説明

ツリー型コンテンツ放送システム、コンテンツカタログ情報作成方法、ノード装置等

【課題】カタログ管理サーバ等の特定の装置の配信負担を抑え、コンテンツカタログ情報のデータ量を抑えることが可能なツリー型コンテンツ放送システム、コンテンツカタログ情報作成方法、ノード装置等、及びノード処理プログラムを提供する。
【解決手段】本発明は、複数のノード装置により形成されたツリー型コンテンツ放送システムであって、放送装置を最上位として前記複数のノード装置が複数の階層を形成しつつ通信手段を介してツリー状に接続され、前記放送装置により放送されたコンテンツデータが、上位階層の前記ノード装置から下位階層の前記ノード装置に順次転送されるようにしたツリー型コンテンツ放送システムにおける前記ノード装置であって、前記放送された前記コンテンツデータを受信するコンテンツ受信手段と、少なくとも前記受信されたコンテンツデータを特定するためのコンテンツ特定情報が登録されたコンテンツカタログ情報を作成するカタログ作成手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えたピアツーピア(Peer to Peer(P2P))型の通信システムの技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のピアツーピア型の通信システムにおいては、コンテンツデータを複数のノード装置に分散配置(分散保存)させておくコンテンツ分散保存システムが知られており、これにより、対故障性やアクセスの分散性を高められている。このように分散保存されたコンテンツデータの所在は、例えば特許文献1に開示されるような分散ハッシュテーブル(以下、DHT(Distributed Hash Table)という)を利用して効率良く検索可能になっている。当該DHTは、各ノード装置に記憶されており、当該DHTには、各種メッセージの転送先となるべき複数のノード装置を示すノード情報(例えば、IPアドレス及びポート番号を含む)が登録されている。
【0003】
そして、各ノード装置は、分散保存されているコンテンツデータに関する情報(例えば、コンテンツ名、ジャンル、アーティスト名等)が登録されたコンテンツカタログ情報を有しており、当該コンテンツカタログ情報に登録された例えばコンテンツ名に基づき、所望のコンテンツデータの所在を検索(発見)するためのメッセージ(クエリ)を他のノード装置に送出することにより、当該メッセージは、上記DHTにしたがって、複数の中継のノード装置により当該コンテンツデータの所在の管理元のノード装置に向かって転送され、最終的に当該メッセージが辿り着く上記管理元のノード装置からノード情報を取得することになる。これにより、当該メッセージを送出したノード装置は、上記検索に係るコンテンツデータを保存しているノード装置に対して、当該コンテンツデータを要求し、当該コンテンツデータの提供を受けることができる。
【0004】
ところで、上記コンテンツカタログ情報は、例えばシステム管理者等により管理されるカタログ管理サーバから、コンテンツ分散保存システムに参加している全てのノード装置に対して配信(配布)される。また、新しいコンテンツデータが、コンテンツ分散保存システム上における、あるノード装置に投入(初めて保存)される度に、これに対応する新しいコンテンツカタログ情報が全てのノード装置に対して配信される。
【特許文献1】特開2006−197400号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記コンテンツカタログ情報を、コンテンツ分散保存システムに参加している全てのノード装置に対して、例えばカタログ管理サーバから配信するとなると、当該カタログ管理サーバの負担が大きくなるという問題がある。また、コンテンツ分散保存システムにおける複数のノード装置に保存されている全てのコンテンツデータに関する情報を、コンテンツカタログ情報に登録するとなると、膨大なデータ量になり、それだけの記憶容量を各ノード装置側で確保しなければならず、さらに、ユーザが所望のコンテンツデータを検索することも大変となる。
【0006】
本発明は、以上の問題等に鑑みてなされたものであり、カタログ管理サーバ等の特定の装置の配信負担を抑え、コンテンツカタログ情報のデータ量を抑えることが可能なツリー型コンテンツ放送システム、コンテンツカタログ情報作成方法、ノード装置等、及びノード処理プログラムを提供すること等を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数のノード装置により形成されたツリー型コンテンツ放送システムであって、放送装置を最上位として前記複数のノード装置が複数の階層を形成しつつ通信手段を介してツリー状に接続され、前記放送装置により放送されたコンテンツデータが、上位階層の前記ノード装置から下位階層の前記ノード装置に順次転送されるようにしたツリー型コンテンツ放送システムにおける前記ノード装置であって、前記放送された前記コンテンツデータを受信するコンテンツ受信手段と、少なくとも前記受信されたコンテンツデータを特定するためのコンテンツ特定情報が登録されたコンテンツカタログ情報を作成するカタログ作成手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、ツリー型コンテンツ放送システムにおいて放送されたコンテンツデータに基づき、当該コンテンツデータを特定するためのコンテンツ特定情報が登録されたコンテンツカタログ情報を作成するように構成したので、各ノード装置は独自にコンテンツカタログ情報を作成でき、カタログ管理サーバ等の特定の装置の配信負担を抑え、コンテンツカタログ情報のデータ量を抑えることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項2に記載のノード装置において、前記コンテンツカタログ情報に登録された前記コンテンツ特定情報をユーザに対して提示する提示手段と、前記ユーザから何れかの前記コンテンツ特定情報の指定を受け付ける受付手段と、前記指定されたコンテンツ特定情報に対応するコンテンツデータを取得するコンテンツ取得手段と、を備え、前記コンテンツ取得手段は、複数の前記コンテンツデータが複数のノード装置に分散保存されたコンテンツ分散保存システムにおけるノード装置であって、前記指定されたコンテンツ特定情報に対応するコンテンツデータを保存しているノード装置から、当該コンテンツデータを取得することを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、各ノード装置は、上記作成したコンテンツカタログ情報を用いて、コンテンツ分散保存システムにおいてコンテンツデータを保存しているノード装置から、所望のコンテンツデータを取得することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のノード装置において、前記受信されたコンテンツデータを再生する再生手段と、前記再生に係るコンテンツデータの再生時間を計測する再生時間計測手段と、を更に備え、前記カタログ作成手段は、前記計測された再生時間が所定時間以上であるコンテンツデータを特定するためのコンテンツ特定情報を、前記コンテンツカタログ情報に登録することを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、ユーザによるザッピングを考慮して、ユーザが所望するコンテンツデータを特定するためのコンテンツ特定情報が登録されたコンテンツカタログ情報を作成することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載のノード装置において、前記ツリー型コンテンツ放送システムにおいては、複数の放送チャンネル毎に、前記複数のノード装置が複数の階層を形成しつつ通信手段を介してツリー状に接続され、互いに異なるコンテンツデータが放送されるものであって、前記受信されたコンテンツデータを再生する再生手段と、前記チャンネル毎に、前記再生に係るコンテンツデータの再生時間を計測する計測手段と、を更に備え、前記カタログ作成手段は、前記計測された再生時間が所定時間以上である放送チャンネルで放送されるコンテンツデータを特定するためのコンテンツ特定情報を、前記コンテンツカタログ情報に登録することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、ユーザが所望するコンテンツデータを特定するためのコンテンツ特定情報ばかりでなく、その放送チャンネルで放送されるコンテンツデータを特定するためのコンテンツ特定情報が登録された、充実したコンテンツカタログ情報を作成することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載のノード装置において、前記カタログ作成手段は、前記受信されたコンテンツデータに関連するコンテンツデータを特定するためのコンテンツ特定情報を、前記コンテンツカタログ情報に登録することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、よりユーザの嗜好にあった充実したコンテンツカタログ情報を作成することができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載のノード装置において、前記カタログ作成手段は、前記コンテンツデータの放送元側で推奨すべきコンテンツデータを特定するためのコンテンツ特定情報を、前記コンテンツカタログ情報に登録することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、宣伝広告効果を含めた充実したコンテンツカタログ情報を作成することができる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一項に記載のノード装置において、前記コンテンツ特定情報は、前記コンテンツデータの放送ストリーム中に所定間隔で含まれており、前記カタログ作成手段は、前記コンテンツカタログ情報に登録するべき前記コンテンツ特定情報を前記放送ストリームから取得することを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、当該コンテンツデータの放送中に、コンテンツカタログ情報に登録するべきコンテンツ特定情報を簡単に取得することができる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一項に記載のノード装置において、前記カタログ作成手段は、前記コンテンツカタログ情報に登録するべき前記コンテンツ特定情報を、前記放送装置から取得することを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、当該コンテンツデータの放送終了後であっても、コンテンツカタログ情報に登録するべきコンテンツ特定情報を取得することができる。
