説明

チューブ容器のヘッド部とチューブ容器の成形・印刷方法

【課題】 本発明は、方向性を有するヘッド部に位置決め機能部分を設けることにより、本体部とヘッド部の位置決めを、ヘッド部を基準に達成できるようにすることを目的とする。
【解決手段】 ヘッド部3を覆うキャップ13が着脱するネジ筒壁5の上端に口筒片7を立設し、この口筒片7の上端を塞ぐと共に一定方向に傾斜した傾斜頂壁8の外表面に塗布機能部を形成し、ネジ筒壁5の上位に、キャップ13の着脱に支障を与えない位置決め突片12を設け、この位置決め突片12により本体部2に対する印刷位置決めを達成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の周方向に沿った位置決めに機能する位置決め突片を有するチューブ容器のヘッド部と、このヘッド部を利用したチューブ容器の成形・印刷方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、塗布機能を付加したチューブ容器として、チューブ容器のヘッド部に塗布機能部を直接設けたものがあり、チューブ容器の本体部の柔軟な可撓性を利用して、所望量の内容物を塗布機能部に吐出し、この吐出した内容物を塗布機能部により直接目的箇所に塗布するようにしたものであり、所望量の内容物の吐出が容易であること、吐出した内容物を指先に付着させる必要がなく、簡便で衛生的な使用状態を得ることができること、小型軽量化が容易であるので携帯に便利であること等の利点により、口紅などの化粧品や消毒薬などの医薬品容器として広く利用されている。
【0003】
このチューブ容器に対しては、内容物を収納する本体部外表面に対する印刷や、内容物の充填シール、さらには本体部とヘッド部の組付けにあたって、チューブ容器の周方向に沿った位置決め(位置合せ)を行う必要があるが、この本体部とヘッド部の位置決めの従来技術として特開平10−307006公報に示されたものがある。
【0004】
この上記した従来技術は、本体部に紫外線の照射により発光する位置決めマークを印刷し、このマークを紫外線の照射により発光させ、これをセンサーで検出して位置決めを達成するものであり、位置決めマークを可視光線では見えないものとすることが可能であるので、位置決めマークがデザインに不要なマークとして目立ち、製品のデザイン、文字、図柄の印刷面との間に違和感が生じるとか、文字、図柄を位置決めマークのない場所に印刷しなければならないため、本体部の一定範囲の部分に対して印刷ができない、と云う不都合を解消する優れたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−307006公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記した従来技術は、確かに優れた作用効果を発揮するのであるが、一部の塗布機能付きヘッド部のように、方向性を有するヘッド部と本体部とを組付ける場合には、印刷形成した位置決めマークを基準として、ヘッド部の位置決めを合わせて本体部とヘッド部との組付けを達成する必要があるので、チューブ容器の印刷を含めた成形処理が煩雑となり易い、と云う不満があった。
【0007】
すなわち、従来技術にける印刷を含めたチューブ容器の成形は、図5に示すように、予め一定長さのスリーブ17よりも長い寸法に成形されたスリーブ材18(図5(a)参照)に、仮ヘッド19を取付ける仮ヘッド取付け処理(図5(b)参照)を施してから、印刷表示21および位置決めマーク22を印刷する印刷処理(図5(c)参照)を施し、次いで仮ヘッド19を含めた不要な切除片20をスリーブ材18から切除して、印刷表示21を施したスリーブ17を完成させる切除処理(図5(d)参照)を行う。
【0008】
成形されたスリーブ17を、射出成形装置等のヘッド成形装置23に対して位置決めマーク22により位置決め処理(図5(e)参照)した状態で組付け、このスリーブ17をインサート材としてヘッド成形処理(図5(e)参照)を行い、図5(f)に示す本体部2とヘッド部3とを位置合せしたチューブ容器1を完成させるのである。
【0009】
