説明

ダブル・ダンパー型の連続吸引式空気輸送装置

【課題】バイパス管路を備えたダブル・ダンパー型連続吸引式空気輸送装置を用いて、カーボンブラックのような微細な粉体を空気輸送するにあたり、バイパス管路への粉体の付着・堆積を防止し、粉体輸送能力を向上させる。
【解決手段】バイパス管路90に逆洗機構110付きフィルター112を設ける。第2ダンパー・モジュール20の開放時には、第2バイパス管路100を介してフィルター112に大気圧を印加すると共に、逆洗機構110を作動させてフィルター112に圧縮空気パルスを印加し、フィルターの前後の圧力差を増大させることによりフィルターを効果的に逆洗する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体を途切れなく連続的に高能率で輸送することの可能なダブル・ダンパー型連続吸引式空気輸送装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】上段の吸引・固気分離モジュールと中段の第1ダンパー・モジュールと下段の第2ダンパー・モジュールとを備えたダブル・ダンパー型連続吸引式空気輸送装置は提供されている(特開2004-189475号)。この装置においては、第1ダンパー・モジュールの中間室に負圧を導入する第1のバイパス管路と、当該中間室に大気圧を導入する第2のバイパス管路とが設けてあり、第1ダンパーおよび第2ダンパーの前後を同圧にすることによりこれらのダンパーを迅速に開弁させ、これにより空気輸送装置の粉体輸送能力を大幅に向上させるようになっている。
【0003】
このようなダブル・ダンパー型連続吸引式空気輸送装置を用いてカーボンブラックのような粒径サブミクロンの非常に微細な粉体或いは超微粒子をより大量に空気輸送したいという要望が増大しつつある。
ところが、輸送量を増大させるべく吸引・固気分離モジュールに印加する真空度を増加させると、ダンパー・モジュールのバイパス管路の内側に微細な粉体が付着し、これによりバイパス管路が閉塞したりバイパス制御弁の締め切り不良が起こり、粉体輸送能力を要望通りに増加させることができないという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、カーボンブラックのような粒径サブミクロンの粉体を連続的に空気輸送するに適したダブル・ダンパー型連続吸引式空気輸送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上段の吸引・固気分離モジュールと中段の第1ダンパー・モジュールと下段の第2ダンパー・モジュールとを備え、第1のタイミングで吸引・固気分離モジュールの吸引・分離室内の負圧を第1ダンパー・モジュールの中間室に導入する第1のバイパス管路と、第2のタイミングで第1ダンパー・モジュールの中間室に大気圧を導入する第2のバイパス管路とを備えた、ダブル・ダンパー型連続吸引式空気輸送装置において:前記第1ダンパー・モジュールの近傍において第1バイパス管路に逆洗機構付きフィルターを設け、第2ダンパー・モジュールの開放時には、第2バイパス管路を介してフィルターに大気圧を印加すると共に、逆洗機構を作動させてフィルターに圧縮空気パルスを印加し、もって、フィルターの前後の圧力差を増大させることによりフィルターを効果的に逆洗するようにしたことを特徴とするものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
添付図面を参照しながら、本発明の空気輸送装置の実施例を説明する。
図1を参照するに、この空気輸送装置10は、粉体源としての容器12に収容された粉体を他の容器(輸送先容器)14に空気輸送するために使用することができる。容器12および14はホッパーその他任意の形状・種類の容器であり得る。
【0007】
図示した実施例では、装置の製造・組立を容易にしかつ清掃・洗浄などのために構成部品を容易に分解できるようにするため、空気輸送装置10は、固気分離用サイクロン分離器としての上段の固気分離モジュール16と、中段の第1ダンパー(排出弁)モジュール18と、最下段の第2ダンパー・モジュール20とで構成してあり、これらのモジュールは複数のバックル装置22その他の連結手段によって分離自在に連結してある。
【0008】
