説明

チョークコイル、LCフィルタ装置およびマグネトロン

【課題】ノイズを効率的に抑制し、かつ、フェライトコアの温度上昇を抑制できるチョークコイル、このチョークコイルを用いたLCフィルタ装置、および、このLCフィルタ装置を用いたマグネトロンを提供する。
【解決手段】チョークコイル1は、巻回軸51を有するコイル5と、巻回軸51方向に延びるようにコイル5内に少なくとも一部が配置され、コイル5に対向した面の少なくとも一部に凹凸部が形成されたMn‐Zn系のフェライトコア6とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チョークコイル、特にマグネトロン等の高周波用LCフィルタ装置に用いるチョークコイルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子レンジ用マグネトロンは、例えば特許文献1に開示されているように、マグネトロン本体の陰極入力側に併設されたフィルタボックス内にLCフィルタ装置を有する。このLCフィルタ装置は、チョークコアとコンデンサにより構成されるLCフィルタ回路である。このチョークコアは、高周波領域まで透磁率の低下の小さいNi−Zn系またはNi−Cu−Zn系のフェライトコアと、その外周に巻回されたコイルとからなる。LCフィルタ装置は、マグネトロン本体から発生した高周波ノイズがマグネトロンの外部に漏洩するのを抑制する。
【特許文献1】特開2005−38806号公報
【非特許文献1】河井武志、外2名、「フェライト磁心の高周波損失解析」、電気学会マグネティックス研究会資料、MAG−97−27
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
電子レンジ等の電気機器の小型化に伴い、フィルタボックス、さらにその内部に配置されるチョークコイルも小型化する必要がある。しかし、従来のチョークコイルでは、チョークコイルを小型化すると、ノイズ抑制機能が低減してしまう。
【0004】
また、マグネトロンの作動中には、チョークコイルを構成するフェライトコアが高温となり、その温度がキュリー温度に達すると、チョークコイルのインダクタンスが小さくなり、ノイズ抑制機能が低減してしまう。さらにチョークコイルのインダクタンスが小さくなると、マグネトロンのフィラメント電流が大きくなり、安定発振できなくなってしまう。フェライトコアの温度上昇を抑制するために、フェライトコアの体積を大きくすることも考えられるが、チョークコイルの小型化のニーズに反することとなる。
【0005】
そこで、本発明は、上記課題を解決するためのものであり、ノイズを効率的に抑制し、かつ、フェライトコアの温度上昇を抑制できるチョークコイルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明に係るチョークコイルは、巻回軸を有するコイルと、前記コイルの巻回軸方向に延びるように前記コイル内に少なくとも一部が配置され、前記コイルに対向した面の少なくとも一部に凹凸部が形成されたMn‐Zn系のフェライトコアとを具備する。本発明に係るチョークコイルは、コイルに対向した面の少なくとも一部に凹凸部が形成されたMn‐Zn系のフェライトコアを具備するため、コイルに対向したフェライトコア表面付近の磁束密度が大きくなり、かつ、フェライトコアの巻回軸方向の沿面距離が大きくなるため、効率的にノイズを抑制することができる。
【0007】
凹凸部の形成は、フェライトコアの巻回軸方向の沿面距離を大きくするためであるから、この凹凸部は、凹部、凸部あるいは巻回軸方向と交差する溝を含む。
【0008】
また、上記目的を達成するための本発明に係るLCフィルタ装置は、巻回軸を有するコイルと、前記コイルの巻回軸方向に延びるように前記コイル内に少なくとも一部が配置され、前記コイルに対向した面の少なくとも一部に凹凸部が形成されたMn‐Zn系のフェライトコアとを具備するチョークコイルを有する。
【0009】
さらには、上記目的を達成するための本発明に係るマグネトロンは、巻回軸を有するコイルと、前記コイルの巻回軸方向に延びるように前記コイル内に少なくとも一部が配置され、前記コイルに対向した面の少なくとも一部に凹凸部が形成されたMn−Zn系のフェライトコアとを具備するチョークコイルを有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ノイズを効率的に抑制し、かつ、フェライトコアの温度上昇を抑制できるチョークコイル、このチョークコイルを用いたLCフィルタ装置、および、このLCフィルタ装置を用いたマグネトロンを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
