ターボ機械の電気的接続及びその方法
【課題】ターボ機械の様々な部品を外部装置と電気的に接続する方法及びシステム、機構及び手法を提供する。
【解決手段】ターボ機械50は、エキスパンダ52と、エキスパンダ52に取り付けられた第1端部を有する中央部56と、中央部56の第2端部に取り付けられた圧縮機54と、中央部56の内側に設けられた電気装置と、第1部分及び第2部分を含む電気的接続部であって、第1部分が第2部分に取り外し可能に直接取り付けられるように構成される電気的接続部とを備える。第1部分は中央部56の外部ケーシングの外面に取り外し可能に取り付けられるように構成され、第2部分はバンドルに固定的に取り付けられるように構成される。
【解決手段】ターボ機械50は、エキスパンダ52と、エキスパンダ52に取り付けられた第1端部を有する中央部56と、中央部56の第2端部に取り付けられた圧縮機54と、中央部56の内側に設けられた電気装置と、第1部分及び第2部分を含む電気的接続部であって、第1部分が第2部分に取り外し可能に直接取り付けられるように構成される電気的接続部とを備える。第1部分は中央部56の外部ケーシングの外面に取り外し可能に取り付けられるように構成され、第2部分はバンドルに固定的に取り付けられるように構成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概してターボ機械の様々な部品を外部装置と電気的に接続する方法及びシステム、より詳細にはその機構及び手法に関する。
【背景技術】
【0002】
ここ何年かの間、様々な産業においてターボ機械の重要性が高まっている。ターボ機械は、圧縮機、エキスパンダ、タービン、ポンプ等の1つ又は複数を備える。ターボ機械は、エンジン、タービン、発電、低温応用、石油・ガス、石油化学用途等において使用される。従って、ターボ機械の効率を向上させる必要がある。
【0003】
産業界において使用されることが多いターボ機械の1つは、エキスパンダに接続された圧縮機を備えている。そのようなターボ機械は、例えば、メタン、天然ガス、及び/又は液化天然ガス(LNG)を回収するために利用できる。そのようなガスの回収は、排出を削減し、船へのLNGの積込み時のフレア運転を短縮することになる。
【0004】
ゼネラル・エレクトリック(ロトフロー(Rotoflow))社製のターボエキスパンダを図1に示す。そのような機械10は、圧縮機12、エキスパンダ14、及び主中央部16を備える。圧縮機12はインペラ18を備え、エキスパンダ14はインペラ20を備える。2つのインペラ18及び20は、軸22を介して互いに接続される。軸22は、例えば、磁気軸受24によって支持される。磁気軸受24は、例えば、軸受機能の実行を可能にするための動力を必要とする。従って、磁気軸受24は電線26を介して端子箱28に接続される。端子箱28は、主中央部16のケーシング30の内側に設置される。電線32は、端子箱28を、例えば電源34に接続する。電線32がケーシング30から出るところで、ケーシング30の内部を外部から密封するために、シール36を使用してもよい。
【0005】
シール36は、圧縮機12及び/又はエキスパンダ14によって処理されたガスがターボ機械10の外側に漏れるのを防ぐように構成される。そのようなガスは圧力をかけられていて有毒である可能性があるため、ターボ機械のオペレータ及び/又は環境に害を与えることがある。
【0006】
しかし、図1に記載した構成は長時間のメンテナンスを必要とする。これは、例えば、軸受システム24を交換する必要がある場合、圧縮機12を主中央部16から取り外す必要があり、ひいてはオペレータが端子箱28に接触し、軸受システム24を取り外す前に端子箱28から電線26を物理的に分離しなくてはならないためである。これらの手順は、ターボ機械10の構成部品の寸法と重量を考えると多大な時間を必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、ターボ機械のメンテナンス時間を削減するシステム及び方法を提供することが望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
例示的実施形態に従って、外部ケーシングと、外部ケーシングの内側に取り外し可能に設けられたカートリッジと、電気的接続部とを備えるターボ機械を提供する。電気的接続部は、カートリッジに固定接続された第1部分と、外部ケーシングに可動接続された第2部分とを有する。第2部分は、第1部分に対して移動し、且つ第1部分と電気的に接続及び分離するように構成される。
【0009】
別の例示的実施形態に従って、エキスパンダと、エキスパンダに取り付けられた第1端部を有する中央部と、中央部の第2端部に取り付けられた圧縮機と、中央部の内側に設けられた電気装置と、第1部分及び第2部分を含む電気的接続部であって、第1部分が第2部分に取り外し可能に直接取り付けられるように構成される電気的接続部とを備えるターボ機械を提供する。中央部は中央部の外部ケーシングの内側に設けられたバンドルを備えており、バンドルは、圧縮機及びエキスパンダの回転部分を含み、且つ外部ケーシングから軸方向に取り外されるように構成される。第1部分は中央部の外部ケーシングの外面に取り外し可能に取り付けられるように構成され、第2部分はバンドルに固定的に取り付けられるように構成される。
【0010】
更に別の例示的実施形態に従って、圧縮機、エキスパンダ及び中央部を収容するように構成された外部ケーシングと、外部ケーシングに取り付けられて外部ケーシングのエキスパンダ側を塞ぐように構成されたエキスパンダカバーと、外部ケーシングに取り付けられて外部ケーシングの圧縮機側を塞ぐように構成された圧縮機カバーと、外部ケーシングの内部に取り付けられ、且つエキスパンダ、圧縮機及び中央部の可動部分を含むように構成されたバレルと、第1部分及び第2部分を含む電気的接続部であって、第1部分が第2部分に取り外し可能に直接取り付けられるように構成される電気的接続部とを備えるターボ機械を提供する。第1部分は中央部の外部ケーシングの外面に取り外し可能に取り付けられるように構成され、第2部分はバレルに固定的に取り付けられるように構成される。
【0011】
更に別の例示的実施形態に従って、圧縮機又はエキスパンダを収容するように構成された外部ケーシングと、外部ケーシングに取り付けられて外部ケーシングの第1開放側を塞ぐように構成された第1カバーと、外部ケーシングに取り付けられて外部ケーシングの第2開放側を塞ぐように構成された第2カバーと、外部ケーシングの内部に取り付けられ、且つエキスパンダ及び/又は圧縮機の可動部分を含むように構成されたバレルと、第1部分及び第2部分を含む電気的接続部とを備えるターボ機械を提供する。第1部分は第2部分に取り外し可能に直接取り付けられるように構成され、且つ外部ケーシングの外面に取り外し可能に取り付けられるようにも構成され、第2部分はバレルに固定的に取り付けられるように構成される。
【0012】
更に別の例示的実施形態に従って、ターボ機械を組み立てる方法を提供する。本方法は、バンドルを中央部に挿入するステップであって、バンドルが中央部の外部ケーシングから軸方向に取り外されるように構成され、且つ電気装置を含むステップと、エキスパンダを中央部に接続するステップと、圧縮機を中央部に接続するステップと、電気的接続部の第1部分を電気的接続部の第2部分に電気的に接続するステップであって、第1部分が第2部分に取り外し可能に直接取り付けられるように構成されるステップとを含む。第1部分は外部ケーシングの外面に取り外し可能に取り付けられるように構成され、第2部分はバンドルに固定的に取り付けられるように構成される。
