタービン監視装置130から作動測定値を受けることができる。レガシーメインコントローラプロセッサ200aと通信状態になったこの又はその他のレガシーIOプロセッサ120aはまた、該レガシーメインコントローラプロセッサ200aから受けた制御命令信号を伝送してタービン110の作動における応答を行わせることができる。
【0028】
ブロック320において、第2のプロセッサは、制御システム100のアップグレードの一部として第3のプロセッサで置き換えられる。この実施例では、レガシーメインコントローラプロセッサ140aは、カレントメインコントローラプロセッサ200aで置き換えられる。例えばアップグレード時にプロセッサを交換してアップグレードした制御論理或いは改善した装置間及び装置内通信を可能にする理由は、上に説明した通りである。この実施形態の別の変形形態では、制御システム100は、冗長並列通信の形態になった複数のメインコントローラプロセッサを含み、その場合、レガシーメインコントローラプロセッサ140a〜140nの各々は、新規なカレントメインコントローラプロセッサ200a〜200nで置き換えて、冗長並列通信をそのまま保持することができる。
【0029】
ブロック330において、例えばレガシーIOプロセッサ120aのような第1のプロセッサは、そのまま保持されて、入力及び出力端子結合を保存するために既存の端子ボード170aもそのまま保持されるようになる。従って、第1のプロセッサは、ブロック320において置き換えられた第2のプロセッサと同じプロトコルを使用して通信するように構成されるので、またアップグレードした第3のプロセッサは、異なる通信プロトコルを使用して通信するので、第1のプロセッサは、最早第3のプロセッサと直接通信することができない(例えば、レガシーIOプロセッサ120aは、カレントメインコントローラプロセッサ200aと直接通信することができない)。
【0030】
ステップ340において、異なる通信プロトコルを翻訳するために、アップグレード時にコンバータ220aが設けられる。ブロック350において、コンバータ220aは、第1のプロセッサから第1の通信プロトコルで通信を受け、その通信を第1の通信プロトコルから第2の通信プロトコルに翻訳し、かつ第2の通信プロトコルで通信することができる第3のプロセッサにその通信をさらに伝送するように構成される。同様に、ブロック360において、コンバータ220aは、第3のプロセッサから第2の通信プロトコルで通信を受け、その通信を第2の通信プロトコルから第1の通信プロトコルに翻訳し、かつ第1の通信プロトコルで通信することができる第1のプロセッサにその通信をさらに伝送するように構成される。
【0031】
この実施例では、コンバータ220aは、各構成要素間でメッセージを受け、メッセージを翻訳し、かつメッセージをさらに伝送することによって、レガシーIOプロセッサ120aとカレントメインコントローラプロセッサ200aとの間での通信を可能にする。この実施例では、レガシーIOプロセッサ120aは、RS485通信プロトコルを使用して通信し、またカレントメインコントローラプロセッサ200aは、イーサネット(登録商標)通信プロトコルを使用して通信する。従って、コンバータ220aは、カレントメインコントローラプロセッサ200aに送るメッセージをイーサネット(登録商標)通信プロトコルに翻訳し(ブロック350において)、またレガシーIOプロセッサ120aに送るメッセージをRS485通信プロトコルに翻訳する(ブロック360において)。
【0032】
レガシーIO制御カードをそのまま保持すると同時にメインコントローラカードをアップグレードすることにより、制御システム内へのかつ制御システムからの端子結合を再構成及び再接続する時間がかかりかつ複雑なプロセスが回避される。従って、アップグレードしたハードウエアとレガシーハードウエアとの間の通信を翻訳する1つ又はそれ以上のコンバータを設けることによって、より効率的かつ迅速なアップグレードが行われ、また改善した性能及び特徴を有する制御システムを動作させる機会が得られる。
【0033】
本説明に関係がある当業者には、以上の説明及び関連する図面に提示した教示の利点を有する、本明細書に記載した実施例の説明の多くの変更及びその他の実施形態が想起されるであろう。従って、本出願の主題は、多くの形態で具現化することができ、また上記の実施形態に限定されるべきではないとことは、当業者には分かるであろう。従って、本出願は開示した特定の実施形態に限定されるべきではないこと、並びに様々な変更及びその他の実施形態が特許請求の範囲内に含まれることになることを意図していることを理解されたい。本明細書では特殊な用語を使用しているが、それらは、一般的かつ記述的な意味でのみで使用しており、限定の目的で使用しているものではない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】制御システムアーキテクチャを示すブロック図。
【図2】変更した制御システムアーキテクチャを示すブロック図。
【図3】図1の制御システムを変更する方法を示す例示的な流れ図。
【符号の説明】
【0035】
100 制御システム
110 タービン
120a〜120n IOプロセッサ
130 タービン監視装置
140a〜140n レガシーメインコントローラプロセッサ
150 周辺補助タービン構成要素
170a〜170n 端子ボード
180 レガシー通信プロセッサ
190 レガシーネットワーク
200a〜200n カレントメインコントローラプロセッサ
210 カレント通信プロセッサ
220a〜220n コンバータ
230 カレントネットワーク
310 ブロック
320 ブロック
330 ブロック
340 ブロック
350 ブロック
360 ブロック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タービン制御システム(100)を変更する方法であって、