[第1の実施形態]
本発明を電子レンジ用マグネトロンに適用した実施形態について、図1ないし図4を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るマグネトロンの縦断面図である。図2は、図1のマグネトロンを構成するLCフィルタ装置およびフィルタボックスの上面図である。図3は、図2のLCフィルタ装置を構成するチョークコイルの側面図である。図4は、図3のチョークコイルの巻回軸方向の縦断面図である。
【0012】
本実施形態に係るマグネトロン4の概略について説明する。マグネトロン4は、マグネトロン本体20、LCフィルタ装置3およびフィルタボックス12を有する。LCフィルタ装置3は、チョークコイル1、2を有し、マグネトロン本体20から発生した高周波ノイズを抑制する役割を果たす。
【0013】
マグネトロン本体20の構造について説明する。陽極円筒21は、中心軸50に沿って円筒状に延びている。板状のベイン22は、中心軸50の近傍から放射状に延びて、陽極円筒21の内面に固定されている。陽極円筒21の内面に固定されていない側のベイン22の遊端は、中心軸50に沿って延びる同一の円筒面上に配置されていて、この円筒面をベイン内接円筒と呼ぶ。複数のベイン22は、円周方向の一つおきに、ベインの上下端部にろう付けされた大小それぞれ対となったストラップリング23、24によって連結されている。
【0014】
陰極25は、螺旋状のフィラメントであり、電子作用空間であるベイン内接円筒の内部に配置され、陽極円筒21の中心軸50に配置されている。また、陰極25の両端は、それぞれエンドハット26、27に固着されている。エンドハット26、27は、ベイン22に対して中心軸50の外側に配置されている。
【0015】
一対のポールピース28、29は、それぞれ中央部に貫通孔を有する漏斗状に形成され、貫通孔の中心は、中心軸50上に位置している。ポールピース28、29には、それぞれ筒状の金属封着体30、31が固着されている。それぞれの金属封着体30、31は、陽極円筒21の一端にも接している。ポールピース28、29の外径は陽極円筒21の径とほぼ同一に形成されている。ポールピース28、29の外周部分は、陽極円筒21の両方の端部にそれぞれ固定されている。
【0016】
出力側の金属封着体30のポールピース28に対して反対側の端には、出力側セラミック32が接合されている。また、出力側セラミック32の金属封着体に対して反対側の端には、排気管33が接合されている。ベイン22からはアンテナ34が導出されている。このアンテナ34は、出力側のポールピース28を貫通して、出力部内を延びて、先端は排気管33で挟持固定されている。排気管33の全体はキャップ35で覆われている。
【0017】
入力側の金属封着体31のポールピース29に対して反対側の端には、入力側セラミック36が接合されている。陰極25には、エンドハット26、27を介して2本のサポートロッド37、38が接続されている。サポートロッド37、38は、中継板39を介して管外へ導出されて、入力端子40、41に接続されている。
【0018】
マグネット42、43とヨーク44、45が、このような発振部本体を囲むように配設されて、磁気回路を形成している。また、発振部本体を冷却するためのラジエータ46が、陽極円筒21とヨーク45との間に配置されている。
【0019】
本実施形態に係るLCフィルタ装置3の構造について説明する。LCフィルタ装置3は、1対のチョークコイル1、2およびコンデンサ11により構成され、フィルタボックス12内に配置されている。フィルタボックス12は、ヨーク45に取り付けられている。箱型形状のフィルタボックス12は、その一面に挿入孔を有し、ステムを構成し入力端子40、41を導出している入力側セラミック36が、この挿入孔を通ってフィルタボックス12内に配置されている。
【0020】
1対のチョークコイル1、2は、フィルタボックス12内の略中央に配置されている。チョークコイル1、2を構成するコイルの一端は、フィルタボックス12内でそれぞれ入力端子40、41に接続されている。チョークコイル1、2を構成するコイルの他端は、それぞれリード線を介して、コンデンサ11に接続されている。コンデンサ11は、二端子の貫通コンデンサであり、フィルタボックス12の側壁に貫通した状態で取り付けられている。一対のチョークコイル1、2とコンデンサ11とが、LCフィルタ回路を構成している。