このように、方向性を有するヘッド部を本体部に取付けるチューブ容器にあっては、その印刷・成形完成までの処理工程が多く、煩雑であるので、その分時間が掛かり、かつ「仮ヘッド19」と云う不要となる専用部材を要するので、その分経費が高くなる、と云う不満が生じる。
【0010】
そこで本発明は、上記した従来技術における要望を満たすべく創案されたもので、方向性を有するヘッド部に位置決め機能部分を設けることを技術的課題とし、もって本体部とヘッド部の位置決めを、ヘッド部を基準に達成できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記技術的課題を解決する手段の内、本発明の第一の主たる構成は、
チューブ容器のヘッド部であること、
このヘッド部を覆うキャップが着脱するネジ筒壁の上端に口筒片を起立設すること、
この口筒片の上端を塞ぐと共に一定方向に傾斜した傾斜頂壁に吐出口を開設し、傾斜頂壁の外表面に塗布機能部を形成すること、
ネジ筒壁の上位に、キャップの着脱に支障を与えない構成で位置決め突片を設けること、にある。
【0012】
口筒片の傾斜頂壁には吐出口が開設されており、またこの傾斜頂壁の外表面には塗布機能部が形成されているので、吐出口から吐出された内容物は、直接塗布機能部に吐出されることになり、そのため吐出された内容物は、そのままチューブ容器により目的箇所に塗布することができることになる。
【0013】
位置決め突片は、キャップの着脱に支障を与えない構成でネジ筒壁の上位に位置しているので、ヘッド部にキャップが装着した状態では、その全体がキャップ内に位置することになり、またネジ筒壁の上位に位置しているので、口筒部と同様にヘッド部の上端部に位置することになる。
【0014】
本発明の別の構成は、上記した第一の主たる構成に加えて、位置決め突片を、傾斜頂壁の傾斜方向とは反対側に位置させた、ものである。
【0015】
位置決め突片を、傾斜頂壁の傾斜方向とは反対側に位置させたものにあっては、傾斜頂壁の外表面に形成された塗布機能部の塗布動作領域に対して、位置決め突片を完全に領域外に位置させることができる。
【0016】
また、本発明の別の構成は、上記した第一の主たる構成に加えて、ネジ筒壁と口筒片との間に縮径段部を形成し、この縮径段部に位置決め突片を、縮径段部から側方に突出しない構成で設けた、ものである。
【0017】
位置決め突片を、側方に突出しない構成で縮径段部に設けたものにあっては、位置決め突片の突出程度を、縮径段部の幅範囲内に抑えることができる。
【0018】
また、本発明の別の構成は、上記した第一の主たる構成に加えて、傾斜頂壁の外表面を、平滑面である塗布面にして塗布機能部を構成した、ものである。
【0019】
傾斜頂壁の外表面を、平滑面である塗布面にして塗布機能部を構成したものにあっては、塗布機能部が平滑な塗布面であるので、この塗布面の平滑さを利用して、吐出した内容物を、目的箇所に触感の刺激が少ない状態で塗布することが可能となる。
【0020】
また、本発明の別の構成は、上記した第一の主たる構成に加えて、傾斜頂壁の外表面を、内容物の通過を許す柔軟な塗布体で形成して塗布機能部を構成した、ものである。
【0021】
傾斜頂壁の外表面を、内容物の通過を許す柔軟な塗布体で形成して塗布機能部を構成したものにあっては、吐出された内容物の塗布体に対する含浸動作を利用して、この内容物を目的箇所に広げて塗布することができる。
【0022】
上記技術的課題を解決する手段の内、本発明の第二の主たる構成は、
一定長さに成形されたスリーブに、位置決め突片を有するヘッド部をインサート成形するヘッド成形処理をしてチューブ容器を成形すること、
チューブ容器を成形した後、ヘッド部の位置決め突片により周方向に沿った位置決め処理を行うこと、
位置決め処理を行ってから、チューブ容器の本体部表面に対する印刷表示の印刷処理を行うこと、
にある。
【0023】
仮ヘッドを組付けないので、切除片を設ける必要がなく、当初からスリーブを一定寸法に成形しておくことが可能である。
【0024】
ヘッド成形処理に際して、位置決め機能部分は成形されるヘッド部に形成されるので、スリーブを成形されるヘッド部に対して位置決めする必要がない。
【0025】
成形されたチューブ容器の本体部に対する位置決めしての印刷処理は、ヘッド部に成形された位置決め突片に従って行うので、本体部の表面に位置決めマークを印刷する必要がない。
【発明の効果】
