説明

テープ巻取装置

【課題】巻芯を保持するチャックに巻回ずれ防止の役割を担わせて、コイル製造の歩留まり向上を図る。
【解決手段】テープ巻取装置1は、左右一対の20L、20Rをベース10の上で向かい合わせている。支持体20L、20Rはチャック30L、30Rを支持し、チャック30L、30Rに保持された巻芯2にテープ3が巻き取られる。支持体20L、20Rには横変位用モータ21L、21Rが設けられ、テープ3に対しては、テープ走行方向と直角の方向における位置を、テープ3が巻芯2に巻かれる前に検出するセンサ56が設けられる。制御装置57は、センサ56の出力に基づき横変位用モータ21L、21Rを制御して、走行中のテープ3の、テープ走行方向と直角の方向における位置を修正する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンデンサや二次電池の製造にあたり、テープをコイルの形に巻き取るのに用いられるテープ巻取装置に関する。ここでテープとは、材質の如何を問わず、材料を薄く帯状に形成したものをいい、例えばコンデンサにおける金属箔や電解紙、二次電池における極板やセパレータ等がこれにあたる。
【背景技術】
【0002】
テープをコイルの形に巻き取るに際し、テープはしばしば走行方向と直角の方向に振れて巻回ずれを生じる。巻回ずれを生じたコイルは、ずれの程度にもよるが、不良品として廃棄せざるを得ないことが多い。そこで、コイル製造の歩留まりを向上させるため、巻回ずれ防止対策を施したテープ巻取装置がいくつか提案されている。その例を特許文献1〜3に見ることができる。
【0003】
特許文献1でテープとなるのは円筒形電池のセパレータである。特許文献1記載の装置では、張力を加えられながら巻回されるセパレータの間に電極を挟んで巻回することで、セパレータ及び電極の巻回ずれを改善している。また、正極の幅方向の位置決め手段、及び/又は、負極の幅方向の位置決め手段が前記作業台に設けられている。
【0004】
特許文献2に記載された装置では、正極シート、負極シート、及びセパレーターシートをそれぞれの巻出軸に巻回し、巻出軸から引き出された各シートのエッジの位置を第1の
センサーで検出し、巻取軸に巻き取られる各シートのエッジの位置を第2のセンサーで検出し、エッジの位置のずれ量が補正されるように巻出軸を巻取軸に対して移動させている。
【0005】
特許文献3に記載された装置では、巻き上げられる電池コイル材料のラインに、ずれを検出する位置検出センサーと、回転軸の角度を調節可能な角度可変ロールを設け、検出されたずれを修正する方向に角度可変ロールを傾ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−129698号公報
【特許文献2】特開2003−45417号公報
【特許文献3】特開平5−74446号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
テープをコイルの形に巻き取るには巻芯が必要であり、巻芯はチャックで保持する必要がある。本発明は、巻芯を保持するチャックの側に巻回ずれ防止の役割を担わせて、コイル製造の歩留まり向上を図ったものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の好ましい実施形態によれば、テープ巻取装置は、巻芯の周囲にテープを巻き付けるものであって、前記巻芯の両端を保持すべく向かい合わせに配置された1対のチャックと、前記1対のチャックを同期回転させるチャック回転装置と、前記1対のチャックのそれぞれを回転自在に支持し、各々前記テープの走行方向と直角の方向にスライド可能である1対の支持体と、前記1対の支持体のそれぞれに対して設けられ、それぞれの支持体を前記テープの走行方向と直角の方向に変位させる横変位用モータと、前記テープのテープ走行方向と直角の方向における位置を、前記テープが前記巻芯に巻かれる前に検出するセンサと、前記センサの出力に基づき前記横変位用モータを制御して、走行中の前記テープの、テープ走行方向と直角の方向における位置を修正する制御装置と、を備える。
【0009】