【0023】
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至7の何れか一項に記載のノード装置において、前記コンテンツカタログ情報に登録されてから基準時間が経過した前記コンテンツ特定情報を当該コンテンツカタログ情報から削除する特定情報削除手段を更に備えることを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、コンテンツカタログ情報が膨大なデータ量にならないように調整することができる。
【0025】
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至7の何れか一項に記載のノード装置において、前記コンテンツカタログ情報に登録された前記コンテンツ特定情報の登録数が基準数を超えた場合に、前記登録が古い順に前記コンテンツ特定情報を当該コンテンツカタログ情報から削除する特定情報削除手段を更に備えることを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、コンテンツカタログ情報が膨大なデータ量にならないように調整することができる。
【0027】
請求項11に記載の発明は、請求項9に記載のノード装置において、前記コンテンツデータの種別毎に前記基準時間を設定する基準時間設定手段と、前記受信されたコンテンツデータを再生する再生手段と、前記コンテンツデータの種別毎に前記コンテンツデータの再生頻度を算出する再生頻度算出手段と、を更に備え、前記基準時間設定手段は、前記コンテンツデータの種別毎の前記再生頻度に応じて当該種別毎の前記基準時間を変更し、前記特定情報削除手段は、前記コンテンツカタログ情報に登録されてから前記基準時間が経過した当該種別に対応する前記コンテンツ特定情報を当該コンテンツカタログ情報から削除することを特徴とする。
【0028】
この発明によれば、ユーザの嗜好性が高い種別に対応するコンテンツ特定情報が、より多く登録されるコンテンツカタログ情報を作成することができる。
【0029】
請求項12に記載の発明は、請求項10に記載のノード装置において、前記コンテンツデータの種別毎に前記基準数を設定する基準数設定手段と、前記受信されたコンテンツデータを再生する再生手段と、前記コンテンツデータの種別毎に前記コンテンツデータの再生頻度を算出する再生頻度算出手段と、を更に備え、前記基準数設定手段は、前記コンテンツデータの種別毎の前記再生頻度に応じて当該種別毎の前記基準数を変更し、前記特定情報削除手段は、前記コンテンツ特定情報の登録数が基準数を超えた前記種別に対応する前記コンテンツ特定情報を当該コンテンツカタログ情報から削除することを特徴とする。
【0030】
この発明によれば、ユーザの嗜好性が高い種別に対応するコンテンツ特定情報が、より多く登録されるコンテンツカタログ情報を作成することができる。
【0031】
請求項13に記載のノード処理プログラムの発明は、コンピュータを、請求項1乃至12に記載のノード装置として機能させることを特徴とする。
【0032】
請求項14に記載の発明は、複数のノード装置により形成されたツリー型コンテンツ放送システムであって、放送装置を最上位として前記複数のノード装置が複数の階層を形成しつつ通信手段を介してツリー状に接続され、前記放送装置により放送されたコンテンツデータが、上位階層の前記ノード装置から下位階層の前記ノード装置に順次転送されるようにしたツリー型コンテンツ放送システムであって、前記ノード装置は、前記放送された前記コンテンツデータを受信するコンテンツ受信手段と、少なくとも前記受信されたコンテンツデータを特定するためのコンテンツ特定情報が登録されたコンテンツカタログ情報を作成するカタログ作成手段と、を備えることを特徴とする。
【0033】
請求項15に記載の発明は、複数のノード装置により形成されたツリー型コンテンツ放送システムであって、放送装置を最上位として前記複数のノード装置が複数の階層を形成しつつ通信手段を介してツリー状に接続され、前記放送装置により放送されたコンテンツデータが、上位階層の前記ノード装置から下位階層の前記ノード装置に順次転送されるようにしたツリー型コンテンツ放送システムにおけるコンテンツカタログ情報作成方法であって、前記ノード装置が、前記放送された前記コンテンツデータを受信する工程と、少なくとも前記受信されたコンテンツデータを特定するためのコンテンツ特定情報が登録されたコンテンツカタログ情報を作成する工程と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、ツリー型コンテンツ放送システムにおいて放送されたコンテンツデータに基づき、当該コンテンツデータを特定するためのコンテンツ特定情報が登録されたコンテンツカタログ情報を作成するように構成したので、各ノード装置は独自にコンテンツカタログ情報を作成でき、カタログ管理サーバ等の特定の装置の配信負担を抑え、コンテンツカタログ情報のデータ量を抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、通信システムに本発明を適用した場合の実施形態である。
【0036】
1.通信システムの構成等
始めに、図1等を参照して、本実施形態に係る通信システムの概要構成等について説明する。
【0037】
図1は、本実施形態に係る通信システムにおける各ノード装置の接続態様の一例を示す図である。
【0038】
図1の下部枠101内に示すように、IX(Internet eXchange)3、ISP(Internet Service Provider)4a,4b、DSL(Digital Subscriber Line)回線事業者(の装置)5a,5b、FTTH(Fiber To The Home)回線事業者(の装置)6、及び通信回線(例えば、電話回線や光ケーブル等)7等によって、インターネット等のネットワーク(現実世界の通信ネットワークであり、通信手段の一例)8が構築されている。なお、図1の例におけるネットワーク(通信ネットワーク)8には、データ(パケット)を転送するためのルータが、適宜挿入されているが図示を省略している。
【0039】
このようなネットワーク8には、複数のノード装置(以下、「ノード」という)Nn(n=1,2,3・・・の何れか)が接続されている。また、各ノードNnには、固有の製造番号およびIP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられている。このような製造番号およびIPアドレスは、複数のノード間で重複しないものである。
【0040】
そして、本実施形態に係る通信システムSは、これらのノードNnのうち、図1の上部枠100内に示すように、何れか複数のノードNnの参加により形成されるピアツーピア方式のネットワークシステムとなっている。なお、図1の上部枠100内に示すネットワーク9は、既存のネットワーク8を用いて形成された仮想的なリンクを構成するオーバーレイネットワーク9(論理的なネットワーク)である。
【0041】
更に、この通信システムSは、大別して、コンテンツ分散(型)保存システム(コンテンツ分散ストレージシステム)とツリー型コンテンツ放送(配信)システムに分けられる。
【0042】
図2は、コンテンツ分散保存システムとツリー型コンテンツ放送システムの概念図である。
【0043】
コンテンツ分散保存システムSX1においては、コンテンツデータCj(j=1,2,3・・・の何れか)が、該システムSX1に参加している複数のノードNnに分散保存(コンテンツデータCjを保存するノードは任意であり、例えば、ノードN7等に保存)されるようになっており、一のノードNn(例えば、ノードN7)が他のノードNn(例えば、ノードN1)からの要求に応じて自己が保存しているコンテンツデータCjを、ネットワーク8を介して送信するようになっている。かかるコンテンツデータCjの投入(つまり、当該コンテンツデータCjがコンテンツ分散保存システムSX1におけるノードNnに初めて保存されること)は、例えばコンテンツ投入サーバSA1により行われる。
【0044】
一方、ツリー型コンテンツ放送システムSX2においては、放送装置の一例としてのノードN10(なお、接続態様管理サーバSA3の機能を有するコンテンツ放送サーバであっても良い)を最上位(頂点)として、該システムSX2に参加している複数のノードNn(図2の例では、ノードN11〜N17・・・)が複数の階層を形成しつつネットワーク8を介してツリー状に接続され、ノードN10により放送(配信)されたコンテンツデータCjを含む放送ストリームが、上位階層のノードNn(例えば、ノードN10等)から下位階層のノードNn(例えば、ノードN15等)に順次転送されるようになっている。かかるコンテンツデータCjは、例えばコンテンツ投入サーバSA1によりノードN10に投入されることになる。
【0045】
ここで、各ノードNnは、コンテンツ分散保存システムSX1とツリー型コンテンツ放送システムSX2の何れか一方に参加するだけでなく、双方に参加することが可能になっている(図2の例では、ノードN1が双方のシステムに参加している)。
【0046】
1−1.コンテンツ分散保存システムSX1の構成及び機能等
次に、図2等を参照して、コンテンツ分散保存システムSX1について説明する。
【0047】
コンテンツ分散保存システムSX1は、特定のアルゴリズム、例えば、DHT(Distributed Hash Table)を利用したアルゴリズムにより実現される。そして、コンテンツ分散保存システムSX1に参加している各ノードNnには、固有の識別情報であるノードIDが割り当てられており、当該ノードIDは、例えば、各ノードNnに個別に割り当てられたIPアドレス或いは製造番号を共通のハッシュ関数(例えば、SHA−1等)によりハッシュ化した値(例えば、bit長が160bit)であり、図2に示すような一つのID空間に偏りなく分散して配置されることになる。
