チケット番号発行システム、方法及びプログラム
【課題】コールセンタに問合せるユーザやユーザの状況を識別可能なチケット番号発行端末、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】コールセンタがサポートする対象となる端末10と、当該端末10と通信可能に接続されたチケット番号発行サーバ100とを含むシステムにおいて、端末10が、端末10についてユーザが問合せを所望するか否かの操作を受付けて、チケット番号発行サーバ100にアクセスする。ここで、チケット番号発行サーバ100は、端末10のユーザ認証を行っておき、端末10からのアクセスに応じて、所定の番号を発行し、ユーザ認証したユーザと当該所定の番号を関係付けて記憶し、当該所定の番号を第1チケット番号として、端末10に送信する。端末10は、第1チケット番号を受信して、これを出力する。
【解決手段】コールセンタがサポートする対象となる端末10と、当該端末10と通信可能に接続されたチケット番号発行サーバ100とを含むシステムにおいて、端末10が、端末10についてユーザが問合せを所望するか否かの操作を受付けて、チケット番号発行サーバ100にアクセスする。ここで、チケット番号発行サーバ100は、端末10のユーザ認証を行っておき、端末10からのアクセスに応じて、所定の番号を発行し、ユーザ認証したユーザと当該所定の番号を関係付けて記憶し、当該所定の番号を第1チケット番号として、端末10に送信する。端末10は、第1チケット番号を受信して、これを出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが使用する端末について、コールセンタに問合せを行なう際のチケットを発行するチケット番号発行システム、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パソコン等の端末が複雑化してきていることから、コールセンタのサポートの重要性が増してきている。さらに、端末を提供するメーカは、端末自体の機能でメーカの差別化が難しくなっていることから、購入後のサポートで差別化を図ることが試みられている。
【0003】
このサポートの質を上げるために、メーカのコールセンタは、ユーザからの問合せ時に、問合せをしているユーザを素早く検索し、サポートに反映することが求められる。例えば、特許文献1,2のように、コールセンタが、ユーザの着信番号からユーザを推定し、所定の部署に転送したり、処理を行なうことが知られている。
【0004】
一方、サポート対象となる端末を診断することで、診断コードを発行し、この診断コードに基づいて、サポートを受けられる方法が知られている(例えば、特許文献3)。この方法によれば、端末の症状に応じた診断コードを発行できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−32371号公報
【特許文献2】特開2004−40520号公報
【特許文献3】特開2009−157457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1,2の方法では、ユーザが、コールセンタに登録されている電話番号と異なる番号で発信した場合は、ユーザを識別することができない。したがって、ユーザの複数の連絡先を予め登録しておくことが前提となり、ユーザからの自主的な個人情報の前提となる、しかし、個人情報の開示はユーザによっては、難しい場合がある。さらに、特許文献3の方法では、端末の症状に応じて、診断コードが発行されるので、同じ症状が発生した多数のユーザが、同一の診断コードで問合せをする可能性があり、結果として、ユーザを識別できず、診断コードが識別力を有さない場合がある。
【0007】
解決策として、ユーザごとに固有のサポート番号を、製品の購入時に予め付与することも考えられるが、サポート番号の桁数は、問合せ番号になるので、ユーザが電話で口頭で伝えることもあり、ユーザとコールセンタのやり取りにおける利便性を高めるためには、可能な限り短い桁数となることが望ましい。
【0008】
本発明は、コールセンタに問合せるユーザの情報やユーザの状況を識別可能なチケット番号発行システム、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1) コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムであって、前記端末は、前記端末について、ユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付ける操作手段と、前記操作を受付けた場合に、前記サーバにアクセスして、第1チケット番号を受信することで、当該操作を受付けた時点で前記コールセンタが識別可能な第1チケット番号をチケット番号として受信する番号受信手段と、前記番号受信手段が受信した第1チケット番号を出力する番号出力手段と、を備え、前記サーバは、前記端末のユーザ認証を行うユーザ認証手段と、前記端末からのアクセスに応じて、所定の番号を発行し、前記ユーザ認証したユーザと当該所定の番号を関係付けて記憶し、当該所定の番号を第1チケット番号として、前記端末に送信する番号発行手段と、を備えるシステム。
【0010】
(1)に記載の発明によれば、コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムにおいて、端末が、端末についてユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付けて、サーバにアクセスする。ここで、サーバは、端末のユーザ認証を行っておき、端末からのアクセスに応じて、所定の番号を発行し、ユーザ認証したユーザと当該所定の番号を関係付けて記憶し、当該所定の番号を第1チケット番号として、端末に送信する。端末は、第1チケット番号を受信して、これを出力する。
【0011】
したがって、ユーザが、第1チケット番号をコールセンタに電話で口頭で伝えることで、コールセンタは、どのユーザからの問合せであるかを把握することができる。すなわち、ユーザからの自主的な個人情報の開示がなくとも、問合せの操作を受付けた時点で、識別可能なチケット番号により、ユーザを識別することができる。例えば、コールセンタがチケット番号で検索した際に、チケット番号と関係付けられたユーザの情報も参照することが可能となる。ここで、チケット番号の発行タイミングが、問合せ操作を受付けた時であるため、その時点で識別力を有する番号であれば、ユーザを識別できるため、ユーザや端末ごとに固有のチケット番号を予め割り振っておくよりも、チケット番号の桁数が短くてすむ。
【0012】
(2) 前記端末は、任意のタイミングで、前記サーバにアクセスし、第2チケット番号を受信して、記憶し、前記操作を受付けた時点で、前記サーバにアクセスできず前記第1チケット番号を受信できないときは、予め記憶された前記第2チケット番号を、当該操作を受付けた時点で前記コールセンタが識別可能なチケット番号として出力する(1)に記載のシステム。
【0013】
(2)に記載の発明によれば、任意のタイミングで、サーバにアクセスし、第2チケット番号を受信して、記憶し、問合せの操作を受付けた時点で、サーバにアクセスできず第1チケット番号を受信できないときは、予め記憶された第2チケット番号を、当該操作を受付けた時点でコールセンタが識別可能なチケット番号として発行する。
【0014】
したがって、ユーザが問合せの操作を行ったことに応じて、サーバにアクセスして、第1チケット番号を発行する際に、サーバにアクセスできないときには、第1チケット番号を発行できくなる。そこで、予め第2チケット番号をサーバから取得しておき、この第2チケット番号をチケット番号として発行する。
【0015】
(3) 前記サーバは、前記第1チケット番号に基づいて、所定のサポート電話番号を検索し、前記サポート電話番号を前記端末に送信する電話番号検索手段を備える(1)又は(2)に記載のシステム。
【0016】
(3)に記載の発明によれば、サーバは、第1チケット番号に基づいて、所定のサポート電話番号を検索し、サポート電話番号を端末に送信する。したがって、サーバは、端末に対してサポート電話番号を提供するため、ユーザはサポートのための連絡先を探す必要がなくなる。さらに、例えば、端末が、電話機能を有する場合には、サポート電話番号に基づいて、コールセンタへ電話をかけることが可能となる。さらに、コールセンタにとっては、サポート電話番号を適宜、変更することで、コールセンタにとって、都合の良い問合せ窓口に誘導することが可能となる。また、ユーザにとっては、問合せに対する待ち時間を減らす可能性が高まる。
【0017】
(4) 前記サーバの番号発行手段は、前記端末の起動アプリケーション、開いているウィンドウ、エラーメッセージのいずれかに基づいて、前記第1チケット番号を発行する(1)から(3)いずれかに記載のシステム。
【0018】
(4)に記載の発明によれば、サーバは、端末の起動アプリケーション、開いているウィンドウ、エラーメッセージのいずれかに基づいて、第1チケット番号を発行する。したがって、問合せしたユーザが問合せ時又はその問合せ前に、端末で発生している状況を、トラブル番号に含めて、コールセンタに伝えることができる。
【0019】
(5) 前記サーバの番号発行手段は、前記コールセンタが応答すべき優先順位を示す識別子を付加した番号を発行する(1)から(4)いずれかに記載のシステム。
【0020】
(5)に記載の発明によれば、サーバは、コールセンタが応答すべき優先順位を示す識別子を付加した番号を発行することが可能となる。
【0021】
(6) コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムであって、前記端末は、前記端末について、ユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付ける操作手段と、前記操作を受付けた場合に、前記サーバにアクセスして、前記サポート電話番号を受信することで、当該操作を受付けた時点で前記コールセンタが識別可能なサポート電話番号を受信する番号受信手段と、を備え、前記サーバは、前記端末のユーザ認証を行うユーザ認証手段と、前記端末からのアクセスに応じて、所定のサポート電話番号を発行し、前記ユーザ認証したユーザと当該サポート電話番号を関係付けて記憶し、当該サポート電話番号を、前記端末に送信する番号発行手段と、を備えるシステム。
【0022】
(6)に記載の発明によれば、コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムにおいて、端末が、端末についてユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付けて、サーバにアクセスする。ここで、サーバは、端末のユーザ認証を行っておき、端末からのアクセスに応じて、所定のサポート電話番号を発行し、ユーザ認証したユーザと当該所定のサポート電話番号を関係付けて記憶し、当該所定のサポート電話番号を、端末に送信する。端末は、サポート電話番号を受信する。
【0023】
したがって、ユーザが、サポート電話番号を利用して、コールセンタに電話をつなげることで、コールセンタは、どのユーザからの問合せであるかを把握することができる。すなわち、ユーザからの自主的な個人情報の開示がなくとも、問合せの操作を受付けた時点で、固有に発行されるサポート電話番号により、ユーザを識別することができる。例えば、コールセンタが着信電話番号で参照した際に、サポート電話番号と関係付けられたユーザの情報も参照することが可能となる。ここで、サポート電話番号の発行タイミングが、問合せ操作を受付けた時であるため、その時点で識別力を有する電話番号であれば、ユーザを識別できるため、ユーザや端末ごとに、サポートのための対応の電話番号を一対一に、予め割り振っておくよりも、サポート電話番号の回線が少なくすむ。
【0024】
(7) コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムが実行する方法であって、前記端末が、前記端末について、ユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付けるステップと、前記端末が、前記操作を受付けた場合に、前記サーバにアクセスするステップと、前記サーバが、前記端末のユーザ認証を行うステップと、前記サーバが、前記端末からのアクセスに応じて、所定の番号を発行し、前記ユーザ認証したユーザと当該所定の番号を関係付けて記憶し、当該所定の番号を第1チケット番号として、前記端末に送信するステップと、前記端末が、第1チケット番号を受信することで、当該操作を受付けた時点で前記コールセンタが識別可能な第1チケット番号をチケット番号として受信するステップと、前記端末が、受信した前記第1チケット番号を出力するステップと、を備える方法。