【0013】
本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付図面は、1つ以上の実施形態を示しており、明細書本文と共にこれらの実施形態を説明するものである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】従来のターボエキスパンダの概略図である。
【図2】例示的実施形態によるターボエキスパンダの概略図である。
【図3】例示的実施形態によるターボエキスパンダの一部の詳細概略図である。
【図4】例示的実施形態によるターボエキスパンダの電気的接続部の概略図である。
【図5】例示的実施形態によるバレルターボエキスパンダの概略図である。
【図6】例示的実施形態によるバレルターボエキスパンダの概略図である。
【図7】例示的実施形態によるターボエキスパンダの分解を示す。
【図8】例示的実施形態によるターボエキスパンダの分解を示す。
【図9】例示的実施形態によるターボエキスパンダの分解を示す。
【図10】例示的実施形態によるターボエキスパンダを組み立てる方法を示すフローチャートである。
【図11】例示的実施形態による電気的接続部を有する圧縮機の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
例示的実施形態の以下の説明では、添付図面を参照する。様々な図面における同一の参照番号は、同一又は同様の要素を特定する。以下の詳細な説明は、本発明を限定するものではない。その代わりに、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって定義される。以下の実施形態を、説明を簡単にするために、ターボエキスパンダの専門用語及び構造に関して説明する。しかし、次に説明する実施形態はこのターボ機械に限定されるものではなく、その他のターボ機械に適用できる。
【0016】
本明細書全体にわたる「一実施形態」に対する言及は、実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、又は特性が、開示される本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書全体にわたる様々な箇所で見られる「一実施形態では」という句は、必ずしも同一の実施形態を指しているわけではない。更に、特定の特徴、構造又は特性は、1つ又は複数の実施形態において適切な方法で組み合わせることができる。
【0017】
例示的実施形態によれば、エキスパンダに接続された圧縮機を備えるターボエキスパンダは、機械の外部に電気的に接続される測定器又は軸受を有する。そのような接続部は、雄部分及び雌部分を含む。雄部分又は雌部分の一方は、ターボエキスパンダの内側で圧力をかけられている媒体が外部に漏れるのを防ぐようにして、ターボエキスパンダの外部ケーシング上に設けられる。雄部分又は雌部分の他方は、外部ケーシングから滑り出るように構成される内部ケーシング(例えば、バレル又はカートリッジ又はバンドル)に取り付けられる。外部ケーシング上に設けられた部分は、内部ケーシングが外部ケーシングから自由に滑り出るようにターボエキスパンダの外側から取り外すことができる。
【0018】
説明を簡単にするため、以下の例示的実施形態を、垂直分割構造のバレル構造を有する圧縮機及びエキスパンダに関して説明する。しかし、例示的実施形態の新規な態様は水平分割型機械又は他の型の機械に適用することもできる。加えて、新規な実施形態は、例えば、圧縮機のみ、又はエキスパンダのみ、又はタービンのみ、又はエンジンのみを備えるターボ機械に適用できる。言い換えると、次に説明する例示的実施形態の大部分は圧縮機及びエキスパンダの組み合わせを備えるが、新規な特徴は、単一の構成部品、例えば、圧縮機、エキスパンダ、タービン等を有するターボ機械に適用することもできる。
【0019】
図2に示す例示的実施形態によれば、ターボエキスパンダ50は、エキスパンダ52と、圧縮機54と、中央部56とを備える。エキスパンダ52は、エキスパンダ52のケーシング60に取り付けられるフランジ58を介して中央部56に取り付けられる。フランジ58は、1つ又は複数のボルト62を介して中央部56に取り付けられる。同様に、圧縮機54は、フランジ64をボルト66でボルト留めすることによって、フランジ64を介して中央部56に取り付けられる。
【0020】
エキスパンダ52は、入口68及び出口70を備える。媒体は、入口68を介してインペラ72に導入される。図2は1つのインペラ72(例えば、1段)のみを示しているが、エキスパンダは複数の段を有してもよい。図に示す、入口74、出口76及びインペラ78を有する圧縮機54も同じである。
【0021】
圧縮機インペラ78及びエキスパンダインペラ72は、同一軸80に取り付けられる。軸の回転を容易にするために、軸受システム90を中央部56の内側に設ける。軸受システム90は、1つ又は複数の磁気軸受92を備える。軸受システム90及びターボエキスパンダのその他の構成部品をよりわかりやすく示すために、図3は、中央部56と、エキスパンダ52及び圧縮機54の部品のみを示す。
【0022】
図3は、中央部56が、固定されている外部ケーシング96を有すること、例えば、地面に接触し、且つ中央部56全体を支持するように構成される脚部98を有することを示す。中央部56の内側に設けられた部品の大部分は、外部ケーシング96に取り外し可能に取り付けられるように構成されるバンドル100内に設けられる。言い換えると、バンドル100は軸方向に沿って摺動するように構成され、軸方向とは、ターボ機械の縦軸Zによって定義されるものである。バンドル100は、磁気軸受92、ロータ80の一部、測定器102等を含む。測定器102は、圧力センサ、温度センサ、酸素センサ、振動センサ、速度センサ等を含む。測定器102及び磁気軸受92は共に、外部電源104からの動力を必要とするか、又は外部装置106と通信する必要がある場合がある。電源104及び外部装置106は、図3に示すようにターボ機械の外側に設置される。電線が、電源104及び/又は外部装置106を測定器102及び/又は磁気軸受92と接続する。
【0023】
次に、ターボエキスパンダの内部を外部と接続するための電気的接続部110を図4に関して説明する。電気的接続部110は、雄部分112及び雌部分114を有する。雄部分112は、雌部分114に適合し、且つ雄部分112と雌部分114との間で電気的接続が得られるように構成される。例えば、雄部分112は1つ又は複数のピンを有し、雌部分114はピンを収容するように構成される1つ又は複数のソケットを有する。図4は、ターボエキスパンダの外側にある雄部分112とケーシング96の内側にある雌部分を示すが、この状況は別のターボ機械では逆であってもよい。
【0024】
雄部分112は、ボルト116又はその他の手段によって外部ケーシング96に取り付けられるように構成される。しかし、雄部分112は、ターボ機械を分解する必要がある場合のような状況では外部ケーシング96の外部から取り外さなければならない。雌部分114は、バンドル100に取り付けられる。高圧ガスがケーシング96の内側に存在し、雌部分114を磁気軸受92又は測定器102に接続する電線118と接触する可能性があるので、ガスの漏れを防ぐために雄部分112と外部ケーシング96との間にシール120を設ける。1つの応用例では、シール120を、雄部分112のフランジ122内に形成された溝の内側に部分的に配置する。このことによって、ケーシング96の内側からの高圧ガスが確実に外側に漏れないようになる。
