説明

テッシュ収納具

【課題】テッシュペーパーと収納した日用雑貨品等の取り出しが容易なテッシュ収納具を提供する。
【解決手段】テッシュペーパーを収納するテッシュ収納部と、前記テッシュ収納部に収納されたテッシュペーパーを取り出すテッシュ取り出し口10aと、を備え、上面が開放されている。例えば、前記テッシュ収納部に収納されたテッシュペーパの上面に日曜雑貨用品を配置することによって前記日用雑貨用品を収納する。該収納された日用雑貨用品は、前記開放された上面から容易に取り出すことができることを特徴とするテッシュ収納具1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テッシュペーパーや日用雑貨品等の収納が可能でかつそれらの取り出しが容易なテッシュ収納具に関する。
【背景技術】
【0002】
床に零れた水分の吸収や零れた食べ物の除去等の様々な用途でテッシュペーパーは利用されている。そのため、テッシュペーパーは、通常、リビングルーム、洗面場及び台所等の各部屋に備え付けられていることが多い。
【0003】
しかし、一般的にテッシュペーパーはテッシュボックスに収納されて販売されている場合がほとんどである。このテッシュボックスは大きな箱状であるため設置場所の確保が困難な場合が多い。
【0004】
また、室内でゲージ等を設置し、そのゲージ内で小型犬等のペットを飼う場合においても、テッシュペーパーは必需品であり、この場合も上記と同様の問題を生じることがある。
【0005】
そこで、テッシュボックスと日用雑貨品等とを同じ収容ケースに収納可能とし、テッシュボックスの設置場所を確保する技術が提供されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平6−255686号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1記載の技術は、テッシュペーパー以外の日用雑貨品等の収納物を収納ケースから取り出す際に、日用雑貨品等が収納されている収納部を収納ケースから引き出してから所望の日用雑貨品等を取り出す必要がありその手間が煩わしいという問題がある。
【0008】
本願発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、テッシュペーパーと収納した日用雑貨品等の取り出しが容易なテッシュ収納具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題は、以下の手段によって解決される。
請求項1に係る発明は、テッシュペーパーを収納するテッシュ収納部と、前記テッシュ収納部に収納されたテッシュペーパーを取り出すテッシュ取り出し口と、を備え、上面が開放されていることを特徴とするテッシュ収納具である。
請求項2に係る発明は、対向する一対の側面の少なくとも一つに切り込み部を設けた請求項1に記載のテッシュ収納具である。
請求項3に係る発明は、取り付け具を備えた請求項1または2に記載のテッシュ収納具である。
請求項4に係る発明は、取り付け具は、鉤形状である請求項3に記載のテッシュ収納具である。
請求項5に係る発明は、取り付け具は、ボトルとナットとから構成される請求項1または2に記載のテッシュ収納具である。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によれば、テッシュ収納具はテッシュ収納部とテッシュ取り出し口とを備える。これにより、テッシュペーパーやテッシュボックスをテッシュ収納具に収納した状態でテッシュ取り出し口を介して収納されているテッシュペーパーを取り出すことができる。また、上面が開放され、収納されたテッシュペーパーやテッシュボックスの上面に日用雑貨品等を置くことができるのでテッシュペーパー以外の日用雑貨品等の取り出しが容易となる。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、一対の側板の少なくとも一つに開口部を設けることにより、テッシュボックス、テッシュや日用雑貨用品の収納や取り出しがさらに容易となる。
請求項3に係る発明によれば、テッシュ収納具を壁やゲージ等に取り付けることが可能となり、設置場所の確保が容易となる。
【0012】
請求項4に係る発明によれば、取り付け具を鉤形とすることによって、壁に架け渡された横棒等にテッシュ収納具を設置することができる。
【0013】
請求項5に係る発明によれば、取り付け具をナットとボルトとの組合せとすることにより、壁やゲージにテッシュ収納具を取り付けることが可能となり、また無段階で高さ調整が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施形態1に係るテッシュ収納具の上方斜視図である。