【0021】
本実施形態に係るチョークコイル1の構造について説明する。チョークコイル1は、コイル5とフェライトコア6とを有する。フェライトコア6は、Mn−Zn系のフェライトからなり、円柱形状にプレス成型され焼成されたものである。フェライトコア6は、後述するコイル5に巻回される巻回部15とコイル5に巻回されない非巻回部16とを有する。フェライトコア6の巻回部15の外周面には、コイル5の巻回軸51方向(フェライトコア6の軸方向)に垂直な溝17が形成されている。溝17のフェライトコア6の縦断面形状は、直径がコイル5を構成する導線の直径と同程度の略半円形状である。溝17の形成により、通常のプレス成型されたコアの溝が形成されていない面の場合に比べて、コイル5の巻回軸51方向(フェライトコア6の軸方向)の沿面距離が1.1倍以上大きくなることが好ましい。なお、フェライトコア6の形状は、円柱形状などの棒形状に限られず、例えばリング状のものでも良い。また、溝17は、コイル5の巻回軸51方向に垂直に形成されている必要はなく、コイル5の巻回軸51方向と交差するように形成されていれば良い。溝17の形状、大きさは問わない。さらに、フェライトコア6は、非巻回部16を有する必要はない。
【0022】
コイル5は、絶縁被覆された導線を螺旋状に巻回したもので、導線が密に巻かれている密巻き部13と導線が疎に巻かれている疎巻き部14とを有する。コイル5は、密巻き部13において、フェライトコア6の一部である巻回部15を巻回している。一方、コイル5は、疎巻き部14において、フェライトコア6を巻回せず、空芯コイルとなっている。なお、コイル5は、密巻き部と疎巻き部との区別を有する必要はなく、一様にフェライトコア6に巻回されていても良い。チョークコイル2は、チョークコイル1と同等の構成を有するため、説明を省略する。
【0023】
本実施形態に係るLCフィルタ装置3およびチョークコイル1、2の作用について説明する。LCフィルタ装置3は、一対のチョークコイル1、2とコンデンサ11とで構成されたLCフィルタ回路を有し、マグネトロン4の発振部から入力端子40、41側に漏洩した高周波ノイズが装置外に漏出するのを抑制する。また、フェライトコア6は、チョークコイル1、2のコアとしての機能のみならず、フェライトコア6自身の高周波吸収機能を併せ持つため、入力端子40、41側に漏洩した高周波ノイズが装置外に漏出するのを抑制する。LCフィルタ装置3全体として、150kHz〜1GHzの高周波ノイズの漏出を抑制する。
【0024】
本実施形態に係るチョークコイル1、2、LCフィルタ装置3およびマグネトロン4の効果について説明する。本実施形態では、フェライトコア6の巻回部15の外周面には、コイル5の巻回軸51方向(フェライトコア6の軸方向)と交差する溝17が形成されている。そのため、巻回部15の外周面において、コイル5の巻回軸51方向(フェライトコア6の軸方向)の沿面距離が、溝17が形成されていない場合に比べて大きい。巻回部15の外周面の表面近傍を通る磁束は、溝17の有無にかかわらず透磁率の大きいフェライトコア6内を通るため、溝17の形状に沿って蛇行する。そのため、巻回部15の外周面の表面近傍の磁路長が、溝17が形成されていない場合に比べて大きい。ここで、一般に、磁路長が大きくなると、フェライトコアの損失が大きくなり、ノイズ抑制効果が向上することが知られている。
【0025】
よって、溝17が形成されていることにより、ノイズ抑制効果が向上する。
【0026】
一方、本実施形態では、フェライトコア6は、Mn−Zn系のフェライトコアからなる。ここで、一般に、Mn−Zn系のフェライトコア内を磁束が通過する場合、フェライトコアの表面付近の磁束密度が大きくなることが知られている(非特許文献1を参照)。
【0027】
したがって、本実施形態に係るチョークコイル1、2およびLCフィルタ装置3は、Mn−Zn系のフェライトからなり、かつ、巻回部15の外周面に溝17が形成されているフェライトコア6を有するため、効率的にノイズを抑制することができる。
【0028】
また、本実施形態では、フェライトコア6の巻回部15の外周面には溝17が形成されている。そのため、巻回部15の外周面の表面積が、溝17が形成されていない場合に比べて大きい。よって、フェライトコア6は、溝17が形成されていない場合に比べて冷却効果が高い。ここで、一般に、フェライトコア6の温度がキュリー温度に達すると、チョークコイルのインダクタンスが小さくなり、LCフィルタ装置3のノイズ抑制効果が減少してしまうことが知られている。したがって、本実施形態に係るチョークコイル1、2およびLCフィルタ装置3は、外周面に溝17が形成されているフェライトコア6を有するため、フェライトコア6の温度上昇によるノイズ抑制効果の低減を緩和できる。
