説明

チューブ型メンブレンディフューザ

【課題】 運転時においてメンブレン部材がずれにくいチューブ型メンブレンディフューザの提供。
【解決手段】 チューブ基材111と多数のスリットが形成された筒状の弾性フィルム125とを有している。筒状の弾性フィルム125は、両端側が外側方向に折り返されて上下二層になっており、開口部近傍の下層125aが第1固定手段131aで固定され、第1固定手段131aによる固定位置よりも開口部から離れた位置の上層125bが第2固定手段131bで固定されている。よって、高い圧力を加えて散気したとき、弾性フィルム125が中央部方向に引っ張られてもずれることがない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、微生物を用いた生物処理槽にて、生物処理と膜分離を併用する水処理に適したチューブ型メンブレンディフューザに関する。
【背景技術】
【0002】
気泡発生部材として、各種のゴムを用いた微細気泡メンブレンディフューザが知られている。これらは、気泡の直径が小さいため、従来の散気装置と比べ、酸素移動効率が良く、また目詰まりし難いため、下水処理を初めとする多くの排水処理に利用されている。
【0003】
これらのメンブレンディフューザには、ディスク型、チューブ型、パネル型等の各種形状のものが知られており、気泡発生部材に使用されるゴムとしては、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム等から選ばれるものが知られている。チューブ型のメンブレンディフューザとしては、特許文献1、2のように、支持管(パイプ)の周囲をゴムメンブレンで覆ったものが知られている。
【0004】
特許文献1の図1には、支持管28の周囲がメンブレン48で覆われ、メンブレン48の両端部はリング状のバンド等の固定具50で固定された散気ユニット12が示されている。
【0005】
特許文献2の図2には、樹脂製空気導入パイプ5の周囲が、スリット2、9を有するメンブラン1、8で覆われており、メンブラン1、8の両端部が固定バンド6、7で固定された散気管が示されている。
【特許文献1】特開2005−81203号公報
【特許文献2】特開2003−245684号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ディフューザーを用いて散気を行い、生物処理をすることが知られている。例えば、生物処理槽内に分離膜を浸漬して、生物処理と膜分離を並行させる処理方式において、特許文献1、2に示されたようなチューブ型のメンブレンディフューザを使用する場合、前記ディフューザには、曝気と分離膜洗浄の両方の機能が要求されることがある。そのような場合において、分離膜の膜面に付着した懸濁質の除去性能を高めようとしてメンブレンに高い圧力を加え続けたとき、メンブレンの両端側には中央部に引っ張られる力が加えられることになるため、メンブレンの両端を固定する固定手段(特許文献1の固定具50、特許文献2の固定バンド6、7)の部分でメンブレンがずれてしまい、正常な作動ができなくなるおそれがある。また、膜を用いない場合でも、ディフューザーに高い圧力をかける場合がある。
【0007】
本発明は、ディフューザーに高い圧力が付加された場合でも、メンブレンの両端部がずれたり、固定部分が外れてしまったりすることのない、耐久性の高いチューブ型メンブレンディフューザを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、課題の解決手段として、下記の各発明を提供する。
1.通気口を有するチューブ基材と、前記チューブ基材の表面を覆う、多数のスリットが形成された筒状の弾性フィルムとを有しており、前記チューブ基材の両端側において前記筒状の弾性フィルムが固定されている、水中に散気をするためのチューブ型メンブレンディフューザであって、
前記筒状の弾性フィルムが、両端開口部側が外側方向に折り返されて上下二層になっており、開口部近傍の下層が締め付け手段を有する第1固定手段で固定され、前記第1固定手段による固定位置よりも開口部から離れた位置の上層が締め付け手段を有する第2固定手段で固定されている、チューブ型メンブレンディフューザ。
2.通気口を有するチューブ基材と、前記チューブ基材の表面を覆う、多数のスリットが形成された筒状の弾性フィルムとを有しており、前記チューブ基材の両端側において前記筒状の弾性フィルムが固定されている、水中に散気をするためのチューブ型メンブレンディフューザであって、