【0025】
(7)に記載の発明によれば、コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムにおいて、端末が、端末についてユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付けて、サーバにアクセスする。ここで、サーバは、端末のユーザ認証を行っておき、端末からのアクセスに応じて、所定の番号を発行し、ユーザ認証したユーザと当該所定の番号を関係付けて記憶し、当該所定の番号を第1チケット番号として、端末に送信する。端末は、第1チケット番号を受信して、これを出力する。
【0026】
したがって、ユーザが、第1チケット番号をコールセンタに電話で口頭で伝えることで、コールセンタは、どのユーザからの問合せであるかを把握することができる。すなわち、ユーザからの自主的な個人情報の開示がなくとも、問合せの操作を受付けた時点で、識別可能なチケット番号により、ユーザを識別することができる。例えば、コールセンタがチケット番号で検索した際に、チケット番号と関係付けられたユーザの情報も参照することが可能となる。ここで、チケット番号の発行タイミングが、問合せ操作を受付けた時であるため、その時点で識別力を有する番号であれば、ユーザを識別できるため、ユーザや端末ごとに固有のチケット番号を予め割り振っておくよりも、チケット番号の桁数が短くてすむ。
【0027】
(8) コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムのためのシステム用プログラムであって、前記端末を、前記端末について、ユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付ける操作手段、前記操作を受付けた場合に、前記サーバにアクセスして、第1チケット番号を受信することで、当該操作を受付けた時点で前記コールセンタが識別可能な第1チケット番号をチケット番号として受信する番号受信手段、前記番号受信手段が受信した第1チケット番号を出力する番号出力手段、として機能させるための端末用プログラムと、前記サーバを、前記端末のユーザ認証を行うユーザ認証手段、前記端末からのアクセスに応じて、所定の番号を発行し、前記ユーザ認証したユーザと当該所定の番号を関係付けて記憶し、当該所定の番号を第1チケット番号として、前記端末に送信する番号発行手段、として機能させるためのサーバ用プログラムと、を備えるシステム用プログラム。
【0028】
(8)に記載の発明によれば、コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムにおいて、端末が、端末についてユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付けて、サーバにアクセスする。ここで、サーバは、端末のユーザ認証を行っておき、端末からのアクセスに応じて、所定の番号を発行し、ユーザ認証したユーザと当該所定の番号を関係付けて記憶し、当該所定の番号を第1チケット番号として、端末に送信する。端末は、第1チケット番号を受信して、これを出力する。
【0029】
したがって、ユーザが、第1チケット番号をコールセンタに電話で口頭で伝えることで、コールセンタは、どのユーザからの問合せであるかを把握することができる。すなわち、ユーザからの自主的な個人情報の開示がなくとも、問合せの操作を受付けた時点で、識別可能なチケット番号により、ユーザを識別することができる。例えば、コールセンタがチケット番号で検索した際に、チケット番号と関係付けられたユーザの情報も参照することが可能となる。ここで、チケット番号の発行タイミングが、問合せ操作を受付けた時であるため、その時点で識別力を有する番号であれば、ユーザを識別できるため、ユーザや端末ごとに固有のチケット番号を予め割り振っておくよりも、チケット番号の桁数が短くてすむ。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、コールセンタに問合せるユーザの情報やユーザの状況を識別可能なチケット番号発行システム、方法及びプログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】全体のシステム構成図を示す概念図である。
【図2】端末10、チケット番号発行サーバ100の機能ブロック図である。
【図3】第1チケット番号発行処理のフローチャートである。
【図4】問合せボタンの画面イメージを示す図である。
【図5】第2チケット番号発行処理のフローチャートである。
【図6】チケット番号の例を示す図である。
【図7】ユーザ情報番号テーブルを示す図である。
【図8】チケット番号発行サーバ100が実行するチケット番号発行処理を示すフローチャートである。
【図9】使用状況番号テーブルを示す図である。
【図10】ユーザランクテーブルを示す図である。
【図11】サポート電話番号テーブルを示す図である。
【図12】その他のチケット番号発行処理のフローチャートを示す図である。
【図13】サポート電話番号が端末に出力された画面イメージを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0033】
[チケット番号発行システムの構成]
図1を参照して本発明のチケット番号発行システム1の概要について説明する。図1は、チケット番号発行システム1の全体構成を示す図である。
【0034】
チケット番号発行システム1は、コールセンタの電話30と、コールセンタ端末35と、チケット番号発行サーバ100と、公衆回線網3を介して接続された端末10と、ユーザ電話5とを備える。コールセンタの電話30とユーザ電話5は、音声による通信が可能であればよく、チケット番号発行サーバ100と端末10とを接続する公衆回線網3と異なるネットワーク網により通信可能に接続されていてよい。
【0035】
チケット番号発行システム1の概要を説明する。端末10を操作するユーザが、トラブルや疑問が生じた際に、端末10から、問合せボタンの入力操作をする。これに応じて、チケット番号発行サーバ100がチケット番号を発行して、端末10に出力する。ユーザが、ユーザ電話5からコールセンタの電話30に電話をかけて、このチケット番号をコールセンタのサポート者に伝える。サポート者がコールセンタ端末35を操作して、チケット番号で検索すると、コールセンタ端末35が、チケット番号発行サーバ100にアクセスして、このチケット番号に対応するユーザ情報を出力する。
【0036】
コールセンタの電話30は、ユーザ電話5からの問合せに対して、コールセンタのサポート者が対応するための装置である。
【0037】
ユーザ電話5は、問合せを行うユーザが、コールセンタの電話30に電話をかけて、問合せを行うための装置であって、携帯電話でも、IP(Internet Protocol)電話であってもよいし、当該機能を端末10が有していてもよい。すなわち、端末10自身が、コールセンタの電話30と音声による通信が可能な機能を備えている場合は、別途の装置として、ユーザ電話5を有していなくてもよい。
【0038】
コールセンタ端末35は、通常のコンピュータであって、チケット番号発行サーバ100のデータにアクセス可能な端末である。
【0039】
次に、図2を参照して、端末10とチケット番号発行サーバ100について説明する。
【0040】
端末10は、コンピュータ端末であることを前提とするが、下記の構成を備えれば、一般的な家庭用電化製品又は業務用電化製品であってもよい。すなわち、携帯電話、携帯情報端末、電子ブックリーダー、電子フォトフレーム、携帯型音楽プレーヤ、テレビ、オーディオコンポ、コンテンツ再生・録画プレーヤ、プリンタ、電話機、FAX機、コピー機、スキャナ機、MFP等の情報家電のみならず、冷蔵庫、洗濯機、食器洗浄乾燥機、扇風機、エアコン、電気ストーブ、炊飯器、電子レンジ等の白物家電や、電気照明、サーバ、交換機、ルータ、ハブ、スイッチ等の機器も含む。
【0041】
端末10は、制御部11と、通信部20と、入力部21、記憶部22、出力部23と、を備え、操作受付手段12と、チケット番号受信手段13、チケット番号出力手段14とを備える。
【0042】
端末10は、制御部11として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部20として、有線・無線対応デバイス、Bluetooth(登録商標)対応通信デバイス等を備え、入力部21として、キーボード、リモコン、マウス、タッチパネル、マイク等を備え、記憶部22として、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方を備え、を備える。さらに、出力部23として、モニタ、スピーカ等を備えていてよい。
【0043】
端末10の各手段は、上述のハードウェアが協働することで実現される。
【0044】
なお、コールセンタ端末35は、端末10と同様のハードウェア構成であってよい。
【0045】
チケット番号発行サーバ100は、Webサーバであってよく、制御部101として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部120として、有線・無線対応デバイス、Bluetooth(登録商標)対応通信デバイス等を備え、記憶部125として、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方等を備える。
【0046】
チケット番号発行サーバ100は、ユーザ認証手段102、チケット番号発行手段103、サポート電話番号検索手段104を備える。
【0047】
チケット番号発行サーバ100の全ての手段又は機能は、単一のハードウェア(コンピュータ)により実現されていなくてもよく、複数のサーバによりシステムを構成し、一以上の各手段が一のサーバにより実現され、これらの複数のサーバが通信可能に接続されることで、複数のサーバ全体のシステムとして、全ての手段が実現されてもよい。
【0048】
[システムの処理フロー]
図3を参照して、チケット番号発行サーバ100と、端末10の各装置及び手段が実行する処理手順について説明する。
【0049】
最初に、ユーザが、端末10のWebブラウザや専用アプリケーション(エージェントプログラム等)を起動し、URL(Uniform Resource Locator)等を指定することにより、端末10の操作受付手段12が、ユーザ認証ページへアクセスし、ユーザが所定のユーザIDとパスワードを入力することで、ユーザのログインを行う(ステップS10)。これに応じて、チケット番号発行サーバ100のユーザ認証手段102が、端末10にユーザ認証の承認のデータを送信し(ステップS11)、ユーザ認証を完了する。なお、ユーザIDとパスワードは、クッキー等の技術により保存され、ユーザの入力に先立って、自動入力されてもよい。
【0050】
次に、端末10の操作受付手段12は、問合せボタンの操作をユーザから受付ける(ステップS12)。問合せボタンとは、ユーザがコールセンタに対して問合せを所望する、又はユーザが疑問を生じていることを表明する、ことの操作を受付けるためのボタンである。例えば、図4に示すように、端末10の出力部であるモニタ上の端に、ツールバー40を表示し、このツールバー40上の、所定のボタン(図4では、「?」)が問合せボタンである。
【0051】
なお、端末10の操作受付手段12は、キーボード上のボタンの操作をユーザから受付けることで、問合せボタンの操作をユーザから受付けたのと同様に処理してもよい。
【0052】
ユーザが、問合せボタンを操作した場合には、端末10の操作受付手段12は、チケット番号をチケット番号発行サーバ100に要求する(ステップS13)。ここで、操作受付手段12は、要求を行う時点で、端末10からチケット番号発行サーバ100にアクセス可能であるかを確認する(ステップS14)。すなわち、端末10がオフラインとなり、チケット番号発行サーバ100にアクセスできない場合があるため、これを確認する。
【0053】
アクセスが可能である場合は(ステップS14:YES)、チケット番号の要求を行い、これに応じて、チケット番号発行サーバ100が、空番号発行処理(ステップS15)を行う。アクセスが不可能である場合は(ステップS14:NO)、チケット番号の要求に処理を戻して(ステップS13)、オンラインになるまで、待ち受ける。
【0054】