図2から良く分かるように、分離モジュール16は、ステンレス等で形成された円筒形の本体24と、ステンレス等で形成されたトップカバー26と、一若しくは複数のフィルタエレメント28が取付けられたフィルタ支持板30とを備えている。フィルタ支持板30は本体24とトップカバー26との間に挟持されており、本体24とトップカバー26とは複数のバックル装置32によって分離可能に連結してある。
【0009】
図1および図2から分かるように、フィルタエレメント28は、例えば、フィルタ支持板30の円形開口に上から差し込んでその上部フランジをフィルタ支持板30に支持させることによりフィルタ支持板30から懸垂してある。フィルタエレメント28の数は適宜増減することができ、フィルタエレメント28に代えてバッグフィルタその他の形式のフィルタを使用してもよい。
【0010】
円筒形本体24の内側には空気と粉体との混合物を吸引し固気分離するための吸引・分離室34が画成されており、この吸引・分離室34には本体24に溶接等により取付けた空気入口管36が接線方向に開口している。
本体24の円形の下部開口38は吸引・分離室34内で固気分離された粉体を排出するための粉体排出口として作用する。
【0011】
図1を参照するに、図示した実施例では、分離モジュール16のトップカバー26の内側には逆洗弁40が配置された逆洗弁室42が画成してあり、周期的にフィルタエレメント28を逆洗するようになっている。
逆洗弁40としては従来型の急速排気弁を使用することができ、夫々の逆洗弁40はフィルタエレメント28の上部開口と相対峙させてある。
【0012】
図示したように、夫々の逆洗弁40は、一方において、エアコンプレッサ44に接続されたアキュムレータ46に継手45および配管を介して接続されると共に、他方において、管路継手47およびエア信号管48を介して制御装置50に接続されている。
エア信号管48から急速排気弁40に印加される信号圧力が高い間はエアコンプレッサ44からの圧縮空気はアキュムレータ46に蓄積される。制御装置50が信号圧力を低下させると急速排気弁40はアキュムレータ46を開放して圧縮空気をフィルタエレメント28の入口開口に向かって噴射させ、フィルタエレメント28の逆洗を行う。制御装置50はフィルタエレメント28の逆洗を交互かつ周期的に行うように構成することができる。
【0013】
トップカバー26には空気出口管52が設けてあり、この空気出口管52の出口は負圧源54に接続される。負圧源54としては、ターボブロワー、ルーツブロワー、多段リングブロワーのようなブロワー、エジェクター型真空ポンプ、その他任意の形式の真空ポンプを使用することができる。負圧源からの負圧は制御装置50によって制御される遮断弁56によって制御することができる。
ブロワー54を作動させた状態で遮断弁56を開けると、空気と粉体との混合物は空気入口管36から吸引・分離室34へと吸引され、含塵空気はフィルタエレメント28によって濾過され、吸引・分離室34内で空気から分離された粉体は第1ダンパー・モジュール18に向かって落下する。
【0014】
図3を参照するに、第1ダンパー・モジュール18は、ステンレス等で形成され下部フランジを備えた円筒形の本体58と、ステンレス等で形成された排出コーン又はホッパー60と、排出コーン60の下部出口開口を開閉するダンパー(排出弁)装置62とを備え、ダンパー装置62の下方において本体58の内側には中間室64が画成されている。
【0015】
図示した実施例では、ダンパー装置62は、排出コーン60の下部出口開口を密閉可能なフラップ弁型の円形の排出弁体66と、この排出弁体66を上方に揺動させるためのローラー68付き揺動アーム70と、この揺動アーム70を揺動させるための例えば90度揺動ベーン型の空気力式アクチュエータ72を有する。
排出弁体66は、例えば、左右一対の揺動アーム74に取付けてあり、これらの揺動アーム74の端部は溶接などにより排出コーン60に固定した取付ブラケット76に枢軸78を介して枢着することができる。
排出コーン60の下縁にはエラストマー製のシールリング80が装着してあり、排出コーン60と排出弁体66との間をシールするようになっている。シールリング80にヘタリや摩耗が生じてもシールが確実に行われるようにするため、揺動アーム74の枢軸78は上下方向に多少の空動きが出来るように取付ブラケット76の長穴(図示せず)に装着されている。
【0016】
ローラー68付き揺動アーム70はアクチュエータ72の出力軸82を介して取付ブラケット76に枢着してある。空気力式アクチュエータ72はエア信号ライン84(図1)を介して制御装置50により制御することができる。