前記筒状の弾性フィルムが、両端開口部近傍がねじ込み手段を有する第1固定手段で固定されており、前記第1固定手段よりも前記開口部から離れた位置が締め付け手段を有する第2固定手段で固定されている、チューブ型メンブレンディフューザ。
3.通気口を有するチューブ基材と、前記チューブ基材の表面を覆う、多数のスリットが形成された筒状の弾性フィルムとを有しており、前記チューブ基材の両端側において前記筒状の弾性フィルムが固定されている、水中に散気をするためのチューブ型メンブレンディフューザであって、
前記チューブ基材が、両端側近傍に環状の摩擦部を有しており、
前記筒状の弾性フィルムが、両端開口部と前記環状の摩擦部の間において締め付け手段を有する固定手段で固定されている、チューブ型メンブレンディフューザ。
4.通気口を有するチューブ基材と、前記チューブ基材の表面を覆う、多数のスリットが形成された筒状の弾性フィルムとを有しており、前記チューブ基材の両端側において前記筒状の弾性フィルムが固定されている、水中に散気をするためのチューブ型メンブレンディフューザであって、
前記筒状の弾性フィルムが、両端開口部近傍の内表面に凸部を有し、前記チューブ基材が、前記弾性フィルムの凸部に対応する部分に凹部を有しており、前記凸部と前記凹部が嵌合されており、
前記筒状の弾性フィルムの前記嵌合部よりも内側に位置する部分が締め付け手段を有する固定手段で固定されている、チューブ型メンブレンディフューザ。
5.通気口を有するチューブ基材と、前記チューブ基材の表面を覆う、多数のスリットが形成された筒状の弾性フィルムとを有しており、前記チューブ基材の両端側において前記筒状の弾性フィルムが固定されている、水中に散気をするためのチューブ型メンブレンディフューザであって、
前記筒状の弾性フィルムが、両端開口部において周縁から形成された環状底面を有し、前記環状底面が前記チューブ基材の両端面に当接されており、
前記筒状の弾性フィルムの両端側が締め付け手段を有する固定手段で固定されている、チューブ型メンブレンディフューザ。
【発明の効果】
【0009】
本発明のチューブ型メンブレンディフューザは、メンブレン部材となる筒状の弾性フィルムの両端側における固定強度が高められているため、高い圧力で散気を継続した場合でも、筒状の弾性フィルムが中央部側に引っ張られてずれることが防止される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明のチューブ型メンブレンディフューザは、メンブレンの両端における固定方法に特徴を有するものであり、前記固定方法を除いた構造は公知のものでもよい。前記固定方法を除いた構造としては、チューブ基材の一端側から通気する方式、チューブ基材の両端側から通気する方式、チューブ基材の中央部から両端側に通気する方式等のいずれでもよく、例えば、特許文献1、2に開示されたものと同じものでもよい。
【0011】
(1)図1のチューブ型メンブレンディフューザ
図1は、チューブ型メンブレンディフューザの一部の縦断面図を含む側面図である。図1のチューブ型メンブレンディフューザは、メンブレンの固定方法は従来技術(特許文献1、2等)と同じであるから、本発明の実施形態とはならない。
【0012】
チューブ型メンブレンディフューザ10を構成する樹脂又は金属製のチューブ基材11の一端側の開口部には、アダプタ15が接続されている。アダプタ15は、前記一端側の開口部を閉塞する第1閉塞部16と第2閉塞部17とを有し、第1閉塞部16と第2閉塞部17の間には通気室20が形成されている。
【0013】
第2閉塞部17は、空気供給源と接続された第1通気口18aを有する通気管18を有しており、通気室20の周壁21には、複数の第2通気口19が形成されている。チューブ基材11の他端側の開口部11aは開放されている。
【0014】
チューブ基材11とアダプタ15の外表面の全体は、弾性フィルム25で覆われている。弾性フィルム25は、エチレンプロピレンンゴム等からなる厚さ約1.0〜3.0mmのフィルムである。
【0015】
弾性フィルム25の表面には、多数のスリット26が形成されている。スリット26は、分布幅の狭い、できるだけ径の均一な気泡を発生させることを考慮した上で、用途に応じて長さや分布密度を決定することができる。
【0016】
