説明

ダイエット用振り掛け

【課題】 主食用食材の摂取量を少なくして肥満や成人病を防止するダイエット用振り掛けを提供する。
【解決手段】 この発明のダイエット用振り掛けは、穀類を主材とする主食用食材に添加することにより食欲を減退させる色に上記食材を着色するものであり、上記着色剤をブルーベリーから抽出され食材を青系の色に着色する材料とし、又は着色剤をいかすみを材料とし、食材に黒色の着色をするものとした。
その他、振り掛けに食物繊維,ミネラル類,食物の消化剤,ビタミン剤の一種又は複数種を組合せて添加することもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は主として人の主食である穀類を材料とする食材に添加することによって食欲を減退させる色に着色するダイエット用振り掛けに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の振り掛けは、米飯に添加することにより主として副食材又は副食材の代用として使用するもので、食欲を増進させるものが大半である。
また一般のダイエットは通常の食事の副食材としての動物性タンパク質や脂質等の摂取を控えるほか、特に余剰エネルギー源となる米飯やパン、麺類等デンプン質を主材とする主食を減らすことを重視している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、主食の摂取の抑制は毎食の満腹感を抑制することであり、これを日常的に続けることは一般に苦痛を伴い、ストレスの原因にもなるという問題がある。
また高脂質や高タンパクの副食を避けるために使用される振り掛けも、既述のように主食の摂取を増進するように調整されているものしかないために、ダイエットの目的には必ずしも適さないだけでなく、多用すると栄養の偏りや塩分の過剰摂取を招く等の欠点がある。
【0004】
この発明は、これらの問題を解決するために、最も肥満の原因となり易いエネルギーの過剰摂取を抑制するために、主に米飯に対して振り掛けることにより、心理的に食欲を減退させる振り掛けを提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明の振り掛けは、第1に穀類を主材とする主食用食材に添加することにより食欲を減退させる色に上記食材を着色する可食性着色剤を含むことを特徴としている。
【0006】
第2に、着色剤をブルーベリーから抽出され食材を青系の色に着色する材料としたことを特徴としている。
【0007】
第3に、着色剤をいかすみを材料とし、食材に黒色の着色をするものとしたことを特徴としている。
【0008】
第4に、食物繊維,ミネラル類,食物の消化剤,ビタミン剤の一種又は複数種を組合せて添加してなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
以上のように構成される本発明によれば、肥満の原因となり易い米飯を中心とする主食に振り掛けることにより、通常人の食欲を減退させる心理的効果を与える青色系、黒色系その他の着色をし又は発色させることができる。
【0010】
また上記のような着色又は発色効果をもつ着色剤は可食性を備えているので、適度な量であれば人体に悪影響を及ぼすことはない。特に食欲減退に心理的効果があるとされる青色系、黒色系の着色剤の原料であるブルーベリーやいかすみは日常のデザートやジュースの原料又は食材として使用されるもので、安全性や味覚を損なう懸念もない。
【0011】
その他振り掛けには人体に有益な食物繊維やミネラル類、消化促進剤等を添加することにより健康食品としての機能性をもたせることができる利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下本発明の実施形態につき説明すると、振り掛けには一般に使用される調味材としての精製された塩の他、栄養補助材及び弱い甘味料としての乳糖,食物繊維性食材としての結晶セルロース,不足し易い栄養素であるパウダー状のカルシウム(卵殻カルシウム),青紫系の着色剤となるブルーベリー抽出色素等が使用され、いずれも人体に有用な可食性食材からなっている。
【0013】
着色剤原料には一般に食用されるいかすみ等を用い、黒色系の着色を行うものとしてもよい。その他着色剤原料としては可食性を有する植物又は動物を原料としたものを用いることができ、着色の色の種類は日本人が食品用の色としては食欲を減退させると言われている青系又は黒系のものとしたが、可食性のものであれば性別,年齢差,地域差,宗教差,国民性等に応じて色と原料は任意に選択できる。
【実施例1】
【0014】
表1は発明者によって実施された本発明の振り掛けの材料とその配合例を示し、この例では全体を水又は温水によって溶解させたものを顆粒状に生成したがパウダー状のものでも良い。
【0015】
【表1】

【0016】
上記例のものは、製品自体は薄紫状の色であるが、米飯に振り掛けることによって青紫状に着色され又は発色する。
表2は上記実施例の製品成分の分析試験結果を示し、全体に少なくとも有害物は含まれず、食品としての安全性も確保されていることが明らかである。
【0017】
【表2】

【0018】
<振り掛けによるダイエット方法と効果について>
生活が近代化するに伴い現代人の味覚は低下し、食欲の大半が視覚に左右されると言われているが、人の脳の機能は「快」と「不快」を識別し、不快なものを避けようとすることが知られている。この発明は食欲発生に大きく影響する人の視覚性と、不快に対する人の脳の忌避作用を利用したダイエットのサポートを、食事に対して忌避効果をもたらすように着色をする振り掛けによって行うものである。
【0019】
ダイエットに効果的なものは主食の抑制であり、特に多量のエネルギー摂取の機会となる夕食が効果的である。発明者等の実験によれば毎夕食に食欲低下をさせる色の主食の提供を受けると、およそ7日間でその食事の忌避効果が表われ、3週間で概ね固定観念となり、不快に着色された主食(米飯)をイメージすることにより、明らかに食事量が減少し、ダイエット効果が表われることが確認された。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
穀類を主材とする主食用食材に添加することにより食欲を減退させる色に上記食材を着色する可食性着色剤を含むダイエット用振り掛け。
【請求項2】
着色剤をブルーベリーから抽出され食材を青系の色に着色する材料とした請求項1のダイエット用振り掛け。
【請求項3】
着色剤をいかすみを材料とし、食材に黒色の着色をするものとした請求項1のダイエット用振り掛け。
【請求項4】
食物繊維,ミネラル類,食物の消化剤,ビタミン剤の一種又は複数種を組合せて添加してなる請求項1,2又は3のダイエット用振り掛け。

【公開番号】特開2007−53961(P2007−53961A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−243115(P2005−243115)
【出願日】平成17年8月24日(2005.8.24)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成17年10月1日(平成17年8月16日発売) 株式会社わかさ出版発行の「わかさ 10月号」に発表
【出願人】(305039297)有限会社バランス (1)
【Fターム(参考)】