【0025】
図4は、バンドル100に取り付けられ、雌部分114、例えば端子箱140に接続されている電線118も示す。端子箱140もまたバンドル100に取り付けられる。端子箱140から各々の所望の要素まで、対応する電線が設けられる。例えば、図4は、端子箱140を磁気軸受92aに接続する電線142を示す。電線142は、磁気軸受及び/又は測定器に電力を供給するためだけではなく、端子箱とこれらの要素との間で信号及び命令を伝達するためにも使用できる。1つの応用例では、配線118,142及び端子箱140はバンドル100に取り付けられる。従って、機械の外側から雌部分114を雄部分112から分離した後、オペレータが機械の内側の電気的接続を手動で分離する必要なく、バンドルをターボ機械の内側の全ての配線と共に軸方向に取り出すことができる。
【0026】
図5に示す例示的実施形態では、バレルターボ機械51は、雄部分112及び雌部分114を含む電気的接続部を有する。雄部分112は、軸Xに沿って雌部分114に向かって、また雌部分114から離れて移動するように構成されたマルチピンヘッド130を有する。例えば、ロッド132をマルチピンヘッド130に接続して、このヘッドを軸Xに沿って移動させる。ロッド132の移動は、圧縮機のオペレータによって手動で、モータ134によって電気で、又は油圧装置136によって油圧で実行する。ロッド132が手動、電気又は油圧で移動するかどうかにかかわらず、この移動はターボ機械の外側から行なうことができる。1つの応用例では、雌部分114は、バンドル100が軸Zに沿って摺動できるように、バンドル100の外面と同一平面上にある。
【0027】
従って、磁気軸受92又はバンドル100に収容されたその他の部品へのアクセスが必要な時、圧縮機のオペレータは、ターボ機械の外部から雄部分112を雌部分114から単純に分離してから、バンドル全体を新しいものと交換できる。このように、電線を分離するために中央部56の内側に入る必要がないので、ターボ機械のメンテナンス時間を従来のメンテナンスプロセスと比較して30〜50%削減できる。
【0028】
次に、図6を参照して分解プロセスを説明する。この例示的実施形態では、エキスパンダ52はカバー52aを有し、圧縮機54はカバー54aを有する。カバー52a及び54aのいずれか1つをまず取り外して、バンドル100へアクセスできる。バンドル100は、カートリッジ150の一部である。雌部分114、及びカートリッジ150に取り付けられたバンドル100を維持する数個のボルト(又はその他の機構)から雄部分112を分離した後、バンドル100又はカートリッジ150のいずれかをターボ機械から取り外すことができ、ターボ機械の休止時間を最小限にするために新しいものと交換できる。このステップの後、雄部分112は新しいカートリッジ150の新しい雌部分114に取り付けられ、カバー52a又は54aはまた機械に取り付けられ、機械はラインに戻される。
【0029】
次に、図7〜9に示す別の例示的実施形態に従って、別のターボ機械の分解を説明する。ターボ機械の内側の磁気軸受92が故障しており、交換する必要があると仮定する。図7に示すターボエキスパンダ50は、故障した磁気軸受にアクセスするために分解する必要がある。第1ステップでは、エキスパンダ52の入口68及び出口70に接続された配管を取り外す必要がある。エキスパンダ52は、これらの制約がなくなると、中央部56からボルトを外して、図8に示すように機械から分離される。圧縮機又はエキスパンダの重量は数トン〜数十トン程度になることがあるため、そのような大きな機器の取り外しは簡単ではないことに留意されたい。
【0030】
このステップの前又はこのステップの後に、電気的接続部110の雄部分112を雌部分114から分離して、電源104又は装置106から中央部56の構成部品を電気的に分離する。装置106は、測定器102又は磁気軸受92と送受信する様々な信号を処理できるプロセッサを備える。そうして、バンドル100を回転部品、軸受及びシールと共に外部ケーシング96から取り外して、新しいものと交換できる。
【0031】
代替的実施形態では、図9に示すように、カートリッジ150全体を圧縮機54のケーシング152から取り外す。この応用例では、雄部分112及び雌部分114は互いに接続された状態を維持できる。新しいカートリッジを持ち込んで、上述したものとは逆の順序でエキスパンダ及び圧縮機に取り付ける。図8及び9に示す両構成では、圧縮機54に接続された配管はメンテナンス作業中も依然として定位置にあることに留意されたい。
【0032】
図10に示す例示的実施形態に従って、ターボ機械を組み立てる方法を提供する。本方法は、バンドルを中央部に挿入するステップ1000であって、バンドルが中央部の外部ケーシングから軸方向に取り外されるように構成され、且つ電気装置を含むステップ1000と、エキスパンダを中央部に接続するステップ1002と、圧縮機を中央部に接続するステップ1004と、電気的接続部の第1部分を電気的接続部の第2部分に電気的に接続するステップ1006であって、第1部分が第2部分に取り外し可能に取り付けられるように構成されるステップ1006とを含む。第1部分は外部ケーシングに取り外し可能に取り付けられるように構成され、第2部分はバンドルに固定的に取り付けられるように構成される。
【0033】
図11に示す例示的実施形態によれば、圧縮機200(例えば、ターボ機械)は、カートリッジ204を収容するように構成された外部ケーシング202を有する。カートリッジ204は、圧縮機の以下の構成部品の1つ又は複数を含み、インペラ206、軸受システム208、密封システム210、軸212、電気装置213等である。電気装置213は、圧縮機の内側で一般的に見られる任意の測定器又はセンサである。軸受システム208は磁気軸受を備えていることがあるので、動力を軸受システム208に供給する必要がある。このために、電源ライン214を使用して軸受システム208を電気的接続部220の雄(又は雌)部分216に接続する。電源ライン214は、電気装置213を圧縮機の外側の電源に接続することもできる。電源ライン214は、カートリッジ204の完全に内側に設ける。電気的接続部220は雌部分218も含む。1つの応用例では、部分216が雄部分であり、部分218が雌部分である。
【0034】
雌部分216がカートリッジ204に固定的に取り付けられるのに対して、雄部分218は、雄部分218が方向Xに沿って移動して対応する雌部分216に接続又は雌部分216から分離できるようにして外部ケーシング202に接続される。このようにして、電気的接続部220を圧縮機の外部からオンオフを切り換えることができる。雄部分218は、圧縮機の外側から手動で、又は、例えばキー、電気モータ、油圧機構等の専用装置によって作動させることができる。
【0035】
1つの応用例では、圧縮機が分解された時、1つの電気的接続部220のみが分離されるように、全ての電力供給が雌部分216に入るように構成される。別の応用例では、電気的接続部220を使用して、電力供給だけでなくデータ通信も処理できる。
【0036】