チューブ基材開口部11a近傍とその上を覆う弾性フィルム25は、外側から金属バンド31で締め付けることで固定されており、アダプタの第1閉塞部17とその上を覆う弾性フィルム25は、外側から金属バンド31で締め付けることで固定されている。金属バンド31、32で固定された部分以外は、固定されていない。
【0017】
このように図1に示すチューブ型メンブレンディフューザ10は、金属バンド31、32のみで固定されており、そのままでは本発明の課題を解決できない。このため、以下において説明するとおり、本発明の課題を解決するため、図2〜図6に示す実施形態の固定方法のいずれかを適用する必要がある。
【0018】
(2)図2のチューブ型メンブレンディフューザ
図2は、チューブ型メンブレンディフューザ100の長さ方向の部分断面図である。チューブ型メンブレンディフューザ100は、チューブ基材111と、チューブ基材111の表面を覆う、多数のスリットが形成された筒状の弾性フィルム125を有している。
【0019】
筒状の弾性フィルム125は、両端の開口部が外側方向に折り返されており、両端部では下層125aと上層125bの上下2層になっている。そして、下層125aが金属バンド等の第1固定手段131aで固定されている。第1固定手段131aによる固定位置よりも、筒状の弾性フィルム125の開口部から離れた位置の上層125bが金属バンド等の第2固定手段131bで固定されている。
【0020】
次に、図1に示すチューブ型メンブレンディフューザ10において、金属バンド31、32に代えて、弾性フィルム25の両端を図2に示す固定方法にて固定した実施形態の動作を説明する。
【0021】
生物処理槽内に分離膜と共にチューブ型メンブレンディフューザ10を浸漬して使用する場合、チューブ基材内部空間12には、開口部11aから生物処理槽内の被処理液が流入している。生物処理槽の外にある空気供給源(送風機)に接続された送風管40から、空気を供給する。送風管40を通して送られた空気は、第1通気口18a及び通気管18から、チューブ型メンブレンディフューザ10内に供給される。
【0022】
供給された空気は、通気室20に入ったあと、複数の第2通気口19からチューブ基材11と弾性フィルム25の隙間に移動する。このときの空気圧により、弾性フィルム25が伸び、スリット26が開口して、そこから気泡になって放出される。弾性フィルム25は、両端が図2に示す固定手段で固定されているため、供給された空気は、必ず弾性フィルム25のスリット26から放出される。このようにして曝気しながら生物処理を行うと共に、分離膜による濾過処理を並行させる。
【0023】
そして、濾過運転を継続して分離膜面に懸濁質が付着して濾過性能が低下したとき、チューブ型メンブレンディフューザ10から、大きめの気泡を放出させることで膜面を洗浄する。このとき、曝気時の気泡よりも大きな気泡を放出させるため、チューブ型メンブレンディフューザ10の弾性フィルム25には、より大きな圧力を加え、スリット26をより大きく開口させる必要がある。このため、弾性フィルム25には曝気時よりも大きな圧力が加えられることになり、弾性フィルム25の両端側には中央部方向に引っ張られる力が働く。しかし、図2に示すような第1固定手段131aと第2固定手段131bを併用した固定方法を適用することにより、弾性フィルム25の端部が中央部方向にずれて固定手段から外れるおそれがなく、安定した濾過及び生物処理を継続させることができる。
【0024】
(3)図3のチューブ型メンブレンディフューザ
図3は、チューブ型メンブレンディフューザ200の長さ方向の部分断面図である。チューブ型メンブレンディフューザ200は、チューブ基材211と、チューブ基材211の表面を覆う、多数のスリットが形成された筒状の弾性フィルム225を有している。
【0025】
筒状の弾性フィルム225は、両端開口部の近傍がねじ込み手段を有する第1固定手段231で固定されて、第1固定手段231よりも前記開口部から離れた位置が金属バンド等の第2固定手段232で固定されている。ねじ込み手段を有する第1固定手段231は、ねじ、ボルトとナットの組み合わせ等を使用することができ、第2固定手段231とチューブ基材211の間には、金属製、樹脂製、ゴム製等のワッシャーのような部材を介在させることもできる。
【0026】