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成のテープ巻取装置において、前記チャック回転装置は、前記1対のチャックにそれぞれ連結された1対のチャック側タイミングプーリと、前記1対のチャック側タイミングプーリにそれぞれタイミングベルトで連結された1対の同期用タイミングプーリと、前記1対の同期用タイミングプーリを回転不能に取り付けるものであって、少なくとも一方の同期用タイミングプーリをスライド可能としたスプライン軸と、前記チャック側タイミングプーリ、前記同期用タイミングプーリ、前記タイミングベルト、及び前記スプライン軸からなる回転系に動力を与えるチャック回転モータにより構成される。
【0010】
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成のテープ巻取装置において、前記支持体には、前記チャックの開閉装置が支持されている。
【0011】
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成のテープ巻取装置において、前記チャックは、その回転軸線と直角の方向に開閉自在な1対のピンチフィンガーと、前記回転軸線の方向に変位して前記ピンチフィンガーを開閉させるカムを備え、前記開閉装置は、前記カムを前記回転軸線の方向に変位させるものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、巻芯の両端を1対のチャックで保持し、チャックを同期回転させることにより巻芯の周囲にテープを巻き付けることとするとともに、走行方向と直角の方向におけるテープの位置をセンサで検出し、そのセンサの出力に基づき各チャックを支持する支持体を横変位モータで変位させることにより、巻回ずれを防止することができる。また横変位モータは、巻芯をつかんだり、離したりするためにチャックを変位させることにも使えるから、機構が合理化される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係るテープ巻取装置の実施形態を示す正面図で、要部を断面して示したものである。
【図2】前記テープ巻取装置の平面図で、要部を断面して示したものである。
【図3】チャックの同期回転機構の正面図である。
【図4】支持体の横変位機構の平面図である。
【図5】チャックの拡大断面図で、チャックの第1の状態を示すものである。
【図6】チャックの拡大断面図で、チャックの第2の状態を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の第1実施形態を図1から図6までの図に基づき説明する。テープ巻取装置1は水平なベース10を備え、ベース10の上面に、以下説明する様々な構成要素が配置される。ベース10は図示しない架台によって床上に支持される。
【0015】
ベース10の上面に、左右1対の支持体20L、20Rが、一つの直線上で向かい合うように対称的に配置される。支持体20Lはチャック30Lを支持し、支持体20Rはチャック30Rを支持する。支持体20L、20Rと同様、チャック30L、30Rも一つの直線上で向かい合うように配置される。チャック30L、30Rは平板状の巻芯2の両端を保持した状態で同期回転し、それにより回転せしめられる巻芯2にテープ3が巻き付けられて行くものである。本明細書では、テープ3の走行方向と直角の方向、言い換えれば支持体20L、20Rが向かい合い、チャック30L、30Rが向かい合う直線の方向のことを「横方向」と呼ぶことがある。
【0016】
支持体20Lはベース10上に横並びで配置された1対のリニアガイド11Lにより支持され、20Rはベース10上に横並びで配置された1対のリニアガイド11Rにより支持される。リニアガイド11L、11Rの長手方向はいずれも「横方向」に一致する。リニアガイド11L、11Rのレール11La、11Raはベース10に固定され、レール11La、11Raの上を滑るスライダ11Lb、11Rbに支持体20L、20Rが固定される。
【0017】
支持体20L、20Rには、それらをリニアガイド11L、11Rに沿って直線的に移動させる横変位用モータ21L、21Rが組み合わせられる(図4参照)。横変位用モータ21L、21Rは、それぞれ、ベース10の上面に固定された支持ブロック12に取り付けられ、軸端にボールねじ22が連結されている。横変位用モータ21Lの側のボールねじ22は支持体20Lに取り付けられた図示しないボールナットに連結し、横変位用モータ21Rの側のボールねじ22は支持体20Rに取り付けられた図示しないボールナットに連結する。横変位用モータ21L、21Rはいずれもサーボモータである。