【0048】
なお、コンテンツ分散保存システムSX1への参加は、参加していないノードNn(例えば、ノードN8)が、参加している任意のノードNn(例えば、当該システムSX1に常時参加しているコンタクトノード)に対して参加要求を示す参加メッセージを送信することによって行われる。
【0049】
上記のように共通のハッシュ関数により求められた(ハッシュ化された)ノードIDは、当該IPアドレス或いは製造番号が異なれば、同じ値になる確率が極めて低いものである。また、このノードIDは、ノードの最大運用台数を収容できるだけのbit数を持たせる必要がある。例えば、128bitの番号とすれば、2^128=340×10^36台のノードを運用できる。なお、ハッシュ関数については公知であるので詳しい説明を省略する。
【0050】
また、各ノードNnは、夫々、DHTを用いたルーティングテーブルを保持している。このルーティングテーブルは、コンテンツ分散保存システムSX1上における各種メッセージの転送先を規定しており、具体的には、ID空間内で適度に離れたノードNnのノードID、IPアドレス及びポート番号を含むノード情報(転送先ノード情報)が複数登録されている。
【0051】
コンテンツ分散保存システムSX1に参加している1台のノードNnは、該システムSX1に参加している全てのノードNnのうち、必要最低限のノードNnのノード情報をルーティングテーブルに登録しておき、ノード情報を知らない(記憶していない)ノードNnについては、各ノードNn間で互いに各種メッセージを転送し合って届けてもらうようになっている。
【0052】
ここで、図3及び図4を参照して、DHTを用いたルーティングテーブルについて詳しく説明する。
【0053】
図3は、ノードN2が保持するDHTを用いたルーティングテーブルの一例を示す図であり、図4は、DHTのID空間の一例を示す概念図である。
【0054】
なお、図3及び図4の例においては、説明の便宜上、ノードIDのbit長を2bit×3桁=6bitとし、各桁を4進数(0〜3の整数)で表している(実際には、もっと長いbit長を用い、各桁も例えば4bitに区切って0〜fの16進数で表現する)。
【0055】
図3の例において、DHTを用いたルーティングテーブルは、レベル1〜レベル3のテーブルからなり(複数のレベルに区分されており)、各レベルのテーブルエントリーには、エリア毎に、ノード情報として、ノードIDとこれに対応するノードNnのIPアドレス及びポート番号が対応付けられて登録されている。各レベルのテーブルにおける各エリアは、DHTのノードID空間を分割することにより得られるエリアである。例えば、図4に示すように、レベル1では、DHTのID空間全体が4分割され、“000”〜“033”のノードIDが存在するエリアを0XXのエリア、“100”〜“133” のノードIDが存在するエリアを1XXのエリア、“200”〜“233” のノードIDが存在するエリアを2XXのエリア、“300”〜“333” のノードIDが存在するエリアを3XXのエリアとする。また、レベル2では、レベル1のエリア(つまり、0XX〜3XXのエリア)が更に4分割、例えば1XXのエリアが4分割され、“100”〜“103” のノードIDが存在するエリアを10Xのエリア、“110”〜“113” のノードIDが存在するエリアを11Xのエリア、“120”〜“123” のノードIDが存在するエリアを12Xのエリア、“130”〜“133” のノードIDが存在するエリアを13Xのエリアとする。
【0056】
そして、例えば、ノードN2のノードIDが“122”とすると、図3に示すように、かかるノードN2のレベル1における1XXのエリア(自己(つまり、自ノード)が存在するエリア)のテーブルには、自己のノードID及びIPアドレス(IPアドレスは自分のものであるので、当該ルーティングテーブルに登録しなくても良い)等が登録され、自己が存在しないエリア(つまり、0XXのエリア、2XXのエリア、及び3XXのエリア)には、夫々、他の任意のノードNnのノードID及びIPアドレス等が登録されている。
【0057】
また、かかるノードN2のレベル2における12Xのエリア(自己が存在するエリア)のテーブルには、図3に示すように、自己のノードID及びIPアドレス(IPアドレスは自分のものであるので、当該ルーティングテーブルに登録しなくても良い)等が登録され、自己が存在しないエリア(つまり、10Xのエリア、11Xのエリア、及び13Xのエリア)等には、夫々、他の任意のノードNnのノードID及びIPアドレス等が登録されている。
【0058】
更に、かかるノードN2のレベル3には、図3に示すように、ノードIDが“120”〜“122”のノードID及びIPアドレス(IPアドレスは自分のものであるので、当該ルーティングテーブルに登録しなくても良い)等が登録されている。
【0059】
なお、図3及び図4の例では、ノードIDのbit長を3桁×2bitとしたので、レベル1〜3の3レベル分のテーブルで網羅できるが、ノードIDのbit長が増せば、その分のテーブルが必要となる(例えば、ノードIDのbit長を16桁×4bitとした場合、16レベル分のテーブルが必要となる)。
【0060】
このように、本実施形態におけるDHTを用いたルーティングテーブルでは、レベルが上がるほど、エリアが狭まっていくようになっている。
【0061】
また、このようなDHTは、例えば、未参加のノードがコンテンツ分散保存システムSX1に参加する際に与えられることになる。
【0062】
ところで、コンテンツ分散保存システムSX1においては、上述したように、様々なコンテンツ(例えば、映画や音楽等)データが、複数のノードNnに分散して保存(格納)されており(言い換えれば、コンテンツデータCjが複製されその複製情報であるレプリカが分散保存されている)、例えば、ノードN1及びノードN5には、タイトルがXXXの映画のコンテンツデータC1が保存されており、一方、ノードN7には、タイトルがYYYの映画のコンテンツデータC2が保存されるというように、複数のノードNn(以下、「コンテンツ保持ノード」という)に分散されて保存される。
【0063】
また、これらのコンテンツデータCjには、夫々、コンテンツ名(タイトル)及びコンテンツID(コンテンツ毎に固有の識別情報)等の情報が付加されている。
【0064】
このコンテンツIDは、例えば、コンテンツ名+任意の数値(或いは、当該コンテンツデータCjの先頭数バイトでも良い)が、上記ノードIDを得るときと共通のハッシュ関数によりハッシュ化されて生成される(ノードIDと同一のID空間に配置)。或いは、システム運営者が、コンテンツ毎に一意のID値(ノードIDと同一ビット長)を付与しても良い。
【0065】
また、このように分散保存されているコンテンツデータCjの所在、つまり、当該コンテンツデータCjを保存したノードNnのノード情報(例えば、IPアドレス及びポート番号等を含む)と当該コンテンツデータCjに対応するコンテンツID等の組が含まれるインデックス情報が、当該コンテンツデータCjの所在の管理元としてのノードNn(以下、「ルートノード」、又は「コンテンツ(コンテンツID)のルートノード」という)等により記憶(インデックスキャッシュに記憶)、管理されるようになっている。
【0066】
例えば、タイトルがXXXの映画のコンテンツデータC1のインデックス情報は、そのコンテンツ(コンテンツID)のルートノードであるノードN6により管理され、タイトルがYYYの映画のコンテンツデータC2のインデックス情報は、そのコンテンツ(コンテンツID)のルートノードであるノードN3により管理される。つまり、コンテンツ毎にルートノードが分けられるので負荷分散が図られており、しかも、同一のコンテンツデータCj(コンテンツIDが同一)が、夫々、複数のコンテンツ保持ノードに保存されている場合であっても、かかるコンテンツデータCjのインデックス情報は、一つのルートノードで管理することができる。また、このようなルートノードは、例えば、コンテンツIDと最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノードIDを有するノードNnであるように定められる。
【0067】
そして、あるノードNnのユーザが、所望するコンテンツデータCjを取得したい場合、当該コンテンツデータCjの取得を望むノードNn(以下、「ユーザノード」という)は、当該ユーザにより、後述するコンテンツカタログ情報(コンテンツリストともいう)から選択されたコンテンツデータCjのコンテンツID及び自己のノード情報を含むコンテンツ所在問合せ(検索)メッセージ(クエリ)を生成し、これを自己のDHTを用いたルーティングテーブルにしたがって他のノードNnに対して送出する。つまり、ユーザノードは、コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを、ルートノードに向けて送出する。これにより、コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージは、コンテンツIDをキーとするDHTルーティングによって最終的にルートノードに到着することになる。
【0068】
なお、上記コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージに含まれるコンテンツIDは、ユーザノードによって、コンテンツ名が上記共通のハッシュ関数によりハッシュ化されて生成されるようにしても良い。
【0069】
図5は、ユーザノードから送出されたコンテンツ所在問合せ(検索)メッセージの流れの一例を、DHTのID空間にて示した概念図である。
【0070】
図5の例において、例えば、ユーザノードであるノードN1は、自己のDHTのレベル1のテーブルを参照して、コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージに含まれるコンテンツID(例えば、112)と最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノードIDを有する例えばノードN2のノード情報に含まれるIPアドレス及びポート番号を取得し、そのIPアドレス及びポート番号宛てに、上記コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを送信する。