【0017】
図1に示したように、第1ダンパー・モジュール18の本体58には中間室64に連通する圧力導入管86が設けてあり、この圧力導入管86は分離モジュール16の本体24に設けた負圧取出管88に第1バイパス管路90によって接続されている。第1バイパス管路90には制御装置50により制御される遮断弁(第1バイパス弁)92が設けてあり、第1バイパス弁92を開けることにより分離モジュール16の吸引・分離室34内の負圧を第1ダンパー・モジュール18の中間室64に導入するようになっている。
【0018】
第2ダンパー・モジュール20も第1ダンパー・モジュール18と同様に構成されており、重複する説明は省略する。図1に示したように、第2ダンパー・モジュール20はその排出コーンの下部出口開口を開閉する第2のダンパー装置94を備えており、この第2ダンパー装置94の空気力式アクチュエータ72はエア信号ライン96を介して制御装置50により制御される。
第2ダンパー・モジュール20の本体には大気圧取出管98が設けてあり、この大気圧取出管98は第2バイパス管路100によって第1ダンパー・モジュール18の圧力導入管86に接続されている。第2バイパス管路100には制御装置50により制御される遮断弁(第2バイパス弁)102が設けてあり、第2バイパス弁102を開けることにより第2ダンパー・モジュール20内の大気圧を第1ダンパー・モジュール18の中間室64に導入するようになっている。
【0019】
図1を参照するに、第1ダンパー・モジュール18の圧力導入管86と第1バイパス管路90の端部との間には逆洗機構110を備えたフィルター112が設けてある。この逆洗機構110は、吸引・分離モジュール16の急速排気弁40と同様の急速排気弁で構成することができ、同様に圧縮空気配管114を介してアキュムレータ46に接続することができる。逆洗機構110はエア信号管116を介して制御装置50により制御され、作動時にはフィルター112の内側に圧縮空気パルスを噴射してフィルター112を逆洗するようになっている。制御装置50は、第2ダンパー・モジュール20の開放時に逆洗機構110を作動させるようにプログラムされている。
【0020】
次に、図4のフローチャートを併せて参照しながら、この空気輸送装置10の使用および作動の態様を説明する。
図1に示したように、空気輸送装置10を輸送先容器14上に設置し、分離モジュール16の空気入口管36は、空気輸送管104を介して、空気輸送すべき粉体を収容したホッパー12の下部出口106に差し込んだ吸引ノズル108に接続することができる。
【0021】
ブロワー54とエアコンプレッサ44を作動させ、第1ダンパー装置62および第2ダンパー装置94を閉じた状態で遮断弁56を開けて吸引・分離室34をブロワー54によって吸引すると、ホッパー12内の粉体は空気と共に吸引ノズル108、空気輸送管104、空気入口管36を介して吸引・分離室34内に吸引され、吸引・分離室34内でサイクロンの原理によって空気から分離された粉体は第1ダンパー・モジュール18に向かって落下し、その排出コーン60の上に溜まる。吸引・分離室34からブロワー54に吸引される含塵空気はフィルタエレメント28によって濾過される。フィルタエレメント28は周期的に逆洗される。
【0022】
ホッパー12から吸引・分離室34への粉体の吸引および空気輸送は必要に応じ途切れなく連続的に行うことができる。高能率の空気輸送を実現するためには粉体の吸引は高真空下で行うのが好ましい。
吸引中は、分離モジュール16の吸引・分離室34は高真空下にあり、第1ダンパー・モジュール18の中間室64は後述するように大気圧下にある。従って、第1ダンパー・モジュール18の排出弁体66の上流側に作用する真空と下流側に作用する大気圧との差圧によって排出弁体66は排出コーン60のシールリング80に圧接されており、排出コーン60と排出弁体66との間はピッタリとシールされている。
【0023】
所定のタイミングでバイパス管路90の第1バイパス弁92を開けることにより、分離モジュール16の吸引・分離室34と第1ダンパー・モジュール18の中間室64とをバイパス管路90により導通させると、吸引・分離室34内の負圧が第1ダンパー・モジュール18の中間室64に導入される。