【0018】
チャック30L、30Rは、支持体20L、20Rの上端の軸受部23を水平に貫通する水平回転軸31L、31Rに固定され、水平軸線まわりに回転自在に支持されている。チャック30L、30Rは以下のように構成されるチャック回転装置32により同期回転せしめられる。
【0019】
水平回転軸31L、31Rには、支持体20L、20Rを挟んでチャック30L、30Rの反対側に位置する箇所に、チャック側タイミングプーリ33L、33Rが固定されている。支持体20L、20Rの間には、支持体20Lに設けられた軸受部34Lと支持体20Rに設けられた軸受部34Rにより、1本のスプライン軸35が水平軸線まわりに回転自在に支持されている。スプライン軸35には1対の同期用タイミングプーリ36L、36Rが回転不能に取り付けられる。同期用タイミングプーリ36Lはスプライン軸35のスプライン部分にスライド可能に嵌合しているのに対し、同期用タイミングプーリ36Rはスプライン軸35の右側の軸端部にスライド不能に固定されている。
【0020】
チャック側タイミングプーリ33Lと同期用タイミングプーリ36Lはタイミングベルト37Lで連結され、チャック側タイミングプーリ33Rと同期用タイミングプーリ36Rはタイミングベルト37Rで連結される。この構造により、チャック30L、30Rはスプライン軸35を介して同期回転することになる。スプライン軸35のスプライン部分に同期用タイミングプーリ36Lがスライド可能に取り付けられていることから、支持体20L、20Rは、チャック30L、30Rを同期回転させつつ、互いに接近したり、離間したりすることが可能である。
【0021】
タイミングベルト37L、36Rにはそれぞれベルトテンショナーが設けられる。タイミングベルト36Lのベルトテンショナーを構成するのは、支持体20Lに変位可能に取り付けられたベース38L(図2参照)と、それに支持されたテンションプーリ39である。タイミングベルト37Rのベルトテンショナーを構成するのは、支持体20Rに変位可能に取り付けられたベース38Rと、それに支持されたチャック回転モータ40のタイミングプーリ40aである。
【0022】
図3に示すように、タイミングベルト37Rはチャック回転モータ40のタイミングプーリ40aに巻き掛けられている。チャック回転モータ40は、チャック側タイミングプーリ33L、33R、同期用タイミングプーリ36L、36R、タイミングベルト37L、37R、及びスプライン軸35からなる回転系に動力を与え、チャック30Lと30Rの両方の原動力となるものである。
【0023】
チャック30L、30Rは、それぞれ、開いたり閉じたりする1対のピンチフィンガー41を有する。ピンチフィンガー41は、物を挟むのに用いられるトングのように、巻芯2を挟む部分が薄く仕上げられており、また図2に示す通り、巻芯2の幅に合わせて幅広形状とされている。続いてチャック30L、30Rの開閉装置、より具体的にはピンチフィンガー41の開閉装置の詳細構造を、チャック30Rを例にとり、図5及び図6に基づき説明する。
【0024】
チャック30Rは円筒形のケーシング42を備え、その中に設けられたリニアガイド43に、ピンチフィンガー41を固定したスライダ44が取り付けられている。リニアガイド43はケーシング42の直径に沿って延び、1対のスライダ44はケーシング42の直径上で対称的な動きをする。
【0025】
スライダ44には、ピンチフィンガー41を固定したのと反対側の端に、ローラ状のカムフォロア45が設けられている。カムフォロア45は、水平回転軸31Rの中心を貫通するカムシャフト46の先端に取り付けられたブロック状のカム47のカム溝48に係合している。カムシャフト46をチャック30Rの回転軸線の方向に移動させることにより、ピンチフィンガー41を、図5のように開いた状態から、図6のように閉じた状態まで、開閉動作させることができる。
【0026】
図1に示す通り、カムシャフト46の軸端と、水平回転軸31Rの軸端の間には、圧縮コイルばね49が挿入され、カムシャフト46はケーシング42から引き出される方向に附勢されている。これによりピンチフィンガー41は、常時閉じる方向に附勢されることになる。
【0027】