【0071】
これに対して、ノードN2は、当該コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを受信し、自己のDHTのレベル2のテーブルを参照して、当該コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージに含まれるコンテンツIDと最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノードIDを有する例えばノードN3のノード情報に含まれるIPアドレス及びポート番号を取得し、そのIPアドレス及びポート番号宛てに、上記コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを転送する。
【0072】
これに対して、ノードN3は、当該コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを受信し、自己のDHTのレベル3のテーブルを参照して、当該コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージに含まれるコンテンツIDと最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノードIDが自分である、つまり、自分がそのコンテンツIDのルートノードであることを認識すると、当該コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージに含まれるコンテンツIDに対応するインデックス情報をインデックスキャッシュから取得して、当該インデックス情報を、該コンテンツ所在問合せメッセージの送信元であるユーザノードに対して返信する。これにより、ユーザノードは、所望のコンテンツデータCjを保存している上記コンテンツ保持ノードである例えばノードN7に接続して、コンテンツ送信要求メッセージ(コンテンツデータCjの送信要求を示す要求情報)を送信し、そこから当該コンテンツデータCjの提供を受けることが可能になる。
【0073】
或いは、ルートノードであるノードN3は、当該インデックス情報に含まれるノード情報に示されたコンテンツ保持ノードに対してコンテンツ送信要求メッセージ(ユーザノードのノード情報を含み、当該ユーザノードに対してコンテンツデータCjの送信要求を示す要求情報)を送信する。これにより、ユーザノードは、上記コンテンツ保持ノードである例えばノードN7に接続して当該コンテンツデータCjの提供を受けることが可能になる。
【0074】
なお、上記ユーザノードは、コンテンツ所在問合せメッセージがルートノードに辿り着くまでの間に、当該ルートノードと同じインデックス情報をキャッシュしている中継ノード(例えば、ノードN2のキャッシュノード)から当該インデックス情報を取得(受信)することもできる。
【0075】
また、当該ユーザノードは、当該コンテンツデータCjを保存したことをそのルートノードに知らせるために(言い換えれば、自己が当該コンテンツデータCjを保持していることを、該システムSX1に参加している他のノードNnに対して公開するために)、そのコンテンツデータCjのコンテンツID及び自己のノード情報等が含まれるパブリッシュ(登録通知)メッセージ(コンテンツデータを保存したので、ノード情報等の登録の要求を示す登録メッセージ)を生成し、該パブリッシュメッセージを、そのルートノードに向けて送出する。これにより、パブリッシュメッセージは、コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージと同じように、コンテンツIDをキーとするDHTルーティングによってルートノードに到着することになり、該ルートノードは、受信したパブリッシュメッセージに含まれるノード情報及びコンテンツIDの組を含むインデックス情報を登録(インデックスキャッシュ領域に記憶)することになる。こうして、上記ユーザノードは、新たに、上記コンテンツデータCjを保持するコンテンツ保持ノードとなる。
【0076】
なお、上記パブリッシュメッセージに含まれるノード情報及びコンテンツIDの組を含むインデックス情報は、ルートノードに至るまでの転送経路における中継ノードにおいても登録(キャッシュ)される。
【0077】
次に、コンテンツデータCjの取得の際に用いられるコンテンツカタログ情報について説明する。
【0078】
図6は、あるノードにおけるコンテンツカタログ情報に登録されたコンテンツデータに関する情報の一例を示す図である。図6に示すように、コンテンツカタログ情報には、コンテンツ名及びコンテンツIDと、属性情報と、登録年月日時とが登録されている。なお、登録番号は、コンテンツカタログ情報への登録順に付されるシリアル番号である。また、図6に示す例では、コンテンツカタログ情報には、最大1000件のコンテンツデータに関する情報が登録可能になっている。
【0079】
また、属性情報としては、例えば、コンテンツデータ種別の一例としてのジャンル(コンテンツが映画の場合、アニメ、アクション、ホラー、コメディ、ラブストーリー等、コンテンツが音楽の場合、ロック、ジャズ、ポップス、クラシック等、コンテンツが放送番組の場合、ドラマ、スポーツ、ニュース、映画、音楽、アニメ、バラエティ等)、アーティスト名(コンテンツが音楽の場合の歌手、グループ等)、出演者(コンテンツが映画や放送番組の場合のキャスト)、監督名(コンテンツが映画の場合)、コンテンツの概要(あらすじ)、コンテンツ製作者等により与えられたキーワード、コンテンツデータのサイズ等が挙げられる。
【0080】
このようなコンテンツデータに関する情報は、ユーザが所望のコンテンツデータCjを、多くのコンテンツデータCjの中から検索する際に、検索キーワードとして利用することができる。例えば、ユーザが検索キーワードとして「ジャズ」を入力すると、「ジャズ」に該当する全てのコンテンツデータCjが検索され、検索されたコンテンツデータのコンテンツ名及びアーティスト名等がユーザに選択可能に提示されることになる。
【0081】
図7は、あるノードにおけるミュージックカタログの表示形態遷移の一例を示す概念図である。このようなミュージックカタログ(映画カタログであっても良い)に対して、上述したコンテンツカタログ情報が組み込まれることになる。図7(A)に示す例では、表示されたジャンル一覧の中から、検索キーワードとして例えばジャズが入力され検索されることにより、図7(B)に示すように、当該ジャズに該当するアーティスト名一覧が表示され、そのアーティスト名一覧の中から、検索キーワードとして例えばアーティスト「AABBC」が入力され検索されることにより、図7(C)に示すように、当該アーティストに該当する(例えば、当該アーティストにより歌われる、又は演奏される)楽曲タイトル一覧が表示される。
【0082】
そして、かかる楽曲タイトル一覧の中から、ユーザが入力部を介して所望の楽曲タイトルを選択すると、その楽曲データ(コンテンツデータの一例)のコンテンツIDが取得され、上述したように、コンテンツIDを含むコンテンツ所在問合せメッセージが、そのルートノードに向かって送出されることになる。なお、当該コンテンツIDは、コンテンツカタログ情報に記述されなくとも良く、この場合、各ノードは、例えば属性情報に含まれるコンテンツ名+任意の数値を、上述したノードIDをハッシュ化した共通のハッシュ関数によりハッシュ化してコンテンツIDを生成するものであっても良い。
【0083】
上述したようなコンテンツカタログ情報を、コンテンツ分散保存システムSX1に参加している全てのノードに対して、例えばシステム管理者等により管理されるカタログ管理サーバSA2から配信するとなると、当該カタログ管理サーバSA2の負担が大きくなり、また、コンテンツ分散保存システムSX1における複数のノードに利用可能に保存されている全てのコンテンツデータに関する情報を、コンテンツカタログ情報に登録するとなると、膨大なデータ量になり、それだけの記憶容量を各ノード側で確保(或いは、必要とする一部のコンテンツデータに関する情報を削除)しなければならず、さらに、ユーザが所望のコンテンツデータを検索することも大変となる。
【0084】
このため、本実施形態においては、ツリー型コンテンツ放送システムSX2において放送されたコンテンツデータCjを受信したノードが、当該コンテンツデータCjに基づき、独自のコンテンツカタログ情報を作成して利用するように構成した。
【0085】
1−2.ツリー型コンテンツ放送システムSX2の構成及び機能等
次に、図2等を参照して、ツリー型コンテンツ放送システムSX2について説明する。
【0086】
ツリー型コンテンツ放送システムSX2におけるツリー状のトポロジー(接続態様)は、例えば接続態様管理サーバSA3により管理(なお、コンテンツ放送サーバがコンテンツモジュールCjを放送する場合、上記トポロジーは当該コンテンツ放送サーバにより管理されても良い)される。具体的には、当該接続態様管理サーバSA3は、ツリー型コンテンツ放送システムSX2に参加している各ノードNnのノード情報(例えば、IPアドレス及びポート番号)、各ノードNn相互間の接続態様(トポロジー)及び接続状態等を含む接続状態情報を、データベースを用いて管理している。このようなツリー状のトポロジーは、複数の放送チャンネル毎に形成される(図2に示す例では、説明の便宜上、1つの放送チャンネルのみを示している)ようになっており、上記接続状態情報は、放送チャンネル毎に管理される。なお、各放送チャンネルで互いに異なるコンテンツデータCjが放送される。
【0087】