換言すれば、第1ダンパー・モジュール18の中間室64内の空気はフィルター112およびバイパス管路90を通って分離モジュール16の吸引・分離室34へと流れる。バイパス管路90と圧力導入管86との間にはフィルター112があり、中間室64からバイパス管路90へと流入する含塵空気はフィルター112によって濾過されるので、バイパス管路90の内側や第1バイパス弁92に粉体が付着することがない。
こうして、吸引・分離室34内の負圧が第1ダンパー・モジュール18の中間室64に導入されると、第1ダンパー・モジュール18の排出弁体66の前後の差圧は消失する。差圧がほぼ消失した所定のタイミングで第1バイパス弁92を閉じてバイパス管路90を遮断する。
【0024】
第1バイパス弁92の開弁とほぼ同時に、又は開弁後の所定のタイミングで、第1ダンパー装置62のアクチュエータ72を作動させ、図3に鎖線で示したようにローラー68付き揺動アーム70を下方に揺動させることにより、排出弁体66を釈放する。そうすると、排出弁体66は、図3に鎖線で示したように、その自重とその上に堆積した粉体の重量の作用により下方に揺動し、開弁する。
前述したように、この時点では第1ダンパー・モジュール18の排出弁体66の前後の差圧は消失しているので、揺動アーム70を下方に揺動させて排出弁体66を釈放した時には、排出弁体66はその自重と粉体重量により迅速かつ円滑に開弁する。
【0025】
排出弁体66の開弁に伴い、第1ダンパー・モジュール18の排出コーン60の上に堆積していた粉体は中間室64に落下せられ、下段の第2ダンパー・モジュール20の排出コーンの上に溜まる。
第1ダンパー装置62の開弁後、排出コーン60からの粉体の排出を許容するに必要な所定時間(例えば、2〜5秒)経過後、アクチュエータ72を反対方向に揺動させて第1ダンパー装置62を閉じる。
【0026】
次に、所定のタイミングで第2バイパス管路100の第2バイパス弁102を開けることにより、第1ダンパー・モジュール18の中間室64と第2ダンパー・モジュール20の排出弁より下側の空間とを第2バイパス管路100により導通させる。これにより、輸送先容器14内の大気圧下の空気は負圧下にある中間室64に導入される。この時、輸送先容器14内の大気圧下の空気は、バイパス管路100およびフィルター112を通って負圧下にある第1ダンパー・モジュール18の中間室64へと流れる。留意すべきことに、この空気の流れは、フィルター112を逆洗する方向に流れる。
【0027】
第2バイパス弁102の開弁とほぼ同時に、制御装置50はエア信号管116を介して逆洗機構110を作動させ、フィルター112の内側に圧縮空気パルスを噴射させる。
こうして、第2バイパス弁102の開弁に伴い輸送先容器14内の大気圧下の空気がフィルター112を通ってそれまで負圧下にあった第1ダンパー・モジュール18の中間室64の方へ流れようとすることに加えて、フィルター112の内側に圧縮空気パルスを噴射されるので、フィルター112の前後(即ち、内外)の圧力差は、著しく増幅される。従って、フィルター112は効果的に逆洗される。
【0028】
また、第2バイパス弁102が開放される結果、第2ダンパー・モジュール20の排出弁体の前後の差圧は消失する。差圧がほぼ消失した所定のタイミングで遮断弁102を閉じて第2バイパス管路100を遮断する。
【0029】
第2バイパス弁102の開弁とほぼ同時に、又は開弁後の所定のタイミングで、第2ダンパー装置94のアクチュエータを作動させてその揺動アームを下方に揺動させ、第2ダンパー装置94の排出弁体を釈放することにより、排出弁体がその自重と粉体重量により開弁するのを許容する。
第1ダンパー装置62について前述したのと同様に、この時点では第2ダンパー・モジュール20の排出弁体の前後の差圧は消失しているので、第2ダンパー装置94の排出弁体を釈放した時には同排出弁体はその自重と粉体重量により迅速かつ円滑に開弁する。
【0030】
次に、第2ダンパー装置94の開弁後、第2ダンパー・モジュール20の排出コーンに堆積していた粉体が輸送先容器14に落下するのを許容するに必要な所定時間(例えば、2〜5秒)経過後、第2ダンパー・モジュール20のダンパー装置94のアクチュエータを作動させてその排出弁を閉じる。
【0031】
以上の工程を反復することにより、ホッパー12から輸送先容器14への粉体の空気輸送を途切れなく連続的に高能率で行うことができる。
【実施例1】
【0032】