ピンチフィンガー41を図5に示すように開くためには、圧縮コイルばね49による附勢力に抗してカムシャフト46をケーシング42の中に押し込んでやる必要がある。その役割を担うのが、支持体20Lにブラケット50Lで支持されたエアシリンダ51Lと、支持体20Rにブラケット50Rで支持されたエアシリンダ51Rである。
【0028】
ブラケット50L、50Rは、支持体20L、20Rから水平に延び出す部分と、その水平部分の先端から垂直に立ち上がる部分を有し、その垂直部分にエアシリンダ51L、51Rが保持されている。エアシリンダ51Lのロッド51Laとエアシリンダ51Rのロッド51Raは、それぞれカムシャフト46に整列している。
【0029】
ブラケット50L、50Rの垂直部分には、エアシリンダ51L、51Rを上下から挟むように軸受部52が設けられている。軸受部52を貫通する水平なスライド軸53が連結板54でロッド51La、51Raに連結され、ロッド51La、51Raはスライド軸53と共にスライドする。スライド軸53は圧縮コイルばね55によりカムシャフト46から離れる方向に附勢されているので、ロッド51La、51Raはエアシリンダ51L、51Rの中に引っ込む方向に附勢されることになる。
【0030】
図2に示す通り、テープ3の走行経路には、巻芯2よりも少し上流側の箇所に、センサ56が配置されている。センサ56はパターン認識用のデータを取得するためのものであり、テープ3の側縁を視野に収める位置に配置されている。
【0031】
センサ56によって得られたデータは制御装置57に出力され、制御装置57はそれに基づき横変位用モータ21L、21Rの動作制御を行う。なお制御装置57の制御対象は横変位用モータ21L、21Rに留まらない。テープ巻取装置1に含まれる全ての電気部品が制御装置56の制御対象となる。
【0032】
続いてテープ巻取装置1の動作を説明する。最初に、空の巻芯2をチャック30L、30Rに保持させる。図示しない産業用ロボットで巻芯2を所定位置に保持しておき、その巻芯2の両端に向かってチャック30L、30Rを接近させる。これは制御装置57が横変位用モータ21L、21Rを駆動することにより実現される。この時、制御装置57は、エアシリンダ51L、51Rを圧力ON状態にして、ロッド51La、51Raにカムシャフト46を押し出させている。これにより、ピンチフィンガー41は開いた状態になっている。同時に制御装置57は、チャック回転モータ40を制御し、ピンチフィンガー41の角度を巻芯2の角度に合致させている。
【0033】
両側から巻芯2に接近したピンチフィンガー41が所定量巻芯2に重なったところで、制御装置57は横変位用モータ21L、21Rを停止させる。横変位用モータ21L、21Rは互いに独立して制御可能なので、初期状態のチャック30L、30Rから等距離の位置に巻芯2が保持されていなかったとしても、支持体20L、20Rの移動距離を変えることによりそれに対応できる。また、ピンチフィンガー41が巻芯2に重なる長さを、左右で同じにすることもできるし、異ならせることもできる。
【0034】
横変位用モータ21L、21Rを停止させた後、制御装置57はエアシリンダ51L、51Rを圧力OFF状態にする。ロッド51La、51Raは圧縮コイルばね55の附勢力でエアシリンダ51L、51Rの中に引っ込み、カムシャフト46も圧縮コイルばね49の附勢力でそれに追随する。これによりピンチフィンガー41は、図5に示す開状態から図6に示す閉状態に変位し、巻芯2を挟みつけることになる。
【0035】
チャック30L、30Rで保持された巻芯2にテープ3の端が取り付けられた後、制御装置57はチャック回転モータ40を駆動する。チャック回転モータ40が回転を始めるとチャック30L、30Rが同期回転し、巻芯2を回転させる。これにより、テープ3の巻き取りが開始される。
【0036】
テープ3が巻き取られる間、センサ56は巻芯2に巻かれる前のテープ3の位置を監視している。テープ3の位置が左右どちらかにずれれば、その情報は直ちに制御装置57に出力され、それを受けて制御装置57は、ずれを相殺する移動が支持体20L、20Rに生じるよう、横変位用モータ21L、21Rを駆動する。これにより、テープ3のコイルに巻きずれが発生することが防止される。
【0037】