空番号発行処理(ステップS15)とは、チケット番号発行手段103が実行する処理であって、チケット番号のうち、空き番号の発行をする時点で、空いている番号を発行する処理である。チケット番号発行手段103は、基本的には、チケット番号の要求があるごとに、チケット番号を1だけ増加し、要求ごとに固有のチケット番号を発行する。ここで、チケット番号発行手段103は、実際に、ユーザ電話5からコールセンタ端末35の電話に問合せがあり、対応が完了した場合は、その問合せにかかるチケット番号は、空き番号となるため、次に、チケット番号の要求があった際に、優先的に再利用する。すなわち、コールセンタのサポート者が、コールセンタ端末35により、問合せに対する対応が完了したことを、チケット番号発行サーバ100に登録する。これを受けて、チケット番号発行手段103は、空番号発行処理を実行し、一度使用したチケット番号を再利用する。この空番号発行処理による、チケット番号の再利用により、チケット番号の桁数を短くすることができる。
【0055】
なお、空番号発行処理においては、一度、問合せしたユーザが、1,2時間以内又は1日、2日以内等に、再度、問合せがある場合もあるので、問合せに対する対応が完了した後に、再利用するタイミングは、所定時間(3時間、1週間等)経過後と設定してもよい。この再利用のタイミングは、チケット番号の使用状況に応じて、コールセンタが調整可能であろう。
【0056】
また、空番号発行処理は、基本的には、チケット番号の要求があるごとに、チケット番号を1だけ増加する通し番号を発行するが、所定の範囲内で、番号をランダムに発生し、一度、発行した番号は、その問合せが完了するまで利用しない方法で、空番号を発行してもよい。例えば、問合せが、10人程度であることが予想される場合に、チケット番号1から20の範囲で、ランダムに番号を発行する。15を発行したら、15は、その問合せが完了するまで利用しない。
【0057】
次に、チケット番号発行サーバ100のチケット番号発行手段103は、空番号発行処理で発行したチケット番号を、ユーザと関係付けて記憶する。すなわち、図7に示すように、チケット番号発行手段103は、チケット番号と、先にユーザ認証を行うことで入力されたユーザIDと、を関係づけて、ユーザ情報番号テーブルとして記憶する。
【0058】
ユーザ情報番号テーブルは、図7に示すように、チケット番号と、ユーザIDと、ユーザ情報(ユーザ連絡先、住所、過去の問合せ履歴、サポート対象となる製品名)と、が関係付けられたテーブルである。
【0059】
次に、チケット番号発行手段103は、チケット番号を端末10に送信する(ステップS16)。これを受けて、端末10のチケット番号受信手段13が、チケット番号を受信し、チケット番号出力手段14が、受信したチケット番号を出力する(ステップS17)。
【0060】
その後、ユーザは、ユーザ電話5から、電話をかけて、チケット番号をコールセンタに伝える。そして、コールセンタのサポート者が、コールセンタ端末35からチケット番号発行サーバ100にアクセスして、伝えられたチケット番号を入力し、検索すると、ユーザ情報番号テーブルに基づいて、ユーザIDやユーザ情報が検索できる。この検索結果を出力し、サポート者が視認することにより、電話のあった者が、どのユーザであるかを特定することができる。
【0061】
本実施例の場合は、問合せボタンを操作した際にチケット番号発行サーバ100により、チケット番号が発行されるため、ユーザに対して固有にチケット番号を予め割り当てる場合や、端末10が乱数(端末を識別するための固有の数であり、可能な限り絶対値が小さい数を優先的に発生させるとする)を発生して、これを用いて、固有のチケット番号を発行する場合よりも、チケット番号の桁数が短くなる可能性が高まる。前者の場合は、ユーザ数分のチケット番号が必要とする場合と、そのユーザ数の中で問合せボタンを操作したユーザ数に限定する場合とでは、限定した方が、識別するための絶対的な数が少ないからである。また、後者の場合も、仮に、可能な限り絶対値が小さい数を優先的に乱数として発生させるとしても、識別する絶対数が少ない方が、数そのものが小さくなるからである。
【0062】
ここで、チケット番号発行サーバ100に、予め、チケット番号とサポート電話番号が対応付けられたテーブルが記憶されており、チケット番号発行手段103が発行したチケット番号の範囲に基づいて、チケット番号発行サーバ100のサポート電話番号検索手段104が、所定のサポート電話番号を検索し、サポート電話番号をチケット番号と併せて、端末10に送信してもよい(ステップS16)。
【0063】
例えば、チケット番号の1番から30番までは、サポート電話番号が電話番号Aで、チケット番号の31番から60番までは、サポート電話番号が電話番号Bというように、予めテーブルに関係づけておく。そして、チケット番号1番から30番までは、端末10に、電話番号Aを送信して、出力させ(ステップS17)、チケット番号31番から60番までは、端末10に、電話番号Bを送信して、出力させる(ステップS17)。これにより、コールセンタにとって、都合の良い問合せ窓口にユーザを誘導することが可能となる。
【0064】
さらに、コールセンタの電話30の回線が多数ある場合又は、問合せの電話が少ないと予想される場合には、固有のサポート電話番号をユーザごとに割り当て、チケット番号を発行せずに、当該ユーザに固有のサポート電話番号のみを発行することで、ユーザを特定することも可能である。すなわち、端末10からチケット番号の要求があった際に、空番号発行処理と同様に、空きのサポート電話番号を検索することで、空きのサポート電話番号の発行処理を行う。すなわち、基本的に、チケット番号発行サーバ100のチケット番号発行手段103は、空きのサポート電話番号を順次、番号の小さい順当で、割り当てて、サポートが完了した際には、使用したサポート電話番号を、再度、利用する。例えば、チケット番号発行サーバ100は、電話回線がビジーであるか否かで、空きのサポート電話番号を検索することができる。そして、この空きのサポート電話番号を検索し、ユーザと関係付けて記憶しておく。
【0065】
サポート電話番号が、端末10に送信された場合は、端末10は、このサポート電話番号を受信して、出力等の表示をする。また、この場合に、端末10が、電話機能を有する場合は、受信したサポート電話番号に基づいて、電話をかけてもよい。例えば、図13に示すように、「電話をかける」55のアイコンを表示し、これを、ユーザが、クリックするのみで、電話を自動的にコールセンタの電話30にかけてもよい。
【0066】
いずれにしても、ユーザ電話5又は端末10が、コールセンタの電話30に電話をかけると、その着信したサポート電話番号から、コールセンタ端末35が、チケット番号発行サーバ100にアクセスして、予め関係付けられたユーザを検索する。この検索結果を出力し、サポート者が視認することにより、電話のあった者が、どのユーザであるかを特定することができる。
【0067】
[チケット発行時にオフラインの場合の実施例について]
次に、図5に基づいて、チケット発行時に、端末10がチケット番号発行サーバ100にアクセスできず、オフラインの場合の実施例について説明する。この場合は、チケット番号が2種類発行されるため、第1チケット番号、第2チケット番号と記載するが、第1チケット番号は、図3の例におけるチケット番号と同義である。
【0068】
最初に、ユーザが、端末10のWebブラウザや専用アプリケーション(エージェントプログラム等)を起動し、URL(Uniform Resource Locator)等を指定することにより、端末10の操作受付手段12が、ユーザ認証ページへアクセスし、ユーザが所定のユーザIDとパスワードを入力することで、ユーザのログインを行う(ステップS20)。これに応じて、チケット番号発行サーバ100のユーザ認証手段102が、端末10にユーザ認証の承認のデータを送信し(ステップS21)、ユーザ認証を完了する。
【0069】
次に、端末10が、チケット番号発行サーバ100にアクセスが可能であるかを確認する(ステップS22)。この確認のタイミングは、上記のユーザ認証を完了した後、直ちに実行してもよいし、しばらく経過した後(例えば、1日後等)等の任意のタイミングであってよい。例えば、端末10を起動したタイミングであってもよいし、ネットワークが公衆回線網3に通信可能に接続されたタイミングであってよい。
【0070】
アクセスが可能である場合は(ステップS22:YES)、チケット番号の要求を行い、これに応じて、チケット番号発行サーバ100が、空番号発行処理(ステップS23)を行う。アクセスが不可能である場合は(ステップS22:NO)、アクセスが可能になるまで、待ち受ける。
【0071】
空番号発行処理は、上述の処理と同様であるが、本処理は、問合せボタンが操作される前の段階でのチケット番号の発行になるので、ユーザ認証を行なった数だけ、チケット番号を発行する必要がある。チケット番号発行手段103は、チケット番号として、第2チケット番号を発行し(ステップS24)、これを、ユーザ認証したユーザIDと関係付けて記憶する。端末10のチケット番号受信手段13は、第2チケット番号を受信して、記憶する(ステップS25)。
【0072】
次に、端末10の操作受付手段12は、問合せボタンの操作をユーザから受付ける(ステップS26)。問合せボタンは、上述の図4で説明したものと同様である。
【0073】
ユーザが、問合せボタンを操作した場合には、端末10が、チケット番号発行サーバ100にアクセスが可能であるかを確認する(ステップS27)。アクセスが可能である場合は(ステップS27:YES)、端末10の操作受付手段12は、第1チケット番号をチケット番号発行サーバ100に要求する。アクセスが不可能である場合は(ステップS27:NO)、ステップS30に移行する。
【0074】
操作受付手段12による、第1チケット番号の要求に応じて、チケット番号発行サーバ100は、第1チケット番号のための空番号発行処理(ステップS28)を実行する。そして、第1チケット番号を発行し、ユーザ認証されたユーザIDと、第1チケット番号を関係付けて記憶する。この際に、図7のユーザ情報番号テーブルのチケット番号を、第2チケット番号から第1チケット番号に更新することで、第2チケット番号を消去してもよい。
【0075】
チケット番号発行サーバ100のチケット番号発行手段103は、第1チケット番号を端末10に送信し、端末10のチケット番号受信手段13がこれを受信し、チケット番号出力手段14が、第1チケット番号を出力表示する(ステップS31)。
【0076】
これに対して、アクセスが不可能である場合は(ステップS27:NO)、ステップS30に移行して、第2チケット番号の読み出し処理を実行する。そして、端末10のチケット番号出力手段14が、第2チケット番号を出力する(ステップS31)。
【0077】
本実施例の場合は、問合せボタンを操作した際に発行される第1チケット番号と、ユーザ認証後に、任意のタイミングで取得される第2チケット番号とが発行される。ここで、図6に示すように、例1の第2チケット番号は、問合せボタンが操作される前の段階でのチケット番号の発行になるので、ユーザ認証を行なった数だけ、チケット番号を発行する必要がある。そのため、チケット番号の桁数が、ユーザ認証されている数程度に、長く(ここでは、7桁)なる。これに対して、第1チケット番号は、問合せボタンを操作したタイミングで固有の番号であればよいから、問合せボタンを操作するユーザは、ユーザ認証するユーザ数よりも少なく、相対的に桁数が短くてすむ(ここでは、4桁)。
【0078】
図5の例においても、チケット番号とともに、又は、チケット番号に代えて、サポート電話番号が発行されて、端末10に送信されてもよい。
【0079】
[使用状況番号、優先番号の実施例]
次に、図8に基づいて、チケット番号に、使用状況番号、優先番号が付加される例について、説明する。本処理は、チケット番号発行処理(ステップS16、S29)において、実行される処理である。
【0080】
使用状況番号とは、端末10の使用状況に応じて、発行される番号であって、例えば、端末10にて起動されているアプリケーション、発生したエラーメッセージ、開いているウィンドウに関する情報を確認して、図9の使用状況番号テーブルに基づいて、決定される番号である。使用状況番号は、カテゴリ番号と状況番号とにより構成されていてよい。図9の例では、カテゴリ「電源制御」については、カテゴリ番号「9A」、状況番号「11」で、使用状況番号は、「9A11」となる。ここで、カテゴリ番号とは、端末10に対する問合せが発生する要素(ハードウェア、ソフトウェアの装置や機能、プログラム等)が、カテゴリに分類され、この分類に対して予め対応付けられた番号である。状況番号は、カテゴリにおいて、ユーザから個々の問合せがあると想定される端末10の「状況」に対して、予め対応付けられた番号である。
【0081】