雄部分218は、外部ケーシング202に(既知の手段、例えば、溶接又はボルトによって)取り外し可能に接続される、ケーシングの外部のハウジング222に収容される。外部ケーシング202の内側のチャンバ224内に圧力をかけられている流体が確実に存在しないようにするために、ハウジング222と外部ケーシング202との間の接合点に適切なシール226が配置される。雄部分218を作動させるためのロッド228が、ハウジング222の内側に示されている。雄部分を作動させるためにその他の機構を使用してもよい。電気的接続部220から出発して様々な装置232及び234を接続する電気導体230が示されている。
【0037】
圧縮機200は、外部ケーシング202の端部200aに、ボルト242によって外部ケーシング202に取り付けることができるキャップ240を有する。このようにして、圧縮機が分解又は組立が必要な時、キャップ240を取り外し、電気的接続部220を分離し、カートリッジ204全体を外部ケーシング202から取り外してメンテナンス又はその他の必要な作業を行なうことができる。
【0038】
例示的実施形態によれば、雌部分216はカートリッジ204の表面204aと同一平面上であるか、又はカートリッジ204が外部ケーシング202に対して容易に摺動できるように(カートリッジ204の内側で)表面204aから若干離れて設けられる。1つの応用例では、雄部分218は、雌部分216と電気的に接続するためにチャンバ224及び/又はカートリッジ204に部分的に入るように構成される。しかし、雄部分218は、雄部分218がカートリッジ202に接触しないように、必要に応じて雌部分216から引っ込むようにも構成され、カートリッジを外部ケーシング202から取り外すことができる。
【0039】
前述の実施形態によって説明した利点及び特徴の全てとまではいかないが大部分は、図11に示す装置に適用できる。加えて、図11に示すターボ機械は圧縮機である必要はなく、エキスパンダ、ポンプ、タービン、モータ等である。
【0040】
開示された例示的実施形態は、より効率的に内側バンドル又はカートリッジを外部ケーシングに挿入する又は外部ケーシングから取り外すためのシステム及び方法を提供する。この説明は、本発明を限定するようには意図されていないことを理解されたい。それとは逆に、例示的実施形態は、特許請求の範囲によって定義される本発明の技術的精神及び技術的範囲に含まれる代替例、変形例、等価物を対象として含むように意図されている。更に、例示的実施形態の詳細な説明では、特許請求する発明の包括的理解を提供するために、多くの具体的な詳細が記載されている。しかし、当業者であれば、そのような具体的な詳細なしで様々な実施形態を実施できることを理解するであろう。
【0041】
それらの実施形態では、本発明の例示的実施形態の特徴及び要素が特定の組み合わせで説明されているが、各々の特徴又は要素は、実施形態のその他の特徴及び要素なしで単独で、又は本明細書で開示されたその他の特徴及び要素の有無にかかわらず様々な組み合わせで用いることができる。
【0042】
本明細書は、開示された本発明の実施例を使用して、あらゆる装置又はシステムを製作且つ使用すること及びあらゆる組み込まれた方法を実行することを含む本発明の実施を当業者が行なうのを可能にする。本発明の特許性がある技術的範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想到するその他の実施例を含むことができる。そのようなその他の実施例は、特許請求の範囲の技術的範囲内に属する。
【技術分野】
【0001】
本発明は、概してターボ機械の様々な部品を外部装置と電気的に接続する方法及びシステム、より詳細にはその機構及び手法に関する。
【背景技術】
【0002】
ここ何年かの間、様々な産業においてターボ機械の重要性が高まっている。ターボ機械は、圧縮機、エキスパンダ、タービン、ポンプ等の1つ又は複数を備える。ターボ機械は、エンジン、タービン、発電、低温応用、石油・ガス、石油化学用途等において使用される。従って、ターボ機械の効率を向上させる必要がある。
【0003】
産業界において使用されることが多いターボ機械の1つは、エキスパンダに接続された圧縮機を備えている。そのようなターボ機械は、例えば、メタン、天然ガス、及び/又は液化天然ガス(LNG)を回収するために利用できる。そのようなガスの回収は、排出を削減し、船へのLNGの積込み時のフレア運転を短縮することになる。
【0004】
ゼネラル・エレクトリック(ロトフロー(Rotoflow))社製のターボエキスパンダを図1に示す。そのような機械10は、圧縮機12、エキスパンダ14、及び主中央部16を備える。圧縮機12はインペラ18を備え、エキスパンダ14はインペラ20を備える。2つのインペラ18及び20は、軸22を介して互いに接続される。軸22は、例えば、磁気軸受24によって支持される。磁気軸受24は、例えば、軸受機能の実行を可能にするための動力を必要とする。従って、磁気軸受24は電線26を介して端子箱28に接続される。端子箱28は、主中央部16のケーシング30の内側に設置される。電線32は、端子箱28を、例えば電源34に接続する。電線32がケーシング30から出るところで、ケーシング30の内部を外部から密封するために、シール36を使用してもよい。
【0005】
シール36は、圧縮機12及び/又はエキスパンダ14によって処理されたガスがターボ機械10の外側に漏れるのを防ぐように構成される。そのようなガスは圧力をかけられていて有毒である可能性があるため、ターボ機械のオペレータ及び/又は環境に害を与えることがある。
【0006】
しかし、図1に記載した構成は長時間のメンテナンスを必要とする。これは、例えば、軸受システム24を交換する必要がある場合、圧縮機12を主中央部16から取り外す必要があり、ひいてはオペレータが端子箱28に接触し、軸受システム24を取り外す前に端子箱28から電線26を物理的に分離しなくてはならないためである。これらの手順は、ターボ機械10の構成部品の寸法と重量を考えると多大な時間を必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、ターボ機械のメンテナンス時間を削減するシステム及び方法を提供することが望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
例示的実施形態に従って、外部ケーシングと、外部ケーシングの内側に取り外し可能に設けられたカートリッジと、電気的接続部とを備えるターボ機械を提供する。電気的接続部は、カートリッジに固定接続された第1部分と、外部ケーシングに可動接続された第2部分とを有する。第2部分は、第1部分に対して移動し、且つ第1部分と電気的に接続及び分離するように構成される。
【0009】
別の例示的実施形態に従って、エキスパンダと、エキスパンダに取り付けられた第1端部を有する中央部と、中央部の第2端部に取り付けられた圧縮機と、中央部の内側に設けられた電気装置と、第1部分及び第2部分を含む電気的接続部であって、第1部分が第2部分に取り外し可能に直接取り付けられるように構成される電気的接続部とを備えるターボ機械を提供する。中央部は中央部の外部ケーシングの内側に設けられたバンドルを備えており、バンドルは、圧縮機及びエキスパンダの回転部分を含み、且つ外部ケーシングから軸方向に取り外されるように構成される。第1部分は中央部の外部ケーシングの外面に取り外し可能に取り付けられるように構成され、第2部分はバンドルに固定的に取り付けられるように構成される。
【0010】