図3に示す固定方法を図1に示すチューブ型メンブレンディフューザ10に適用した場合には、図2に示す固定方法を図1に示すチューブ型メンブレンディフューザ10に適用した場合と同様の作用効果が得られる。
【0027】
(4)図4のチューブ型メンブレンディフューザ
図4は、チューブ型メンブレンディフューザ300の長さ方向の側面図であるが、一部の弾性フィルム325を取り除いた状態を示している。チューブ型メンブレンディフューザ300は、チューブ基材311と、チューブ基材311の表面を覆う、多数のスリット326が形成された筒状の弾性フィルム325を有している。
【0028】
チューブ基材311は、両端側近傍に環状の摩擦部332を有しており、摩擦部332に密着した状態で筒状の弾性フィルム325が被せられている。環状の摩擦部232は、樹脂製やゴム製のバンド等を用いることができるほか、チューブ基材311の表面に直接摩擦部を形成することもできる。環状の摩擦部232は、表面(弾性フィルム325と接触する面)が粗面(ざらついた状態の面)であると、弾性フィルム325との間の摩擦力が高められ、ずれが防止できるため好ましい。
【0029】
そして、筒状の弾性フィルム325は、両端開口部と環状の摩擦部332の間が金属バンド等の固定手段331で固定されている。
【0030】
図4に示す固定方法を図1に示すチューブ型メンブレンディフューザ10に適用した場合には、図2に示す固定方法を図1に示すチューブ型メンブレンディフューザ10に適用した場合と同様の作用効果が得られる。
【0031】
(5)図5のチューブ型メンブレンディフューザ
図5(a)は、チューブ型メンブレンディフューザ400の長さ方向の部分断面図、図5(b)は(a)の矢印方向の断面図である。
【0032】
チューブ型メンブレンディフューザ400は、チューブ基材411と、チューブ基材411の表面を覆う、多数のスリットが形成された筒状の弾性フィルム425を有している。
【0033】
筒状の弾性フィルム425は、両端開口部近傍の内表面において、均等間隔に周方向に形成された複数の凸部426を有している。チューブ基材411は、弾性フィルムの複数の凸部426に対応する部分に凹部432を有しており、凸部426と凹部432が嵌合されている。このように凸部426と凹部432が嵌合されているため、筒状の弾性フィルム425の中央方向へのずれが防止されている。
【0034】
筒状の弾性フィルム425の凸部426と凹部432の嵌合部よりも内側に位置する部分が金属バンド等の固定手段431で固定されている。
【0035】
図5に示す固定方法を図1に示すチューブ型メンブレンディフューザ10に適用した場合には、図2に示す固定方法を図1に示すチューブ型メンブレンディフューザ10に適用した場合と同様の作用効果が得られる。
【0036】
(6)図6のチューブ型メンブレンディフューザ
図6は、チューブ型メンブレンディフューザ500の長さ方向の部分断面図である。チューブ型メンブレンディフューザ500は、チューブ基材511と、チューブ基材511の表面を覆う、多数のスリットが形成された筒状の弾性フィルム525を有している。
【0037】
筒状の弾性フィルム525は、両端開口部において周縁から形成された環状底面526を有している。環状底面526は、チューブ基材端面の中央部527には形成されていない、或いは環状底面526の代わりに、筒状の弾性フィルム525端部のチューブ基材511からはみ出している部分の径を、それよりも内側の部分の径よりも小さくすることもできる。
【0038】
環状底面526は、弾性フィルム525の弾性力により、チューブ基材311の両端面に密着されているため、筒状の弾性フィルム525の中央方向へのずれが防止されている。筒状の弾性フィルム525の両端側は、金属バンド等の固定手段531で固定されている。
【0039】
図6に示す固定方法を図1に示すチューブ型メンブレンディフューザ10に適用した場合には、図2に示す固定方法を図1に示すチューブ型メンブレンディフューザ10に適用した場合と同様の作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】従来の固定方法で弾性フィルムが固定されたチューブ型メンブレンディフューザの一部断面図を含む側面図。
【図2】本発明の一実施形態であるチューブ型メンブレンディフューザの部分断面図。
【図3】本発明の他の実施形態であるチューブ型メンブレンディフューザの部分断面図。