チケット番号発行手段103は、ステップS16、S29までのチケット番号を発行すると、端末10の起動アプリケーション、エラーメッセージ、開いているウィンドウを確認する(ステップS40)。
【0082】
チケット番号発行サーバ100は、端末10にアクセスして、現時点(問合せの操作時に)に、起動中のアプリケーションを確認する。例えば、起動中のアプリケーションが、「ブラウザ」であったり、所定の「音楽ソフト」である場合は、チケット番号発行サーバ100に記憶されている使用状況番号テーブルを参照して、カテゴリに、「ブラウザ」、「音楽ソフト」等のアプリケーション名があるか否かを確認する。具体的に、起動中のアプリケーションを確認する方法としては、OS(Operating System)から起動中のアプリケーションのリストを読み出してもよいし、端末10から画面イメージを取得して、アイコンやテキスト文字等の画像認識、文字認識により実行する。
【0083】
次に、端末10にて、開いているウィンドウを確認する。例えば、上述の起動アプリケーションとして、「ブラウザ」が確認され、このブラウザにて、HTTPSの画面表示中である場合には、状況番号11に該当項目があるため、その番号の状況番号を抽出する。開いているウィンドウの具体的な確認方法としては、端末10から画面イメージを取得して、アイコンやテキスト文字等の画像認識、文字認識により実行する。この場合は、ブラウザ中のアドレスバーにおいて、「HTTPS」の文字が、文字認識できたか否かで確認する。
【0084】
次に、端末10のエラーメッセージの確認を行う。例えば、端末10の所定のフォルダに記憶されたエラーメッセージの履歴ログを確認することで、図9のカテゴリ「電源制御」の充電池制御プログラムのエラーを確認する。
【0085】
図6の例3に示すように、チケット番号発行手段103は、上述のチケット番号に対して、使用状況番号を付加して、チケット番号を発行する(ステップS43)。したがって、問合せしたユーザが問合せ時又はその前に、端末で発生している状況を、トラブル番号に含めて、コールセンタに伝えることができる。
【0086】
次に、これに加えて、優先番号を付加する場合について説明する。ステップS42にて、チケット番号発行手段103は、優先順位を決定する。優先番号とは、コールセンタに伝える際に、問合せの優先順位を示す識別番号である。図9の例で、優先番号は、「A」、「B」、「C」であり、この順番で優先順位が高い。優先番号は、予め、使用状況テーブルに、カテゴリ、状況番号、状況と関係付けて記憶される。例えば、図9のカテゴリ「電源制御」の充電池制御プログラムのエラーを確認した場合は、優先番号が「A」であると決定する。
【0087】
図6の例4に示すように、チケット番号発行手段103は、上述のチケット番号(第1チケット番号)に対して、使用状況番号と優先番号を付加して、チケット番号を発行する(ステップS43)。したがって、コールセンタが応答すべき優先順位を示す識別子を付加した番号を発行することが可能となる。これにより、コールセンタは、電話をかけてきたユーザの優先順位が高い問合せであるかを判別することができる。
【0088】
[他のチケット番号発行処理]
次に、図12に基づいて、その他のチケット番号発行処理について、説明する。ステップS42の優先順位の決定(ステップS50)後に、チケット番号発行サーバ100のチケット番号発行手段103は、ユーザランク判別処理を実行する(ステップS51)。ユーザランク判別処理とは、チケット番号発行サーバ100に記憶されたユーザランクテーブル(図10参照)に基づいて、コールセンタが応答すべき優先順位が決定される処理である。
【0089】
ユーザランクテーブルは、図10に示すように、ユーザIDとユーザランクが関係付けられている。ここで、ユーザランクとは、コールセンタが応答すべき優先順位であり、図10では、「一般」、「プレミアム」の2つの種別があり、「プレミアム」の方が、「一般」よりも優先順位が高い。
【0090】
チケット番号発行サーバ100は、チケット番号を発行する際に、ユーザIDを確認し、ユーザランクテーブルを参照することで、ユーザランクを決定する。このユーザランクが、「一般」であれば優先番号「B」、「プレミアム」であれば優先番号「A」を付加する。付加した後の処理は、図8で説明した処理と同様に処理することで、ユーザランクに応じて、優先順位を付加したチケット番号を発行することができる。
【0091】
チケット番号発行サーバ100は、チケット番号とともに、又は、チケット番号に代えて、サポート電話番号を検索する場合は、ステップS52を実行する。
【0092】
チケット番号発行サーバ100は、ユーザランクテーブルで決定されたユーザランクに基づいて、サポート電話番号テーブルを参照して、サポート電話番号を検索する。
【0093】
サポート電話番号テーブルは、図11に示すように、サポート電話番号とユーザランクとが関係付けられたテーブルであって、チケット番号発行サーバ100に記憶されている。
【0094】
チケット番号発行サーバ100のサポート電話番号検索手段104は、検索したサポート電話番号を、端末10に送信する。端末10のチケット番号受信手段13は、サポート電話番号を受信し、チケット番号出力手段14が、受信したチケット番号を出力する。
【0095】
端末10には、図13に示すような画面イメージ50が出力される。すなわち、端末10には、サポート電話番号53と、「電話をかける」アイコン55と、チケット番号54とが表示される。ここでの、サポート電話番号は、図11のサポート電話番号テーブルによると、ユーザランクがプレミアムのユーザ(ユーザID「TOM」)であり、チケット番号54は、使用状況番号である。「電話をかける」55のアイコンは、これを、ユーザが、クリックするのみで、電話を自動的にコールセンタの電話30にかける。
【0096】
[IVRとの連携]
コールセンタの電話30に接続する際に、IVR(Interactive Voice Response:自動音声応答装置)が中継してもよい。すなわち、ユーザがユーザ電話5でサポート電話番号に電話をかけた場合に、IVRが最初に応答する。この場合に、着信したIVRは、ユーザからチケット番号をDTMFトーン等により入力させて、入力された優先番号に応じて、サポート者への接続の優先順位を制御してもよい。
【0097】
[テキスト文字による連絡について]
上述の説明では、コールセンタの電話30とユーザ電話5とは、音声通話により、チケット番号を口頭で伝える態様で説明したが、チャット、メッセンジャー、メールのような、テキスト文字で、コールセンタに対して、チケット番号を伝えてもよい。この場合であっても、テキスト文字として記載されるチケット番号は、ユーザの識別子となるため、可能な限り桁数が短い方がよい。
【0098】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種装置を含む)が、所定のアプリケーションプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。アプリケーションプログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROM等)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAM等)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。この場合、コンピュータはその記録媒体からアプリケーションプログラムを読み取って内部記憶装置又は外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0099】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0100】
1 チケット番号配布システム
5 ユーザ電話
10 端末
30 コールセンタの電話
35 コールセンタ端末
100 チケット番号発行サーバ
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが使用する端末について、コールセンタに問合せを行なう際のチケットを発行するチケット番号発行システム、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パソコン等の端末が複雑化してきていることから、コールセンタのサポートの重要性が増してきている。さらに、端末を提供するメーカは、端末自体の機能でメーカの差別化が難しくなっていることから、購入後のサポートで差別化を図ることが試みられている。
【0003】
このサポートの質を上げるために、メーカのコールセンタは、ユーザからの問合せ時に、問合せをしているユーザを素早く検索し、サポートに反映することが求められる。例えば、特許文献1,2のように、コールセンタが、ユーザの着信番号からユーザを推定し、所定の部署に転送したり、処理を行なうことが知られている。
【0004】
一方、サポート対象となる端末を診断することで、診断コードを発行し、この診断コードに基づいて、サポートを受けられる方法が知られている(例えば、特許文献3)。この方法によれば、端末の症状に応じた診断コードを発行できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−32371号公報
【特許文献2】特開2004−40520号公報
【特許文献3】特開2009−157457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1,2の方法では、ユーザが、コールセンタに登録されている電話番号と異なる番号で発信した場合は、ユーザを識別することができない。したがって、ユーザの複数の連絡先を予め登録しておくことが前提となり、ユーザからの自主的な個人情報の前提となる、しかし、個人情報の開示はユーザによっては、難しい場合がある。さらに、特許文献3の方法では、端末の症状に応じて、診断コードが発行されるので、同じ症状が発生した多数のユーザが、同一の診断コードで問合せをする可能性があり、結果として、ユーザを識別できず、診断コードが識別力を有さない場合がある。
【0007】
解決策として、ユーザごとに固有のサポート番号を、製品の購入時に予め付与することも考えられるが、サポート番号の桁数は、問合せ番号になるので、ユーザが電話で口頭で伝えることもあり、ユーザとコールセンタのやり取りにおける利便性を高めるためには、可能な限り短い桁数となることが望ましい。
【0008】
本発明は、コールセンタに問合せるユーザの情報やユーザの状況を識別可能なチケット番号発行システム、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1) コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムであって、前記端末は、前記端末について、ユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付ける操作手段と、前記操作を受付けた場合に、前記サーバにアクセスして、第1チケット番号を受信することで、当該操作を受付けた時点で前記コールセンタが識別可能な第1チケット番号をチケット番号として受信する番号受信手段と、前記番号受信手段が受信した第1チケット番号を出力する番号出力手段と、を備え、前記サーバは、前記端末のユーザ認証を行うユーザ認証手段と、前記端末からのアクセスに応じて、所定の番号を発行し、前記ユーザ認証したユーザと当該所定の番号を関係付けて記憶し、当該所定の番号を第1チケット番号として、前記端末に送信する番号発行手段と、を備えるシステム。
【0010】
(1)に記載の発明によれば、コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムにおいて、端末が、端末についてユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付けて、サーバにアクセスする。ここで、サーバは、端末のユーザ認証を行っておき、端末からのアクセスに応じて、所定の番号を発行し、ユーザ認証したユーザと当該所定の番号を関係付けて記憶し、当該所定の番号を第1チケット番号として、端末に送信する。端末は、第1チケット番号を受信して、これを出力する。
【0011】
したがって、ユーザが、第1チケット番号をコールセンタに電話で口頭で伝えることで、コールセンタは、どのユーザからの問合せであるかを把握することができる。すなわち、ユーザからの自主的な個人情報の開示がなくとも、問合せの操作を受付けた時点で、識別可能なチケット番号により、ユーザを識別することができる。例えば、コールセンタがチケット番号で検索した際に、チケット番号と関係付けられたユーザの情報も参照することが可能となる。ここで、チケット番号の発行タイミングが、問合せ操作を受付けた時であるため、その時点で識別力を有する番号であれば、ユーザを識別できるため、ユーザや端末ごとに固有のチケット番号を予め割り振っておくよりも、チケット番号の桁数が短くてすむ。