ツリー型コンテンツ放送システムSX2への参加は、参加していないノードNnが、接続態様管理サーバSA3に対して参加要求を示す参加メッセージを送信することによって行われる。各放送チャンネルにおける放送スケジュール表(言い換えれば、放送日時及び内容が規定された番組表)は、各ノードNnにより取得可能になっており、各ノードNnは当該放送スケジュール表に基づきユーザにより指定された放送チャンネルへの上記参加メッセージを送信することになる。そして、接続態様管理サーバSA3は、当該参加メッセージに応じて、上記接続状態情報を用い、上記指定された放送チャンネルにおいて当該未参加のノードNnが接続すべき接続先となるノードNnを選択し、当該選択したノードNnのノード情報等を含む接続先紹介メッセージ(接続先となるノードNnを紹介するための紹介情報)を当該未参加のノードNnに対して送信する。例えば、接続態様管理サーバSA3は、当該ノードNnの下位階層として直接接続されているノードNnの数が接続許容数に満たないノードNnを特定(例えば、より上位階層に位置するノードNnを優先して特定)し、特定されたノードNnが複数ある場合には、それらのノードNnから例えば転送能力が最も高いノードNnを一つ特定して(それらのノードNnからランダムに一つ特定しても良い)、これを接続先となるノードNnとして選択する。
【0088】
こうして、接続態様管理サーバSA3から接続先紹介メッセージを受信した未参加のノードNnは、当該接続先紹介メッセージに含まれるノード情報に基づき、既参加のノードNnとの接続を確立し、当該既参加のノードNnに対してコンテンツデータCjの転送要求を行う。これにより、未参加のノードNnは、新たに、その放送チャンネルに係るツリー型コンテンツ放送システムSX2に参加することになり、既参加のノードNnから転送(放送)されてきたコンテンツデータCjを受信することになる。
【0089】
なお、未参加のノードNnは、初めてツリー型コンテンツ放送システムSX2に参加する場合ばかりでなく、電源OFFや通信不良等により自己が当該システムSX2から脱退し、その後、該システムSX2に再参加する場合、或いは、上位階層のノードNnが該システムSX2から脱退や転送停止によりコンテンツデータCjの転送が途切れた場合も、接続態様管理サーバSA3に対して参加メッセージを送信し、該接続態様管理サーバSA3から接続先紹介メッセージを取得することになる。
【0090】
また、上述したコンテンツ分散保存システムSX1において新たにコンテンツデータCjが投入される場合や、コンテンツデータCjの放送スケジュール表にしたがって、当該コンテンツデータCjは、例えばコンテンツ投入サーバSA1により、ツリー型コンテンツ放送システムSX2における最上位のノードNnに送られ、当該最上位のノードNn(例えばノードN10)から例えば放送ストリームとしてストリーミング方式で放送され、上位階層のノードNnから下位階層のノードNnに順次転送されることになる。
【0091】
図8は、ツリー型コンテンツ放送システムSX2においてコンテンツデータCjを含む放送ストリームが放送される様子を示す図である。
【0092】
かかる放送ストリームは、図8に示すように、例えば、MPEGなどの圧縮方式で圧縮されたビデオストリームと、オーディオストリームが、パケット(つまり、ビデオパケットVk(k=1,2,3・・・)と、オーディオパケットAl(l=1,2,3・・・))に分割された後、多重化されて放送されるようになっている。途中経路の各ノードNn(例えば、ノードN1)は、受信した各パケットを、図8に示すように、下位階層のノードNnがあればこれに転送しつつ、バッファリング(リングバッファメモリに書き込んで(図8に示す“Write”の位置から書き込み)一時的に蓄積)するようになっている。また、当該各ノードNnは、リングバッファメモリに蓄積された各パケットを読み出し(図8に示す“Read”の位置から読み出し)、再生するようになっている。
【0093】
また、このような放送ストリームにおいては、図8に示すように、これに含まれるコンテンツデータCjを特定するためのコンテンツ特定情報を有するコンテンツ特定情報パケットCが、所定間隔で(周期的に)挿入されている。つまり、一つのコンテンツデータCjに係る放送ストリーム中には、複数のコンテンツ特定情報パケットCが含まれるようになっており、これらの互いのコンテンツ特定情報パケットCの内容は同一となっている。
【0094】
そして、各ノードNnは、受信した放送ストリームに含まれるコンテンツ特定情報パケットCから上記コンテンツ特定情報を取得し、当該取得したコンテンツ特定情報に基づき、コンテンツカタログ情報を作成(当該コンテンツ特定情報、その登録番号、及び登録年月日時をコンテンツカタログ情報中に登録)するようになっている。
【0095】
ここで、上記コンテンツ特定情報パケットCに含まれるコンテンツ特定情報には、例えば、コンテンツカタログ情報中に登録可能な全てのコンテンツデータに関する情報(例えば、コンテンツ名、コンテンツID、及び属性情報等)が含まれる。或いは、コンテンツデータCjを特定するために最低限必要な情報(例えば、コンテンツ名又はコンテンツID)のみがコンテンツ特定情報に含まれるようにし、その他のコンテンツデータに関する情報は例えばコンテンツIDをキーとして例えばコンテンツ管理サーバSA2や最上位のノードNn(例えばノードN10)から取得されるように構成しても良い。
【0096】
2.ノードNnの構成及び機能等
次に、図9を参照して、ノードNnの構成及び機能について説明する。
【0097】
図9は、ノードNnの概要構成例を示す図である。
【0098】
各ノードNnは、図9に示すように、演算機能を有するCPU,作業用RAM,各種データおよびプログラムを記憶するROM等から構成されたコンピュータとしての制御部11と、各種データ(例えば、コンテンツデータCj、インデックス情報、DHT等)及び各種プログラム等を記憶保存(格納)するためのHD等から構成された記憶部12と、受信されたコンテンツデータCj等を一時蓄積するバッファメモリ13と、コンテンツデータCjに含まれるエンコードされたビデオデータ(映像情報)およびオーディオデータ(音声情報)等をデコード(データ伸張や復号化等)するデコーダ部14と、当該デコードされたビデオデータ等に対して所定の描画処理を施しビデオ信号として出力する映像処理部15と、当該映像処理部15から出力されたビデオ信号に基づき映像表示するCRT,液晶ディスプレイ等の表示部16と、上記デコードされたオーディオデータをアナログオーディオ信号にD (Digital)/A(Analog)変換した後これをアンプにより増幅して出力する音声処理部17と、当該音声処理部17から出力されたオーディオ信号を音波として出力するスピーカ18と、ネットワーク8を通じて他のノードNnやサーバSA1〜SA3等との間の情報の通信制御を行うための通信部20と、ユーザからの指示を受け付け当該指示に応じた指示信号を制御部11に対して与える入力部(例えば、キーボード、マウス、或いは、操作パネル、リモコン等)21と、を備えて構成され、制御部11、記憶部12、バッファメモリ13、デコーダ部14、通信部20、及び入力部21はバス22を介して相互に接続されている。なお、ノードNnとしては、パーソナルコンピュータ、STB(Set Top Box)、或いは、TV受信機等を適用可能である。
【0099】
また、記憶部12には、コンテンツ分散保存システムSX1に参加する際のアクセス先となるコンタクトノードのIPアドレス及びポート番号、及びカタログ管理サーバSA2及び接続態様管理サーバSA3のIPアドレス等が記憶されている。更に、記憶部12には、図6に示すようなコンテンツカタログ情報が記憶される。
【0100】
また、バッファメモリ13は、例えばFIFO(First In First Out)形式の図8に示したようなリングバッファメモリからなり、受信され新しいコンテンツデータCjのパケットにより、既に蓄積されている古いコンテンツデータCjのパケットが上書きされ逐次消去されるようになっている。
【0101】
このような構成において、制御部11は、CPUが記憶部12等に記憶された上記ノード処理プログラム等を読み出して実行することにより、全体を統括制御し、コンテンツ分散保存システムSX1への参加により上述したユーザノード、中継ノード、ルートノード、キャッシュノード、及びコンテンツ保持ノードの少なくとも何れか一つのノードとしての処理を行うようになっている。
【0102】
また、制御部11は、ツリー型コンテンツ放送システムSX2への参加により、ツリーにおける何れかの階層に位置するノードNnとして処理を行い、コンテンツ受信手段、カタログ作成手段、提示手段、受付手段、コンテンツ取得手段、再生手段、再生時間計測手段、特定情報削除手段、基準時間設定手段、基準数設定手段、及び再生頻度算出手段等として機能するようになっている。
【0103】
具体的には、ツリー型コンテンツ放送システムSX2に参加しているノードNnにおいて受信された放送ストリームに含まれるコンテンツデータCj等のデータ量が一定以上バッファメモリ13に蓄積されると、制御部11の制御の下、コンテンツデータCjはデコーダ部15に送られデコードされ音声処理部18及びスピーカ19等を介して再生出力される(コンテンツデータCjがオーディオデータのみの場合、スピーカ19から音波として出力される。一方、コンテンツデータCjがビデオデータとオーディオデータを含む場合、スピーカ19から音波として出力され、且つ表示部17にその映像が表示される)。
【0104】
このとき、制御部11は、再生に係るコンテンツデータCjの再生時間を計測し、当該再生時間が所定時間(この時間は、ユーザによるザッピング(例えばユーザが入力部21を操作して、所望のコンテンツを視聴すべく放送チャンネルをしきりに切り替える行為)を除くための時間であり、特に限定されるものではないが、例えば、10分〜20分に設定される)以上になった場合に、当該コンテンツデータCjを特定するためのコンテンツ特定情報等を、コンテンツカタログ情報に登録することにより、当該コンテンツデータCjのコンテンツカタログ情報を作成するようになっている。これにより、各ユーザは、所望のコンテンツデータCjのコンテンツ特定情報等が登録された独自のコンテンツカタログ情報を得ることができる。なお、かかるコンテンツカタログ情報の作成に当たって、受信された例えばコンテンツデータC10のコンテンツ特定情報ばかりでなく、例えばその放送チャンネルで放送される他のコンテンツデータC11等のコンテンツ特定情報等をもコンテンツカタログ情報に一緒に登録するように構成しても良い。
【0105】
また、受信された例えばコンテンツデータC10に関連(類似)する(例えば、同一ジャンルや同一アーティストの)コンテンツデータC21等のコンテンツ特定情報等や、受信されたコンテンツデータC1の放送元側(例えば、コンテンツデータの提供者(製作者等))で推奨すべきコンテンツデータC31等のコンテンツ特定情報等をも、コンテンツカタログ情報に登録されるように構成すれば、ユーザ毎のより充実したコンテンツカタログ情報にさせていくことができる。