【0026】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
本発明の第一の主たる構成にあっては、吐出した内容物を、そのままチューブ容器により目的箇所に塗布することができる高い利便性を得ることができると共に、衛生的な取り扱いを得ることができ、さらに吐出した内容物をすぐに目的箇所に塗布できるので、内容物の有効な効能を効果的に発揮させることができる。
【0027】
位置決め突片は、その全体がキャップ内に位置するので、位置決め突片のためにチューブ容器の径寸法を大きくする必要は全くなく、このため小型化、スリム化の要望に充分応じることができ、また位置決め突片はヘッド部の上端部に位置するので、チューブ容器の他の構成部分に邪魔されることなく、外部から監視し易い、および意図的に接触し易い状態で位置することになり、このため光学的にも、および機械的にも位置決め機能部分として機能させ易いものとなる。
【0028】
位置決め突片を、傾斜頂壁の傾斜方向とは反対側に位置させたものにあっては、位置決め突片を完全に塗布動作領域外に位置させることができるので、位置決め突片が塗布動作の邪魔となることがなく、良好な塗布動作を得ることができる。
【0029】
位置決め突片を、縮径段部から側方に突出しない構成で縮径段部に設けたものにあっては、位置決め突片の突出程度を小さくすることができると共に、縮径段部の幅範囲内に抑えることができ、位置決め突片が成形されたヘッド部の成形金型からの離型に邪魔となることがないので、より一層の小型化、スリム化を得ることができて、携帯に適したチューブ容器とすることができ、またヘッド部の射出成形を無理なく適正に行うことができる。
【0030】
傾斜頂壁の外表面を、平滑面である塗布面にして塗布機能部を構成したものにあっては、吐出した内容物を、目的箇所に触感の刺激が少ない状態で塗布することが可能となるので、患部などの敏感な部分とか唇などの柔らかい部分に対して、内容物を好適に塗布することができる。
【0031】
傾斜頂壁の外表面を、内容物の通過を許す柔軟な塗布体で形成して塗布機能部を構成したものにあっては、内容物を目的箇所に広げて塗布することができるので、内容物の引き伸ばし塗布を良好に達成することができる。
【0032】
本発明の第二の主たる構成にあっては、処理工程を少なくすることができるので、チューブ容器の製造速度のスピードアップと、製造価格の低減化を得ることができ、仮ヘッドなどの切除片の発生を無くすことが可能であるので、材料の無駄をなくして、効果的な省資源化を得ることができる。
【0033】
ヘッド成形処理に際して、スリーブを成形されるヘッド部に対して位置決めする必要がないので、ヘッド成形処理そのものが行い易いものとなる。
【0034】
本体部の表面に位置決めマークを印刷する必要がないので、本体部表面に施される印刷表示の自由度を高めることができ、その分有効な印刷表示を得ることが可能となる。
【0035】
印刷処理がヘッド成形処理の後に施されるので、スリーブをインサート材として射出成形や押圧成形によりヘッドを成形する際に、成形装置から作用する熱的な影響や、スリーブを成形装置に組付ける際の、組付け部分とスリーブとの間に発生する摩擦等の機械的な影響が、悪影響として印刷表示に加わると云うことが全くなく、これにより成形された印刷表示の表示状態を安全に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】は本発明の一実施形態例を示す、一部縦断した側面図である。
【図2】は、図1に示した一実施形態例の、背面図である。
【図3】は、本発明の他の実施形態例を示す、要部側面図である。
【図4】は、本発明の成形処理工程例の一例を示す、説明図である。
【図5】は、従来の成形処理工程例の一例を示す、説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明の実施形態例を、図1〜図4を参照しながら説明する。
本発明によるチューブ容器1のヘッド部3(図1〜図3参照)は、内容物を収納する主体部分である柔軟な筒状の本体部2の上端に、この本体部2をインサート材として、射出成形、押圧成形等の手段で一体的に成形されるもので、肩壁4とネジ筒壁5と口筒片7とから構成されている。