更に別の例示的実施形態に従って、圧縮機、エキスパンダ及び中央部を収容するように構成された外部ケーシングと、外部ケーシングに取り付けられて外部ケーシングのエキスパンダ側を塞ぐように構成されたエキスパンダカバーと、外部ケーシングに取り付けられて外部ケーシングの圧縮機側を塞ぐように構成された圧縮機カバーと、外部ケーシングの内部に取り付けられ、且つエキスパンダ、圧縮機及び中央部の可動部分を含むように構成されたバレルと、第1部分及び第2部分を含む電気的接続部であって、第1部分が第2部分に取り外し可能に直接取り付けられるように構成される電気的接続部とを備えるターボ機械を提供する。第1部分は中央部の外部ケーシングの外面に取り外し可能に取り付けられるように構成され、第2部分はバレルに固定的に取り付けられるように構成される。
【0011】
更に別の例示的実施形態に従って、圧縮機又はエキスパンダを収容するように構成された外部ケーシングと、外部ケーシングに取り付けられて外部ケーシングの第1開放側を塞ぐように構成された第1カバーと、外部ケーシングに取り付けられて外部ケーシングの第2開放側を塞ぐように構成された第2カバーと、外部ケーシングの内部に取り付けられ、且つエキスパンダ及び/又は圧縮機の可動部分を含むように構成されたバレルと、第1部分及び第2部分を含む電気的接続部とを備えるターボ機械を提供する。第1部分は第2部分に取り外し可能に直接取り付けられるように構成され、且つ外部ケーシングの外面に取り外し可能に取り付けられるようにも構成され、第2部分はバレルに固定的に取り付けられるように構成される。
【0012】
更に別の例示的実施形態に従って、ターボ機械を組み立てる方法を提供する。本方法は、バンドルを中央部に挿入するステップであって、バンドルが中央部の外部ケーシングから軸方向に取り外されるように構成され、且つ電気装置を含むステップと、エキスパンダを中央部に接続するステップと、圧縮機を中央部に接続するステップと、電気的接続部の第1部分を電気的接続部の第2部分に電気的に接続するステップであって、第1部分が第2部分に取り外し可能に直接取り付けられるように構成されるステップとを含む。第1部分は外部ケーシングの外面に取り外し可能に取り付けられるように構成され、第2部分はバンドルに固定的に取り付けられるように構成される。
【0013】
本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付図面は、1つ以上の実施形態を示しており、明細書本文と共にこれらの実施形態を説明するものである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】従来のターボエキスパンダの概略図である。
【図2】例示的実施形態によるターボエキスパンダの概略図である。
【図3】例示的実施形態によるターボエキスパンダの一部の詳細概略図である。
【図4】例示的実施形態によるターボエキスパンダの電気的接続部の概略図である。
【図5】例示的実施形態によるバレルターボエキスパンダの概略図である。
【図6】例示的実施形態によるバレルターボエキスパンダの概略図である。
【図7】例示的実施形態によるターボエキスパンダの分解を示す。
【図8】例示的実施形態によるターボエキスパンダの分解を示す。
【図9】例示的実施形態によるターボエキスパンダの分解を示す。
【図10】例示的実施形態によるターボエキスパンダを組み立てる方法を示すフローチャートである。
【図11】例示的実施形態による電気的接続部を有する圧縮機の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
例示的実施形態の以下の説明では、添付図面を参照する。様々な図面における同一の参照番号は、同一又は同様の要素を特定する。以下の詳細な説明は、本発明を限定するものではない。その代わりに、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって定義される。以下の実施形態を、説明を簡単にするために、ターボエキスパンダの専門用語及び構造に関して説明する。しかし、次に説明する実施形態はこのターボ機械に限定されるものではなく、その他のターボ機械に適用できる。
【0016】
本明細書全体にわたる「一実施形態」に対する言及は、実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、又は特性が、開示される本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書全体にわたる様々な箇所で見られる「一実施形態では」という句は、必ずしも同一の実施形態を指しているわけではない。更に、特定の特徴、構造又は特性は、1つ又は複数の実施形態において適切な方法で組み合わせることができる。
【0017】
例示的実施形態によれば、エキスパンダに接続された圧縮機を備えるターボエキスパンダは、機械の外部に電気的に接続される測定器又は軸受を有する。そのような接続部は、雄部分及び雌部分を含む。雄部分又は雌部分の一方は、ターボエキスパンダの内側で圧力をかけられている媒体が外部に漏れるのを防ぐようにして、ターボエキスパンダの外部ケーシング上に設けられる。雄部分又は雌部分の他方は、外部ケーシングから滑り出るように構成される内部ケーシング(例えば、バレル又はカートリッジ又はバンドル)に取り付けられる。外部ケーシング上に設けられた部分は、内部ケーシングが外部ケーシングから自由に滑り出るようにターボエキスパンダの外側から取り外すことができる。
【0018】
説明を簡単にするため、以下の例示的実施形態を、垂直分割構造のバレル構造を有する圧縮機及びエキスパンダに関して説明する。しかし、例示的実施形態の新規な態様は水平分割型機械又は他の型の機械に適用することもできる。加えて、新規な実施形態は、例えば、圧縮機のみ、又はエキスパンダのみ、又はタービンのみ、又はエンジンのみを備えるターボ機械に適用できる。言い換えると、次に説明する例示的実施形態の大部分は圧縮機及びエキスパンダの組み合わせを備えるが、新規な特徴は、単一の構成部品、例えば、圧縮機、エキスパンダ、タービン等を有するターボ機械に適用することもできる。
【0019】
図2に示す例示的実施形態によれば、ターボエキスパンダ50は、エキスパンダ52と、圧縮機54と、中央部56とを備える。エキスパンダ52は、エキスパンダ52のケーシング60に取り付けられるフランジ58を介して中央部56に取り付けられる。フランジ58は、1つ又は複数のボルト62を介して中央部56に取り付けられる。同様に、圧縮機54は、フランジ64をボルト66でボルト留めすることによって、フランジ64を介して中央部56に取り付けられる。
【0020】
エキスパンダ52は、入口68及び出口70を備える。媒体は、入口68を介してインペラ72に導入される。図2は1つのインペラ72(例えば、1段)のみを示しているが、エキスパンダは複数の段を有してもよい。図に示す、入口74、出口76及びインペラ78を有する圧縮機54も同じである。
【0021】
圧縮機インペラ78及びエキスパンダインペラ72は、同一軸80に取り付けられる。軸の回転を容易にするために、軸受システム90を中央部56の内側に設ける。軸受システム90は、1つ又は複数の磁気軸受92を備える。軸受システム90及びターボエキスパンダのその他の構成部品をよりわかりやすく示すために、図3は、中央部56と、エキスパンダ52及び圧縮機54の部品のみを示す。
【0022】