【0012】
(2) 前記端末は、任意のタイミングで、前記サーバにアクセスし、第2チケット番号を受信して、記憶し、前記操作を受付けた時点で、前記サーバにアクセスできず前記第1チケット番号を受信できないときは、予め記憶された前記第2チケット番号を、当該操作を受付けた時点で前記コールセンタが識別可能なチケット番号として出力する(1)に記載のシステム。
【0013】
(2)に記載の発明によれば、任意のタイミングで、サーバにアクセスし、第2チケット番号を受信して、記憶し、問合せの操作を受付けた時点で、サーバにアクセスできず第1チケット番号を受信できないときは、予め記憶された第2チケット番号を、当該操作を受付けた時点でコールセンタが識別可能なチケット番号として発行する。
【0014】
したがって、ユーザが問合せの操作を行ったことに応じて、サーバにアクセスして、第1チケット番号を発行する際に、サーバにアクセスできないときには、第1チケット番号を発行できくなる。そこで、予め第2チケット番号をサーバから取得しておき、この第2チケット番号をチケット番号として発行する。
【0015】
(3) 前記サーバは、前記第1チケット番号に基づいて、所定のサポート電話番号を検索し、前記サポート電話番号を前記端末に送信する電話番号検索手段を備える(1)又は(2)に記載のシステム。
【0016】
(3)に記載の発明によれば、サーバは、第1チケット番号に基づいて、所定のサポート電話番号を検索し、サポート電話番号を端末に送信する。したがって、サーバは、端末に対してサポート電話番号を提供するため、ユーザはサポートのための連絡先を探す必要がなくなる。さらに、例えば、端末が、電話機能を有する場合には、サポート電話番号に基づいて、コールセンタへ電話をかけることが可能となる。さらに、コールセンタにとっては、サポート電話番号を適宜、変更することで、コールセンタにとって、都合の良い問合せ窓口に誘導することが可能となる。また、ユーザにとっては、問合せに対する待ち時間を減らす可能性が高まる。
【0017】
(4) 前記サーバの番号発行手段は、前記端末の起動アプリケーション、開いているウィンドウ、エラーメッセージのいずれかに基づいて、前記第1チケット番号を発行する(1)から(3)いずれかに記載のシステム。
【0018】
(4)に記載の発明によれば、サーバは、端末の起動アプリケーション、開いているウィンドウ、エラーメッセージのいずれかに基づいて、第1チケット番号を発行する。したがって、問合せしたユーザが問合せ時又はその問合せ前に、端末で発生している状況を、トラブル番号に含めて、コールセンタに伝えることができる。
【0019】
(5) 前記サーバの番号発行手段は、前記コールセンタが応答すべき優先順位を示す識別子を付加した番号を発行する(1)から(4)いずれかに記載のシステム。
【0020】
(5)に記載の発明によれば、サーバは、コールセンタが応答すべき優先順位を示す識別子を付加した番号を発行することが可能となる。
【0021】
(6) コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムであって、前記端末は、前記端末について、ユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付ける操作手段と、前記操作を受付けた場合に、前記サーバにアクセスして、前記サポート電話番号を受信することで、当該操作を受付けた時点で前記コールセンタが識別可能なサポート電話番号を受信する番号受信手段と、を備え、前記サーバは、前記端末のユーザ認証を行うユーザ認証手段と、前記端末からのアクセスに応じて、所定のサポート電話番号を発行し、前記ユーザ認証したユーザと当該サポート電話番号を関係付けて記憶し、当該サポート電話番号を、前記端末に送信する番号発行手段と、を備えるシステム。
【0022】
(6)に記載の発明によれば、コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムにおいて、端末が、端末についてユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付けて、サーバにアクセスする。ここで、サーバは、端末のユーザ認証を行っておき、端末からのアクセスに応じて、所定のサポート電話番号を発行し、ユーザ認証したユーザと当該所定のサポート電話番号を関係付けて記憶し、当該所定のサポート電話番号を、端末に送信する。端末は、サポート電話番号を受信する。
【0023】
したがって、ユーザが、サポート電話番号を利用して、コールセンタに電話をつなげることで、コールセンタは、どのユーザからの問合せであるかを把握することができる。すなわち、ユーザからの自主的な個人情報の開示がなくとも、問合せの操作を受付けた時点で、固有に発行されるサポート電話番号により、ユーザを識別することができる。例えば、コールセンタが着信電話番号で参照した際に、サポート電話番号と関係付けられたユーザの情報も参照することが可能となる。ここで、サポート電話番号の発行タイミングが、問合せ操作を受付けた時であるため、その時点で識別力を有する電話番号であれば、ユーザを識別できるため、ユーザや端末ごとに、サポートのための対応の電話番号を一対一に、予め割り振っておくよりも、サポート電話番号の回線が少なくすむ。
【0024】
(7) コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムが実行する方法であって、前記端末が、前記端末について、ユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付けるステップと、前記端末が、前記操作を受付けた場合に、前記サーバにアクセスするステップと、前記サーバが、前記端末のユーザ認証を行うステップと、前記サーバが、前記端末からのアクセスに応じて、所定の番号を発行し、前記ユーザ認証したユーザと当該所定の番号を関係付けて記憶し、当該所定の番号を第1チケット番号として、前記端末に送信するステップと、前記端末が、第1チケット番号を受信することで、当該操作を受付けた時点で前記コールセンタが識別可能な第1チケット番号をチケット番号として受信するステップと、前記端末が、受信した前記第1チケット番号を出力するステップと、を備える方法。
【0025】
(7)に記載の発明によれば、コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムにおいて、端末が、端末についてユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付けて、サーバにアクセスする。ここで、サーバは、端末のユーザ認証を行っておき、端末からのアクセスに応じて、所定の番号を発行し、ユーザ認証したユーザと当該所定の番号を関係付けて記憶し、当該所定の番号を第1チケット番号として、端末に送信する。端末は、第1チケット番号を受信して、これを出力する。
【0026】
したがって、ユーザが、第1チケット番号をコールセンタに電話で口頭で伝えることで、コールセンタは、どのユーザからの問合せであるかを把握することができる。すなわち、ユーザからの自主的な個人情報の開示がなくとも、問合せの操作を受付けた時点で、識別可能なチケット番号により、ユーザを識別することができる。例えば、コールセンタがチケット番号で検索した際に、チケット番号と関係付けられたユーザの情報も参照することが可能となる。ここで、チケット番号の発行タイミングが、問合せ操作を受付けた時であるため、その時点で識別力を有する番号であれば、ユーザを識別できるため、ユーザや端末ごとに固有のチケット番号を予め割り振っておくよりも、チケット番号の桁数が短くてすむ。
【0027】
(8) コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムのためのシステム用プログラムであって、前記端末を、前記端末について、ユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付ける操作手段、前記操作を受付けた場合に、前記サーバにアクセスして、第1チケット番号を受信することで、当該操作を受付けた時点で前記コールセンタが識別可能な第1チケット番号をチケット番号として受信する番号受信手段、前記番号受信手段が受信した第1チケット番号を出力する番号出力手段、として機能させるための端末用プログラムと、前記サーバを、前記端末のユーザ認証を行うユーザ認証手段、前記端末からのアクセスに応じて、所定の番号を発行し、前記ユーザ認証したユーザと当該所定の番号を関係付けて記憶し、当該所定の番号を第1チケット番号として、前記端末に送信する番号発行手段、として機能させるためのサーバ用プログラムと、を備えるシステム用プログラム。
【0028】
(8)に記載の発明によれば、コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムにおいて、端末が、端末についてユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付けて、サーバにアクセスする。ここで、サーバは、端末のユーザ認証を行っておき、端末からのアクセスに応じて、所定の番号を発行し、ユーザ認証したユーザと当該所定の番号を関係付けて記憶し、当該所定の番号を第1チケット番号として、端末に送信する。端末は、第1チケット番号を受信して、これを出力する。
【0029】
したがって、ユーザが、第1チケット番号をコールセンタに電話で口頭で伝えることで、コールセンタは、どのユーザからの問合せであるかを把握することができる。すなわち、ユーザからの自主的な個人情報の開示がなくとも、問合せの操作を受付けた時点で、識別可能なチケット番号により、ユーザを識別することができる。例えば、コールセンタがチケット番号で検索した際に、チケット番号と関係付けられたユーザの情報も参照することが可能となる。ここで、チケット番号の発行タイミングが、問合せ操作を受付けた時であるため、その時点で識別力を有する番号であれば、ユーザを識別できるため、ユーザや端末ごとに固有のチケット番号を予め割り振っておくよりも、チケット番号の桁数が短くてすむ。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、コールセンタに問合せるユーザの情報やユーザの状況を識別可能なチケット番号発行システム、方法及びプログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】全体のシステム構成図を示す概念図である。
【図2】端末10、チケット番号発行サーバ100の機能ブロック図である。
【図3】第1チケット番号発行処理のフローチャートである。
【図4】問合せボタンの画面イメージを示す図である。
【図5】第2チケット番号発行処理のフローチャートである。
【図6】チケット番号の例を示す図である。
【図7】ユーザ情報番号テーブルを示す図である。
【図8】チケット番号発行サーバ100が実行するチケット番号発行処理を示すフローチャートである。
【図9】使用状況番号テーブルを示す図である。
【図10】ユーザランクテーブルを示す図である。
【図11】サポート電話番号テーブルを示す図である。
【図12】その他のチケット番号発行処理のフローチャートを示す図である。
【図13】サポート電話番号が端末に出力された画面イメージを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0033】
[チケット番号発行システムの構成]
図1を参照して本発明のチケット番号発行システム1の概要について説明する。図1は、チケット番号発行システム1の全体構成を示す図である。
【0034】
チケット番号発行システム1は、コールセンタの電話30と、コールセンタ端末35と、チケット番号発行サーバ100と、公衆回線網3を介して接続された端末10と、ユーザ電話5とを備える。コールセンタの電話30とユーザ電話5は、音声による通信が可能であればよく、チケット番号発行サーバ100と端末10とを接続する公衆回線網3と異なるネットワーク網により通信可能に接続されていてよい。
【0035】