所定長さのテープ3がコイルの形に巻かれたら、制御装置57はチャック回転モータ40を停止させる。そして図示しないカッタ装置によりテープ3は切断される。図示しない産業用ロボットがコイルを支えた状態で、制御装置57はチャック30L、30Rを巻芯2から外す。すなわち横変位用モータ21L、21Rを駆動してチャック30L、30Rを巻芯2から引き離し、エアシリンダ51L、51Rを圧力ON状態にしてピンチフィンガー41を開かせる。
【0038】
テープ3がピンチフィンガー41の外側に被さっていれば、そこからピンチフィンガー41を抜き出さないかぎりピンチフィンガー41を開くことができないので、制御装置57はピンチフィンガー41の引き抜きを優先させる。テープ3がピンチフィンガー41の外側に被さっていないのであれば、ピンチフィンガー41を開いてからチャック30L、30Rを巻芯2から引き離すという動作シーケンスを採用することができる。
【0039】
チャック30L、30Rが巻芯2から外れれば1サイクルの動作が終了する。テープ3が巻かれた巻芯2が取り出され、新しい巻芯2がセットされて、次サイクルの動作が開始される。
【0040】
以上本発明の実施形態を説明したが、この他、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、巻芯にテープを巻き付けるテープ巻取装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0042】
1 テープ巻取装置
2 巻芯
3 テープ
10 ベース
11L、11R
20L、20R 支持体
21L、21R 横変位用モータ
30L、30R チャック
32 チャック回転装置
33L、33R チャック側タイミングプーリ
35 スプライン軸
36L、36R 同期用タイミングプーリ
37L、37R タイミングベルト
40 チャック回転モータ
41 ピンチフィンガー
47 カム
56 センサ
57 制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻芯の周囲にテープを巻き付けるテープ巻取装置であって、
前記巻芯の両端を保持すべく向かい合わせに配置された1対のチャックと、
前記1対のチャックを同期回転させるチャック回転装置と、
前記1対のチャックのそれぞれを回転自在に支持し、各々前記テープの走行方向と直角の方向にスライド可能である1対の支持体と、
前記1対の支持体のそれぞれに対して設けられ、それぞれの支持体を前記テープの走行方向と直角の方向に変位させる横変位用モータと、
前記テープのテープ走行方向と直角の方向における位置を、前記テープが前記巻芯に巻かれる前に検出するセンサと、
前記センサの出力に基づき前記横変位用モータを制御して、走行中の前記テープの、テープ走行方向と直角の方向における位置を修正する制御装置と、
を備えることを特徴とするテープ巻取装置。
【請求項2】
前記チャック回転装置は、前記1対のチャックにそれぞれ連結された1対のチャック側タイミングプーリと、前記1対のチャック側タイミングプーリにそれぞれタイミングベルトで連結された1対の同期用タイミングプーリと、前記1対の同期用タイミングプーリを回転不能に取り付けるものであって、少なくとも一方の同期用タイミングプーリをスライド可能としたスプライン軸と、前記チャック側タイミングプーリ、前記同期用タイミングプーリ、前記タイミングベルト、及び前記スプライン軸からなる回転系に動力を与えるチャック回転モータにより構成されることを特徴とする請求項1に記載のテープ巻取装置。
【請求項3】
前記支持体には、前記チャックの開閉装置が支持されていることを特徴とする請求項1または2に記載のテープ巻取装置。
【請求項4】
前記チャックは、その回転軸線と直角の方向に開閉自在な1対のピンチフィンガーと、前記回転軸線の方向に変位して前記ピンチフィンガーを開閉させるカムを備え、前記開閉装置は、前記カムを前記回転軸線の方向に変位させるものであることを特徴とする請求項3に記載のテープ巻取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−241017(P2011−241017A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−113029(P2010−113029)
【出願日】平成22年5月17日(2010.5.17)
【出願人】(000141886)株式会社京都製作所 (83)
【Fターム(参考)】