図3は、中央部56が、固定されている外部ケーシング96を有すること、例えば、地面に接触し、且つ中央部56全体を支持するように構成される脚部98を有することを示す。中央部56の内側に設けられた部品の大部分は、外部ケーシング96に取り外し可能に取り付けられるように構成されるバンドル100内に設けられる。言い換えると、バンドル100は軸方向に沿って摺動するように構成され、軸方向とは、ターボ機械の縦軸Zによって定義されるものである。バンドル100は、磁気軸受92、ロータ80の一部、測定器102等を含む。測定器102は、圧力センサ、温度センサ、酸素センサ、振動センサ、速度センサ等を含む。測定器102及び磁気軸受92は共に、外部電源104からの動力を必要とするか、又は外部装置106と通信する必要がある場合がある。電源104及び外部装置106は、図3に示すようにターボ機械の外側に設置される。電線が、電源104及び/又は外部装置106を測定器102及び/又は磁気軸受92と接続する。
【0023】
次に、ターボエキスパンダの内部を外部と接続するための電気的接続部110を図4に関して説明する。電気的接続部110は、雄部分112及び雌部分114を有する。雄部分112は、雌部分114に適合し、且つ雄部分112と雌部分114との間で電気的接続が得られるように構成される。例えば、雄部分112は1つ又は複数のピンを有し、雌部分114はピンを収容するように構成される1つ又は複数のソケットを有する。図4は、ターボエキスパンダの外側にある雄部分112とケーシング96の内側にある雌部分を示すが、この状況は別のターボ機械では逆であってもよい。
【0024】
雄部分112は、ボルト116又はその他の手段によって外部ケーシング96に取り付けられるように構成される。しかし、雄部分112は、ターボ機械を分解する必要がある場合のような状況では外部ケーシング96の外部から取り外さなければならない。雌部分114は、バンドル100に取り付けられる。高圧ガスがケーシング96の内側に存在し、雌部分114を磁気軸受92又は測定器102に接続する電線118と接触する可能性があるので、ガスの漏れを防ぐために雄部分112と外部ケーシング96との間にシール120を設ける。1つの応用例では、シール120を、雄部分112のフランジ122内に形成された溝の内側に部分的に配置する。このことによって、ケーシング96の内側からの高圧ガスが確実に外側に漏れないようになる。
【0025】
図4は、バンドル100に取り付けられ、雌部分114、例えば端子箱140に接続されている電線118も示す。端子箱140もまたバンドル100に取り付けられる。端子箱140から各々の所望の要素まで、対応する電線が設けられる。例えば、図4は、端子箱140を磁気軸受92aに接続する電線142を示す。電線142は、磁気軸受及び/又は測定器に電力を供給するためだけではなく、端子箱とこれらの要素との間で信号及び命令を伝達するためにも使用できる。1つの応用例では、配線118,142及び端子箱140はバンドル100に取り付けられる。従って、機械の外側から雌部分114を雄部分112から分離した後、オペレータが機械の内側の電気的接続を手動で分離する必要なく、バンドルをターボ機械の内側の全ての配線と共に軸方向に取り出すことができる。
【0026】
図5に示す例示的実施形態では、バレルターボ機械51は、雄部分112及び雌部分114を含む電気的接続部を有する。雄部分112は、軸Xに沿って雌部分114に向かって、また雌部分114から離れて移動するように構成されたマルチピンヘッド130を有する。例えば、ロッド132をマルチピンヘッド130に接続して、このヘッドを軸Xに沿って移動させる。ロッド132の移動は、圧縮機のオペレータによって手動で、モータ134によって電気で、又は油圧装置136によって油圧で実行する。ロッド132が手動、電気又は油圧で移動するかどうかにかかわらず、この移動はターボ機械の外側から行なうことができる。1つの応用例では、雌部分114は、バンドル100が軸Zに沿って摺動できるように、バンドル100の外面と同一平面上にある。
【0027】
従って、磁気軸受92又はバンドル100に収容されたその他の部品へのアクセスが必要な時、圧縮機のオペレータは、ターボ機械の外部から雄部分112を雌部分114から単純に分離してから、バンドル全体を新しいものと交換できる。このように、電線を分離するために中央部56の内側に入る必要がないので、ターボ機械のメンテナンス時間を従来のメンテナンスプロセスと比較して30〜50%削減できる。
【0028】
次に、図6を参照して分解プロセスを説明する。この例示的実施形態では、エキスパンダ52はカバー52aを有し、圧縮機54はカバー54aを有する。カバー52a及び54aのいずれか1つをまず取り外して、バンドル100へアクセスできる。バンドル100は、カートリッジ150の一部である。雌部分114、及びカートリッジ150に取り付けられたバンドル100を維持する数個のボルト(又はその他の機構)から雄部分112を分離した後、バンドル100又はカートリッジ150のいずれかをターボ機械から取り外すことができ、ターボ機械の休止時間を最小限にするために新しいものと交換できる。このステップの後、雄部分112は新しいカートリッジ150の新しい雌部分114に取り付けられ、カバー52a又は54aはまた機械に取り付けられ、機械はラインに戻される。
【0029】
次に、図7〜9に示す別の例示的実施形態に従って、別のターボ機械の分解を説明する。ターボ機械の内側の磁気軸受92が故障しており、交換する必要があると仮定する。図7に示すターボエキスパンダ50は、故障した磁気軸受にアクセスするために分解する必要がある。第1ステップでは、エキスパンダ52の入口68及び出口70に接続された配管を取り外す必要がある。エキスパンダ52は、これらの制約がなくなると、中央部56からボルトを外して、図8に示すように機械から分離される。圧縮機又はエキスパンダの重量は数トン〜数十トン程度になることがあるため、そのような大きな機器の取り外しは簡単ではないことに留意されたい。
【0030】
このステップの前又はこのステップの後に、電気的接続部110の雄部分112を雌部分114から分離して、電源104又は装置106から中央部56の構成部品を電気的に分離する。装置106は、測定器102又は磁気軸受92と送受信する様々な信号を処理できるプロセッサを備える。そうして、バンドル100を回転部品、軸受及びシールと共に外部ケーシング96から取り外して、新しいものと交換できる。
【0031】
代替的実施形態では、図9に示すように、カートリッジ150全体を圧縮機54のケーシング152から取り外す。この応用例では、雄部分112及び雌部分114は互いに接続された状態を維持できる。新しいカートリッジを持ち込んで、上述したものとは逆の順序でエキスパンダ及び圧縮機に取り付ける。図8及び9に示す両構成では、圧縮機54に接続された配管はメンテナンス作業中も依然として定位置にあることに留意されたい。
【0032】
図10に示す例示的実施形態に従って、ターボ機械を組み立てる方法を提供する。本方法は、バンドルを中央部に挿入するステップ1000であって、バンドルが中央部の外部ケーシングから軸方向に取り外されるように構成され、且つ電気装置を含むステップ1000と、エキスパンダを中央部に接続するステップ1002と、圧縮機を中央部に接続するステップ1004と、電気的接続部の第1部分を電気的接続部の第2部分に電気的に接続するステップ1006であって、第1部分が第2部分に取り外し可能に取り付けられるように構成されるステップ1006とを含む。第1部分は外部ケーシングに取り外し可能に取り付けられるように構成され、第2部分はバンドルに固定的に取り付けられるように構成される。