【0106】
また、このようなコンテンツカタログ情報を記憶するために記憶部12において割り当てられた記憶領域は有限であるため、制御部11は、例えばコンテンツ特定情報の登録数が例えば予め設定された基準数(例えば、1000)以上になった場合、コンテンツカタログ情報から、登録が古い順にコンテンツ特定情報等を削除したり、コンテンツカタログ情報に登録されてから予め設定された基準時間(例えば、300時間)が経過した古いコンテンツ特定情報等を削除するようになっている。
【0107】
ここで、上記基準数又は基準時間が、コンテンツデータCjのジャンル毎に設定されるように構成し、ジャンル毎のコンテンツデータの再生頻度に応じて基準数又は基準時間が変更されるように構成すれば、各ユーザが所望するジャンルに対応するコンテンツ特定情報がより多く登録されたユーザの嗜好に合ったコンテンツカタログ情報にさせていくことができる。この場合、制御部11は、コンテンツデータCjのジャンル毎に当該コンテンツデータの再生頻度(例えば、各ジャンルに関して、一ヶ月当たりの再生時間又は再生回数)を算出し、適宜、当該ジャンル毎の再生頻度に応じて当該ジャンル毎の基準数又は基準時間を変更設定し、コンテンツ特定情報の登録数が当該基準数を超えたジャンルに対応するコンテンツ特定情報等、又はコンテンツカタログ情報に登録されてから当該基準時間が経過した当該ジャンルに対応するコンテンツ特定情報等をコンテンツカタログ情報から削除することになる。
【0108】
なお、上記ノード処理プログラムは、例えば、ネットワーク8上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよいし、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されて当該記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしてもよい。
【0109】
3.ツリー型コンテンツ放送システムSX2の動作
次に、図10乃至図12等を参照して、本実施形態に係るツリー型コンテンツ放送システムSX2の動作について説明する。図10は、ノードNnの制御部11における、コンテンツデータCjの受信時の処理を示すフローチャートである。図11は、ノードNnの制御部11におけるコンテンツ特定情報の削除処理を示すフローチャートである。図12は、ノードNnの制御部11におけるコンテンツカタログ情報の利用時の処理を示すフローチャートである。
【0110】
(コンテンツデータCjの受信時の処理)
始めに、図10を参照して、コンテンツデータCjの受信時の処理を説明する。なお、この処理の前提として、図2に示すようなツリー型コンテンツ放送システムSX2が形成されているものとする。
【0111】
図10に示す処理は、上位階層に位置するノードNn(自己が直接接続される上流のノードNn)からの放送ストリームが受信され、当該放送ストリームに含まれるコンテンツデータCj等のデータ量が一定以上バッファメモリ13に蓄積された場合に開始される。
【0112】
図10に示す処理が開始されると、制御部11は、再生時間の計測(時間カウント)を開始し(ステップS1)、コンテンツデータCjの再生処理を行う(ステップS2)。かかる再生処理においては、バッファメモリ13に蓄積されているコンテンツデータCjが、バス22を介してデコーダ部15に伝送するように制御される。これにより、当該コンテンツデータCjは、デコーダ部15によりデコードされ音声処理部18及びスピーカ19等を介して再生出力される。
【0113】
次いで、制御部11は、バッファメモリ13から、受信中のコンテンツデータCjに係るコンテンツ特定情報パケットCに含まれるコンテンツ特定情報を取得し、当該コンテンツ特定情報が、記憶部12に記憶されているコンテンツカタログ情報に登録されているか否かを判別し(ステップS3)、登録されていない場合には(ステップS3:NO)、ステップS4に移行し、登録されている場合には(ステップS3:YES)、ステップS5に移行する。
【0114】
なお、上述したように、放送ストリーム中には、コンテンツ特定情報パケットCが所定間隔(例えば、10分間隔毎に)で挿入されているので、当該コンテンツデータCjの放送中に、当該ノードNnが当該放送チャンネルに係るツリー型コンテンツ放送システムSX2に参加しても、放送中の当該コンテンツデータCjのコンテンツ特定情報を取得することができる。
【0115】
ステップS4では、制御部11は、計測されている再生時間が所定時間(例えば、20分)以上になったか否かを判別し、所定時間以上になっていない場合には(ステップS4:NO)、ステップS5に移行し、所定時間以上になった場合には(ステップS4:YES)、ステップS7に移行する。
【0116】
ここで、放送ストリーム中には、コンテンツ特定情報パケットCが所定間隔で(例えば、10分間隔毎に)挿入されているので、ステップS4において再生時間が所定時間(例えば、20分)以上になったか否かを判別する代わりに、同一のコンテンツ特定情報を有するコンテンツ特定情報パケットCをn回(例えば2回)以上続けて受信したか否かを判別するように構成し、例えば2回以上続けて受信した場合にステップS7に移行するように構成しても良い。
【0117】
ステップS5におけるコンテンツデータCjの転送処理は、下位階層のノードNnが自己に接続されている場合に行われ(接続されていない場合はスキップする)、受信されたコンテンツデータCj等のパケットを有する放送ストリームを下位階層のノードNnに対して転送する。
【0118】
次いで、制御部11は、コンテンツデータCjの再生を終了するか否かを判別し(ステップS6)、再生終了しない(つまり、再生が継続する)場合には(ステップS6:NO)、ステップS2に戻り、上記と同様の処理を繰り返す。一方、再生終了する場合には(ステップS6:YES)、当該処理が終了する。なお、上記再生が終了するか否かは、例えば、ユーザからの入力部21を介した再生終了指示があった否か、放送チャンネルが切り替えられた(これにより当該ツリーから脱退)か否か、又は上位階層のノードNnからの当該コンテンツデータCjの放送が終了したか否か等により判別される。
【0119】
一方、ステップS7では、制御部11は、取得したコンテンツ特定情報、その登録番号及び登録年月日時をコンテンツカタログ情報中に登録する。これにより、当該コンテンツデータCjのコンテンツカタログ情報が作成されることになる。
【0120】
なお、この処理例では、当該コンテンツ特定情報には、少なくとも、コンテンツ名、コンテンツID、及びジャンルを示す情報が含まれているものとする。
【0121】
次いで、制御部11は、当該コンテンツ特定情報が登録されたコンテンツデータCjの該当ジャンルのオーバーフロー制限値(該当ジャンルに対応するオーバーフロー制限値)に例えば“2”を加算(なお、加算される値は、ユーザの嗜好性の反映度であり、嗜好性による差が大きくなる方向に作用するものであり、任意の値を取り得る)する(ステップS8)。
【0122】
ここで、オーバーフロー制限値は、上述した基準数の一例であり、ジャンル毎に予め設定され記憶部12に記憶されている。例えば、上記コンテンツ特定情報が登録されたコンテンツデータCjの該当ジャンルが「アニメ」であれば、ジャンルがアニメのジャンルに対応するオーバーフロー制限値に“2”が加算され該制限値が変更設定される。
【0123】
次いで、制御部11は、上記該当ジャンルのオーバーフロー制限値は例えば“100”(なお、この値は、これに限定されるものではなく任意の値を取り得る)より大きいか否かを判別し(ステップS9)、“100”より大きい場合には(ステップS9:YES)、ステップS10に移行し、“100”以下である場合には(ステップS9:NO)、ステップS5に移行する。
【0124】
ステップS10では、制御部11は、上記該当ジャンルのオーバーフロー制限値を“100”に設定し、続いて、該当ジャンルの中で最も古いコンテンツ特定情報(登録年月日時が最も過去のコンテンツ特定情報)を選定し、当該選定したコンテンツ特定情報、その登録番号及び登録年月日時をコンテンツカタログ情報から削除し(ステップS11)、ステップS5に移行する。かかる処理により、該当ジャンルのうちで登録が古い順にコンテンツ特定情報が削除されることになる。
【0125】
なお、ステップS11において、コンテンツカタログ情報に登録されてから基準時間(例えば、300時間)経過したコンテンツ特定情報が選定され、当該選定されたコンテンツ特定情報等がコンテンツカタログ情報から削除されるように構成しても良い。
【0126】
以上の図10に示す処理は、受信されるコンテンツデータCjが変わる度に開始されることになる(このとき、前回計測された再生時間(時間カウント)の値は“0”にリセットされる)。
【0127】
また、上記受信中のコンテンツデータCjに係るコンテンツ特定情報パケットCに、当該コンテンツデータCjのコンテンツ特定情報の他にも、例えばその放送チャンネルで放送される他のコンテンツデータCjのコンテンツ特定情報(少なくともコンテンツID)をも例えばコンテンツ投入サーバSA1又は最上位のノードNnにおいて含ませるように構成し、上記ステップS7において、当該コンテンツ特定情報(少なくともコンテンツID)、その登録番号及び登録年月日時をコンテンツカタログ情報中に登録するように構成しても良い。また、上記放送チャンネルで放送される他のコンテンツデータCjのコンテンツ特定情報(例えば、コンテンツID又はコンテンツ名)については、各ノードNnが、例えばその日の放送スケジュール表を取得して、当該放送スケジュール表から取得したコンテンツID又はコンテンツ名、その登録番号及び登録年月日時をコンテンツカタログ情報中に登録するように構成しても良い。
【0128】