【0029】
[第2の実施形態]
本発明を電子レンジ用マグネトロンに適用した第2の実施形態について、図5を用いて説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係るチョークコイルの側面図である。なお、本実施形態は第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
【0030】
本実施形態では、フェライトコア6の巻回部15の外周面のみならず、非巻回部16の外周面にも、溝17が形成されている。なお、溝17は、非巻回部16の外周面の全体に形成されている必要はなく、非巻回部16の外周面の一部に形成されていても良い。
【0031】
本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、非巻回部16の外周面に溝17が形成されていない場合に比べて、非巻回部16の外周面の表面積が大きい。したがって、本実施形態に係るチョークコイル1、2およびLCフィルタ装置3は、フェライトコア6自身の高周波吸収機能を高めることができ、かつ、フェライトコア6の温度上昇によるノイズ抑制効果の低減を緩和できる。
【0032】
[第3の実施形態]
本発明を電子レンジ用マグネトロンに適用した第3の実施形態について、図6を用いて説明する。図6は、本発明の第3の実施形態に係るチョークコイルの巻回軸方向の縦断面図である。なお、本実施形態は第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
【0033】
本実施形態では、フェライトコア6には、巻回軸51方向に沿ってフェライトコア6を貫通する通気孔19が形成されている。すなわち、フェライトコア6は、円筒状に形成されている。なお、通気孔19は、フェライトコア6を貫通している必要はなく、孔形も問わない。
【0034】
本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、フェライトコア6の表面積が、通気孔19が形成されていない場合に比べて大きい。したがって、本実施形態に係るチョークコイル1、2およびLCフィルタ装置3は、フェライトコア6の温度上昇によるノイズ抑制効果の低減を緩和できる。
【0035】
[第4の実施形態]
本発明を電子レンジ用マグネトロンに適用した第4の実施形態について、図7を用いて説明する。図7は、本発明の第4の実施形態に係るチョークコイルを構成するフェライトコアの側面図である。なお、本実施形態は第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
【0036】
本実施形態では、フェライトコア6の巻回部15の外周面には、凹部18が形成されている。この凹部18は、通常のプレス成型されたコアの凹部が形成されていない面の場合に比べて、コイル5の巻回軸51方向(フェライトコア6の軸方向)の沿面距離が1.1倍以上大きくなるような深さであることが好ましい。なお、凹部18の代わりに凸部が形成されていても良く、また、凹部18および凸部が形成されていても良い。
【0037】
本実施形態によれば、巻回部15の外周面において、コイル5の巻回軸51方向(フェライトコア6の軸方向)の沿面距離が、凹部18が形成されていない場合に比べて大きい。したがって、本実施形態に係るチョークコイル1、2およびLCフィルタ装置3は、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0038】
[第5の実施形態]
本発明を電子レンジ用マグネトロンに適用した第5の実施形態について、図8を用いて説明する。図8は、本発明の第5の実施形態に係るチョークコイルの巻回軸方向の縦断面図である。なお、本実施形態は第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
【0039】
本実施形態では、フェライトコア6の巻回部15の外周面には、後述するコイル5の密巻き部13の導線をガイドする溝17が螺旋状に形成されている。コイル5は、密巻き部13において、フェライトコア6の外周面に螺旋状に形成された溝17に沿って、フェライトコア6の一部である巻回部15を巻回している。