【0038】
肩壁4は、ヘッド部3の本体部2との接続部を構成する部分で、外方に下降傾斜したテーパー筒構造となっており、図示実施例にあっては、チューブ容器1全体を、携帯に適したスリムなものとすべく幅狭となっている。
【0039】
肩壁4の上端に起立連設されたネジ筒壁5は、外周面に螺条を刻設して、ヘッド部3を覆って着脱可能に組付くキャップ13の着脱組付き部分を構成しており、このネジ筒壁5の上端に、縮径段部6を介して口筒片7を起立連設している。
【0040】
口筒片7は、傾斜頂壁8を有する有頂円筒形状をしており、傾斜頂壁8は、正面方向である一定方向に下降傾斜した外表面を形成し、適当な大きさの吐出口10開設して、傾斜頂壁8の外表面に形成された塗布機能部に対する内容物の吐出供給を可能としている。
【0041】
ネジ筒壁5と口筒片7との境界部分である縮径段部6には、直方体状に成形された位置決め突片12が設けられており、この位置決め突片12は、口筒片7の筒壁の後側外表面に、この外表面から突出した状態で、かつ縮径段部6から後方に突出しない構成で設けられている。
【0042】
このように、位置決め突片12は、口筒片7の後側に設けられているので、傾斜頂壁8が形成する塗布領域、すなわち正面側に形成される塗布領域内に位置することがなく、これにより塗布機能部の塗布動作の邪魔となることがなく、また縮径段部6から後方に突出しない構成となっているので、ヘッド部3の径寸法を増大させる必要性を生じる恐れが全くなく、かつヘッド部3を成形する成形金型の型抜きに対して、この位置決め突片12が邪魔となることがなく、これによりヘッド部3の成形を円滑に行うことができる。
【0043】
さらに、位置決め突片12は、口筒片7部分、すなわちヘッド部3の上端部にその全体を露出させた状態で位置することになるので、光学的には検出し易く、また機械的には接触し易いものとなり、これにより光学的および機械的に位置決め動作を行い易い構成となっている。
【0044】
図1図示実施形態例に示された塗布機能部の第一の構成例は、傾斜頂壁8の外表面を平滑な塗布面9に形成して構成されており、吐出口10からこの塗布面9に吐出された内容物を、塗布面9の平滑さによる滑りのよさと刺激感の低さを利用して、直接目的箇所に塗付するものとなっている。
【0045】
また、図3図示実施形態例に示された塗布機能部の第二の構成例は、傾斜頂壁8の外表面に、内容物の通過を許すと共に、この内容物が含浸する柔軟材製の塗布体11を位置させて構成されており、吐出口10から吐出された内容物を、この塗布体11に含浸させた状態で目的箇所に擦り付けて塗付するものとなっている。
【0046】
塗布体11としては、この種の塗布機能部に一般的に使用されているものの利用か可能であり、スポンジ、不織布等の利用が可能である。
【0047】
ヘッド部3に螺合着脱自在に組付けられるキャップ13(図1参照)は、ヘッド部3を覆う有頂円筒形状をしていて、ヘッド部3のネジ筒壁5に外嵌して螺合する着脱筒壁14の上端に頂壁15を連設して構成されており、図1に示した塗布機能部の第一の実施形態例の場合は、頂壁15の下面中央に、傾斜頂壁8に開設された吐出口10を嵌入して密閉する栓片16を垂下設している。
【0048】
次に、本発明によるヘッド部3を用いたチューブ容器1の成形方法および印刷方法の一例を、図4を参照しながら順に説明する。
【0049】
予め成形されているスリーブ材18(図4(a)参照)から、余分な切除片20を切除して一定長さのスリーブ17に成形する切除処理(図4(b)参照)を行う。なお、この切除片20の切除処理は、スリーブ材18を切断成形する当初から、切断寸法をスリーブ17の寸法に一致させておくことにより、不要となる。
【0050】
この一定長さ寸法に切断成形されたスリーブ17をヘッド成形装置23に組付けてヘッド成形処理(図4(c)参照)を行って、スリーブ17をインサート材として図4(d)に示すチューブ容器1を成形する。
【0051】
チューブ容器1を成形したならば、位置決め突片12を利用してチューブ容器1の印刷装置(図示省略)に対する位置決め処理を行ってから、印刷装置により印刷処理(図4(e)参照)を行って、印刷表示21付きのチューブ容器1の成形を完了する。
【0052】
