説明

ダメージ防止機能または丁重な取り出し機能を有するデリケートなまたは傷付きやすい品物用の運搬バッグ

本発明は運搬バッグに関し、これはその中の中身を損傷させることなく取り出すことを可能にする。これは、互いにフレキシブルに連結された異なる部品によって、そして特別な連結手段と共に両方の可動要素を持つ側壁によって可能となっている。運搬バッグはストラップによって肩に掛けることができ、しかも特に、デリケートな品物を運搬し、かつとりわけそれを取り出すのに適する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の主題は、請求項1ないし請求項10によって特徴付けられる運搬バッグである。
【背景技術】
【0002】
現在の事情:果物を収穫あるいは集めるのに用いられる運搬バッグは変形可能な材料からなる。このため中身は外界からダメージを受ける可能性がある。あるいは運搬バッグは変形不可能な材料からなるが、これは採集者の身体と擦れる。運搬バッグからの取り出しは、バッグを広げることあるいは底を開くことによってなされる。それに関して、ダメージの恐れがあるため、完全にいっぱいになった状態では下に置くことができない。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明は以下の問題を解決する。本発明の基本的概念は、身体側では堅固であるが、角またはエッジを伴わずに身体に対して寄りかかる運搬バッグをもたらすことである。さらにそれは固定式の底プレートを備え、しかも中身にダメージを与えることなく、中が満たされた状態でも下に置くことが可能である。運搬バッグは可動側面部品からなるが、中身が外界からダメージを受ける可能性を伴わない。運搬バッグの隔離壁によって、変化に富むすなわち異なる果物品質または品目を置くことがすなわち入れることができ、この結果、それらは互いに接することも混ざり合うこともない。側面部における少なくとも一つの取り出し位置から、ダメージ防止様式であるいは丁重でかつ視覚的に調節可能な様式で中身を取り出すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0004】
この実例は、変形可能な部品(1a),(1b),(1c)と、クッションを備えたあるいはパッドを入れた部品(2)と、可動部品(3)と、からなる運搬バッグに関する。可動部品は角において一緒に引っ張られ、そしてバッグを形成する。固定部品(1a)および(1b)は、中身の漏れ出しを抑止するためフレキシブルな要素によって角において互いに連結されている。運搬バッグは、固定様式または変位可能な様式で、少なくとも一つのポイント(5)において運搬ベルト(6)に連結される。
【0005】
実現可能な運搬バッグが図面に示されている。
【0006】
図1:広がった状態にある運搬バッグは、互いに屈曲可能である変形不可能な部品(1a)ないし(1c)、クッションを備えた部品(2)、可動部品(3)、(5a)を用いて運搬ベルト(6)および(7)に連結された調節可能な接続部(5)からなる。運搬バッグは、運搬ベルトにポイント(5)およびポイント(7)を用いて取り付けられる。
【0007】
図2:運搬バッグは閉じた状態であり、フレキシブルな要素によって変形不可能な部品(1a)および(1c)の角に連結されている。可動側面部品(3)は運搬ベルト(5a)に調節可能に取り付けられている。
【0008】
図3:運搬バッグ(5)のボディセクション(1a)は、運搬ベルト(6)に変位可能に(5)連結されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】運搬バッグを広げた状態で示す図である。
【図2】運搬バッグを閉じた状態で示す図である。
【図3】運搬バッグのボディセクションを運搬ベルトに連結した状態を示す図である。
【符号の説明】
【0010】
1a,1b,1c 変形不可能な部品
2 クッションを備えた部品
3 可動部品
4 フレキシブルな要素
5 接続部
6 運搬ベルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中身のダメージ防止またはその丁重な取り出しのための運搬バッグであって、ボディ側における要素(1a)と、底プレート(1b)と、前面セクション(1c)とによって特徴付けられ、
可動あるいは屈曲可能な要素(3)および弾性的クッションを備えた壁要素(2)は、(形成された側面部品となる)連結セクションによって引き上げられ、かつ運搬ベルト(6)に連結され、あるいは下方に回動させられかつ固定され、
前記取り出しは少なくとも一つの側壁を経てなされ、この側壁は前記底プレートのレベルまで移動させられることを特徴とする運搬バッグ。
【請求項2】
前記ボディセクション(1a)、底プレート(1b)および前面セクション(1c)は必須的に剛体様式で具現化されており、かつそれらは互いに、フレキシブルあるいは屈曲可能な様式で連結されていることを特徴とする請求項1に記載の運搬バッグ。
【請求項3】
前記ボディセクション(1a)は、アタッチメント(5)によって、運搬ベルト(6)に連結され、かつ前記可動部(3)は、連結部(7)によって、運搬ベルト(5a)に連結されることを特徴とする請求項1に記載の運搬バッグ。
【請求項4】
前記底プレート(1b)および前記前面セクション(1c)を備えた前記ボディセクション(1a)は、成形型から取り出されたものとして具現化されることを特徴とする請求項1に記載の運搬バッグ。
【請求項5】
可動でかつクッションを備えた要素の挿入物(3)および(2)は、連結手段によって、固定的に具現化された部品(1a)ないし(1c)に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の運搬バッグ。
【請求項6】
剛体セクション(1a)ないし(1c)によって特徴付けられ、不要な材料を備えた側面フレキシブル要素(3)において、前記剛体セクション(1a)ないし(1c)は開口部を形成することを特徴とする請求項1に記載の運搬バッグ。
【請求項7】
前記挿入物(2)および(3)は前もって形成された材料からなり、かつ任意に挿入または取り外しが可能であることを特徴とする請求項1、請求項2および請求項4のいずれか1項に記載の運搬バッグ。
【請求項8】
その中身を取り出すことなくバッグを地面に起立したままの状態とさせるため、(1a)および(1c)のコーナーポイントはフレキシブルな要素(4)によって連結されることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の運搬バッグ。
【請求項9】
前記ボディセクション(1a)は前記運搬ベルト(6)に、固定的に(5)あるいは図3のように可動的に連結されることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の運搬バッグ。
【請求項10】
前記ボディセクション(1a)と前記前面セクション(1b)との間で、隔離壁によって連結されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の運搬バッグ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2006−510355(P2006−510355A)
【公表日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−550594(P2004−550594)
【出願日】平成15年8月25日(2003.8.25)
【国際出願番号】PCT/CH2003/000573
【国際公開番号】WO2004/043807
【国際公開日】平成16年5月27日(2004.5.27)
【出願人】(505300852)ズィーアイズィー・ゲーエムベーハー (1)
【Fターム(参考)】