【0040】
本実施形態によれば、コイル5の巻回部15が螺旋状の溝17に密着してガイドされるため、その分コイル5の外形およびチョークコイル1、2を縮小することができる。例えば、溝17の深さを巻回部15の導線の半径より大きくしておけば、巻回部15の導線の直径に相当するコイル5の外径を縮小できる。
【0041】
上記各実施形態は単なる例示であって、本発明はこれらに限定されるものではなく、各実施形態の特徴を組み合わせても良い。また、本発明に係るチョークコイル、LCフィルタ装置およびマグネトロンは、電子レンジ用に限定されるものではなく、レーダー等の他の電子機器に用いても良い。さらには、本発明にかかるチョークコイルは、商用電源のノイズフィルタに用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るマグネトロンの縦断面図である。
【図2】図1のマグネトロンを構成するLCフィルタ装置およびフィルタボックスの上面図である。
【図3】図2のLCフィルタ装置を構成するチョークコイルの側面図である。
【図4】図3のチョークコイルの巻回軸方向の縦断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るチョークコイルの側面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係るチョークコイルの巻回軸方向の縦断面図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係るチョークコイルを構成するフェライトコアの側面図である。
【図8】本発明の第5の実施形態に係るチョークコイルの巻回軸方向の縦断面図である。
【符号の説明】
【0043】
1、2…チョークコイル、3…LCフィルタ装置、4…マグネトロン、5…コイル、6…フェライトコア、11…コンデンサ、12…フィルタボックス、13…密巻き部、14…疎巻き部、15…巻回部、16…非巻回部、17…溝、18…凹部、19…通気孔、20…マグネトロン本体、21…陽極円筒、22…ベイン、23、24…ストラップリング、25…陰極、26、27…エンドハット、28、29…ポールピース、30、31…金属封着体、32…出力側セラミック、33…排気管、34…アンテナ、35…キャップ、36…入力側セラミック、37、38…サポートロッド、39…中継板、40、41…入力端子、42、43…マグネット、44、45…ヨーク、46…ラジエータ、50…中心軸、51…巻回軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻回軸を有するコイルと、
前記巻回軸方向に延びるように前記コイル内に少なくとも一部が配置され前記コイルに対向した面の少なくとも一部に凹凸部が形成されたMn‐Zn系のフェライトコアと
を具備するチョークコイル。
【請求項2】
前記凹凸部は前記コイルに対向した面の全体に形成され、
前記コイルは前記フェライトコアの一部を巻回していること
を特徴とする請求項1に記載のチョークコイル。
【請求項3】
前記凹凸部は前記巻回軸方向と交差する溝であること
を特徴とする請求項1または2に記載のチョークコイル。
【請求項4】
前記溝は螺旋状に形成され、
前記コイルの巻き線は前記溝にガイドされて巻回されていること
を特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のチョークコイル。
【請求項5】
前記フェライトコアは棒状であること
を特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のチョークコイル。
【請求項6】
前記フェライトコアは、巻回軸方向に沿って通気孔を有すること
を特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のチョークコイル。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか一項に記載のチョークコイルを有すること
を特徴とするLCフィルタ装置。
【請求項8】
請求項1ないし6のいずれか一項に記載のチョークコイルを有すること
を特徴とするマグネトロン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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