第1の通信プロトコルで通信する少なくとも1つのレガシーメインコントローラプロセッサ(140a)を第2の通信プロトコルで通信する少なくとも1つのカレントメインコントローラプロセッサ(200a)で置き換えるステップと、
前記第1の通信プロトコルで通信する少なくとも1つのタービン監視装置(130)と通信状態になった少なくとも1つのレガシーIOプロセッサ(120a)をそのまま保持するステップと、
前記少なくとも1つのカレントメインコントローラプロセッサ(200a)と通信状態になっておりかつ前記少なくとも1つのレガシーIOプロセッサ(120a)と通信状態になった少なくとも1つのコンバータ(220a)を設けるステップと、を含み、
前記少なくとも1つのコンバータ(220a)が、前記少なくとも1つのカレントメインコントローラプロセッサ(200a)からの通信を前記第2の通信プロトコルから前記第1の通信プロトコルに翻訳し、かつその通信を前記少なくとも1つのレガシーIOプロセッサ(120a)にさらに伝送し、
前記少なくとも1つのコンバータ(220a)が、前記少なくとも1つのレガシーIOプロセッサ(120a)からの通信を前記第1の通信プロトコルから前記第2の通信プロトコルに翻訳し、かつその通信を前記少なくとも1つのカレントメインコントローラプロセッサ(200a)にさらに伝送する、
方法。
【請求項2】
前記第1の通信プロトコルが、RS485プロトコル又はARCNETプロトコルの少なくとも1つを含み、
前記第2の通信プロトコルが、イーサネット(登録商標)プロトコルを含む、
請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのレガシーIOプロセッサ(120a)と通信状態になった少なくとも1つのレガシー端子ボード(170a)をそのまま保持するステップをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記第1の通信プロトコルで通信する前記少なくとも1つのレガシーメインコントローラプロセッサ(140a)が、レガシータービン制御システムと関連しており、
前記第2の通信プロトコルで通信する前記カレントメインコントローラプロセッサ(200a)が、カレントタービン制御システムと関連している、
請求項1記載の方法。
【請求項5】
第3の通信プロトコルで通信する少なくとも1つのレガシー通信プロセッサ(180)を第2の通信プロトコルで通信するカレント通信プロセッサ(210)で置き換えるステップと、
前記第3の通信プロトコルで通信する少なくとも1つのレガシー周辺補助タービン構成要素(150)をそのまま保持するステップと、
前記少なくとも1つのレガシー周辺補助タービン構成要素(150)と通信状態になっておりかつ前記少なくとも1つのカレント通信プロセッサ(210)と通信状態になった第2のコンバータ(220a)を設けるステップと、をさらに含み、
前記第2のコンバータ(220a)が、前記少なくとも1つのカレント通信プロセッサ(210)からの通信を前記第2の通信プロトコルから前記第3の通信プロトコルに翻訳し、かつその通信を前記少なくとも1つの周辺補助タービン構成要素(150)にさらに伝送し、
前記第2のコンバータ(220a)が、前記少なくとも1つのレガシー周辺補助タービン構成要素(150)からの通信を前記第3の通信プロトコルから前記第2の通信プロトコルに翻訳し、かつその通信を前記少なくとも1つのカレント通信プロセッサ(210)にさらに伝送する、
請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのレガシー周辺補助タービン構成要素(150)が、第2の制御システムを含む、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記第3の通信プロトコルが、ARCNETプロトコルを含む、請求項5記載の方法。
【請求項8】
少なくとも1つのタービンを制御するための制御システムであって、
少なくとも1つのタービン監視装置(130)と通信状態になっておりかつ第1の通信プロトコルで通信するように構成された少なくとも1つのIOプロセッサ(120a)と、
前記少なくとも1つのIOプロセッサ(120a)と通信状態になった少なくとも1つのコンバータ(220a)と、
前記少なくとも1つのコンバータ(220a)と通信状態になっておりかつ第2の通信プロトコルで通信するように構成された少なくとも1つのメインコントローラプロセッサ(200a)と、を含み、
前記少なくとも1つのコンバータ(220a)が、前記少なくとも1つのIOプロセッサ(120a)からの通信を前記第1の通信プロトコルを前記第2の通信プロトコルに翻訳することによって前記少なくとも1つのメインコントローラプロセッサ(200a)に対して翻訳し、また前記少なくとも1つのメインコントローラプロセッサ(200a)からの通信を前記第2の通信プロトコルを前記第1の通信プロトコルに翻訳することによって前記少なくとも1つのIOプロセッサ(120a)に対して翻訳するように構成される、
システム。
【請求項9】
前記第1の通信プロトコルが、RS485プロトコル又はARCNETプロトコルの少なくとも1つを含み、
前記第2の通信プロトコルが、イーサネット(登録商標)プロトコルを含む、
請求項8記載のシステム。
【請求項10】
前記少なくとも1つのIOプロセッサ(120a)と通信状態になった少なくとも1つのレガシー端子ボード(170a)をさらに含む、請求項8記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−306710(P2008−306710A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−125359(P2008−125359)
【出願日】平成20年5月13日(2008.5.13)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】