チケット番号発行システム1の概要を説明する。端末10を操作するユーザが、トラブルや疑問が生じた際に、端末10から、問合せボタンの入力操作をする。これに応じて、チケット番号発行サーバ100がチケット番号を発行して、端末10に出力する。ユーザが、ユーザ電話5からコールセンタの電話30に電話をかけて、このチケット番号をコールセンタのサポート者に伝える。サポート者がコールセンタ端末35を操作して、チケット番号で検索すると、コールセンタ端末35が、チケット番号発行サーバ100にアクセスして、このチケット番号に対応するユーザ情報を出力する。
【0036】
コールセンタの電話30は、ユーザ電話5からの問合せに対して、コールセンタのサポート者が対応するための装置である。
【0037】
ユーザ電話5は、問合せを行うユーザが、コールセンタの電話30に電話をかけて、問合せを行うための装置であって、携帯電話でも、IP(Internet Protocol)電話であってもよいし、当該機能を端末10が有していてもよい。すなわち、端末10自身が、コールセンタの電話30と音声による通信が可能な機能を備えている場合は、別途の装置として、ユーザ電話5を有していなくてもよい。
【0038】
コールセンタ端末35は、通常のコンピュータであって、チケット番号発行サーバ100のデータにアクセス可能な端末である。
【0039】
次に、図2を参照して、端末10とチケット番号発行サーバ100について説明する。
【0040】
端末10は、コンピュータ端末であることを前提とするが、下記の構成を備えれば、一般的な家庭用電化製品又は業務用電化製品であってもよい。すなわち、携帯電話、携帯情報端末、電子ブックリーダー、電子フォトフレーム、携帯型音楽プレーヤ、テレビ、オーディオコンポ、コンテンツ再生・録画プレーヤ、プリンタ、電話機、FAX機、コピー機、スキャナ機、MFP等の情報家電のみならず、冷蔵庫、洗濯機、食器洗浄乾燥機、扇風機、エアコン、電気ストーブ、炊飯器、電子レンジ等の白物家電や、電気照明、サーバ、交換機、ルータ、ハブ、スイッチ等の機器も含む。
【0041】
端末10は、制御部11と、通信部20と、入力部21、記憶部22、出力部23と、を備え、操作受付手段12と、チケット番号受信手段13、チケット番号出力手段14とを備える。
【0042】
端末10は、制御部11として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部20として、有線・無線対応デバイス、Bluetooth(登録商標)対応通信デバイス等を備え、入力部21として、キーボード、リモコン、マウス、タッチパネル、マイク等を備え、記憶部22として、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方を備え、を備える。さらに、出力部23として、モニタ、スピーカ等を備えていてよい。
【0043】
端末10の各手段は、上述のハードウェアが協働することで実現される。
【0044】
なお、コールセンタ端末35は、端末10と同様のハードウェア構成であってよい。
【0045】
チケット番号発行サーバ100は、Webサーバであってよく、制御部101として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部120として、有線・無線対応デバイス、Bluetooth(登録商標)対応通信デバイス等を備え、記憶部125として、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)のいずれか又は双方等を備える。
【0046】
チケット番号発行サーバ100は、ユーザ認証手段102、チケット番号発行手段103、サポート電話番号検索手段104を備える。
【0047】
チケット番号発行サーバ100の全ての手段又は機能は、単一のハードウェア(コンピュータ)により実現されていなくてもよく、複数のサーバによりシステムを構成し、一以上の各手段が一のサーバにより実現され、これらの複数のサーバが通信可能に接続されることで、複数のサーバ全体のシステムとして、全ての手段が実現されてもよい。
【0048】
[システムの処理フロー]
図3を参照して、チケット番号発行サーバ100と、端末10の各装置及び手段が実行する処理手順について説明する。
【0049】
最初に、ユーザが、端末10のWebブラウザや専用アプリケーション(エージェントプログラム等)を起動し、URL(Uniform Resource Locator)等を指定することにより、端末10の操作受付手段12が、ユーザ認証ページへアクセスし、ユーザが所定のユーザIDとパスワードを入力することで、ユーザのログインを行う(ステップS10)。これに応じて、チケット番号発行サーバ100のユーザ認証手段102が、端末10にユーザ認証の承認のデータを送信し(ステップS11)、ユーザ認証を完了する。なお、ユーザIDとパスワードは、クッキー等の技術により保存され、ユーザの入力に先立って、自動入力されてもよい。
【0050】
次に、端末10の操作受付手段12は、問合せボタンの操作をユーザから受付ける(ステップS12)。問合せボタンとは、ユーザがコールセンタに対して問合せを所望する、又はユーザが疑問を生じていることを表明する、ことの操作を受付けるためのボタンである。例えば、図4に示すように、端末10の出力部であるモニタ上の端に、ツールバー40を表示し、このツールバー40上の、所定のボタン(図4では、「?」)が問合せボタンである。
【0051】
なお、端末10の操作受付手段12は、キーボード上のボタンの操作をユーザから受付けることで、問合せボタンの操作をユーザから受付けたのと同様に処理してもよい。
【0052】
ユーザが、問合せボタンを操作した場合には、端末10の操作受付手段12は、チケット番号をチケット番号発行サーバ100に要求する(ステップS13)。ここで、操作受付手段12は、要求を行う時点で、端末10からチケット番号発行サーバ100にアクセス可能であるかを確認する(ステップS14)。すなわち、端末10がオフラインとなり、チケット番号発行サーバ100にアクセスできない場合があるため、これを確認する。
【0053】
アクセスが可能である場合は(ステップS14:YES)、チケット番号の要求を行い、これに応じて、チケット番号発行サーバ100が、空番号発行処理(ステップS15)を行う。アクセスが不可能である場合は(ステップS14:NO)、チケット番号の要求に処理を戻して(ステップS13)、オンラインになるまで、待ち受ける。
【0054】
空番号発行処理(ステップS15)とは、チケット番号発行手段103が実行する処理であって、チケット番号のうち、空き番号の発行をする時点で、空いている番号を発行する処理である。チケット番号発行手段103は、基本的には、チケット番号の要求があるごとに、チケット番号を1だけ増加し、要求ごとに固有のチケット番号を発行する。ここで、チケット番号発行手段103は、実際に、ユーザ電話5からコールセンタ端末35の電話に問合せがあり、対応が完了した場合は、その問合せにかかるチケット番号は、空き番号となるため、次に、チケット番号の要求があった際に、優先的に再利用する。すなわち、コールセンタのサポート者が、コールセンタ端末35により、問合せに対する対応が完了したことを、チケット番号発行サーバ100に登録する。これを受けて、チケット番号発行手段103は、空番号発行処理を実行し、一度使用したチケット番号を再利用する。この空番号発行処理による、チケット番号の再利用により、チケット番号の桁数を短くすることができる。
【0055】
なお、空番号発行処理においては、一度、問合せしたユーザが、1,2時間以内又は1日、2日以内等に、再度、問合せがある場合もあるので、問合せに対する対応が完了した後に、再利用するタイミングは、所定時間(3時間、1週間等)経過後と設定してもよい。この再利用のタイミングは、チケット番号の使用状況に応じて、コールセンタが調整可能であろう。
【0056】
また、空番号発行処理は、基本的には、チケット番号の要求があるごとに、チケット番号を1だけ増加する通し番号を発行するが、所定の範囲内で、番号をランダムに発生し、一度、発行した番号は、その問合せが完了するまで利用しない方法で、空番号を発行してもよい。例えば、問合せが、10人程度であることが予想される場合に、チケット番号1から20の範囲で、ランダムに番号を発行する。15を発行したら、15は、その問合せが完了するまで利用しない。
【0057】
次に、チケット番号発行サーバ100のチケット番号発行手段103は、空番号発行処理で発行したチケット番号を、ユーザと関係付けて記憶する。すなわち、図7に示すように、チケット番号発行手段103は、チケット番号と、先にユーザ認証を行うことで入力されたユーザIDと、を関係づけて、ユーザ情報番号テーブルとして記憶する。
【0058】
ユーザ情報番号テーブルは、図7に示すように、チケット番号と、ユーザIDと、ユーザ情報(ユーザ連絡先、住所、過去の問合せ履歴、サポート対象となる製品名)と、が関係付けられたテーブルである。
【0059】
次に、チケット番号発行手段103は、チケット番号を端末10に送信する(ステップS16)。これを受けて、端末10のチケット番号受信手段13が、チケット番号を受信し、チケット番号出力手段14が、受信したチケット番号を出力する(ステップS17)。
【0060】
その後、ユーザは、ユーザ電話5から、電話をかけて、チケット番号をコールセンタに伝える。そして、コールセンタのサポート者が、コールセンタ端末35からチケット番号発行サーバ100にアクセスして、伝えられたチケット番号を入力し、検索すると、ユーザ情報番号テーブルに基づいて、ユーザIDやユーザ情報が検索できる。この検索結果を出力し、サポート者が視認することにより、電話のあった者が、どのユーザであるかを特定することができる。
【0061】
本実施例の場合は、問合せボタンを操作した際にチケット番号発行サーバ100により、チケット番号が発行されるため、ユーザに対して固有にチケット番号を予め割り当てる場合や、端末10が乱数(端末を識別するための固有の数であり、可能な限り絶対値が小さい数を優先的に発生させるとする)を発生して、これを用いて、固有のチケット番号を発行する場合よりも、チケット番号の桁数が短くなる可能性が高まる。前者の場合は、ユーザ数分のチケット番号が必要とする場合と、そのユーザ数の中で問合せボタンを操作したユーザ数に限定する場合とでは、限定した方が、識別するための絶対的な数が少ないからである。また、後者の場合も、仮に、可能な限り絶対値が小さい数を優先的に乱数として発生させるとしても、識別する絶対数が少ない方が、数そのものが小さくなるからである。
【0062】
ここで、チケット番号発行サーバ100に、予め、チケット番号とサポート電話番号が対応付けられたテーブルが記憶されており、チケット番号発行手段103が発行したチケット番号の範囲に基づいて、チケット番号発行サーバ100のサポート電話番号検索手段104が、所定のサポート電話番号を検索し、サポート電話番号をチケット番号と併せて、端末10に送信してもよい(ステップS16)。
【0063】
例えば、チケット番号の1番から30番までは、サポート電話番号が電話番号Aで、チケット番号の31番から60番までは、サポート電話番号が電話番号Bというように、予めテーブルに関係づけておく。そして、チケット番号1番から30番までは、端末10に、電話番号Aを送信して、出力させ(ステップS17)、チケット番号31番から60番までは、端末10に、電話番号Bを送信して、出力させる(ステップS17)。これにより、コールセンタにとって、都合の良い問合せ窓口にユーザを誘導することが可能となる。
【0064】
さらに、コールセンタの電話30の回線が多数ある場合又は、問合せの電話が少ないと予想される場合には、固有のサポート電話番号をユーザごとに割り当て、チケット番号を発行せずに、当該ユーザに固有のサポート電話番号のみを発行することで、ユーザを特定することも可能である。すなわち、端末10からチケット番号の要求があった際に、空番号発行処理と同様に、空きのサポート電話番号を検索することで、空きのサポート電話番号の発行処理を行う。すなわち、基本的に、チケット番号発行サーバ100のチケット番号発行手段103は、空きのサポート電話番号を順次、番号の小さい順当で、割り当てて、サポートが完了した際には、使用したサポート電話番号を、再度、利用する。例えば、チケット番号発行サーバ100は、電話回線がビジーであるか否かで、空きのサポート電話番号を検索することができる。そして、この空きのサポート電話番号を検索し、ユーザと関係付けて記憶しておく。
【0065】
サポート電話番号が、端末10に送信された場合は、端末10は、このサポート電話番号を受信して、出力等の表示をする。また、この場合に、端末10が、電話機能を有する場合は、受信したサポート電話番号に基づいて、電話をかけてもよい。例えば、図13に示すように、「電話をかける」55のアイコンを表示し、これを、ユーザが、クリックするのみで、電話を自動的にコールセンタの電話30にかけてもよい。