上記説明から明らかなように、本発明によるチューブ容器成形・印刷方法は、実質的には、ヘッド成形処理と、位置決め処理と、印刷処理の三つの処理操作で構成されるので、その取扱い処理が極めて簡便であると共に、印刷表示21付きのチューブ容器1を素早く成形することができる。
【0053】
また、図4(e)に示されるように、成形された印刷表示21を施したチューブ容器1は、位置決めマーク22がなく、これにより位置決めマーク22によるチューブ容器1の外観体裁の劣化の恐れは皆無であり、また位置決めマーク22がないので、印刷表示21を施すことのできる領域を大きくすることができ、これにより所望する印刷表示21の成形が容易となる。
【0054】
そして、仮ヘッド19を含めた切除片20の発生を皆無とすることが可能であるので、廃棄される材料量を大幅に削減することができ、これにより高い省資源化効果を得ることが可能となる。
【0055】
さらに、位置決め突片12は、突出した構造物であるので、この位置決め突片12を利用した位置決め手段としては、光学的手段と機械的手段の何れも採用が可能であり、これにより実施し易い位置決め手段を自由に採用することができる。
【0056】
またさらに、印刷処理を、成形されたチューブ容器1に対して施すので、成形された印刷表示21に対して、ヘッド成形処理が熱的および機械的に悪影響を与えると云うことがない。
【0057】
なお、位置決め突片12として直方体形状の構造例を図示したが、位置決め突片12の構造は直方体形状に特定されることはなく、成形金型からの離型が支障なく達成できる携帯で、縮径段部6から外方に突出しないものであれば、どのような形状であっても良い。
【産業上の利用可能性】
【0058】
以上説明したように、本発明におけるチューブ容器のヘッド部、およびチューブ容器の成形・印刷方法は、チューブ容器に施される位置決め手段が、商品としてのチューブ容器の外観体裁を劣化させる恐れがないだけではなく、チューブ容器に施される印刷表示の表示機能を高めることが可能であるので、チューブ容器のヘッド部およびチューブ容器の成形・印刷方法として幅広い利用展開が期待できる。
【符号の説明】
【0059】
1 ;チューブ容器
2 ;本体部
3 ;ヘッド部
4 ;肩壁
5 ;ネジ筒壁
6 ;縮径段部
7 ;口筒片
8 ;傾斜頂壁
9 ;塗布面
10;吐出口
11;塗布体
12;位置決め突片
13;キャップ
14;着脱筒壁
15;頂壁
16;栓片
17;スリーブ
18;スリーブ材
19;仮ヘッド
20;切除片
21;印刷表示
22;位置合せマーク
23;ヘッド成形装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューブ容器のヘッド部であって、該ヘッド部を覆うキャップが着脱するネジ筒壁の上端に口筒片を起立設し、該口筒片の上端を塞ぐと共に一定方向に傾斜した傾斜頂壁に吐出口を開設し、前記傾斜頂壁の外表面に塗布機能部を形成し、前記ネジ筒壁の上位に、前記キャップの着脱に支障を与えない構成で位置決め突片を設けたチューブ容器のヘッド部。
【請求項2】
位置決め突片を、傾斜頂壁の傾斜方向とは反対側に位置させた請求項1に記載のチューブ容器のヘッド部。
【請求項3】
ネジ筒壁と口筒片との間に縮径段部を形成し、該縮径段部に位置決め突片を、前記縮径段部から側方に突出しない構成で設けた請求項1または2に記載のチューブ容器のヘッド部。
【請求項4】
傾斜頂壁の外表面を、平滑面である塗布面にして塗布機能部を構成した請求項1〜3の何れか1項に記載のチューブ容器のヘッド部。
【請求項5】
傾斜頂壁の外表面を、内容物の通過を許す柔軟な塗布体で形成して塗布機能部を構成した請求項1〜3の何れか1項に記載のチューブ容器のヘッド部。
【請求項6】
一定長さに成形されたスリーブに、位置決め突片を有するヘッド部をインサート成形するヘッド成形処理をしてチューブ容器を成形した後、前記ヘッド部の位置決め突片により周方向に沿った位置決め処理をしてから、前記チューブ容器の本体部表面に対する印刷表示の印刷処理を行うチューブ容器の成形・印刷方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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