【0033】
図11に示す例示的実施形態によれば、圧縮機200(例えば、ターボ機械)は、カートリッジ204を収容するように構成された外部ケーシング202を有する。カートリッジ204は、圧縮機の以下の構成部品の1つ又は複数を含み、インペラ206、軸受システム208、密封システム210、軸212、電気装置213等である。電気装置213は、圧縮機の内側で一般的に見られる任意の測定器又はセンサである。軸受システム208は磁気軸受を備えていることがあるので、動力を軸受システム208に供給する必要がある。このために、電源ライン214を使用して軸受システム208を電気的接続部220の雄(又は雌)部分216に接続する。電源ライン214は、電気装置213を圧縮機の外側の電源に接続することもできる。電源ライン214は、カートリッジ204の完全に内側に設ける。電気的接続部220は雌部分218も含む。1つの応用例では、部分216が雄部分であり、部分218が雌部分である。
【0034】
雌部分216がカートリッジ204に固定的に取り付けられるのに対して、雄部分218は、雄部分218が方向Xに沿って移動して対応する雌部分216に接続又は雌部分216から分離できるようにして外部ケーシング202に接続される。このようにして、電気的接続部220を圧縮機の外部からオンオフを切り換えることができる。雄部分218は、圧縮機の外側から手動で、又は、例えばキー、電気モータ、油圧機構等の専用装置によって作動させることができる。
【0035】
1つの応用例では、圧縮機が分解された時、1つの電気的接続部220のみが分離されるように、全ての電力供給が雌部分216に入るように構成される。別の応用例では、電気的接続部220を使用して、電力供給だけでなくデータ通信も処理できる。
【0036】
雄部分218は、外部ケーシング202に(既知の手段、例えば、溶接又はボルトによって)取り外し可能に接続される、ケーシングの外部のハウジング222に収容される。外部ケーシング202の内側のチャンバ224内に圧力をかけられている流体が確実に存在しないようにするために、ハウジング222と外部ケーシング202との間の接合点に適切なシール226が配置される。雄部分218を作動させるためのロッド228が、ハウジング222の内側に示されている。雄部分を作動させるためにその他の機構を使用してもよい。電気的接続部220から出発して様々な装置232及び234を接続する電気導体230が示されている。
【0037】
圧縮機200は、外部ケーシング202の端部200aに、ボルト242によって外部ケーシング202に取り付けることができるキャップ240を有する。このようにして、圧縮機が分解又は組立が必要な時、キャップ240を取り外し、電気的接続部220を分離し、カートリッジ204全体を外部ケーシング202から取り外してメンテナンス又はその他の必要な作業を行なうことができる。
【0038】
例示的実施形態によれば、雌部分216はカートリッジ204の表面204aと同一平面上であるか、又はカートリッジ204が外部ケーシング202に対して容易に摺動できるように(カートリッジ204の内側で)表面204aから若干離れて設けられる。1つの応用例では、雄部分218は、雌部分216と電気的に接続するためにチャンバ224及び/又はカートリッジ204に部分的に入るように構成される。しかし、雄部分218は、雄部分218がカートリッジ202に接触しないように、必要に応じて雌部分216から引っ込むようにも構成され、カートリッジを外部ケーシング202から取り外すことができる。
【0039】
前述の実施形態によって説明した利点及び特徴の全てとまではいかないが大部分は、図11に示す装置に適用できる。加えて、図11に示すターボ機械は圧縮機である必要はなく、エキスパンダ、ポンプ、タービン、モータ等である。
【0040】
開示された例示的実施形態は、より効率的に内側バンドル又はカートリッジを外部ケーシングに挿入する又は外部ケーシングから取り外すためのシステム及び方法を提供する。この説明は、本発明を限定するようには意図されていないことを理解されたい。それとは逆に、例示的実施形態は、特許請求の範囲によって定義される本発明の技術的精神及び技術的範囲に含まれる代替例、変形例、等価物を対象として含むように意図されている。更に、例示的実施形態の詳細な説明では、特許請求する発明の包括的理解を提供するために、多くの具体的な詳細が記載されている。しかし、当業者であれば、そのような具体的な詳細なしで様々な実施形態を実施できることを理解するであろう。
【0041】
それらの実施形態では、本発明の例示的実施形態の特徴及び要素が特定の組み合わせで説明されているが、各々の特徴又は要素は、実施形態のその他の特徴及び要素なしで単独で、又は本明細書で開示されたその他の特徴及び要素の有無にかかわらず様々な組み合わせで用いることができる。
【0042】
本明細書は、開示された本発明の実施例を使用して、あらゆる装置又はシステムを製作且つ使用すること及びあらゆる組み込まれた方法を実行することを含む本発明の実施を当業者が行なうのを可能にする。本発明の特許性がある技術的範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想到するその他の実施例を含むことができる。そのようなその他の実施例は、特許請求の範囲の技術的範囲内に属する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部ケーシングと、
前記外部ケーシングの内側に取り外し可能に設けられたカートリッジと、
前記カートリッジに固定接続された第1部分と、前記外部ケーシングに可動接続された第2部分とを有する電気的接続部とを備えており、
前記第2部分は、前記第1部分に対して移動し、且つ前記第1部分と電気的に接続及び分離するように構成される、ターボ機械。
【請求項2】
前記カートリッジは円筒状である、請求項1に記載のターボ機械。
【請求項3】
前記電気的接続部は前記外部ケーシングの中央部に設けられる、請求項1に記載のターボ機械。
【請求項4】
前記外部ケーシングの一端を塞ぐように構成されたキャップを更に備える、請求項1に記載のターボ機械。
【請求項5】
前記カートリッジは、前記キャップが取り外された時に前記外部ケーシングから抜け出るように構成される、請求項4に記載のターボ機械。
【請求項6】
前記第2部分は前記圧縮機によって処理されるガスにさらされる、請求項1に記載のターボ機械。
【請求項7】
エキスパンダと、
前記エキスパンダに取り付けられた第1端部を有する中央部と、
前記中央部の第2端部に取り付けられた圧縮機と、
前記中央部の内側に設けられた電気装置と、
第1部分及び第2部分を含む電気的接続部であって、前記第1部分が前記第2部分に取り外し可能に直接取り付けられるように構成される電気的接続部とを備えており、
前記中央部は前記中央部の外部ケーシングの内側に設けられたバンドルを備え、前記バンドルは、前記圧縮機及び前記エキスパンダの回転部分を含み、且つ前記外部ケーシングから軸方向に取り外されるように構成され、
前記第1部分は前記中央部の前記外部ケーシングの外面に取り外し可能に取り付けられるように構成され、
前記第2部分は前記バンドルに固定的に取り付けられるように構成される、ターボ機械。
【請求項8】
圧縮機、エキスパンダ及び中央部を収容するように構成された外部ケーシングと、