【0066】
いずれにしても、ユーザ電話5又は端末10が、コールセンタの電話30に電話をかけると、その着信したサポート電話番号から、コールセンタ端末35が、チケット番号発行サーバ100にアクセスして、予め関係付けられたユーザを検索する。この検索結果を出力し、サポート者が視認することにより、電話のあった者が、どのユーザであるかを特定することができる。
【0067】
[チケット発行時にオフラインの場合の実施例について]
次に、図5に基づいて、チケット発行時に、端末10がチケット番号発行サーバ100にアクセスできず、オフラインの場合の実施例について説明する。この場合は、チケット番号が2種類発行されるため、第1チケット番号、第2チケット番号と記載するが、第1チケット番号は、図3の例におけるチケット番号と同義である。
【0068】
最初に、ユーザが、端末10のWebブラウザや専用アプリケーション(エージェントプログラム等)を起動し、URL(Uniform Resource Locator)等を指定することにより、端末10の操作受付手段12が、ユーザ認証ページへアクセスし、ユーザが所定のユーザIDとパスワードを入力することで、ユーザのログインを行う(ステップS20)。これに応じて、チケット番号発行サーバ100のユーザ認証手段102が、端末10にユーザ認証の承認のデータを送信し(ステップS21)、ユーザ認証を完了する。
【0069】
次に、端末10が、チケット番号発行サーバ100にアクセスが可能であるかを確認する(ステップS22)。この確認のタイミングは、上記のユーザ認証を完了した後、直ちに実行してもよいし、しばらく経過した後(例えば、1日後等)等の任意のタイミングであってよい。例えば、端末10を起動したタイミングであってもよいし、ネットワークが公衆回線網3に通信可能に接続されたタイミングであってよい。
【0070】
アクセスが可能である場合は(ステップS22:YES)、チケット番号の要求を行い、これに応じて、チケット番号発行サーバ100が、空番号発行処理(ステップS23)を行う。アクセスが不可能である場合は(ステップS22:NO)、アクセスが可能になるまで、待ち受ける。
【0071】
空番号発行処理は、上述の処理と同様であるが、本処理は、問合せボタンが操作される前の段階でのチケット番号の発行になるので、ユーザ認証を行なった数だけ、チケット番号を発行する必要がある。チケット番号発行手段103は、チケット番号として、第2チケット番号を発行し(ステップS24)、これを、ユーザ認証したユーザIDと関係付けて記憶する。端末10のチケット番号受信手段13は、第2チケット番号を受信して、記憶する(ステップS25)。
【0072】
次に、端末10の操作受付手段12は、問合せボタンの操作をユーザから受付ける(ステップS26)。問合せボタンは、上述の図4で説明したものと同様である。
【0073】
ユーザが、問合せボタンを操作した場合には、端末10が、チケット番号発行サーバ100にアクセスが可能であるかを確認する(ステップS27)。アクセスが可能である場合は(ステップS27:YES)、端末10の操作受付手段12は、第1チケット番号をチケット番号発行サーバ100に要求する。アクセスが不可能である場合は(ステップS27:NO)、ステップS30に移行する。
【0074】
操作受付手段12による、第1チケット番号の要求に応じて、チケット番号発行サーバ100は、第1チケット番号のための空番号発行処理(ステップS28)を実行する。そして、第1チケット番号を発行し、ユーザ認証されたユーザIDと、第1チケット番号を関係付けて記憶する。この際に、図7のユーザ情報番号テーブルのチケット番号を、第2チケット番号から第1チケット番号に更新することで、第2チケット番号を消去してもよい。
【0075】
チケット番号発行サーバ100のチケット番号発行手段103は、第1チケット番号を端末10に送信し、端末10のチケット番号受信手段13がこれを受信し、チケット番号出力手段14が、第1チケット番号を出力表示する(ステップS31)。
【0076】
これに対して、アクセスが不可能である場合は(ステップS27:NO)、ステップS30に移行して、第2チケット番号の読み出し処理を実行する。そして、端末10のチケット番号出力手段14が、第2チケット番号を出力する(ステップS31)。
【0077】
本実施例の場合は、問合せボタンを操作した際に発行される第1チケット番号と、ユーザ認証後に、任意のタイミングで取得される第2チケット番号とが発行される。ここで、図6に示すように、例1の第2チケット番号は、問合せボタンが操作される前の段階でのチケット番号の発行になるので、ユーザ認証を行なった数だけ、チケット番号を発行する必要がある。そのため、チケット番号の桁数が、ユーザ認証されている数程度に、長く(ここでは、7桁)なる。これに対して、第1チケット番号は、問合せボタンを操作したタイミングで固有の番号であればよいから、問合せボタンを操作するユーザは、ユーザ認証するユーザ数よりも少なく、相対的に桁数が短くてすむ(ここでは、4桁)。
【0078】
図5の例においても、チケット番号とともに、又は、チケット番号に代えて、サポート電話番号が発行されて、端末10に送信されてもよい。
【0079】
[使用状況番号、優先番号の実施例]
次に、図8に基づいて、チケット番号に、使用状況番号、優先番号が付加される例について、説明する。本処理は、チケット番号発行処理(ステップS16、S29)において、実行される処理である。
【0080】
使用状況番号とは、端末10の使用状況に応じて、発行される番号であって、例えば、端末10にて起動されているアプリケーション、発生したエラーメッセージ、開いているウィンドウに関する情報を確認して、図9の使用状況番号テーブルに基づいて、決定される番号である。使用状況番号は、カテゴリ番号と状況番号とにより構成されていてよい。図9の例では、カテゴリ「電源制御」については、カテゴリ番号「9A」、状況番号「11」で、使用状況番号は、「9A11」となる。ここで、カテゴリ番号とは、端末10に対する問合せが発生する要素(ハードウェア、ソフトウェアの装置や機能、プログラム等)が、カテゴリに分類され、この分類に対して予め対応付けられた番号である。状況番号は、カテゴリにおいて、ユーザから個々の問合せがあると想定される端末10の「状況」に対して、予め対応付けられた番号である。
【0081】
チケット番号発行手段103は、ステップS16、S29までのチケット番号を発行すると、端末10の起動アプリケーション、エラーメッセージ、開いているウィンドウを確認する(ステップS40)。
【0082】
チケット番号発行サーバ100は、端末10にアクセスして、現時点(問合せの操作時に)に、起動中のアプリケーションを確認する。例えば、起動中のアプリケーションが、「ブラウザ」であったり、所定の「音楽ソフト」である場合は、チケット番号発行サーバ100に記憶されている使用状況番号テーブルを参照して、カテゴリに、「ブラウザ」、「音楽ソフト」等のアプリケーション名があるか否かを確認する。具体的に、起動中のアプリケーションを確認する方法としては、OS(Operating System)から起動中のアプリケーションのリストを読み出してもよいし、端末10から画面イメージを取得して、アイコンやテキスト文字等の画像認識、文字認識により実行する。
【0083】
次に、端末10にて、開いているウィンドウを確認する。例えば、上述の起動アプリケーションとして、「ブラウザ」が確認され、このブラウザにて、HTTPSの画面表示中である場合には、状況番号11に該当項目があるため、その番号の状況番号を抽出する。開いているウィンドウの具体的な確認方法としては、端末10から画面イメージを取得して、アイコンやテキスト文字等の画像認識、文字認識により実行する。この場合は、ブラウザ中のアドレスバーにおいて、「HTTPS」の文字が、文字認識できたか否かで確認する。
【0084】
次に、端末10のエラーメッセージの確認を行う。例えば、端末10の所定のフォルダに記憶されたエラーメッセージの履歴ログを確認することで、図9のカテゴリ「電源制御」の充電池制御プログラムのエラーを確認する。
【0085】
図6の例3に示すように、チケット番号発行手段103は、上述のチケット番号に対して、使用状況番号を付加して、チケット番号を発行する(ステップS43)。したがって、問合せしたユーザが問合せ時又はその前に、端末で発生している状況を、トラブル番号に含めて、コールセンタに伝えることができる。
【0086】
次に、これに加えて、優先番号を付加する場合について説明する。ステップS42にて、チケット番号発行手段103は、優先順位を決定する。優先番号とは、コールセンタに伝える際に、問合せの優先順位を示す識別番号である。図9の例で、優先番号は、「A」、「B」、「C」であり、この順番で優先順位が高い。優先番号は、予め、使用状況テーブルに、カテゴリ、状況番号、状況と関係付けて記憶される。例えば、図9のカテゴリ「電源制御」の充電池制御プログラムのエラーを確認した場合は、優先番号が「A」であると決定する。
【0087】
図6の例4に示すように、チケット番号発行手段103は、上述のチケット番号(第1チケット番号)に対して、使用状況番号と優先番号を付加して、チケット番号を発行する(ステップS43)。したがって、コールセンタが応答すべき優先順位を示す識別子を付加した番号を発行することが可能となる。これにより、コールセンタは、電話をかけてきたユーザの優先順位が高い問合せであるかを判別することができる。
【0088】
[他のチケット番号発行処理]
次に、図12に基づいて、その他のチケット番号発行処理について、説明する。ステップS42の優先順位の決定(ステップS50)後に、チケット番号発行サーバ100のチケット番号発行手段103は、ユーザランク判別処理を実行する(ステップS51)。ユーザランク判別処理とは、チケット番号発行サーバ100に記憶されたユーザランクテーブル(図10参照)に基づいて、コールセンタが応答すべき優先順位が決定される処理である。
【0089】
ユーザランクテーブルは、図10に示すように、ユーザIDとユーザランクが関係付けられている。ここで、ユーザランクとは、コールセンタが応答すべき優先順位であり、図10では、「一般」、「プレミアム」の2つの種別があり、「プレミアム」の方が、「一般」よりも優先順位が高い。
【0090】
チケット番号発行サーバ100は、チケット番号を発行する際に、ユーザIDを確認し、ユーザランクテーブルを参照することで、ユーザランクを決定する。このユーザランクが、「一般」であれば優先番号「B」、「プレミアム」であれば優先番号「A」を付加する。付加した後の処理は、図8で説明した処理と同様に処理することで、ユーザランクに応じて、優先順位を付加したチケット番号を発行することができる。
【0091】
チケット番号発行サーバ100は、チケット番号とともに、又は、チケット番号に代えて、サポート電話番号を検索する場合は、ステップS52を実行する。
【0092】
チケット番号発行サーバ100は、ユーザランクテーブルで決定されたユーザランクに基づいて、サポート電話番号テーブルを参照して、サポート電話番号を検索する。
【0093】
サポート電話番号テーブルは、図11に示すように、サポート電話番号とユーザランクとが関係付けられたテーブルであって、チケット番号発行サーバ100に記憶されている。
【0094】
チケット番号発行サーバ100のサポート電話番号検索手段104は、検索したサポート電話番号を、端末10に送信する。端末10のチケット番号受信手段13は、サポート電話番号を受信し、チケット番号出力手段14が、受信したチケット番号を出力する。
【0095】
端末10には、図13に示すような画面イメージ50が出力される。すなわち、端末10には、サポート電話番号53と、「電話をかける」アイコン55と、チケット番号54とが表示される。ここでの、サポート電話番号は、図11のサポート電話番号テーブルによると、ユーザランクがプレミアムのユーザ(ユーザID「TOM」)であり、チケット番号54は、使用状況番号である。「電話をかける」55のアイコンは、これを、ユーザが、クリックするのみで、電話を自動的にコールセンタの電話30にかける。
【0096】
[IVRとの連携]
コールセンタの電話30に接続する際に、IVR(Interactive Voice Response:自動音声応答装置)が中継してもよい。すなわち、ユーザがユーザ電話5でサポート電話番号に電話をかけた場合に、IVRが最初に応答する。この場合に、着信したIVRは、ユーザからチケット番号をDTMFトーン等により入力させて、入力された優先番号に応じて、サポート者への接続の優先順位を制御してもよい。
【0097】
[テキスト文字による連絡について]