また、上記受信中のコンテンツデータCjに係るコンテンツ特定情報パケットCに、当該コンテンツデータCjのコンテンツ特定情報の他にも、当該コンテンツデータCjに関連(類似)する(例えば、同一ジャンルや同一アーティストの)コンテンツデータCjのコンテンツ特定情報(少なくともコンテンツID)をも例えばコンテンツ投入サーバSA1又は最上位のノードNnにおいて含ませるように構成し、上記ステップS7において、当該コンテンツ特定情報(少なくともコンテンツID)、その登録番号及び登録年月日時をコンテンツカタログ情報中に登録するように構成すれば、よりユーザの嗜好にあった充実したコンテンツカタログ情報にさせていくことができる。
【0129】
更にまた、上記受信中のコンテンツデータCjに係るコンテンツ特定情報パケットCに、当該コンテンツデータCjのコンテンツ特定情報の他にも、当該コンテンツデータCjの放送元側で推奨すべきコンテンツデータCjのコンテンツ特定情報(少なくともコンテンツID)をも放送元で含ませるように構成し、上記ステップS7において、当該コンテンツ特定情報(少なくともコンテンツID)、その登録番号及び登録年月日時をコンテンツカタログ情報中に登録するように構成すれば、充実したコンテンツカタログ情報にさせていくことができると共に、放送元側で意図的な視聴率確保が可能となり、そのコンテンツカタログ情報中への推奨すべきコンテンツデータCjのコンテンツ特定情報を登録するに当たっての登録料(例えば、コンテンツデータCjの提供者(製作者等)から当該システムSX2の運営者に支払う対価)を設定することができる。
【0130】
(コンテンツ特定情報の削除処理)
次に、図11を参照して、コンテンツ特定情報の削除処理を説明する。
【0131】
図11に示す処理は、所定周期(減算周期、例えば、1週間毎)に開始される。
【0132】
図11に示す処理が開始されると、制御部11は、複数のジャンルのうち、一つのジャンルを選定し(ステップS21)、当該選定したジャンルのオーバーフロー制限値から例えば“1”を減算(なお、減算される値は、嗜好性の反映度であり、嗜好性による差が小さくなる方向に作用し、任意の値を取り得る)する(ステップS22)。
【0133】
次いで、制御部11は、当該減算されたオーバーフロー制限値は例えば“10” (なお、この値は、これに限定されるものではなく任意の値を取り得る)以上であるか否かを判別し(ステップS23)、当該オーバーフロー制限値が“10”以上である場合には(ステップS23:YES)、ステップS25に移行し、当該オーバーフロー制限値が“10”以上でない場合には(ステップS23:NO)、ステップS24に移行する。
【0134】
ステップS24では、制御部11は、上記選定されたジャンルのオーバーフロー制限値を“10”に設定し、ステップS25に移行する。
【0135】
一方、ステップS25では、制御部11は、上記選定されたジャンルに該当するコンテンツ特定情報の登録数(コンテンツカタログ情報への登録数)が当該ジャンルのオーバーフロー制限値以下であるか否かを判別し、オーバーフロー制限値以下でない場合には(ステップS25:NO)、当該ジャンルの中で、最も古いコンテンツ特定情報(登録年月日時が最も過去のコンテンツ特定情報)を選定し、当該選定したコンテンツ特定情報、その登録番号及び登録年月日時をコンテンツカタログ情報から削除し(ステップS26)、ステップS27に移行する。一方、上記コンテンツ特定情報の登録数がオーバーフロー制限値以下である場合には(ステップS25:YES)、ステップS27に移行する。
【0136】
なお、ステップS26において、コンテンツカタログ情報に登録されてから基準時間(例えば、300時間)経過したコンテンツ特定情報が選定され、当該選定されたコンテンツ特定情報等がコンテンツカタログ情報から削除されるように構成しても良い。
【0137】
ステップS27では、全てのジャンルが上記ステップS21で選定されたかが判別され、全てのジャンルが選定されていない場合には(ステップS27:NO)、ステップS21に戻り、未だ選定されていないジャンルが選定され、上記と同様の処理が行われる。そして、全てのジャンルが選定された場合には(ステップS27:YES)、当該処理が終了する。こうして、全てのジャンルのオーバーフロー制限値が調整されることになる。
【0138】
以上説明した、図10に示すステップS8で加算される値を大きくすると、コンテンツ特定情報をコンテンツカタログ情報に登録する毎のオーバーフロー制限値の増加速度が速くなるので、嗜好性の高いジャンルのコンテンツデータCjのコンテンツ特定情報の許容登録数が増加し上限に近づき易くなる一方、図11に示すステップS22で減算される値を大きくすると減算周期毎のオーバーフロー制限値の減少速度が速くなり、嗜好性の低いジャンルのコンテンツデータCjのコンテンツ特定情報の許容登録数が減少し下限に近づき易くなる。これにより、当該ジャンル毎の再生頻度に応じて当該ジャンル毎のオーバーフロー制限値を変化させることができる。また、上述したように、図11に示すステップS22で減算される値よりも、図10に示すステップS8で加算される値を大きくすることにより、嗜好性の反映度のメリハリがつき効果的にオーバーフロー制限値を変化させることができる。
【0139】
(コンテンツカタログ情報の利用時の処理)
次に、図12を参照して、コンテンツカタログ情報の利用時の処理を説明する。
【0140】
図12に示す処理は、ユーザからの入力部21を介したコンテンツカタログ表示指示があった場合に開始される。
【0141】
図12に示す処理が開始されると、例えばノードN1の制御部11は、記憶部12からコンテンツカタログ情報を取得し(読み込み)、当該コンテンツカタログ情報中に、全ての項目が登録されていない(不足情報がある)コンテンツ特定情報があるか否かを判別し(ステップS31)、全ての項目が登録されていないコンテンツ特定情報がある場合(例えば、コンテンツIDは登録されているものの、属性情報の全部又は一部が登録されていない(つまり、コンテンツ特定情報パケットCにはコンテンツID等しか含まれていなかった場合)場合には(ステップS31:YES)、ステップS32に移行し、全ての項目が登録されていないコンテンツ特定情報がない場合には(ステップS31:NO)、ステップS35に移行する。
【0142】
ステップS32では、制御部11は、カタログ管理サーバSA2のIPアドレス等にしたがって当該カタログ管理サーバSA2にネットワーク8を介して接続し、上記全ての項目が登録されていないコンテンツ特定情報に含まれる例えばコンテンツID又はコンテンツ名を含み、当該コンテンツ特定情報のうちの不足情報の要求を示す不足情報要求情報を当該カタログ管理サーバSA2に送信する。これに対して、カタログ管理サーバSA2は、不足情報要求情報に含まれる例えばコンテンツID又はコンテンツ名に対応するコンテンツ特定情報から、上記不足情報要求情報に示される不足情報を取得して、当該不足情報及びコンテンツID等を、上記不足情報要求情報を送信したノードNnに返信する。
【0143】
なお、各ノードNnは、コンテンツ特定情報のうちの不足情報をカタログ管理サーバSA2から取得する他にも、当該コンテンツ特定情報を記憶しているノードNn(例えば当該コンテンツ特定情報に対応するコンテンツデータCjを放送する最上位のノードNn、或いは、当該コンテンツデータCjを保存する上記コンテンツ保持ノード)から取得するように構成しても良い。
【0144】
そして、当該ノードNnの制御部11が、送信された上記不足情報及びコンテンツID等を受信すると(ステップS33)、当該制御部11は、受信したコンテンツID等に対応する不足情報を、コンテンツカタログ情報中に組み込み(ステップS34)、ステップS35に移行する。
【0145】
ステップS35では、制御部11は、上記コンテンツカタログ情報に基づく例えば図7に示すようなコンテンツカタログを表示部16上に表示する。これにより、コンテンツカタログ情報に登録されたコンテンツ特定情報がユーザに対して提示される。このように、コンテンツカタログが表示される(開く)際に、上記不足情報がカタログ管理サーバSA2から取り込まれるが、各ユーザがコンテンツカタログを表示させるタイミングが同時になる可能性は低いので、カタログ管理サーバSA2へのアクセス集中を避けることができる。
【0146】
そして、ステップS36に示すコンテンツ取得処理では、こうして表示されたコンテンツカタログ上で、ユーザが入力部21を介してコンテンツ特定情報(例えばコンテンツ名)を指定すると、制御部11は、当該指定を受け付け、当該指定されたコンテンツIDを取得し、上述したように、コンテンツIDを含むコンテンツ所在問合せメッセージを、そのルートノード向かって送出する。これにより、例えばコンテンツ分散保存システムSX1に参加しているノードN1は、コンテンツ保持ノードのインデックス情報を得て、当該コンテンツ保持ノードに接続し、上記指定されたコンテンツIDに対応するコンテンツデータCjを取得し、ユーザの指示にしたがって再生することになる。
【0147】
以上説明したように、上記実施形態によれば、ツリー型コンテンツ放送システムSX2において放送されたコンテンツデータCjに基づき、コンテンツ分散保存システムSX1において利用するコンテンツカタログ情報を作成するように構成したので、各ノードNnは独自のコンテンツカタログ情報を作成でき、カタログ管理サーバSA2等の特定の装置の配信負担を抑える(例えば、カタログ管理サーバSA2が全ノードNnに対してコンテンツカタログ情報を配布する必要がない)ことができる。さらに、コンテンツカタログ情報に登録すべきコンテンツ特定情報は、ユーザによる放送チャンネルの選択や、放送中のコンテンツデータCjの再生時間により決められるので、ユーザの嗜好にあった独自のコンテンツカタログ情報を作成することができ、当該コンテンツカタログ情報のデータ量を抑える(つまり、コンテンツ分散保存システムSX1において取得可能な全てのコンテンツデータCjのコンテンツ特定情報を登録する必要がない)ことができる。
【0148】
また、各ノードNnは、ツリー型コンテンツ放送システムSX2で放送されたコンテンツデータCjを、コンテンツカタログ情報を用いてコンテンツ分散保存システムSX1から購入のためダウンロードできるので、ツリー型コンテンツ放送システムSX2で放送されたコンテンツデータCjをバッファメモリ13に残しておき(キャッシュしておき)、後から購入するという処理(例えばHDに保存)を行わなくてもよくなり、これにより、キャッシュ用に容量の大きいバッファメモリ13(例えば、長いリングバッファメモリ)が不要となる。
【0149】