【図4】本発明の他の実施形態であるチューブ型メンブレンディフューザの側面図(但し、一部のゴムメンブレンを取り除いた状態を示している)。
【図5】(a)は本発明の他の実施形態であるチューブ型メンブレンディフューザの部分断面図、(b)は(a)の矢印方向の断面図。
【図6】本発明の他の実施形態であるチューブ型メンブレンディフューザの部分断面図。
【符号の説明】
【0041】
10、100、200、300、400、500 チューブ型メンブレンディフューザ
11、111、211、311、411、511 チューブ基材
25、125、225、325、425、525 弾性フィルム
31、131a、131b、231、331、431、531 固定手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通気口を有するチューブ基材と、前記チューブ基材の表面を覆う、多数のスリットが形成された筒状の弾性フィルムとを有しており、前記チューブ基材の両端側において前記筒状の弾性フィルムが固定されている、水中に散気をするためのチューブ型メンブレンディフューザであって、
前記筒状の弾性フィルムが、両端開口部側が外側方向に折り返されて上下二層になっており、開口部近傍の下層が締め付け手段を有する第1固定手段で固定され、前記第1固定手段による固定位置よりも開口部から離れた位置の上層が締め付け手段を有する第2固定手段で固定されている、チューブ型メンブレンディフューザ。
【請求項2】
通気口を有するチューブ基材と、前記チューブ基材の表面を覆う、多数のスリットが形成された筒状の弾性フィルムとを有しており、前記チューブ基材の両端側において前記筒状の弾性フィルムが固定されている、水中に散気をするためのチューブ型メンブレンディフューザであって、
前記筒状の弾性フィルムが、両端開口部近傍がねじ込み手段を有する第1固定手段で固定されており、前記第1固定手段よりも前記開口部から離れた位置が締め付け手段を有する第2固定手段で固定されている、チューブ型メンブレンディフューザ。
【請求項3】
通気口を有するチューブ基材と、前記チューブ基材の表面を覆う、多数のスリットが形成された筒状の弾性フィルムとを有しており、前記チューブ基材の両端側において前記筒状の弾性フィルムが固定されている、水中に散気をするためのチューブ型メンブレンディフューザであって、
前記チューブ基材が、両端側近傍に環状の摩擦部を有しており、
前記筒状の弾性フィルムが、両端開口部と前記環状の摩擦部の間において締め付け手段を有する固定手段で固定されている、チューブ型メンブレンディフューザ。
【請求項4】
通気口を有するチューブ基材と、前記チューブ基材の表面を覆う、多数のスリットが形成された筒状の弾性フィルムとを有しており、前記チューブ基材の両端側において前記筒状の弾性フィルムが固定されている、水中に散気をするためのチューブ型メンブレンディフューザであって、
前記筒状の弾性フィルムが、両端開口部近傍の内表面に凸部を有し、前記チューブ基材が、前記弾性フィルムの凸部に対応する部分に凹部を有しており、前記凸部と前記凹部が嵌合されており、
前記筒状の弾性フィルムの前記嵌合部よりも内側に位置する部分が締め付け手段を有する固定手段で固定されている、チューブ型メンブレンディフューザ。
【請求項5】
通気口を有するチューブ基材と、前記チューブ基材の表面を覆う、多数のスリットが形成された筒状の弾性フィルムとを有しており、前記チューブ基材の両端側において前記筒状の弾性フィルムが固定されている、水中に散気をするためのチューブ型メンブレンディフューザであって、
前記筒状の弾性フィルムが、両端開口部において周縁から形成された環状底面を有し、前記環状底面が前記チューブ基材の両端面に当接されており、
前記筒状の弾性フィルムの両端側が締め付け手段を有する固定手段で固定されている、チューブ型メンブレンディフューザ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−274016(P2009−274016A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−128088(P2008−128088)
【出願日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願人】(594152620)ダイセン・メンブレン・システムズ株式会社 (104)
【Fターム(参考)】