本発明の逆洗機構付きフィルターのない空気輸送機を用いて粒径サブミクロンのカーボンブラックの空気輸送試験を行った。コンベア真空度−20Kpa、搬送空気の風速2.9mで2日間にわたり連続運転を行ったところバイパス管路に粉体の付着は発生しなかったが、コンベア真空度−50Kpa、風速5.8mで連続運転を行ったところ、1〜2時間でバイパス管路に大量の粉体が付着した。
これに対し、図1に示した本発明の逆洗機構付きフィルターを備えた空気輸送機を用いてコンベア真空度−50Kpa、風速5.8mで2日間にわたり連続運転を行ったが、バイパス管路への顕著な粉体付着或いは堆積は見られなかった。
【0033】
本発明によれば、ダブル・ダンパー型連続吸引式空気輸送装置においてバイパス管路に逆洗機構付きフィルターを設け、1)ダンパー・モジュールの中間室からバイパス管路に流入する含塵空気を濾過することによりバイパス管路の内側に粉体が付着するのを防止すると共に、2)ダンパー・モジュールの中間室に大気圧を導入する時には、逆洗機構を作動させて圧縮空気パルスを噴射させることにより、フィルターの前後の圧力差を増強し、フィルターを効果的に逆洗することによりバイパス管路を清浄に保持するようにしたので、ダンパー・モジュールを迅速に作動させることができ、空気輸送装置の粉体輸送能力を大幅に向上させることができる。
【0034】
以上には本発明の特定の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更や修正を施すことができる。例えば、第2ダンパー・モジュール20の大気圧取出管98と第2バイパス管路100との間にも逆洗機構付きフィルターを設け、第2バイパス管路100の内部に粉体が堆積するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の空気輸送装置の一部切欠き側面図である。
【図2】図1に示した空気輸送装置の分離モジュールの分解斜視図である。
【図3】図1に示した空気輸送装置のダンパー・モジュールに一部を示すもので、(A)は斜め下からの斜視図、(B)は一部切欠き側面図である。
【図4】空気輸送装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0036】
10: 空気輸送装置
12: ホッパー
14: 輸送先容器
16: 分離モジュール
18: 第1ダンパー・モジュール
20: 第2ダンパー・モジュール
34: 分離モジュールの吸引・分離室
62: 第1ダンパー装置
64: 中間室
90: 第1バイパス通路
94: 第2ダンパー装置
100: 第2バイパス通路
110: 逆洗機構
112: フィルター

特許出願人 株式会社 ワイ・エム・エス
発明者 荒井 竹志
代理人 弁理士 伊藤 宏

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上段の吸引・固気分離モジュール(16)と中段の第1ダンパー・モジュール(18)と下段の第2ダンパー・モジュール(20)とを備え、第1のタイミングで吸引・固気分離モジュールの吸引・分離室内の負圧を第1ダンパー・モジュールの中間室に導入する第1のバイパス管路(90)と、第2のタイミングで第1ダンパー・モジュールの中間室に大気圧を導入する第2のバイパス管路(100)とを備えた、ダブル・ダンパー型連続吸引式空気輸送装置(10)において:
第1ダンパー・モジュールの近傍において前記第1バイパス管路(90)に逆洗機構(110)付きフィルター(112)を設け、第2ダンパー・モジュール(20)の開放時に、第2バイパス管路(100)を介して前記フィルター(112)に大気圧を印加すると共に、逆洗機構(110)を作動させてフィルター(112)に圧縮空気パルスを印加し、もって、フィルターの前後の圧力差を増大させることによりフィルターを効果的に逆洗するようにしたことを特徴とするダブル・ダンパー型連続吸引式空気輸送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−249172(P2009−249172A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−102894(P2008−102894)
【出願日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【出願人】(598040639)株式会社 ワイ・エム・エス (7)
【Fターム(参考)】