【図2】実施形態1に係るテッシュ収納具の下方斜視図である。
【図3】実施形態1に係るテッシュ収納具の使用図である。
【図4】実施形態1に係るテッシュ収納具の変形例を示す図である。
【図5】実施形態2に係るテッシュ収納具の上方斜視図である。
【図6】実施形態2に係るテッシュ収納具の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態1に係るテッシュ収納具の上方斜視図を示す。
図に示すように、テッシュ収納具1は、底面10と、底面10からそれぞれ対向して起立する一対の側面11と一対の側面12等から構成される。
【0016】
一対の側面11には、略半楕円形の切り込み部11aが、また底面10は略楕円形状のテッシュ取り出し口10aがそれぞれ設けられている。また、円縁部13には、円形の孔13aが設けられており、この孔13aにペットのゲージに取り付けるための金属性の鉤形状を有する取り付け具14が設けられている。
【0017】
図2は、実施形態1に係るテッシュ収納具1の下方斜視図である。
前述したように底面10には、テッシュ取り出し口10aが、また一対の側面11には切り込み部11aが、それぞれ設けられている。
【0018】
(使用方法)
次に、テッシュ収納具1の使用方法を説明する。
図3は、実施形態1に係るテッシュ収納具の使用状態を示す。
図に示すように、テッシュボックスHは、取り出し口を下方にして、テッシュ収納具1に収納される。
【0019】
また、収納されたテッシュボックスHの上面には、例えば消臭剤SやウェットテッシュボックスW等のペットの身の回りの世話用品を置く。テッシュペーパーTは、テッシュ取り出し口10aを介して取り出される。
【0020】
また、図に示すように、テッシュ収納具1は、ペット用のゲージの横棒Faに鉤形状の取り付け具14を引っ掛けることにより、ゲージにテッシュ収納具1を取り付ける。
【0021】
以上の構成とすることにより、本実施形態に係るテッシュ収納具1は以下の効果を奏する。
まず、テッシュ取り出し口10aを設けることによって、テッシュボックスHをテッシュ収納箱1から取り出すことなしにテッシュペーパーの取り出しが可能となる。また、テッシュボックスHの上面に消臭剤SやウェットテッシュボックスW等のペットの身の回り品を置くことができる。これにより、消臭剤SやウェットテッシュボックスW等のペットの身の回り用品の取り出しが容易となる。
【0022】
次に、一対の側面11に切り込み部11aを設けることによってテッシュボックスHや消臭剤等の出し入れが容易となる。さらに、取り付け具14を設けることによってテッシュ収納具1をペット用のゲージに取り付けることができるので、テッシュ収納具1の置き場所の確保が容易となる。
【0023】
(変形例)
次に、第1実施形態に係るペット収納具1の変形例を示す。
本変形例では、取り付け具14の代わりにポルトとナットとからなる取り付け具を用いる構成としている。なお本変形例及び以降の各実施形態等において、前述の実施形態と同様の構成については同じ符号を付してその詳細な説明は割愛する。
【0024】
図4は、実施形態1に係るテッシュ収納具1の変形例を示す。
図に示すように、テッシュ収納具1aは、一対の側面12の一方に孔部12aが、またボルト部15aとナット部15bから構成される取り付け具等が、それぞれ設けられている。
【0025】
(使用方法)
次に、テッシュ収納具1aの使用方法を説明する。
図に示すように、ゲージの一対の縦棒Fに挟み込まれるようにゲージ内部にナット部15bを、またゲージ外部にボルト部15aをそれぞれ配置する。次に、ボルト部15aを孔部12aに貫通させ、ナット部15bと螺合させることによってテッシュ収納具1aはゲージに固定する。
【0026】
以上の構成とすることで、ゲージの一対の縦棒Fでテッシュ収納具1aをゲージに固定することができる。これによって、テッシュ収納具1aの設置場所が確保でき、またテッシュ収納具の設置場所の高さを無段階で調整することが可能となる。
【0027】
(第2実施形態)
次に、本願発明の第2実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図5は、本願発明の第2実施形態に係る上方斜視図を示す。
【0028】
図に示すように、本実施形態に係るテッシュ収納具2は、底面20、対向する一対の側面21、対向する一対の側面22、取り付け具14及び設置面24等から構成されている。
【0029】
底面20は、断面が長方形形状の孔部23を有し、この孔部23にテッシュボックスが収納される。また、底面20は、長手方向のテッシュ取り出し口23aを有している。
設置面24には、餌や消臭剤等のペットの身の回りの世話用品が置かれる。
【0030】
(使用方法)