前記外部ケーシングに取り付けられて前記外部ケーシングのエキスパンダ側を塞ぐように構成されたエキスパンダカバーと、
前記外部ケーシングに取り付けられて前記外部ケーシングの圧縮機側を塞ぐように構成された圧縮機カバーと、
前記外部ケーシングの内部に取り付けられ、且つ前記エキスパンダ、前記圧縮機及び前記中央部の可動部分を含むように構成されたバレルと、
第1部分及び第2部分を含む電気的接続部であって、前記第1部分が前記第2部分に取り外し可能に直接取り付けられるように構成される電気的接続部とを備えており、
前記第1部分は前記中央部の前記外部ケーシングの外面に取り外し可能に取り付けられるように構成され、
前記第2部分は前記バレルに固定的に取り付けられるように構成される、ターボ機械。
【請求項9】
圧縮機又はエキスパンダを収容するように構成された外部ケーシングと、
前記外部ケーシングに取り付けられて前記外部ケーシングの第1開放側を塞ぐように構成された第1カバーと、
前記外部ケーシングに取り付けられて前記外部ケーシングの第2開放側を塞ぐように構成された第2カバーと、
前記外部ケーシングの内部に取り付けられ、且つ前記エキスパンダ及び/又は前記圧縮機の可動部分を含むように構成されたバレルと、
第1部分及び第2部分を含む電気的接続部であって、前記第1部分は前記第2部分に取り外し可能に直接取り付けられるように構成される電気的接続部とを備えており、
前記第1部分は前記外部ケーシングの外面に取り外し可能に取り付けられるように構成され、
前記第2部分は前記バレルに固定的に取り付けられるように構成される、ターボ機械。
【請求項10】
ターボ機械を組み立てる方法であって、
バンドルを中央部に挿入するステップであって、前記バンドルが前記中央部の外部ケーシングから軸方向に取り外されるように構成され、且つ電気装置を含むステップと、
エキスパンダを前記中央部に接続するステップと、
圧縮機を前記中央部に接続するステップと、
電気的接続部の第1部分を前記電気的接続部の第2部分に電気的に接続するステップであって、前記第1部分が前記第2部分に取り外し可能に取り付けられるように構成されるステップとを含み、
前記第1部分は前記外部ケーシングの外面に取り外し可能に取り付けられるように構成され、
前記第2部分は前記バンドルに固定的に取り付けられるように構成される、方法。
【請求項1】
外部ケーシングと、
前記外部ケーシングの内側に取り外し可能に設けられたカートリッジと、
前記カートリッジに固定接続された第1部分と、前記外部ケーシングに可動接続された第2部分とを有する電気的接続部とを備えており、
前記第2部分は、前記第1部分に対して移動し、且つ前記第1部分と電気的に接続及び分離するように構成される、ターボ機械。
【請求項2】
前記カートリッジは円筒状である、請求項1に記載のターボ機械。
【請求項3】
前記電気的接続部は前記外部ケーシングの中央部に設けられる、請求項1に記載のターボ機械。
【請求項4】
前記外部ケーシングの一端を塞ぐように構成されたキャップを更に備える、請求項1に記載のターボ機械。
【請求項5】
前記カートリッジは、前記キャップが取り外された時に前記外部ケーシングから抜け出るように構成される、請求項4に記載のターボ機械。
【請求項6】
前記第2部分は前記圧縮機によって処理されるガスにさらされる、請求項1に記載のターボ機械。
【請求項7】
エキスパンダと、
前記エキスパンダに取り付けられた第1端部を有する中央部と、
前記中央部の第2端部に取り付けられた圧縮機と、
前記中央部の内側に設けられた電気装置と、
第1部分及び第2部分を含む電気的接続部であって、前記第1部分が前記第2部分に取り外し可能に直接取り付けられるように構成される電気的接続部とを備えており、
前記中央部は前記中央部の外部ケーシングの内側に設けられたバンドルを備え、前記バンドルは、前記圧縮機及び前記エキスパンダの回転部分を含み、且つ前記外部ケーシングから軸方向に取り外されるように構成され、
前記第1部分は前記中央部の前記外部ケーシングの外面に取り外し可能に取り付けられるように構成され、
前記第2部分は前記バンドルに固定的に取り付けられるように構成される、ターボ機械。
【請求項8】
圧縮機、エキスパンダ及び中央部を収容するように構成された外部ケーシングと、
前記外部ケーシングに取り付けられて前記外部ケーシングのエキスパンダ側を塞ぐように構成されたエキスパンダカバーと、
前記外部ケーシングに取り付けられて前記外部ケーシングの圧縮機側を塞ぐように構成された圧縮機カバーと、
前記外部ケーシングの内部に取り付けられ、且つ前記エキスパンダ、前記圧縮機及び前記中央部の可動部分を含むように構成されたバレルと、
第1部分及び第2部分を含む電気的接続部であって、前記第1部分が前記第2部分に取り外し可能に直接取り付けられるように構成される電気的接続部とを備えており、
前記第1部分は前記中央部の前記外部ケーシングの外面に取り外し可能に取り付けられるように構成され、
前記第2部分は前記バレルに固定的に取り付けられるように構成される、ターボ機械。
【請求項9】
圧縮機又はエキスパンダを収容するように構成された外部ケーシングと、
前記外部ケーシングに取り付けられて前記外部ケーシングの第1開放側を塞ぐように構成された第1カバーと、
前記外部ケーシングに取り付けられて前記外部ケーシングの第2開放側を塞ぐように構成された第2カバーと、
前記外部ケーシングの内部に取り付けられ、且つ前記エキスパンダ及び/又は前記圧縮機の可動部分を含むように構成されたバレルと、
第1部分及び第2部分を含む電気的接続部であって、前記第1部分は前記第2部分に取り外し可能に直接取り付けられるように構成される電気的接続部とを備えており、
前記第1部分は前記外部ケーシングの外面に取り外し可能に取り付けられるように構成され、
前記第2部分は前記バレルに固定的に取り付けられるように構成される、ターボ機械。
【請求項10】
ターボ機械を組み立てる方法であって、
バンドルを中央部に挿入するステップであって、前記バンドルが前記中央部の外部ケーシングから軸方向に取り外されるように構成され、且つ電気装置を含むステップと、
エキスパンダを前記中央部に接続するステップと、
圧縮機を前記中央部に接続するステップと、
電気的接続部の第1部分を前記電気的接続部の第2部分に電気的に接続するステップであって、前記第1部分が前記第2部分に取り外し可能に取り付けられるように構成されるステップとを含み、
前記第1部分は前記外部ケーシングの外面に取り外し可能に取り付けられるように構成され、
前記第2部分は前記バンドルに固定的に取り付けられるように構成される、方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−145100(P2012−145100A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−279292(P2011−279292)
【出願日】平成23年12月21日(2011.12.21)
【出願人】(505347503)ヌオーヴォ ピニォーネ ソシエタ ペル アチオニ (112)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−279292(P2011−279292)
【出願日】平成23年12月21日(2011.12.21)
【出願人】(505347503)ヌオーヴォ ピニォーネ ソシエタ ペル アチオニ (112)
[ Back to top ]