なお、上記実施形態におけるコンテンツ分散保存システムSX1は、DHTを利用したアルゴリズムによって形成されることを前提として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0150】
【図1】本実施形態に係る通信システムにおける各ノード装置の接続態様の一例を示す図である。
【図2】コンテンツ分散保存システムとツリー型コンテンツ放送システムの概念図である。
【図3】ノードN2が保持するDHTを用いたルーティングテーブルの一例を示す図である。
【図4】DHTのID空間の一例を示す概念図である。
【図5】ユーザノードから送出されたコンテンツ所在問合せ(検索)メッセージの流れの一例を、DHTのID空間にて示した概念図である。
【図6】あるノードにおけるコンテンツカタログ情報に登録されたコンテンツデータに関する情報の一例を示す図である。
【図7】あるノードにおけるミュージックカタログの表示形態遷移の一例を示す概念図である。
【図8】ツリー型コンテンツ放送システムSX2においてコンテンツデータCjを含む放送ストリームが放送される様子を示す図である。
【図9】ノードNnの概要構成例を示す図である。
【図10】ノードNnの制御部11における、コンテンツデータCjの受信時の処理を示すフローチャートである。
【図11】ノードNnの制御部11におけるコンテンツ特定情報の削除処理を示すフローチャートである。
【図12】ノードNnの制御部11におけるコンテンツカタログ情報の利用時の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0151】
8 ネットワーク
9 オーバーレイネットワーク
11 制御部
12 記憶部
13 バッファメモリ
14 デコーダ部
15 映像処理部
16 表示部
17 音声処理部
18 スピーカ
20 通信部
21 入力部
22 バス
Nn ノード
SA1 コンテンツ投入サーバ
SA2 カタログ管理サーバ
SA3 接続態様管理サーバ
S 通信システム
SX1 コンテンツ分散保存システム
SX2 ツリー型コンテンツ放送システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のノード装置により形成されたツリー型コンテンツ放送システムであって、放送装置を最上位として前記複数のノード装置が複数の階層を形成しつつ通信手段を介してツリー状に接続され、前記放送装置により放送されたコンテンツデータが、上位階層の前記ノード装置から下位階層の前記ノード装置に順次転送されるようにしたツリー型コンテンツ放送システムにおける前記ノード装置であって、
前記放送された前記コンテンツデータを受信するコンテンツ受信手段と、
少なくとも前記受信されたコンテンツデータを特定するためのコンテンツ特定情報が登録されたコンテンツカタログ情報を作成するカタログ作成手段と、
を備えることを特徴とするノード装置。
【請求項2】
請求項1に記載のノード装置において、
前記コンテンツカタログ情報に登録された前記コンテンツ特定情報をユーザに対して提示する提示手段と、
前記ユーザから何れかの前記コンテンツ特定情報の指定を受け付ける受付手段と、
前記指定されたコンテンツ特定情報に対応するコンテンツデータを取得するコンテンツ取得手段と、
を備え、
前記コンテンツ取得手段は、複数の前記コンテンツデータが複数のノード装置に分散保存されたコンテンツ分散保存システムにおけるノード装置であって、前記指定されたコンテンツ特定情報に対応するコンテンツデータを保存しているノード装置から、当該コンテンツデータを取得することを特徴とするノード装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のノード装置において、
前記受信されたコンテンツデータを再生する再生手段と、
前記再生に係るコンテンツデータの再生時間を計測する再生時間計測手段と、
を更に備え、
前記カタログ作成手段は、前記計測された再生時間が所定時間以上であるコンテンツデータを特定するためのコンテンツ特定情報を、前記コンテンツカタログ情報に登録することを特徴とするノード装置。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のノード装置において、
前記ツリー型コンテンツ放送システムにおいては、複数の放送チャンネル毎に、前記複数のノード装置が複数の階層を形成しつつ通信手段を介してツリー状に接続され、互いに異なるコンテンツデータが放送されるものであって、
前記受信されたコンテンツデータを再生する再生手段と、
前記チャンネル毎に、前記再生に係るコンテンツデータの再生時間を計測する計測手段と、
を更に備え、
前記カタログ作成手段は、前記計測された再生時間が所定時間以上である放送チャンネルで放送されるコンテンツデータを特定するためのコンテンツ特定情報を、前記コンテンツカタログ情報に登録することを特徴とするノード装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一項に記載のノード装置において、
前記カタログ作成手段は、前記受信されたコンテンツデータに関連するコンテンツデータを特定するためのコンテンツ特定情報を、前記コンテンツカタログ情報に登録することを特徴とするノード装置。
【請求項6】
請求項1乃至4の何れか一項に記載のノード装置において、
前記カタログ作成手段は、前記コンテンツデータの放送元側で推奨すべきコンテンツデータを特定するためのコンテンツ特定情報を、前記コンテンツカタログ情報に登録することを特徴とするノード装置。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか一項に記載のノード装置において、
前記コンテンツ特定情報は、前記コンテンツデータの放送ストリーム中に所定間隔で含まれており、
前記カタログ作成手段は、前記コンテンツカタログ情報に登録するべき前記コンテンツ特定情報を前記放送ストリームから取得することを特徴とするノード装置。
【請求項8】
請求項1乃至6の何れか一項に記載のノード装置において、
前記カタログ作成手段は、前記コンテンツカタログ情報に登録するべき前記コンテンツ特定情報を、前記放送装置から取得することを特徴とするノード装置。
【請求項9】
請求項1乃至7の何れか一項に記載のノード装置において、
前記コンテンツカタログ情報に登録されてから基準時間が経過した前記コンテンツ特定情報を当該コンテンツカタログ情報から削除する特定情報削除手段を更に備えることを特徴とするノード装置。
【請求項10】
請求項1乃至7の何れか一項に記載のノード装置において、
前記コンテンツカタログ情報に登録された前記コンテンツ特定情報の登録数が基準数を超えた場合に、前記登録が古い順に前記コンテンツ特定情報を当該コンテンツカタログ情報から削除する特定情報削除手段を更に備えることを特徴とするノード装置。
【請求項11】
請求項9に記載のノード装置において、
前記コンテンツデータの種別毎に前記基準時間を設定する基準時間設定手段と、
前記受信されたコンテンツデータを再生する再生手段と、
前記コンテンツデータの種別毎に前記コンテンツデータの再生頻度を算出する再生頻度算出手段と、
を更に備え、
前記基準時間設定手段は、前記コンテンツデータの種別毎の前記再生頻度に応じて当該種別毎の前記基準時間を変更し、
前記特定情報削除手段は、前記コンテンツカタログ情報に登録されてから前記基準時間が経過した当該種別に対応する前記コンテンツ特定情報を当該コンテンツカタログ情報から削除することを特徴とするノード装置。
【請求項12】
請求項10に記載のノード装置において、
前記コンテンツデータの種別毎に前記基準数を設定する基準数設定手段と、
前記受信されたコンテンツデータを再生する再生手段と、
前記コンテンツデータの種別毎に前記コンテンツデータの再生頻度を算出する再生頻度算出手段と、
を更に備え、
前記基準数設定手段は、前記コンテンツデータの種別毎の前記再生頻度に応じて当該種別毎の前記基準数を変更し、
前記特定情報削除手段は、前記コンテンツ特定情報の登録数が基準数を超えた前記種別に対応する前記コンテンツ特定情報を当該コンテンツカタログ情報から削除することを特徴とするノード装置。
【請求項13】
コンピュータを、請求項1乃至12に記載のノード装置として機能させることを特徴とするノード処理プログラム。
【請求項14】
複数のノード装置により形成されたツリー型コンテンツ放送システムであって、放送装置を最上位として前記複数のノード装置が複数の階層を形成しつつ通信手段を介してツリー状に接続され、前記放送装置により放送されたコンテンツデータが、上位階層の前記ノード装置から下位階層の前記ノード装置に順次転送されるようにしたツリー型コンテンツ放送システムであって、
前記ノード装置は、
前記放送された前記コンテンツデータを受信するコンテンツ受信手段と、
少なくとも前記受信されたコンテンツデータを特定するためのコンテンツ特定情報が登録されたコンテンツカタログ情報を作成するカタログ作成手段と、
を備えることを特徴とするツリー型コンテンツ放送システム。
【請求項15】
複数のノード装置により形成されたツリー型コンテンツ放送システムであって、放送装置を最上位として前記複数のノード装置が複数の階層を形成しつつ通信手段を介してツリー状に接続され、前記放送装置により放送されたコンテンツデータが、上位階層の前記ノード装置から下位階層の前記ノード装置に順次転送されるようにしたツリー型コンテンツ放送システムにおけるコンテンツカタログ情報作成方法であって、
前記ノード装置が、
前記放送された前記コンテンツデータを受信する工程と、
少なくとも前記受信されたコンテンツデータを特定するためのコンテンツ特定情報が登録されたコンテンツカタログ情報を作成する工程と、
を備えることを特徴とするコンテンツカタログ情報作成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−135952(P2008−135952A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−320339(P2006−320339)
【出願日】平成18年11月28日(2006.11.28)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】