上述の説明では、コールセンタの電話30とユーザ電話5とは、音声通話により、チケット番号を口頭で伝える態様で説明したが、チャット、メッセンジャー、メールのような、テキスト文字で、コールセンタに対して、チケット番号を伝えてもよい。この場合であっても、テキスト文字として記載されるチケット番号は、ユーザの識別子となるため、可能な限り桁数が短い方がよい。
【0098】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種装置を含む)が、所定のアプリケーションプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。アプリケーションプログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROM等)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAM等)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。この場合、コンピュータはその記録媒体からアプリケーションプログラムを読み取って内部記憶装置又は外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0099】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0100】
1 チケット番号配布システム
5 ユーザ電話
10 端末
30 コールセンタの電話
35 コールセンタ端末
100 チケット番号発行サーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムであって、
前記端末は、
前記端末について、ユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付ける操作手段と、
前記操作を受付けた場合に、前記サーバにアクセスして、第1チケット番号を受信することで、当該操作を受付けた時点で前記コールセンタが識別可能な第1チケット番号をチケット番号として受信する番号受信手段と、
前記番号受信手段が受信した第1チケット番号を出力する番号出力手段と、を備え、
前記サーバは、
前記端末のユーザ認証を行うユーザ認証手段と、
前記端末からのアクセスに応じて、所定の番号を発行し、前記ユーザ認証したユーザと当該所定の番号を関係付けて記憶し、当該所定の番号を第1チケット番号として、前記端末に送信する番号発行手段と、を備えるシステム。
【請求項2】
前記端末は、任意のタイミングで、前記サーバにアクセスし、第2チケット番号を受信して、記憶し、前記操作を受付けた時点で、前記サーバにアクセスできず前記第1チケット番号を受信できないときは、予め記憶された前記第2チケット番号を、当該操作を受付けた時点で前記コールセンタが識別可能なチケット番号として出力する請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記サーバは、前記第1チケット番号に基づいて、所定のサポート電話番号を検索し、前記サポート電話番号を前記端末に送信する電話番号検索手段を備える請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記サーバの番号発行手段は、前記端末の起動アプリケーション、開いているウィンドウ、エラーメッセージのいずれかに基づいて、前記第1チケット番号を発行する請求項1から3いずれかに記載のシステム。
【請求項5】
前記サーバの番号発行手段は、前記コールセンタが応答すべき優先順位を示す識別子を付加した番号を発行する請求項1から4いずれかに記載のシステム。
【請求項6】
コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムであって、
前記端末は、
前記端末について、ユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付ける操作手段と、
前記操作を受付けた場合に、前記サーバにアクセスして、前記サポート電話番号を受信することで、当該操作を受付けた時点で前記コールセンタが識別可能なサポート電話番号を受信する番号受信手段と、を備え、
前記サーバは、
前記端末のユーザ認証を行うユーザ認証手段と、
前記端末からのアクセスに応じて、所定のサポート電話番号を発行し、前記ユーザ認証したユーザと当該サポート電話番号を関係付けて記憶し、当該サポート電話番号を、前記端末に送信する番号発行手段と、を備えるシステム。
【請求項7】
コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムが実行する方法であって、
前記端末が、前記端末について、ユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付けるステップと、
前記端末が、前記操作を受付けた場合に、前記サーバにアクセスするステップと、
前記サーバが、前記端末のユーザ認証を行うステップと、
前記サーバが、前記端末からのアクセスに応じて、所定の番号を発行し、前記ユーザ認証したユーザと当該所定の番号を関係付けて記憶し、当該所定の番号を第1チケット番号として、前記端末に送信するステップと、
前記端末が、第1チケット番号を受信することで、当該操作を受付けた時点で前記コールセンタが識別可能な第1チケット番号をチケット番号として受信するステップと、
前記端末が、受信した前記第1チケット番号を出力するステップと、を備える方法。
【請求項8】
コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムのためのシステム用プログラムであって、
前記端末を、
前記端末について、ユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付ける操作手段、
前記操作を受付けた場合に、前記サーバにアクセスして、第1チケット番号を受信することで、当該操作を受付けた時点で前記コールセンタが識別可能な第1チケット番号をチケット番号として受信する番号受信手段、
前記番号受信手段が受信した第1チケット番号を出力する番号出力手段、として機能させるための端末用プログラムと、
前記サーバを、
前記端末のユーザ認証を行うユーザ認証手段、
前記端末からのアクセスに応じて、所定の番号を発行し、前記ユーザ認証したユーザと当該所定の番号を関係付けて記憶し、当該所定の番号を第1チケット番号として、前記端末に送信する番号発行手段、として機能させるためのサーバ用プログラムと、
を備えるシステム用プログラム。
【請求項1】
コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムであって、
前記端末は、
前記端末について、ユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付ける操作手段と、
前記操作を受付けた場合に、前記サーバにアクセスして、第1チケット番号を受信することで、当該操作を受付けた時点で前記コールセンタが識別可能な第1チケット番号をチケット番号として受信する番号受信手段と、
前記番号受信手段が受信した第1チケット番号を出力する番号出力手段と、を備え、
前記サーバは、
前記端末のユーザ認証を行うユーザ認証手段と、
前記端末からのアクセスに応じて、所定の番号を発行し、前記ユーザ認証したユーザと当該所定の番号を関係付けて記憶し、当該所定の番号を第1チケット番号として、前記端末に送信する番号発行手段と、を備えるシステム。
【請求項2】
前記端末は、任意のタイミングで、前記サーバにアクセスし、第2チケット番号を受信して、記憶し、前記操作を受付けた時点で、前記サーバにアクセスできず前記第1チケット番号を受信できないときは、予め記憶された前記第2チケット番号を、当該操作を受付けた時点で前記コールセンタが識別可能なチケット番号として出力する請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記サーバは、前記第1チケット番号に基づいて、所定のサポート電話番号を検索し、前記サポート電話番号を前記端末に送信する電話番号検索手段を備える請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記サーバの番号発行手段は、前記端末の起動アプリケーション、開いているウィンドウ、エラーメッセージのいずれかに基づいて、前記第1チケット番号を発行する請求項1から3いずれかに記載のシステム。
【請求項5】
前記サーバの番号発行手段は、前記コールセンタが応答すべき優先順位を示す識別子を付加した番号を発行する請求項1から4いずれかに記載のシステム。
【請求項6】
コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムであって、
前記端末は、
前記端末について、ユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付ける操作手段と、
前記操作を受付けた場合に、前記サーバにアクセスして、前記サポート電話番号を受信することで、当該操作を受付けた時点で前記コールセンタが識別可能なサポート電話番号を受信する番号受信手段と、を備え、
前記サーバは、
前記端末のユーザ認証を行うユーザ認証手段と、
前記端末からのアクセスに応じて、所定のサポート電話番号を発行し、前記ユーザ認証したユーザと当該サポート電話番号を関係付けて記憶し、当該サポート電話番号を、前記端末に送信する番号発行手段と、を備えるシステム。
【請求項7】
コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムが実行する方法であって、
前記端末が、前記端末について、ユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付けるステップと、
前記端末が、前記操作を受付けた場合に、前記サーバにアクセスするステップと、
前記サーバが、前記端末のユーザ認証を行うステップと、
前記サーバが、前記端末からのアクセスに応じて、所定の番号を発行し、前記ユーザ認証したユーザと当該所定の番号を関係付けて記憶し、当該所定の番号を第1チケット番号として、前記端末に送信するステップと、
前記端末が、第1チケット番号を受信することで、当該操作を受付けた時点で前記コールセンタが識別可能な第1チケット番号をチケット番号として受信するステップと、
前記端末が、受信した前記第1チケット番号を出力するステップと、を備える方法。
【請求項8】
コールセンタがサポートする対象となる端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバとを含むシステムのためのシステム用プログラムであって、
前記端末を、
前記端末について、ユーザが問合せを所望すること又はユーザが疑問を生じていることを表明すること、のいずれかを示すための操作を受付ける操作手段、
前記操作を受付けた場合に、前記サーバにアクセスして、第1チケット番号を受信することで、当該操作を受付けた時点で前記コールセンタが識別可能な第1チケット番号をチケット番号として受信する番号受信手段、
前記番号受信手段が受信した第1チケット番号を出力する番号出力手段、として機能させるための端末用プログラムと、
前記サーバを、
前記端末のユーザ認証を行うユーザ認証手段、
前記端末からのアクセスに応じて、所定の番号を発行し、前記ユーザ認証したユーザと当該所定の番号を関係付けて記憶し、当該所定の番号を第1チケット番号として、前記端末に送信する番号発行手段、として機能させるためのサーバ用プログラムと、
を備えるシステム用プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
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【公開番号】特開2011−171986(P2011−171986A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−33608(P2010−33608)
【出願日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【出願人】(500521522)株式会社オプティム (73)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【出願人】(500521522)株式会社オプティム (73)
【Fターム(参考)】
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