この収納具2は、以下のように使用する。
テッシュボックスは、取り出し口を下向きにして孔部23に収納される。テッシュペーパーはテッシュ取り出し口23aを介して取り出される。
【0031】
また、設置面24上には、消臭剤等のペット用の身の回り用品が置かれる。なお、本実施形態では、設置面24を設けたが、もちろんこれには限定されず設置面24を設けない構成としても良い。
【0032】
以上の構成とすることによって、以下の効果を奏する。
まず、孔部23aにテッシュボックスを収納するので、テッシュボックスの出し入れが容易となる。
【0033】
また、テッシュ取り出し口23aを設けることにより、テッシュボックスをテッシュ収納具に収納したままで、テッシュボックスからテッシュペーパーを取り出すことができる。さらに、設置面24を設けることで消臭剤や餌等のペットの身の回り用品を安定して置くことができる。
【0034】
(変形例)
次に、第2実施形態に係る収納具2の変形例を示す。
本変形例では、取り付け具14の代わりにポルトとナットを用いた構成としている。
【0035】
図6は、実施形態1に係る収納具の変形例を示す。
図に示すように、テッシュ収納具2aは、対向する一対の側面22の一方に孔部22aが、またボルト部15aとナット部15bから構成される取り付け具等から構成されている。
【0036】
ゲージの一対の縦棒Fを挟み込む様に、ゲージ内部にナット部15bをまたゲージ外部にボルト部15aをそれぞれ配置し、ボルト部15aを孔部12aに貫通させナット部15bと螺合させることによってテッシュ収納具2aをゲージに固定する。
【0037】
以上の構成とすることによって、ゲージの縦の2本の縦棒Fで収納具2aを固定することができる。これによって、テッシュ収納具2aの設置位置の高さを無段階で調整することが可能となる。
【0038】
なお、第1実施形態と第2実施形態とでは、テッシュ収納部をテッシュ収納具の下部に設けたが、これには限定されず、例えばテッシュ収納部をテッシュ収納具の側面に設けても良い。
【0039】
また、テッシュ取り出し口を下面に設けたが、これには限定されず、テッシュボックスの配置、換言すればテッシュボックスの取り出し口の方向に合わせて、テッシュ取り出し口を前面や側面に設けても良い。
【0040】
さらに、切り込み部を左右の側面に設けるものとしたが、これには限定されず切り込み部を前面または後ろ面の少なくとも一方に設けるものとしても良い。
【0041】
さらに、テッシュ収納具をペットのゲージに設置するものとしたが、これには限定されず、テッシュ収納具を洗面場やリビングルーム等に設置するものとしても良い。
【0042】
テッシュ収納具を洗面場に設置する場合、取り付け具として吸着盤、磁石及びS字形フックを利用し、該吸着盤や磁石でテッシュ収納具を壁面に吸着設置する。テッシュボックスをテッシュ収納箱に収納して側面や下面に設けられたテッシュ取り出し口からテッシュを取り出し、テッシュボックスの上面には化粧品や洗顔フォーム等を置く。
【0043】
また、リビングルームに設置する場合、取り付け具として両面テープ等を利用してテレビの設置台の側面にテッシュ収納具を粘着設置する。下面や側面からテッシュペーパーを取り出し可能にテッシュボックスをテッシュ収納具に収納しテッシュボックスの上面にはテレビのリモコンを置く。
【符号の説明】
【0044】
1・・・テッシュ収納具
10・・・底面
10a・・・テッシュ取り出し口
11・・・一対の側面
11a・・・切り込み部
12・・・一対の側面
13・・・外縁
14・・・取り付け具




























【特許請求の範囲】
【請求項1】
テッシュペーパーを収納するテッシュ収納部と、
前記テッシュ収納部に収納されたテッシュペーパーを取り出すテッシュ取り出し口と、
を備え、
上面が開放されていることを特徴とするテッシュ収納具。
【請求項2】
対向する一対の側面の少なくとも一つに切り込み部を設けた請求項1に記載のテッシュ収納具。
【請求項3】
取り付け具を備えた請求項1または2に記載のテッシュ収納具。
【請求項4】
取り付け具は、鉤形状である請求項3に記載のテッシュ収納具。
【請求項5】
取り付け具は、ボトルとナットとから構成される請求項3に記載のテッシュ収納具。






















【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−235918(P2011−235918A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−107423(P2010−107423)
【出願日】平成22年5月7日(2010.5.7)
【出願人】(509307004)
【Fターム(参考)】